JPH07298456A - 容器隔壁の電線貫通キツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器よりの配線引き出し個所（隔壁）の電気
絶縁電線の気密貫通を簡単、且つ容易にする方法の提供
を目的とする。 【構成】 図１の電気絶縁電線の導体１を単線にし、電
気絶縁被覆材２に配管用パツキン材料を使用し、チュー
ブ用リング締付型継手の呼称外径と一致させる。すなわ
ち絶縁被覆材２が電気絶縁体とシール用パツキンの機能
を兼ね備えるので電気絶縁電線が気密性を損なう事なく
隔壁を容易に貫通させる事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、容器よりの気密配線引
き出し個所（隔壁）の電線貫通方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の方法では、容器よりの気密を目的
とした配線引き出し方法としてはセラミツク等で絶縁し
た導体端子をフランジ等に溶接又はネジ込みで取付ける
構造であつた。上記の方法で使用する場合、以下に示す
欠点があつた。 （１）溶接タイプのものは製品が高価で、且つ溶接技術
が必要であり、取扱いが難しい。 （２）導体端子の取付配置の設計に対して柔軟性がな
い。 又，気密を目的としない方法においても，運搬時及びネ
ジで直接取付ける場合もセラミツク部分の破損に注意が
必要である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、破損し難くて又、施工を簡単、且つ容易にする方法
の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図１のごとく、（１）電線内の気密漏れをなくす
為、電線の導体１を単線にした。（２）電気絶縁被覆材
２を強度のある配管用パツキン材料（例えば、テフロ
ン）とした。（３）電気絶縁電線の外径を配管材料であ
るチューブ用リング締付型継手３、３ａ、３ｂの呼称外
径と一致させた。すなわち電気材料と配管材料の接触部
の寸法を一致させることにより組み合わせ使用を可能と
した。

【０００５】

【作用】上記、課題解決手段において、電気絶縁電線と
チューブ用リング締付型継手の組み合わせのみで気密を
保持しながら容器の隔壁を電気絶縁電線が容易に貫通出
来るようになつた。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づき説明す
る。図１は本発明の電線貫通キツトを示し、単線電線の
導体１と電気絶縁被覆材２とチューブ用リング締付型継
手の本体３とチューブ用リング締付型継手の袋ナツト３
ａとチューブ用リング締付型継手の締付リング３ｂから
構成されている。

【０００７】図１の導体１を単線にし、電気絶縁被覆材
２を配管用パツキン材（例えば、テフロン）にする。
又、電気絶縁被覆材２の外径をチューブ用リング締付型
継手３、３ａ、３ｂの呼称外径と一致させる。よつてチ
ューブ用リング締付型継手の締付リング３ｂと電気絶縁
被覆材２がシール用パツキンとして機能し、気密が確保
できるのである。

【０００８】本発明の使用方法は電気絶縁電線の絶縁被
覆を機械的強度あるものとし、且つ外径をチューブ用リ
ング締付型継手の呼称外径と一致させた事により、チュ
ーブとして取扱いができ、尚且つ電線として可とう性を
損なわずに処理できる。

【０００９】図２は隔壁内から外部への配線する使用実
施例を示す。隔壁貫通部はフランジ５上にチューブ用リ
ング締付型継手３、３ａ、３ｂをネジ込みで１９個配置
した実施例である。端子カバー４は配線保護を目的とす
る。又電線出口６は外部配線用である。

【００１０】図３は図２の断面Ａ−Ａ詳細図で、隔壁内
の電線１５がコネクタ７で導体１、電気絶縁被覆材２に
接続され、又隔壁貫通部はチューブ用リング締付型継手
３、３ａ、３ｂで完全シールされ、隔壁の外にでる。そ
してコネクタ７ａで外部への電線１５ａと継がり、端子
カバー４より、電線出口６を経て外部に配線される。。

【００１１】図４は本発明の気密漏洩テスト方法を示
す。エアーコンプレサ８より、３ｋｇｆ／ｃｍ^２の圧縮
空気をエアーチューブ９を経由してテスト用容器に供給
し、試験ピース１４に取付ネジ側から加圧する。テスト
用容器とはパイプ１０、パツキン１１、テスト用フラン
ジ１３ａ、１３ｂ、ボルト＆ナツト１２で構成されたも
のを意味する。尚、テスト用容器はパイプ１０とパツキ
ン１１の間にテスト用圧縮空気が貯まる構造となつてい
て、テスト用フランジ１３ｂに取付けられている試験ピ
ース１４に加圧する。テスト用フランジ１３ａ、１３ｂ
はパツキン１１を介してボルト＆ナツト１２で密閉固定
されている。試験ピース１４は図１の電線貫通キツトで
ある。

【００１２】図５は図４の試験ピース１４がついている
フランジ１３ｂの表裏を反対にすることにより、取付ネ
ジの反対側から試験ピース１４に加圧した場合を示す。
上記図４、図５の方法でのテストでは試験ピース１４の
漏れはなく、気密性は確認できた。

【００１３】以上の説明から明らかな通り、本発明は、
（１）真空容器と大気の隔壁の貫通、（２）圧力容器と
大気の隔壁の貫通、（３）又、電極式レベル計の電極保
持器に利用できる。

【００１４】

【発明の効果】本発明によれば、導体の隔壁貫通が電気
絶縁電線とチューブ用リング締付型継手の組み合わせの
みで、気密性を保持しながらを容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す電線貫通キツトの構成図
である。

【図２】本発明の電線貫通キツトをフランジ上に１９個
配列する実施例である。

【図３】図２のＡ−Ａ詳細断面図である。

【図４】本発明の気密漏洩テストの方法である。

【図５】本発明の気密漏洩テストの方法である。

【符号の説明】

１ ………… 導体 ２ ………… 電気絶縁被覆材 ３ ………… チューブ用リング締付型継手の本体 ３ａ ………… チューブ用リング締付型継手の袋ナ
ツト ３ｂ ………… チューブ用リング締付型継手の締付
リング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電気絶縁電線の外径を配管材料であるチュ
   ーブ用リング締付型継手の外径（呼称）に一致させる事
   と、電気絶縁電線の被覆材を強度のある配管用パツキン
   材を使用する事により、気密を保持できる電気絶縁電線
   とチューブ用リング締付型継手から成ることを特徴とす
   る容器隔壁の電線貫通キツト。