JPH0729314B2 - 透明プラスチツク板の成形方法 - Google Patents

透明プラスチツク板の成形方法

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JPH0729314B2
JPH0729314B2 JP12611286A JP12611286A JPH0729314B2 JP H0729314 B2 JPH0729314 B2 JP H0729314B2 JP 12611286 A JP12611286 A JP 12611286A JP 12611286 A JP12611286 A JP 12611286A JP H0729314 B2 JPH0729314 B2 JP H0729314B2
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孝夫 井上
隆広 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光ディスク、光磁気ディスクやプラスチックレ
ンズなどに用いられる透明プラスチック板の成形方法に
関するものである。
従来の技術 光ディスク、光磁気ディスクなどに用いる透明プラスチ
ック板の成形方法として、紫外線硬化性の液状樹脂を材
料とし、型内に注液された前記液状樹脂に紫外線を照射
して所望の形状の透明プラスチック板を成形する方法が
特開昭60-112409号公報などにおいて提案されている。
そして光ディスクなどの片面に再生記録用凹凸を転写形
成するために金属製のスタンパー型板が用いられること
が多い。このように前記型が、一方の面に非透光性型板
を備え、他方の面に透光性型板を備える場合には、紫外
線を一方の面、すなわち透光性型板を備える面からしか
照射できなかった。
又従来の成形方法では、前記液状樹脂が紫外線の照射に
よって完全に硬化して透明プラスチック板が完成された
後に、はじめて脱型していた。
発明が解決しようとする問題点 ところが従来の成形方法においては、紫外線照射が完了
して、型から取出された透明プラスチック板にソリが発
生したり、光学的歪(複屈折率が大きくなることなど)
が生じたりするという問題があった。その第1の原因は
紫外線照射による樹脂硬化を短時間で行うと、未反応官
能基が残って力学的歪、光学的歪が生じ、しかも型内の
液状樹脂には一方向からのみ紫外線が照射されるので、
紫外線の受光量が、透光性型板に接する側において多
く、非透光性型板に接する側において少なくなる結果、
透明プラスチック板の厚み方向における光重合率に差が
生じ、力学的歪や光学的歪がより一層大きくなることに
あると考えられる。その第2の原因は型内で完全硬化さ
せる際、内部の樹脂は収縮して型との間の密着力にアン
バランスが生じ力学的歪が生ずることにあると考えられ
る。
このような力学的歪及び光学的歪を少なくするために、
紫外線の照射量を少なくしたり、紫外線硬化に代えて熱
硬化を行うことが考えられるが、この場合には長時間紫
外線を照射しなければならず、又熱硬化では硬化反応が
緩慢となるので、生産能率の悪化を招くという問題点が
ある。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、特許請求の範囲第
1項記載の透明プラスチック板の成形方法(第1発
明)、特許請求の範囲第2項記載の透明プラスチック板
の成形方法(第2発明)、特許請求の範囲第3項記載の
透明プラスチック板の成形方法(第3発明)、及び特許
請求の範囲第5項記載の透明プラスチック板の成形方法
(第4発明)を提供するものである。
第1発明は熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、一
方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板か
らなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外線
を前記反応樹脂液に照射してプリキュアを行い、次いで
脱型した後、前記プリキュアで得られた不完全硬化状態
の透明プラスチック板の両面に、熱を単独に加えるか、
又は熱と紫外線照射の両方を加えるかしてポストキュア
を行うことを特徴とする。
第2発明は熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、一
方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板か
らなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外線
を前記反応樹脂液に照射してプリキュアを行い、次いで
脱型した後、前記プリキュアで得られた不完全硬化状態
の透明プラスチック板の前記非透光性型板に接していた
面に紫外線を照射して中間キュアを行い、その後前記透
明プラスチック板の両面に、熱を単独に加えるか、又は
熱と紫外線照射の両方を加えるかしてポストキュアを行
うことを特徴とする。
第3発明は熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、一
方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板か
らなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外線
を前記反応樹脂液に照射させると共に非透光性型板に熱
を加えてプリキュアを行い、次いで脱型した後、不完全
硬化状態の透明プラスチック板の両面に、熱若しくは紫
外線照射を単独に加えるか、又は熱と紫外線照射の両方
を加えるかしてポストキュアを行うことを特徴とする。
第4発明は熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、一
方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板か
らなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外線
を前記反応樹脂液に照射し、次いで脱型した後、不完全
硬化状態の透明プラスチック板の両面に、熱及び紫外線
照射の両方を加え、且つ加熱制御を行って前記透明プラ
スチック板の温度上昇が段階的になるようにしてポスト
キュアを行うことを特徴とする。
作用 先ず第1発明ないし第4発明に共通する作用について述
べる。
これら発明は共に、反応樹脂液として熱触媒及び光増感
剤を含むものを用い、紫外線による硬化と熱による硬化
を組合せ、且つ型内ではプリキュアのみを行い、不完全
硬化状態の透明プラスチック板を脱型した後、ポストキ
ュア(中間キュアを含む)によって完全硬化させて完成
品を得ている。
紫外線による硬化は、短時間で硬化反応を進めることが
できるという長所を有する反面、未反応官能基が残って
力学的歪、光学的歪が生じ易いという短所を有してい
る。逆に熱による硬化は、力学的歪、光学的歪が生じ難
いという長所がある反面、硬化反応が緩慢で長時間を要
するという短所がある。又紫外線照射により生ずる未反
応官能基は、樹脂の硬化状態に対する温度をコントロー
ルすることにより、その発生量を減少させることができ
るという性質がある。
そこで紫外線による硬化と熱による硬化とを上手く使い
分けることによって、力学的歪や光学的歪の発生を防止
することができるというのが、第1発明ないし第4発明
に共通した第1の作用である。
又プリキュアのみを型内成形で行い、以後の工程は脱型
して行うので、型内成形に要する時間を短縮でき、しか
も前記プリキュアは紫外線照射又はそれをメインとした
硬化法を採用しているにもかかわらず、不完全硬化状態
で脱型するので、力学的歪、光学的歪の発生を抑制でき
るというのが、第1発明ないし第4発明に共通した第2
の作用である。
更にプリキュア状態で透明プラスチック板が型から取出
されるので、型との間の密着力がアンバランスであるこ
とに起因する力学的歪の発生を未然に防ぐことができる
というのが、第1発明ないし第4発明に共通した第3の
作用である。
次に各発明の夫々の特徴ある作用について説明する。
第1発明はプリキュアで得られた不完全硬化状態の透明
プラスチック板の両面に、熱を単独に加えるか、又は熱
と紫外線照射の両方を加えるかしてポストキュアを行っ
ているので、紫外線単独の場合及び一方向からの照射の
場合に比較して、ポストキュア時の力学的歪及び光学的
歪の発生を減少させることができる。
第2発明はプリキュアで得られた不完全硬化状態の透明
プラスチック板の前記非透光性型板に接していた面に紫
外線を照射して中間キュアを行っているので、プリキュ
アと中間キュアとを合わせることによって、前記透明プ
ラスチック板の両面に平等に紫外線を照射でき、ソリな
どの発生を防止する上でより一層有利になる。又第2発
明は中間キュア後、前記透明プラスチック板の熱を単独
に加えるか、又は熱と紫外線照射の両方を加えるかして
ポストキュアを行っているので、第1発明と同様の作用
がある。
第3発明はプリキュア時に前記紫外線の照射に加えて、
非透光性型板に熱を加えているので、プリキュア時の力
学的歪及び光学的歪の発生を抑制することができる。
第4発明は前記プリキュア又は前記中間キュアで得られ
た不完全硬化状態の透明プラスチック板の両面に、熱及
び紫外線照射の両方を加え、且つ加熱制御を行って前記
透明プラスチック板の温度上昇が段階的になるようにし
てポストキュアを行っているので、ポストキュアを短時
間で行うことができると共に、力学的歪及び光学的歪の
発生を抑制することが可能になる。
実施例 本発明の第1実施例を第1図ないし第8図に基づき説明
する。この第1実施例は第1発明を用いて光ディスク用
の透明プラスチック板を成形する方法に関し、第2図な
いし第5図に示すように、一方の面がスタンパー2及び
金属板9を備えた非透光性型板1aからなり、他方の面が
オプティカルフラット面を有する透明プラスチック板
(透光性型板)1bからなる型1を用いて、プリキュアを
行うようにしたものである。前記スタンパー2の凹凸4a
は後記反応樹脂液3aひいては透明プラスチック板3b、3c
に転写されて、記録再生用の凹凸(トラック溝、信号用
凹凸など。)4となる(第5図)。
型1は非透光性型板1a、透光性型板1bの外、シリコンゴ
ムスペーサ1c、クランプ1d、注液口1eを備え、この内部
に反応樹脂液3aが注液される。この反応樹脂液3aは熱触
媒及び光増感剤を含み、紫外線の照射を受けて硬化する
と共に熱を受けて硬化する。前記反応樹脂液3aとして
は、(メタ)アクリロイルオキシ基を有する配合組成物
が好適である。その具体例としては2,2′−ビス〔4−
(β−メタクロイルオキシエトキシ)シクロヘキシル〕
プロパン、ビス(オキシメチル)トリシクロ〔5.2.1.0
2,5〕デカンジメタクリレート、1,4−ビス(メタクロイ
ルオキシメチル)シクロヘキサンが挙げられる。
又前記(メタ)アクリロイルオキシ基を有する配合組成
物に加えて、一般的に粘度調整剤として用いられるラジ
カル重合モノマーを10重量%以下の範囲で使用すること
が可能である。かかる他の重合モノマーとしては、例え
ばスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ビニ
ルトルエン、ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル等のビニル化合物、メチルメタアクリレート、フエニ
ル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル化合物、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ジアリ
ルフタレート等のアリル化合物が挙げられる。
これらのモノマーの重合の際に使用されるラジカル開始
剤は特に限定されず、ベンゾフェノン系,チオキサント
ン系、ミヒラーズケトン系などから選択される光増感剤
を0.1WT%〜10WT%の範囲で配合していればよい。又熱
触媒としては過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパーオ
キシカーボネート、ラウロイルパーオキサイド、ターシ
ャリーブチルパーオキシビバレート等の過酸化物を用い
ればよい。
上述ような反応樹脂液3aは前記型1に注液された後、第
4図に示すように前記透光性型板1bを通して紫外線ラン
プからの紫外線UVが照射され、プリキュアが行われる。
このようにして不完全硬化状態の透明プラスチック板3b
が得られ、且つ第5図に示すように記録再生用の凹凸4
が転写形成されるが、次いで第6図に示すように型1か
ら取出される(脱型)。
次に第7図に示すようにプリキュア後の透明プラスチッ
ク板3bの両面に赤外線ランプからの熱Pが照射され、ポ
ストキュアされる。このポストキュアは長時間にわたっ
て行われ、この結果第8図に示すように完全硬化した完
成品としての透明プラスチック板3cが得られる。
前記紫外線UVの照射時に反応樹脂液3a中の光増感剤が作
用し、樹脂硬化を促進し、又前記熱Pの照射時にプリキ
ュア状態の透明プラスチック板3b中の熱触媒が作用し、
樹脂硬化を促進することは云うまでもない。
第1図には以上に述べた第1発明による透明プラスチッ
ク板の成形過程をフローチャートによって示している。
すなわちステップ#で反応樹脂液3aの型1への注液を行
い、ステップ#11で紫外線UVの片面照射によるプリキュ
アを行い、ステップ#12で脱型し、ステップ#13で両面
加熱によるポストキュアを行って、第8図に示す光ディ
スク用の透明プラスチック板3cを得ているのである。
尚、ステップ#13に代えて、ステップ#13aに示すよう
に、熱と紫外線照射の両方を、プリキュア後の不完全硬
化状態の透明プラスチック板3bの両面に加えてポストキ
ュアを行ってもよい。この加熱と紫外線照射は、同時に
行ってもよいが、所定間隔毎に交互に行ってもよい。
次に本発明の第2実施例を第9図及び第10図に基づき説
明する。この第2実施例は第1実施例と同様の反応樹脂
液3a及び型1を用いて同様の方法でプリキュアを行い、
且つ第1実施例と同様の方法でポストキュアを行って光
ディスク用の透明プラスチック板を成形するものである
が、プリキュアとポストキュアの中間に中間キュアを行
うことを特徴とするものであって、第2発明の適用例に
関するものである。
第2実施例の成形過程をフローチャートで示す第9図に
おいて、ステップ#20で反応樹脂液3aの型1への注液を
行い、ステップ#21で紫外線UVの片面照射によるプリキ
ュアを行い、次のステップ#22で脱型する点は第1実施
例と同様である。
ところがステップ#23で、プリキュア後の脱型により得
られた不完全硬化状態の透明プラスチック板3bの非透光
性型板1aに接していた面に、紫外線UVを照射して中間キ
ュアを行う点に第2実施例の特徴がある。この中間キュ
アは第10図に示すようにして行われ、プリキュア時の透
光性型板1bへの紫外線UVの照射と合わせて、透明プラス
チック板3bの両面に平等に紫外線UVを照射できるので、
ソリなどの発生を防止する上でより一層有利になる。
ステップ#24又はステップ#24aでのポストキュアは第
1実施例のステップ#13又はステップ#13aと同様に行
われる。
次に本発明の第3実施例を第11図及び第12図に基づき説
明する。この第3実施例は第1実施例と同様の反応樹脂
液3a及び型1を用いて光ディスク用の透明プラスチック
板を成形するものであるが、プリキュアの方法に特徴を
有する第3発明の適用例に関するものである。
第3実施例の成形過程を第11図のフローチャートに基づ
き説明する。ステップ#30で反応樹脂液3aの型1への注
液を行い、ステップ#31で第12図に示すように、透光性
型板1bを通過させて紫外線UVを反応樹脂液3aに照射させ
ると共に、非透光性型板1aに赤外線ランプの熱Pを照射
して、非透光性型板1aを加熱することによってプリキュ
アを行っている。非透光性型板1aを前記熱Pの照射によ
って40℃〜80℃に昇温させると好適である。このプリキ
ュアにおいては、反応樹脂液3aの一方の面に紫外線照射
を行い、他方の面に熱を加えているので、樹脂硬化反応
速度の両面におけるアンバランスを緩和させることがで
きると共に、反応樹脂液3aを昇温させることによって紫
外線硬化の際に生ずる未反応官能基の発生量を低減させ
ることができる結果、プリキュア時に生ずる力学的歪、
光学的歪を小さくすることができる。又紫外線UVの照射
量を高めることが可能になって、プリキュア時間を短縮
することができる。
前記プリキュアの終了後、ステップ#32で脱型し、ステ
ップ#33又はステップ#33aでポストキュアを行うが、
これは第1実施例のステップ#12及びステップ#13又は
ステップ#13aと同様に行われる。或いはポストキュア
をステップ#33bで示すように、前記透明プラスチック
板3bの両面に紫外線を照射することによって行うことが
できる。この場合の紫外線照射量は少量とすると好適で
ある。尚、脱型とポストキュアとの中間過程で、ステッ
プ#34に示すように第2実施例のステップ#23と同様の
中間キュアを行ってもよい。
最後に本発明の第4実施例を第13図ないし第16図に基づ
き説明する。この第4実施例は第1実施例と同様の反応
樹脂液3a及び型1を用いて光ディスク用の透明プラスチ
ック板を成形するものであるが、ポストキュアの方法に
特徴を有する第4発明の適用例に関するものである。
第4実施例の成形過程を第13図のフローチャートに基づ
き説明する。ステップ#40で反応樹脂液3aの型1への注
液を行い、ステップ#41で紫外線片面照射によるプリキ
ュアを行い、次いでステップ#42で脱型することは第1
実施例の場合と同様である。又プリキュアをステップ#
41aで示すように、第3実施例のステップ#31と同様に
紫外線照射及び熱を加えたものとしてもよい。
又脱型後すぐにステップ#43で示すポストキュアに移行
してもよいが、その前にステップ#44で示すような中間
キュア、すなわち第2実施例のステップ#23と同様の中
間キュアを行ってもよい。
第4実施例のポストキュアは、プリキュア又は中間キュ
アで得られた不完全硬化状態の透明プラスチック板3bの
両面に、熱及び紫外線照射の両方を加え、且つ加熱制御
を行って前記透明プラスチック板3bの温度上昇が段階的
になるようにして行っている。第14図及び第15図はポス
トキュアの方法を具体的に示したものであって、回転軸
5に前記透明プラスチック板3bを保持し、その両側に遮
光板6a、6bを配置し、遮光板6a、6bの上部の開放部を通
して赤外線ランプ7a、7bからの熱Pが、下部の開放部を
通して紫外線照射ランプ8a、8bからの紫外線UVが夫々、
回転する透明プラスチック板3bの両面に照射されるよう
にしている。前記遮光板6a、6bを設け、上下の開放部の
形状を第15図に示すようにしたのは、熱P及び紫外線UV
の照射量が透明プラスチック板3bの半径方向において均
一になるようにしたからである。
熱Pの照射と紫外線UVの照射は第16図に示すように前記
透明プラスチック板3bの温度上昇が段階的になるように
して行われる。すなわち第1回目の熱P1を加え、透明プ
ラスチック板3bの温度がT1になったとき、加熱を停止す
る一方第1回目の紫外線UV1の照射を行い、紫外線硬化
がある程度進んだ後、紫外線照射を停止する一方第2回
目の熱P2を加える。この第2回目の熱P2により前記温度
がT2になったとき、加熱を停止する一方第2回目の紫外
線UV2の照射を行い、紫外線硬化が次の段階まで進んだ
後、再び紫外線照射を停止する。同時に第3回目の熱P3
を加え、前記温度がT3になったとき、加熱を停止する一
方第3回目の紫外線UV3の照射を行い、紫外線硬化が最
終段階に進んだとき、紫外線照射を停止して、ポストキ
ュアを完了させる。その後は自然冷却によって透明プラ
スチック板3cの温度は下降する。尚、上記ポストキュア
は紫外線硬化がメインとなって樹脂硬化が行われるが、
熱硬化による樹脂硬化も補助的役割を果たしている。又
第16図に示すように、紫外線照射によっても前記透明プ
ラスチック板3bの温度が僅かに上昇する。
紫外線照射により生ずる未反応官能基は、樹脂の硬化状
態に対する温度をコントロールすることにより、その発
生量を減少させることができるという性質があるが、上
記のように透明プラスチック板3bの温度を段階的に上昇
させつつ、紫外線照射を夫々の温度状態に適するように
して行っているので、未反応官能基の発生量を減少させ
ることができ、力学的歪、光学的歪の発生を低減させる
ことができる。又ポストキュアを短時間に能率的に行う
ことができる。
上記ポストキュアにおいては、紫外線UVと熱Pの照射を
交互に行っているが、紫外線UVの照射を連続的に行い、
熱Pの照射のみを断続的に行って温度制御を行ってもよ
い。逆に前記透明プラスチック板3bの温度が段階的に上
昇するように加熱制御しつつ、紫外線UVの照射を連続的
に行ってもよい。
上記各実施例は光ディスク用の透明プラスチック板の成
形方法に本発明を適用したものであるが、第17図に示す
型51を用いてプラスチックレンズを成形する方法などに
本発明を適用できることは云うまでもない。なお、第17
図において、51aは金属型板からなる非透光性型板、51a
は透明ガラスからなる透光性型板、51cはスペーサ、51d
はゲート、3aは反応樹脂液である。
発明の効果 第1発明ないし第4発明によれば、力学的歪、光学的歪
の少ない透明プラスチック板を型成形時間を短縮して成
形できるという共通の効果がある。
又第1発明によれば、ポストキュア時の力学的歪、光学
的歪の減少を図る上で有利であるという効果がある。
第2発明によれば、中間キュアを採用することによって
前記力学的歪、光学的歪の減少を図る上で一層の効果が
ある。
第3発明によれば、プリキュア時の力学的歪、光学的歪
の減少を図る上で有利であると共に、プリキュアに要す
る時間を短縮することができるという効果がある。
第4発明によれば、ポストキュアに要する時間を大幅に
短縮することができ、しかも力学的歪、光学的歪の発生
を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の成形過程を示すフローチ
ャート、第2図はプリキュアに用いる型の正面図、第3
図、第4図は成形過程の一状態を示す縦断平面図、第5
図は第4図に矢印Vで示す部分の拡大図、第6図は成形
過程の一状態を示す縦断平面図、第7図は成形過程の一
状態を示す縦断平面図、第8図は完成品を示す斜視図、
第9図は本発明の第2実施例の成形過程を示すフローチ
ャート、第10図はその成形過程の一状態を示す縦断平面
図、第11図は本発明の第3実施例の成形過程を示すフロ
ーチャート、第12図は成形過程の一状態を示す縦断平面
図、第13図は本発明の第4実施例の成形過程を示すフロ
ーチャート、第14図は成形過程の一状態を示す縦断平面
図、第15図は第14図の左側面図、第16図はポストキュア
時の加熱制御における時間と温度との関係を示すグラ
フ、第17図は本発明をプラスチックレンズ成形に利用し
たときに用いる型を示す縦断平面図である。 1、51……型 1a、51a……非透光性型板 1b、51b……透光性型板 3a……反応樹脂液 3b、3c……透明プラスチック板 UV……紫外線 P……熱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 11:00 17:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、
    一方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板
    からなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外
    線を前記反応樹脂液に照射してプリキュアを行い、次い
    で脱型した後、前記プリキュアで得られた不完全硬化状
    態の透明プラスチック板の両面に、熱を単独に加える
    か、又は熱と紫外線照射の両方を加えるかしてポストキ
    ュアを行うことを特徴とする透明プラスチック板の成形
    方法。
  2. 【請求項2】熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、
    一方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板
    からなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外
    線を前記反応樹脂液に照射してプリキュアを行い、次い
    で脱型した後、前記プリキュアで得られた不完全硬化状
    態の透明プラスチック板の前記非透光性型板に接してい
    た面に紫外線を照射して中間キュアを行い、その後前記
    透明プラスチック板の両面に、熱を単独に加えるか、又
    は熱と紫外線照射の両方を加えるかしてポストキュアを
    行うことを特徴とする透明プラスチック板の成形方法。
  3. 【請求項3】熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、
    一方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板
    からなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外
    線を前記反応樹脂液に照射させると共に前記非透光性型
    板に熱を加えてプリキュアを行い、次いで脱型した後、
    不完全硬化状態の透明プラスチック板の両面に、熱若し
    くは紫外線照射を単独に加えるか、又は熱と紫外線照射
    の両方を加えるかしてポストキュアを行うことを特徴と
    する透明プラスチック板の成形方法。
  4. 【請求項4】脱型とポストキュアとの中間に、プリキュ
    アで得られた不完全硬化状態の透明プラスチック板の非
    透光性型板に接していた面に紫外線を照射して中間キュ
    アを行う特許請求の範囲第3項記載の透明プラスチック
    板の成形方法。
  5. 【請求項5】熱触媒及び光増感剤を含む反応樹脂液を、
    一方の面が非透光性型板からなり他方の面が透光性型板
    からなる型に注液し、前記透光性型板を通過させて紫外
    線を前記反応樹脂液に照射し、次いで脱型した後、不完
    全硬化状態の透明プラスチック板の両面に、熱及び紫外
    線照射の両方を加え、且つ加熱制御を行って前記透明プ
    ラスチック板の温度上昇が段階的になるようにしてポス
    トキュアを行うことを特徴とする透明プラスチック板の
    成形方法。
  6. 【請求項6】脱型とポストキュアとの中間に、プリキュ
    アで得られた不完全硬化状態の透明プラスチック板の非
    透光性型板に接していた面に紫外線を照射して中間キュ
    アを行う特許請求の範囲第5項記載の透明プラスチック
    板の成形方法。
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