JP3257075B2 - 積層巻型フライバックトランス - Google Patents

積層巻型フライバックトランス

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JP3257075B2
JP3257075B2 JP27932392A JP27932392A JP3257075B2 JP 3257075 B2 JP3257075 B2 JP 3257075B2 JP 27932392 A JP27932392 A JP 27932392A JP 27932392 A JP27932392 A JP 27932392A JP 3257075 B2 JP3257075 B2 JP 3257075B2
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光春 栗原
紀彦 岡本
弘之 寺口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機の高
電圧発生回路に使用される積層巻型フライバックトラン
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現今のテレビジョン受像機は高画質の映
像ソースをより精明かつ鮮明に再現することができるよ
うになってきている。テレビジョン受像機のブラウン管
には蛍光面直前にシャドウマスクやアパーチャグリルが
配置されているために、電子ビームの大部分が妨げられ
て蛍光体に到達しない。また3原色蛍光体の発光能率に
も限界があるため、十分な輝度を得るにはブラウン管の
アノード電圧を高くする必要があり、例えば大型のテレ
ビジョン受像機で25kV前後のアノード電圧と100
0μA前後のアノード電流を必要とする。
【0003】図5は高圧電源を得るために水平帰線パル
スを高圧整流する積層巻型フライバックトランスの構成
の一例を分解した斜視図である。この図で1は上側コ
ア、2は外装ケース、3は高圧コイル、3aは該高圧コ
イル3の巻線、3bは巻線3aを積層するために巻かれ
ている層間紙を示す。4は低圧コイル、5は下側コアを
示す。このような積層巻型フライバックトランスは高圧
コイル3と低圧コイル4を外装ケース2に収納し、該外
装ケース2の内部に絶縁性を高めるために例えば熱硬化
樹脂であるエポキシ樹脂等を充填させ、高電圧発生時に
も高圧放電が生じないようにしている。
【0004】前記高圧コイル3の巻線3aは、1層50
0〜700ターンで5〜6層巻かれており、その層間絶
縁を施すために層間紙3bが積層されている。図6はこ
の層間紙3bの展開図である。図示されているようにこ
の層間紙3bの一部には型押し加工により例えば蛇腹部
jが設けられている。また図示してはいないが同じく型
押し加工によりエンボス状に加工されているものもあ
る。
【0005】図7は図5に示した高圧コイル3のA−
A’の一部断面を示した図であり、図中同一符号は同一
部分とする。同心円状に巻回されている巻線3aの間に
層間紙3bの蛇腹部jにより空隙Fが形成され、積層さ
れた巻線3aが距離をもって保持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の層間紙は絶縁の
為の樹脂の入る空隙を設ける目的で押し型により蛇腹状
の突起またはエンボスを設け、層間紙の下層の線材と上
層の層間紙との間に強制的に空隙を形成する構造のた
め、その製造コストが高くなり層間紙を巻回するときの
テンションにより空隙間隔が変わる場合がある。更に、
径の小さい高圧コイルにおいては十分に空隙を確保でき
ないという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、積層巻型フライバ
ックトランスの構成部品である高圧巻線の層間紙にスリ
ット加工又は穴開け加工を施し、高圧コイルに巻回する
際に前記スリット加工又は穴開け加工により設けられた
スリット又は開口の近傍に形成される突出により、積層
される線材及び他の層間紙との間に空隙を保持するよう
に構成されている。
【0008】
【作用】層間紙に機械的な凹凸を設けることなく空隙を
確保でき、絶縁樹脂の含浸性及び層間紙の巻回性が向上
する。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1は本発
明の積層巻型フライバックトランスに用いられる層間紙
10の一例を示した斜視図である。この図でSの部分は
層間紙10にスリット加工が施されているスリット部を
示す。図示されているように、スリット部Sは層間紙1
0の長さ方向に対して、斜方向に複数のスリット10A
が設けられている。なお、スリット部Sの長さは高圧コ
イルボビンのほぼ1周長に対応し、ボビンに巻いた時に
スリットのない部分がこの部分に重なるような寸法とさ
れている。
【0010】この層間紙10を高圧ボビンに1周長巻回
した場合の外観を図2に示す。このようなスリット加工
が施されている層間紙10を高圧ボビンに巻回したとき
に、層間紙10自体の弾力性によって上記スリット10
Aの近傍が外側に突出して突出部10Bが形成される。
そしてこの突出部10Bにより層間紙10の上層または
下層に積層される線材や他の層間紙との間に空隙Tを確
保することができる。
【0011】この場合の空隙Tは螺旋状の細溝となるの
で、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂を含浸する際、毛細管現
象により均一に含浸することができる。
【0012】次に本発明の他の実施例である穴開け加工
を施した層間紙の例を図3(a),(b)で説明する。
図3(a)は層間紙11の側端面に抜型によって穴開け
加工を施し、斜め方向に複数の開口11Aを形成した場
合の斜視図を示している。また図3(b)は層間紙12
に打ち抜き等により穴開け加工を施し、複数の小円状の
開口12Aを設けた場合の斜視図を示す。
【0013】これらの層間紙11,12も高圧ボビンに
巻回したときにその弾力性によって開口11A,12A
の近傍が突出し上下層の層間紙や線材との間に僅かな空
隙を形成すると共に、この空隙によって開口11A,1
2Aには絶縁樹脂が入る隙間ができるため、層間紙の隆
起による他の層間紙や線材の巻回性に悪影響を及ぼすこ
となく絶縁樹脂の入る間隙を確保することができる。こ
の穴開け加工は層間紙が形成する突起が大きくなり過ぎ
ることによる線材の巻乱れを防止することができる。
【0014】図4は層巻紙に対してスリット加工又は穴
開け加工を施す際の変形例の平面をを示した図である。
この図で(a),(b),(c)はスリット加工の変形
例を示した図で、(a)は角度の異なるスリット加工、
(b)は曲線状のスリット加工、(c)は一枚の層間紙
に2種類のスリット加工を施した例を示す。また
(d),(e),(f),(g)は穴開け加工の変形例
である。(d),(e)は層間紙の側端部に交互に穴開
け加工を、(f),(g)は層間紙の斜め方向、又は長
さ方向に穴開け加工を施した例である。
【0015】スリットの角度、長さ、形状、加工を施す
部分と施さない部分の比率は、層間紙の厚みや弾力性に
よって適宜設定することができる。又、開口部に関して
もスリット加工の場合と同様に、加工を施す部分、加工
の形状は任意である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の積層巻型フ
ライバックトランスは層巻紙にスリット加工又は穴開け
加工を施すことにより、線材及び他の層間紙との間に空
隙を保持することができるので、絶縁樹脂の内部への含
浸が速やかにかつ均一になる。そして絶縁樹脂注入時
間、含浸時間の短縮及び絶縁樹脂の真空脱泡を行なう真
空度の低減化及び脱泡時間の短縮等生産コストが削減で
きるようになる。またスリット部や開口部により確実に
絶縁樹脂が含浸するので、絶縁及び耐圧の信頼性も向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリット加工を施された層間紙の説明図であ
る。
【図2】スリット加工を施された層間紙をコイルに巻回
した場合の説明図である。
【図3】穴開け加工を施された層間紙の説明図である。
【図4】スリット加工及び穴開け加工の変形例の説明図
である。
【図5】積層巻型フライバックトランスの構成を示した
図である。
【図6】従来の層間紙の展開図である。
【図7】積層巻型フライバックトランスの高圧コイルの
一部断面図である。
【符号の説明】
3a 巻線 3b,10,11,12 層間紙 j 蛇腹部 S スリット部 10A スリット 11A,12A 開口部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−201419(JP,A) 実開 平2−72510(JP,U) 実開 昭61−104511(JP,U) 実開 平2−65316(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスのコアと、該コアの外側に巻線
    されフライバックパルスが供給されている低圧巻線部
    と、この低圧巻線部の外側に巻線され巻線が層間紙を挟
    んで積層状に構成されている高圧巻線部を備え、テレ
    ビジョン受像機の高圧発生回路に使用される積層巻型フ
    ライバックトランスにおいて、前記層間紙に巻線に対して斜め方向に複数のスリットを
    形成し、前記層間紙が少なくも任意の巻線の外側に巻回
    される際に前記層間紙の弾性力により前記スリットの近
    傍が突出して形成される突出部により積層される巻線と
    該巻線の内側及び外側の 層間紙との間に空隙を保持する
    ようにしたことを特徴とする積層巻型フライバックトラ
    ンス。
  2. 【請求項2】 前記空隙は、螺旋状の細溝として形成さ
    れることを特徴とする請求項1の積層巻型フライバック
    トランス。
  3. 【請求項3】 前記層間紙の前記スリットが形成された
    スリット部の長さは、前記コアの1周長とされ、ボビン
    に巻いた時にスリットのない部分がスリット部に重なる
    ように形成されていることを特徴とする請求項1の積層
    巻型フライバックトランス。
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