JPH07299740A - ウエハ研磨ヘッドおよびウエハ研磨装置 - Google Patents

ウエハ研磨ヘッドおよびウエハ研磨装置

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JPH07299740A
JPH07299740A JP9778094A JP9778094A JPH07299740A JP H07299740 A JPH07299740 A JP H07299740A JP 9778094 A JP9778094 A JP 9778094A JP 9778094 A JP9778094 A JP 9778094A JP H07299740 A JPH07299740 A JP H07299740A
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JP
Japan
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head
polishing
wafer
platen
pressure
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Withdrawn
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JP9778094A
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English (en)
Inventor
Keisuke Takeda
圭介 武田
Keiichi Shirai
啓一 白井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド支持アームの負担を軽減し、また、ヘ
ッドハウジングの振動やばたつきを低減し、高精度な鏡
面研磨を行えるウエハ研磨ヘッドを提供する。 【構成】 ウエハ研磨ヘッド40のヘッド軸体47の上
端部は、ヘッド支持アーム42のヘッド支持部42bに
設置されたエアシリンダ45aやリンク機構45b等か
らなるヘッド上下駆動機構46に連結されており、ヘッ
ド上下駆動機構46が作動することにより、ヘッド軸体
47が若干距離だけ上下移動するようになっている。ヘ
ッド軸体47の上端部には、ストッパ部材47aが一体
的に設けられており、リンク機構45bとヘッド軸体4
7との間に設けられたクラッチ(図示せず)を解くこと
より、ストッパ部材47aがヘッド支持部42bに係止
され、これにより、ウエハ研磨ヘッド40やウエイト6
2の重量がストッパ部材47aを介してヘッド支持部4
2bで受けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路を形成する半
導体ウエハ等の表面を研磨するためのウエハ研磨ヘッド
および該研磨ヘッドを備えた研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI等の集積回路を製造するウ
エハの研磨は、デバイスの微細化に伴い、高精度かつ無
欠陥の表面が益々要求されるようになり、これに対応し
て技術的に進歩してきた。研磨のメカニズムが、微粒子
シリカ等によるメカニカル的な要素とアルカリ液による
エッチング要素を複合したメカノ・ケミカル研磨法であ
り、研磨剤や研磨布の性質がウエハ表面状態を決める主
要素であるために、従来はこれらについて多くの改良が
なされてきたが、最近のウエハ精度は、特に平坦度向上
の要求に対しては研磨装置自体の重要度が高まりつつあ
る。
【0003】従来のウエハ研磨装置としては、大別する
と、以下に記述する、(1)研磨圧を流体圧により設定
および調整するもの、および(2)研磨圧をウエイトに
より設定および調整するものがある。
【0004】(1)図4に示すように、ウエハ研磨装置
1の研磨ヘッド2はその下部にウエハキャリア6を有
し、このウエハキャリア6の下面にはウエハ3が真空吸
着されている。一方、ウエハキャリア6の上方に、圧力
空気源32(図5参照)から低圧空気が供給されると、
ウエハキャリア6が下方に変位してプラテン5に押し付
けられる。研磨ヘッド2は、基台7上に設置されここか
ら逆L字状に延びるアーム4によりプラテン5の上面に
対向するように支持されている。アーム4の先端にはエ
アシリンダ8が設置され、これが研磨ヘッド2のヘッド
軸体9と連結されることによりエアシリンダ8が作動し
たときに研磨ヘッド2が若干の上下移動を行い得る。プ
ラテン5はベアリング12により回転自在に支持され、
その上面には研磨布(不図示)が貼付けられており、研
磨の際には、この研磨布が研磨ヘッド2に保持されたウ
エハ3と接触するようになっている。プラテン5の中心
には回転軸10が設けられ、基台7に設置された駆動モ
ータ11の回転力が動力伝達機構(不図示)を介してこ
の回転軸10に伝達され、プラテン5が回転する。
【0005】図5に示すように、研磨ヘッド2の構成と
しては、ヘッド軸体9の下部には、連結部材26を介し
て、ヘッドハウジング27が固定され、このヘッドハウ
ジング27は環状の壁部27aを有する。この壁部27
aの下部のフランジ部27bによりリテーナ30が支持
され、さらにリテーナ30により円板状のウエハキャリ
ア6が支持されている。リテーナ30はウエハキャリア
6に対して相対的に上下移動可能に構成されており、ウ
エハキャリア6の表面から突出させることにより保持し
たウエハ3の水平方向への移動を抑制するためのもので
ある。また、ウエハキャリア6には表裏面を貫通する複
数の細孔31が形成されており、各細孔31は真空排気
源(不図示)に接続されていることで、ウエハ3がウエ
ハキャリア6の表面に真空吸着されて保持される。ヘッ
ドハウジング27の内部は弾性を有するダイヤフラム2
9によって密閉空間部37とウエハキャリア6とが区画
されており、圧力空気源32から密閉空間部37に低圧
空気が供給されることにより、ダイヤフラム29が伸
び、さらにウエハキャリア6が下方に変位してプラテン
5(図4参照)に押し付けられるように構成されている
(この研磨ヘッドは、例えば、特開平4−343658
号公報や特開平5−69314号公報参照)。
【0006】上述したウエハ研磨装置1を使用する際に
は、先ず、密閉空間部37内に供給する空気圧を設定お
よび調整して、研磨圧を設定および調整する。また、研
磨ヘッド2にウエハ3を装着した後、研磨ヘッド2を所
定の圧力でプラテン5に押し付け、動作を開始させる
と、ウエハ3とプラテン5の研磨布との微小な間隙に研
磨剤が供給されつつ、プラテン5およびヘッドハウジン
グ27が同方向に回転するとともに、研磨ヘッド2を支
持するアーム4が鉛直方向に延びる支持部4aを回転軸
として研磨ヘッド2がプラテン5上に位置する範囲で揺
動運動を行う。このアーム4の揺動運動は、プラテン5
の同一箇所のみで研磨を行うと、その部分の研磨布のみ
が磨耗することにより研磨むらが生じるので、研磨布を
まんべんなく使用するためのものである。そして、研磨
ヘッド2、プラテン5、アーム4が上記のように相互に
運動を行いつつ、ウエハ3と研磨布が研磨剤を伴って摩
擦されることによってウエハ3の研磨が行われる。この
際、ヘッドハウジング27がプラテン5から受ける研磨
圧の反力は、ヘッド軸体9を介してアームで支持され
る。
【0007】(2)図6の(a)および(b)に示すよ
うに、ウエハ13を下面に接着したプレート14が、定
盤15に貼付した研磨クロス(研磨布)16上に載置さ
れ、上下動主軸18に吊下げられた研磨ヘッド19で圧
下してウエハ13を研磨(ポリッシング)するものであ
る。研磨ヘッド19はプレート14を圧下する円板状ヘ
ッド20と、この中心に垂直に立設された中央軸21
と、中央軸21を貫いてヘッド20上に積み重なれた環
状ウエイト25aよりなる。上下動主軸18は下端に下
方に向って広がるトップリング支持部材22を有し、中
央軸21は円筒状で、上方内部にヘッド支持部材22を
収容し、かつ上端に上方に向って狭くなったストッパー
23を形成し、ヘッド支持部材22の最大外径は中央軸
21の円筒部の内径より小さいが、ストッパー23の内
径よりも大きくなっている。これにより、ヘッド支持部
材22と、ストッパー23との接触は解消され、さらに
研磨ヘッド19は上下動主軸18から切離されて、単に
プレート14の上に載置されているだけの状態となる。
環状ウエイト25aを増減して研磨ヘッド19による研
磨圧を適当な値に調節すれば、終始一定の加工条件のも
とで、ウエハ13の研磨を実施できる(特開平5−13
8530号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
のものは、研磨時に、プラテンからヘッドハウジングに
働く、研磨圧の反力に、ヘッド軸体を介してアームで対
抗するものなので、アームの負担が大きい。また、研磨
中に、例えば、プラテンの面振れによる横荷重やウエハ
の厚さの不揃い等に起因して、ヘッドハウジングが振動
したりばたつきやすく、結果的に、研磨精度が低くなる
という問題点がある。
【0009】(2)のものは、ウエイトの重量により研
磨圧を設定および調整するものであるので、研磨圧を変
更する際には、いちいち人手によりウエイトを交換しな
ければならない上、研磨圧の微調整が不可能である。ま
た、ヘッド軸体がないため、研磨時に、定盤から研磨ヘ
ッドに加わる、研磨圧の反力をウエイトのみで支持する
ものなので、(1)のものと同様に、研磨精度が低いと
いう問題点がある。さらに、研磨ヘッドはウエハ研磨時
に上下動主軸から切離され、水平方向には何等拘束を受
けずに、定盤上をある程度自由に移動できるので、この
ままでは安定した加工ができなくなる。そこで、研磨ヘ
ッドを研磨クロスの全範囲で移動させるためのローラ
(図6の(a)の符号24参照)や、水平方向の動きを
規制するために、必ず研磨ヘッドの外側から複数のガイ
ドローラ(図6の(a)の符号25参照)で支持する必
要があるため、構成が複雑化し、結果的に、装置コスト
が嵩むという問題点がある。
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、ヘッド支持アームの負担を
軽減し、また、ヘッドハウジングの振動やばたつきを低
減し、高精度な鏡面研磨を行え、しかも、構成が簡単で
安価なウエハ研磨ヘッドおよびウエハ研磨装置を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、揺動されるヘッド支持アームに取付けられ
たヘッド軸体と、該ヘッド軸体の下端部に支持されたヘ
ッドハウジングと、該ヘッドハウジング内に設けられ
た、被研磨物としてのウエハを吸着保持するウエハチェ
ックを取付けた加圧プレートと、該加圧プレートを前記
ヘッドハウジングに支持しかつ前記加圧プレートと前記
ヘッドハウジングとの間に密閉空間部を形成するための
弾性体シートとを有するウエハ研磨ヘッドにおいて、前
記ヘッド軸体は前記ヘッド支持アームに鉛直方向に移動
自在に吊下げられ、前記ヘッドハウジングにはウエイト
が搭載されていることを特徴とするものである。また、
本発明のウエハ研磨装置は、本発明のウエハ研磨ヘッド
と、一面に研磨布を有しかつ回転駆動されるプラテンと
を備え、前記密閉空間部に圧力流体を供給するととも
に、前記プラテンを回転させることにより、前記ウエハ
を、前記プラテンの前記研磨布に研磨剤を供給しなが
ら、押し付けて鏡面研磨するものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明では、密閉空間部に圧力
流体を供給し、これにより研磨圧を設定および調整す
る。そして、研磨時には、プラテンには研磨圧のみがか
かり、また、プラテンからヘッドハウジングに加わる、
研磨圧の反力にウエイトで対抗して、ヘッド支持アーム
の負担を軽減する。ヘッド支持アームにかかる荷重は、
ウエイトの重量から研磨圧を引いたものとなる。請求項
2に記載のウエハ研磨装置は、本発明のウエハ研磨ヘッ
ドとプラテンとの相対的な運動により、ウエハの高精度
な鏡面研磨が行われる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明のウエハ研磨装置の一実施
例の概略構成図、図2は図1の研磨ヘッドの拡大断面
図、図3は図1に示したヘッド部の概略上面図である。
【0014】図1に示すように、このウエハ研磨装置の
全体構成については、符号40はウエハ59を支持する
ウエハ研磨ヘッド、符号42はウエハ研磨ヘッド40を
支持するためのヘッド支持アーム、符号41はプラテン
(研磨盤)、符号55はウエハ研磨ヘッド40およびプ
ラテン41を回転させるための駆動モータである。
【0015】プラテン41は、セラミック等の材料で形
成されたものであって、ベアリング58により装置フレ
ーム57に回転自在に支持されたプラテン台41aに搭
載されている。このプラテン台41aは、その中心に、
後述する駆動モータ55により回転されるプラテン主軸
56が連結されており、このプラテン主軸56を中心と
して回転駆動される。プラテン主軸56は、プーリ5
3、タイミングベルト53aおよびプーリ54を介し
て、駆動モータ55と接続されている。また、プラテン
41の上面には、ウエハ59と接触してウエハ59を研
磨するためのフェルト等からなる研磨布78が貼り付け
られている。
【0016】ヘッド支持アーム42は、鉛直方向に延び
る基部42aとその上端から水平に延びるヘッド支持部
42bからなり、ヘッド支持部42bは基部42aを中
心としてアーム回転機構(不図示)により回転駆動され
るように構成されている。そして、ヘッド支持部42b
の先端には、研磨ヘッド40および後述するヘッド上下
駆動機構46が備えられている。また、ヘッド支持アー
ム42は、装置フレーム57に、プラテン41の半径方
向(矢印B方向)に平行移動自在に設置され、また、エ
アシリンダ等からなるアーム水平駆動機構(不図示)が
連結されていることにより、研磨時に矢印B方向に揺動
される。また、研磨時に、前記駆動モータ55の回転力
は、ベルト52a、プーリ52、伝動軸51、プーリ5
0、タイミングベルト48およびプーリ49等のヘッド
回転機構を介してヘッド軸体47に伝動され、ヘッド軸
体47を回転駆動できる。
【0017】図1および図2に示すように、前記ヘッド
軸体47は、ヘッド支持アーム42の先端にベアリング
73a,73bによって水平回転自在に支持された円筒
状のスリーブ75内に同心に挿入配置され、スリーブ7
5との間に形成されたスプライン76によって、スリー
ブ75に対して上下方向に摺動自在に配されるととも
に、水平回転方向に拘束されるようになっている。前記
スリーブ75には、プーリ49が固定されている。これ
によって、スリーブ75は、前記ヘッド回転機構を介し
て伝達されるモータ55の回転トルクにより水平回転さ
せられるようになっている。
【0018】また、このヘッド軸体47は、ウエハ研磨
ヘッド40のヘッドハウジング61の上面に接触状態に
配置されるとともに、所定のガタを設けたピン74によ
ってヘッドハウジング61との間に相対的な水平回転を
拘束されるようになっている。これにより、ヘッドハウ
ジング61は、ヘッド軸体47によって押え込まれ、そ
の上方への移動を制限されるとともに、水平方向には、
ピン74のガタ分の変位を許容されるようになってお
り、しかも、ヘッド軸体47に伝達されたモータ55の
回転力がピン74を介して伝達されるようになってい
る。
【0019】一方、ウエハ研磨ヘッド40のヘッドハウ
ジング61の上面には、適当な重量のウエイト62が搭
載されている。このウエイト62は、ヘッドハウジング
61内の後述する密閉空間部69に供給される空気圧に
よってウエハ59がプラテン41に押し付けられる際の
ヘッドハウジング61を押し上げようとする反力に対抗
して、ヘッドハウジング61を押下するようになってい
る。
【0020】図2に示すように、研磨ヘッド40の詳細
構成としては、ヘッド軸体47には高圧流体供給通路7
1および吸引用通路70が形成され、高圧流体供給通路
71は外部の圧力空気源(不図示)に通じており、吸引
用通路70はバキューム源に通じている。符号72は加
圧プレートを示し、この加圧プレート72には、被研磨
物としてのウエハ59(図1参照)を吸着保持するウエ
ハチェック60が取付けられており、この加圧プレート
72は、弾性体シートとしてのダイヤフラム67により
支持されている。すなわち、ダイヤフラム67の外周部
は、ヘッドハウジング61に固定され、このダイヤフラ
ム67には加圧プレート72がボルト等で固定され支持
されている。これにより、加圧プレート72とヘッドハ
ウジング61との間に密閉空間部69が形成されてい
る。
【0021】ヘッドハウジング61は、壁部63を有
し、この壁部63の下部のフランジ部64によりリテー
ナ65が支持され、さらにリテーナ65により円板状の
ウエハキャリア60が支持されている。このリテーナ6
5はウエハキャリア60に対して相対的に上下移動可能
に構成されており、ウエハキャリア60の表面から突出
させることにより、保持したウエハ59の水平方向への
移動を抑制るためのものである。また、ウエハキャリア
60には表裏面を貫通する複数の細孔66が形成されて
おり、これら細孔66は吸引用通路70を介してバキュ
ーム源に接続されることによりウエハ59がウエハキャ
リア60の表面に真空吸着されて保持されるようになっ
ている。
【0022】また、ヘッドハウジング61の内部は前記
ダイヤフラム67によって密閉空間部69とウエハキャ
リア60とが区画されており、圧力空気源から圧力流体
供給路71を介して密閉空間部69に低圧空気が供給さ
れることで、ダイヤフラム67が伸び、これにより、ウ
エハキャリア60が下方に変位してプラテン14に押し
付けられるように構成されている。
【0023】ヘッド軸体47の上端部は、ヘッド支持ア
ーム42のヘッド支持部42bに設置されたエアシリン
ダ45aやリンク機構45b等からなるヘッド上下駆動
機構46に連結されており、ヘッド上下駆動機構46が
作動することにより、ヘッド軸体47が若干距離だけ上
下移動するようになっている。ヘッド軸体47の上端部
には、ストッパ部材47aが一体的に設けられており、
リンク機構45bとヘッド軸体47との間に設けられた
クラッチ(不図示)を解くことより、ストッパ部材47
aがヘッド支持部42bに係止され、ウエハ研磨ヘッド
40やウエイト62の重量がヘッド支持部42bで受け
られる。
【0024】図1および図3に示すように、ヘッド支持
アーム42のヘッド支持部42bはローラ支持アーム4
3を備え、このローラ支持アーム43の先端部は2つの
湾曲分岐部43a,43bを備えている。これら湾曲分
岐部43a,43bの先端にはガイドローラ44a,4
4cが回転自在に設けられ、また、ローラ支持アーム4
3の分岐部にもガイドローラ44bが回転自在に設けら
れている。各ガイドローラ44a,44b,44cは、
ヘッドハウジング61の外周面に当接し、ヘッドハウジ
ング61の横方向の振れを阻止するものであるが、必ず
しも必要ではない。湾曲分岐部43a,43bには、研
磨剤をウエハと研磨布との間に研磨剤を供給するための
研磨剤ノズル(不図示)が複数設けられている。
【0025】次に、上記構成のウエハ研磨装置を用いて
ウエハ研磨作業を行うときの動作について説明する。先
ず、密閉空間部69内に低圧空気を供給し、これにより
研磨圧を設定および調整する。ヘッド上下駆動機構46
のリンク機構45bのクラッチ(不図示)を解き、ウエ
ハ研磨ヘッド40やウエイト62の重量をストッパ部材
47aを介してヘッド支持部42bで受ける。この状態
では、ウエハ研磨ヘッド40は所定の研磨圧力でプラテ
ン41に押し付けられ、微粒子シリカからなる砥粒を含
有する水酸化カリウム等のアルカリ溶液で構成された研
磨剤をウエハ59とプラテン研磨布78との間の微小な
間隙に流し込みつつ、ヘッドハウジング61とプラテン
41とが相対運動を行う。
【0026】すなわち、図3に示すように、プラテン4
1が時計回り方向(矢印X方向)に回転し、ヘッドハウ
ジング61およびウエイト62も同方向に回転するとと
もに、ヘッド支持アーム42が前記アーム水平駆動機構
(不図示)によりプラテン41の半径方向に往復運動す
なわち揺動を行う(矢印B参照)。このように、ヘッド
ハウジング61、プラテン41およびヘッド支持アーム
42が相対的に運動を行うとともに、低圧空気によりウ
エハキャリア60がプラテン41に押し付けられ、ウエ
ハ59が研磨布78に対して研磨剤を介して摩擦される
ことによりウエハ59の研磨を行う。この研磨の際、プ
ラテン41には研磨圧のみがかかり、プラテン41から
ヘッドハウジング61に働く、研磨圧の反力をウエイト
62で対抗して、剛性を高めることで、プラテン41の
面振れ等の影響が受けにくくなり、結果的に、ヘッドハ
ウジング61の振動やばたつきが低減される。非研磨時
には、リンク機構45bのクラッチ(不図示)を繋ぎ、
ウエハ研磨ヘッド40を上昇させる。
【0027】本実施例では、流体圧により研磨圧を設定
および調整するものであるので、研磨圧を変更する際に
は、ウエイトの交換が不要であり、研磨圧の微調整も可
能である。また、研磨ヘッドがヘッド支持アームに支持
されていうので、研磨ヘッドを研磨布の全範囲で移動さ
せるためや、水平方向の動きを規制するために、必ずし
もヘッドハウジングを外側から複数のガイドローラで支
持する必要がないので、構成が複雑化せず、結果的に、
装置コストが嵩まない。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、プラテンからヘッドハウジング
に働く、研磨圧の反力にウエイトで対抗することによ
り、ヘッド支持アームの負担を軽減し、また、プラテン
の面振れ等による横荷重やウエハの厚さの不揃い等に起
因する、ヘッドハウジングの振動やばたつきを低減でき
る。また、流体圧により研磨圧を設定および調整するも
のなので、研磨圧を変更する際には、ウエイトの交換が
不要であり、研磨圧の微調整も可能である。さらに、研
磨ヘッドを研磨布の全範囲で移動させるためや、水平方
向の動きを規制するために、ヘッドハウジングを外側か
ら複数のガイドローラで支持する必要がなく、構成が複
雑化せず、コストが嵩まない。請求項2に記載の発明
は、結果的に、高精度な鏡面研磨を行える、装置コスト
の低いウエハ研磨装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエハ研磨装置の一実施例の概略構成
図である。
【図2】図1に示した研磨ヘッドの詳細断面図である。
【図3】図1に示した研磨ヘッド部の概略上面図であ
る。
【図4】従来のウエハ研磨装置の概略構成図である。
【図5】図4に示した研磨ヘッドの詳細断面図である。
【図6】他の従来のウエハ研磨装置を示す図であり、
(a)は概略断面図、(b)は上面図である。
【符号の説明】
40 ウエハ研磨ヘッド 41 プラテン(研磨盤) 41a プラテン台 42 ヘッド支持アーム 42a 基部 42b ヘッド支持部 43 ローラ支持アーム 43a,43b 湾曲分岐部 44a,44b,44c ガイドローラ 45a エアシリンダ 45b リンク機構 46 ヘッド上下駆動機構 47 ヘッド軸体 47a ストッパ部材 48 タイミングベルト 49,50 プーリ 51 伝動軸 52,53,54 プーリ 52a,53a タイミングベルト 55 駆動モータ 56 プラテン主軸 57 装置フレーム 58 ベアリング 59 ウエハ 60 ウエハキャリア 61 ヘッドハウジング 62 ウエイト 63 壁部 64 フランジ部 65 リテーナ 66 細孔 67 ダイヤフラム(弾性体シー
ト) 69 密閉空間部 70 吸引用通路 71 圧力流体供給路 72 加圧プレート 73a,73b ベアリング 74 ピン 75 スリーブ 76 スプライン 78 研磨布 A 鉛直方向 B 揺動方向 X 回転方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動されるヘッド支持アームに取付けら
    れたヘッド軸体と、該ヘッド軸体の下端部に支持された
    ヘッドハウジングと、該ヘッドハウジング内に設けられ
    た、被研磨物としてのウエハを吸着保持するウエハチェ
    ックを取付けた加圧プレートと、該加圧プレートを前記
    ヘッドハウジングに支持しかつ前記加圧プレートと前記
    ヘッドハウジングとの間に密閉空間部を形成するための
    弾性体シートとを有するウエハ研磨ヘッドにおいて、 前記ヘッド軸体は前記ヘッド支持アームに鉛直方向に移
    動自在に吊下げられ、前記ヘッドハウジングにはウエイ
    トが搭載されていることを特徴とするウエハ研磨ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウエハ研磨ヘッドと、
    一面に研磨布を有しかつ回転駆動されるプラテンとを備
    え、前記密閉空間部に圧力流体を供給するとともに、前
    記プラテンを回転させることにより、前記ウエハを、前
    記プラテンの前記研磨布に研磨剤を供給しながら、押し
    付けて鏡面研磨するウエハ研磨装置。
JP9778094A 1994-05-11 1994-05-11 ウエハ研磨ヘッドおよびウエハ研磨装置 Withdrawn JPH07299740A (ja)

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