JPH0729515B2 - 硬質金属印材自動彫刻機 - Google Patents
硬質金属印材自動彫刻機Info
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- JPH0729515B2 JPH0729515B2 JP18189991A JP18189991A JPH0729515B2 JP H0729515 B2 JPH0729515 B2 JP H0729515B2 JP 18189991 A JP18189991 A JP 18189991A JP 18189991 A JP18189991 A JP 18189991A JP H0729515 B2 JPH0729515 B2 JP H0729515B2
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- JP
- Japan
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- hard metal
- engraving
- engraving machine
- stamping
- spindle
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタン等の硬質金属印
材に文字等を彫刻するための硬質金属印材自動彫刻機に
関する。
材に文字等を彫刻するための硬質金属印材自動彫刻機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印鑑の製作には、象牙、柘植等の
印材へ手彫りで文字等が彫刻されていたが、その彫刻作
業を機械化して生産性をあげるため、印鑑彫刻機が一般
に提供されるようになった。ところで、象牙は印材とし
て最も適していると考えられていた為、我が国では、野
性動植物の保護のためのワシントン条約を批准した後も
象牙が輸入されてきたが、近年の世界的な自然保護運動
の高まりの中、象牙を輸入することが許されなくなっ
た。このため、代替材料の手当てが業界の急務となり、
有望な印材の一つとしてチタンが選択されている。
印材へ手彫りで文字等が彫刻されていたが、その彫刻作
業を機械化して生産性をあげるため、印鑑彫刻機が一般
に提供されるようになった。ところで、象牙は印材とし
て最も適していると考えられていた為、我が国では、野
性動植物の保護のためのワシントン条約を批准した後も
象牙が輸入されてきたが、近年の世界的な自然保護運動
の高まりの中、象牙を輸入することが許されなくなっ
た。このため、代替材料の手当てが業界の急務となり、
有望な印材の一つとしてチタンが選択されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記チタン
は、象牙、柘植等と較べると遙かに硬質であるため、従
来の彫刻機では加工能力が不足することがわかった。
は、象牙、柘植等と較べると遙かに硬質であるため、従
来の彫刻機では加工能力が不足することがわかった。
【0004】そこで本発明では、硬質金属印材を自動的
に、かつ効率良く彫刻することができるとともにその加
工面を良好に仕上げることができる小形の自動彫刻機を
提供することを解決すべき技術的課題とするものであ
る。
に、かつ効率良く彫刻することができるとともにその加
工面を良好に仕上げることができる小形の自動彫刻機を
提供することを解決すべき技術的課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の技術的手段は、硬質金属印材自動彫刻機を次のように
構成することである。すなわち、平面移動可能な移動テ
ーブルに取着されたチャック機構に硬質金属印材が掴持
される一方、前記平面に対して垂直方向に移動可能な主
軸台に設けられた主軸に印刻カッタが装着され、かつ、
前記移動テーブルと前記主軸台との各々を駆動し、前記
硬質金属印材を前記印刻カッタにより自動的に彫刻する
ように構成した硬質金属印材自動彫刻機であって、前記
硬質金属印材には、その彫刻面が油面から没入した状態
となるように切削油が満たされる皿部が形成されたキャ
ップを嵌装し、さらに、前記主軸台には角錐形状の先端
部を有する粗加工用印刻カッタを装着した第一主軸と、
前記角錐より多角の角錐形状の先端部を有する仕上加工
用印刻カッタを装着した第二主軸とを設けたことを特徴
とする。
の技術的手段は、硬質金属印材自動彫刻機を次のように
構成することである。すなわち、平面移動可能な移動テ
ーブルに取着されたチャック機構に硬質金属印材が掴持
される一方、前記平面に対して垂直方向に移動可能な主
軸台に設けられた主軸に印刻カッタが装着され、かつ、
前記移動テーブルと前記主軸台との各々を駆動し、前記
硬質金属印材を前記印刻カッタにより自動的に彫刻する
ように構成した硬質金属印材自動彫刻機であって、前記
硬質金属印材には、その彫刻面が油面から没入した状態
となるように切削油が満たされる皿部が形成されたキャ
ップを嵌装し、さらに、前記主軸台には角錐形状の先端
部を有する粗加工用印刻カッタを装着した第一主軸と、
前記角錐より多角の角錐形状の先端部を有する仕上加工
用印刻カッタを装着した第二主軸とを設けたことを特徴
とする。
【0006】
【作用】本発明による自動彫刻機においては、チャック
機構に掴持された硬質金属印材が、第一主軸に装着され
ている粗加工用印刻カッタにより、予め設定された彫刻
形状に応じて粗加工され、さらに、第二主軸に装着され
ている仕上加工用印刻カッタにより仕上加工される。ま
た、その硬質金属印材に嵌装されたキャップに満たされ
ている切削油は彫刻面を浸すため、両印刻カッタの切削
性能を良好に保つことができる。
機構に掴持された硬質金属印材が、第一主軸に装着され
ている粗加工用印刻カッタにより、予め設定された彫刻
形状に応じて粗加工され、さらに、第二主軸に装着され
ている仕上加工用印刻カッタにより仕上加工される。ま
た、その硬質金属印材に嵌装されたキャップに満たされ
ている切削油は彫刻面を浸すため、両印刻カッタの切削
性能を良好に保つことができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、印鑑自動彫刻装置の全体構成を示す斜
視図である。チタン等の硬質金属印材を彫刻するための
自動彫刻装置1は、彫刻機2と、その彫刻機2に設けら
れた駆動モータ等を制御するための制御装置3と、予め
記憶している所定の加工情報を制御装置3へ伝達するた
めのパソコン4とから構成されている。なお、パソコン
4は、ディスプレイ4aと、キーボード4bと、パソコ
ン本体4cとからなっている。
明する。図1は、印鑑自動彫刻装置の全体構成を示す斜
視図である。チタン等の硬質金属印材を彫刻するための
自動彫刻装置1は、彫刻機2と、その彫刻機2に設けら
れた駆動モータ等を制御するための制御装置3と、予め
記憶している所定の加工情報を制御装置3へ伝達するた
めのパソコン4とから構成されている。なお、パソコン
4は、ディスプレイ4aと、キーボード4bと、パソコ
ン本体4cとからなっている。
【0008】図2は、彫刻機2の部分破断斜視図であ
る。同図において、彫刻機2のフレーム5は、水平面上
に彫刻機2を支えるためのベース6と、そのベース6に
垂立して設けられたコラム10とから形成されている。
コラム10には、鉛直(Z軸)方向にしゅう動可能なリ
ニアベアリング11aが装着されたリニアガイドバー1
1と、同じくZ軸方向に移動可能なナット部12aが装
着されたボールネジ12とが設けられていて、リニアベ
アリング11aとナット部12aとは後述する垂直移動
座13aに取着されている。また、ボールネジ12はコ
ラム10側に固定されたステップモータ14の出力軸に
直結されている。主軸台13は、アルミ合金製の垂直移
動座13aと、その垂直移動座13aに取着され、図示
Y軸方向に凸設されたアルミ合金製のスピンドルステー
13bとから構成され、スピンドルステー13bの先端
部には、クランプヘッド15,15を介して2台のスピ
ンドルモータ16,17が軸(主軸ともいう)端部16
a,17aを下向きにした状態で取着されている。前記
制御装置3に電気的に接続されているスピンドルモータ
16,17の軸端部16a,17aには、粗加工用彫刻
針18aと仕上加工用彫刻針18bとがスピンドルステ
ー13bの下面から突出するように装着されている。従
って、主軸台13は、前記制御装置3に電気的に接続さ
れているステップモータ14の回動によりボールネジ1
2を介して移動されるため、彫刻針18a,18bのZ
軸方向の移動(切込深さ)制御が可能とされている。
る。同図において、彫刻機2のフレーム5は、水平面上
に彫刻機2を支えるためのベース6と、そのベース6に
垂立して設けられたコラム10とから形成されている。
コラム10には、鉛直(Z軸)方向にしゅう動可能なリ
ニアベアリング11aが装着されたリニアガイドバー1
1と、同じくZ軸方向に移動可能なナット部12aが装
着されたボールネジ12とが設けられていて、リニアベ
アリング11aとナット部12aとは後述する垂直移動
座13aに取着されている。また、ボールネジ12はコ
ラム10側に固定されたステップモータ14の出力軸に
直結されている。主軸台13は、アルミ合金製の垂直移
動座13aと、その垂直移動座13aに取着され、図示
Y軸方向に凸設されたアルミ合金製のスピンドルステー
13bとから構成され、スピンドルステー13bの先端
部には、クランプヘッド15,15を介して2台のスピ
ンドルモータ16,17が軸(主軸ともいう)端部16
a,17aを下向きにした状態で取着されている。前記
制御装置3に電気的に接続されているスピンドルモータ
16,17の軸端部16a,17aには、粗加工用彫刻
針18aと仕上加工用彫刻針18bとがスピンドルステ
ー13bの下面から突出するように装着されている。従
って、主軸台13は、前記制御装置3に電気的に接続さ
れているステップモータ14の回動によりボールネジ1
2を介して移動されるため、彫刻針18a,18bのZ
軸方向の移動(切込深さ)制御が可能とされている。
【0009】一方、前記ベース6上には、図示Y軸方向
に移動可能なY移動テーブル21と、そのY移動テーブ
ル21に載置されるとともに図示X軸方向に移動可能な
X移動テーブル22とが二段構成に設けられている。Y
移動テーブル21とX移動テーブル22の移動構成は、
Z軸方向に移動可能な前記主軸台13の構成と同様であ
る。すなわち、Y移動テーブル21には、ベース6に備
えられたリニアガイドバー23に装着され、Y軸方向に
しゅう動可能なリニアベアリング(図示されない)が取
着されている。さらに、ベース6には、図示されないボ
ールネジが設けられていて、Y軸方向に移動可能なナッ
ト部がY移動テーブル21に取着されるとともに、前記
ボールネジはベース6側に固定されたステップモータ
(図示されない)の出力軸に直結されている。従って、
そのステップモータの回動により、Y移動テーブル21
がY軸方向に移動される。
に移動可能なY移動テーブル21と、そのY移動テーブ
ル21に載置されるとともに図示X軸方向に移動可能な
X移動テーブル22とが二段構成に設けられている。Y
移動テーブル21とX移動テーブル22の移動構成は、
Z軸方向に移動可能な前記主軸台13の構成と同様であ
る。すなわち、Y移動テーブル21には、ベース6に備
えられたリニアガイドバー23に装着され、Y軸方向に
しゅう動可能なリニアベアリング(図示されない)が取
着されている。さらに、ベース6には、図示されないボ
ールネジが設けられていて、Y軸方向に移動可能なナッ
ト部がY移動テーブル21に取着されるとともに、前記
ボールネジはベース6側に固定されたステップモータ
(図示されない)の出力軸に直結されている。従って、
そのステップモータの回動により、Y移動テーブル21
がY軸方向に移動される。
【0010】X移動テーブル22はXY軸ボデー22a
に載置されていて、XY軸ボデー22aには、Y移動テ
ーブル21に備えられたリニアガイドバー24に装着さ
れ、X軸方向にしゅう動可能なリニアベアリング24a
が取着されている。さらに、Y移動テーブル21には、
X軸方向に移動可能なナット部25aを有するボールネ
ジ25が設けられ、そのナット部25aがXY軸ボデー
22aに取着されるとともに、ボールネジ25はY移動
テーブル21側に固定されたステップモータ26の出力
軸に直結されている。従って、前記制御装置3に電気的
に接続されているステップモータ26の回動により、X
Y軸ボデー22aがY移動テーブル21上で、X軸方向
に移動制御される。つまり、X移動テーブル22はXY
軸ボデー22aに載置されているため、X軸とY軸とで
規定される平面の所定範囲内を移動制御可能に構成され
ている訳である。また、X移動テーブル22上部中央に
は、後述するチャック機構30が取着され、さらに、X
移動テーブル22外周部には、切削油や切屑の飛散防止
のため保護用の樹脂カバー27が取り付けられている。
に載置されていて、XY軸ボデー22aには、Y移動テ
ーブル21に備えられたリニアガイドバー24に装着さ
れ、X軸方向にしゅう動可能なリニアベアリング24a
が取着されている。さらに、Y移動テーブル21には、
X軸方向に移動可能なナット部25aを有するボールネ
ジ25が設けられ、そのナット部25aがXY軸ボデー
22aに取着されるとともに、ボールネジ25はY移動
テーブル21側に固定されたステップモータ26の出力
軸に直結されている。従って、前記制御装置3に電気的
に接続されているステップモータ26の回動により、X
Y軸ボデー22aがY移動テーブル21上で、X軸方向
に移動制御される。つまり、X移動テーブル22はXY
軸ボデー22aに載置されているため、X軸とY軸とで
規定される平面の所定範囲内を移動制御可能に構成され
ている訳である。また、X移動テーブル22上部中央に
は、後述するチャック機構30が取着され、さらに、X
移動テーブル22外周部には、切削油や切屑の飛散防止
のため保護用の樹脂カバー27が取り付けられている。
【0011】次に、図3はチャック機構30の部分破断
斜視図である。同図に示すように、チャックベース31
の中央部に取着されたマウント32は円盤状の台部と丸
棒状の軸部とを有し、スプリング32aで上方へ付勢さ
れたプランジャ32bが軸部を介して上下スライド可能
に支持されている。チャックベース31の中央部に開口
されたセンタ孔31a内には段付円筒状のホルダ33が
プランジャ32bと同心状に嵌着され、このホルダ33
の上部にはガイド溝33aが直径方向に沿って凹設され
るとともに、ホルダ33の中央部付近には上面にねじ部
34aを有するリング状のスクロール34が水平回動操
作可能に外嵌されている。ホルダ33のガイド溝33a
内には、ホルダ33の中心に対称位置に配置されて下面
にスクロール34のねじ部34aに螺合されたねじ部3
5aが形成された一対の可動爪35がホルダ33の半径
方向へのスライドが可能に嵌装され、スクロール34を
正逆方向へ回動させることで両可動爪35を同時に接近
方向もしくは離隔方向へ水平移動させることができる。
両可動爪35の上面には、丸棒状の硬質金属印材(以下
「印材」という)Wを掴持し、ホルダ33の中心部に鉛
直姿勢でクランプするために1対の方形板状のチャック
爪36,36がボルト36aによってそれぞれ締着され
ている。この両チャック爪36はアルミ合金製で、その
対向面36b,36bの中央部には印材Wの外径に対応
するV字形状の溝(図1参照)がそれぞれ凹設されてい
る。
斜視図である。同図に示すように、チャックベース31
の中央部に取着されたマウント32は円盤状の台部と丸
棒状の軸部とを有し、スプリング32aで上方へ付勢さ
れたプランジャ32bが軸部を介して上下スライド可能
に支持されている。チャックベース31の中央部に開口
されたセンタ孔31a内には段付円筒状のホルダ33が
プランジャ32bと同心状に嵌着され、このホルダ33
の上部にはガイド溝33aが直径方向に沿って凹設され
るとともに、ホルダ33の中央部付近には上面にねじ部
34aを有するリング状のスクロール34が水平回動操
作可能に外嵌されている。ホルダ33のガイド溝33a
内には、ホルダ33の中心に対称位置に配置されて下面
にスクロール34のねじ部34aに螺合されたねじ部3
5aが形成された一対の可動爪35がホルダ33の半径
方向へのスライドが可能に嵌装され、スクロール34を
正逆方向へ回動させることで両可動爪35を同時に接近
方向もしくは離隔方向へ水平移動させることができる。
両可動爪35の上面には、丸棒状の硬質金属印材(以下
「印材」という)Wを掴持し、ホルダ33の中心部に鉛
直姿勢でクランプするために1対の方形板状のチャック
爪36,36がボルト36aによってそれぞれ締着され
ている。この両チャック爪36はアルミ合金製で、その
対向面36b,36bの中央部には印材Wの外径に対応
するV字形状の溝(図1参照)がそれぞれ凹設されてい
る。
【0012】また、同図に示したように、ホルダ33の
中心部に掴持された印材Wに上部から挿通されたキャッ
プ37は、彫刻加工時に切削油を入れておくための受皿
となるもので、有孔筒形状に形成されていて、液面下に
彫刻面W1を僅かに没入させた状態でチャック爪36上
に載置されている。
中心部に掴持された印材Wに上部から挿通されたキャッ
プ37は、彫刻加工時に切削油を入れておくための受皿
となるもので、有孔筒形状に形成されていて、液面下に
彫刻面W1を僅かに没入させた状態でチャック爪36上
に載置されている。
【0013】彫刻針18a,18bの形状は、図4に示
すように、直径約2mmの合金鋼棒の先端部が所定形状
に研磨されたものである。粗加工用彫刻針18aは、図
5イに示すように、先端部断面形状が3面(正三角形)
に研磨され、三角錐状に形成された先端の尖り角度は約
4.5°とされている。また、仕上加工用彫刻針18b
は、同図ロに示すように、先端部断面形状が4面(正四
角形)に研磨され、四角錐状に形成された先端の尖り角
度は約5°とされている。これらの形状は、実験の結果
から最適のものが選択され、さらに、研磨後の両彫刻針
18a,18bには、彫刻針の耐久性向上等を図るた
め、特殊TINコーティングが施されている。
すように、直径約2mmの合金鋼棒の先端部が所定形状
に研磨されたものである。粗加工用彫刻針18aは、図
5イに示すように、先端部断面形状が3面(正三角形)
に研磨され、三角錐状に形成された先端の尖り角度は約
4.5°とされている。また、仕上加工用彫刻針18b
は、同図ロに示すように、先端部断面形状が4面(正四
角形)に研磨され、四角錐状に形成された先端の尖り角
度は約5°とされている。これらの形状は、実験の結果
から最適のものが選択され、さらに、研磨後の両彫刻針
18a,18bには、彫刻針の耐久性向上等を図るた
め、特殊TINコーティングが施されている。
【0014】以上のように構成された自動彫刻装置1の
作用を説明する。図1において、予めパソコン4に記憶
されている加工条件データと文字形状データとは、ディ
スプレー4aとキーボード4bとを用い、対話形式で適
宜修正等されたうえで加工データとされ、加工開始命令
の入力により、その加工データが順次パソコン4から制
御装置3に転送される。そして、制御装置3がその加工
データに対応して彫刻機2の電気的制御を開始する。先
ず、彫刻機2では、スピンドルモータ16が回転し、粗
加工用彫刻針18aが所要の回転数(約3000rp
m)で回転するとともに、ステップモータ14の回動に
よりZ軸方向の移動(切込深さ)制御がされる。さら
に、彫刻機2のY移動テーブル21と、X移動テーブル
22とがXY平面内で移動制御され、チャック機構30
に掴持された印材Wが所定の位置(加工原点位置)にセ
ットされた後、予め設定された彫刻形状に応じて移動
(送り)制御され、相対的に粗加工用彫刻針18aが所
要の軌跡を描くことになることから彫刻面W1が自動的
に粗加工される。粗加工が終われば粗加工用彫刻針18
aは彫刻面W1から離れるとともにスピンドルモータ1
6が停止する。引き続いて、上記粗加工と同様手順の制
御がされ、仕上加工用彫刻針18bにより自動的に仕上
加工がされる。また、その印材Wに嵌装されたキャップ
37に満たされている切削油が彫刻面W1を浸すため、
彫刻針18a,18bの加工性を良好にする。
作用を説明する。図1において、予めパソコン4に記憶
されている加工条件データと文字形状データとは、ディ
スプレー4aとキーボード4bとを用い、対話形式で適
宜修正等されたうえで加工データとされ、加工開始命令
の入力により、その加工データが順次パソコン4から制
御装置3に転送される。そして、制御装置3がその加工
データに対応して彫刻機2の電気的制御を開始する。先
ず、彫刻機2では、スピンドルモータ16が回転し、粗
加工用彫刻針18aが所要の回転数(約3000rp
m)で回転するとともに、ステップモータ14の回動に
よりZ軸方向の移動(切込深さ)制御がされる。さら
に、彫刻機2のY移動テーブル21と、X移動テーブル
22とがXY平面内で移動制御され、チャック機構30
に掴持された印材Wが所定の位置(加工原点位置)にセ
ットされた後、予め設定された彫刻形状に応じて移動
(送り)制御され、相対的に粗加工用彫刻針18aが所
要の軌跡を描くことになることから彫刻面W1が自動的
に粗加工される。粗加工が終われば粗加工用彫刻針18
aは彫刻面W1から離れるとともにスピンドルモータ1
6が停止する。引き続いて、上記粗加工と同様手順の制
御がされ、仕上加工用彫刻針18bにより自動的に仕上
加工がされる。また、その印材Wに嵌装されたキャップ
37に満たされている切削油が彫刻面W1を浸すため、
彫刻針18a,18bの加工性を良好にする。
【0015】本発明に係る自動彫刻装置1の彫刻機2は
上記のように、主軸が2軸構成とされていることから、
粗加工用彫刻針18aによる粗加工が終われば自動的に
仕上加工用彫刻針18bによる仕上加工がなされ、連続
的に印材Wの加工が行えるため、従来の1軸構成の彫刻
機と較べ加工時間を削減することができる。さらに、チ
タン等の硬質金属印材用として最適な三角錐形状の先端
部を有する粗加工用彫刻針18aと四角錐形状の先端部
を有する仕上加工用彫刻針18bとを装着したことか
ら、加工能率を増進させるとともに加工面を良好に仕上
げることができる。また、彫刻面W1が油面から没入し
た状態となるように切削油が満たされたキャップ37が
印材Wに嵌装されていることから、大がかりな切削油供
給装置を必要とせず、彫刻機2の構成を簡素化すること
ができる。なお、XYZ各軸方向に配設されたボールネ
ジ12,25,(図示されないもの含む)には精密研削
により高精度に加工されるとともに高剛性を有して構成
されたものが用いられているため、彫刻機2は印材Wを
高精度に加工することができる。
上記のように、主軸が2軸構成とされていることから、
粗加工用彫刻針18aによる粗加工が終われば自動的に
仕上加工用彫刻針18bによる仕上加工がなされ、連続
的に印材Wの加工が行えるため、従来の1軸構成の彫刻
機と較べ加工時間を削減することができる。さらに、チ
タン等の硬質金属印材用として最適な三角錐形状の先端
部を有する粗加工用彫刻針18aと四角錐形状の先端部
を有する仕上加工用彫刻針18bとを装着したことか
ら、加工能率を増進させるとともに加工面を良好に仕上
げることができる。また、彫刻面W1が油面から没入し
た状態となるように切削油が満たされたキャップ37が
印材Wに嵌装されていることから、大がかりな切削油供
給装置を必要とせず、彫刻機2の構成を簡素化すること
ができる。なお、XYZ各軸方向に配設されたボールネ
ジ12,25,(図示されないもの含む)には精密研削
により高精度に加工されるとともに高剛性を有して構成
されたものが用いられているため、彫刻機2は印材Wを
高精度に加工することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明による硬質金属印材
自動彫刻機は、2軸構成とされた主軸に角錐形状の先端
部を有する硬質金属印材粗加工用印刻カッタと、前記角
錐より多角の角錐形状の先端部を有する硬質金属印材仕
上加工用印刻カッタとが装着され、さらに、印材には彫
刻面を切削油に浸すためのキャップが嵌装されているこ
とから、粗加工から仕上加工まで効率良く自動的に印材
を彫刻することができるとともに、加工面を良好に仕上
げることができる。
自動彫刻機は、2軸構成とされた主軸に角錐形状の先端
部を有する硬質金属印材粗加工用印刻カッタと、前記角
錐より多角の角錐形状の先端部を有する硬質金属印材仕
上加工用印刻カッタとが装着され、さらに、印材には彫
刻面を切削油に浸すためのキャップが嵌装されているこ
とから、粗加工から仕上加工まで効率良く自動的に印材
を彫刻することができるとともに、加工面を良好に仕上
げることができる。
【図1】本発明の実施例に係る印鑑自動彫刻機の構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る彫刻機の部分破断斜視図
である。
である。
【図3】本発明の実施例に係るチャック機構の部分破断
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係る彫刻針の正面図である。
【図5】図4のAA部の断面図である。
2 彫刻機 13 主軸台 16,17 スピンドルモータ 16a,17a 軸端部 18a 粗加工用彫刻針 18b 仕上加工用彫刻針 21 Y移動テーブル 22 X移動テーブル 30 チャック機構 37 キャップ W 印材
Claims (1)
- 【請求項1】 平面移動可能な移動テーブルに取着され
たチャック機構に硬質金属印材が掴持される一方、前記
平面に対して垂直方向に移動可能な主軸台に設けられた
主軸に印刻カッタが装着され、かつ、前記移動テーブル
と前記主軸台との各々を駆動し、前記硬質金属印材を前
記印刻カッタにより自動的に彫刻するように構成した硬
質金属印材自動彫刻機であって、前記硬質金属印材に
は、その彫刻面が油面から没入した状態となるように切
削油が満たされる皿部が形成されたキャップを嵌装し、
さらに、前記主軸台には角錐形状の先端部を有する粗加
工用印刻カッタを装着した第一主軸と、前記角錐より多
角の角錐形状の先端部を有する仕上加工用印刻カッタを
装着した第二主軸とを設けたことを特徴とする硬質金属
印材自動彫刻機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18189991A JPH0729515B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 硬質金属印材自動彫刻機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18189991A JPH0729515B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 硬質金属印材自動彫刻機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054497A JPH054497A (ja) | 1993-01-14 |
JPH0729515B2 true JPH0729515B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=16108832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18189991A Expired - Lifetime JPH0729515B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 硬質金属印材自動彫刻機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729515B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1178384A (ja) * | 1997-09-12 | 1999-03-23 | Peteio:Kk | 3次元形状データ処理装置並びに被彫刻板及び彫刻装置 |
JP2003039892A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-13 | Printing Bureau Ministry Of Finance | 関数によって生成した幾何学模様を彫刻する凹版印刷版面の作製方法および凹版版面 |
JP2006301815A (ja) | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Ricoh Co Ltd | 情報処理装置および情報処理装置の製造方法 |
CN104085235A (zh) * | 2014-07-03 | 2014-10-08 | 济南星辉数控机械科技有限公司 | 一种独立对刀型数控平面雕刻镂铣总装 |
CN112589406A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-04-02 | 山西力天世纪刀具有限公司 | 一种雕刻机换针装置 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP18189991A patent/JPH0729515B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH054497A (ja) | 1993-01-14 |
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