JPH0729724Y2 - モータのブラシ保持装置 - Google Patents

モータのブラシ保持装置

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JPH0729724Y2
JPH0729724Y2 JP1988078302U JP7830288U JPH0729724Y2 JP H0729724 Y2 JPH0729724 Y2 JP H0729724Y2 JP 1988078302 U JP1988078302 U JP 1988078302U JP 7830288 U JP7830288 U JP 7830288U JP H0729724 Y2 JPH0729724 Y2 JP H0729724Y2
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JP
Japan
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brush
commutator
motor
engaging portion
holding device
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JP1988078302U
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JPH023169U (ja
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和則 山田
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、モータのコンミュテータに電流を供給するブ
ラシを保持する保持装置に関し、モータの出力の違いに
拘らず保持装置を共通化し得たものである。
(従来の技術) 従来公知のブラシ保持装置には、例えば実開昭62−145,
465号公報に開示されたものがある。当該保持装置は第
4図に示すような構造となっており、第5図に示すモー
タなどに取付けられている。このモータMは、ケーシン
グ11内に固定されたマグネット12と、当該マグネット12
の磁界を切って回転するロータ13と、当該マグネット12
が取付けられた回転軸14と、前記ロータ13に電流を供給
するコンミュテータ1及びブラシ2とから構成されてい
る。そして、図示しない電線から供給された電流は、ブ
ラシ2からコンミュテータ1を介して前記ロータ13に案
内され、この電流が作り出す磁界と前記マグネット12の
磁界との反発力によって前記回転軸14が回転するように
なっている。
また、前記ブラシ保持装置は、第4図に示す如く、コン
ミュテータ1が通過する開口部15を有する平板形状のブ
ラシベース3と、当該ブラシベース3上に取付けられ、
ブラシ2を収容するブラシホルダ16とから構成されてい
る。そして、このブラシホルダ16内に収容されたブラシ
2をコンミュテータ1に常に接触させるために、ばね部
材17が取付けられている。
(考案が解決しようとする課題) 一般的にモータ出力を増減させる場合には、供給電流を
増減させるのであるが、電流密度を等しくするためブラ
シとコンミュテータとの接触面積を変化させる必要があ
る。ところが前述したようなブラシ保持装置を備えたモ
ータにあっては、出力の違うモータを複数種類製造する
際に、ブラシはもちろんのこと、ブラシホルダまでも変
更する必要があり、部品点数が増加するという欠点を有
している。
本考案は、上述した従来技術に伴う欠点、問題点に鑑み
てなされたもので、モータの出力の違いによるブラシの
形状の大小に拘らず共通化し得るブラシ保持装置を提供
することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、モータのコンミュ
テータに接触するブラシをブラシベースに摺動自在に取
付けて成るモータのブラシ保持装置において、 前記ブラシの左右の両側面と接触する側壁を前記ブラシ
ベースに立設し、 前記ブラシベースに対向する面、前記コンミュテータに
対向する一端面、および当該一端面に対向する他端面を
開放し、 前記両側壁の少なくとも一方の側壁に断面円弧形状の第
1係合部を形成し、 前記ブラシの前記側面に前記第1係合部と係合して当該
ブラシの摺動を案内する断面円弧形状の第2係合部を形
成してなり、 前記側壁および第1と第2の係合部によって、前記コン
ミュテータの軸方向に沿う長さが異なったブラシを選択
的に保持可能にしたことを特徴とするモータのブラシ保
持装置である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、側壁に形成した
第1係合部とブラシの側面に形成した第2係合部とが係
合することにより、当該ブラシはコンミュテータに対し
て進退動し、好適に電流を供給することができる。そし
て、モータの出力の違いによってブラシとコンミュテー
タとの接触面積を変化させる場合には、ブラシ保持装置
を取付けているブラシベースに対向する面を開放してい
るため、当該ブラシの高さを変えるだけで良く、このよ
うに出力を変えた場合にあっても当該ブラシ保持装置を
共通化することができる。さらに、コンミュテータに対
向する一端面および当該一端面に対向する他端面が開放
されると共に第1と第2の係合部が断面円弧形状をなす
ことから、ブラシベースに対向する面の側から挿入する
場合には、側壁が若干拡がると共に第1と第2の係合部
が相互に容易に乗り越えることから、当該ブラシを簡単
に嵌め込むことができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係るブラシ保持装置を示
す斜視図、第2図は他の実施例を示す斜視図、第3図は
更に他の実施例を示す斜視図であり、第4図の従来装置
と共通する部分には同一の符号を付してある。第1図に
あっては、中央部に開口部15を有する平板形状の合成樹
脂製のブラシベース3に、側壁6,7を一体成形により立
設している。この側壁6,7の間隔は後述するブラシ2の
幅Wに対応している。また、側壁6側に長孔18を突設し
ている。更に、側壁6,7の略中央部にブラシ2の摺動方
向に沿って伸延する第1係合部8をそれぞれ形成してお
り、本実施例にあっては当該第1係合部8,8は、互いに
対向する方向に突出した断面円弧形状の凸部により構成
している。
前記2つの側壁6,7間には、図示しないモータのコンミ
ュテータ1と接触するブラシ2を摺動可能に挿入してお
り、その側面4,5に前記第1係合部8である凸部に係合
する断面円弧形状の凹部(第2係合部)9を形成してい
る。この凹部9は、前記第1係合部8と同様にブラシ2
の摺動方向に沿って伸延するように形成している。ま
た、当該ブラシ2をコンミュテータ1に常に接触させる
ために、コンミュテータ1側にばね付勢したばね部材17
を前記ブラシベース3に取付けると共に、その先端を前
記長孔18を貫通させてブラシ2の背面に当接させてい
る。従って、コンミュテータ1との接触等によってブラ
シ2が摩耗した場合にあっても、両者の接触は好適に行
なわれるようになっている。
本実施例においては、前記ブラシベース3と側壁6,7と
を一体成形すると共に、第1係合部8を凸形状に、第2
係合部9を凹形状にそれぞれ形成したが、本考案はこの
ような構成に限定されることはなく、第2〜3図に示す
ような変形例によっても実施可能である。第2図に示す
保持装置は、ブラシベース3と側壁6,7とを別体によっ
て構成した例であって、このブラシホルダ19は図示しな
いビス等によってブラシベース3に取付ける。また、第
3図に示す保持装置は、側壁6,7に形成する第1係合部
8を互いに対向する方向に凹形状となる凹部から形成
し、一方ブラシ2の側面4,5に形成する第2係合部9を
凸部により形成したものである。更に、図示はしない
が、この第1係合部8及び第2係合部9は、側壁6,7及
びブラシ2の側面4,5の両面に設ける必要はなく、少な
くともどちらか一方の面に設ければ良い。
前記ブラシ2は、モータの出力の違いによって、ブラシ
の高さを変化させている。つまり、第1図の実線と点線
にて示すように、ブラシ2の幅方向の寸法Wは一定と
し、高さをH1とH2としている。そして、このようにブラ
シ2の高さHを変更してコンミュテータ1との接触面積
を変化させ、これによってロータ13に発生する磁力の大
きさを変えるようにしている。このとき、ブラシ2の高
さが高くなると、側壁6,7からブラシの側面4,5が突出す
るが、本実施例にあっては、ベラシベースに対向する面
であるブラシ2の上面10a側を開放しているため如何な
る高さのブラシでも使用することが可能となる。つま
り、高さHの異なるブラシ2の側面4,5の所定の位置に
共通して第2係合部9を形成し、かつブラシ上面10aを
開放しておけば、前記側壁6,7を一体成形したブラシベ
ース3はモータの出力が違っても共通化することが可能
となる。
さらに、コンミュテータ1に対向する一端面10bおよび
当該一端面10bに対向する他端面10cが開放されると共に
第1と第2の係合部8,9が断面円弧形状をなすことか
ら、ブラシベース3に対向する上面10aの側から挿入す
る場合には、側壁6,7が若干拡がると共に第1と第2の
係合部8、9が相互に容易に乗り越えることから、当該
ブラシ4を簡単に嵌め込むことができ、ブラシ4の取り
付けを容易に行うことが可能になる。
このブラシ保持装置は、第5図に示す一般的なモータに
取付けられる。
次に本実施例の作用について説明する。
通常自動車用空気調和装置で使用されるファン用モータ
は、当該装置を搭載する車両の車室内空間の違いなどに
よって、その出力を選択するようにしている。例えば、
車室内空間の広い車両に搭載する自動車用空気調和装置
のファン用モータは160W、狭い車両にあっては90Wであ
る。これらの出力の違いは、ブラシ2とコンミュテータ
1との接触面積、言替えれば第1図に示すブラシの幅W
と高さHとの積のみを変えることにより成され、従っ
て、ケーシング11等は共通となる。本実施例にあっては
前述したように、前記高さがH1とH2の2種類のブラシが
あり、両ブラシの側面4,5の同じ位置に第2係合部9が
形成されているから、例えば前記160Wのモータを製造す
る際は、高さがH2のブラシを使用し、ブラシベース3に
一体成形した側壁6,7間に挿入する。一方、前記90Wのモ
ータを製造する際には、高さがH1のブラシを使用し前記
160Wと同一のブラシベース3の側壁6,7間に挿入する。
以上述べたように、本実施例によれば、ブラシベースと
側壁とを一体成形すると共に、コンミュテータに接触す
るブラシを第1係合部と第2係合部との係合によって保
持し、ブラシベースに対向する面を開放するように構成
したため、ブラシの高さを変更した場合、つまりモータ
の出力を変化させるためにコンミュテータとブラシとの
接触面積を変化させた場合にあっては、従来のようにブ
ラシ保持装置をも変更させることなく、当該保持装置を
共通化し得、部品点数を削減することができる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、ブラシの左右の両
側面と接触する側壁をブラシベースに立設し、前記ブラ
シベースに対向する面、コンミュテータに対向する一端
面、および当該一端面に対向する他端面を開放し、前記
両側壁の少なくとも一方の側壁に断面円弧形状の第1係
合部を形成し、前記ブラシの前記側面に前記第1係合部
と係合して当該ブラシの摺動を案内する断面円弧形状の
第2係合部を形成してなり、前記側壁および第1と第2
の係合部によって、前記コンミュテータの軸方向に沿う
長さが異なったブラシを選択的に保持可能にしたため、
モータの出力を変化させるためにコンミュテータとブラ
シとの接触面積を変化させた場合にあっては、従来のよ
うにブラシ保持装置をも変更させることなく、当該保持
装置を共通化し得るという実用上多大な効果を得る。
さらに、コンミュテータに対向する一端面および当該一
端面に対向する他端面が開放されると共に第1と第2の
係合部が断面円弧形状をなすことから、ブラシベースに
対向する面の側から挿入する場合には、側壁が若干拡が
ると共に第1と第2の係合部が相互に容易に乗り越える
ことから、当該ブラシを簡単に嵌め込むことができる。
したがって、ブラシの取り付けを容易に行うことが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るブラシの保持装置を示
す斜視図、第2〜3図は本考案の他の実施例を示す斜視
図、第4図は従来のブラシ保持装置を示す斜視図、第5
図は一般的なモータを示す要部断面図である。 1…コンミュテータ、2…ブラシ、3…ブラシベース、
4,5…側面、6,7…側壁、8…第1係合部、9…第2係合
部、10a…上面(ブラシベースに対向する面)、10b…コ
ンミュテータに対向する一端面、10c…一端面10bに対向
する他端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータのコンミュテータ(1)に接触する
    ブラシ(2)をブラシベース(3)に摺動自在に取付け
    て成るモータのブラシ保持装置において、 前記ブラシ(2)の左右の両側面(4,5)と接触する側
    壁(6,7)を前記ブラシベース(3)に立設し、 前記ブラシベース(3)に対向する面(10a)、前記コ
    ンミュテータ(1)に対向する一端面(10b)、および
    当該一端面(10b)に対向する他端面(10c)を開放し、 前記両側壁(6,7)の少なくとも一方の側壁(6
    (7))に断面円弧形状の第1係合部(8)を形成し、 前記ブラシ(2)の前記側面(4,5)に前記第1係合部
    (8)と係合して当該ブラシ(2)の摺動を案内する断
    面円弧形状の第2係合部(9)を形成してなり、 前記側壁(6,7)および第1と第2の係合部(8,9)によ
    って、前記コンミュテータ(1)の軸方向に沿う長さが
    異なったブラシ(2)を選択的に保持可能にしたことを
    特徴とするモータのブラシ保持装置
JP1988078302U 1988-06-15 1988-06-15 モータのブラシ保持装置 Expired - Lifetime JPH0729724Y2 (ja)

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JPH023169U JPH023169U (ja) 1990-01-10
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GB0409662D0 (en) * 2004-04-30 2004-06-02 Johnson Electric Sa Brush assembly
DE102005000120A1 (de) * 2005-09-20 2007-03-22 Hilti Ag Elektromotor mit Bürstenplatte
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6188743A (ja) * 1984-10-03 1986-05-07 Nippon Denso Co Ltd ブラシホルダ

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