JPH0729598Y2 - セラミック板状ヒータの電極構造 - Google Patents

セラミック板状ヒータの電極構造

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JPH0729598Y2
JPH0729598Y2 JP8193492U JP8193492U JPH0729598Y2 JP H0729598 Y2 JPH0729598 Y2 JP H0729598Y2 JP 8193492 U JP8193492 U JP 8193492U JP 8193492 U JP8193492 U JP 8193492U JP H0729598 Y2 JPH0729598 Y2 JP H0729598Y2
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JP
Japan
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plate heater
electrode
ceramic plate
heater
sic
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JP8193492U
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比佐志 衣笠
英人 橋口
清隆 纓田
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば乾燥機や調理
器、或はIC基板、チップ等を処理する工業用電気炉等
の発熱体として用いられるようなセラミック状ヒータの
電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のセラミック板状ヒータの
電極構造としては、例えば、図3に示す如き構造があ
る。すなわち、セラミックとしてSiC(炭化ケイ素、
シリコンカーバイトのこと)を用いたSiC板状ヒータ
31を設け、このSiC板状ヒータ31の側端部両面を
略門形状のステンレス製の電極クリップ32で挟持する
と共に、この電極クリップ32にそれぞれステンレス製
の電極ボルト33、電極ナット34,34、スプリング
ワッシャ35を一体的に取付け、上述の各電極ナット3
4,34間に例えばニッケル製のリード線圧着端子36
を挟持すべく構成した電極構造である。
【0003】ここで、上述の電極クリップ32はボルト
取付部32aの両端から垂片32b,32bを延設し、
この垂片32b,32bの略中間部対向位置を互いに近
接する方向へ屈曲させて、挟持部32c,32cを形成
し、これら挟持部32c,32c間に挟持力を発生させ
るように構成したものである。
【0004】しかし、このように上述の電極クリップ3
2でSiC板状ヒータ31を挟持する従来構造において
は、電極クリップ32の挟持部32c,32cとSiC
板状ヒータ31とが線接触となる関係上、電気抵抗が比
較的大となる問題点があった。
【0005】また上述のSiC板状ヒータ31が高温に
加熱された場合、このSiC板状ヒータ31それ自体の
熱膨張と、このSiC板状ヒータ31からの伝熱による
電極クリップ32の熱膨張とにより、該電極クリップ3
2による挟持力が低下するのみならず、この挟持力低下
に起因して、両者32,31間の電気抵抗がさらに増大
し、充分な信頼性が得られない問題点があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、電極構成
部材とセラミック板状ヒータとの間の接触を確保し、両
者間の電気抵抗を大幅に低減させることができ、しかも
上記両者間に導電性シートを介挿することで、セラミッ
ク板状ヒータと電極構成部材との熱膨張係数の差異に起
因してセラミック板状ヒータが破損されるのを確実に防
止すると共に、上記両者間の電気的接触の改善を図り、
充分な信頼性を確保することができるセラミック板状ヒ
ータの電極構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、セラミック
板状ヒータにボルト、ワッシャ、ナットからなる耐熱金
属製の電極構成部材を締付け固定すると共に、上記セラ
ミック板状ヒータと電極構成部分との間に導電性シート
を介挿したセラミック板状ヒータの電極構造であること
を特徴とする。
【0008】
【考案の効果】この考案によれば、上述のセラミック板
状ヒータをボルトと、ワッシャおよびナットとで締付け
固定する構造であるから、セラミック板状ヒータと耐熱
金属製の電極構成部材との間の面接触を得ることがで
き、これら両者間の電気抵抗を大幅に低減させることが
できる効果がある。
【0009】しかも上述の両者間(セラミック板状ヒー
タと電極構成部材との間)には導電性シートを介挿した
ので、この導電性シートにより、これら両者間の熱膨張
差を吸収し、セラミック板状ヒータにクラックが発生し
たり、或は同板状ヒータが破損するのを確実に防止する
ことができると共に、導電性シートで上記両者間の電気
的接触の改善を図ることができ、充分な信頼性を確保す
ることができる効果がある。
【0010】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は炉内に配設されるセラミック板状ヒータ
の電極構造を示し、図1、図2において、セラミックと
してSiC(silicon carbide )を用いたSiC板状ヒ
ータ1を設け、このSiC板状ヒータ1のワッシャ配設
側の面つまり背面1aには、Ag(銀)ペースト焼付け
電極層2を形成すると共に、ボルト配設部にはSiC板
状ヒータ1を貫通する貫通孔3を穿設している。
【0011】また上述のSiC板状ヒータ1には、貫通
孔3を利用して、ボルト4(この実施例では皿ビス構造
のボルトを用いる)、平ワッシャ5、スプリングワッシ
ャ6、ナット7からなる耐熱金属製の電極構成部材8を
締付け固定している。
【0012】ここで、上述の耐熱金属としてはステンレ
スたとえばJIS規格SUS304のオーステナイト系
ステンレス、インコネル(Inconel 、Ni−Cr合金の
一種類で超耐熱性、耐食性を有する)、高ニッケル鋼な
どを用いる。
【0013】しかも、上述のSiC板状ヒータ1と電極
構成部材8との間、具体的にはSiC板状ヒータ1の表
面側から座ぐりされたスポットフェーシング部1cとボ
ルト4頭部との間、並びにAgペースト焼付け電極層2
と平ワッシャ5との間には、導電性シートとして、例え
ば膨張黒鉛シート9,10を介挿している。
【0014】また、ここで云う導電性シートとは、銀、
Ni(ニッケル)、Al(アルミニウム)などの電気抵
抗が小さく、耐熱性の高い、厚さ5μm〜1mmの箔材
や、膨張黒鉛などの導電性の無機材料をシート状にした
ものから成る。
【0015】ここで、膨張黒鉛(expanded graphite )
とは、りん片状の天然黒鉛粉末を濃硫酸などで処理する
と黒鉛結晶の層間に硫酸根が侵入した層間化合物を生
じ、これを急激に加熱すると層間成分が気化してC軸方
向に数百倍にも膨張した、ヒル石状の黒鉛薄片の集合体
となる。これを膨張黒鉛という。
【0016】さらに、上述のボルト4の先端部分にはナ
ット11,11およびワッシャ12,12(図2では平
ワッシャを図示しているが、平ワッシャおよびスプリン
グワッシャの少なくとも何れか一方を用いる)を配設
し、両側から互いに締付けられるナット11,11間の
ワッシャ12,12相互の間でニッケル製のリード線圧
着端子13を挟持している。これらのナット11および
ワッシャ12も上述同様の耐熱金属(例えばステンレ
ス、インコネル、高ニッケル鋼など)にて構成する。
【0017】上記実施例の電極構造において電極構成部
材8の緩みの有無、SiC板状ヒータ1へのクラック発
生の有無を測定するため、上述のSiC板状ヒータ1と
して縦350mm、横240mm、厚さ5mmのSiC板状ヒ
ータ1を用い、ボルト4としてM5(ねじの呼び)のも
のを用い、電極に通電して、SiC板状ヒータ1を常温
から350℃に加熱し、また通電を遮断して、SiC板
状ヒータ1を350℃から常温に冷却する加熱冷却サイ
クルを5000サイクル繰返した結果、上述の電極構成
部材8の緩みやSiC板状ヒータ1へのラック発生など
の異常が発生しない良好な特性を得ることができた。
【0018】以上要するに、SiC板状ヒータ1を、そ
れぞれ耐熱金属により構成されたボルト4と、ワッシャ
5,6およびナット7とで締付け固定する構造であるか
ら、SiC板状ヒータ1と耐熱金属製の電極構成部材8
との間の面接触を得ることができ、これら両者間の電気
抵抗を図3に示す従来構造のものと比較して大幅に低減
させることができる効果がある。
【0019】しかも上述の両者間すなわちSiC板状ヒ
ータ1と電極構成部材8との間には導電シートとしての
膨張黒鉛シート9,10を介挿したので、この膨張黒鉛
シート9,10により、これら両者間の熱膨張差を吸収
し、SiC板状ヒータ1にラックが発生したり或は該S
iC板状ヒータ1が破損するのを確実に防止することが
できると共に、膨張黒鉛シート9,10で上記両者間の
電気的接触の改善を図ることができるため、充分な信頼
性を確保することができる効果がある。
【0020】この考案の構成と、上述の実施例との対応
において、この考案のセラミック板状ヒータは、実施例
のSiC板状ヒータ1に対応し、以下同様に、ワッシャ
は、平ワッシャ5およびスプリングワッシャ6の少なく
とも何れか一方に対応し、導電性シートは、膨張黒鉛シ
ート9,10に対応するも、この考案は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のセラミック板状ヒータの電極構造を示
す正面図。
【図2】図1のA−A線に沿う要部拡大断面図。
【図3】従来のセラミック板状ヒータの電極構造を示す
要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…SiC板状ヒータ 4…ボルト 5…平ワッシャ 6…スプリングワッシャ 7…ナット 8…電極構成部材 9,10…膨張黒鉛シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック板状ヒータにボルト、ワッシ
    ャ、ナットからなる耐熱金属製の電極構成部材を締付け
    固定すると共に、 上記セラミック板状ヒータと電極構成部分との間に導電
    性シートを介挿したセラミック板状ヒータの電極構造。
JP8193492U 1992-11-02 1992-11-02 セラミック板状ヒータの電極構造 Expired - Lifetime JPH0729598Y2 (ja)

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JP8193492U JPH0729598Y2 (ja) 1992-11-02 1992-11-02 セラミック板状ヒータの電極構造

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JPH0641090U JPH0641090U (ja) 1994-05-31
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JPH10340777A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Toshiba Ceramics Co Ltd 面状ヒータ
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