JPH07302014A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07302014A
JPH07302014A JP11398094A JP11398094A JPH07302014A JP H07302014 A JPH07302014 A JP H07302014A JP 11398094 A JP11398094 A JP 11398094A JP 11398094 A JP11398094 A JP 11398094A JP H07302014 A JPH07302014 A JP H07302014A
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JP11398094A
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English (en)
Inventor
Kenji Muto
健二 武藤
Naohiro Nakane
直広 中根
Yukihide Ushio
行秀 牛尾
Izumi Narita
泉 成田
Kazunori Taira
和憲 平
Noboru Yukimura
昇 幸村
Koji Sato
康志 佐藤
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Yasunori Kono
康則 児野
Kiyonari Ogawa
研也 小川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上流側の電子写真方式によるトナー画像と、下
流側のインクジェット方式によるトナー画像との画像ず
れをなくす。 【構成】上流側の電子写真方式の画像形成手段1と、下
流側のインクジェット方式の画像形成手段2との間に、
画像形成手段1によるトナー画像形成後の記録材Pの搬
送方向長さを検出する検出手段3を配置する。インクジ
ェット方式の画像形成手段2は、検出手段3が記録材P
の収縮を検出した場合には、送り量変更手段5によって
レジストローラ21による記録材Pの送り量を少なく
し、また傾斜手段4によってインクジェット記録ヘッド
22のインク吐出ノズル列を傾斜させてインク画像の搬
送方向長さを短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成方式の異なる
複数の画像形成手段を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【背景の技術】オフィス等で頻繁に使用される画像形成
装置、特に複写機やプリンタ等においては、小型化、高
速度化、高画質化が求められており、さらに、近時で
は、カラー化の要望が高まっている。
【0003】画像形成装置の画像形成方式としてよく知
られているものに、電子写真方式とインクジェット方式
とがある。前者の電子写真方式は、例えば、感光ドラム
周囲に配設した帯電手段、露光手段、現像手段によって
感光ドラム上にトナー画像を形成し、このトナー画像を
転写手段によって記録媒体(以下「記録材」という。)
に転写した後、定着手段によって定着する方式であり、
高画質の画像を高速度で形成することができる反面、単
色機では小型のデスクトップ型に構成することができた
が、カラー化に伴いその大型化、高コスト化が問題とな
る。一方、後者のインクジェット方式は、記録ヘッドか
らのインクの吐出により記録材上に直接インクを付着さ
せてインク画像を形成する方式であり、装置全体のコン
パクト化が可能である反面、電子写真方式に比べ、単色
機、カラー機とも印字速度(画像形成速度)が遅く、画
質が落ちる。特に文字画像については、カラー画像上に
文字画像を重ねた場合に文字がにじんでしまうおそれが
ある等の問題がある。
【0004】そこで、これらの問題を解決すべく、電子
写真方式による画像形成手段とインクジェット方式によ
る画像形成手段とを備えた画像形成装置が、特開平4−
294379号公報、特開平5−6127号公報、特開
平5−134824号公報等に提案されている。これら
の画像形成装置においては、一般的なオフィス等での使
用頻度の高い、文字画像を主体とする白黒画像は電子写
真方式によって、また使用頻度の低いカラー画像はイン
クジェット方式によってそれぞれ形成するというよう
に、各画像形成方式を適宜に使い分けるようにしてい
る。この使い分けにより、オフィス等に最適な画像形成
装置を構成することが可能となる。すなわち、上述の2
つの画像形成方式を組み合わせた画像形成装置は、1台
の画像形成装置で、装置全体の大型化は最小限にとど
め、白黒画像は速くきれいに形成し、しかも必要に応じ
てカラー画像の形成も行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置によると、はじめの画像形成手段での画像
形成によって記録材の寸法が変化してしまい、その後、
次の画像形成手段によって画像形成を行ったときに、は
じめの画像と次の画像とにずれが生じ、品質が低下する
おそれがあった。特に、はじめの画像形成手段が電子写
真方式の場合には、転写されたトナー画像の記録材に対
する永久定着が加熱加圧によって行われるため、記録材
の収縮が発生する。したがって、記録材上のトナー画像
も定着後に収縮した画像となり、定着後に次の画像形成
手段によって形成される画像と、はじめのトナー画像と
の間に相対的なずれが生じ、画像の品位を損なう原因と
なっていた。なお、上述の画像の相対的なずれは、記録
材の搬送方向について大きく現れる。
【0006】そこで、本発明は、複数の画像形成手段に
よって記録材上に複数の画像を形成する際、これら画像
のずれをなくすようにした画像形成装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、記録材の搬送方向について
の上流側に電子写真方式の第1の画像形成手段を配置
し、該第1の画像形成手段によってトナー画像が形成さ
れた記録材上に、下流側に配置した第2の画像形成手段
によって画像を形成する画像形成装置において、前記第
1の画像形成手段と第2の画像形成手段との間に配設さ
れ、記録材の搬送方向長さを検出する検出手段と、前記
第2の画像形成手段に配置され、記録材の搬送方向に沿
って長く形成された記録部材を有するとともに記録材の
搬送方向に向かって左右方向に移動可能な記録部と、該
記録部に向けて記録材を供給する搬送部材と、前記検出
手段の出力に基づいて前記搬送部材による記録材の送り
量を変更する送り量変更手段と、前記検出手段の出力に
基づいて前記記録部材における上流部と下流部との位置
を記録材の搬送方向に対して左右方向にずらして所定の
傾斜角に設定する傾斜手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】また、前記記録部材は、記録材の搬送方向
に沿って列状に配置した多数の画素を有し、前記第2の
画像形成手段は、前記記録部材の傾斜角に基づいて各画
素の画像形成開始時間を遅延させる遅延手段を有するよ
うにしてもよい。
【0009】さらに、前記記録部は、記録材の搬送方向
に向けて配列された複数列の記録部材と、これら複数列
の記録部材を連動させて所定の傾斜角に設定する保持手
段とを有することができる。
【0010】次に、上述の第2の画像形成手段を、記録
部がインクを吐出して記録を行うインクジェット方式と
することができる。この記録部は、インク吐出用の熱エ
ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているも
のであってもよく、また、記録部は、上述電気熱変換体
によって印加される熱エネルギーにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させるもの
であってもよい。
【0011】
【作用】以上構成に基づき、例えば、電子写真方式の第
1の画像形成手段において、画像形成後の記録材が搬送
方向に収縮したとする。これを検出手段によって検出
し、その結果に基づいて、第2の画像形成手段における
画像形成動作を変更する。すなわち、送り量変更手段に
よって、記録部に対する記録材の送り量を少なくし、ま
た、記録部の記録部材を記録材の搬送方向から傾斜させ
ることにより、記録部材の、搬送方向についての実質的
な長さを短縮し、搬送方向の画像の長さを記録材の収縮
の程度に応じて短くする。
【0012】これらにより、記録材の搬送方向長さが変
化した場合においても、第1の画像形成手段による画像
と、第2の画像形成手段による画像とを整合させること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1に、本発明に係る画像形成装置の全体
模式構成図を示す。同図の画像形成装置は、画像形成方
式がそれぞれ異なる複数の画像形成手段を有し、これら
の画像形成手段の一連の画像形成工程によって、記録材
(記録媒体)P上に画像を形成するものである。なお、
本実施例の画像形成装置は、同一の記録材に対し、イン
クジェット記録と電子写真記録との両方の記録、すなわ
ち「合成」あるいは「多重」記録が可能である。ここで
は、同一の記録材面上で、インクジェット記録のインク
画像域と電子写真記録のトナー画像域とが重なり合わな
い記録を「合成」、重なり合う記録を「多重」という。
【0014】同図の画像形成装置は、記録材Pの搬送路
Rの上流側に配設された電子写真方式の第1の画像形成
手段1と、下流側に配設されたインクジェット方式の第
2の画像形成手段2と、これらの画像形成手段1、2の
間に配置され記録材Pの搬送方向(矢印K1方向)の長
さを検知する検知手段3と、画像形成手段2における記
録部を傾斜させる傾斜手段4と、画像形成手段2におけ
る記録材Pの送り量を変更する送り量変更手段5とを備
えている。また、搬送路Rの最上流側には、画像形成に
供される記録材Pを収納する給紙カセット6及び給紙カ
セット6から記録材Pを1枚ずつ分離する給送する給紙
ローラ7が配置されている。
【0015】画像形成手段1は、同図中、時計周りの回
転駆動される感光ドラム11と、感光ドラム11表面を
一様に帯電する一次帯電器(不図示)と、感光ドラム1
1表面を画像情報に基づいて光照射し、静電潜像を形成
する露光手段12と、静電潜像にトナーを付着させてト
ナー画像を形成する現像器13と、感光ドラム11上の
トナー画像を記録材P上に転写する転写帯電器14と、
転写後の感光ドラム11表面の残留トナーを除去するク
リーナ15と、そして、記録材P表面のトナー画像を加
熱加圧して記録材P上に定着する定着器16とを備えて
いる。
【0016】画像形成手段2は、上流側の画像形成手段
1によってトナー画像が形成された記録材を順次搬送す
るレジストローラ21と、記録材P表面にインクを吐出
してインクが像を形成するインクジェット記録ヘッド2
2とを有する。インクジェット記録ヘッド22は、図2
に示すように、記録材Pの搬送方向(矢印K1方向)に
ほぼ沿って多数の吐出ノズルを配列したインク吐出ノズ
ル列23を有する。
【0017】検知手段3は、画像形成手段1の下流側
で、かつ画像形成手段2の上流側、つまり画像形成手段
1と画像形成手段2との間に配置され、電子写真方式に
よる画像形成後で、インクジェット方式による画像形成
前の記録材Pの搬送方向(矢印K1方向)長さを検知す
るように構成されている。
【0018】傾斜手段4は、図2に示すように、インク
ジェット記録ヘッド22を、支点22aを中心として搬
送方向(矢印K1方向)に対して傾斜させ、インクジェ
ット記録ヘッド22上のインク吐出ノズル列23を矢印
K1方向に対して所定の傾斜角θだけ傾斜させるもので
ある。なお、インクジェット記録ヘッド22は、傾斜し
ない状態または傾斜した状態を維持して、記録材Pの搬
送方向に向かって左右方向、つまり矢印K1方向に直角
な方向(矢印K2方向)に移動自在に配置されている。
【0019】送り量変更手段5は、上述の検知手段3の
検知結果に基づいて、記録材Pの搬送方向送りを制御す
る。すなわち、記録材Pの搬送方向の収縮量が大きい場
合には送り量を小さくし、一方、記録材Pの搬送方向の
収縮量が小さい場合には送り量を大きくする。なお、上
述の送り量の大小は、相対的な量であり、いずれも、記
録材Pが搬送方向に収縮しない場合よりも小さいものと
する。
【0020】次に、上述構成の画像形成装置の動作につ
いて説明する。
【0021】一次帯電器、露光手段12によって感光ド
ラム11上に形成された静電潜像は、現像器13により
可視化されてトナー画像となる。このトナー画像は、給
紙カセット6内から給紙ローラ7によって一枚ずつ分離
され搬送された記録材Pに、転写帯電器14によって転
写される。そして、記録材Pは、記録材P上のトナー画
像が定着器16により定着された後、検知手段3に到達
する。記録材Pは、検知手段3により搬送方向(矢印K
1方向)の収縮量が検出された後、インクジェット方式
の画像形成手段2に搬送される。画像形成手段2では、
ここで画像形成すべき画像の情報が存在する場合には、
レジストローラ21がステップ動作によって記録材Pを
矢印K1方向に搬送する。このステップ動作においてレ
ジストローラ21が停止して記録材Pの搬送が止まって
いる間に、インクジェット記録ヘッド22は、図2中の
矢印K2方向に移動しながらインク吐出ノズル列23か
らインクを吐出し、これにより、矢印K1方向について
はインク吐出ノズル列23のノズル数の画素分、また矢
印K2方向については、記録材P上の画像形成領域の全
幅にわたってインク画像を形成する。このような、レジ
ストローラ21のステップ動作による記録材Pの矢印K
1方向の搬送と、インクジェット記録ヘッド22の矢印
K2方向の走査とを繰り返すことにより、記録材P上の
画像形成領域の全域にわたってインク画像を形成するこ
とができる。
【0022】ここで、画像形成手段1による画像形成後
に、記録材Pの搬送方向長さが変化したときには、傾斜
手段4及び送り量変更手段5によって対処する。すなわ
ち、検知手段3によって記録材Pの搬送方向の長さを検
出し、その収縮量に基づいて、傾斜手段4によってイン
クジェット記録ヘッド22の傾斜角θを設定し、さら
に、送り量変更手段5によってレジストローラ21のス
テップ動作の1ステップ当たりの記録材送り量を変更
し、これによって画像形成手段によるインク画像の形成
を行う。
【0023】以下に、これら傾斜手段4、送り量変更手
段5等によって、2つの画像形成手段1、2での2つの
画像を整合させる動作の詳細について説明する。
【0024】上述のように、送り量変更手段5は、検知
手段3によって検出された記録材Pの搬送方向の収縮量
に基づいてレジストローラ21の1ステップ当たりの記
録材の送り量を変更する。具体的には、記録材Pに収縮
量が無い場合に電子写真方式の画像形成手段1によって
形成されたトナー画像と整合するインク画像を記録する
際のレジストローラ21のステップ動作1ステップ当た
りの記録材送り量をq0 とし、図3に示すように、画像
形成手段1を通過する前の記録材Pの搬送方向長さをS
0 、また、図4に示すように検出手段3によって検出さ
れた記録材Pの収縮量をdとすると、定着器16通過後
のトナー画像、つまり画像形成手段1によって記録材P
上に形成されたトナー画像T1 の搬送方向長さh1 は、
定着前のトナー画像T0 の搬送方向長さをh0 とすれ
ば、紙等の記録材Pは一般に均一に収縮する傾向がある
ため、 h1 =h0 (S0 −d)/S0 となる。この収縮後のトナー画像T1 にインクジェット
方式の画像形成手段2により形成されるインク画像を整
合させるために、まず第1にレジストローラ21の1ス
テップ当たりの記録材の送り量q1 を送り量変更手段5
により、 q1 =q0 (S0 −d)/S0 と変更して駆動することにより、電子写真方式の画像形
成手段1によるトナー画像T0 と、インクジェット方式
の画像形成手段2によるインク画像を整合させるための
記録材Pの位置合せが完了する。
【0025】次に、画像形成手段2による画像形成時
に、1ステップ内で形成される画像の搬送方向の画素間
隔を変更するために上述の記録材Pの収縮量dに基づい
て、傾斜手段4は、 cosθ=(S0 −d)/S0 の関係が成立するような傾斜角θだけ支点Oを中心にイ
ンク吐出ノズル列23を回転させることで傾斜させ、収
縮した記録材P上のトナー画像に搬送方向において整合
されたインク画像を形成することが可能となる。
【0026】このように、本実施例によると、簡単な構
成で異なる2つの画像形成手段による2つの画像につい
て、画像ずれのない良好な整合性を実現することがで
き、高品位な画像の提供が可能となる。 〈実施例2〉本発明の実施例2を、図5、図6、図7を
参照しながら説明する。本実施例では前述の実施例1の
構成に加え、インクジェット記録ヘッド22の傾斜量θ
に基づいて、インク吐出ノズル列22からインクが吐出
するタイミングを各ノズルごとに遅延させる遅延手段8
を設けた構成としている。
【0027】本実施例の動作を説明する。実施例1と同
様にインク吐出ノズル列23を傾斜手段4によって傾斜
させ、画像形成手段2により形成される画像の搬送方向
(矢印K1方向)における画素間隔を、収縮したトナー
画像と整合させるために、インク吐出ノズル列23を傾
斜させる。このとき、ノズル数が多くてインク吐出ノズ
ル列23が比較的長い場合には、図6に示すようにイン
クジェット記録ヘッド22の傾斜によりインク画像I0
の各ノズルに対応するヘッド移動方向(矢印K2方向)
の画素位置の移動dxが大きくなり、搬送方向において
インクジェット記録ヘッド22がインク画像形成時の1
ステップ内で画像形成できる長さyの周期の画像ムラが
生じる。そこで遅延手段8により傾斜角θに比例して各
々のノズルによるインク画像記録のタイミングを遅延さ
せることで、図7の点線部で示した画像部分においては
インクを吐出せず、各ノズルによる画像の記録開始位置
を同一とすることにより画像ムラが生じない。
【0028】上述のように、本実施例によると、インク
吐出ノズル列23のノズル数が多くインク吐出ノズル列
23が比較的長い場合においても、簡単な構成により各
画像形成手段1、2によって形成される画像の整合が可
能となる。 〈実施例3〉図8を参照して、本発明の実施例3を説明
する。本実施例3は、実施例1におけるインクジェット
記録ヘッドが多色記録が可能な記録ヘッドであり、各色
ごとのインク吐出ノズル列が記録材の搬送方向と略水平
を保って設置され、かつ、各インク吐出ノズル列が並列
に配置されている場合の例である。本実施例のインクジ
ェット記録ヘッド22は、多色のインクを吐出する各色
ごとのインク吐出ノズル列26a、26b、26c、2
6dと、各インク吐出ノズル列を傾斜させるための回動
の支点27a、27b、27c、27dが連結される基
盤27と、各インク吐出ノズル列を傾斜させる傾斜手段
28と、傾斜手段28の変位を各インク吐出ノズル列に
伝達する部材29等からなる平行保持手段25を有す
る。その他の構成は実施例1と同様である。
【0029】本実施例の動作について説明すると、実施
例1同様に記録材Pの収縮量に基づいて、傾斜手段28
はインクジェット吐出ノズル列26a、26b、26
c、26dを、電子写真画方式の画像形成手段1による
トナー画像と整合するインク画像を形成するような傾斜
角θだけ支点27a、27b、27c、27dを中心に
回動させる。より詳細には傾斜手段28は、記録材Pが
収縮していると検知手段3により検知された場合には、
矢印Xの方向に部材29を変位させる。部材29とイン
ク吐出ノズル列26a、26b、26c、26dは結合
されているため、部材29を変位させることにより、イ
ンク吐出ノズル列26a、26b、26c、26dは、
それぞれ支点27a、27b、27c、27dを中心に
傾斜角θだけ回動し、その位置においてインクを吐出し
てインク画像を形成することで、電子写真方式の画像形
成手段1により形成されるトナー画像とインクジェット
方式の画像形成手段2により形成されるインク画像の整
合が可能となる。
【0030】上述のように、本実施例によれば、各色ご
とのインク吐出ノズル列26a、26b、26c、26
dが記録材Pの搬送方向と略水平な位置を保って設置さ
れ、しかも各インク吐出ノズル列が並列に配置されてい
る場合においても画像の整合が可能であるため、インク
ジェット記録ヘッドの小型化を達成し、かつ高品位な画
像を提供することができる。
【0031】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を超
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、同第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するス
リットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特
開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特
開昭59−138461号公報に基づいた構成としても
本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形
態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を
確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0034】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0035】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0036】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組合せを用いて加熱を行う予備
加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げ
ることができる。
【0037】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけでなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組合せによるかはいずれ
でもよいが、異なる色の複色カラー、または混色による
フルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0038】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形
状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用
せしめることで積極的に防止するため、またはインクの
蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液
化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、
液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時
点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギ
ーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用す
る場合も本発明は適用可能である。このような場合のイ
ンクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭
60−71260号公報に記載されるような、多孔質シ
ート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0039】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力末端として用いられるものの他、リーダ等と組
み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
記録材に対し複数の画像形成手段によって画像を形成す
る画像形成装置において、上流側の画像形成手段による
画像形成終了後で下流側の画像形成手段による画像形成
前に、記録材の搬送方向の長さを検出し、その検出結果
に基づく記録材の収縮量に応じて、下流側の画像形成時
に、記録材の送り量、画像の搬送方向長さを調整するこ
とにより、上流側の画像形成手段による画像と、下流側
の画像形成手段による画像との画像ずれをなくして、高
品位な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る画像形成装置の全体模式構成
図。
【図2】実施例1のインクジェット記録ヘッドの動作説
明図。
【図3】記録材の搬送方向の収縮がない場合の、記録材
上のトナー画像を示す図。
【図4】記録材の搬送方向の収縮があった場合の、記録
材上のトナー画像を示す図。
【図5】実施例2に係る画像形成装置の全体模式構成
図。
【図6】実施例2の記録材上のインク画像を示す図。
【図7】実施例2の記録材上のインク画像を修正した状
態を示す図。
【図8】実施例3のインクジェット記録ヘッドの構成を
示す図。
【符号の説明】
1 第1の画像形成手段(電子写真方式) 2 第2の画像形成手段(インクジェット方
式) 3 検知手段 4 傾斜手段 5 送り量変更手段 6 給紙カセット 7 給紙ローラ 8 遅延手段 11 感光ドラム 12 露光手段 13 現像器 14 転写帯電器 15 クリーナ 16 定着器 21 レジストローラ 22 インクジェット記録ヘッド 23 インク吐出ノズル列 K1 記録材の搬送方向 K2 インクジェット記録ヘッドの移動方向 P 記録材 R 搬送路 S0 収縮がない場合の記録材の搬送方向長さ S1 収縮があった場合の記録材の搬送方向長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 泉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平 和憲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 幸村 昇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 康志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大関 行弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 境澤 勝弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 児野 康則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小川 研也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材の搬送方向についての上流側に電
    子写真方式の第1の画像形成手段を配置し、該第1の画
    像形成手段によってトナー画像が形成された記録材上
    に、下流側に配置した第2の画像形成手段によって画像
    を形成する画像形成装置において、 前記第1の画像形成手段と第2の画像形成手段との間に
    配設され、記録材の搬送方向長さを検出する検出手段
    と、 前記第2の画像形成手段に配置され、記録材の搬送方向
    に沿って長く形成された記録部材を有するとともに記録
    材の搬送方向に向かって左右方向に移動可能な記録部
    と、 該記録部に向けて記録材を供給する搬送部材と、 前記検出手段の出力に基づいて前記搬送部材による記録
    材の送り量を変更する送り量変更手段と、 前記検出手段の出力に基づいて前記記録部材における上
    流部と下流部との位置を記録材の搬送方向に対して左右
    方向にずらして所定の傾斜角に設定する傾斜手段と、を
    備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部材は、記録材の搬送方向に沿
    って列状に配置した多数の画素を有し、前記第2の画像
    形成手段は、前記記録部材の傾斜角に基づいて各画素の
    画像形成開始時間を遅延させる遅延手段を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記録部は、記録材の搬送方向に向け
    て配列された複数列の記録部材と、これら複数列の記録
    部材を連動させて所定の傾斜角に設定する保持手段と、
    を有する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の画像形成手段は、記録部がイ
    ンクを吐出して記録を行うインクジェット方式である、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記録部が、インク吐出用の熱エネル
    ギーを発生するための電気熱変換体を備えている、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記録部が、前記電気熱変換体によっ
    て印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸
    騰を利用して吐出口からインクを吐出させる、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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