JPH0729449A - リモコン送信機の押しボタン構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】本体ケースと、押しボタンよりなる赤外線方式
のリモコン送信機において、前記本体ケースに縦置きに
した乾電池の両脇に、前記押しボタンよりアーム状の突
出を長く出し、前記押しボタンの作用点と支点間隔を長
くするとともに、蝶番状に支点部を保持した 【効果】単ボタン式で、かつ大形の押しボタンを使用し
た場合でも、押しボタンのどの部分を押しても滑らかな
動作を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、赤外線方式のリモコン
送信機における単ボタン式の大形押しボタン構造に関す
る。

【０００３】

【従来の技術】従来からの赤外線方式のリモコン送信機
の押しボタンは、導電性ゴム整形品を使用し、操作する
機能毎に複数個の押しボタンが露出しているものが多
く、大形で単ボタンのものは少なかった。また、単ボタ
ン方式のものでも、押しボタンのどの位置を押しても滑
らかに動作する機構は少なかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、導電
性ゴムの場合、柔らかいため、大形の押しボタンにする
ことは困難であり、小さい押しボタンで単ボタンにした
場合は意匠の面で劣っている。また、樹脂整形品を使用
した大形押しボタンの場合、押しボタンのガイド構造が
難しく、ボタンの中心部を作用点として押すことを前提
としており、中心部より外れ対置では、押しボタンの動
作が滑らかでなくなる問題があった。本発明の目的は、
大形の単ボタン方式でも滑らかな操作性を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はプラスチック成形品の大形押しボタンを使
用し、本体ケース内に内蔵した乾電池を縦置きにし、乾
電池の左右両脇に大形の押しボタンよりアームを延長
し、押しボタンの作用点と支点間を長くとり、押しボタ
ンの左右および前後の動作に対し、安定性を図りつつ、
支点部を蝶番式に挟持し、かつ押しボタンの下面を大径
のコイルばねにより保持したものである。

【作用】リモコン送信機は、手のひらで軽く握り、親指
または一方の手の指で操作するが、形状は人間工学的に
手に収まり易い幅５０ｍｍ〜６０ｍｍの縦長形状が理想
とされている。また、乾電池は容量が大きく市販で入手
し易い単三形乾電池が最も多く使用されている。なお、
リモコン送信機の形状が細くなり過ぎても押しボタンの
配置や、回路部品の収納が困難になる問題がある。本発
明においては、単三形乾電池を本体ケース内で縦置きに
配置し、その両脇に、押しボタンの左右よりアームを延
ばし、先端をケース内面に突出したＵ字状の軸受け部で
挟持し、押しボタンの左右を押した場合、挟持された部
分が支点となり、横方向の傾斜が生じ難くなり、また押
しボタンのアームを長くすることにより、押しボタンの
作用点と支点間が長くなり、押しボタン動作時の前後の
傾斜が小さくなるので、押しボタンの動作が安定する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２に
より説明する。図１は本発明の赤外線リモコン送信機の
平面図で、ふた状の上ケース１４を取り外した状態を示
す。図２は縦断面図である。上ケース１４および下ケー
ス１５の内部には、タクトスイッチ１４、チャンネル切
り替えスイッチ１３、発振部９および電子回路の部分を
搭載した基板７および単三形の乾電池５を２本内蔵して
いる。タクトスイッチ５の上面に押しボタン１を載置す
るとともに、基板７と押しボタン１の間のコイル径の大
き目のコイルばね１６を入れ、常時反発させている。乾
電池５は、電気容量および市販での入手し易さから、最
も一般的な単三形とし、ケース外形の幅を５０ｍｍ程度
におさめるため、縦置きとしている。乾電池５とケース
内面の幅寸法との間に、押しボタン１の左右よりアーム
２を突出し、その先端には回転軸３を一体に突出してい
る。この回転軸３を、上ケース１４と下ケース１５の内
面に突出したＵ字状の軸受４１および４により、回転可
能なギャップを保ちながら挟持し、押しボタンの保持を
行うものである。図３は本実施例の平面図、図４は導電
性の成形押しボタンを使用した例であるが、押しボタン
を大きくすることができないため、意匠上アンバランス
である。本実施例の押しボタン構造によれば、単ボタン
式でかつ大形の押しボタンを使用した場合、押しボタン
の左右端部を押してもアーム２の支持により大きく傾斜
することなく動作し、また前後端部を押しても、アーム
２を長くしたことにより、押しボタン１の前後の傾斜は
小さく、滑らかな動作を確保できる。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、単ボタン式で、かつ大
形の押しボタンを使用した場合でも、押しボタンのどの
部分を押しても滑らかな動作を得ることができる。ま
た、市販品で入手しやすい単三形乾電池を縦置きにし、
その両側の空間を利用して押しボタンのアームを延長し
ており、本構造によりリモコン送信機の外形幅を大きく
することなく、単ボタンの大形押しボタンが使用でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のケースを取り外した内部構
造の平面図

【図２】本発明の縦断面図

【図３】本発明の平面図

【図４】従来の導電性ゴムを押しボタンとして使用した
場合の平面図

【符号の説明】

１：押しボタン、２：アーム、３：回転軸、４と４１：
軸受、５：乾電池、７：基板、８：下ケース、１４：上
ケース、１５：タクトスイッチ、１６：コイルばね

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１１月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケースと、押しボタンよりなる赤外線
   方式のリモコン送信機において、前記本体ケースに縦置
   きにした乾電池の両脇に、前記押しボタンよりアーム状
   の突出を長く出し、前記押しボタンの作用点と支点間隔
   を長くするとともに、蝶番状に支点部を保持したことを
   特徴とするリモコン送信機の押しボタン構造。