JPH07297060A - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
- Publication number
- JPH07297060A JPH07297060A JP6081172A JP8117294A JPH07297060A JP H07297060 A JPH07297060 A JP H07297060A JP 6081172 A JP6081172 A JP 6081172A JP 8117294 A JP8117294 A JP 8117294A JP H07297060 A JPH07297060 A JP H07297060A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- secondary winding
- layers
- side tubular
- flyback transformer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】一次巻線と二次巻線との間の絶縁が充分になさ
れるもとで、二次巻線に関連して形成される静電容量の
分布状態を、比較的大なる可変範囲をもって変化させる
ことができるものとなす。 【構成】一次巻線を包囲するものとされる高圧側筒状ボ
ビン14に、その半径方向に複数の巻線層15を巻線層
間絶縁層16を介在させる状態のもとに形成して巻装さ
れる二次巻線10が、複数の巻線層15のうちの少なく
とも一つにおいて、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン14
の軸線方向に沿う方向の位置によって異なるものとされ
る。
れるもとで、二次巻線に関連して形成される静電容量の
分布状態を、比較的大なる可変範囲をもって変化させる
ことができるものとなす。 【構成】一次巻線を包囲するものとされる高圧側筒状ボ
ビン14に、その半径方向に複数の巻線層15を巻線層
間絶縁層16を介在させる状態のもとに形成して巻装さ
れる二次巻線10が、複数の巻線層15のうちの少なく
とも一つにおいて、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン14
の軸線方向に沿う方向の位置によって異なるものとされ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状コアに係合せしめ
られる低圧側筒状ボビンに巻装された一次巻線と、一次
巻線を包囲するものとされる高圧側筒状ボビンに複数の
層を成して巻装された二次巻線とを備えて構成されるフ
ライバックトランスに関する。
られる低圧側筒状ボビンに巻装された一次巻線と、一次
巻線を包囲するものとされる高圧側筒状ボビンに複数の
層を成して巻装された二次巻線とを備えて構成されるフ
ライバックトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等に備えられる画像
表示用陰極線管にその陽極電圧が供給されるにあたって
は、画像表示用陰極線管に対する水平偏向回路からのパ
ルス電圧に応じて高圧パルスを発生するフライバックト
ランスが用いられ、フライバックトランスが発生する高
圧パルスが平滑されて、例えば、20〜35kV程度の
高電圧が画像表示用陰極線管の陽極電圧となされるべく
形成される。このようなフライバックトランスは、一般
に、一対のコ字状コア部材の夫々の両端部同士が突き合
わされて形成される環状コアに対し、低圧側筒状ボビン
が環状コアの一部が貫通する状態をもって係合せしめら
れ、その低圧側筒状ボビンに一次巻線が巻装されるとと
もに、一次巻線を包囲するものとされて配される高圧側
筒状ボビンに二次巻線が巻装されて、一次巻線と二次巻
線とが電磁気的結合状態におかれ、これらの環状コア,
一次巻線及び二次巻線を含む全体がケース内に収容され
たものとされる。
表示用陰極線管にその陽極電圧が供給されるにあたって
は、画像表示用陰極線管に対する水平偏向回路からのパ
ルス電圧に応じて高圧パルスを発生するフライバックト
ランスが用いられ、フライバックトランスが発生する高
圧パルスが平滑されて、例えば、20〜35kV程度の
高電圧が画像表示用陰極線管の陽極電圧となされるべく
形成される。このようなフライバックトランスは、一般
に、一対のコ字状コア部材の夫々の両端部同士が突き合
わされて形成される環状コアに対し、低圧側筒状ボビン
が環状コアの一部が貫通する状態をもって係合せしめら
れ、その低圧側筒状ボビンに一次巻線が巻装されるとと
もに、一次巻線を包囲するものとされて配される高圧側
筒状ボビンに二次巻線が巻装されて、一次巻線と二次巻
線とが電磁気的結合状態におかれ、これらの環状コア,
一次巻線及び二次巻線を含む全体がケース内に収容され
たものとされる。
【0003】そして、一次巻線には、画像表示用陰極線
管に対する水平偏向回路において形成される、例えば、
1kV程度のパルス電圧が印加され、それにより、二次
巻線に、平滑されて、例えば、20〜35kV程度の高
電圧を形成することになる極めて高い電圧値をとる高圧
パルスが得られる。斯かるフライバックトランスにおけ
る一次巻線及び二次巻線は、夫々、一定の巻線ピッチを
もって低圧側筒状ボビン及び高圧側筒状ボビンに巻装さ
れるものとされ、また、二次巻線は、高圧側筒状ボビン
上においてその半径方向に複数の巻線層を各巻線層間に
絶縁層を介在させて形成する、多層型のものとされるこ
とが多い。
管に対する水平偏向回路において形成される、例えば、
1kV程度のパルス電圧が印加され、それにより、二次
巻線に、平滑されて、例えば、20〜35kV程度の高
電圧を形成することになる極めて高い電圧値をとる高圧
パルスが得られる。斯かるフライバックトランスにおけ
る一次巻線及び二次巻線は、夫々、一定の巻線ピッチを
もって低圧側筒状ボビン及び高圧側筒状ボビンに巻装さ
れるものとされ、また、二次巻線は、高圧側筒状ボビン
上においてその半径方向に複数の巻線層を各巻線層間に
絶縁層を介在させて形成する、多層型のものとされるこ
とが多い。
【0004】このような多層型の二次巻線を備えたフラ
イバックトランスにあっては、例えば、図9に示される
如くに、その二次巻線50が、高圧側筒状ボビン51
に、各々が同軸状に配された円筒を形成するものとされ
る複数(4〜7層程度)の巻線層52を形成して巻装さ
れ、各巻線層52を形成する巻線とそれに隣接する巻線
層52を形成する巻線とは、図示が省略された高圧ダイ
オードを介して連結されたものとされる。そして、複数
の巻線層52の夫々を形成する巻線は、一定のピッチを
もった、例えば、数十から数百ターン程度のものとさ
れ、また、各巻線層52とそれに隣接する巻線層52と
の間には、例えば、ポリエステル材による絶縁層53が
介在せしめられる。
イバックトランスにあっては、例えば、図9に示される
如くに、その二次巻線50が、高圧側筒状ボビン51
に、各々が同軸状に配された円筒を形成するものとされ
る複数(4〜7層程度)の巻線層52を形成して巻装さ
れ、各巻線層52を形成する巻線とそれに隣接する巻線
層52を形成する巻線とは、図示が省略された高圧ダイ
オードを介して連結されたものとされる。そして、複数
の巻線層52の夫々を形成する巻線は、一定のピッチを
もった、例えば、数十から数百ターン程度のものとさ
れ、また、各巻線層52とそれに隣接する巻線層52と
の間には、例えば、ポリエステル材による絶縁層53が
介在せしめられる。
【0005】斯かる二次巻線50においては、二次巻線
50の全体と接地電位点との間,二次巻線50の全体と
高圧側筒状ボビン51により包囲されたものとされる一
次巻線の全体との間,各巻線層52とそれに隣接する巻
線層52との間、及び、各巻線相互の間に、例えば、数
pFから数百pF程度の静電容量が実質的に形成され
る。斯かる二次巻線50に関連して形成される静電容量
は、一次巻線と二次巻線50との電磁気的結合状態に影
響を及ぼし、その分布状態の変化は、それに伴うフライ
バックトランスの電気的特性の変化をもたらすことにな
る。
50の全体と接地電位点との間,二次巻線50の全体と
高圧側筒状ボビン51により包囲されたものとされる一
次巻線の全体との間,各巻線層52とそれに隣接する巻
線層52との間、及び、各巻線相互の間に、例えば、数
pFから数百pF程度の静電容量が実質的に形成され
る。斯かる二次巻線50に関連して形成される静電容量
は、一次巻線と二次巻線50との電磁気的結合状態に影
響を及ぼし、その分布状態の変化は、それに伴うフライ
バックトランスの電気的特性の変化をもたらすことにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くのフライバ
ックトランスは、二次巻線に極めて高い電圧値をとる高
圧パルスが得られる特殊なトランスフォーマであり、そ
のため、フライバックトランスにあっては、安全性が重
視される観点から、一次巻線と二次側巻線との間の絶縁
が充分なものとされるべく、両者間の間隔が比較的大と
され、さらには、両者間には絶縁性の樹脂等が封入され
る。その結果、フライバックトランスは、その一次巻線
と二次巻線とが疎結合の状態におかれるものとされ、ト
ランスとしての効率が良好でないことになる。
ックトランスは、二次巻線に極めて高い電圧値をとる高
圧パルスが得られる特殊なトランスフォーマであり、そ
のため、フライバックトランスにあっては、安全性が重
視される観点から、一次巻線と二次側巻線との間の絶縁
が充分なものとされるべく、両者間の間隔が比較的大と
され、さらには、両者間には絶縁性の樹脂等が封入され
る。その結果、フライバックトランスは、その一次巻線
と二次巻線とが疎結合の状態におかれるものとされ、ト
ランスとしての効率が良好でないことになる。
【0007】そこで、フライバックトランスにおいて
は、一次巻線と二次巻線との間の疎結合の状態を、二次
巻線に関連して形成される静電容量の分布状態を適切に
設定することにより補償し、電気的特性の改善を図るこ
とが望まれるところとされ、従来のフライバックトラン
スにあっては、二次巻線に関連して形成される静電容量
の分布状態の調整が、二次巻線の巻装幅を変化させるこ
とによりなされている。しかしながら、フライバックト
ランスにおける二次巻線の巻装幅は、その二次巻線が巻
装される高圧側筒状ボビンによる制約を受けることもあ
って、その可変許容範囲が比較的小なるものとされ、従
って、二次巻線の巻装幅を変化させることによる二次巻
線に関連して形成される静電容量の分布状態の調整は、
その静電容量の分布状態を比較的小なる可変範囲で変化
させるに止められる。それゆえ、二次巻線の巻装幅を変
化させることによるフライバックトランスの電気的特性
の改善については、その改善が効果的に図られていると
は言えない状況にある。
は、一次巻線と二次巻線との間の疎結合の状態を、二次
巻線に関連して形成される静電容量の分布状態を適切に
設定することにより補償し、電気的特性の改善を図るこ
とが望まれるところとされ、従来のフライバックトラン
スにあっては、二次巻線に関連して形成される静電容量
の分布状態の調整が、二次巻線の巻装幅を変化させるこ
とによりなされている。しかしながら、フライバックト
ランスにおける二次巻線の巻装幅は、その二次巻線が巻
装される高圧側筒状ボビンによる制約を受けることもあ
って、その可変許容範囲が比較的小なるものとされ、従
って、二次巻線の巻装幅を変化させることによる二次巻
線に関連して形成される静電容量の分布状態の調整は、
その静電容量の分布状態を比較的小なる可変範囲で変化
させるに止められる。それゆえ、二次巻線の巻装幅を変
化させることによるフライバックトランスの電気的特性
の改善については、その改善が効果的に図られていると
は言えない状況にある。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、環状コアに対
し、低圧側筒状ボビンが環状コアの一部が貫通する状態
をもって係合せしめられ、その低圧側筒状ボビンに一次
巻線が巻装されるとともに、一次巻線を包囲するものと
されて配される高圧側筒状ボビンに二次巻線が巻装され
て、一次巻線と二次巻線とが電磁気的結合状態におかれ
るものとされ、充分な安全性が確保されるもとで、二次
巻線に関連して形成される静電容量の分布状態の設定が
適切になされて、電気的特性の改善が効果的に図られる
ことになるフライバックトランスを提供することを目的
とする。
し、低圧側筒状ボビンが環状コアの一部が貫通する状態
をもって係合せしめられ、その低圧側筒状ボビンに一次
巻線が巻装されるとともに、一次巻線を包囲するものと
されて配される高圧側筒状ボビンに二次巻線が巻装され
て、一次巻線と二次巻線とが電磁気的結合状態におかれ
るものとされ、充分な安全性が確保されるもとで、二次
巻線に関連して形成される静電容量の分布状態の設定が
適切になされて、電気的特性の改善が効果的に図られる
ことになるフライバックトランスを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るフライバックトランスは、コアが貫通
する低圧側筒状ボビンに巻装された一次巻線と、一次巻
線を包囲するものとされる高圧側筒状ボビンに、その半
径方向に複数の巻線層を形成し、それらの間に巻線層間
絶縁層を介在させるものとして巻装された二次巻線とを
備え、その二次巻線が、少なくとも複数の巻線層の一つ
において、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に
沿う方向の位置によって異なるものとされて、構成され
る。
く、本発明に係るフライバックトランスは、コアが貫通
する低圧側筒状ボビンに巻装された一次巻線と、一次巻
線を包囲するものとされる高圧側筒状ボビンに、その半
径方向に複数の巻線層を形成し、それらの間に巻線層間
絶縁層を介在させるものとして巻装された二次巻線とを
備え、その二次巻線が、少なくとも複数の巻線層の一つ
において、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に
沿う方向の位置によって異なるものとされて、構成され
る。
【0010】そして、二次巻線がその巻線ピッチが高圧
側筒状ボビンの軸線方向に沿う方向の位置によって異な
るものとされる具体的態様にあっては、例えば、二次巻
線が、巻線ピッチを異にする複数の巻線領域を形成する
ものとされ、あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン
の軸線方向に沿って連続的に変化していくものとされ
る。
側筒状ボビンの軸線方向に沿う方向の位置によって異な
るものとされる具体的態様にあっては、例えば、二次巻
線が、巻線ピッチを異にする複数の巻線領域を形成する
ものとされ、あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン
の軸線方向に沿って連続的に変化していくものとされ
る。
【0011】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係るフライバ
ックトランスにあっては、二次巻線が巻線層間絶縁層を
介在させて形成する複数の巻線層のうちの少なくとも一
つにおいて、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向
に沿う方向の位置によって異なるものとされ、具体的に
は、例えば、巻線ピッチを異にする複数の巻線領域が形
成される状態、あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビ
ンの軸線方向に沿って連続的に変化していくものとされ
る状態がとられることにより、二次巻線に関連して形成
される静電容量の分布状態が、比較的大なる可変範囲を
もって変化せしめられることになる。それゆえ、一次巻
線と二次巻線との間の絶縁が充分になされて、充分な安
全性が確保されるもとで、二次巻線に関連して形成され
る静電容量の分布状態の設定が適切になされ、それによ
り、電気的特性の改善が効果的に図られるものとされ得
ることになる。
ックトランスにあっては、二次巻線が巻線層間絶縁層を
介在させて形成する複数の巻線層のうちの少なくとも一
つにおいて、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向
に沿う方向の位置によって異なるものとされ、具体的に
は、例えば、巻線ピッチを異にする複数の巻線領域が形
成される状態、あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビ
ンの軸線方向に沿って連続的に変化していくものとされ
る状態がとられることにより、二次巻線に関連して形成
される静電容量の分布状態が、比較的大なる可変範囲を
もって変化せしめられることになる。それゆえ、一次巻
線と二次巻線との間の絶縁が充分になされて、充分な安
全性が確保されるもとで、二次巻線に関連して形成され
る静電容量の分布状態の設定が適切になされ、それによ
り、電気的特性の改善が効果的に図られるものとされ得
ることになる。
【0012】
【実施例】図2は、本発明に係るフライバックトランス
の一例を示す。図2に示される例にあっては、回路部品
収容部2及び巻線収容部3が設けられたケース1と、一
対のコ字状コア部材5が付き合わされて形成された環状
コア6とが備えられており、ケース1における回路部品
収容部2には、整流・分圧回路を形成する回路部品等が
収容されている。
の一例を示す。図2に示される例にあっては、回路部品
収容部2及び巻線収容部3が設けられたケース1と、一
対のコ字状コア部材5が付き合わされて形成された環状
コア6とが備えられており、ケース1における回路部品
収容部2には、整流・分圧回路を形成する回路部品等が
収容されている。
【0013】ケース1における巻線収容部3には、図3
に示される等価回路によってあらわされる如くの、図2
に示される例が適用される陰極線管に対する水平偏向回
路に接続され、例えば、1kV程度のパルス電圧が印加
される一次巻線8と、複数の分割巻線部9を形成するも
のとされ、例えば、平滑されることによって20〜35
kV程度の高電圧を形成する高圧パルスが得られる二次
巻線10と、二次巻線10により得られる高圧パルスよ
り低い電圧値を有するパルスが得られる三次巻線11と
が収容されている。二次巻線10が形成する複数の分割
巻線部9は、図3に示される如く、複数の高圧ダイオー
ド12を介して直列に接続されており、これら複数の高
圧ダイオード12は回路部品収容部2に収容されてい
る。
に示される等価回路によってあらわされる如くの、図2
に示される例が適用される陰極線管に対する水平偏向回
路に接続され、例えば、1kV程度のパルス電圧が印加
される一次巻線8と、複数の分割巻線部9を形成するも
のとされ、例えば、平滑されることによって20〜35
kV程度の高電圧を形成する高圧パルスが得られる二次
巻線10と、二次巻線10により得られる高圧パルスよ
り低い電圧値を有するパルスが得られる三次巻線11と
が収容されている。二次巻線10が形成する複数の分割
巻線部9は、図3に示される如く、複数の高圧ダイオー
ド12を介して直列に接続されており、これら複数の高
圧ダイオード12は回路部品収容部2に収容されてい
る。
【0014】図4に示される如く、一次巻線8及び三次
巻線11は、環状コア6を形成するコ字状コア部材5の
一部が挿入される低圧側筒状ボビン13に巻装され、ま
た、二次巻線10は、低圧側筒状ボビン13に巻装され
た一次巻線8及び三次巻線11を包囲するものとされる
高圧側筒状ボビン14に、複数の分割巻線部9が夫々高
圧側筒状ボビン14の半径方向に重ねられる複数の巻線
層(4〜7層程度)を形成するものとされて巻装され
る。高圧側筒状ボビン14上に形成される、二次巻線1
0における複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻
線層は、各々が、例えば、数十から数百ターン程度のも
のとされ、それらのうちの相互に隣接するものの間に、
例えば、ポリエステル材による巻線層間絶縁層が介在さ
れるものとされる。
巻線11は、環状コア6を形成するコ字状コア部材5の
一部が挿入される低圧側筒状ボビン13に巻装され、ま
た、二次巻線10は、低圧側筒状ボビン13に巻装され
た一次巻線8及び三次巻線11を包囲するものとされる
高圧側筒状ボビン14に、複数の分割巻線部9が夫々高
圧側筒状ボビン14の半径方向に重ねられる複数の巻線
層(4〜7層程度)を形成するものとされて巻装され
る。高圧側筒状ボビン14上に形成される、二次巻線1
0における複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻
線層は、各々が、例えば、数十から数百ターン程度のも
のとされ、それらのうちの相互に隣接するものの間に、
例えば、ポリエステル材による巻線層間絶縁層が介在さ
れるものとされる。
【0015】そして、一次巻線8及び三次巻線11が巻
装された低圧側筒状ボビン13に、二次巻線10が、複
数の分割巻線部9が複数の巻線層を夫々形成するものと
されて巻装された高圧側筒状ボビン14が嵌合せしめら
れた状態とされて、ケース1における巻線収容部3内に
格納され、ケース1の外側において、一対のコ字状コア
部材5が各々の一部を低圧側筒状ボビン13内に挿入さ
せる状態をもって付き合わされて、その一部が低圧側筒
状ボビン13を貫通するものとされる環状コア6が形成
される。その際、一対のコ字状コア部材5の夫々におけ
る付合せ端部は、両者間に非磁性材料により形成された
薄いスペーサを介在させて、微細なコアギャップを形成
するものとされる。このようにして、一次巻線8,二次
巻線10及び三次巻線11を収容したケース1における
巻線収容部3は、その内部に絶縁性樹脂が充填せしめら
れるものとされ、それにより、一次巻線8,二次巻線1
0及び三次巻線11の各々の間が充分な絶縁状態におか
れる。
装された低圧側筒状ボビン13に、二次巻線10が、複
数の分割巻線部9が複数の巻線層を夫々形成するものと
されて巻装された高圧側筒状ボビン14が嵌合せしめら
れた状態とされて、ケース1における巻線収容部3内に
格納され、ケース1の外側において、一対のコ字状コア
部材5が各々の一部を低圧側筒状ボビン13内に挿入さ
せる状態をもって付き合わされて、その一部が低圧側筒
状ボビン13を貫通するものとされる環状コア6が形成
される。その際、一対のコ字状コア部材5の夫々におけ
る付合せ端部は、両者間に非磁性材料により形成された
薄いスペーサを介在させて、微細なコアギャップを形成
するものとされる。このようにして、一次巻線8,二次
巻線10及び三次巻線11を収容したケース1における
巻線収容部3は、その内部に絶縁性樹脂が充填せしめら
れるものとされ、それにより、一次巻線8,二次巻線1
0及び三次巻線11の各々の間が充分な絶縁状態におか
れる。
【0016】このようなもとで、二次巻線10における
複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻線層は、少
なくともそれらのうちの一つにおける巻線ピッチが、高
圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方向の位置によっ
て異なるものとされる。図1は、斯かる二次巻線10に
おける複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻線層
15の一例を示し、この例においては、複数の巻線層1
5がポリエステル材によって形成される巻線層間絶縁層
16を介在させて設けられており、これら複数の巻線層
15の夫々が、相互に巻線ピッチを異にするものとされ
て高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って配された二
つの巻線領域17A及び17Bを形成するものとされて
いる。
複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻線層は、少
なくともそれらのうちの一つにおける巻線ピッチが、高
圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方向の位置によっ
て異なるものとされる。図1は、斯かる二次巻線10に
おける複数の分割巻線部9が夫々形成する複数の巻線層
15の一例を示し、この例においては、複数の巻線層1
5がポリエステル材によって形成される巻線層間絶縁層
16を介在させて設けられており、これら複数の巻線層
15の夫々が、相互に巻線ピッチを異にするものとされ
て高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って配された二
つの巻線領域17A及び17Bを形成するものとされて
いる。
【0017】図1に示される例にあっては、巻線領域1
7Aが巻線領域17Bより小なる巻線ピッチを有するも
のとされており、巻線領域17Aにおいては、分割巻線
部9の一部を成す巻線が、相互に隣接するターン間に隙
間が形成されない状態とされて密に巻装されているのに
対して、巻線領域17Bにおいては、分割巻線部9の他
の一部を成す巻線が、相互に隣接するターン間に所定の
隙間18が形成される状態とされて粗に巻装されてい
る。このように複数の巻線層15の夫々が、比較的小な
る巻線ピッチを有する巻線領域17Aと比較的大なる巻
線ピッチを有する巻線領域17Bとを形成するものとさ
れるもとにあっては、二次巻線10の全体と接地電位点
との間,二次巻線10の全体と高圧側筒状ボビン14に
より包囲されたものとされる一次巻線8の全体との間,
一つの巻線層15とそれに隣接する他の巻線層15との
間、及び、各ターンを形成する巻線相互の間等に形成さ
れる二次巻線10に関連する静電容量の分布状態が、巻
線領域17A及び17Bの夫々における巻線ピッチの選
定状況に応じて、比較的広いものとされる可変範囲のも
とで変化せしめられる。
7Aが巻線領域17Bより小なる巻線ピッチを有するも
のとされており、巻線領域17Aにおいては、分割巻線
部9の一部を成す巻線が、相互に隣接するターン間に隙
間が形成されない状態とされて密に巻装されているのに
対して、巻線領域17Bにおいては、分割巻線部9の他
の一部を成す巻線が、相互に隣接するターン間に所定の
隙間18が形成される状態とされて粗に巻装されてい
る。このように複数の巻線層15の夫々が、比較的小な
る巻線ピッチを有する巻線領域17Aと比較的大なる巻
線ピッチを有する巻線領域17Bとを形成するものとさ
れるもとにあっては、二次巻線10の全体と接地電位点
との間,二次巻線10の全体と高圧側筒状ボビン14に
より包囲されたものとされる一次巻線8の全体との間,
一つの巻線層15とそれに隣接する他の巻線層15との
間、及び、各ターンを形成する巻線相互の間等に形成さ
れる二次巻線10に関連する静電容量の分布状態が、巻
線領域17A及び17Bの夫々における巻線ピッチの選
定状況に応じて、比較的広いものとされる可変範囲のも
とで変化せしめられる。
【0018】換言すれば、図1に示される例の如くに、
複数の巻線層15の夫々が、比較的小なる巻線ピッチを
有する巻線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有す
る巻線領域17Bとを形成するものとされる場合には、
巻線領域17A及び17Bの夫々における巻線ピッチを
選定するもとにより、二次巻線10に関連して形成され
る静電容量の分布状態を、比較的広いものとされる可変
範囲内において、適正に設定することができる。即ち、
二次巻線10に関連して形成される静電容量の分布状態
を、比較的広いものとされる可変範囲内において適正に
設定して、一次巻線8,二次巻線10及び三次巻線11
を備えたフライバックトランスの電気的特性について
の、一次巻線8と二次巻線10との間の疎結合が補償さ
れて、高圧変動の抑制作用等が顕著に得られるものとな
す改善を、効果的に図ることができることになる。
複数の巻線層15の夫々が、比較的小なる巻線ピッチを
有する巻線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有す
る巻線領域17Bとを形成するものとされる場合には、
巻線領域17A及び17Bの夫々における巻線ピッチを
選定するもとにより、二次巻線10に関連して形成され
る静電容量の分布状態を、比較的広いものとされる可変
範囲内において、適正に設定することができる。即ち、
二次巻線10に関連して形成される静電容量の分布状態
を、比較的広いものとされる可変範囲内において適正に
設定して、一次巻線8,二次巻線10及び三次巻線11
を備えたフライバックトランスの電気的特性について
の、一次巻線8と二次巻線10との間の疎結合が補償さ
れて、高圧変動の抑制作用等が顕著に得られるものとな
す改善を、効果的に図ることができることになる。
【0019】上述の図1に示される例にあっては、複数
の巻線層15の夫々が、高圧側筒状ボビン14の軸線方
向に沿って配された比較的小なる巻線ピッチを有する巻
線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有する巻線領
域17Bとを形成するものとされているが、複数の巻線
層15のうちの少なくとも一つが、高圧側筒状ボビン1
4の軸線方向に沿って配された比較的小なる巻線ピッチ
を有する巻線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有
する巻線領域17Bとを形成するものとされる場合に
も、二次巻線10に関連して形成される静電容量の分布
状態を、比較的広いものとされる可変範囲内において適
正に設定することが可能とされる。
の巻線層15の夫々が、高圧側筒状ボビン14の軸線方
向に沿って配された比較的小なる巻線ピッチを有する巻
線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有する巻線領
域17Bとを形成するものとされているが、複数の巻線
層15のうちの少なくとも一つが、高圧側筒状ボビン1
4の軸線方向に沿って配された比較的小なる巻線ピッチ
を有する巻線領域17Aと比較的大なる巻線ピッチを有
する巻線領域17Bとを形成するものとされる場合に
も、二次巻線10に関連して形成される静電容量の分布
状態を、比較的広いものとされる可変範囲内において適
正に設定することが可能とされる。
【0020】図5,図6,図7及び図8の夫々は、二次
巻線10における複数の分割巻線部9の夫々が形成する
巻線層15についての他の例を示す。図5に示される例
においては、複数の巻線層15がポリエステル材等によ
って形成される巻線層間絶縁層を介在させて設けられた
もとで、各巻線層15が、相互に巻線ピッチを異にする
ものとされ、高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って
相互に隣接して配された三つの巻線領域19A,19B
及び19Cを形成するものとされている。そして、巻線
領域19A及び19Cの夫々が、それらによって挟まれ
る巻線領域19Bより小なる巻線ピッチを有するものと
されており、巻線領域19A及び19Cにおいては、分
割巻線部9の一部を成す巻線が密に巻装されているのに
対して、巻線領域19Bにおいては、分割巻線部9の他
の一部を成す巻線が粗に巻装されている。即ち、巻線層
15における高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方
向の中間部分が、両端側部分に比して巻線が粗に巻装さ
れた部分とされているのである。
巻線10における複数の分割巻線部9の夫々が形成する
巻線層15についての他の例を示す。図5に示される例
においては、複数の巻線層15がポリエステル材等によ
って形成される巻線層間絶縁層を介在させて設けられた
もとで、各巻線層15が、相互に巻線ピッチを異にする
ものとされ、高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って
相互に隣接して配された三つの巻線領域19A,19B
及び19Cを形成するものとされている。そして、巻線
領域19A及び19Cの夫々が、それらによって挟まれ
る巻線領域19Bより小なる巻線ピッチを有するものと
されており、巻線領域19A及び19Cにおいては、分
割巻線部9の一部を成す巻線が密に巻装されているのに
対して、巻線領域19Bにおいては、分割巻線部9の他
の一部を成す巻線が粗に巻装されている。即ち、巻線層
15における高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方
向の中間部分が、両端側部分に比して巻線が粗に巻装さ
れた部分とされているのである。
【0021】図6に示される例においては、複数の巻線
層15がポリエステル材等によって形成される巻線層間
絶縁層を介在させて設けられたもとで、各巻線層15
が、相互に巻線ピッチを異にするものとされ、高圧側筒
状ボビン14の軸線方向に沿って相互に隣接して配され
た三つの巻線領域20A,20B及び20Cを形成する
ものとされている。そして、巻線領域20A及び20C
の夫々が比較的密な巻線ピッチを有するものとされ、斯
かる巻線領域20A及び20Cによって挟まれる巻線領
域20Bが、極めて粗な、1ターンの巻線21から成る
ものとされている。即ち、巻線層15における高圧側筒
状ボビン14の軸線方向に沿う方向の中間部分が、実質
的に巻線の存在が無視できる部分とされているのであ
る。
層15がポリエステル材等によって形成される巻線層間
絶縁層を介在させて設けられたもとで、各巻線層15
が、相互に巻線ピッチを異にするものとされ、高圧側筒
状ボビン14の軸線方向に沿って相互に隣接して配され
た三つの巻線領域20A,20B及び20Cを形成する
ものとされている。そして、巻線領域20A及び20C
の夫々が比較的密な巻線ピッチを有するものとされ、斯
かる巻線領域20A及び20Cによって挟まれる巻線領
域20Bが、極めて粗な、1ターンの巻線21から成る
ものとされている。即ち、巻線層15における高圧側筒
状ボビン14の軸線方向に沿う方向の中間部分が、実質
的に巻線の存在が無視できる部分とされているのであ
る。
【0022】また、図7に示される例においては、複数
の巻線層15がポリエステル材等によって形成される巻
線層間絶縁層を介在させて設けられたもとで、各巻線層
15が、その全体に亙り、高圧側筒状ボビン14の一端
部側から他端部側に向かって小から大へと連続的に変化
していく巻線ピッチを有するものとされている。即ち、
巻線層15における高圧側筒状ボビン14の軸線方向に
沿う方向の両端部が夫々密な巻線ピッチ及び粗な巻線ピ
ッチを有する部分とされ、巻線層15における両端部に
挟まれた部分が密から粗へと次第に変化していく巻線ピ
ッチを有するものとされているのである。
の巻線層15がポリエステル材等によって形成される巻
線層間絶縁層を介在させて設けられたもとで、各巻線層
15が、その全体に亙り、高圧側筒状ボビン14の一端
部側から他端部側に向かって小から大へと連続的に変化
していく巻線ピッチを有するものとされている。即ち、
巻線層15における高圧側筒状ボビン14の軸線方向に
沿う方向の両端部が夫々密な巻線ピッチ及び粗な巻線ピ
ッチを有する部分とされ、巻線層15における両端部に
挟まれた部分が密から粗へと次第に変化していく巻線ピ
ッチを有するものとされているのである。
【0023】さらに、図8に示される例においては、複
数の巻線層15が、ポリエステル材等によって形成され
る巻線層間絶縁層を介在させて、高圧側筒状ボビン14
の広い範囲に亙るのではなく、高圧側筒状ボビン14上
における比較的狭い範囲において設けられたもとで、各
巻線層15が、相互に巻線ピッチを異にするものとさ
れ、高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って相互に隣
接して配された二つの巻線領域22A及び22Bを形成
するものとされている。そして、巻線領域22Aが巻線
領域22Bより小なる巻線ピッチを有し、巻線領域22
Aにおいては、分割巻線部9の一部を成す巻線が密に巻
装されているのに対して、巻線領域22Bにおいては、
分割巻線部9の他の一部を成す巻線が粗に巻装されてい
る。
数の巻線層15が、ポリエステル材等によって形成され
る巻線層間絶縁層を介在させて、高圧側筒状ボビン14
の広い範囲に亙るのではなく、高圧側筒状ボビン14上
における比較的狭い範囲において設けられたもとで、各
巻線層15が、相互に巻線ピッチを異にするものとさ
れ、高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿って相互に隣
接して配された二つの巻線領域22A及び22Bを形成
するものとされている。そして、巻線領域22Aが巻線
領域22Bより小なる巻線ピッチを有し、巻線領域22
Aにおいては、分割巻線部9の一部を成す巻線が密に巻
装されているのに対して、巻線領域22Bにおいては、
分割巻線部9の他の一部を成す巻線が粗に巻装されてい
る。
【0024】このような図5,図6,図7及び図8の夫
々に示される巻線層15の例にあっても、図1に示され
る巻線層15の例の場合と同様に、二次巻線10に関連
して形成される静電容量の分布状態を、比較的広いもの
とされる可変範囲内において、適正に設定することがで
き、それによって、一次巻線8,二次巻線10及び三次
巻線11を備えたフライバックトランスの電気的特性に
ついての、一次巻線8と二次巻線10との間の疎結合が
補償されて、高圧変動の抑制作用等が顕著に得られるも
のとなす改善を、効果的に図ることができる。特に、図
5及び図6に示される例の場合には、環状コア6が形成
するコアギャップに対応する部分がその巻線ピッチが粗
であるものとされ、それにより、二次巻線10及びフラ
イバックトランス全体の発熱度合が低減される効果も得
られる。
々に示される巻線層15の例にあっても、図1に示され
る巻線層15の例の場合と同様に、二次巻線10に関連
して形成される静電容量の分布状態を、比較的広いもの
とされる可変範囲内において、適正に設定することがで
き、それによって、一次巻線8,二次巻線10及び三次
巻線11を備えたフライバックトランスの電気的特性に
ついての、一次巻線8と二次巻線10との間の疎結合が
補償されて、高圧変動の抑制作用等が顕著に得られるも
のとなす改善を、効果的に図ることができる。特に、図
5及び図6に示される例の場合には、環状コア6が形成
するコアギャップに対応する部分がその巻線ピッチが粗
であるものとされ、それにより、二次巻線10及びフラ
イバックトランス全体の発熱度合が低減される効果も得
られる。
【0025】また、図5,図6,図7及び図8の夫々に
示される巻線層15の例についても、複数の巻線層15
の夫々が、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン14の軸線方
向に沿う方向の位置によって異なるものとされるのに代
えて、複数の巻線層15のうちの少なくとも一つが、巻
線ピッチが高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方向
の位置によって異なるものとされてもよい。
示される巻線層15の例についても、複数の巻線層15
の夫々が、巻線ピッチが高圧側筒状ボビン14の軸線方
向に沿う方向の位置によって異なるものとされるのに代
えて、複数の巻線層15のうちの少なくとも一つが、巻
線ピッチが高圧側筒状ボビン14の軸線方向に沿う方向
の位置によって異なるものとされてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るフライバックトランスによれば、二次巻線が高圧側
筒状ボビン上において巻線層間絶縁層を介在させて形成
する複数の巻線層のうちの少なくとも一つにおいて、巻
線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に沿う方向の位
置によって異なるものとされ、具体的には、例えば、巻
線ピッチを異にする複数の巻線領域が形成される状態、
あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に
沿って連続的に変化していくものとされる状態がとられ
ることにより、二次巻線に関連して形成される静電容量
の分布状態を、比較的大なる可変範囲をもって変化させ
ることができ、従って、一次巻線と二次巻線との間の絶
縁が充分になされて、充分な安全性が確保されるもと
で、二次巻線に関連して形成される静電容量の分布状態
を適切に設定し、それにより、電気的特性を、一次巻線
と二次巻線との間の疎結合が補償されて、高圧変動の抑
制作用等が顕著に得られるものとなす改善を、効果的に
図ることができることになる。
係るフライバックトランスによれば、二次巻線が高圧側
筒状ボビン上において巻線層間絶縁層を介在させて形成
する複数の巻線層のうちの少なくとも一つにおいて、巻
線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に沿う方向の位
置によって異なるものとされ、具体的には、例えば、巻
線ピッチを異にする複数の巻線領域が形成される状態、
あるいは、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に
沿って連続的に変化していくものとされる状態がとられ
ることにより、二次巻線に関連して形成される静電容量
の分布状態を、比較的大なる可変範囲をもって変化させ
ることができ、従って、一次巻線と二次巻線との間の絶
縁が充分になされて、充分な安全性が確保されるもと
で、二次巻線に関連して形成される静電容量の分布状態
を適切に設定し、それにより、電気的特性を、一次巻線
と二次巻線との間の疎結合が補償されて、高圧変動の抑
制作用等が顕著に得られるものとなす改善を、効果的に
図ることができることになる。
【図1】本発明に係るフライバックトランスを構成する
二次巻線の一例を、それが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に示す一部破断側面図である。
二次巻線の一例を、それが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に示す一部破断側面図である。
【図2】本発明に係るフライバックトランスの一例の外
観を示す斜視図である。
観を示す斜視図である。
【図3】図2に示されるフライバックトランスを構成す
る一次巻線,二次巻線,三次巻線及び環状コアの相互関
係を示す等価回路図である。
る一次巻線,二次巻線,三次巻線及び環状コアの相互関
係を示す等価回路図である。
【図4】図2に示されるフライバックトランスの構成を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係るフライバックトランスを構成する
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
【図6】本発明に係るフライバックトランスを構成する
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
【図7】本発明に係るフライバックトランスを構成する
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
【図8】本発明に係るフライバックトランスを構成する
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
二次巻線の他の例をそれが巻装された高圧側筒状ボビン
と共に概略的に示す側面図である。
【図9】従来のフライバックトランスを構成する二次巻
線をそれが巻装された高圧側筒状ボビンと共に示す一部
破断側面図である。
線をそれが巻装された高圧側筒状ボビンと共に示す一部
破断側面図である。
1 ケース 3 巻線収容部 5 コ字状コア部材 6 環状コア 8 一次巻線 9 分割巻線部 10 二次巻線 11 三次巻線 13 低圧側筒状ボビン 14 高圧側筒状ボビン 15 巻線層 16 巻線層間絶縁層 17A,17B,19A,19B,19C,20A,2
0B,20C,22A, 22B 巻線領域
0B,20C,22A, 22B 巻線領域
Claims (4)
- 【請求項1】コアが貫通する低圧側筒状ボビンに巻装さ
れた一次巻線と、該一次巻線を包囲するものとされる高
圧側筒状ボビンに、該高圧側筒状ボビンの半径方向に複
数の巻線層を巻線層間絶縁層を介在させる状態のもとに
形成して巻装された二次巻線とを備え、 上記二次巻線が、少なくとも上記複数の巻線層の一つに
おいて、巻線ピッチが上記高圧側筒状ボビンの軸線方向
に沿う方向の位置によって異なるものとされることを特
徴とするフライバックトランス。 - 【請求項2】二次巻線が、少なくとも複数の巻線層の一
つにおいて、巻線ピッチを異にする複数の巻線領域を形
成するものとされることを特徴とする請求項1記載のフ
ライバックトランス。 - 【請求項3】二次巻線が、少なくとも複数の巻線層の一
つにおいて、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向
に沿って連続的に変化していくものとされることを特徴
とする請求項1記載のフライバックトランス。 - 【請求項4】二次巻線が、複数の巻線層の夫々におい
て、巻線ピッチが高圧側筒状ボビンの軸線方向に沿う方
向の位置によって異なるものとされることを特徴とする
請求項1,2または3記載のフライバックトランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6081172A JPH07297060A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6081172A JPH07297060A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | フライバックトランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297060A true JPH07297060A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13739049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6081172A Pending JPH07297060A (ja) | 1994-04-20 | 1994-04-20 | フライバックトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07297060A (ja) |
-
1994
- 1994-04-20 JP JP6081172A patent/JPH07297060A/ja active Pending
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