JPH07297383A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH07297383A
JPH07297383A JP6090398A JP9039894A JPH07297383A JP H07297383 A JPH07297383 A JP H07297383A JP 6090398 A JP6090398 A JP 6090398A JP 9039894 A JP9039894 A JP 9039894A JP H07297383 A JPH07297383 A JP H07297383A
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JP
Japan
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cathode electrode
electrode plate
semiconductor substrate
passivation
thin
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Pending
Application number
JP6090398A
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English (en)
Inventor
Masahide Watanabe
雅英 渡邊
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アロイフリー構造形の増幅ゲート構造をもつサ
イリスタにおいて、薄いカソード電極板をパッシベーシ
ョン部で固定し、半導体基板上のカソード電極部とゲー
ト電極部とが前記薄いカソード電極板で短絡しないよう
にする。 【構成】半導体基板のゲート領域に相当する部分がくり
抜かれ、かつ、半導体基板のカソード電極の周縁部に相
当する部分で垂直に折り曲げられ、その折り曲げられた
部分の端部に所定の突起部14を有する薄いカソード電
極板7が半導体基板のカソードパターンに重ね合わせる
ように接触され、かつ、前記突起部がパッシベーション
部で固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアロイフリー構造で、
かつ、増幅ゲート構造をもつサイリスタ等の半導体装置
のカソード電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】サイリスタは、ゲート信号により瞬間的
に全接合面がターンオンするものではなく、点弧初期で
のオン状態になる領域はゲート電極にごく近い微小部分
となる。そのため、急峻なdi/dtが加わるとこのこ
の微小部分に電流が集中してサイリスタの破壊の原因と
なる。このため、特に、大面積のサイリスタでは、例え
ば図3に示す様な増幅ゲート構造がとられる。図3
(a)は平面図でゲート電極部3がカソード電極部4に
入り組んだ状態を示す。
【0003】図3(b)は図3(a)をA−A線で切断
した断面図である。半導体基板1の一面にゲート電極部
3、カソード電極部4がAl(アルミニュウム)などで
形成され、これらのゲート電極部3、カソード電極部4
とも同じ高さであるので、この上にカソード電極板を置
くと、ゲート電極部3とカソード電極部4が短絡してし
まう。そこで、従来の合金型サイリスタでは次の方法が
とられていた。その構成図を図4に示す。
【0004】図4(a)は薄いカソード電極板の平面図
で、図4(b)は図4(a)の薄いカソード電極板のB
−B線に相当する部分のサイリスタの断面図の主要部分
である。図4(a)は半導体基板1のゲート領域に対向
するようにくり抜かれた形状30を有する薄いカソード
電極板7を示す。また、薄いカソード電極板7の周縁部
には突起部14が設られている。図4(b)は薄いカソ
ード電極板7でカソード電極部4とゲート電極部3が短
絡していないように、薄いカソード電極板7のくり抜か
れた部分と半導体基板1のカソード電極部4が一致する
ように重ね合わされたサイリスタの断面図の主要部分を
示している。なお、薄いカソード電極板7の厚さは加工
性を考えて、例えば0.2mm程度とし、その薄いカソ
ード電極板7の上に置く厚いカソード電極板8の厚さは
例えば2mm程度とする。
【0005】他の方法として、図5に示すように、半導
体基板1の一主面にゲート領域をエッチング等により段
差をつけ、Al電極2を付着させてゲート電極部3を形
成し、更に絶縁のためにポリイミド15をゲート電極部
3を覆うように付け、その上から厚いカソード電極板8
を置く構造もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術におけ
る問題点を示す。図4(a)で示した、半導体基板1の
ゲート領域に対向する部分をくり抜いたカソード電極板
7を例えば図3(a)のカソードパターンに一致させ、
かつ、動かない様に固定する必要があるが、その固定方
法に問題がある。図2は従来の合金型サイリスタの全体
を示す断面図であり、その説明を以下に行う。半導体基
板1の一方の主面にゲート電極部3とカソード電極部2
が配置され、その上に薄いカソード電極板7が半導体基
板1のカソードパターンに重ね合わせて接触し、さらに
その上に厚いカソード電極板8が接触し、他方の主面は
モリブデンやタングステンなどの支持板9にロー付けさ
れており、さらに半導体基板の端部は耐圧を確保するた
め加工されたベベル部13を有し、そのベベル部の表面
のパッシベーション部12がシリコーンゴムなどで形成
されている。図2に示す様にカソード電極部4の周縁部
とパッシベーション部12の内端に距離があるため、そ
の箇所で薄いカソード電極板の周縁部に設けている突起
部14と半導体基板1とを接着剤11等で固定してい
る。しかし、アロイフリー構造の場合は、カソード電極
部の周縁部はパッシベーション部の内端と隣接してお
り、合金型サイリスタのような接着剤で固定するスペー
スがとれない。また、図5に示す構造では、ゲート電極
部のエッチング工程やポリイミド工程が必要で工数増に
なること、また、ゲート電極部のエッチング深さの不均
一性や精度不足により、特性劣化が起こるなどの問題点
がある。
【0007】この発明は前記の問題点を解決することを
目的としており、アロイフリー構造で薄いカソード電極
板をパッシベーション部で固定し、カソード電極部とゲ
ート電極部とが短絡することのないようにした半導体装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の目的を
達成するために、アロイフリー構造で、かつ、増幅ゲー
ト構造をもつ交互に導電型の異なる複数の層が積層され
た半導体装置において、半導体基板の一主面上のゲート
領域に対向する部分がくり抜かれるとともに、前記半導
体基板の一主面上のカソード電極の周縁部に対向する部
分で垂直に折り曲げられ、その折り曲げられた部分の端
部に所定の突起部を有する薄いカソード電極板、と該薄
いカソード電極板のくり抜かれた部分と半導体基板のカ
ソード電極が少なくとも一致するように重ね合わされる
ように接触され、かつ、前記突起部がパッシベーション
部で固定される。この薄いカソード電極板の厚さを0.
1mmないし0.5mmとすることが有効であり、ま
た、この薄いカソード電極板とパッシベーション部との
固定をシリコーンゴムにより行うことが好ましい。
【0009】
【作用】前記の手段の項で述べた薄いカソード電極板7
はパッシベーションII6で固定され、さらに、従来の厚
いカソード電極板8をパッシベーションII6の中に嵌め
込むので薄いカソード電極7は完全に固定さる。また、
半導体基板1のゲート領域に対向するようにくり抜かれ
た形状30を有する薄いカソード電極板7をカソード電
極部4と一致するように重ね合わせることによって、薄
いカソード電極板7でカソード電極部4とゲート電極部
3が短絡しない。
【0010】
【実施例】この発明におけるアロイフリー構造とは半導
体基板を支持板であるモリブデン板やタングステン板に
ロー付けせずにこの支持板で鋏込む構造を指す。図1は
この発明の実施例で、図1(a)はアロイフリー構造の
サイリスタの構造断面図を示す。半導体基板1の一方の
主面にゲート電極部3とカソード電極部4が設けられ、
その上にゲート領域に対向するようにくり抜かれた形状
30を有する薄いカソード電極板7が半導体基板1のカ
ソードパターンに重ね合わされるように接触され、その
上に厚いカソード電極板8が設けられている。一方、他
方の主面はアノード電極部を介して厚いアノード電極板
9と接触している。また、半導体基板1の周縁部にはパ
ッシベーションI5が設けられ、薄いカソード電極板7
の周縁部に付いている突起部14がシリコーン接着剤1
0とパッシベーションII6により固定されている。
【0011】図1(b)は薄いカソード電極板7の平面
図であり、半導体基板1と重ね合わせたときに半導体基
板1のゲート領域に対向する部分がくり抜れている。図
1(c)は図1(b)のC−C線での断面図であって、
周縁部が折り曲げられた状態16にあり、垂直に折り曲
げた長さが図1(a)に示したパッシベーションI5の
縦方向の長さLと一致する。そして折り曲げた部分の端
部に4個所の突起部14があり、この突起部14が図1
(a)のパッシベーションI5の段差部Aにのる構造に
なっている。
【0012】次に組立て順序に従って、図1(a)を用
いて実施例を説明する。まず、パッシベーションI5ま
で終了したアロイフリー素子のカソード電極部4に図1
(b)に示した薄いカソード電極板7をアロイフリー素
子のカソードパターンに一致するようにセットする。こ
の薄いカソード電極板7の厚さは0.2mmとした。
また、薄いカソード電極板7をセットする前はパッシベ
ーション部はパッシベーションI5の形状になってお
り、薄いカソード電極板7の周縁部の4個所の突起部1
4はこのパッシベーションI5の段差部Aにのる。
【0013】次に、シリコーンゴム接着剤10を薄いカ
ソード電極板7の4個所の突起部14に垂らし150°
Cのオーブン中で20分の熱硬化を行い、パッシベーシ
ョンI5と薄いカソード電極板7とを仮固定する。その
後、予め型を用いて成形しておいたパッシベーションII
6を図1(a)に示す様にセットする。これで薄いカソ
ード電極板7の固定は終了する。
【0014】つづいて、薄いカソード電極板7までセッ
トされたアロイフリー素子上に厚いカソード電極板8を
置く。厚いカソード電極板8の厚さは2mmとして、図
1(a)に示すようにパッシベーションI5から厚いカ
ソード電極板8が頭を出す構造になっている。また、同
時にアノード側にアノード電極板9をセットする。この
実施例では薄いカソード電極板7の厚さを0.2mmと
したが、これに制限されることなく、0.1mmないし
0.5mmであればよい。また、使用する薄いカソード
電極板7、厚いカソード電極板8、及びアノード電極板
9の材料はシリコンと熱膨張率の近いモリブデン(M
o)やタングステン(W)等である。さらに、半導体基
板1のカソードパターンが種々異なる場合でも、それに
合った薄いカソード電極板7を用意することで、種々の
アロイフリー素子に対応できる。
【0015】また、パッシベーションI5と薄いカソー
ド電極板7との接着に用いたシリコーンゴムはパッシベ
ーション材と同じ材料のもので、金属との接着性は非常
によく、十分、パッシベーション部とカソード電極板と
の固定が可能である。尚、薄いカソード電極板7の突起
部14の数はここでは4個で説明したが、特に限定しな
い。また、突起部は薄いカソード電極板7の周縁部全体
に設けてもよい。さらに、組立終了後は、従来よく知ら
れている通常のケース中にセットされる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、アロイフリー形の増
幅ゲート構造をもつ素子において、半導体基板のゲート
領域に対向する部分がくり抜かれた薄いカソード電極板
を半導体基板のカソードパターンに重ね合わせるように
接触させ、該薄いカソード電極板の周縁部に設けられて
いる突起部をパッシベーション部で固定することによっ
て、ゲート電極部とカソード電極部とがカソード電極板
で短絡しないようにした効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図で同図(a)は
サイリスタの断面図、同図(b)は薄いカソード電極板
の平面図、同図(c)は同図(b)のC−C線での断面
図を示す。
【図2】従来の合金形サイリスタの構成図の一例を示
す。
【図3】サイリスタの増幅ゲート部を説明する図で同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A線で
の断面図を示す。
【図4】従来の方法で構成されたサイリスタの一例で、
同図(a)は薄いカソード電極板の平面図、同図(b)
は同図(a)のB−B線に相当する部分で切断した場合
のサイリスタの主要部分の断面図を示す。
【図5】従来の方法で構成されたサイリスタの他の例
で、その主要部分の断面図を示す。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 Al電極 3 ゲート電極部 4 カソード電極部 5 パッシベーションI 6 パッシベーションII 7 薄いカソード電極板 8 厚いカソード電極板 9 アノード電極板 10 シリコーンゴム接着剤 11 接着剤 12 パッシベーション 13 ベベル部 14 周辺の突起部 15 ポリイミド 16 折り曲げた領域 30 ゲート領域がくり抜かれた部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アロイフリー構造で、かつ、増幅ゲート構
    造をもつ交互に導電型の異なる複数の層が積層された半
    導体装置において、半導体基板の一主面上のゲート領域
    に対向する部分がくり抜かれるとともに、前記半導体基
    板の一主面上のカソード電極の周縁部に対向する部分で
    垂直に折り曲げられ、その折り曲げられた部分の端部に
    所定の突起部を有する薄いカソード電極板、と該薄いカ
    ソード電極板のくり抜かれた部分と半導体基板のカソー
    ド電極が少なくとも一致するように重ね合わされるよう
    に接触され、かつ、前記突起部がパッシベーション部で
    固定されることを特徴とする半導体装置
  2. 【請求項2】薄いカソード電極板の厚さを0.1mmな
    いし0.5mmとすることを特徴とする請求項1の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】薄いカソード電極板とパッシベーション部
    との固定をシリコーンゴムにより行うことを特徴とする
    請求項1の半導体装置。
JP6090398A 1994-04-28 1994-04-28 半導体装置 Pending JPH07297383A (ja)

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