JPH07296565A - ディスクプレーヤーの再生回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の曲が記録されていると共にディスク名
が記録されているディスクを再生するディスクプレーヤ
ーに適した再生回路を提供する。 【構成】 複数の曲が記録されていると共にディスク名
が記録されているディスクより読み出されたディスク名
を記憶するディスク名メモリー回路１１と、プログラム
操作により設定された曲番が記憶されるプログラムメモ
リー回路１２と、前記ディスク名メモリー回路１１及び
プログラムメモリー回路１２に記憶されたデータを記憶
保持させるバックアップ電源１３とより構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の曲が記録されて
いる共にディスク名が記録されているディスクを再生す
るディスクプレーヤーの再生回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】デジタル信号により音楽等の情報データ
が記録されているディスクより信号を光学式ピックアッ
プを用いて読み出すことによって再生動作を行うディス
クプレーヤーが普及している。また、斯かるディスクに
は、情報データとして曲の位置を示す位置指標情報が記
録されており、斯かる位置指標情報を利用することによ
り、所望する曲が記録されている位置を検出して再生動
作を開始する動作、即ちサーチと呼ばれる動作を行うこ
とが出来る。

【０００３】また、ディスクプレーヤーの中には、メモ
リー回路に複数の曲番を設定記憶させ、その設定順序に
従って再生動作を行うプログラム再生機能を備えたもの
がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】プログラム再生機能を
備えたディスクプレーヤーにおいて、プログラム再生動
作を行った後にディスクをディスクプレーヤーより取り
出すと、メモリー回路に記憶されていた曲番が消去され
るように構成されている。従って、同一のディスクを装
着させて再度プログラム再生動作を行う場合には、同一
のプログラム設定操作を行う必要があり、非常に不便で
ある。

【０００５】また、最近商品化されているディスクプレ
ーヤーの中には、ディスク名や曲名が記録されているデ
ィスクを使用し、再生動作中にディスク名や曲名を表示
するように構成されたものがある。

【０００６】本発明は、斯かるディスク名を利用してプ
ログラム再生動作を行うようにしたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の再生回路は、複
数の曲が記録されていると共にディスク名が記録されて
いるディスクより読み出されたディスク名を記憶するデ
ィスク名メモリー回路と、プログラム操作により設定さ
れた曲番が記憶されるプログラムメモリー回路とより構
成されている。

【０００８】

【作用】本発明は、プログラム再生動作時ディスク名メ
モリー回路及びプログラムメモリー回路にディスク名及
び曲番を記憶させると共に前記ディスク名メモリー回路
及びプログラムメモリー回路に記憶されたデータをバッ
クアップ電源により記憶保持するようにしたものであ
る。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明の再生回路を示すブロック回
路図である。同図において、１はディスクであり、リー
ドインエリア内にディスクに記録されている曲数や曲番
は勿論のことディスク名や曲名を示す信号が記録されて
いる。

【００１０】２はディスク１に光ビームを投射し、該デ
ィスクの信号面で反射される光ビームを受ける光検出器
を有する光学式ピックアップ、３は該ピックアップ２の
光検出器から得られるＲＦ信号を増幅するとともに波形
整形するＲＦ増幅回路、４は該ＲＦ増幅回路３を介して
得られる信号に基づいて前記光学式ピックアップ２の光
ビームをディスクの信号面に合焦させるフォーカシング
制御動作及び光ビームを前記信号面の信号トラックに追
従させるトラッキング制御動作を行うサーボ信号処理回
路である。

【００１１】５は前記ＲＦ増幅回路３より出力される信
号のデジタル信号処理を行うとともに各種信号の復調動
作を行うデジタル信号処理回路、６は該デジタル信号処
理回路５にてデジタル処理されたデジタル信号が入力さ
れるとともに該信号をアナログ信号に変換するＤ／Ａコ
ンバータ、７は該Ｄ／Ａコンバータ６によりアナログ信
号に変換された左右のチャンネルのオーディオ信号が入
力されるとともに該信号を増幅する増幅回路である。

【００１２】８は前記デジタル信号処理回路５により復
調された信号が入力されるとともに操作スイッチ９の操
作に応じて種々な動作制御を行うシステム制御回路であ
る。１０は前記システム制御回路８によって動作が制御
されるピックアップ移動制御回路であり、前記光学式ピ
ックアップ２の移動動作、即ち本体の送り動作及びトラ
ックジャンプ動作を制御する作用を有している。

【００１３】前記操作スイッチ９の中には、再生、早送
り、早戻し、一時停止及び停止用の操作スイッチの外
に、プログラム設定に関するスイッチや表示機能を切換
えるスイッチ等が組込まれている。

【００１４】１１は前記操作スイッチ９に組込まれてい
るプログラム設定用のスイッチが操作されるとディスク
１より読み出されたディスク名が記憶されるディスク名
メモリー回路、１２はプログラムメモリー操作時曲番が
設定記憶されるプログラムメモリー回路であり、前記デ
ィスク名メモリー回路１１に記憶されるディスク名に対
応させて記憶されるように構成されている。

【００１５】１３は電池によって構成されているバック
アップ用電源であり、前記ディスク名メモリー回路１１
及びプログラムメモリー回路１２に記憶されたデータを
ディスクプレーヤーの電源が断たれた場合に保持する作
用を成すものである。

【００１６】１４は前記システム制御回路８によって動
作が制御される表示器であり、ディスク１より読み出さ
れたディスク名、曲名及び曲番等を表示する作用を成す
ものである。

【００１７】以上の如く、本発明の再生回路は構成され
ているが、次に動作について説明する。使用者が操作ス
イッチ９の中の再生操作スイッチ（図示せず）を操作す
ると、システム制御回路８による制御動作が行われてデ
ィスクプレーヤーの再生動作が開始される。

【００１８】光学式ピックアップ２は、サーボ信号処理
回路４によるフォーカシング制御動作、トラッキング制
御動作及びピックアップ移動制御回路１０による移動制
御動作が行われてディスク１に記録されている信号の読
み出し動作を行う。前記光学式ピックアップ２によって
読み出された信号は、ＲＦ増幅回路３に入力されて増幅
されるとともに波形整形されてデジタル信号としてデジ
タル信号処理回路５に入力される。前記デジタル信号処
理回路５は、前記ＲＦ増幅回路３より出力されるデジタ
ル信号を復調し、該デジタル信号に含まれている種々の
データ信号を抽出する。

【００１９】前記デジタル信号処理回路５により信号処
理されて情報データ（オーディオデータ）が抽出される
と、その情報データは誤り訂正等の信号処理動作が行わ
れた後Ｄ／Ａコンバータ６に印加される。前記Ｄ／Ａコ
ンバータ６に印加されたデジタル信号は、アナログ信号
に変換された後、ステレオの左右のチャンネルの信号に
分離されて増幅回路７に入力される。従って、使用者は
ディスク１に記録されている音楽等の信号を再生聴取す
ることができる。

【００２０】このようにしてディスク１に記録されてい
る音楽の再生聴取動作は行われるが、斯かる動作が行わ
れているとき表示器１４には、システム制御回路８の働
きによってディスク１のディスク名及び再生されている
曲の曲名や曲番が表示される。従って、使用者はディス
クプレーヤーに装着されているディスク名や再生されて
いる音楽の曲名及び曲番を容易に認知することができ
る。

【００２１】このようにして、表示器１４にディスク名
や再生されている音楽の曲名が表示されるが、次の曲の
再生が開始されると表示されている曲名が変更される。
またディスク１の取出し動作が行われると表示器１４に
表示されていたディスク名が消滅するが、ディスクの交
換が行われて新しいディスク１の装着動作が行われると
新しいディスク１のディスク名が表示されることにな
る。

【００２２】以上の如くディスクプレーヤーの通常の再
生動作及び表示動作は行われるが、次にプログラム再生
動作について説明する。斯かるプログラム再生動作は、
操作スイッチ９に組込まれているプログラム用スイッチ
及び曲番設定用スイッチを操作することによって行われ
る。

【００２３】ディスクプレーヤーにディスク１が装着さ
れた状態にあるときに、プログラム用スイッチを操作す
るとディスク１のディスク名がディスク名メモリー回路
１１に記憶される。斯かる操作が行われた後、使用者は
聞きたい曲を選択するとともに再生したい順番を設定す
るが、斯かる操作は設定用スイッチを操作することによ
って行われる。斯様にして設定される曲番は、前記プロ
グラムメモリー回路１２に記憶される。

【００２４】このようにしてディスク名メモリー回路１
１へのディスク名の記憶動作及びプログラムメモリー回
路１２への曲番の記憶動作は行われるが、斯かる記憶動
作が行われるとき表示器１４にディスク名及び設定曲番
が表示される。

【００２５】斯かる設定動作が行われた後にプログラム
再生操作を行うと前記プログラムメモリー回路１２に記
憶されている番号の順に再生動作が行われるが、斯かる
再生動作はピックアップ移動制御回路１０による移動制
御動作によって行われる。

【００２６】このようにしてプログラム再生動作は行わ
れるが、前記ディスク名メモリー回路１１に記憶されて
いるディスク名及びプログラムメモリー回路１２に記憶
されている曲番は、リセット操作又は消去操作が行われ
るまで消去されることはない。また、ディスクプレーヤ
ーの電源スイッチを開放させて電源の供給動作を遮断し
てもバックアップ用電源１３からディスク名メモリー回
路１１及びプログラムメモリー回路１２にバックアップ
用の電源が供給されるため、ディスク名メモリー回路１
１に記憶されているディスク名及びプログラムメモリー
回路１２に記憶されている曲番は、記憶保持される。

【００２７】以上の如く、プログラム再生動作、ディス
ク名及び曲番の記憶保持動作は行われるが、斯かる状態
においてディスク１を装着して次の動作を行う場合の動
作について説明する。通常の再生動作は、操作スイッチ
９に設けられている再生操作スイッチを操作すれば良
く、その動作は前述したように行われるため、その説明
は省略する。

【００２８】ディスク１が装着された状態にあるときに
プログラム再生操作をすると装着されているディスク１
のディスク名とディスク名メモリー回路１１に記憶され
ているディスク名との比較動作が行われる。斯かる比較
動作が行われ、ディスク１のディスク名とディスク名メ
モリー回路１１に記憶されているディスク名とが一致し
なかった場合には、プログラム再生動作が開始されるこ
とはない。斯かる場合におけるプログラム再生動作は、
前述したようにプログラム用スイッチの操作によってデ
ィスク名をディスク名メモリー回路１１に記憶させると
ともに設定用スイッチによって再生する曲番をプログラ
ムメモリー回路１２に記憶させることにより行われる。

【００２９】プログラム再生操作に伴い装着されている
ディスク１のディスク名とディスク名メモリー回路１１
に記憶されているディスク名とが一致した場合には、該
ディスク名に対応してプログラムメモリー回路１２に記
憶されている番号の順に再生動作が行われる。

【００３０】ディスク名メモリー回路１１に記憶されて
いるディスク名と同一名のディスクが装着されている場
合にプログラム再生操作を行った場合の動作は、以上の
如く行われるが、ディスクが装着されたとき該ディスク
に記録されているディスク名を読み出すとともにディス
ク名メモリー回路１１に記憶されているディスク名との
比較動作を行い、ディスク名が一致した場合に表示器１
４にディスク名が一致したことを表示する。ディスクの
装着が行われたときに斯かる表示動作を行うとプログラ
ム再生操作を行う前にプログラムが設定されていか否か
を認知することができるので非常に便利である。

【００３１】また、ディスク名メモリー回路１１に記憶
することができるディスク名の数を複数にすると多数の
ディスク名を記憶させることができるので、プログラム
再生動作を行う場合に便利である。そして、斯かる場合
には、ディスク名メモリー回路１１に記憶される各ディ
スク名に対応して設定される曲番がプログラムメモリー
回路１２に記憶される。

【００３２】操作スイッチ９の中に表示動作を選択制御
する表示制御スイッチを設け、該表示制御スイッチの切
換によって表示器１４にディスク名メモリー回路１１に
記憶されているディスク名の全てを表示するように構成
すると、ディスクをディスクプレーヤーに装着する前に
記憶されているディスク名を認知することができるた
め、プログラム再生動作を行う場合に非常に便利であ
る。

【００３３】また、プログラム再生動作状態にあるとき
再生中の曲名が表示器１４に表示されるが、次に再生さ
れる曲名を表示するように構成すると、次に再生される
曲名を前もって知ることができるので非常に便利にな
る。そして、操作スイッチ９の中に曲番変更用のスイッ
チを設け、次に再生される曲名が表示器１４に表示され
ている状態において、該曲番変更用のスイッチの操作に
より次に再生される曲の番号を変更するように構成する
と更に便利になる。

【００３４】

【発明の効果】本発明の再生回路は、プログラム再生動
作時ディスク名メモリー回路及びプログラムメモリー回
路にディスク名及び曲番を記憶させると共に前記ディス
ク名メモリー回路及びプログラムメモリー回路に記憶さ
れているデータをバックアップ電源により記憶保持させ
るようにしたので、同一のディスクを使用してプログラ
ム再生動作を行う場合に非常に便利である。

【００３５】プログラム再生操作が行われたとき、装着
されているディスク名とディスク名メモリー回路に記憶
されているディスク名とを比較し、ディスク名が一致し
たときプログラムメモリー回路に記憶されている曲番に
基づいて再生動作を行うようにしたので、プログラムの
再度の設定動作を行う必要がなく、非常に便利である。

【００３６】また、ディスクが装着されたときディスク
に記録されている信号を読み出すと共にディスク名メモ
リー回路に記憶されているディスク名との比較を行い、
ディスク名が一致したとき表示器に表示するようにした
ので、プログラム操作を行う以前にプログラム設定操作
が行われているディスクか否かを認知することができ
る。

【００３７】そして、ディスク名メモリー回路に複数の
ディスク名を記憶させることができるようにしたので、
多数のディスクを所有する使用者は、多くのディスク名
を記憶させることができ、それ故、ディスクの中の特定
の曲を再生させる場合には、ディスクの交換を行った後
にプログラム再生操作のみを行えば良く、非常に便利で
ある。

【００３８】また、再生中の曲名や次に再生される曲名
を表示器に表示するようにしたので、再生中の曲名は、
勿論のこと次に再生される曲名を認知することができ
る。そして、次に再生される曲の変更を可能にしたの
で、再生中に次に聴取したい曲を選択設定することがで
き、短時間に所望の曲を選択再生する場合に本発明は、
非常に大きな効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の再生回路の一実施例である。

【符号の説明】

１ ディスク ２ 光学式ピックアップ ４ サーボ信号処理回路 ５ デジタル信号処理回路 ８ システム制御回路 ９ 操作スイッチ １０ ピックアップ移動制御回路 １１ ディスク名メモリー回路 １２ プログラムメモリー回路 １３ バックアップ用電源 １４ 表示器

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の曲が記録されていると共にディス
   ク名が記録されているディスクを再生するディスクプレ
   ーヤーにおいて、該ディスクより読み出されたディスク
   名を記憶するディスク名メモリー回路と、プログラム操
   作により設定された曲番が記憶されるプログラムメモリ
   ー回路とより成り、プログラム再生動作時前記ディスク
   名メモリー回路及びプログラムメモリー回路にディスク
   名及び曲番を記憶させると共に前記ディスク名メモリー
   回路及びプログラムメモリー回路に記憶されたデータを
   バックアップ電源により記憶保持するようにしたことを
   特徴とするディスクプレーヤーの再生回路。
2. 【請求項２】 プログラム再生操作が行われたとき装着
   されているディスク名とディスク名メモリー回路に記憶
   されているディスク名とを比較し、ディスク名が一致し
   た場合、前記プログラムメモリー回路に記憶されている
   曲番に基づいて再生動作を行うようにしたことを特徴と
   する請求項１に記載の再生回路。
3. 【請求項３】 ディスクが装置されたとき該ディスクに
   記録されているディスク名を読み出すと共に前記ディス
   ク名メモリー回路に記憶されているディスク名との比較
   を行い、ディスク名が一致したとき、表示器に一致した
   ことを表示するようにしたことを特徴とする請求項１に
   記載の再生回路。
4. 【請求項４】 ディスク名メモリー回路に記憶されるデ
   ィスク名の数を複数にしたことを特徴とする請求項１に
   記載の再生回路。
5. 【請求項５】 ディスク名メモリー回路に記憶されてい
   るディスク名の全てを表示器に表示するようにしたこと
   を特徴とする請求項４に記載の再生回路。
6. 【請求項６】 再生動作中の曲名を表示器に表示するよ
   うにしたことを特徴とする請求項２に記載の再生回路。
7. 【請求項７】 再生動作中の曲名及び次に再生される曲
   名を表示器に表示するようにしたことを特徴とする請求
   項２に記載の再生回路。
8. 【請求項８】 次に再生される曲の変更を可能にしたこ
   とを特徴とする請求項７に記載の再生回路。