JPH07297923A - 着信者名音声通知接続システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤ダイヤル等の錯誤に基づく回線の接続を防
止して、高度電話サービス利用の利便を図った着信者名
音声通知接続システムを提供すること。 【構成】 高度電話サービスを提供する網において、音
声メッセージの蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積した音
声メッセージとしての氏名と電話番号とを対応させて網
に登録する手段と、電話番号に基づいて音声メッセージ
としての前記氏名を検索する手段と、音声メッセージを
所定の回線に送出する手段とを備えて、前記登録手段に
より予め自分の電話番号に対応させて自分の氏名を音声
で網に登録し、発呼者が高度電話サービスに基づいた番
号でダイヤルしたとき、前記検索手段により当該電話番
号に対応する前記登録された氏名を網内で検索し、前記
氏名登録者である着信者に接続される前に、該当する氏
名を発呼者に音声で通知するようにしたことを特徴とす
る着信者名音声通知接続システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は着信者名音声通知接続シ
ステムに関し、特に、自分の電話番号に対応させて自分
の氏名を網に登録しておき、高度電話サービスに基づい
て着信したときに、発信者に上述の網に登録した氏名を
伝えることより高度電話サービス利用の利便を図った着
信者名音声通知接続システムに関する。なお、本明細書
において、「高度電話サービス」とは、番号方式，接続方
式，課金方式を柔軟化することにより提供できるフリー
ダイヤルの如き電話サービスを指し、また、「高度化電
話番号」とは、上述の高度電話サービスで用いる電話番
号の総称である。

【０００２】

【従来の技術】一般には、網は着信者を呼出す前に、発
呼者に着信先を確認できるように音声で通知する機能は
具備していないが、これに類似の機能として、一般の加
入者がフリーダイヤル番号等の如き「高度電話サービス」
を契約しているユーザの電話番号(以下、これを「高度化
電話番号」という)で発信し、高度電話サービスを契約し
ているユーザに接続する場合、網は、音声ガイダンスで
発信者にサービス名，サービス条件等を伝える機能を有
している。図２に、従来のこの種のシステムの構成例を
示す。図において、１１は網にサービス名等の音声ガイ
ダンスを設定する音声ガイダンス設定機能、１２は音声
ガイダンスを蓄積する音声ガイダンス蓄積機能、１３は
高度化電話番号から蓄積された音声ガイダンス(氏名)を
検索する音声ガイダンス検索機能、１４は検索した音声
ガイダンスを所定の回線に送出する音声ガイダンス再生
・送出機能を示している。上述の如く構成されたシステ
ムにおいては、サービスの契約内容，条件等により、音
声ガイダンスの内容を事前に決めておき、その内容を音
声ガイダンス設定機能１１に登録する。音声ガイダンス
設定機能１１は、登録された音声ガイダンスを音声ガイ
ダンス蓄積機能１２に蓄積する。音声ガイダンス検索機
能１３は、高度化電話番号で発呼があった場合、その高
度化電話番号をキーにして、音声ガイダンス蓄積機能１
２に蓄積蓄積された所定の音声ガイダンスを取り出し、
音声ガイダンス再生・送出機能１４に送る。音声ガイダ
ンス再生・送出機能１４は、回線に上述の音声ガイダン
スを送出する。なお、これらについては、例えば、ＮＴ
Ｔ技術ジャーナル「特集 高度電話サービス」(1989年12月
号)の記載を参考にすることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、高度
電話サービスを契約しているユーザ間で接続する場合、
音声ガイダンスで、発信者にサービス名，サービス条件
等を伝える機能を有している。しかし、この技術では、
例えば、類似の高度化電話番号によるユーザの誤ダイヤ
ルによる誤着信、あるいは、網内で何等かの異常、例え
ば、網での高度化電話番号から契約電話番号への変換ミ
ス等が発生した場合における誤着信等により、発信者が
意図しないユーザに着信する事態を防止することはでき
ない。これは、着信者の立場から見ると、高度電話サー
ビスを契約していないにもかかわらず、何等かの異常等
のため、高度化電話番号で着信される場合が想定される
ことになる。特に、フリーダイヤル契約では、着信者課
金となるため、着信者にとっては望まない通信に対して
課金されることになる。また、フリーダイヤル契約等の
高度化電話番号に対応する高度電話サービスを契約して
いるユーザにとっては、ビジネスチャンスを失うばかり
でなく、このような通信に係った人に対して、悪いイメ
ージを与えてしまう場合もあり、サービスを提供する網
として何等かの対応が必要である。なお、このようなケ
ースを想定して、発信端末でダイヤル情報を記憶してお
いて、誤ダイヤルであった場合に適切な対応をとる方法
もあるが、エンド〜エンドで通信が設定された後では、
料金等の問題もあるため、問題を完全に解消するには至
っていない。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の技術における上述
の如き問題を解消し、高度電話サービスに基づいて着信
したときに、発信者に、網に登録した着信者の氏名を伝
えることより、誤ダイヤル等の錯誤に基づく回線の接続
を防止するようにして、高度電話サービス利用の利便を
図った着信者名音声通知接続システムを提供することに
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、高
度電話サービスを提供する網において、音声メッセージ
の蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積した音声メッセージ
としての氏名と電話番号とを対応させて網に登録する手
段と、電話番号に基づいて音声メッセージとしての前記
氏名を検索する手段と、音声メッセージを所定の回線に
送出する手段とを備え、前記登録手段により予め自分の
電話番号に対応させて自分の氏名を音声で網に登録し、
発呼者が高度電話サービスに基づいた番号でダイヤルし
たとき、前記検索手段により当該電話番号に対応する前
記登録された氏名を網内で検索して、前記氏名登録者で
ある着信者に接続される前に、該当する氏名を発呼者に
音声で通知するようにしたことを特徴とする着信者名音
声通知接続システムによって達成される。

【０００５】

【作用】本発明に係る着信者名音声通知接続システムに
おいては、高度電話サービスを契約しているユーザが、
自分の契約電話番号対応に自分の氏名を網に登録し、高
度化電話番号で着信がかかった場合に、上述の網に登録
してある自分の氏名を音声で通知し、発信者に所望の相
手に接続できたか否かを確認してもらうことができるよ
うになる。また、高度電話サービスを契約していないに
もかかわらず、誤ダイヤルあるいは何等かの異常等によ
り、高度化電話番号で着信され悩んでいるユーザに対し
ては、その契約電話番号対応に自分の氏名を音声で登録
しておくことにより、その契約電話番号で発信した相手
に、誰に接続しようとしているかを通知することができ
るので、着信者に接続する前に切断されることになっ
て、不要な通信でユーザを煩わせることがなくなるとと
もに、不要な通信を回避することによる網の負荷の軽減
も可能になるという効果がある。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明の一実施例に係る着信者名
音声通知接続システムのブロック構成図である。図１に
おいて、１は契約電話番号に対応させて氏名を音声で登
録するための音声メッセージ登録部、２は音声メッセー
ジを蓄積する音声メッセージ蓄積部、３は高度化電話番
号から契約電話番号への変換を行う論理物理番号変換
部、４は契約電話番号から上述の音声メッセージ蓄積部
に蓄積された内容を検索する音声メッセージ検索部、５
は検索した音声メッセージを回線に送出する音声メッセ
ージ再生・送出部を示している。

【０００７】また、図３は、上述の如く構成された本実
施例に係る着信者名音声通知接続システムの処理過程を
示すシーケンスチャートである。以下、両図に基づい
て、本実施例に係る着信者名音声通知接続システムの動
作を説明する。本サービスを受けようとするユーザは、
まず、契約電話番号対応に自分の氏名を音声で、音声メ
ッセージ登録部１に登録する(図３のステップ21)。音声
メッセージ登録部１は、登録された音声メッセージ(氏
名)を、音声メッセージ蓄積部２に蓄積する(図３のステ
ップ22)。この際、各音声メッセージ(氏名)には、これ
に対応する音声メッセージ番号を付加してもよい(図１
の２参照)。

【０００８】以下、上述の登録動作が終了した後に、高
度電話サービスを利用する発信者が高度化電話番号で発
呼した場合を考える。この高度化電話番号は音声メッセ
ージ検索部４を経て論理物理番号変換部３に渡される
(図３のステップ23，24)。論理物理番号変換部３は、発
信された電話番号をこれに対応する契約電話番号に変換
して、音声メッセージ検索部４に渡す(図３のステップ2
5)。音声メッセージ検索部４は、渡された契約電話番号
(物理番号)をキーとして、図１の２に示した如き音声メ
ッセージ蓄積部２内の契約電話番号と音声メッセージ番
号の対応表を参照して、渡された契約電話番号に対応す
る音声メッセージを検索する(図３のステップ26)。

【０００９】そして、該当する音声メッセージがあれ
ば、音声メッセージ検索部４は、それを取り出して音声
メッセージ再生・送出部５に転送(図３のステップ27，2
8)し、音声メッセージ再生・送出部５から回線に送出す
る。回線に送出された上述の音声メッセージ(着信者の
氏名)は発信者に受信され、これにより、発信者は、発
呼(着信)先が正しいか否かを知ることができる。上記実
施例によれば、発信者は、着信者を呼び出す前に、自分
が発信した発呼(着信)先の氏名を音声で知らされるの
で、着信者に迷惑をかけずに、着信者への誤接続を防止
することが可能になる。

【００１０】また、上記実施例によれば、例えば、特に
多数のユーザから電話を受けるユーザの電話番号と似か
よった、間違い易い電話番号を持つユーザにとっては、
間違い防止上、非常に有効となる。なお、上記実施例は
本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに限定
されるべきものではないことは言うまでもないことであ
る。

【００１１】

【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、誤ダイヤル等の錯誤に基づく回線の接続を防止す
るようにして、高度電話サービス利用の利便を図った着
信者名音声通知接続システムを実現できるという顕著な
効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る、着信者名音声通知接
続システムのブロック構成図である。

【図２】従来のシステム構成例を示す図である。

【図３】実施例に係る着信者名音声通知接続システムの
処理過程を示すシーケンスチャートである。

【符号の説明】

１ 音声メッセージ登録部 ２ 音声メッセージ蓄積部 ３ 論理物理番号変換部 ４ 音声メッセージ検索部 ５ 音声メッセージ再生・送出部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 高度電話サービスを提供する網におい
   て、音声メッセージの蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積
   した音声メッセージとしての氏名と電話番号とを対応さ
   せて網に登録する手段と、電話番号に基づいて音声メッ
   セージとしての前記氏名を検索する手段と、音声メッセ
   ージを所定の回線に送出する手段とを備え、前記登録手
   段により予め自分の電話番号に対応させて自分の氏名を
   音声で網に登録し、発呼者が高度電話サービスに基づい
   た番号でダイヤルしたとき、前記検索手段により当該電
   話番号に対応する前記登録された氏名を網内で検索し、
   前記氏名登録者である着信者に接続される前に、該当す
   る氏名を発呼者に音声で通知するようにしたことを特徴
   とする着信者名音声通知接続システム。
2. 【請求項２】 前記音声メッセージの登録手段は、音声
   メッセージに固有の番号を付して前記音声メッセージ蓄
   積手段に蓄積することを特徴とする請求項１記載の着信
   者名音声通知接続システム。
3. 【請求項３】 前記音声メッセージの検索手段は、電話
   番号とこれに対応する前記音声メッセージに固有の番号
   との対照表を用いて、電話番号から音声メッセージを検
   索することを特徴とする請求項１または２記載の着信者
   名音声通知接続システム。