JPH07293770A - 継手金具 - Google Patents

継手金具

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JPH07293770A
JPH07293770A JP6088951A JP8895194A JPH07293770A JP H07293770 A JPH07293770 A JP H07293770A JP 6088951 A JP6088951 A JP 6088951A JP 8895194 A JP8895194 A JP 8895194A JP H07293770 A JPH07293770 A JP H07293770A
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富夫 工藤
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化し、かつ応用範囲を広げる。 【構成】 油圧配管を接続する継手金具140であっ
て、金具を取付けるための金具取付孔148と取付基準
面144とを有するベース部材142へ、端部に軸方向
に沿って形成されたフレアチューブが接続される接続部
と、軸方向と直角方向に形成された嵌合孔部28とを備
えるチューブ接続部材20の外周を固着し一体化し、こ
のホース接続部材20の嵌合孔部28へ、フレキシブル
ホースが接続される本体100と、嵌合孔部28よりも
若干小径の脚部102とを備えるホース接続部材26の
脚部102を固着し一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の操舵輪のブレー
キ用油圧配管等に用いられ、油圧配管を接続する継手金
具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の液圧ブレーキ装置では作動液圧
の伝達に金属製のチューブが用いられているが、車体と
車輪との間には相対変位があることから、この部位には
可撓性を有するゴムホースで形成された液圧ホースが用
いられており、金属製のチューブとゴムホースとを接続
するために継手金具が使用されている。
【0003】従来の継手金具2は、例えば、図8に示す
ように、ブロック部4にチューブ接続部6A、6Bと金
具取付孔8と取付基準面10A又は10Bとが一体的に
製作され、これにホース接続部12が接続されており、
継手金具が使用される場所毎にホース、チューブ及び金
具取付孔に取付けられる金具の数や配置等が異なるた
め、使用場所毎に継手金具を個別的に製作する必要があ
り、自由度、即ち継手金具の応用範囲が狭く、多品種生
産には不向きであった。また、ブロック部の所定の位置
にチューブ接続部等を設けるためには、特殊な加工設備
が必要となるため、コストがかかり、製品立ち上げに長
期間を要するという欠点を有していた。さらに、一般的
にこの継手金具2が使用される場所では金具の取付部位
及びチューブ等が比較的近くに配置されているため、こ
の使用場所の配置に対応させて継手金具2の金具取付孔
8及びチューブ接続部6A等も比較的近くに形成するこ
とができるが、車体等の一部と当接させて継手金具2を
取付ける際の位置決めに使用する取付基準面が、これら
の金具取付孔8等と離れている場合には、大きなブロッ
クを使用する必要があり、継手金具の重量が重くなると
いう欠点も有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、軽量でかつ応用範囲の広い継手金具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、油圧配管を接続する継手金具
であって、金具取付孔を有するベース部材に、このベー
ス部材と別体で製作され、チューブ又はホースを接続す
る筒状の接続部材の外周を固着し一体化したことを特徴
とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の継手金具において、前記接続部材が複数個設けら
れ、第1の接続部材は、チューブ又はホースが接続され
る本体と、本体と連続する脚部とを有し、第2の接続部
材は、チューブ又はホースが接続される接続部と、前記
第1の接続部材の脚部を嵌め込んで第1の接続部材を接
続する嵌合孔部とを有することを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、油圧配管を接続す
る継手金具であって、金具取付孔を有するベース部材
と、端部にチューブ又はホースが接続される第1の接続
部が軸方向に沿って形成された略円柱状の本体と、本体
よりも小径の略円柱状の脚部と、を備える第1の接続部
材と、端部に軸方向に沿って形成されたチューブ又はホ
ースが接続される第2の接続部と、前記第1の接続部材
の脚部を嵌め込んで第1の接続部材を接続する嵌合孔部
と、を備える略円柱状の第2の接続部材と、を有し、前
記第2の接続部材の外周を前記ベース部材に固着し一体
化し、かつ前記第1の接続部材の前記脚部の本体側の一
部が前記第2の接続部材の前記嵌合孔部の外側に配置さ
れるように前記脚部と前記嵌合孔部とを固着し一体化し
て第1の接続部材と第2の接続部材とを接続させたこと
を特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1、2及び
3のいずれかに記載の継手金具において、前記ベース部
材が板状とされ、このベース部材にプレス成形により前
記金具取付孔を形成したことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1、2及び
3のいずれかに記載の継手金具において、前記ベース部
材が、さらに取付基準面を有することを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の継
手金具において、前記ベース部材が板状とされ、このベ
ース部材にプレス成形により前記金具取付孔と前記取付
基準面を形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ベース部材とチ
ューブ又はホースを接続する接続部材とは別々に製作さ
れるため、接続部材の標準化が可能とされる。即ち、ベ
ース部材には、この継手金具が使用される使用場所の取
付金具の数及び配置に応じて、所定の位置に必要数の金
具取付孔が形成され、これに必要数の接続部材が固着さ
れて、前記使用場所に対応した継手金具が形成される。
【0012】なお、接続部材の形状としては、軸方向に
沿って切断した断面形状が円、長円、楕円、又は多角形
の筒とすることができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、第2
の接続部材に複数の嵌合孔部を形成して各嵌合孔部に第
1の接続部材を嵌合させたり、嵌合孔部を軸方向と傾斜
させて設けて第1の接続部材を傾斜させて嵌合させたり
することにより、使用場所のチューブ又はホースの数及
び配置に対応した継手金具が形成される。
【0014】請求項3記載の発明によれば、接続部材は
略円柱状であり、円柱状の部材から、その端部にチュー
ブ又はホースの接続部を形成して接続部材を製作する際
に、円柱状の部材を挟持して、端面の切削の中心を位置
決めするのが容易であるため、汎用機を用いて容易にこ
れらの加工がなされる。また、第2の接続部材に複数の
嵌合孔部を形成したり、この嵌合孔部を軸方向と傾斜さ
せて設けたりすることの他、第2の接続部材の嵌合孔部
の外側に配置された第1の接続部材の脚部の本体側の部
位を曲げることにより使用場所のチューブ又はホースの
数及び配置に対応した継手金具が形成される。
【0015】請求項4記載の発明では、ベース部材は板
状であり、プレス成形により容易に金具取付孔が形成さ
れる。
【0016】請求項5記載の発明によれば、ベース部材
には使用場所に対応した所定の位置に取付基準面が形成
されていて、この取付基準面を車体等の一部と当接させ
て位置決めがされて、継手金具が車体へ取付けられる。
【0017】請求項6記載の発明では、ベース部材は板
状であり、プレス成形により容易に金具取付孔及び取付
基準面が形成される。
【0018】
【実施例】以下に図1〜図7に基づいて本発明に係る実
施例を説明する。
【0019】本発明の実施例の継手金具に使用されるチ
ューブ接続部材、ホース接続部材には、それぞれ、例え
ば図1(A)〜(D)、図2(A)、(B)に示すよう
な構成がある。これらのチューブ接続部材、ホース接続
部材及び後述するベース部材は、可鍛鋳鉄、鋼等の金属
材料で形成されており、コストが比較的安価であること
及び優れた強度を有することから鋼を用いることが好ま
しい。
【0020】図1(A)に示すチューブ接続部材20
は、長尺の円柱状の本体22を備えており、本体22の
軸方向の略中央部には、軸方向と直角方向に後述する図
1(D)に示すチューブ接続部材24や図2(A)に示
すホース接続部材26を接続するための略円柱状の嵌合
孔部28が、この直角方向の略中央部まで形成されてい
る。また、端部30、32にはそれぞれ図示しない鋼等
の金属で形成されたフレアチューブを螺合するためのね
じ孔34、36が穿設されている。このねじ孔34、3
6の底部の略中央部から嵌合孔部28に向かって、オイ
ル等を通すための連通路38、40が軸方向に沿ってそ
れぞれ形成されていて、この連通路38、40の端部3
0、32側には若干幅の広がった拡径部42、44が形
成されている。この拡径部42、44には、一端に図示
しないフレアチューブの端部を広げて接続するための長
手軸方向から見た断面形状が略台形状のシート部46、
48が形成された内筒50、52が、シート部46、4
8が形成された端部と反対側の端部から挿入されて、シ
ート部46、48をねじ孔34、36の底部と当接させ
た状態で緊密に接合されている。
【0021】また、図1(B)、(C)に示すチューブ
接続部材60は、図1(A)に示すチューブ接続部材2
0と略同一の径を有する長尺の円柱状の本体62を備え
ており、本体62の一方の端部64には、フレアチュー
ブを螺合するためのねじ孔66が穿設されている。この
ねじ孔66の底部には長手軸方向から見た断面形状が略
台形状のシート部65が形成されていて、図示しないフ
レアチューブを接合できるようになっている。また、本
体62には、図1(A)のチューブ接続部材20の嵌合
孔部28と同様の大きさを有する略円柱状の嵌合孔部6
7、68がそれぞれ軸方向と直交し、かつ軸方向から見
て互いに直角を形成するように離間して設けられてい
る。さらに、端部64と反対側の端部69には、軸線上
又は軸方向に沿って嵌合孔部67等と同様の大きさの略
円柱状の嵌合孔部70が形成されている。これらのねじ
孔66、嵌合孔部67、68、70は、軸方向と直角方
向の略中央部に軸方向に沿って形成された連通路71、
72、73を介してそれぞれ連通していて、オイル等が
通れるようになっている。
【0022】図1(D)に示すチューブ接続部材24
は、図1(A)に示すチューブ接続部材20と略同一の
径を有する略円柱状の本体80と、本体80と連続し、
本体80よりも小径で、かつチューブ接続部材20の嵌
合孔部28、チューブ接続部材60の嵌合孔部67、6
8、70よりも若干小径の略円柱状の脚部82とを備え
ている。本体80の脚部82が接続されている側と反対
側の端部84にはチューブ接続部材60と同様のねじ孔
86及びシート部88が形成されていて、シート部88
の略中央部からオイル等を通すための貫通路90が軸方
向に沿って形成されている。
【0023】一方、図2(A)に示すホース接続部材2
6は、図1(A)に示すチューブ接続部材20と略同一
又は小径の径を有する略円柱状の本体100と、本体1
00と連続し、本体100よりも小径で、かつ図1
(D)のチューブ接続部材24の脚部82と同様の大き
さを有する略円柱状の脚部102とを備えている。本体
100の脚部102が連続している側と反対側の端部1
04には、ゴム等の弾性体で形成されたフレキシブルホ
ースを接続するための円柱状のホース接続孔部106が
形成されている。また、ホース接続孔部106の底部の
略中央部から脚部102にかけて、オイルを通すための
貫通路108が軸方向に沿って形成されている。この貫
通路108の本体100側には、拡径部110が形成さ
れていて、端部104側から、拡径部110の径よりも
若干小径とされる円筒状のニップル112の一部が挿入
され緊密に接合されている。このニップル112は、そ
の一部が拡径部110に挿入され接合されたときに、拡
径部110に挿入された側と反対側の先端が本体100
の端部104と略同一平面上に位置するような長さとさ
れている。
【0024】また、本体100のホース接続孔部106
が形成されている部位は薄肉状になっていて、図示しな
いフレキシブルホースがニップル112の外周と本体1
00の内周との間に挿入された後にホース接続部材26
から抜けないように、本体100をかしめられるように
なっている。
【0025】図2(B)に示すホース接続部材120
は、図2(A)のホース接続部材26と略同一径を有す
る長尺の円柱状の本体122を備えており、この本体1
22には、図2(A)と同様の構成のホース接続孔部1
06、拡径部110が形成されていて、拡径部110に
は、図2(A)と同様の構成のニップル112が挿入さ
れ接合されている。本体122の端部104と反対側の
端部の近傍には、図1(A)のチューブ接続部材の嵌合
孔部28と同様の大きさを有する略円柱状の嵌合孔部1
24が軸方向と直角方向に設けられている。また、ホー
ス接続孔部106の底部の略中央部から嵌合孔部124
まで軸方向に沿って連通路126が形成されていて、オ
イル等が通れるようになっている。
【0026】これらのチューブ接続部材20、60、2
4、ホース接続部材26、120をベース部材に固定し
た本発明の実施例が図3、図5及び図6に示されてい
る。
【0027】図3には、第一実施例に係る継手金具14
0が示されており、この継手金具140は、図1(A)
のチューブ接続部材20と図2(A)のホース接続部材
26とベース部材142とから構成されている。
【0028】ベース部材142は長方形の板状であり、
長辺方向の端面と短辺方向の端面のいずれか又は双方
を、継手金具140が取付けられる車体等の一部と当接
させて、取付時の位置決めをするための取付基準面とす
ることができる。また、ボルト等の車体への取付金具
(図示省略)を取付けるための金具取付孔は、継手金具
140の使用場所に応じてベース部材142の任意の位
置に設けることができる。本実施例のベース部材142
は、長辺方向の端面を取付基準面144とし、この取付
基準面144の近傍の略中央部に金具取付孔148が形
成されている。
【0029】このベース部材142の金具取付孔148
が形成されている側と反対側の長辺付近へ、チューブ接
続部材20の外周が嵌合孔部28がベース部材142の
外側を向くように固定され、かつこの嵌合孔部28にホ
ース接続部材26の脚部102がチューブ接続部材20
の軸方向と直角方向に挿入され固定されている。
【0030】図4に示すように、嵌合孔部28への脚部
102の固定は、脚部102により連通路38、40が
塞がれないように、嵌合孔部28の底部に空間が形成さ
れた状態で行われる。
【0031】図5には、第二実施例に係る継手金具15
0が示されており、この継手金具150は、図2(B)
のホース接続部材120と図2(A)のホース接続部材
26と板状のベース部材152とから構成されている。
ベース部材152は、略L字状とされており、2つの金
具取付孔154、156が形成されている。継手金具1
50を車体等へ取付ける際には、これらの金具取付孔1
54、156によって位置決めされる。
【0032】第二実施例ではこのベース部材152に図
2(B)に示すホース接続部材120の外周の一部が固
定され、このホース接続部材120に形成された嵌合孔
部124に図2(A)に示すホース接続部材26の脚部
102がホース接続部材120の軸方向と直角方向に挿
入され固定されている。嵌合孔部124への脚部102
の固定は、第一実施例と同様に行われる。
【0033】図6には、第三実施例に係る継手金具16
0が示されており、この継手金具160は、図1
(B)、(C)のチューブ接続部材60と図1(D)の
チューブ接続部材24と図2(A)のホース接続部材2
6と板状のベース部材162とから構成されている。ベ
ース部材162は略長方形とされ、一つの角部が三角形
状に切り欠かれて、この切り欠かれた部分の端面が取付
基準面164となっている。また、端面基準面164が
形成された角部と隣接する短辺方向の角部の近傍には、
金具取付孔166が形成されている。本実施例ではこの
ベース部材162に図1(B)に示すチューブ接続部材
60の外周の一部が固定され、かつチューブ接続部材6
0の嵌合孔部67、68に図2(A)に示すホース接続
部材26の脚部102、図1(D)に示すチューブ接続
部材24の脚部82がチューブ接続部材60の軸方向と
それぞれ直交して挿入され固定されている。なお、チュ
ーブ接続部材60の嵌合孔部70には、嵌合孔部70の
径よりも若干小径とされる嵌合孔部70を閉止するため
の閉止用栓168が固定されている。嵌合孔部67、6
870への脚部102、82の固定は、第一実施例と同
様に行われる。
【0034】なお、チューブ接続部材20における内筒
50、52の接合、ホース接続部材26、120におけ
るニップル112の接合、嵌合孔部への脚部又は閉止用
栓168の固定及びベース部材へのチューブ接続部材等
の固定は、金属用接着剤や銅等のろうを用いる接着、溶
接等で行うことができ、低コストで取扱いが容易である
ことから銅ろう付けにより行うことが好ましい。
【0035】このように本発明では、ベース部材とチュ
ーブ接続部材とホース接続部材とを別体で製作できるた
め、チューブ接続部材及びホース接続部材についての標
準化が可能となる。従って、使用場所に応じた所定の位
置に金具取付孔及び取付基準面を設けたベース部材に、
使用場所のチューブ等の数及び配置に対応した所定のチ
ューブ接続部材及び/又はホース接続部材を組み合わせ
ることにより、その使用場所に対応した継手金具を製作
することができる。即ち、本実施例に係る継手金具は、
非常に広い応用範囲を有している。
【0036】また、ホース接続部材等の各部品の標準化
により大量生産が可能となり、コストを低減できるとい
う効果も有している。さらに、チューブ接続部材及びホ
ース接続部材は略円柱状であり、加工前の円柱状の部材
から、その端部にフレアチューブ接続のためのねじ孔又
はフレキシブルホース接続のためのホース接続孔部を形
成して各接続部材を製作する際に、この部材を挟持し
て、端面の切削の中心を位置決めするのが容易となる。
従って、旋盤による切削等の汎用機を用いて容易にこれ
らの加工ができる。よって、加工に要する時間を短縮す
ることができ、また特殊な加工設備の設置に要するコス
トを省略できる。
【0037】本実施例に使用されるチューブ接続部材、
ホース接続部材は図1及び図2に示された構成に限定さ
れるものではなく、例えば、長尺の円柱状の本体の両端
部にフレキシブルホースを接続できるようにしたもの、
長尺の円柱状の本体の両端部にそれぞれフレキシブルホ
ース、フレアチューブを接続できるようにしたもの、即
ち、図1(A)の両端部の一方又は双方を図2のホース
接続孔部106及びニップル112で置き換えたもの、
チューブ接続部材又はホース接続部材の脚部を接続する
ための2以上の嵌合孔部とフレキシブルホースを接続す
るためのホース接続部とを有するもの、即ち、図1
(B)の左端を図2(A)又は(B)の左端と置き換え
たもの、図2(B)のホース接続孔部106及びニップ
ル112を、図1(A)のねじ孔34及び内筒50又は
図1(B)のねじ孔66及びシート部65で置き換えた
もの、図1(A)、図1(B)又は図2(B)にさらに
嵌合孔部を形成したもの、図1(B)の嵌合孔部67、
68、70のいずれか一つ(嵌合孔部70を省略する場
合はさらに連通路73)を省略したもの、図1(A)の
両端部の一方又は双方を図1(B)の左端と置き換えた
もの、図1(B)又は図1(D)の左端を図1(A)の
左端と置き換えたもの、図1(D)又は図2(A)の本
体を長くして、本体に1以上の嵌合孔部が形成されたも
の等が挙げられ、各チューブ接続部材及びホース接続部
材における嵌合孔部と図1(D)に示すチューブ接続部
材24の脚部82、図2(A)に示すホース接続部材2
6の脚部102とをそれぞれ同様の形状、大きさに統一
することにより、これらチューブ接続部材24、ホース
接続部材26をいずれの嵌合孔部28、67、68、7
0、124へも組み合わせることができ、応用範囲をさ
らに広げることができる。
【0038】なお、チューブ接続部材には、図1(B)
のチューブ接続部材60のように本体と一体型のシート
部を使用する方が、本体とシート部との密着性がよく、
かつ、内筒を使用する場合のようなねじ孔とシート部と
の偏芯を防止する点からは好ましい。但し、チューブ接
続部材が大きい場合には、加工が容易なことから、図1
(A)のチューブ接続部材20のような内筒を使用した
構成としてもよい。
【0039】また、チューブ接続部材への内筒の接合及
びホース接続部材へのニップルの接合は、接合を強固な
ものとできる圧入嵌合により行われてもよく、その場合
には、拡径部を省略することができる。
【0040】さらに、本実施例に使用されるチューブ接
続部材及びホース接続部材における嵌合孔部は、使用場
所に応じた任意の位置に形成することができ、また、軸
方向に直角方向のみならず、傾斜させて形成してもよ
い。
【0041】また、この嵌合孔部にチューブ接続部材2
4の脚部82及びホース接続部材26の脚部106を嵌
合させる際に、シールリング等の密封用部材を介在させ
て密閉性を高めてもよい。嵌合孔部に脚部を有するチュ
ーブ接続部材等を接続しない場合には、図6に示すよう
に、この嵌合孔部にボルト等の閉止用栓を嵌めたり、嵌
合孔部を塞ぐ孔加工を行えばよい。なお、第三実施例で
は、嵌合孔部よりも若干小径とされる閉止用栓を使用し
ているが、嵌合孔部の径と同等以上の径を有する閉止用
栓を圧入嵌合させてもよい。
【0042】図1(D)に示すチューブ接続部材24及
び図2(A)に示すホース接続部材26は本体よりも小
径とされる脚部を有しているが、この脚部を本体と同じ
大きさにして本体と一体的に形成し、図1(A)のチュ
ーブ接続部材等の嵌合孔部をこれに対応する大きさとし
てもよい。この場合、チューブ接続部材24とホース接
続部材26とが略同一の径を有している場合には、嵌合
孔部の大きさは全て同じとすることができる。チューブ
接続部材24とホース接続部材26とが異なる径を有し
ている場合には、嵌合孔部の大きさはそれぞれに対応し
たものとする。また、これらの脚部は嵌合孔部よりも若
干小径とされているが、嵌合孔部への接続を強固なもの
にするためにこの脚部を嵌合孔部と同じか又は嵌合孔部
よりも大径として嵌合孔部内へ締まりばめしてもよい。
【0043】さらに、上記実施例では、図1(D)に示
すチューブ接続部材24の脚部82及び図2(A)に示
すホース接続部材26の脚部102の本体側の一部が、
嵌合孔部の外側に配置されているが、これらの脚部を短
くして脚部の略全部を嵌合孔部内に嵌め込んでもよい。
上記実施例のように、脚部の本体側の一部が嵌合孔部の
外側に配置されている場合には、この外側に位置してい
る脚部の部位を曲げ加工により屈曲させることができ、
使用場所のチューブ又はホースの配置に対応した継手金
具を製作することができる。なお、脚部の一部を嵌合孔
部の外側に配置する場合には、脚部の所定の位置に凹状
のライン等のマークを付けて、脚部が所定の深さまで嵌
め込まれたことを確認できるようにしてもよい。また、
小径の脚部は旋盤、フライス盤、ブローチ盤、金切り盤
等を用いた切削や絞り加工等により容易に形成すること
ができる。
【0044】また、チューブ接続部材の本体及び脚部並
びにホース接続部材の脚部の形状は、円柱状のみなら
ず、19角形以下等の角柱状や断面が長円や楕円柱状で
もよい。この場合、嵌合孔部の形状はチューブ接続部材
の脚部等の形状と対応させたものとする。
【0045】その他、ベース部材への接着性を向上させ
るために、チューブ接続部材又はホース接続部材の外周
の一部を切り欠いて平坦部を形成して、この平坦部をベ
ース部材へ固定してもよい。
【0046】ベース部材は取付基準面、ホース接続部材
等を固定する面及び金具取付孔を有していれば、どのよ
うな形状でもよく、また、鋳型に材料を流してこれを固
化すること等によって製作してもよいが、例えば、長方
形の板状のベース部材を基準として、これを必要に応じ
て加工の容易なプレス成形等により切断して取付基準面
を設けたり、必要箇所に必要数の金具取付孔をプレス成
形により形成することでベース部材を製作することがで
きる。なお、2以上の金具取付孔を有する場合には、取
付基準面を省略することができる。また、金具取付孔及
び/又は取付基準面のみならず、ベース部材の不要部分
をプレス成形等により切断して、図5に示す略L字状の
ベース部材154等を形成してもよい。
【0047】ベース部材は板状のみならず、断面形状が
コの字形のもの、例えば、図6におけるベース部材16
2の代わりに、図7に示すような、金具取付孔172及
び取付基準面174を有するベース部材170を使用し
てベース部材の耐曲性を向上させてもよい。この他、ベ
ース部材の一部にチューブ接続部材及びホース接続部材
の外周との接触面積を大きくする嵌合孔部や突起を設け
たり、耐曲性を向上させるために、チューブ接続部材等
を固定する方向と直角方向のベース部材の両端部を略コ
の字形を形成するように屈曲させてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明は上記構成としたた
め、ベース部材とチューブ又はホースを接続する接続部
材とを別々に製作できる。このため、接続部材を標準化
し、所定の位置に必要数の金具取付孔が形成されたベー
ス部材に、必要数の接続部材を固着すれば使用場所に対
応した継手金具を製作することができ、継手金具の応用
範囲を広いものとすることができる。
【0049】また、請求項2記載の発明は上記構成とし
たため、第2の接続部材に複数の嵌合孔部を設けて各嵌
合孔部に第1の接続部材を嵌合させたり、嵌合孔部を軸
方向と傾斜させて設けて第1の接続部材を傾斜させて嵌
合させたりして、使用場所のチューブ又はホースの数及
び配置に対応した継手金具を製作することができる。
【0050】請求項3記載の発明は上記構成としたた
め、請求項1及び2の効果の他、汎用機を用いて、容易
に接続部材の加工をすることができる。また、第2の接
続部材の嵌合孔部の外側に配置された第1の接続部材の
脚部を曲げたりして、使用場所のチューブ又はホースの
配置に対応した継手金具を製作することができる。
【0051】請求項4記載の発明は、プレス成形により
容易に金具取付孔を形成することができる。
【0052】請求項5記載の発明は上記構成としたた
め、取付基準面を車体等の一部と当接させて、継手金具
を取付ける際の位置決めに用いることができる。
【0053】請求項6記載の発明は、プレス成形により
容易に金具取付孔及び取付基準面を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)及び(D)は本発明の実施例に
係る継手金具に使用されるチューブ接続部材の断面図で
あり、(C)は(B)のチューブ接続部材の斜視図であ
る。
【図2】(A)乃至(B)は本発明の実施例に係る継手
金具に使用されるホース接続部の断面図である。
【図3】本発明の第一実施例に係る継手金具の斜視図で
ある。
【図4】ホース接続部材の脚部がチューブ接続部材の嵌
合孔部に固定された状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第二実施例に係る継手金具の斜視図で
ある。
【図6】本発明の第三実施例に係る継手金具の斜視図で
ある。
【図7】本発明の実施例に係る継手金具に使用できるベ
ース部材の変形例を示す斜視図である。
【図8】従来技術に係る継手金具の斜視図である。
【符号の説明】
20 チューブ接続部材(第2の接続部材) 24 チューブ接続部材(第1の接続部材) 26 ホース接続部材(第1の接続部材) 60 チューブ接続部材(第2の接続部材) 120 ホース接続部材(第2の接続部材) 140 継手金具 142 ベース部材 150 継手金具 152 ベース部材 160 継手金具 162 ベース部材 170 ベース部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧配管を接続する継手金具であって、
    金具取付孔を有するベース部材に、このベース部材と別
    体で製作され、チューブ又はホースを接続する筒状の接
    続部材の外周を固着し一体化したことを特徴とする継手
    金具。
  2. 【請求項2】 前記接続部材が複数個設けられ、第1の
    接続部材は、チューブ又はホースが接続される本体と、
    本体と連続する脚部とを有し、第2の接続部材は、チュ
    ーブ又はホースが接続される接続部と、前記第1の接続
    部材の脚部を嵌め込んで第1の接続部材を接続する嵌合
    孔部とを有することを特徴とする請求項1記載の継手金
    具。
  3. 【請求項3】 油圧配管を接続する継手金具であって、 金具取付孔を有するベース部材と、 端部にチューブ又はホースが接続される第1の接続部が
    軸方向に沿って形成された略円柱状の本体と、本体より
    も小径の略円柱状の脚部と、を備える第1の接続部材
    と、 端部に軸方向に沿って形成されたチューブ又はホースが
    接続される第2の接続部と、前記第1の接続部材の脚部
    を嵌め込んで第1の接続部材を接続する嵌合孔部と、を
    備える略円柱状の第2の接続部材と、を有し、 前記第2の接続部材の外周を前記ベース部材に固着し一
    体化し、かつ前記第1の接続部材の前記脚部の本体側の
    一部が前記第2の接続部材の前記嵌合孔部の外側に配置
    されるように前記脚部と前記嵌合孔部とを固着し一体化
    して第1の接続部材と第2の接続部材とを接続させたこ
    とを特徴とする継手金具。
  4. 【請求項4】 前記ベース部材が板状とされ、このベー
    ス部材にプレス成形により前記金具取付孔を形成したこ
    とを特徴とする請求項1、2及び3のいずれかに記載の
    継手金具。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材が、さらに取付基準面を
    有することを特徴とする請求項1、2及び3のいずれか
    に記載の継手金具。
  6. 【請求項6】 前記ベース部材が板状とされ、このベー
    ス部材にプレス成形により前記金具取付孔と前記取付基
    準面を形成したことを特徴とする請求項5記載の継手金
    具。
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