JPH07299468A - 水系における殺菌処理方法 - Google Patents
水系における殺菌処理方法Info
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- JPH07299468A JPH07299468A JP9732594A JP9732594A JPH07299468A JP H07299468 A JPH07299468 A JP H07299468A JP 9732594 A JP9732594 A JP 9732594A JP 9732594 A JP9732594 A JP 9732594A JP H07299468 A JPH07299468 A JP H07299468A
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Abstract
高めた、工業用水系において実用度の高い殺菌処理方法
を提供する。 【構成】1,4−ジブロモ−2,3−ブタンジオン、臭素
化カルボン酸誘導体、臭素化アルコール誘導体、3−ブ
ロモピルビン酸誘導体、N−ブロムコハク酸イミド、臭
素化ヒダントイン、臭素化イソシアヌル酸の群より選ば
れた一種、あるいは二種以上の有機臭素化合物と過酸化
水素供給化合物を同時に作用させることを特徴とする水
系における殺菌処理方法。
Description
方法、特に冷却水系、製紙工程等におけるスライムトラ
ブルを防止しうる方法に関するものである。
製品処理水、洗浄水、温調用水等があり、これらの用途
では微生物に由来する障害が頻繁に発生する。特に微生
物が分泌した粘質性物質が水中の土砂、鉄錆、その他有
機物等と混合してスライムと呼ばれる泥状物を生成し、
工場の運転上の多くの障害を招くことになる。冷却水系
においては、用水の不足を補い、かつ用水コストを低減
するために、水の回収再利用が盛んになってきた。この
場合、冷却水は主に冷水塔で再冷却して使用するため水
が濃縮され、同時に栄養物質や汚濁物質の濃度が上昇
し、微生物の繁殖がより活発となる。細菌類、藻類、真
菌類の繁殖が助長され、そこに汚濁物質の吸着も加わる
と、スライムの形成がより増大することとなる。スライ
ムの付着、繁殖はストレーナーの通水や熱交換器の伝熱
を妨げるだけでなく、配管断面積の減少による冷却水流
量の低下や、更に著しい場合は配管閉塞を生じ、またス
ライム付着による金属の孔食などを促進する。スライム
対策として、一般には、各種の殺菌剤、生育抑制剤およ
び除藻剤等を用いて、微生物の生育を抑制あるいは死滅
させる方法がとられており、塩素系殺菌剤が安価で各種
の微生物に効果があることからよく使用されている。
を使用するが、良質な工業用水の確保が次第に困難にな
り、また環境上の問題もあって、大量の排水を放流出来
なくなってきている。そのため工程水の再使用化が進ん
でいるが、このように用水の再使用を行うと、循環する
用水中に溶解物、パルプ、デンプン、タルクなどの浮遊
物が濃縮され、微生物の生育を促すと共に、浮遊物の堆
積によりスライムが非常に発生しやすくなっている。ス
ライムは、用水系だけでなく、抄紙工程における白水ピ
ット、フローボックス、配管等にも発生する。抄紙工程
において形成したスライムは、ある程度成長すると壁面
から剥離してパルプに混じり抄紙される。そのため、紙
の中にスライムを含み、スライムの部分の紙強度が著し
く低下して乾燥工程にて紙切れの原因となり易い。ま
た、スライムを含んだ紙は、製品とした場合、紙面に着
色、斑点、目玉等を生じ、特に上質紙においてこの現象
が目立つため、製品価値を著しく低下させることとな
る。このように、製紙工程においてスライムが発生する
と多大な経済的損失をもたらすことになる。製紙工程な
ど有機物成分が大量に含まれる系では塩素系殺菌剤の効
果が低下するため、スライム抑制には有機系殺菌剤が主
として使用されるがやはり十分な効果を示さない。
る。有機臭素化合物は単独で使用される例が多いが、2
−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールと過酸
化水素供給化合物とを併用すると効果が向上するとする
との発明がある(特開平5−170602号公報)。この発明
においては、2−ブロモ−4'−ヒドロキシアセトフェ
ノン、1−ブロモアセトキシ−2−プロパノール、1−
ブロモ−2−ニトロ−2−ヒドロキシメチルプロパンジ
オール−1,3、1,2−ビス(ブロモアセトキシ)エタ
ン、1,4−ビス(ブロモアセトキシ)−2−ブテン等の
有機ブロム系の化合物と過酸化水素供給化合物との併用
も研究したが、上記2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プ
ロパンジオールと過酸化水素供給化合物との併用の際に
見られた優れた相乗的な菌の発育阻止効果は全く見られ
なかったとしている。
るとコストがかさむばかりでなく装置へも悪影響を及ぼ
すこともあり好ましくない。
ら殺菌力を飛躍的に高めた、工業用水系における殺菌処
理方法を提供することにある。
との併用によって殺菌力を飛躍的に高めうる多種の化合
物を提供し、それによって状況等に応じて適切な殺菌剤
を使用しうるよう殺菌剤の選択範囲を拡げうるようにす
ることにある。
系でのスライム防止をはかるため、少量の殺菌剤で大き
な力を発揮する殺菌方法を確立すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定の有機臭素化合物と過酸化水素供給化合物を
同時に作用させることによって少量の殺菌剤で強力な殺
菌力を発揮させることができることを見いだし本発明を
なすに至った。
基、X1、X2は少なくとも一方は臭素原子であり、他方
は水素原子または臭素原子、M1は水素原子、アルカリ
金属原子、アルカリ土類金属原子、炭素数6以下のアル
キル、あるいはヒドロキシルアルキル基、アンモニウム
塩、または合計炭素数12以下で酸素原子、窒素原子を含
んでいてもよいアミンの塩である。〕 一般式(II)の臭素化アルコール誘導体
基で、アルキル基中に臭素原子、ヒドロキシル基を有し
ていてもよく、X3、X4は少なくとも一方は臭素原子
で、他は水素原子または臭素原子である。〕 一般式(III)の3−ブロモピルビン酸誘導体
原子、アルカリ土類金属原子、炭素数6以下のアルキ
ル、あるいはヒドロキシルアルキル基、アンモニウム
塩、または合計炭素数12以下で酸素原子、窒素原子を含
んでいてもよいアミンの塩である。〕 N−ブロムコハク酸イミド 一般式(IV)の臭素化ヒダントイン
他は臭素原子、塩素原子、水素原子またはアルカリ金属
原子を表し、R3、R4は同一であっても異なっていても
よく、それぞれ水素原子または炭素数1〜12のアルキル
基を表す。〕 一般式(V)の臭素化イソシアヌル酸
子で、他は水素原子、臭素原子、塩素原子またはアルカ
リ金属原子を表し、それぞれ同一であっても、異なって
いもよい。〕の群より選ばれた一種以上の有機臭素化合
物と過酸化水素供給化合物を同時に作用させることを特
徴とする水系における殺菌処理方法に関するものであ
る。
おいて、R1は水素原子または炭素数6以下のアルキル
基であるが、アルキル基は直鎖、又は分岐していてもよ
く、アルキル基の炭素数は好ましくは1〜4である。ア
ルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル等を挙げ
ることができる。X1およびX2の一方は臭素原子であ
り、他方は水素原子または臭素原子である。M1は水素
原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、炭素
数6以下のアルキル、あるいはヒドロキシルアルキル
基、アンモニウム塩、または合計炭素数12以下で酸素原
子、窒素原子を含んでいてもよいアミン類の塩である。
アルカリ金属原子の例としてはナトリウム、カリムウ
等、アルカリ土類金属原子の例としてはカルシウム、バ
リウム等を挙げることができる。アルキル、あるいはヒ
ドロキシルアルキル基は炭素数6以下、好ましくは炭素
数3以下であり、直鎖、又は分岐構造のいずれでもよ
く、例としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、ヒドロキシルエチル、2−ヒドロキシルプロピル等
を挙げることができる。アミン類は合計炭素数12以下、
好ましくは8以下であり酸素原子、窒素原子を含んでい
てもよく、直鎖状、分岐状、環状構造のいずれでもよい
アミンで、1級アミン、2級アミン、3級アミンのいず
れでもよく、例としてはメチルアミン、プロピルアミ
ン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエチル
アミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、モ
ルホリン、ピペラジン等を挙げることができる。
誘導体の例としては、ブロモ酢酸、2−ブロモプロピオ
ン酸、2−ブロモ−n−酪酸、2−ブロモヘキサン酸、
ブロモ酢酸メチルエステル、ブロモ酢酸テトラエチルア
ンモニウム塩、2−ブロモプロピオン酸プロピルアミン
塩などを挙げることができる。
いて、R2は水素原子または炭素数6以下のアルキル基
で、アルキル基中に臭素原子、ヒドロキシル基を有して
いてもよく、アルキル基は直鎖、又は分岐していてもよ
く、アルキル基の炭素数は好ましくは1〜4である。ア
ルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル等を挙げ
ることができる。X3、X4は、少なくとも一つは臭素原
子で、他は水素原子または臭素原子である。一般式(II)
の臭素化アルコール誘導体の例としては、2−ブロモエ
タノール、2,3−ジブロモプロパノール、2,2−ジブ
ロモペンチルグリコール、2,3−ジブロモ−1−プロ
パノールなどを挙げることができる。
導体において、nは1または2である。M2は水素原子、
アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、炭素数6以
下のアルキル、あるいはヒドロキシルアルキル基、アン
モニウム塩、または合計炭素数12以下で酸素原子、窒素
原子を含んでいてもよいアミン類の塩である。アルカリ
金属原子の例としてはナトリウム、カリウム等、アルカ
リ土類金属原子の例としてはカルシウム、バリウム等を
挙げることができる。アルキル、あるいはヒドロキシル
アルキル基は炭素数6以下、好ましくは炭素数3以下で
あり、直鎖、又は分岐構造のいずれでもよく、例として
はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、ヒドロキ
シルエチル、2−ヒドロキシルプロピル等を挙げること
ができる。アミン類は合計炭素数12以下、好ましくは8
以下であり酸素原子、窒素原子を含んでいてもよく、直
鎖状、分岐状、環状構造のいずれでもよいアミンで、1
級アミン、2級アミン、3級アミンのいずれでもよく、
例としてはメチルアミン、プロピルアミン、ヘキシルア
ミン、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、モノエタノールアミン、モルホリン、ピペ
ラジン等を挙げることができる。一般式(III)の3−ブ
ロモピルビン酸誘導体の例としては、3−ブロモピルビ
ン酸やそれらのメチルエステル、エチルエステル、エチ
ルアミン塩、モルホリン塩などを挙げることができる。
およびX6におけるアルカリ金属原子の例としてはナト
リウム、カリウム等を挙げることができる。R3または
R4がアルキル基の場合好ましいものは炭素数1〜3で
ある。アルキル基の例としてはメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピルを挙げることができる。一般式(I
V)の臭素化ヒダントインの例としては、1−ブロモ−3
−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジブ
ロモ−5,5−ジメチルヒダントインなどを挙げること
ができる。
X7、X8およびX9におけるアルカリ金属原子の例とし
てはナトリウム、カリウム等を挙げることができる。一
般式(V)の臭素化イソシアヌル酸の例としては、1,3,
5−トリブロモイソシアヌル酸、1,3−ジブロモ−5−
クロロイソシアヌル酸などが挙げられる。本発明におい
てはこれら有機臭素化合物を一種、あるいは二種以上を
組み合わせて使用される。
は、水中で過酸化水素を発生しうる化合物であり、過酸
化水素、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウムなどの過炭
酸塩、過酢酸などの有機ペルオキシ酸塩などが挙げられ
る。その中で過酸化水素が、取り扱いの容易さ、経済的
な有利性などから特に好ましい。本発明においてはこれ
ら過酸化水素供給化合物を一種、あるいは二種以上を組
み合わせて使用される。
記の有機臭素化合物と過酸化水素供給化合物が水系中で
同時に作用すればよいが、有機臭素化合物を適当な濃度
の溶液として、別に過酸化水素供給化合物の水溶液を作
り、これらを混合した後水系に投入するのが好ましい。
有機臭素化合物と過酸化水素供給化合物を混合する際、
有機臭素化合物の溶液に過酸化水素供給化合物を単純に
加えるだけでもよいが、有機臭素化合物の溶液を酸性に
し、ここに過酸化水素供給化合物を加えたほうが好まし
いことがある。また、有機臭素化合物を溶液とする場
合、溶解し難いときには適当な有機溶剤、例えばエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコールモノエチルエー
テルなどに溶解し、必要に応じて乳化、分散のための界
面活性剤を添加することも有効である。本発明はこのよ
うな混合方法については特に限定されるものではない。
化水素供給化合物は本来単独でもそれなりの殺菌作用を
もっているものである。ところがこれら有機臭素化合物
と過酸化水素供給化合物が組合わさると浸透力を持っ
た、より顕著な殺菌作用を示すところが従来の知見では
考えられなかったことである。従って、有機臭素化合
物、過酸化水素供給化合物の配合比はこのような作用を
発揮する範囲から任意に選ばれるが、本発明方法におけ
る顕著な効果をさせるためには、有機臭素化合物中の臭
素原子を活性化させるに充分な量の過酸化水素供給化合
物が必要である。すなわち、過酸化水素供給化合物の添
加量は、有機臭素化合物中の臭素原子を活性化させるに
充分な量であり、相乗効果が発揮される比率は、有機臭
素化合物に対し過酸化水素供給化合物を1〜100倍(モル
比)、好ましくは2〜10倍(モル比)である。この範囲
の外でもそれなりの効果はあるが、添加量の割に効果の
増加はなく経済的に好ましくない。
度、その他運転条件により異なるが一般的には、系内の
保有水量に対して有機臭素化合物が0.01〜1000ppm、好
ましくは0.1〜100ppm、特に好ましくは1〜10ppmであ
る。有機臭素化合物の添加量が0.01ppm以下ではその効
果が少なく、また、1000ppm以上ではそれなりの効果は
あるが、添加量の割に効果の増加はなく経済的に好まし
くない。
他のスライム防止剤、殺菌剤、スライム分散剤、防食
剤、スケール防止剤等を加えることには何ら制限を加え
るものではない。また臭化ナトリウム(NaBr)など
無機臭素化合物あるいは次亜塩素酸ナトリウムなどの塩
素剤との併用に対しても制限を加えるものではない。
だけを目的として、微生物を滅菌水などに分散させそこ
に殺菌剤を添加して、濁度の変化やコロニーカウント法
などで微生物の死滅度合いを指標に開発されてきた。し
かし、実際の系では微生物が分泌した粘質性物質、さら
に水中の土砂、鉄錆、パルプ、その他有機物等が混合し
てスライムを作ってその中に微生物が生息している。そ
こで、水中に浮遊している微生物を死滅させる能力があ
っても、このような有機物に覆われた微生物に作用しな
ければ殺菌処理剤としては不十分である。実際、浮遊し
ている微生物より付着している微生物のほうが薬品に対
して耐性が強いという報告〔微生物の生態16(学会出版
センター)37頁〕、スライムを防除するために、グルカ
ナーゼを利用して微生物の分泌した多糖類を分解するこ
とにより殺菌力を補う方法(特開平3−193号公報)や、
スライムの剥離には微生物の分泌した多糖類の粘性を低
下させることが必要であるとする報告(特開平5−1557
19号公報)もある。微生物だけでなく周囲の有機物を含
めたスライム全体で考えていくことの必要性が示唆され
ている。また、微生物は自ら分泌する細胞外多糖、夾膜
(カプセル)多糖に覆われている種類も多く、しばしば
殺菌剤が菌体にまで届かない場合もある。ところがこの
ような多糖類を分泌する微生物ほどスライムを作り易
い。しかし、スライムを形成する能力の高い微生物に効
果を示さなければ、殺菌処理剤として意味がない。従来
の殺菌剤はこのような殺菌処理剤としての観点より開発
されていないため、冷却水系や製紙工程に殺菌剤を添加
して水中の菌数が減少していることを確認してもスライ
ムトラブルが発生するという矛盾が多々生じていたと本
発明者は考え、本発明に到達するに至った。
トリウムと次亜塩素酸ナトリウムから次亜臭素酸を作る
ことは従来より知られており、これは次亜塩素酸ナトリ
ウム単独と比較して高pHで殺菌効果が優れているとす
る報告(J.E. Alleman etc,Water Reuse Symposium 5 o
f American Water Works Association Aug/1987, J.E.
Alleman etc, 42 nd Annual Purodue Industrial Wate
r Conference May/1987)、臭化酢酸はムラサキガイの
防除に効果がある(特公昭52−84号公報)、臭化酢酸ア
ルキルエステルが藻類の繁殖抑制に効果がある(特公昭6
0−46082号公報)、臭化ニトロアルキルアルコール単独
の殺菌力(特開昭59−175406号公報)などで公知になっ
ている。一方、過酸化水素との組み合わせでは、2−ブ
ロモ−2−ニトロ−1,3−ブタンジオールとの組み合わ
せで相乗効果が認められているが、他のニトロアルコー
ル類、ブロモアセトキシ類とは相乗効果が認められない
とする報告がある(特開平5−170602号公報)。しかし
これらの方法もスライムや多糖類で覆われた微生物を殺
菌するとなるとまだまだ不十分である。
止方法として、水中に浮遊している微生物はもちろん、
スライム中に生息している微生物を死滅させ、且つ細胞
外多糖や夾膜多糖に浸透してこれら多糖類に覆われた微
生物に直接作用して死滅させうることによるスライム防
止方法を提供するものである。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
試薬) 化合物−D:2−ブロモ−n−酪酸(関東化学(株)製
試薬) 化合物−E:2−ブロモエタノール(関東化学(株)製
試薬) 化合物−F:2,3−ジブロモプロパノール(和光製薬
(株)社製 試薬) 化合物−G:3−ブロムピルビン酸エチルエステル(ア
ルドリッチ社製 試薬) 化合物−H:N−ブロモコハク酸イミド(関東化学(株)
製 試薬) 化合物−I:1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダン
トイン(帝人化成(株)製) 化合物−J:1,3,5−トリブロモイソシアヌル酸
なわち、イオン交換水60ml中に臭素10gを加え氷冷下よ
く混合し、そこに攪拌しながらシアヌル酸2gと水酸化
カリウム3gを溶解した溶液をゆっくり滴下した。この
間温度を0〜3℃に保った。滴下終了後さらに30分攪拌
を続けた後、析出結晶を濾過し、冷却した清水でよく洗
い1,3,5−トリブロモイソシアヌル酸を得た。
(1:1容積比)混合液中に溶解し、試験に用いた。
有機臭素化合物の各1重量%溶液1mlに、過酸化水素
(30%)0.2mlを加え供試サンプルとした。また、比較
のため純水1mlに過酸化水素水(30%)0.2mlを加えた
もの、有機臭素化合物の各1重量%溶液1mlに純水0.2m
lを加えたものを作成した。
9) スタフロコッカス アウレウス(Staphrococcus aureu
s:IAM−12544) シュードモナス エルギノーサ(Pseudomonas aerugino
sa:IFO−12689) シュードモナス フルオレセンス(Pseudomonas fluore
cens:IAM−1154) バチルス コアクランス(Bacillus coaqulans:IFO
−12583) ベイジェリンキア インディカ(Beijerinckia indic
a:IFO−3745) アルカリゲネス レイタス B−16(Alcaligenes latu
s B−16:FERM BP−2015) キサントモナス カンペストリス(Xanthmonas campest
ris:IFO−13551) トリコデルマ ビリデ(Trichoderma viride:IFO−
5720) サッカロミセス セルビシエ(Saccharomyces cerevisi
ae:IAM−4274)
ロコッカス アウレウス、シュードモナス エルギノー
サ、シュードモナス フルオレセンス、バチルスコアク
ランスをそれぞれ1白金耳、10mlの滅菌水に加え懸濁液
とした。これら菌液をニュートリエントブロース(pH
=6.8)(Diffico社製)のプレートに0.1ml滴下した後、
コンラージ棒で均一によく延ばした。その中心部に、直
径5mmの滅菌済みのグラスフィルターをのせ、有機臭素
化合物組成物サンプルを、0.02ml滴下した。
積を測定した。有機臭素化合物組成物が浸透した部分に
は菌の生育がないことから、この菌の生育阻止面積が広
いほど有機臭素化合物組成物は寒天培地中(有機物中)
の浸透能力が高く、且つ殺菌能力が高いことを示してい
る。結果を表1に示す。
化水素水単独に比べて、有機臭素化合物と過酸化水素水
を組み合わせたものは、浸透力が格段と向上し、広い域
の殺菌ができることが認められた。
ロコッカス アウレウス、シュードモナス エルギノー
サ、シュードモナス フルオレセンス、バチルスコアク
ランスをそれぞれ1白金耳、10mlの滅菌水に加え懸濁液
とした。これら菌液をニュートリエントブロースに0.1m
l滴下し、さらにグリシンNa緩衝液を添加してpH=8.
5に調製した後、コンラージ棒で均一によく延ばした。
実施例1と同様にして、中心部に滅菌済みのグラスフィ
ルターをのせ、この上に有機臭素化合物組成物溶液を、
0.02ml滴下、30℃、3日間培養した後、菌の生育阻止面
積を測定した。結果を表2に示す。
臭素化合物と過酸化水素水を組み合わせたものは、浸透
力が優れ、広い域の殺菌ができることが認められた。
ビリデ(Tricohdermaviride:カビ類)を滅菌水に入
れ、菌数1×108セル/mlの胞子懸濁液を作った。また、
サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e:酵母)を対数増殖期に調整した後1白金耳を滅菌水1
0mlに入れよく振り混ぜ懸濁液を作った。これら菌液を
PDAプレートに滴下した後コンラージ棒で均一に延ば
した。その中心部に置いた滅菌グラスフィルター上に有
機臭素化合物組成物溶液を0.02mlを滴下し、25℃にて5
日間培養した。各有機臭素化合物組成物について、菌の
生育阻止面積を測定した。結果を表3に示す。
素水を混合したものは、浸透力が大きく、カビ類、酵母
に対しても殺菌力が大きいことがわかる。
ンディカ(Beijerinckiaindica)、アルカリゲネス レイ
タス B−16(Alcaligenes latus B−16)、キサントモ
ナス カンペストリス(Xanthmonas campestris)のそれ
ぞれを用いて水中での殺菌試験を行なった。対照として
エッセレシア コリ(Escherechia coli)を使用した。対
数増殖期にあるこれら菌株を1白金耳、100mlの滅菌水に
入れ懸濁液を作った。この菌液をプレートカウント法に
て菌数測定した後、有機臭素化合物組成物溶液を1ml添
加して30℃にて1時間、震盪した後、菌数を測定した。
有機臭素化合物組成物添加前と後との菌数測定値より生
存率(%)を求め、有機臭素化合物組成物の評価を行っ
た。結果を表4に示す。
照として行ったエッセレシア コリはかなり殺菌される
が、多糖類で覆われている菌株ベイジェリンキア イン
ディカ、アルカリゲネス レイタス B−16、キサントモ
ナス カンペストリスには殺菌効果がみられない。これ
は菌が多糖類により守られていることによるものであ
る。有機臭素化合物単独ではいずれの菌に対しても殺菌
効果がみられない。ところが、本発明の有機臭素化合物
と過酸化水素水を組み合わせると、エッセレシアコリは
もちろん、多糖類で覆われている菌株ベイジェリンキア
インディカ、アルカリゲネス レイタス B−16、キサ
ントモナス カンペストリスに対しても極めて強い殺菌
効果を示した。
滅させ、微生物が分泌した粘質性物質、水中の土砂、鉄
錆、パルプ、その他有機物がからんだスライムに対して
浸透性を示し、中に生息している微生物を死滅させ、且
つ細胞外多糖や夾膜多糖に浸透してこれら多糖に覆われ
た微生物に直接作用して死滅させることにより、スライ
ム防止効率が非常に高い。また、スライム内部に作用す
るため、既に形成されているスライムにもその凝集性を
失わせ、スライムを分散、消滅させることができる。さ
らに本発明の方法は、従来の塩素系殺菌剤に比べて、高
pHでも殺菌力が大きく、また腐食性も少ないので工業
的な使用に好ましい。
Claims (3)
- 【請求項1】1,4−ジブロモ−2,3−ブタンジオン 一般式(I)の臭素化カルボン酸誘導体 【化1】 〔式中、R1は水素原子または炭素数6以下のアルキル
基、X1、X2は少なくとも一方は臭素原子であり、他方
は水素原子または臭素原子、M1は水素原子、アルカリ
金属原子、アルカリ土類金属原子、炭素数6以下のアル
キル、あるいはヒドロキシルアルキル基、アンモニウム
塩、または合計炭素数12以下で酸素原子、窒素原子を含
んでいてもよいアミンの塩である。〕 一般式(II)の臭素化アルコール誘導体 【化2】 〔式中、R2は水素原子または炭素数6以下のアルキル基
で、アルキル基に臭素原子、ヒドロキシル基を有してい
てもよく、X3、X4は少なくとも一方は臭素原子で、他
方は水素原子または臭素原子である。〕 一般式(III)の3−ブロモピルビン酸誘導体 (Br)nH(3-n)CCOCOOM2 (III) 〔式中、nは1または2、M2は水素原子、アルカリ金属
原子、アルカリ土類金属原子、炭素数6以下のアルキ
ル、あるいはヒドロキシルアルキル基、アンモニウム
塩、または合計炭素数12以下で酸素原子、窒素原子を含
んでいてもよいアミンの塩である。〕 N−ブロムコハク酸イミド 一般式(IV)の臭素化ヒダントイン 【化3】 〔式中、X5、X6のうち少なくとも一つは臭素原子で、
他は臭素原子、塩素原子、水素原子またはアルカリ金属
原子を表し、R3、R4は同一であっても異なっていても
よく、それぞれ水素原子または炭素数1〜12のアルキル
基を表す。〕 一般式(V)の臭素化イソシアヌル酸 【化4】 〔式中、X7、X8、X9のうち少なくとも一つは臭素原
子で、他は水素原子、臭素原子、塩素原子またはアルカ
リ金属原子を表し、それぞれ同一であっても、異なって
いもよい。〕の群より選ばれた一種以上の有機臭素化合
物と過酸化水素供給化合物を同時に作用させることを特
徴とする水系における殺菌処理方法 - 【請求項2】 過酸化水素供給化合物が過酸化水素であ
る請求項1記載の水系における殺菌処理方法 - 【請求項3】 有機臭素化合物を溶液として、これに過
酸化水素供給化合物とを予め混合した後、水系に投入す
ることを特徴とする請求項1または2記載の水系におけ
る殺菌処理方法
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