JPH07295444A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH07295444A
JPH07295444A JP10602594A JP10602594A JPH07295444A JP H07295444 A JPH07295444 A JP H07295444A JP 10602594 A JP10602594 A JP 10602594A JP 10602594 A JP10602594 A JP 10602594A JP H07295444 A JPH07295444 A JP H07295444A
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image
heating
image carrier
forming substance
belt
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JP10602594A
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Hideki Tanaka
秀樹 田中
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱手段の近傍に配設された剥離部材や記録
用シート接触部材が、該加熱手段によって加熱され続け
ることにより劣化したり損傷したりすることを防止す
る。 【構成】 例えばトナー除去処理終了後など、オフセッ
トベルト44が上下加熱ローラ45,46により十分加
熱されており、所定温度以上であるときは、加熱ランプ
45a,46aをOFFするとともにオフセットベルト
44を間欠的に移動させる。また、紙押圧用ベルト63
も所定温度以上であるときは、加熱ランプ61aをOF
Fするとともに紙押圧用ベルト63を間欠的に移動させ
る。こうすることにより、該ベルト44,63が更に加
熱されることを防止でき、該ベルト44,63に蓄積さ
れた熱を放熱させることができるので、該ベルト44,
63の熱による劣化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって表面
に像形成物質が付着した像保持体から像形成物質を取り
除く像保持体からの像形成物質除去装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み記録用シートとしての用
紙からトナーなどの像形成物質を除去して記録用シート
を再生する方法及びその装置としては種々のものが知ら
れている。例えば溶剤を使用するものとして特開平1−
101576号公報には、トナーが付着された用紙をト
ナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加
し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成
物質除去方法が開示されている。また、特開平4−30
0395号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴
霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解
し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、
機械剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像
形成物質除去方法が開示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済み記録用シ
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して記録用シートから剥離する
像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−2
55916号、特願平5−239075号参照)。これ
によれば、記録用シートの紙質を比較的損傷することな
く、像形成物質のみを除去することができる。
【0004】また、像形成物質に対して、記録用シート
表面と像形成物質との付着力より大きい付着力を有する
所定の剥離部材を用いることにより、表面に像形成物質
が付着している記録用シートから、像形成物質のみを確
実に取り除くことができる像形成物質除去装置を提案し
た(例えば、特願平5−280417号参照)。
【0005】また、不安定化剤としての水あるいは水溶
液が付与された状態で像形成物質が取り除かれた後の記
録用シートから、該水あるいは水溶液の少なくとも一部
を効率よく除去して記録用シートを乾燥させることがで
きる像形成物質除去装置を提案した(例えば、特願平5
−269873号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、表
面が無端移動可能なように構成された剥離部材と、該剥
離部材近傍に配設され、像形成物質を加熱して軟化させ
るための加熱手段とを有する像形成物質除去装置におい
ては、剥離部材は、像保持体から像形成物質を取り除く
際に加熱手段により加熱され続けるため、例えば次第に
その像形成物質除去能力が低下してくるなど加熱により
劣化したり、損傷したりすることがある。
【0007】また、上記のような加熱手段による長時間
の加熱による劣化・損傷という不具合は、記録用シート
に水や水溶液を付与して像形成物質を記録用シートから
剥離する像形成物質除去装置における、該水や水溶液で
濡れた状態の記録用シートを乾燥させる乾燥ユニットに
おいても同様に発生することがある。
【0008】すなわち、例えば、該乾燥ユニットが、表
面が、該水や水溶液で濡れた状態の記録用シートに接触
する領域を含む閉じた経路内で無端移動するように駆動
される記録用シート接触部材と、該記録用シート接触部
材の近傍に配設され、像形成物質が除去され該液体が付
着したままの状態の記録用シートを加熱して乾燥させる
像保持体乾燥手段とを有する構成の場合、記録用シート
接触部材は、濡れた像保持体を乾燥させる際に像保持体
乾燥手段により加熱され続けるため、その材質によって
は例えば通気性が悪くなるなどすることがある。
【0009】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、加熱手段の近傍に配
設された例えば剥離部材や記録用シート接触部材が、該
加熱手段によって加熱され続けることにより劣化したり
損傷したりすることを防止できる像保持体からの像形成
物質除去装置を提供することである。
【0010】また、特に、請求項2あるいは4の発明の
目的とするところは、装置の省電力化及び低騒音化を図
ることのできる像保持体からの像形成物質除去装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付
着している像保持体から像形成物質を取り除く像保持体
からの像形成物質除去装置において、像形成物質に対し
て該像保持体表面と像形成物質との付着力より大きい付
着力を有し、その表面が無端移動可能なように構成され
ており、該無端移動中に該像保持体表面に接触した後、
該像保持体表面から分離することにより、像形成物質を
該像保持体表面から転移させて取り除く剥離部材と、該
剥離部材表面が該無端移動するように該剥離部材を駆動
させる駆動手段と、該剥離部材の近傍に配設され、像形
成物質を加熱して軟化させ、該剥離部材側へ転写させ易
くするための加熱手段と、該像保持体表面が該剥離部材
から分離され、該像保持体から像形成物質を取り除いた
後、該加熱手段の加熱を停止させ、かつ該剥離部材表面
を間欠的に移動させるように該駆動手段の駆動を制御す
る制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材の温度
を検知する検知手段を設け、該検知手段により検知され
た該剥離部材の温度が所定温度以上のとき、上記制御手
段による上記加熱手段の加熱停止、及び該駆動手段の駆
動制御を行うことを特徴とすることを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項3の発明は、表面に像形成物質が安
定に付着している像保持体から像形成物質を取り除くた
めに該像保持体に少なくとも液体付与処理を行う像保持
体からの像形成物質除去装置において、表面が、該状態
の像保持体に接触する領域を含む閉じた経路内で無端移
動するように駆動される像保持体接触部材と、該像保持
体接触部材表面が該無端移動するように該像保持体接触
部材を駆動させる駆動手段と、該像保持体接触部材の近
傍に配設され、像形成物質が除去され該液体が付着した
ままの状態の像保持体を加熱して乾燥させる像保持体加
熱乾燥手段と、該像保持体から像形成物質を取り除き、
該像保持体接触部材と該像保持体とが非接触状態となっ
た後、該像保持体加熱乾燥手段の加熱を停止させ、かつ
該像保持体接触部材表面を間欠的に移動させるように該
駆動手段の駆動を制御する制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記像保持体接触部
材の温度を検知する検知手段を設け、該検知手段により
検知された該像保持体接触部材の温度が所定温度以上の
とき、上記制御手段による上記像保持体加熱乾燥手段の
加熱停止、及び該駆動手段の駆動制御を行うことを特徴
とするものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明において、加熱手段は像保持体
上の像形成物質を加熱して軟化させることで、像形成物
質が像保持体から剥離部材に転写され易くする。
【0016】ここで、剥離部材は、像保持体から像形成
物質を取り除く際に加熱手段により加熱され続けるた
め、例えば次第にその像形成物質除去能力が低下してく
るなど加熱により劣化したり、損傷したりすることがあ
る。
【0017】しかしながら、本請求項1の発明において
は、像保持体から像形成物質を取り除いた後、制御手段
によって加熱手段の加熱を停止させるようにしているの
で、像形成物質除去処理後、剥離部材が更に加熱される
ことを防止できる。また、本請求項1の発明において
は、像形成物質除去処理後、制御手段によって剥離部材
表面を間欠的に移動させるように駆動手段の駆動を制御
するようにしているので、剥離部材の周辺の空気は該剥
離部材の移動に伴い循環するようになる。このように剥
離部材の周辺の空気を循環させることにより、剥離部材
に蓄積された熱を、像形成物質除去処理後に剥離部材の
移動を停止させて自然放熱させるようにした場合に比し
て、良好に放熱させることもできる。
【0018】請求項2の発明において、検知手段は剥離
部材の温度を検知する。そして、検知された温度が所定
温度以上のとき、制御手段による加熱手段の加熱停止、
及び剥離部材の間欠的な移動制御を行う。
【0019】請求項3の発明においては、表面に像形成
物質が安定に付着している像保持体から像形成物質を取
り除くために該像保持体に少なくとも液体付与処理を行
う。このため像形成物質が除去された時点では像保持体
に該液体が付着し濡れた状態になっている。この状態の
像保持体を、像保持体接触部材に接触させ、望ましくは
この接触状態で、上記像保持体加熱乾燥手段により液体
を蒸発させて乾燥させる。
【0020】このように像保持体接触部材を濡れた状態
の像保持体に接触させることにより像保持体に付着して
いる液体の一部を像保持体接触部材に移して乾燥を助け
る。
【0021】ここで、像保持体接触部材は濡れた像保持
体と接触して像保持体からある程度の液体が移り濡れた
状態になる。この濡れた像保持体接触部材は、像保持体
を乾燥するための上記像保持体加熱乾燥手段による乾燥
作用を受けることができるように、その表面の移動経路
を設定している場合には、これによる乾燥作用を受け
る。ところが、像保持体接触部材は、濡れた像保持体を
乾燥させる際に像保持体加熱乾燥手段により加熱され続
けるため、その材質によっては例えば通気性が悪くなる
など加熱により劣化したり、損傷したりすることがあ
る。
【0022】しかしながら、本請求項3の発明において
は、像保持体から像形成物質を取り除いた後、制御手段
によって像保持体加熱乾燥手段の加熱を停止させるよう
にしているので、像形成物質除去処理後、像保持体接触
部材が更に加熱されることを防止できる。また、本請求
項3の発明においては、像形成物質除去処理後、制御手
段によって像保持体接触部材表面を間欠的に移動させる
ように駆動手段の駆動を制御するようにしているので、
像保持体接触部材の周辺の空気は該像保持体接触部材の
移動に伴い循環するようになる。このように像保持体接
触部材の周辺の空気を循環させることにより、像保持体
接触部材に蓄積された熱を、像形成物質除去処理後に像
保持体接触部材の移動を停止させて自然放熱させるよう
にした場合に比して、良好に放熱させることもできる。
【0023】請求項4の発明において、検知手段は像保
持体接触部材の温度を検知する。そして、検知された温
度が所定温度以上のとき、制御手段による像保持体加熱
乾燥手段の加熱停止、及び像保持体接触部材の間欠的な
移動制御を行う。
【0024】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての疎水性でかつ熱可撓性の電子写真用ト
ナー(以下、トナーという)を取り除く像保持体からの
像形成物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に
適用した実施例について説明する。
【0025】まず、本発明を適用できるトナー除去装置
の一例の概略について説明する。図1において、このト
ナー除去装置は、積載状態で収容しているトナー像が形
成された転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニッ
ト20と、給紙ユニット20から送られてきた転写紙1
0に液を供給する液供給ユニット30と、液が供給され
た転写紙10からトナーを剥離する剥離手段としてのト
ナー剥離ユニット40と、トナーが除去された転写紙1
0を乾燥させる仕上げ装置としての乾燥ユニット60
と、乾燥ユニット60から排出される転写紙10を受け
る紙受けユニット70とを備えている。
【0026】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を下に向けて給紙
台21上に積載された転写紙10を最下部のものから給
紙ローラ22で給紙し、分離ローラ対23で重送紙を分
離して一枚の転写紙10のみを給紙搬送ローラ対24で
送り出すものである。その具体的な構成及び動作は電子
写真複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な
説明は省略する。
【0027】上記液供給ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液31を転写紙10に供給するものであ
る。図示の例では、液を収容する液容器32と、この液
容器32中の液中に部分的に没するように設けられ回転
によって液を汲み上げて転写紙10のトナー像面に供給
する塗布ローラ33と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ロ
ーラ33に対向するように設けられた紙規制部材として
の規制ローラ34とを備えている。この塗布ローラ33
としては、保液性を有する材質、例えば、親水性多孔質
材質、スポンジなどからなるローラや、ゴムなどの弾性
体又は金属などの剛体からなるローラなどを用いること
ができる。
【0028】また、この液供給ユニット30には、給紙
ユニット20から送られてくる転写紙10を塗布ローラ
33と規制ローラ34との対向部(以下、液供給部とい
う)に案内する第1紙ガイド機構35と、液供給部を通
過した転写紙10をトナー剥離ユニット40側に案内す
る第2紙ガイド機構36とを備えている。
【0029】上記トナー剥離ユニット40は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)41,4
2,43に掛け回された剥離ベルトとしてのトナーオフ
セット用ベルト(以下、オフセットベルトという)44
と、オフセットベルト44を挟んで互いに圧接し合うよ
うに設けられた加熱ランプ45a,46a内蔵の上下加
熱ローラ45,46と、オフセットベルト44表面から
トナーを除去するベルトクリーニング装置47とを備え
ている。このオフセットベルト44の少なくとも表面
は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表面と該ト
ナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成さ
れている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケ
ル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料で
形成されている。
【0030】このオフセットベルト44を支持する支持
ローラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ(以下、分
離ローラという)43の回りで、ベルトの移動方向を急
激に変化させて、オフセットベルト44からの転写紙1
0の曲率分離を行わせるになっている。またこのベルト
の移動方向の変化を大きくするための案内ローラ48
や、テンションローラ49も設けられている。
【0031】また、上記上下加熱ローラ45,46は、
転写紙10のトナー像面をオフセットベルト44に密着
させるとともに転写紙10に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものである。
【0032】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を
及ぼして付着トナーを除去する回転ブラシローラ50
と、この回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下
流側で、ベルト周面に接触し摩擦力によるスクラブで付
着トナーを除去するパッド51とを備え、これらにより
ベルト周面から除去されたトナーをユニットケーシング
52内に収容するようになっている。
【0033】また、このトナー剥離ユニット40には、
液供給ユニット30側から送られてくる転写紙10を、
加圧部に進入させるための挾持搬送手段としての中継搬
送ローラ対53、オフセットベルト44から曲率分離さ
れた転写紙10を乾燥ユニット60側に案内するための
上下ガイド部材54も設けられている。
【0034】上記乾燥ユニット60は、例えば転写紙1
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
10を乾燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の
例えばアルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ロ
ーラ62に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定
角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63
とから構成されている。図示の例では一つの支持ローラ
62がテンションローラを兼ねている。上記紙押圧用ベ
ルト63の材質としては、耐熱性や通気性を備えた材
質、例えばキャンバス地、木綿地、テトロン地などの布
を用いることができる。
【0035】また、この乾燥ユニット60には、加熱ド
ラムと紙押圧用ベルトとの挾持領域を抜け出した転写紙
10をガイドする上下ガイド部材64と、これによりガ
イドされてきた転写紙10を紙受けユニット70の紙受
け面上に排紙するための排紙ローラ対65が設けられて
いる。 (以下、余白)
【0036】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのト
ナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット4
0に送られる。このトナー剥離ユニット40で、転写紙
10に固着しているトナーが加熱ローラ45,46から
の加熱で軟化し、オフセットベルト44表面に付着す
る。そして分離ローラ43の回りで転写紙10とオフセ
ットベルト44から分離する際に、オフセットベルト4
4表面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これ
により、転写紙10からトナーが除去される。トナーが
除去された転写紙10は乾燥ユニット61で乾燥され、
紙受けユニット70に排出される。
【0037】以上の構成によれば、トナーが付着した転
写紙10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部
に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊
維を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0038】また、乾燥ユニット61には吸水性を有す
る紙押圧用ベルト63を転写紙10に接触させているの
で、加熱ドラム61内部の加熱ランプ61aからの加熱
による乾燥に加えて、この紙押圧用ベルト61に転写紙
10の液31を付着させることによる乾燥促進機能も発
揮させることができる。
【0039】次に、図2を用いて、上記トナー除去装置
を動作させるための制御手段としての制御部について説
明する。図2は、図1のトナー除去装置を動作させるた
めの制御ブロック図である。図2において、商用電源9
01から交流電源供給を受け、メインスイッチ902を
オンすると直流電源(PSU)903から、DC電源電
圧が各制御ICに供給される。電源を供給されたCPU
904は、プログラムカウンタ等のリセットを行い、R
OM905に書き込まれたプログラム内容に基づいて、
制御を開始する。CLK発振器906は、CPU動作に
必要な基準クロック(CLK)を供給する。
【0040】アドレスデータバス907を通して、パラ
レルインターフェイス908にリレー911をオンする
データが送られると、パラレルインターフェイスの出力
ポートに接続されたドライバー910を介して、リレー
911の接点駆動コイル911aが通電されて、リレー
911の接点が閉じる。
【0041】そして、ソリッドステートリレーSSR1
(912)及びSSR2(913)をそれぞれオンする
データが前記と同様にドライバー910へ送られると、
該ドライバー910を介してSSR1(912)がON
になり、上下加熱ローラ45,46を加熱する加熱ラン
プ45a,46aに対応する抵抗体914a,bに電流
が流れて、同ローラ45,46の加熱を開始する。更
に、該ドライバー910を介してSSR2(913)が
ONになり、加熱ドラム61を加熱する加熱ランプ61
aに対応する抵抗体915に電流が流れて、同ドラム6
1の加熱を開始する。上下加熱ローラ45,46及び加
熱ドラム61の温度は、それぞれサーミスタ916a,
916b,917で検知されてA/Dコンバータ918
へ入力され、アナログデータからデジタルデータへ変換
される。RAM919には各ローラの制御温度が書き込
まれており、その値と比較して温度制御される。この制
御温度のデータは操作表示部(図示せず)の制御部92
0からシリアルインターフェイス921を通して、RA
M919に書き込むこともできる。
【0042】また、給紙モータ923、レジストモータ
924、及びメイン駆動モータ922が制御部のドライ
バー910に接続されている。
【0043】また、上記塗布ローラ33は塗布ローラモ
ータ925で駆動され、この塗布ローラモータ925も
またドライバー910に接続されている。
【0044】また、上記上下加熱ローラ45,46はそ
れぞれ加熱ローラモータ926a,926bで駆動さ
れ、この加熱ローラモータ926a,926bもまたド
ライバー910に接続されている。
【0045】また、上記回転ブラシローラ50は回転ブ
ラシローラモータ927で駆動され、この回転ブラシロ
ーラモータ927もまたドライバー910に接続されて
いる。
【0046】また、上記中継搬送ローラ対53は中継搬
送ローラモータ928で駆動され、この中継搬送ローラ
モータ928もまたドライバー910に接続されてい
る。
【0047】また、上記加熱ドラム61は加熱ドラムモ
ータ929で駆動され、この加熱ドラムモータ929も
またドライバー910に接続されている。
【0048】また、上記排紙ローラ対65は排紙ローラ
モータ930で駆動され、この排紙ローラモータ930
もまたドライバー910に接続されている。
【0049】ところで、図1のトナー除去装置において
は、トナー除去処理中はオフセットベルト44及び紙押
圧用ベルト63は、上下加熱ローラ45,46及び加熱
ドラム61によって加熱され続けている。そして、この
ように加熱され続けることによって、オフセットベルト
44は、転写紙10からトナーを剥離するトナー剥離能
力が悪くなったり、転写紙10から剥離して表面に付着
した熱でトナーが溶融し、上記ベルトクリーニング装置
47で該表面から除去されずに残ってしまう等クリーニ
ング性能が悪くなったりするなどその性能が劣化した
り、柔軟性がなくなり表面に亀裂が生じる等損傷したり
することがある。また、紙押圧用ベルト63は、上記の
ように加熱され続けることによって、通気性が悪くなっ
たり、柔軟性がなくなり、これにより転写紙10を良好
に加熱ドラム61に押し付けることができなくなった
り、表面に亀裂が生じたりすることがある。
【0050】そこで、本実施例に係るトナー除去装置
は、トナー除去処理中に加熱され続けることによる、該
オフセットベルト44及び紙押圧用ベルト63の上記の
ような性能劣化や損傷を防止できるように構成されてい
る。以下、この構成について説明する。
【0051】本実施例に係るトナー除去装置には、図3
に示すように、上下加熱ローラ45,46及び加熱ドラ
ム61の温度を検知するための上記サーミスタ916
a,916b及び917の他に、オフセットベルト44
及び紙押圧用ベルト63それぞれの表面温度を検知する
ためのサーミスタ918及びサーミスタ919が設けら
れている。ここで、オフセットベルト44の温度検知用
のサーミスタ918は、上下加熱ローラ45,46の対
向部近傍で、該オフセットベルト44表面に対向するよ
うに配設されている。また、紙押圧用ベルト63の温度
検知用のサーミスタ919は、加熱ドラム61に接触し
ている紙押圧用ベルト63部分表面に対向するように配
設されている。
【0052】次に、本実施例に係るトナー除去装置の動
作について説明する。本実施例に係るトナー除去装置は
メインスイッチ902(図2参照)がONされると、ま
ず図4に示すように、トナー除去処理スタートキーがO
Nされたか否かを検知する(ステップ1)。
【0053】ここで、スタートキーがONされた場合に
はトナー除去処理を実行(ステップ2)した後、再度上
記ステップ1のスタートキー押下検知処理を実行し、ス
タートキーがONされない場合には間欠移動モードに入
る(ステップ3)。
【0054】上記ステップ1でスタートキーがONされ
ず、間欠移動モードに入ると、まず上記オフセットベル
ト44の温度検知用のサーミスタ918と、紙押圧用ベ
ルト63の温度検知用のサーミスタ919とからの信号
がA/Dコンバータ918へ入力され、オフセットベル
ト44及び紙押圧用ベルト63の温度が検出される。
【0055】そして、間欠移動モードでは図5に示すよ
うに、サーミスタ918により検出されたオフセットベ
ルト44の温度が所定温度以上であるか否かが判断され
る(ステップ3−1)。
【0056】ここで、例えば、メインスイッチ902
(図2参照)がONされた直後など上下加熱ローラ4
5,46が十分加熱されておらず、このためオフセット
ベルト44の温度も所定温度より低い場合は、上下加熱
ローラ45,46を回転させずオフセットベルト44を
停止させておく(ステップ3−2)。
【0057】次に、サーミスタ919により検出された
紙押圧用ベルト63の温度が所定温度以上であるか否か
が判断される(ステップ3−3)が、例えば、上記と同
様にメインスイッチ902がONされた直後など加熱ド
ラム61が十分加熱されておらず、このため紙押圧用ベ
ルト63の温度も所定温度より低い場合は、加熱ドラム
61を回転させず紙押圧用ベルト63を停止させておく
(ステップ3−4)。
【0058】以上のように、本実施例においては、メイ
ンスイッチ902がONされた後スタートキーがONさ
れず、オフセットベルト44や紙押圧用ベルト63が所
定温度以下のときは、該オフセットベルト44や紙押圧
用ベルト63を停止させておく。
【0059】ここで、本実施例における上記オフセット
ベルト44や紙押圧用ベルト63の所定温度(閾値)
は、該オフセットベルト44や紙押圧用ベルト63が劣
化・損傷しない範囲で最も高い温度とする。
【0060】ところで、本実施例において、トナー除去
処理終了後のスタートキーON検知状態(図4のステッ
プ1)でスタートキーがONされず間欠移動モードにな
った場合(図4のステップ3)など、オフセットベルト
44が上下加熱ローラ45,46により十分加熱されて
いる状態の場合は、上記ステップ3−1でオフセットベ
ルト44の温度は所定温度以上と判断され、加熱ランプ
45a,46aをOFFするとともにオフセットベルト
44を間欠的に移動させる(ステップ3−5)。
【0061】上記間欠移動モードでは、CPU904か
らパラレルインターフェイス908とドライバー910
を通して上記加熱ローラモータ926a,926bに、
図6に示すような信号が送られ、該信号がONのときは
オフセットベルト44は移動し、OFFのときはオフセ
ットベルト44は停止している。
【0062】そして、上記オフセットベルト44を間欠
移動させた後、紙押圧用ベルト63についても上記ステ
ップ3−3でその温度が検出されるが、上記のようにト
ナー除去処理終了後など、紙押圧用ベルト63が加熱ド
ラム61により十分加熱されている状態の場合は、該ス
テップ3−3で紙押圧用ベルト63の温度は所定温度以
上と判断され、加熱ランプ61aをOFFするととも
に、上記オフセットベルト44を間欠移動させる場合と
同様の図6に示したパターンの信号が加熱ドラムモータ
929に送られ、紙押圧用ベルト63を間欠的に移動さ
せる(ステップ3−6)。
【0063】ここで、上記ステップ3−1におけるオフ
セットベルト44の所定温度と、ステップ3−3におけ
る紙押圧用ベルト63の所定温度とはそれぞれ異なり、
また該ステップ3−1,3−3で検出されるオフセット
ベルト44と紙押圧用ベルト63の温度もそれぞれ異な
るので、例えばオフセットベルト44は間欠移動してい
るが、紙押圧用ベルト63は停止しているという場合も
ありうる。
【0064】また、上記加熱ローラモータ926a,9
26bと加熱ドラムモータ929とに送られる信号のO
N時間及びOFF時間も、加熱ローラモータ926a,
926bに送られる信号と加熱ドラムモータ929に送
られる信号とではそれぞれ異なる。例えば、本実施例に
おいては、該信号のOFF時間(オフセットベルト4
4、紙押圧用ベルト63停止時間)は、各ベルトが加熱
され続けても劣化しない範囲の時間とする。また、該信
号のON時間(オフセットベルト44、紙押圧用ベルト
63移動時間)は、オフセットベルト44の上下加熱ロ
ーラ45,46に接する箇所、及び紙押圧用ベルト63
の加熱ドラム61に接する箇所が、それぞれ上下加熱ロ
ーラ45,46及び加熱ドラム61に接しない位置に移
動する範囲の時間とする。
【0065】ところで、上記間欠移動モードにおいて、
スタートキーがONされないまま長時間経過し、上記ス
テップ3−1でオフセットベルト44の温度が所定温度
以上でないと判断されたときは、該オフセットベルト4
4は間欠移動をやめ停止する。同様に、上記ステップ3
−3で紙押圧用ベルト63の温度が所定温度以上でない
と判断されたときは、該紙押圧用ベルト63は間欠移動
をやめ停止する。
【0066】以上、本実施例によれば、オフセットベル
ト44及び紙押圧用ベルト63が所定温度以上になった
ときは、加熱ランプ45a,46a,61aをOFFす
るようにしているので、該ベルト44,63が更に加熱
されることを防止できる。また、該ベルト44,63を
間欠的に移動させるようにしているので、該ベルト4
4,63周辺の空気が循環するようになるため、該ベル
ト44,63に蓄積された熱を、該ベルト44,63の
移動を停止させて自然放熱させるようにした場合に比し
て、良好に放熱させることもできる。以上のように、該
ベルト44,63を更に加熱することを防止し、該ベル
ト44,63に蓄積された熱を放熱させるので、該ベル
ト44,63の熱による劣化を防止できる。
【0067】また、オフセットベルト44及び紙押圧用
ベルト63から熱を放熱させるために、該ベルト44,
63を間欠移動させるようにしているので、該ベルト4
4,63を連続的に移動させるようにした場合に比して
省電力化、低騒音化を図ることができる。また、オフセ
ットベルト44及び紙押圧用ベルト63を移動させるた
めの上下加熱ローラ45,46及び加熱ドラム61を回
転駆動させる加熱ローラモータ926a,926b及び
加熱ドラムモータ929は、断続的に作動することにな
るので、該モータ926a,926b,929が過度に
発熱して破損するようなことを防止できる。
【0068】ところで、例えばトナー除去処理終了後、
加熱ランプ45a,46a及び加熱ランプ61aの加熱
が継続されたままで、上下加熱ローラ45,46及び加
熱ドラム61の回転が停止されてオフセットベルト44
及び紙押圧用ベルト63の移動が停止されるような構成
の場合、該オフセットベルト44及び紙押圧用ベルト6
3の該上下加熱ローラ45,46及び加熱ドラム61に
接触する部分のみが長時間加熱されてしまい、該部分が
劣化・損傷してしまうことがある。
【0069】しかしながら、本実施例においては、オフ
セットベルト44の温度検知用のサーミスタ918を上
下加熱ローラ45,46の対向部近傍に配設し、また紙
押圧用ベルト63の温度検知用のサーミスタ919を加
熱ドラム61に接触している紙押圧用ベルト63部分表
面に対向するように配設することによって、該ベルト4
4,63の加熱されている部分の温度を適確に検出し、
この検出結果に基づいて加熱ランプ45a,46a,6
1aをOFFし、該ベルト44,63を間欠的に移動さ
せるようにしているので、該オフセットベルト44及び
紙押圧用ベルト63の該上下加熱ローラ45,46及び
加熱ドラム61に接触する部分のみが長時間加熱されて
劣化・損傷してしまうことを良好に防止できる。
【0070】なお、本実施例においては、例えば表面に
トナー剥離部材が設けられ、内部に加熱ランプ等の加熱
手段を有するトナー剥離ローラを上記上加熱ローラ45
に対向させて配設してもよい。
【0071】また、上記乾燥ユニット60を、例えばそ
れぞれ内部に加熱ランプ等の加熱手段を有する一対のロ
ーラで構成し、トナー剥離ユニット40から搬送されて
きた転写紙10を該ローラ対の間を通して乾燥させるよ
うにしてもよい。
【0072】ところで、オフセットベルト44及び紙押
圧用ベルト63が加熱され続けることは、上記のような
メインスイッチ902(図2参照)がONされている最
中に限らず、例えばトナー除去処理終了直後にメインス
イッチ902がOFFされた場合にも生じる。すなわ
ち、上記のようにトナー除去処理終了直後にメインスイ
ッチ902がOFFされて加熱ランプ45a,46a,
61aがOFFされた後でも、該加熱ランプ45a,4
6a,61aを内部に有する上下加熱ローラ45,46
及び加熱ドラム61には余熱があるので、この余熱によ
ってオフセットベルト44及び紙押圧用ベルト63は加
熱され続けることになる。
【0073】そこで、本実施例においては、オフセット
ベルト44及び紙押圧用ベルト63がメインスイッチ9
02がOFFされた後も加熱され続けることによる性能
劣化や損傷を防止するために、メインスイッチ902が
OFFされた後もオフセットベルト44及び紙押圧用ベ
ルト63を間欠移動させるように構成する。以下、この
制御例について説明する。なお、以下の説明に係る制御
例においても、トナー除去装置の構成は上記図1,3と
同様であるので、その詳細な説明は省略する。また、本
制御例におけるトナー除去装置の制御部の構成は、図7
に示すように直流電源(PSU)903が商用電源90
1とメインスイッチ902との間に接続されている点が
上記図2に示した制御部の構成と異なるだけなので、そ
の他の詳細な説明は省略する。
【0074】本制御例においては、図7に示すように直
流電源(PSU)903が商用電源901とメインスイ
ッチ902との間に接続されているので、メインスイッ
チ902がOFFされても直流電源(PSU)903は
通電され、CPU904、ROM905、CLK発振器
906及びRAM919は動作可能な状態となってい
る。
【0075】ここで、メインスイッチ902がOFFさ
れると、CPU904からパラレルインターフェイス9
08とドライバー910とを介して、上記図6と同様の
パターンの信号が加熱ローラモータ926a,926b
及び加熱ドラムモータ929それぞれに送られる。この
信号がONになると、加熱ローラモータ926a,92
6b及び加熱ドラムモータ929が回転を開始してオフ
セットベルト44及び紙押圧用ベルト63は移動を開始
し、該信号がONの間該ベルト44,63は移動し続け
る。また、この信号がOFFになると、加熱ローラモー
タ926a,926b及び加熱ドラムモータ929が回
転を停止してオフセットベルト44及び紙押圧用ベルト
63は移動を停止し、該信号がOFFの間該ベルト4
4,63は停止し続ける。
【0076】その後、CPU904はCLK発振器90
6の信号をカウントし、所定の時間になるなで、上記図
6と同様の信号を加熱ローラモータ926a,926b
及び加熱ドラムモータ929に送り続けて、オフセット
ベルト44及び紙押圧用ベルト63を間欠的に移動させ
る。
【0077】なお、本制御例におけるオフセットベルト
44及び紙押圧用ベルト63それぞれが上記間欠移動を
行う上記所定時間はベルトの材質によってそれぞれ異な
り、オフセットベルト44については、該ベルト44が
劣化しない程度に加熱ローラモータ926a,926b
の温度が低下するまでの時間であり、また、紙押圧用ベ
ルト63については、該ベルト63が劣化しない程度に
加熱ドラムモータ929の温度が低下するまでの時間と
する。
【0078】また、本制御例における加熱ローラモータ
926a,926b及び加熱ドラムモータ929それぞ
れに送られる上記信号(図6参照)のOFF状態からO
N状態に切り替わるタイミングは、加熱ローラモータ9
26a,926bに送られる信号については、オフセッ
トベルト44の上下加熱ローラ45,46との接触部分
を該ローラ45,46の余熱で劣化させないタイミング
であり、また、加熱ドラムモータ929に送られる信号
については、紙押圧用ベルト63の加熱ドラム61との
接触部分を該ドラム61の余熱で劣化させないタイミン
グとする。
【0079】以上、本制御例によれば、例えばトナー除
去処理終了直後にメインスイッチ902がOFFされた
場合のように、上下加熱ローラ45,46及び加熱ドラ
ム61に余熱がある場合でも、該余熱によってオフセッ
トベルト44及び紙押圧用ベルト63が加熱され続けて
その性能が劣化したり損傷したりすることを防止するこ
とができる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、像形成物質除
去処理後、加熱手段の加熱を停止し、剥離部材表面を間
欠的に移動させることによって、剥離部材が加熱され続
けることを防止できるとともに、剥離部材に蓄積された
熱を放熱させることができるので、例えば加熱され続け
ることによって低下した像形成物質除去能力を回復させ
ることができるなど剥離部材の性能を良好に維持し、加
熱による損傷を防止することができる。
【0081】請求項2の発明によれば、剥離部材の温度
が所定温度以上で、劣化・損傷のおそれがある場合に剥
離部材の間欠的な移動制御を行い、該温度が所定温度以
下で、劣化・損傷のおそれがない場合は該剥離部材の間
欠的な移動制御を行わないので、剥離部材表面を連続的
に移動させるようにした場合に比して省電力化、低騒音
化を図ることができる。また、剥離部材の駆動手段とし
て例えばモータ等が用いられている場合でも、該モータ
等は断続的に作動することになるので、該モータ等が過
度に発熱して破損するようなことを防止できる。
【0082】請求項3の発明によれば、像形成物質除去
処理後、加熱手段の加熱を停止し、像保持体接触部材表
面を間欠的に移動させることによって、像保持体接触部
材が加熱され続けることを防止できるとともに、像保持
体接触部材に蓄積された熱を放熱させることができるの
で、例えば加熱され続けることによって低下した通気性
を回復させることができるなど像保持体接触部材の性能
を良好に維持し、加熱による損傷を防止することができ
る。
【0083】請求項4の発明によれば、像保持体接触部
材の温度が所定温度以上で、劣化・損傷のおそれがある
場合に像保持体接触部材の間欠的な移動制御を行い、該
温度が所定温度以下で、劣化・損傷のおそれがない場合
は該像保持体接触部材の間欠的な移動制御を行わないの
で、像保持体接触部材表面を連続的に移動させるように
した場合に比して省電力化、低騒音化を図ることができ
る。また、像保持体接触部材の駆動手段として例えばモ
ータ等が用いられている場合でも、該モータ等は断続的
に作動することになるので、該モータ等が過度に発熱し
て破損するようなことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できるトナー除去装置の概略構成
図。
【図2】同トナー除去装置の制御部のブロック図。
【図3】実施例に係るトナー剥離ユニットの主要部及び
乾燥ユニットの概略構成図。
【図4】同トナー除去装置の制御例のフローチャート。
【図5】図4中の間欠移動モードのフローチャート。
【図6】間欠移動モードで加熱ローラモータ及び加熱ド
ラムモータに送られる信号についての説明図。
【図7】他の制御例に係るトナー除去装置の制御部のブ
ロック図。
【符号の説明】
40 トナー剥離ユニット 44 オフセットベルト 45 上加熱ローラ 45a 加熱ランプ 46 下加熱ローラ 46a 加熱ランプ 61 加熱ドラム 61a 加熱ランプ 63 紙押圧用ベルト 916a 上加熱ローラ用サーミスタ 916b 下加熱ローラ用サーミスタ 918 オフセットベルト用サーミスタ 919 紙押圧用ベルト用サーミスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体から像形成物質を取り除く像保持体からの像形成
    物質除去装置において、 像形成物質に対して該像保持体表面と像形成物質との付
    着力より大きい付着力を有し、その表面が無端移動可能
    なように構成されており、該無端移動中に該像保持体表
    面に接触した後、該像保持体表面から分離することによ
    り、像形成物質を該像保持体表面から転移させて取り除
    く剥離部材と、 該剥離部材表面が該無端移動するように該剥離部材を駆
    動させる駆動手段と、 該剥離部材の近傍に配設され、像形成物質を加熱して軟
    化させ、該剥離部材側へ転写させ易くするための加熱手
    段と、 該像保持体表面が該剥離部材から分離され、該像保持体
    から像形成物質を取り除いた後、該加熱手段の加熱を停
    止させ、かつ該剥離部材表面を間欠的に移動させるよう
    に該駆動手段の駆動を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】上記剥離部材の温度を検知する検知手段を
    設け、該検知手段により検知された該剥離部材の温度が
    所定温度以上のとき、上記制御手段による上記加熱手段
    の加熱停止、及び該駆動手段の駆動制御を行うことを特
    徴とする請求項1の像保持体からの像形成物質除去装
    置。
  3. 【請求項3】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体から像形成物質を取り除くために該像保持体に少
    なくとも液体付与処理を行う像保持体からの像形成物質
    除去装置において、 表面が、該状態の像保持体に接触する領域を含む閉じた
    経路内で無端移動するように駆動される像保持体接触部
    材と、 該像保持体接触部材表面が該無端移動するように該像保
    持体接触部材を駆動させる駆動手段と、 該像保持体接触部材の近傍に配設され、像形成物質が除
    去され該液体が付着したままの状態の像保持体を加熱し
    て乾燥させる像保持体加熱乾燥手段と、 該像保持体から像形成物質を取り除き、該像保持体接触
    部材と該像保持体とが非接触状態となった後、該像保持
    体加熱乾燥手段の加熱を停止させ、かつ該像保持体接触
    部材表面を間欠的に移動させるように該駆動手段の駆動
    を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする像保持
    体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】上記像保持体接触部材の温度を検知する検
    知手段を設け、該検知手段により検知された該像保持体
    接触部材の温度が所定温度以上のとき、上記制御手段に
    よる上記像保持体加熱乾燥手段の加熱停止、及び該駆動
    手段の駆動制御を行うことを特徴とする請求項3の像保
    持体からの像形成物質除去装置。
JP10602594A 1994-04-20 1994-04-20 像保持体からの像形成物質除去装置 Withdrawn JPH07295444A (ja)

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