JPH07299878A - 発泡パイプの製法 - Google Patents
発泡パイプの製法Info
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- JPH07299878A JPH07299878A JP6093599A JP9359994A JPH07299878A JP H07299878 A JPH07299878 A JP H07299878A JP 6093599 A JP6093599 A JP 6093599A JP 9359994 A JP9359994 A JP 9359994A JP H07299878 A JPH07299878 A JP H07299878A
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- JP
- Japan
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- foamed
- pipe
- sheet
- foamed sheet
- foamed pipe
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発泡シート1を円筒状に丸めて製造する発泡
パイプ9の内面の真円度を改善する。 【構成】 発泡シート1の少なくとも一方の面2に凹凸
模様4を形成し、この凹凸模様4が形成された面を内側
にして発泡シート1を円筒状に丸め、その対向する両側
面部6a、6bを突き合わせて接着して発泡パイプ9を
製造する。
パイプ9の内面の真円度を改善する。 【構成】 発泡シート1の少なくとも一方の面2に凹凸
模様4を形成し、この凹凸模様4が形成された面を内側
にして発泡シート1を円筒状に丸め、その対向する両側
面部6a、6bを突き合わせて接着して発泡パイプ9を
製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気製品、土木建築、空
調、工場配管などの分野で断熱材、緩衝材などとして使
用される発泡パイプの製法に関するものであり、特に発
泡パイプの内面の真円度が改善された発泡パイプの製法
に関する。
調、工場配管などの分野で断熱材、緩衝材などとして使
用される発泡パイプの製法に関するものであり、特に発
泡パイプの内面の真円度が改善された発泡パイプの製法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気製品、土木建築、空調、
工場配管などの分野で、断熱材、緩衝材などとしてポリ
オレフィン製の高発泡パイプが盛んに使用されている。
この発泡パイプは普通、ポリオレフィン製の発泡シート
を円筒状に丸め、その対向する両側面部を突き合わせ接
着する方法で製造される。すなわち、例えば図3に示す
ように、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂製の発泡シート
20は、その進行方向に漸次縮径するテーパー管状のフ
ォーマー5に挿通されて円筒状に丸められる。この際、
発泡シート20の対向する両側面部21aと21bとが
ホットジェット7などにより加熱溶融される。その後直
ちに両側面部21a、21bが突き合わされ、発泡シー
ト20がフォーマー11を通過する間に互いに押圧され
融着される。次いでこの融着部が冷却されると固化して
シーム部22が形成され、発泡パイプ23が製造され
る。
工場配管などの分野で、断熱材、緩衝材などとしてポリ
オレフィン製の高発泡パイプが盛んに使用されている。
この発泡パイプは普通、ポリオレフィン製の発泡シート
を円筒状に丸め、その対向する両側面部を突き合わせ接
着する方法で製造される。すなわち、例えば図3に示す
ように、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂製の発泡シート
20は、その進行方向に漸次縮径するテーパー管状のフ
ォーマー5に挿通されて円筒状に丸められる。この際、
発泡シート20の対向する両側面部21aと21bとが
ホットジェット7などにより加熱溶融される。その後直
ちに両側面部21a、21bが突き合わされ、発泡シー
ト20がフォーマー11を通過する間に互いに押圧され
融着される。次いでこの融着部が冷却されると固化して
シーム部22が形成され、発泡パイプ23が製造され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
よって比較的厚肉の発泡パイプを製造すると、発泡シー
ト20は元来その両側のシート面24および25が比較
的硬いスキン層で形成されており、しかも円筒状に丸め
られると、内周と外周との寸法差によって、図4に断面
形状を示すように、形成された発泡パイプ23の内面に
は、その軸心xに対して放射状に不規則な深い皺26が
発生する。このような皺26は、発泡パイプの断面形状
の真円度を低下させるので内部への金属パイプなどの挿
通を困難にし、断熱性能を低下させ、また発泡パイプの
長さ方向の曲げなどに対して座屈が起り易くなるなるな
どの不都合をもたらす。
よって比較的厚肉の発泡パイプを製造すると、発泡シー
ト20は元来その両側のシート面24および25が比較
的硬いスキン層で形成されており、しかも円筒状に丸め
られると、内周と外周との寸法差によって、図4に断面
形状を示すように、形成された発泡パイプ23の内面に
は、その軸心xに対して放射状に不規則な深い皺26が
発生する。このような皺26は、発泡パイプの断面形状
の真円度を低下させるので内部への金属パイプなどの挿
通を困難にし、断熱性能を低下させ、また発泡パイプの
長さ方向の曲げなどに対して座屈が起り易くなるなるな
どの不都合をもたらす。
【0004】そこで、従来はこの問題を解決するため
に、例えば図5(a)に示すように、発泡シート20の
一方の面24に全幅にわたってブロアー27から熱風を
吹き付け、面24を溶融収縮させ、これが固化しない内
に、この面を内側にして丸め、両側面部を接着する方
法、または図5(b)に示すように、予め一方の面24
に長さ方向に沿って延びる溝28を形成しておき、この
発泡シート20をこの面24を内側にして丸めて両側面
部を接着する方法などが行われている。しかし、面24
全体を溶融収縮させる方法は加熱に大規模の装置を要す
るばかりでなく、加熱溶融の加減がきわめて難しい。ま
た、長さ方向に溝28を形成する方法も、溝形成のため
にホットプレス装置などが必要となり大規模な装置や多
大の熱量を必要とするなど、いずれの方法にも問題があ
った。本発明はこの問題を解決するためになされたもの
であり、従って本発明の目的は、内面の真円度が良好な
発泡パイプをきわめて簡易に製造することができる発泡
パイプの製法、およびその製法により製造された発泡パ
イプを提供することにある。
に、例えば図5(a)に示すように、発泡シート20の
一方の面24に全幅にわたってブロアー27から熱風を
吹き付け、面24を溶融収縮させ、これが固化しない内
に、この面を内側にして丸め、両側面部を接着する方
法、または図5(b)に示すように、予め一方の面24
に長さ方向に沿って延びる溝28を形成しておき、この
発泡シート20をこの面24を内側にして丸めて両側面
部を接着する方法などが行われている。しかし、面24
全体を溶融収縮させる方法は加熱に大規模の装置を要す
るばかりでなく、加熱溶融の加減がきわめて難しい。ま
た、長さ方向に溝28を形成する方法も、溝形成のため
にホットプレス装置などが必要となり大規模な装置や多
大の熱量を必要とするなど、いずれの方法にも問題があ
った。本発明はこの問題を解決するためになされたもの
であり、従って本発明の目的は、内面の真円度が良好な
発泡パイプをきわめて簡易に製造することができる発泡
パイプの製法、およびその製法により製造された発泡パ
イプを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、発泡シー
トの少なくとも一方の面に凹凸模様を形成し、この凹凸
模様が形成された面を内側にして発泡シートを円筒状に
丸め、その対向する両側面部を突き合わせて接着する発
泡パイプの製法、およびこれにより製造された発泡パイ
プを提供することによって解決できる。上記において、
この凹凸模様は、その凹部の口径が0.5mmないし5
mmの範囲内、深さが0.1mmないし2mmの範囲内
であり、かつ隣接する凹部の間隔が0.5mmないし5
mmの範囲内であることが好ましい。この凹凸模様は、
その凹凸模様に対応する刻印が施されたしぼロールを用
いて形成することができる。
トの少なくとも一方の面に凹凸模様を形成し、この凹凸
模様が形成された面を内側にして発泡シートを円筒状に
丸め、その対向する両側面部を突き合わせて接着する発
泡パイプの製法、およびこれにより製造された発泡パイ
プを提供することによって解決できる。上記において、
この凹凸模様は、その凹部の口径が0.5mmないし5
mmの範囲内、深さが0.1mmないし2mmの範囲内
であり、かつ隣接する凹部の間隔が0.5mmないし5
mmの範囲内であることが好ましい。この凹凸模様は、
その凹凸模様に対応する刻印が施されたしぼロールを用
いて形成することができる。
【0006】
【作用】凹凸模様が形成された面を内側にして発泡シー
トを円筒状に丸めると、得られた発泡パイプの外周と内
周との寸法差が凹凸模様の凹部の収縮によって吸収さ
れ、内面に不規則な皺が生じない。
トを円筒状に丸めると、得られた発泡パイプの外周と内
周との寸法差が凹凸模様の凹部の収縮によって吸収さ
れ、内面に不規則な皺が生じない。
【0007】次に図面を用いて本発明をさらに詳しく説
明する。図1は本発明の発泡パイプの製法の好ましい一
実施態様を示している。図1において、長方形に裁断さ
れたポリエチレン製の発泡シート1は、まずその一方の
シート面2に、凹凸模様の刻印が施されたしぼロール3
によって凹凸模様4が形成される。次にこの発泡シート
1は、その凹凸模様4が形成された面2を内側にして、
その進行方向に漸次縮径するテーパー管状のフォーマー
5に挿通されて円筒状に丸められる。このとき、対向す
る発泡シートの両側面部6a、6bがホットジェット7
によって加熱溶融され、直ちに突き合わされ、フォーマ
ー5を通過中に互いに押圧され融着される。これにより
シーム部8を有する発泡パイプ9が製造される。
明する。図1は本発明の発泡パイプの製法の好ましい一
実施態様を示している。図1において、長方形に裁断さ
れたポリエチレン製の発泡シート1は、まずその一方の
シート面2に、凹凸模様の刻印が施されたしぼロール3
によって凹凸模様4が形成される。次にこの発泡シート
1は、その凹凸模様4が形成された面2を内側にして、
その進行方向に漸次縮径するテーパー管状のフォーマー
5に挿通されて円筒状に丸められる。このとき、対向す
る発泡シートの両側面部6a、6bがホットジェット7
によって加熱溶融され、直ちに突き合わされ、フォーマ
ー5を通過中に互いに押圧され融着される。これにより
シーム部8を有する発泡パイプ9が製造される。
【0008】製造された発泡パイプ9は、図2に示すよ
うに、外面10の周長と内面2の周長との寸法差が、凹
凸模様4の凹部の収縮によって、微小かつ均一に分布す
る皺となって吸収され、その結果として内面2は真円度
が高いものとなっている。すなわち、この発泡パイプ9
においては、凹凸模様4の特に凹部が、内面の真円度の
向上に寄与していると考えられる。従ってここで「凹凸
模様」とは、面に多数の凹部が形成された面形状を意味
するものとする。この凹凸模様4はまた、内面近傍の周
方向に向かう張力も緩和するので、シーム部8のシーム
割れも防止される。
うに、外面10の周長と内面2の周長との寸法差が、凹
凸模様4の凹部の収縮によって、微小かつ均一に分布す
る皺となって吸収され、その結果として内面2は真円度
が高いものとなっている。すなわち、この発泡パイプ9
においては、凹凸模様4の特に凹部が、内面の真円度の
向上に寄与していると考えられる。従ってここで「凹凸
模様」とは、面に多数の凹部が形成された面形状を意味
するものとする。この凹凸模様4はまた、内面近傍の周
方向に向かう張力も緩和するので、シーム部8のシーム
割れも防止される。
【0009】図1に示す発泡パイプの製法において、発
泡シート1はポリオレフィンなどの発泡樹脂製であり、
このシートの面は、しぼロール3の周面に形成された凸
部で押圧すれば押圧された部分が容易に陥没して凹部と
なる。従って発泡シートの面2に、凹凸模様の刻印が施
されたしぼロール3を圧転(押圧しながら回転)する
と、しぼロール3の刻印の凸部が面2に食い込んで面2
に凹凸模様が形成される。この凹凸模様4は長時間放置
すれば樹脂のクリープ性によって漸次消滅するであろう
が、この凹凸模様は、発泡シートを丸めその両側面部を
接着するまでの期間、有効に残留していればよいので、
製造工程中で失効することはない。またもし、凹凸模様
4を形成してから長時間放置する必要がある場合は、し
ぼロール3を発泡シート1の軟化温度以上に加熱して圧
転すれば永久的な凹凸模様4が形成されるので、この場
合は凹凸模様の形成と発泡パイプの形成とを工程上切り
離して行うことも可能となる。
泡シート1はポリオレフィンなどの発泡樹脂製であり、
このシートの面は、しぼロール3の周面に形成された凸
部で押圧すれば押圧された部分が容易に陥没して凹部と
なる。従って発泡シートの面2に、凹凸模様の刻印が施
されたしぼロール3を圧転(押圧しながら回転)する
と、しぼロール3の刻印の凸部が面2に食い込んで面2
に凹凸模様が形成される。この凹凸模様4は長時間放置
すれば樹脂のクリープ性によって漸次消滅するであろう
が、この凹凸模様は、発泡シートを丸めその両側面部を
接着するまでの期間、有効に残留していればよいので、
製造工程中で失効することはない。またもし、凹凸模様
4を形成してから長時間放置する必要がある場合は、し
ぼロール3を発泡シート1の軟化温度以上に加熱して圧
転すれば永久的な凹凸模様4が形成されるので、この場
合は凹凸模様の形成と発泡パイプの形成とを工程上切り
離して行うことも可能となる。
【0010】凹凸模様4の凹部の好適な口径、深さおよ
び密度は、製造しようとする発泡パイプの内径、発泡シ
ートの厚さ、面2のスキン層の硬さなどに依存して広範
囲に変化する。一般的には、凹凸模様4の凹部の口径が
0.5mmないし5mmの範囲内、深さが0.1mmな
いし2mmの範囲内とすることが好ましい。口径が0.
5mm未満、深さが0.1mm未満では、いずれの場合
も凹部が発泡パイプの内周と外周との寸法差を吸収する
に不十分であり、口径が5mmを越え、深さが2mmを
越えると、いずれの場合も発泡パイプの内面に微小かつ
均一な皺が形成されず、真円度が低下する。この観点か
ら、凹部の口径は2mmないし5mm、特に2mmない
し3mm、深さは0.5mmないし2mm、特に1mm
ないし2mmとすることが好適である。この凹部の平面
形状は円形、長円形、楕円形、正方形、長方形、多角
形、星形など、いずれでもよい。
び密度は、製造しようとする発泡パイプの内径、発泡シ
ートの厚さ、面2のスキン層の硬さなどに依存して広範
囲に変化する。一般的には、凹凸模様4の凹部の口径が
0.5mmないし5mmの範囲内、深さが0.1mmな
いし2mmの範囲内とすることが好ましい。口径が0.
5mm未満、深さが0.1mm未満では、いずれの場合
も凹部が発泡パイプの内周と外周との寸法差を吸収する
に不十分であり、口径が5mmを越え、深さが2mmを
越えると、いずれの場合も発泡パイプの内面に微小かつ
均一な皺が形成されず、真円度が低下する。この観点か
ら、凹部の口径は2mmないし5mm、特に2mmない
し3mm、深さは0.5mmないし2mm、特に1mm
ないし2mmとすることが好適である。この凹部の平面
形状は円形、長円形、楕円形、正方形、長方形、多角
形、星形など、いずれでもよい。
【0011】凹凸模様4の凹部の密度は、隣接する凹部
の間隔が0.5mmないし5mmの範囲内であることが
好ましい。0.5mm未満では、しぼロール3の圧転に
よる凹凸模様4の形成が困難になり、5mmを越える
と、発泡パイプの内面に微小かつ均一な皺が形成され
ず、真円度が低下する。この観点から、隣接する凹部の
間隔は、1mmないし5mm、特に2mmないし3mm
の範囲内とすることが好適である。
の間隔が0.5mmないし5mmの範囲内であることが
好ましい。0.5mm未満では、しぼロール3の圧転に
よる凹凸模様4の形成が困難になり、5mmを越える
と、発泡パイプの内面に微小かつ均一な皺が形成され
ず、真円度が低下する。この観点から、隣接する凹部の
間隔は、1mmないし5mm、特に2mmないし3mm
の範囲内とすることが好適である。
【0012】図1に示した実施態様は、凹凸模様4の形
成に、その凹凸模様に対応する刻印が施されたしぼロー
ル3を用いている。このしぼロール3の周面には、面2
に形成すべき凹凸模様4の凹部の形状と密度とに対応す
る凸部が、均一に分布して刻印されている。このしぼロ
ール3による凹凸模様4の形成をより容易にするため
に、発泡シート1を挟むしぼロール3の反対側にプラテ
ンロール11を配設することが好ましい。凹凸模様4の
形成方法は、上記のしぼロール3の使用に限定されるも
のではなく、凹凸模様の刻印が施された圧板を用いても
よく、またはレーザービームの断続的照射などを用いて
もよい。
成に、その凹凸模様に対応する刻印が施されたしぼロー
ル3を用いている。このしぼロール3の周面には、面2
に形成すべき凹凸模様4の凹部の形状と密度とに対応す
る凸部が、均一に分布して刻印されている。このしぼロ
ール3による凹凸模様4の形成をより容易にするため
に、発泡シート1を挟むしぼロール3の反対側にプラテ
ンロール11を配設することが好ましい。凹凸模様4の
形成方法は、上記のしぼロール3の使用に限定されるも
のではなく、凹凸模様の刻印が施された圧板を用いても
よく、またはレーザービームの断続的照射などを用いて
もよい。
【0013】本発明の発泡パイプ9は、凹凸模様4が形
成された発泡シート1から、その凹凸模様4が形成され
た面2を内側にして、従来と同様な装置および方法を用
いて製造できる。両側面部6a、6bの接着には、例え
ば図1のように、ホットジェット7を用いて発泡シート
の側面部のいずれか一方または双方を加熱溶融し、圧着
してももよいが、この加熱溶融を加熱コテなどを用いて
行ってもよく、また両側面部6a、6bの接着を接着剤
を用いて行ってもよい。
成された発泡シート1から、その凹凸模様4が形成され
た面2を内側にして、従来と同様な装置および方法を用
いて製造できる。両側面部6a、6bの接着には、例え
ば図1のように、ホットジェット7を用いて発泡シート
の側面部のいずれか一方または双方を加熱溶融し、圧着
してももよいが、この加熱溶融を加熱コテなどを用いて
行ってもよく、また両側面部6a、6bの接着を接着剤
を用いて行ってもよい。
【0014】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳しく説
明する。実施例の発泡パイプを製造する装置としては、
図1に示したしぼロール3とプラテンロール11との組
合せ、および従来から用いられているフォーマー5とホ
ットジェット7との組合せを用いた。このしぼロール3
の周面には、口径2mm、高さ3mmの凸部を、5mm
間隔で均一に形成した。また、フォーマー5としては口
径40mmのものを用いた。発泡シート1としては、肉
厚8mmで発泡倍率が25倍のポリエチレン製発泡シー
トを幅125.5mm×長さ900mmの長方形に裁断
して用いた。この発泡シート1をしぼロール3とプラテ
ンロール11との組合せに挿通し、その面2に凹凸模様
4を形成した。次いで、直ちにこの面2を内側にしてフ
ォーマー5に挿通し、円筒状に丸めると同時にその対向
する両側面部6a、6bをホットジェット7によって約
300℃に加熱溶融し、突き合わせて融着し、形成され
た発泡パイプ9をフォーマー5の出口端から引き出し
た。
明する。実施例の発泡パイプを製造する装置としては、
図1に示したしぼロール3とプラテンロール11との組
合せ、および従来から用いられているフォーマー5とホ
ットジェット7との組合せを用いた。このしぼロール3
の周面には、口径2mm、高さ3mmの凸部を、5mm
間隔で均一に形成した。また、フォーマー5としては口
径40mmのものを用いた。発泡シート1としては、肉
厚8mmで発泡倍率が25倍のポリエチレン製発泡シー
トを幅125.5mm×長さ900mmの長方形に裁断
して用いた。この発泡シート1をしぼロール3とプラテ
ンロール11との組合せに挿通し、その面2に凹凸模様
4を形成した。次いで、直ちにこの面2を内側にしてフ
ォーマー5に挿通し、円筒状に丸めると同時にその対向
する両側面部6a、6bをホットジェット7によって約
300℃に加熱溶融し、突き合わせて融着し、形成され
た発泡パイプ9をフォーマー5の出口端から引き出し
た。
【0015】得られた発泡パイプ9は、外径が40m
m、内径が23mmであり、その断面形状は図2に示す
ように、外面10が平滑な真円状をなし、内面2は微小
な皺4が均一に分布した真円状であった。シーム部8に
シーム割れは見られなかった。
m、内径が23mmであり、その断面形状は図2に示す
ように、外面10が平滑な真円状をなし、内面2は微小
な皺4が均一に分布した真円状であった。シーム部8に
シーム割れは見られなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明の発泡パイプの製法は、発泡シー
トの少なくとも一方の面に凹凸模様を形成し、この凹凸
模様が形成された面を内側にして発泡シートを円筒状に
丸め、発泡シートの対向する両側面部を突き合わせて接
着するものであるので、製造がきわめて容易であり、製
造された発泡パイプは内面の真円度が高く、その内部へ
の金属パイプなどの挿入が容易であり、断熱性能も向上
し、長さ方向の曲げに対して座屈も起り難い。
トの少なくとも一方の面に凹凸模様を形成し、この凹凸
模様が形成された面を内側にして発泡シートを円筒状に
丸め、発泡シートの対向する両側面部を突き合わせて接
着するものであるので、製造がきわめて容易であり、製
造された発泡パイプは内面の真円度が高く、その内部へ
の金属パイプなどの挿入が容易であり、断熱性能も向上
し、長さ方向の曲げに対して座屈も起り難い。
【図1】 本発明の一実施態様を示す斜視図。
【図2】 本発明の発泡パイプの一例を示す横断面図。
【図3】 従来の発泡パイプの一製法を示す斜視図。
【図4】 従来の発泡パイプの一例の横断面図。
【図5】 (a)および(b)はそれぞれ、従来の発泡
パイプの一製法を示す斜視図。
パイプの一製法を示す斜視図。
1…発泡シート、2…シート表面、3…しぼロール、4
…凹凸模様、5…フォーマー、6a,6b…発泡シート
側面部、9…発泡パイプ。
…凹凸模様、5…フォーマー、6a,6b…発泡シート
側面部、9…発泡パイプ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 59/04 C 9446−4F B29K 105:04 B29L 23:00 (72)発明者 砂塚 英夫 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 丹羽 利夫 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (3)
- 【請求項1】 発泡シートの少なくとも一方の面に凹凸
模様を形成し、この凹凸模様が形成された面を内側にし
て発泡シートを円筒状に丸め、その対向する両側面部を
突き合わせて接着する発泡パイプの製法。 - 【請求項2】 凹凸模様の凹部の口径が0.5mmない
し5mmの範囲内であり、その深さが0.1mmないし
2mmの範囲内であり、かつ隣接する凹部の間隔が0.
5mmないし5mmの範囲内である請求項1に記載の発
泡パイプの製法。 - 【請求項3】 凹凸模様を、その凹凸模様に対応する刻
印が施されたしぼロールを用いて形成する請求項1また
は請求項2に記載の発泡パイプの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6093599A JPH07299878A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 発泡パイプの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6093599A JPH07299878A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 発泡パイプの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07299878A true JPH07299878A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14086789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6093599A Pending JPH07299878A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 発泡パイプの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07299878A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT515984A2 (de) * | 2014-07-09 | 2016-01-15 | Haberkorn & Co Gmbh A | Verfahren zur Aufbringung einer Innenbeschichtung auf die Innenoberfläche eines Schlauches |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP6093599A patent/JPH07299878A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT515984A2 (de) * | 2014-07-09 | 2016-01-15 | Haberkorn & Co Gmbh A | Verfahren zur Aufbringung einer Innenbeschichtung auf die Innenoberfläche eines Schlauches |
AT515984B1 (de) * | 2014-07-09 | 2017-12-15 | A Haberkorn & Co Gmbh | Verfahren zur Aufbringung einer Innenbeschichtung auf die Innenoberfläche eines Schlauches |
AT515984A3 (de) * | 2014-07-09 | 2017-12-15 | A Haberkorn & Co Gmbh | Verfahren zur Aufbringung einer Innenbeschichtung auf die Innenoberfläche eines Schlauches |
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