JPH07297394A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH07297394A JPH07297394A JP8706194A JP8706194A JPH07297394A JP H07297394 A JPH07297394 A JP H07297394A JP 8706194 A JP8706194 A JP 8706194A JP 8706194 A JP8706194 A JP 8706194A JP H07297394 A JPH07297394 A JP H07297394A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 MOSFETで構成される回路の簡略化、お
よび動作速度向上を目的とする。 【構成】 MOSFETのドレイン103内、もしくは
ドレイン103上にドレインとは反対導電型のN+ 層1
06を設け、このプロファイルを急俊にかつ濃度を高く
することによりドレイン103とトンネルダイオードを
形成し、出力電圧を双安定な2値出力を可能にすること
で、回路の簡略化を図ると同時に、動作速度の向上を図
る。
よび動作速度向上を目的とする。 【構成】 MOSFETのドレイン103内、もしくは
ドレイン103上にドレインとは反対導電型のN+ 層1
06を設け、このプロファイルを急俊にかつ濃度を高く
することによりドレイン103とトンネルダイオードを
形成し、出力電圧を双安定な2値出力を可能にすること
で、回路の簡略化を図ると同時に、動作速度の向上を図
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
高集積,高速動作可能な半導体装置に関する。
高集積,高速動作可能な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の構造を図4(B)
に、この半導体装置を用いたインバータの回路図を図4
(A)に示す。図4(B)に示す半導体装置は、MOS
FETである。
に、この半導体装置を用いたインバータの回路図を図4
(A)に示す。図4(B)に示す半導体装置は、MOS
FETである。
【0003】このMOSFETは、ドーパントとしてリ
ンが1015〜1017cm-3程度ドーピングされた基板3
01の表面を、700〜900℃の温度で50〜500
オングストローム程度熱酸化して酸化膜305を成長す
る。この酸化膜305上にポリシリコンをCVD法によ
り成長して、800〜1000℃の温度でリン拡散を行
い、ポリシリコン305に導電性を持たせる。しかる後
に、フォトリソグラフィー技術によりフォトレジストを
パターニングした後、フォトレジストをマスクとしてR
IEエッチングによりゲート304を加工する。この
後、イオン注入法によりゲート304をマスクにして、
ボロンを50〜100KeVのエネルギーで1015〜1
016cm-2程度注入し、ソース302,ドレイン303
を形成する。
ンが1015〜1017cm-3程度ドーピングされた基板3
01の表面を、700〜900℃の温度で50〜500
オングストローム程度熱酸化して酸化膜305を成長す
る。この酸化膜305上にポリシリコンをCVD法によ
り成長して、800〜1000℃の温度でリン拡散を行
い、ポリシリコン305に導電性を持たせる。しかる後
に、フォトリソグラフィー技術によりフォトレジストを
パターニングした後、フォトレジストをマスクとしてR
IEエッチングによりゲート304を加工する。この
後、イオン注入法によりゲート304をマスクにして、
ボロンを50〜100KeVのエネルギーで1015〜1
016cm-2程度注入し、ソース302,ドレイン303
を形成する。
【0004】このMOSFETとロード抵抗を用いて図
4(A)のようなインバータ回路を構成した場合の出力
特性を図5に示す。なお図4(A)において、306は
MOSFETを、307はロード抵抗を示す。このイン
バータ回路の出力電圧(Vout )は、MOSFETの特
性と、ロード抵抗の特性との交点の電圧値として求めら
れ、図5より任意のゲート電圧に対して出力電圧は1つ
存在することがわかる。
4(A)のようなインバータ回路を構成した場合の出力
特性を図5に示す。なお図4(A)において、306は
MOSFETを、307はロード抵抗を示す。このイン
バータ回路の出力電圧(Vout )は、MOSFETの特
性と、ロード抵抗の特性との交点の電圧値として求めら
れ、図5より任意のゲート電圧に対して出力電圧は1つ
存在することがわかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置で
は、1つの素子で出力電圧が1つしか存在しないため
に、複雑な論理を表現するためには多数の素子が必要
で、素子の集積化,演算速度に制限があった。例えば、
SRAMの記憶素子を構成するのに、6個のMOSFE
Tを必要とする。
は、1つの素子で出力電圧が1つしか存在しないため
に、複雑な論理を表現するためには多数の素子が必要
で、素子の集積化,演算速度に制限があった。例えば、
SRAMの記憶素子を構成するのに、6個のMOSFE
Tを必要とする。
【0006】本発明の目的は、出力電圧の安定点が2つ
存在する半導体装置を提供することにある。
存在する半導体装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、このような半導体装
置の製造方法を提供することにある。
置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1導電型か
らなる半導体基板表面に第1導電型とは反対導電型の第
1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域を有し、第
1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域との間の前
記半導体基板上に絶縁膜を有し、この絶縁膜上に導電体
からなる電極を有する半導体装置において、前記第2の
不純物含有領域内もしくは第2の不純物含有領域上に、
第1導電型からなる第3の不純物含有領域を有し、前記
第2の不純物含有領域と前記第3の不純物含有領域は高
濃度でそれぞれ縮退しており、前記第2の不純物含有領
域と前記第3の不純物含有領域の界面での不純物プロフ
ァイルが急俊に変化していることを特徴とする。
らなる半導体基板表面に第1導電型とは反対導電型の第
1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域を有し、第
1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域との間の前
記半導体基板上に絶縁膜を有し、この絶縁膜上に導電体
からなる電極を有する半導体装置において、前記第2の
不純物含有領域内もしくは第2の不純物含有領域上に、
第1導電型からなる第3の不純物含有領域を有し、前記
第2の不純物含有領域と前記第3の不純物含有領域は高
濃度でそれぞれ縮退しており、前記第2の不純物含有領
域と前記第3の不純物含有領域の界面での不純物プロフ
ァイルが急俊に変化していることを特徴とする。
【0009】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型からなる半導体基板表面に、第1導電型とは反対導
電型の第1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域を
形成する工程と、前記第1の不純物含有領域と前記第2
の不純物含有領域との間の前記半導体基板上に絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜上に導電体からなる電極を
形成する工程と、前記第2の不純物含有領域内もしくは
第2の不純物含有領域上に、第1導電型からなる第3の
不純物含有領域を形成し、このとき、前記第2の不純物
含有領域と前記第3の不純物含有領域は高濃度でそれぞ
れ縮退しており、前記第2の不純物含有領域と前記第3
の不純物含有領域の界面での不純物プロファイルを急俊
に変化せしめる工程と、を含むことを特徴とする。
電型からなる半導体基板表面に、第1導電型とは反対導
電型の第1の不純物含有領域と第2の不純物含有領域を
形成する工程と、前記第1の不純物含有領域と前記第2
の不純物含有領域との間の前記半導体基板上に絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜上に導電体からなる電極を
形成する工程と、前記第2の不純物含有領域内もしくは
第2の不純物含有領域上に、第1導電型からなる第3の
不純物含有領域を形成し、このとき、前記第2の不純物
含有領域と前記第3の不純物含有領域は高濃度でそれぞ
れ縮退しており、前記第2の不純物含有領域と前記第3
の不純物含有領域の界面での不純物プロファイルを急俊
に変化せしめる工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の半導体装置は、回路的にはMOSFE
Tとトンネルダイオードが直列に接続されたものと等価
である。このような半導体装置の出力電圧は、MOSF
ETの出力特性とトンネルダイオードの出力特性の交点
の電圧値として求められる。したがって、入力電圧を変
えることにより、異なる電圧を出力するので、出力電圧
は双安定な2値出力が可能となる。
Tとトンネルダイオードが直列に接続されたものと等価
である。このような半導体装置の出力電圧は、MOSF
ETの出力特性とトンネルダイオードの出力特性の交点
の電圧値として求められる。したがって、入力電圧を変
えることにより、異なる電圧を出力するので、出力電圧
は双安定な2値出力が可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の半導体装置の実施例について図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0012】(第1の実施例)本発明の半導体装置の第
1の実施例について説明する。本実施例の半導体装置の
断面構造図を図1(B)に示す。図1(B)において、
不純物濃度が1015〜1017cm-3程度の濃度のリンを
ドーピングした基板101の表面部を、700〜900
℃の温度で50〜500オングストローム程度熱酸化し
て酸化膜105を成長する。この後、酸化膜105上に
ポリシリコンをCVD法により成長し、800〜100
0℃の温度でリン拡散を行い、ポリシリコンに導電性を
持たせる。しかる後に、フォトリソグラフィー技術によ
りフォトレジストパターニングした後、フォトレジスト
をマスクにしてRIEエッチングを行いゲート104を
形成する。この後、イオン注入法によりゲート104を
マスクにして、ボロンを50〜100KeVのエネルギ
ーで1015〜1016cm-2程度注入し、ソース102,
ドレイン103を形成する。この後、フォトレジストを
塗布してからフォトリソグラフィー技術によりドレイン
103の一部にウィンドウを開口し、このフォトレジス
トをマスクにして、既に注入済みのボロンよりも基板表
面部での砒素濃度が十分高くなるように、砒素を10〜
50KeVのエネルギーで1015〜1016cm-2程度注
入し、ドレイン103内にN+ 層106を形成する。こ
の後、タングステン−ハロゲンランプを用いて900〜
1200℃の温度で数秒間光照射を行い、ソース10
2,ドレイン103,N+ 層106中のドーパントを活
性化する。
1の実施例について説明する。本実施例の半導体装置の
断面構造図を図1(B)に示す。図1(B)において、
不純物濃度が1015〜1017cm-3程度の濃度のリンを
ドーピングした基板101の表面部を、700〜900
℃の温度で50〜500オングストローム程度熱酸化し
て酸化膜105を成長する。この後、酸化膜105上に
ポリシリコンをCVD法により成長し、800〜100
0℃の温度でリン拡散を行い、ポリシリコンに導電性を
持たせる。しかる後に、フォトリソグラフィー技術によ
りフォトレジストパターニングした後、フォトレジスト
をマスクにしてRIEエッチングを行いゲート104を
形成する。この後、イオン注入法によりゲート104を
マスクにして、ボロンを50〜100KeVのエネルギ
ーで1015〜1016cm-2程度注入し、ソース102,
ドレイン103を形成する。この後、フォトレジストを
塗布してからフォトリソグラフィー技術によりドレイン
103の一部にウィンドウを開口し、このフォトレジス
トをマスクにして、既に注入済みのボロンよりも基板表
面部での砒素濃度が十分高くなるように、砒素を10〜
50KeVのエネルギーで1015〜1016cm-2程度注
入し、ドレイン103内にN+ 層106を形成する。こ
の後、タングステン−ハロゲンランプを用いて900〜
1200℃の温度で数秒間光照射を行い、ソース10
2,ドレイン103,N+ 層106中のドーパントを活
性化する。
【0013】以上のプロセスにより形成された半導体装
置の等価回路図を図1(A)に示す。この半導体装置は
回路的にはMOSFET107とダイオード108が直
列に接続されたものと等価である。またN+ 層106と
ドレイン103の接合は非常に浅く急俊なプロファイル
を持つため、ダイオードはトンネルダイオードとなって
いる。
置の等価回路図を図1(A)に示す。この半導体装置は
回路的にはMOSFET107とダイオード108が直
列に接続されたものと等価である。またN+ 層106と
ドレイン103の接合は非常に浅く急俊なプロファイル
を持つため、ダイオードはトンネルダイオードとなって
いる。
【0014】図1(A)の回路の特性を図2に示す。図
1(A)における出力電圧(Vout)は、図2において
トンネルダイオードとMOSFETの特性の交点の電圧
値として求められる。今、入力電圧(Vin)をVin=V
i1とすると、図2から出力電圧はVo1が得られる。次に
Vinを増加させVin=Vi2とした時を考える。交点は2
つ存在するが、今の場合出力電圧はVout =Vo2L とな
る。さらに入力電圧を増加させVin=Vi3とすると出力
電圧はVo3となるが、この状態で入力電圧を下げてVin
=Vi2とすると出力電圧はVo2H となり、Vin=Vi1か
らVin=Vin2へ入力電圧を増加させたときと異なる電
圧を出力する。
1(A)における出力電圧(Vout)は、図2において
トンネルダイオードとMOSFETの特性の交点の電圧
値として求められる。今、入力電圧(Vin)をVin=V
i1とすると、図2から出力電圧はVo1が得られる。次に
Vinを増加させVin=Vi2とした時を考える。交点は2
つ存在するが、今の場合出力電圧はVout =Vo2L とな
る。さらに入力電圧を増加させVin=Vi3とすると出力
電圧はVo3となるが、この状態で入力電圧を下げてVin
=Vi2とすると出力電圧はVo2H となり、Vin=Vi1か
らVin=Vin2へ入力電圧を増加させたときと異なる電
圧を出力する。
【0015】(第2の実施例)次に本発明の半導体装置
の第2の実施例について説明する。本実施例の半導体装
置の断面構造図は図1(B)と同様である。第1の実施
例と同様なプロセスで、ソース,ドレイン形成まで行
い、窒素雰囲気中で800〜1000℃、10分〜1時
間アニールを行ってソース102,ドレイン103中の
イオンの活性化を行った後、CVD法により酸化膜を全
面に1000〜3000オングストローム成長してか
ら、フォトレジストを塗布しフォトリソグラフィー技術
によりドレイン103の一部にウィンドウを開口する。
この後、弗酸でウィンドウ内の酸化膜を除去し基板表面
部を露出した後、フォトレジストを剥離後、このウィン
ドウ内にのみポリシリコンを1000〜2000オング
ストローム程度選択成長する。砒素を10〜15KeV
のエネルギーで1015〜1016cm-2程度注入した後、
タングステン−ハロゲンランプを用いて900〜120
0℃の温度で数秒間光照射を行い、砒素を基板内へ拡散
する。砒素の拡散濃度はバルクのシリコンよりもポリシ
リコンのグレイン境界の方が早いため、ポリシリコン中
に注入された砒素イオンはアニール中に速やかに基板表
面に達し、基板表面からゆっくりと基板内へ拡散してい
く。しかしながらアニール時間は数秒間と短いため、砒
素の基板内への拡散は小さく、この結果、基板表面部に
高濃度で浅い接合が形成されることとなる。
の第2の実施例について説明する。本実施例の半導体装
置の断面構造図は図1(B)と同様である。第1の実施
例と同様なプロセスで、ソース,ドレイン形成まで行
い、窒素雰囲気中で800〜1000℃、10分〜1時
間アニールを行ってソース102,ドレイン103中の
イオンの活性化を行った後、CVD法により酸化膜を全
面に1000〜3000オングストローム成長してか
ら、フォトレジストを塗布しフォトリソグラフィー技術
によりドレイン103の一部にウィンドウを開口する。
この後、弗酸でウィンドウ内の酸化膜を除去し基板表面
部を露出した後、フォトレジストを剥離後、このウィン
ドウ内にのみポリシリコンを1000〜2000オング
ストローム程度選択成長する。砒素を10〜15KeV
のエネルギーで1015〜1016cm-2程度注入した後、
タングステン−ハロゲンランプを用いて900〜120
0℃の温度で数秒間光照射を行い、砒素を基板内へ拡散
する。砒素の拡散濃度はバルクのシリコンよりもポリシ
リコンのグレイン境界の方が早いため、ポリシリコン中
に注入された砒素イオンはアニール中に速やかに基板表
面に達し、基板表面からゆっくりと基板内へ拡散してい
く。しかしながらアニール時間は数秒間と短いため、砒
素の基板内への拡散は小さく、この結果、基板表面部に
高濃度で浅い接合が形成されることとなる。
【0016】以上のプロセスにより形成された半導体装
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
【0017】(第3の実施例)次に本発明の半導体装置
の第3の実施例について説明する。本実施例の半導体装
置の断面構造図は図1(B)と同様である。第1の実施
例と同様なプロセスで、ソース,ドレイン形成まで行
い、窒素雰囲気中で800〜1000℃,10分〜1時
間アニールを行ってソース102,ドレイン103中の
イオンの活性化を行った後、リンや砒素を含んだSOG
膜を塗布、もしくはリンや砒素を含んだ酸化膜をCVD
法により成長する。この後、フォトレジストを塗布しフ
ォトリソグラフィー技術によりドレイン103の一部の
みフォトレジストを残し、弗酸でSOGもしくは酸化膜
をエッチングすることにより、ドレイン103の一部の
みSOGもしくは酸化膜を残す。しかる後に、タングス
テン−ハロゲンランプを用いて900〜1200℃の温
度で数秒間光照射を行い、リンや砒素を基板内へ拡散
し、浅い接合を形成する。
の第3の実施例について説明する。本実施例の半導体装
置の断面構造図は図1(B)と同様である。第1の実施
例と同様なプロセスで、ソース,ドレイン形成まで行
い、窒素雰囲気中で800〜1000℃,10分〜1時
間アニールを行ってソース102,ドレイン103中の
イオンの活性化を行った後、リンや砒素を含んだSOG
膜を塗布、もしくはリンや砒素を含んだ酸化膜をCVD
法により成長する。この後、フォトレジストを塗布しフ
ォトリソグラフィー技術によりドレイン103の一部の
みフォトレジストを残し、弗酸でSOGもしくは酸化膜
をエッチングすることにより、ドレイン103の一部の
みSOGもしくは酸化膜を残す。しかる後に、タングス
テン−ハロゲンランプを用いて900〜1200℃の温
度で数秒間光照射を行い、リンや砒素を基板内へ拡散
し、浅い接合を形成する。
【0018】以上のプロセスにより形成された半導体装
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
【0019】(第4の実施例)次に本発明の半導体装置
の第4の実施例について説明する。本実施例の断面構造
図を図3に示す。第1の実施例と同様に、不純物濃度が
1015〜1017cm-3程度の濃度のリンをドーピングし
た基板201の表面部を、700〜900℃の温度で5
0〜500オングストローム程度熱酸化して酸化膜20
5を成長する。この後、酸化膜205上にポリシリコン
をCVD法により成長し、800〜1000℃の温度で
リン拡散を行い、ポリシリコンに導電性を持たせる。し
かる後に、フォトリソグラフィー技術によりフォトレジ
ストパターニングした後、フォトレジストをマスクにし
てRIEエッチングを行いゲート204を形成する。こ
の後、イオン注入法によりゲート204をマスクにし
て、ボロンを50〜100KeVのエネルギーで1015
〜1016cm-2程度注入し、ソース202,ドレイン2
03を形成する。この後、CVD法により酸化膜を全面
に1000〜3000オングストローム成長してから、
フォトレジストを塗布しフォトリソグラフィー技術によ
りドレイン203の一部にウィンドウを開口する。この
後、弗酸でウィンドウ内の酸化膜を除去し基板表面部を
露出した後、フォトレジストを剥離後、このウィンドウ
内にのみ砒素またはリンを1019〜1021cm-3程度含
んだシリコンまたはシリコン−ゲルマニウム混晶を選択
的に成長する。
の第4の実施例について説明する。本実施例の断面構造
図を図3に示す。第1の実施例と同様に、不純物濃度が
1015〜1017cm-3程度の濃度のリンをドーピングし
た基板201の表面部を、700〜900℃の温度で5
0〜500オングストローム程度熱酸化して酸化膜20
5を成長する。この後、酸化膜205上にポリシリコン
をCVD法により成長し、800〜1000℃の温度で
リン拡散を行い、ポリシリコンに導電性を持たせる。し
かる後に、フォトリソグラフィー技術によりフォトレジ
ストパターニングした後、フォトレジストをマスクにし
てRIEエッチングを行いゲート204を形成する。こ
の後、イオン注入法によりゲート204をマスクにし
て、ボロンを50〜100KeVのエネルギーで1015
〜1016cm-2程度注入し、ソース202,ドレイン2
03を形成する。この後、CVD法により酸化膜を全面
に1000〜3000オングストローム成長してから、
フォトレジストを塗布しフォトリソグラフィー技術によ
りドレイン203の一部にウィンドウを開口する。この
後、弗酸でウィンドウ内の酸化膜を除去し基板表面部を
露出した後、フォトレジストを剥離後、このウィンドウ
内にのみ砒素またはリンを1019〜1021cm-3程度含
んだシリコンまたはシリコン−ゲルマニウム混晶を選択
的に成長する。
【0020】以上のプロセスにより形成された半導体装
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
置の等価回路およびその回路動作は第1の実施例と同様
である。
【0021】以上の4つの実施例においてはMOSFE
Tのチャネルの導電型としてP型を考えたが、N型にお
いても以上の議論は明らかに成り立つ。また、ゲート電
極として、ボロン,砒素,などを含んだシリコン、アル
ミ、高融点金属シリサイドなどでも可能である。
Tのチャネルの導電型としてP型を考えたが、N型にお
いても以上の議論は明らかに成り立つ。また、ゲート電
極として、ボロン,砒素,などを含んだシリコン、アル
ミ、高融点金属シリサイドなどでも可能である。
【0022】また以上の実施例ではゲート絶縁膜として
シリコン酸化膜を用いているが、シリコン窒化膜でも可
能であり、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン
酸化膜やシリコン窒化膜/シリコン酸化膜などの多層膜
でも可能である。
シリコン酸化膜を用いているが、シリコン窒化膜でも可
能であり、シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン
酸化膜やシリコン窒化膜/シリコン酸化膜などの多層膜
でも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
では出力電圧の安定点が2つ存在するため、論理回路に
応用した場合、多値論理出力が可能となり論理回路の素
子数の削減が可能となる。この結果高集積化が可能とな
ると共に、従来素子間を接続していた配線が不要となる
ため、動作速度の向上も図ることができる。また従来6
つのトランジスタで構成していたSRAMの記憶素子
も、本半導体装置の1素子で構成することが可能であ
る。
では出力電圧の安定点が2つ存在するため、論理回路に
応用した場合、多値論理出力が可能となり論理回路の素
子数の削減が可能となる。この結果高集積化が可能とな
ると共に、従来素子間を接続していた配線が不要となる
ため、動作速度の向上も図ることができる。また従来6
つのトランジスタで構成していたSRAMの記憶素子
も、本半導体装置の1素子で構成することが可能であ
る。
【図1】第1,第2,第3の実施例を示す図であり、
(A)は等価回路図、(B)は半導体装置の断面構造図
である。
(A)は等価回路図、(B)は半導体装置の断面構造図
である。
【図2】図1(A)の回路の出力特性を示す図である。
【図3】第4の実施例の半導体装置の断面構造図であ
る。
る。
【図4】従来の半導体装置を示す図であり、(A)は従
来の半導体装置を用いたインバータ回路を示す図であ
り、(B)は従来の半導体装置の断面構造図である。
来の半導体装置を用いたインバータ回路を示す図であ
り、(B)は従来の半導体装置の断面構造図である。
【図5】図4(A)の回路の出力特性を示す図である。
101,201,301 基板 102,202,302 ソース 103,203,303 ドレイン 104,204,304 ゲート 105,205,305 酸化膜 106,206 N+ 層 107 MOSFET 108 ダイオード
Claims (3)
- 【請求項1】MOSFETのドレイン領域内もしくはド
レイン領域上に、ドレインとは反対導電型の不純物含有
領域を備え、前記ドレイン領域と前記不純物含有領域と
の接合が、トンネルダイオードを構成していることを特
徴とする半導体装置。 - 【請求項2】第1導電型からなる半導体基板表面に第1
導電型とは反対導電型の第1の不純物含有領域と第2の
不純物含有領域を有し、第1の不純物含有領域と第2の
不純物含有領域との間の前記半導体基板上に絶縁膜を有
し、この絶縁膜上に導電体からなる電極を有する半導体
装置において、 前記第2の不純物含有領域内もしくは第2の不純物含有
領域上に、第1導電型からなる第3の不純物含有領域を
有し、前記第2の不純物含有領域と前記第3の不純物含
有領域は高濃度でそれぞれ縮退しており、前記第2の不
純物含有領域と前記第3の不純物含有領域の界面での不
純物プロファイルが急俊に変化していることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項3】第1導電型からなる半導体基板表面に、第
1導電型とは反対導電型の第1の不純物含有領域と第2
の不純物含有領域を形成する工程と、 前記第1の不純物含有領域と前記第2の不純物含有領域
との間の前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に導電体からなる電極を形成する工程と、 前記第2の不純物含有領域内もしくは第2の不純物含有
領域上に、第1導電型からなる第3の不純物含有領域を
形成し、このとき、前記第2の不純物含有領域と前記第
3の不純物含有領域は高濃度でそれぞれ縮退しており、
前記第2の不純物含有領域と前記第3の不純物含有領域
の界面での不純物プロファイルを急俊に変化せしめる工
程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8706194A JPH07297394A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8706194A JPH07297394A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297394A true JPH07297394A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13904430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8706194A Pending JPH07297394A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07297394A (ja) |
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- 1994-04-26 JP JP8706194A patent/JPH07297394A/ja active Pending
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