JP2545137Y2 - 積層型フライバックトランス - Google Patents

積層型フライバックトランス

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JP2545137Y2
JP2545137Y2 JP1991056901U JP5690191U JP2545137Y2 JP 2545137 Y2 JP2545137 Y2 JP 2545137Y2 JP 1991056901 U JP1991056901 U JP 1991056901U JP 5690191 U JP5690191 U JP 5690191U JP 2545137 Y2 JP2545137 Y2 JP 2545137Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置おける陰極線管に高圧を供給するための
フライバックトランスに関するものであり、詳述すれば
フライバックトランスの発熱による悪影響を防止するた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にテレビジョン受像機やディスプレ
イ装置の陰極線管に高圧を供給するために用いられるフ
ライバックトランスは、高画質化の要求から、リンギン
グが小さく、高圧レギュレーションを良くすることがで
きる積層型フラバックトランスが多く使用されるように
なってきた。
【0003】従来の積層型フライバックトランスは、図
5及び図6に示すような構造になっており、図において
1は低圧コイルボビン、2は該低圧コイルボビン1の外
周に巻回された低圧コイル、3は前記低圧コイル2の外
周側に位置する高圧コイルボビン、4は前記高圧コイル
ボビン3の外周に複数のコイル層に分割して同軸状に巻
回された高圧コイル、5は前記高圧コイル4の各コイル
層間に介在させて巻回した層間絶縁部材たる絶縁フィル
ム、6は前記高圧コイル4の各コイル層と交互に直列接
続された複数の高圧ダイオード、7はブリ−ダ抵抗7
a、フォーカス抵抗7b、スクリーン抵抗7cにより構
成される高圧抵抗回路、8はリンギング防止用抵抗8a
及びリンギング防止用インダクタンス8bにより構成さ
れるリンギング防止回路である。この積層型フライバッ
クトランスにおいては、高圧コイル4の各コイル層の巻
数はどれも同じである。
【0004】また図7及び図8は他の従来例を示してい
るが、前述の従来例と同一の部分には同一の符号を付
し、その説明は割愛する。この従来例による積層型フラ
イバックトランスにおいては、高圧コイル4を構成する
各コイル層のうち低圧側から第2層目のコイル層の高圧
側からフォーカス電圧が引き出されており、第1層目と
第2層目のコイル層はそれぞれ同じ巻数であり、第3層
目以後の各コイル層の巻数はそれぞれ同じ巻数であるが
第1層目及び第2層目のコイル層の巻き数とは必ずしも
同じでない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記いずれの積層型フ
ライバックトランスにおいても、リンギング防止用抵抗
8a及びリンギング防止用インダクタンス8bにより構
成されるリンギング防止回路8を高圧コイル4の第1層
目のコイル層の低圧側に接続しているが、前記リンギン
グ防止用抵抗8aを流れる電流は高圧出力やフライバッ
クトランスの周波数と深い関係があり、フライバックト
ランスの高出力化、高周波数化に伴い、前記リンギング
防止用抵抗を流れる電流が大きくなって該リンギング防
止用抵抗が発熱するという問題がある。
【0006】この発熱はリンギング防止用抵抗そのもの
の寿命に悪影響を及ぼすばかりでなく、フライバックト
ランスのモールド樹脂、高圧ダイオード、コイル銅線に
までも悪影響を及ぼす恐れがある。この発熱を小さくす
るためには、リンギング防止用抵抗の抵抗値を小さくし
たり、リンギング防止用抵抗と並列に接続されたリンギ
ング防止用インダクタンスの値を小さくすることが考え
られるが、いずれもリンギングを著しく悪化させるとい
う問題がある。
【0007】また、別の方法として高圧コイルの層数を
多くする方法があるが、部品点数の増加やフライバック
トランスの大型化といった問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案による積層型フラ
イバックトランスは、低圧コイルボビンの外周に巻回さ
れた低圧コイルと、該低圧コイルの外周側に位置する高
圧コイルボビンの外周に複数のコイル層に分割して同軸
状に巻回された高圧コイルと、該高圧コイルの各コイル
層間に巻回された層間絶縁部材と、前記高圧コイルの各
コイル層と交互に直列接続された複数の高圧ダイオード
と、前記高圧コイルの低圧側端に接続されたリンギング
防止用抵抗とを備え、前記高圧コイルの各コイル層のう
ち低圧側から第2層目以後のいずれかのコイル層の高圧
側からフォーカス電圧が引き出された積層型フライバッ
クトランスにおいて、前記高圧コイルの低圧側から第1
層目のコイル層の巻数を、第2層目から前記フォーカス
抵抗が引き出される直前の層までの各コイル層の巻数よ
りも少なくしたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記本考案の構成によれば、リンギング防止用
抵抗に流れる電流が減少し、リンギング防止用抵抗の発
熱が抑制される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本考案の一実施例に
つき説明する。
【0011】図1及び図2は本考案実施例による積層型
フライバックトランスを示しているが、従来の積層型フ
ライバックトランスと同一の部分には同一の符号を付
し、その説明は割愛する。この実施例においては、高圧
コイル4が5層のコイル層を備え、第n層目の巻数をt
nとするとき、巻き幅は全て同じで、t1<t2=t3
=t4=t5となるように各コイル層の巻数が設定され
ている。第1層目のコイル層の低圧側には、従来の積層
型ライバックトランスと同様にリンギング防止用抵抗8
aとリンギング防止用インダクタンス8bからなるリン
ギング防止回路8が接続されている。
【0012】表1は、第1層目から第5層目までの各コ
イル層の巻数(t1〜t5)を同一(354ターン)と
した従来例と、第1層目のコイル層の巻数t1を第2層
目から第5層目までのコイル層の巻数(t2=t3=t
4=t5=360ターン)の92%(325ターン)と
した本考案第1実施例と、第1層目のコイル層の巻数t
1を第2層目から第5層目までのコイル層の巻数(t2
=t3=t4=t5=368ターン)の83%(295
ターン)とした本考案第2実施例について、リンギング
防止用抵抗8aの常温からの温度上昇値を示したもので
ある。尚、高圧コイルの各コイル層の巻数以外の条件は
全て同じである。
【0013】
【表1】
【0014】表1を見ればわかるように、第1層目のコ
イル層の巻数を第2層目以後のコイル層の巻数の92%
とした第1実施例においては、リンギング防止用抵抗の
温度上昇が従来例に比べて3℃低くなり、リンギングは
従来例と同等である。また、第1層目のコイル層の巻数
を第2層目以後のコイル層の巻数の83%とした第2実
施例においては、リンギング防止用抵抗の温度上昇が従
来例に比べて7℃低くなり、リンギングは従来例と同等
である。
【0015】図3及び図4は本考案の他の実施例を示し
ている。この実施例はフォーカス電圧を2層目整流の後
から取り出した例であり、第1層目から第5層目までの
各コイル層の巻数(t1〜t5)をt1=250ターン
<t2=400ターン≠t3==t4=t5=433タ
ーンとすることにより、図1及び図2を参照しながら説
明した実施例の場合と同様にリンギング防止用抵抗の8
a発熱を低下させることができた。
【0016】尚、本考案は、高圧コイルの低圧側に設け
るリンギング防止回路を、リンギング防止用抵抗のみと
した回路の場合でも効果があり、また高圧コイルの層数
の多い少ないに関係なく効果がある。
【0017】
【考案の効果】以上詳述した如く、本考案によればリン
ギング防止用抵抗に流れる電流が減少してリンギング防
止用抵抗の発熱が抑制され、フライバックトランスの信
頼性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例による積層型フライバックトラン
スの要部断面図。
【図2】本考案実施例による積層型フライバックトラン
スの構成を示す回路図。
【図3】他の実施例による積層型フライバックトランス
の要部断面図。
【図4】他の実施例による積層型フライバックトランス
の構成を示す回路図。
【図5】従来例による積層型フライバックトランスの要
部断面図。
【図6】従来例による積層型フライバックトランスの構
成を示す回路図。
【図7】他の従来例による積層型フライバックトランス
の要部断面図。
【図8】他の従来例による積層型フライバックトランス
の構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 低圧コイルボビン 2 低圧コイル 3 高圧コイルボビン 4 高圧コイル 5 絶縁フィルム(層間絶縁部材) 6 高圧ダイオード 7 高圧抵抗回路 7a ブリ−ダ抵抗 7b フォーカス抵抗 7c スクリーン抵抗 8 リンギング防止回路 8a リンギング防止用抵抗 8b リンギング防止用インダクタンス

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧コイルボビンの外周に巻回された低
    圧コイルと、該低圧コイルの外周側に位置する高圧コイ
    ルボビンの外周に複数のコイル層に分割して同軸状に巻
    回された高圧コイルと、該高圧コイルの各コイル層間に
    巻回された層間絶縁部材と、前記高圧コイルの各コイル
    層と交互に直列接続された複数の高圧ダイオードと、前
    記高圧コイルの低圧側端に接続されたリンギング防止用
    抵抗とを備え、前記高圧コイルの各コイル層のうち低圧
    側から第2層目以後のいずれかのコイル層の高圧側から
    フォーカス電圧が引き出された積層型フライバックトラ
    ンスにおいて、 前記高圧コイルの低圧側から第1層目のコイル層の巻数
    を、第2層目から前記フォーカス抵抗が引き出される直
    前の層までの各コイル層の巻数よりも少なくしたことを
    特徴とする積層型フライバックトランス。
JP1991056901U 1991-07-22 1991-07-22 積層型フライバックトランス Expired - Fee Related JP2545137Y2 (ja)

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JPH0511417U JPH0511417U (ja) 1993-02-12
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JPS5537882A (en) * 1978-09-08 1980-03-17 Denki Onkyo Co Ltd Fly-back transformer
JPH01175465A (ja) * 1987-12-29 1989-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層巻フライバックトランス

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JPH0511417U (ja) 1993-02-12

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