JPH07292980A - 鉄筋組立方法 - Google Patents

鉄筋組立方法

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JPH07292980A
JPH07292980A JP11378194A JP11378194A JPH07292980A JP H07292980 A JPH07292980 A JP H07292980A JP 11378194 A JP11378194 A JP 11378194A JP 11378194 A JP11378194 A JP 11378194A JP H07292980 A JPH07292980 A JP H07292980A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配筋作業を能率的に行う。 【構成】地上で、所定本数のフープ筋36bを、直状に
したまま、配筋ピッチL1に合わせて所定のピッチL1
をなすように予めトレイ10に並べて配筋状態にセット
し、これを一括して、配筋済みの主筋36aの側方に揚
重運搬する。ローラ列11を駆動する駆動機構12によ
り、該配筋状態にセットされたフープ筋36bを一括し
て横送りし、フープ筋配筋装置7に受け渡しする形で、
主筋36aに交差させ、該主筋36aとフープ筋36b
の交差部を接続し、その後、各フープ筋36bを曲げ加
工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋脚の躯体などを構築
する際に適用するに好適な鉄筋組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート補強用の鉄筋を配筋
する際には、主筋や配力筋(フープ筋)を、1本づつ所
定の位置まで運搬し、配列及び結束する形で、配筋作業
を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このため配筋
作業は非常に煩雑で、非能率的な作業として、多大な時
間が消費されるのが常であった。特に、橋脚等の高さ方
向に長大スパンのコンクリート構造体を構築せんとする
際には、高所足場上での人力作業が多くなって、一層配
筋作業の能率が悪くなる、という不都合があった。そこ
で、本発明は上記事情に鑑み、配筋作業を能率的に行う
ことが出来る、鉄筋組立方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、所定の
配筋状態で主筋(36a)を配筋し、直状の配力筋(3
6b)を、該配力筋(36b)の配筋ピッチ(L1)に
合わせて所定のピッチ(L1)をなすように予め複数並
べてセットし、該セットした配力筋(36b)を一括し
て前記配筋済の主筋(36a)の側方に運搬し、該セッ
トされた状態の複数の配力筋(36b)を横送りし、前
記配筋済みの主筋(36a)に該配力筋(36b)の各
々が交差するよう配置させ、前記配筋済の主筋(36
a)と、該主筋(36a)に交差するよう配置された配
力筋(36b)の交差部を接続するようにして、構成さ
れる。また、本発明において、前記主筋(36a)に前
記配力筋(36b)が交差するように配置させた後、該
配力筋(36b)を曲げ加工するようにして、構成され
る。また、本発明において、前記配力筋(36b)のセ
ットを地上(39a)で行い、該セットされた配力筋
(36b)を一括して揚重することにより、前記配筋済
みの主筋(36a)の側方に該配力筋(36b)を運搬
するようにして、構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、一括してセッ
トされた分の配力筋(36b)を、一サイクルの作業で
纏めて主筋(36a)に接続するように作用する。ま
た、本発明を行う際に、配力筋(36b)を、配筋ピッ
チ(L1)に合わせてセットする間と、運搬時及び主筋
(36a)に対して配置するまでの間は直状のままにし
ておき、配置作業を終えて後に、曲げ加工を行うように
作用する。また、本発明を行う際に、地上(39a)で
配筋ピッチ(L1)に合わせてセットした配力筋(36
b)を、一括して、配筋すべき位置に運搬するように作
用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による鉄筋組立方法により構築
中の橋脚の一例を示す斜視図、図2は図1に示す橋脚の
平面図、図3は図1に示す橋脚の上部にフープ筋を配筋
している様子を示す側面図、図4は図3の平面図、図5
は図1に示す橋脚施工に適用された鉄筋供給装置の一例
を示す斜視図、図6は図1に示す橋脚施工に適用された
配筋装置の一例を示す斜視図、図7は図5に示す鉄筋供
給装置のローラ駆動系統を示す図、図8は図5に示す鉄
筋供給装置における鉄筋クランプ部分を示す図、図9は
図5に示す鉄筋供給装置における先端駆動部の断面図、
図10は図6に示す配筋装置の断面図、図11は図6に
示す配筋装置を用いた配筋作業の様子を示す平面図、図
12は図6に示す配筋装置のローラユニットに用いられ
るエアシリンダの一例を示す図である。
【0007】構築中の橋脚1は、図1に示すように、構
築すべきコンクリート構造体であり、中空角柱状に形成
された躯体2を有しており、躯体2は、その図1下端部
に示す基礎コンクリート2aと地盤39中に埋設された
形の何本かの杭2b等を介して地盤39に支持された形
で、該地盤39上の鉛直方向の下側から上側に向けて順
次コンクリートが幅L2をなす筒状に打ち継がれていく
形で構築されつつある。躯体2の内部には、その各伸延
方向を鉛直方向に向けた形の主筋36aと、該主筋36
aと交差する方向(即ち略水平方向)に向けた形の配力
筋であるフープ筋36bが、所定の配筋状態でそれぞれ
埋設されており、これ等主筋36a及びフープ筋36b
の各々は、所定径の異形鉄筋による鉄筋36により構成
されている。躯体2の周囲には、鋼製プレファブ部材等
からなるポスト3が、実施例においては4本、その各々
が円柱状をなす形で該躯体2の4側辺に沿ってそれぞれ
前記基礎コンクリート2a上に立設されており、各ポス
ト3は、その上端部が構築中の躯体2の上端部2c(図
2に図示)より上方に配置する形で、該躯体2より高く
組み上げられている。なお、4本のポスト3のうち対角
線上に位置する2本のポスト3、3の上端部近傍のそれ
ぞれにはクレーン37が(即ちクレーン37は2基あ
る)仮設されているが、図においては、1基のクレーン
37のみを示している。
【0008】また、前記躯体2の上端部付近には、図1
に示すように、作業足場設備5が、前記4本のポスト3
に上下に移動自在に支持された形で設けられており、作
業足場設備5は、該躯体2の上端部の周りを包囲するよ
う配置されたフレーム51を有している。フレーム51
は、予め工場加工された多数の板部材を、その全体形状
が中抜け函状をなす形で組立てられて形成されており、
フレーム51には、前記ポスト3との係合部52が、ラ
ックアンドピニオン形式或いはジャッキ支持形式等の油
圧昇降機構に依る形で該ポスト3に対して上昇及び下降
及び停止自在な形で、ポスト3の本数分だけ、即ち4ヶ
設けられている。フレーム51の内部には、ワークステ
ーション51aが角筒空間状に形成されており、ワーク
ステーション51aは、ここにおける床、壁及び天井が
フレーム51によって被覆される形で、躯体2を構築す
る作業に必要とされる計機類、設備等が該ワークステー
ション51a内に収容配置されている。また、フレーム
51の上面にはメインステージ51bが、躯体2の周囲
を包囲する配置でここに形成されており、メインステー
ジ51bの内方側、即ち函状に形成されたフレーム51
の中央部において上下方向に貫通する形の中抜け部分に
は、図2に示すように、橋脚1の躯体2が、その上端部
2cがメインステージ51bと略同じ高さをなす形でこ
こに配置されている。また、フレーム51の下側には図
1に示すように、ロアーデッキ57が、躯体2の上端部
近傍を取り囲むように接続配置されており、ロアーデッ
キ57は、サポートパイプ57bを介して足場板57a
を3段に組んで形成されている。
【0009】フレーム51の上側には、図1に示すよう
に、該フレーム51と同等の鋼製部材からなる上部フレ
ーム53が設けられており、上部フレーム53は、図1
に示すように、その外側面形状がフレーム51より若干
小さくなるように形成されている。上部フレーム53の
内側には、直方体空間状をなす作業空間53sが、図3
に示すように開口部54を介して外部に連通自在な形で
設けられており、また、上部フレーム53の上面53a
の上方には、図1に示すように、屋根55が、該上部フ
レーム53との間に、図2に示すように間隙56を形成
する形で設けられている。なお、間隙56は、前記躯体
2中に埋設される主筋36aを通過させ得るようになっ
ている。また、上部フレーム53と屋根55上には、図
1又は図2に示すように、複数のウインチ32が、該上
部フレーム53と屋根55とで同数量づつ設置されてお
り、各ウインチ32には、躯体2を構築するための型枠
33が、ワイヤを介して該ウインチ32により昇降自在
な形で、それぞれ懸垂接続されている。
【0010】型枠33は、図2に示すように、各躯体2
の外周面に沿った形で角筒状に形成された平滑なスチー
ル製の外型枠33aと、該外型枠33aより小さな断面
をなす形で角筒状に形成されて、躯体2の内周面に沿っ
た形の平滑なスチール製の内型枠33bとにより構成さ
れており、外型枠33aと内型枠33bはそれぞれ、躯
体2を打設構築する際における1サイクル分の躯体伸長
量に対応した形で、図1に示すように上下方向に所定の
長さL3をなす形になっている。そして、型枠33の外
型枠33aと内型枠33bとの間には、コンクリート充
填空間33sが、躯体2を構築する際における1サイク
ル分のコンクリート打設容量をなす形で筒状に形成され
ており、コンクリート打設空間33sには、図1に示す
ように、鋼管製でバイブレータ付きのコンクリート吐出
管31が、その吐出口を該コンクリート充填空間33s
に向けて開口させた形でここに配設されている。コンク
リート吐出管31には、圧送管31aを介して、前記基
礎コンクリート2a上等に仮固定設置されたコンクリー
トディストリビュータ30が、躯体2を構築するための
コンクリートを該コンクリート吐出管31の吐出口迄圧
送供給自在な形で接続配設されている。
【0011】また、屋根55上には、図1又は図2に示
すように、主筋建て込み装置6が、該装置6の本体部分
が図2に示す回転中心CT1を中心として回転位置決め
自在な形でここに設置されており、主筋建て込み装置6
には、図2に示すように、グリッパ61が、前記クレー
ン37を介して揚重される鉄筋36のうちの主筋36a
を鉛直方向に向けて把持し、これを配筋位置に位置決め
し、該把持セットした主筋36aを上下方向に移動自在
で且つ回転中心CT2を中心として回転自在な形で設け
られている。また、前記フレーム51のメインステージ
51b上には、図3に示すように、配筋装置であるフー
プ筋配筋装置7が、チェーンブロック71を介して前記
屋根55下から作業空間53s中に吊下された形で配置
されており、さらに、メインステージ51b上には、該
フープ筋配筋装置7に鉄筋36をフープ筋36bとして
所定本数づつ供給し得る鉄筋供給装置である供給装置9
が、前記クレーン37により吊下されて、図1に示すよ
うに地上39aから運搬された形で設けられている。
【0012】即ち、前記型枠33のコンクリート打設空
間33sにおいて未だコンクリート打設されていない箇
所には、図3又は図4に示すように、フープ筋36bを
配筋すべき配筋位置Pnがそれぞれ所定位置に設定され
ており、配筋位置Pnは、躯体2の厚み方向(図4矢印
C、D方向)に3列をなし(即ち図4に示すように躯体
2の内周に沿って1列をなし外周に沿って2列の複列配
筋で)、且つ、鉛直方向に所定のピッチL1をなすよう
に設定されている。そして、フープ筋配筋装置7とこれ
に鉄筋36をフープ筋36bとして供給し得る供給装置
9は、該供給装置9により保持セットした複数本のフー
プ筋36bを、作業空間53sの側方から各配筋位置P
nに一括して横送りし、この状態でフープ筋配筋装置7
に保持させ得るように構成されている。供給装置9は図
5に示すように、L材を主体としたトラスにより、外観
形状直方体状に形成されたフレームであるトレイ10を
有しており、トレイ10の上部には一対のフック10
a、10aが、該フック10aを介して前記クレーン3
7がトレイ10を吊下し得る形の被吊下部として、ここ
に装着されている。なお、図5に示す供給装置5は、図
面の都合上トレイ10の図5前後の面に2列をなすよう
にフープ筋36bを保持しているが、実際は、フープ筋
36bを配筋位置Pnに対応して3列状に保持するもの
である。
【0013】供給装置9のトレイ10の図5矢印C、D
方向両側部には、図3又は図5に示すように、鉄筋支持
面10b、10bが形成されており、各鉄筋支持面10
bには、その各々が回動自在な送りローラである従動ロ
ーラ11aを鉄筋供給方向即ち矢印A、B方向に沿って
所定の間隔をなすように複数並べたローラ列11が、鉄
筋保持手段として、上下方向に前記フープ筋36bのピ
ッチL1に対応一致した所定のピッチL1をなす形で複
数(実施例においては各鉄筋支持面10bに7段づつ)
設けられている。複数の従動ローラ11aが構成してい
るローラ列11のそれぞれは、各ローラ11aが形成す
る転動面によって、鉄筋36をフープ筋36bとして鉄
筋供給方向(矢印A、B方向)に沿って水平方向に摺動
させるように移動自在に保持し得る形で、鉄筋保持部Q
nをそれぞれ形成しており、従って、供給装置9には鉄
筋保持部Qnが、上下方向に前記ピッチL1をなし図4
に示すように3列をなす形で(即ちトレイ10の一方の
鉄筋支持面10b側では図4に示すように2列をなし、
他方の鉄筋支持面10b側では1列をなす形で)、前記
配筋位置Pnに対応するよう複数形成されている。
【0014】複数のローラ列11には、図7に示すよう
に、駆動機構12が、該ローラ列11により保持される
鉄筋であるフープ筋36bを鉄筋供給方向である矢印
A、B方向に沿って移動駆動するための鉄筋送り手段と
して接続されており、駆動機構12は、図3に示すよう
に各ローラ列11の鉄筋供給方向先方側(矢印A方)に
それぞれ設けられた駆動ローラ11Xと、該駆動ローラ
11Xとの間でフープ筋36bを挟み込み自在な押えロ
ーラ15を有している。各駆動ローラ11Xの転動面に
は滑り止めゴム材が張設されており、該駆動ローラ11
Xはその回動駆動動作を介してフープ筋36bを鉄筋供
給方向に横送りし得るようになっている。即ち、各駆動
ローラ11Xには、図7に示すように、スプロケット1
8が接続装着されており、複数の駆動ローラ11Xに
は、各スプロケット18に嵌着されたチェーン19によ
って、ギア17を介してモータ16が、該駆動ローラ1
1Xのそれぞれを正逆両方向に回転自在な形で接続され
ている。また、各駆動ローラ11Xより若干後方側に
は、上記押えローラ15が、1ヶの駆動ローラ11Xに
対して1ヶづつそれぞれ設けられており、各押えローラ
15は、図9に示すように、常時図9矢印M方向に付勢
された形で、且つ必要に応じて図9一点鎖線で示すよう
に跳上り自在な形になっている。これにより、ローラ列
11の各鉄筋保持部Qnにそれぞれ保持されるフープ筋
36bは、図3又は図9に示すように、該押えローラ1
5により図9矢印M方向側に付勢されながら、駆動ロー
ラ11Xの回転駆動が行われることによって、該駆動ロ
ーラ11Xと押えローラ15の間を円滑に横送りされ得
るようになっている。一方、先に述べたローラ列11を
構成している複数の従動ローラ11aは、このように駆
動ローラ11Xが駆動機構12を介して回転駆動される
動作に従動して回動自在であるようになっており、駆動
ローラ11X及び従動ローラ11aは、その各々が前記
フープ筋36bに対して相対的に転動することによっ
て、該フープ筋36bを前記配筋位置Pnに対応した所
定位置において摺動自在に支持し得るようになってい
る。
【0015】また、各ローラ列11は、図5に示すよう
に、トレイ10の図5左右方向に示す長手方向真中付近
に位置する形の、鉄筋落下防止手段として鉄筋クランプ
13を有しており、鉄筋クランプ13には、図8に示す
ように、フープ筋36bを図8矢印J方向から押し込み
自在な形で、鉄筋挿通空間13sが、ガイド空間として
矢印A、B方向に貫通形成されている。従って、鉄筋ク
ランプ13は、図8破線で示すように開くことによっ
て、鉄筋挿通空間13sを開放自在であるように形成さ
れており、また、鉄筋クランプ13は、図8矢印K方向
に閉じた状態で、該鉄筋挿通空間13sに挿通されたフ
ープ筋36bを鉄筋供給方向である矢印A、B方向にの
み移動自在に把持し、これによって、フープ筋36bの
鉄筋保持部Qnからの落下を防止し得るようになってい
る。なお、先に述べたように鉄筋保持部Qnが2列をな
すトレイ10の一方の鉄筋支持面10b側では、該2列
の鉄筋保持部Qnに沿って2列のフープ筋36b、36
bを保持し得るような、2連の鉄筋クランプ13が用い
られている。
【0016】一方、前記フープ筋配筋装置7は、図3に
示すように、前記チェーンブロック71に吊下された支
持部材である吊り桁21を有しており、吊り桁21は、
図6に示すように、フープ筋36bの伸延方向に沿って
長い形の枠状に形成されている。吊り桁21には、図6
又は図10に示すように、ワイヤ223等を介してロー
ラユニット22が、吊り桁21の長手方向に沿って(フ
ープ筋36bの伸延方向に沿って)並ぶように整列して
複数吊下されており、各ローラユニット22は、ターン
バックル222を介して吊り桁21に対する吊下距離L
5が調整自在な形になっている。各ローラユニット22
は、図6に示すように、縦長箱状に形成されたケーシン
グ22aを有しており、ケーシング22aの上面部の4
隅には、被吊下部として前記ワイヤ223が繋着取外し
自在な掛輪221が、該掛輪221を介してケーシング
22aが吊り桁21下に吊下され得るように設けられて
いる。ケーシング22aには、鉄筋受けローラである受
けローラ23が、図11に示す軸231を介して矢印
P、Q方向に回動自在な形で、配筋すべき配筋ピッチL
1に対応したピッチL1をなすよう上下方向に複数設け
られており、複数の受けローラ23は、ケーシング22
aの矢印C、D方向に示す互いに背向する2側面22
M、22Mに対してそれぞれ水平方向に突出退入自在で
あるように設けられている。複数の受けローラ23は、
図11に示すようにケーシング22aが配筋済みの主筋
21、21間に配置したときに、躯体2に設定された配
筋位置Pnに対応した位置に配置し得るようになってお
り、各配筋位置Pnに位置決めされた受けローラ23
は、ここにおいてフープ筋36bを鉄筋供給方向である
矢印A、B方向に沿って移動自在な形で搭載保持し得る
ようになっている。
【0017】即ち、ローラユニット22のケーシング2
2aには、図10又は図11に示すように、所定数量の
エアシリンダ25が、フープ筋36bの伸延方向(図1
0紙面と交差方向)である矢印A、B方向に2列をな
し、前記供給装置9のトレイ10のローラ列11の配設
段数に対応一致した段数だけ上下方向に並ぶ形で設けら
れている。各エアシリンダ25は、図12に示すよう
に、ロッドレスタイプのものであり、シリンダチューブ
251内に収納されたピストン252と、該シリンダチ
ューブ251の外周に嵌合されたスライダ253のそれ
ぞれに磁石252a、253aが嵌着されている。そし
て、任意に選択したポート251aを介してシリンダチ
ューブ251内に供給したエアの圧により、ピストン2
52を図12矢印M、N方向にストロークL4分(即
ち、シリンダチューブ251の略全長分)だけ動かし、
これによってスライダ253を該ストロークL4分摺動
移動出来るようになっている。そして、ローラユニット
22のケーシング22aには、このようにシリンダチュ
ーブ251の略全長に亙る程大きなスライダ253のス
トロークL4を利用した形で、所定数量の受けローラ2
3が、上述したようにケーシング22aの互いに背向す
る2側面22M、22Mから水平方向に突出退入し得る
ように、コンパクトに収容されている。
【0018】つまり、ローラユニット22のケーシング
22aに設けられた所定数量のエアシリンダ25のう
ち、図11上側に示す位置の列に配置する各エアシリン
ダ25のスライダ253には前記受けローラ23が、ケ
ーシング22aに対して矢印C方向側に突出自在で且つ
図11点線で示すように退入自在な形で接続装着されて
おり、また、図11下側に示す位置の列に配置する各エ
アシリンダ25のスライダ253には前記受けローラ2
3が、ケーシング22aに対して矢印D方向側に突出自
在で且つ図11点線で示すように退入自在な形で接続装
着されている。なお、所定数量の受けローラ23のう
ち、図11矢印C方向側に示す1方の側面22M側に突
出後退自在な受けローラ23のそれぞれは、2列のフー
プ筋36b、36bを、搭載保持し得るようになってお
り、従って、図11矢印C方向側の側面22Mから突出
退入する受けローラ23の長さは、図11矢印D方向側
の側面22Mから突出退入する受けローラ23の長さよ
り長く形成されている。
【0019】また、各ローラユニット22のケーシング
22aの下端には、図6に示すように、振れ止め治具2
6が設けられており、振れ止め治具26には1対のプレ
ート261、261が、前記ケーシング22aの2側面
22M、22Mから矢印C又はD方向にそれぞれ突出退
入自在な形の、ユニット位置決め手段として設けられて
いる。当該揺れ止め治具26によって、フープ筋配筋装
置7の各ローラユニット22部分は、図4に示すよう
に、躯体2中に既に配筋された主筋36a、36a間に
吊下セットされた状態において、該主筋36a、36a
にプレート261、261を図11に示すようにそれぞ
れ押し付けるようにして、コンクリート充填空間33s
における各受けローラ23の配置位置を位置決め調整し
得るようになっている。
【0020】構築中の橋脚1等は以上のような構成を有
しているので、該橋脚1を構築する際には、杭2b、基
礎コンクリート2a等の施工が終了して後、構築すべき
躯体2の周囲にポスト3を、該躯体2の構築より先行し
て組み上げていく形で、所定の本数仮設していく。そし
て、該所定の本数のポスト3に支持させる形で作業足場
設備5を、そのフレーム51の中抜け部に躯体2を構築
するための型枠33を収容配置させた状態で各係合部5
2を介してポスト3に対して上昇移動させつつ、該型枠
33のコンクリート充填空間33sにコンクリートディ
ストリビュータ30からコンクリート吐出管31を介し
てコンクリートを圧送供給する形で、型枠33の長さL
3に対応した所定の高さづつ打ち継ぎ乍ら打設してい
く。なお、躯体2はその構築初期には、基礎コンクリー
ト2a上、或いはこれに仮置きされた足場上において配
筋及びコンクリート打設作業を行うが、躯体2が構築伸
長して、これがある程度の高さに到達したなら、ポスト
3に支持された作業足場設備5の、ワークステーション
51a、メインステージ51b、或いは作業空間53
s、ロアーデッキ57の足場板57a上等に作業者が配
置して作業を行う形で、躯体2を構築伸長するための作
業を行なっていく。
【0021】即ち、躯体2の構築伸長がある程度進行し
て、該躯体2がその周囲に作業足場設備5が配置される
に十分な高さに到達したなら、まず、既に構築された躯
体2の上側に新たに継ぎ足されるように構築される後の
躯体2部分に対応した施工箇所の側方周囲を包囲する形
で、作業足場設備5のフレーム51を配置させる。そし
て、型枠33の外型枠33aと内型枠33bを、その各
々の上端に装着されたワイヤを複数のウインチ32で牽
引することによりこれを順次、上下に移動位置決めする
形で、各型枠33a、33bの下端位置を既に構築済み
の躯体2の上端近傍に合わせる形に配置させる。これに
よって、型枠33は、その上端に位置する部分が上部フ
レーム53の作業空間53sの下部に配置する形で、そ
のコンクリート充填空間33sが該作業空間53sに向
けて開口した形になる。こうして型枠33の位置決めを
行うと共に、コンクリート吐出管31を該型枠33の長
さL3分適宜延長して、その吐出口を、型枠33のコン
クリート充填空間33sに向けて開口する形に配置させ
ておく。また、型枠33を構成している外型枠33aの
内周面と内型枠33bの外周面には、先に述べたように
これ等33a、33bを順次上下に移動位置決めした際
に、躯体2を構成しているコンクリートからの脱型を容
易にするための離型剤を適宜塗布しておく。すると、こ
れにより、型枠33は、コンクリート充填空間33sに
コンクリートが打設充填され得る状態に準備される。な
お、本実施例においては、型枠33をウインチ32で牽
引して上下に移動位置決めするようにした例を述べた
が、ウインチ32のかわりに、クレーンが用いられても
構わない。
【0022】ところで、型枠33をコンクリート打設作
業が行える状態に準備する際には、これに先立ち、主筋
36a及びこれに交差するフープ筋36bの配筋本数に
従って、該主筋36a及びフープ筋36bを構成してい
る鉄筋36を、該型枠33のコンクリート打設空間33
s中に所定の本数配設しておく。このため、まず、コン
クリート充填空間33sには主筋36aを、所定の配筋
状態になるように、既に構築済の躯体2中にその一部が
埋設されて、該躯体2の上方にその上端側が突出した状
態の、配筋済みの主筋36aの最上部に継ぎ足しする形
で、配筋する。このため、該配筋済みの主筋36aの上
端には、ネジ込みカプラ等の継手を適宜螺着嵌合してお
く。また、主筋36aを構成している各鉄筋36の長さ
は、型枠33の長さL3の2倍程度にしておけば、該主
筋36aの延長作業は、コンクリート打設作業を2回繰
返す内に1回の割合ですむ。
【0023】鉄筋36を主筋36aに継ぎ足しするに
は、該主筋36aにすべき鉄筋36を、クレーン37等
を介して主筋建て込み装置6のグリッパ61に把持させ
て、該主筋建て込み装置6の本体部分を回転中心CT1
を中心として回転位置決めすることにより、型枠33中
の所定の配筋位置上に、即ち該グリッパ61に把持され
た鉄筋36が継ぎ足されるべき主筋36aの最上部を構
成している鉄筋36の上方に位置するように、位置決め
する。こうしておいて、主筋建て込み装置6を介して、
そのグリッパ61に把持された鉄筋36を、屋根55の
間隙56を通過させる形で下降させて、該鉄筋36の下
部を作業空間53sに貫入させる。こうして、継ぎ足す
べき鉄筋36を下降させると共に、主筋建て込み装置6
を介して、該鉄筋36(即ち新たな主筋36a)をその
軸心である回転中心CT2を中心として、前記継手に形
成された螺子溝の巻方向に対応したいずれかの方向に回
転させることにより、該継手の上側から螺着嵌合させ
る。すると、既に配筋済みの主筋36aの上側には、継
ぎ手を介して新たな主筋36aが延長継ぎ足しされる。
そこで、型枠2中に配設される主筋36aの全てについ
て、順次下から上に継ぎ足していく形で、所定の配筋状
態にする。
【0024】こうして、躯体2の横断面に配設される主
筋36aが型枠33のコンクリート充填空間33sに配
筋されたところで、次に、該配筋済の主筋36aにフー
プ筋36bを、両者が交差するよう結束接続する形で、
所定のピッチL1毎に、所定の配筋位置Pnに配筋す
る。これには、フープ筋配筋装置7と供給装置9を用い
て、一度に複数本づつのフープ筋36bをそれぞれ図1
に示すように、地上39aにおいて、所定の配筋状態に
セットし、この状態で一括して、施工中の配筋位置Pn
に運搬、セットする形で配筋する。そこで、まず、地上
39aにおいて、所定本数のフープ筋36bを、供給装
置9のトレイ10の各鉄筋保持部Qnにセットする形
で、該所定本数づつ一括して配筋状態にしてしまう。即
ち、フープ筋36bを保管しておいて、これを所定本数
づつ配筋状態にセットする作業は、比較的スペースを要
するものであり、これを地上39aにおいて行うことに
よって、余裕をもって作業を行うことが出来る。この
際、フープ筋36bは直状のまま、鉄筋クランプ13の
鉄筋挿通空間13sに挿通させてクランプし、ローラ列
11を構成している各従動ローラ11a上に載せた形に
する。すると、各フープ筋36bは、ローラ列11の先
方側にある駆動ローラ11X上にも載った形で、鉄筋保
持部Qnにセットされる。なお、鉄筋クランプ13は開
閉自在になっているので、鉄筋挿通空間13sに容易に
フープ筋36bを挿通させることが出来る。また、所定
段数のローラ列11が設けられた鉄筋支持面10bはト
レイ10の側部に配置しているので、フープ筋セット作
業は円滑に出来る。このようにすると、ローラ列11
は、配筋ピッチL1に対応一致したピッチL1を上下方
向になすように設けられているので、該ローラ列11に
保持された複数の鉄筋であるフープ筋36bは、直状の
まま、配筋ピッチL1に対応一致した所定のピッチL1
で予め、3列7段をなすように並んだ状態で、的確にト
レイ10にカートリッジ状に保持セットされる。
【0025】一方、型枠33内のコンクリート充填空間
33sに既に配筋された主筋36a側、即ち作業足場設
備5の内部では、該主筋36aに接合すべきフープ筋3
6bの配筋のために、まず、チェーンブロック71の駆
動によって、フープ筋配筋装置7の吊り桁21を、図4
に示すように主筋36a、36a間において図3に示す
ように上下に移動位置決めする。また、ターンバックル
222を介して各ローラユニット22aの吊下距離L5
をそれぞれ調整し、複数のローラユニット22のケーシ
ング22aが同一レベル上に配置し、且つ、複数の受け
ローラ23が配筋位置Pnに対応した位置に配置し得る
ようにそれぞれセットする。また、ケーシング22aの
2側面22M、22Mから揺れ止め治具26のプレート
261、261をそれぞれ突出させて、図11に示すよ
うに主筋36a、36aの側部に押しつける。これによ
って、各ローラユニット22は、配筋済みの主筋36
a、36aにより配置固定される形になり、コンクリー
ト充填空間33sにおける各受けローラ23の配置位置
が、各配筋位置Pnに対応した位置に位置決めされる。
なお、当該ローラユニット22の位置決め動作時には、
各受けローラ23は、これが装着されたエアシリンダ2
5のスライダ253をそれぞれ最後退位置に配置させる
形で、ケーシング22a側に収納した状態にしておく。
【0026】こうして、各ローラユニット22が上述し
た動作により所定の位置に位置決め固定されたところ
で、エアシリンダ25を駆動して、各受けローラ23を
ケーシング22aの側面22M、22Mから水平方向に
突出させる。すると、受けローラ23は、図4又は図1
1に示すように、配筋済みの主筋36a、36a間か
ら、躯体2の幅方向外側(矢印C方向又はD方向)に突
出する形になる。特に、エアシリンダ25はロッドレス
タイプのものであるところからそのスライダ253は、
シリンダチューブ251の略全長分のストロークL4に
亙ってスライドすることが出来、これにより、各受けロ
ーラ23はケーシング22a内から主筋36aの外側に
十分に突出することが出来る。すると、その各々が所定
位置に位置決め固定された複数のローラユニット22に
設けられた所定数量の受けローラ23は、その各々が配
筋位置Pnに対応した位置に配置する形になる。即ち、
これにより、フープ筋配筋装置7において矢印A、B方
向に並ぶいくつかの受けローラ23の転動面は、配筋位
置Pnにセットされた形になる。
【0027】そこで、先に所定本数のフープ筋36を保
持させた供給装置9のトレイ10を、フック10a、1
0aを介してクレーン37に吊下させ、該クレーン37
の操作によってメインステージ51b上に揚重する。こ
れにより、先に地上39aで供給装置9のトレイ10に
より配筋状態でカートリッジ状にセットした複数のフー
プ筋36bを、配筋済みの主筋36aの側方の矢印B方
向側に一括して運搬する。すると、当該クレーン37に
よる揚重運搬時に、トレイ10にセットされたフープ筋
36bは、駆動機構12が駆動していないときには鉄筋
供給方向(矢印A、B方向)に移動することが出来ず、
また、鉄筋クランプ13によって、該鉄筋供給方向以外
の方向への移動も阻止された形になっているところか
ら、トレイ10から落下することが好適に防止される。
【0028】こうして、予めトレイ10に配筋状態にセ
ットされた所定本数のフープ筋36bを、図3に示すよ
うに、先に述べたようにフープ筋配筋装置7の各受けロ
ーラ23が突出セットされた配筋済みの主筋36aの側
方に配置させたところで、該トレイ10のレベルをフー
プ筋配筋装置7の各ローラユニット22のレベルと合わ
せ、そして、モータ16を正回転方向(駆動ローラ11
Xを鉄筋供給方向前方側である矢印A方向側に向けて回
動し得る方向)に駆動する。すると、モータ16の駆動
によって、ギア17、スプロケット18、チェーン19
を介して、トレイ10の鉄筋支持面10b、10bに設
けられた複数の駆動ローラ11Xが同期的に回動駆動す
る形になる。これと同時に、各駆動ローラ11Xの後方
側に設けられた押えローラ15は、図9に示すように、
該駆動ローラ11Xに載っているフープ筋36bを矢印
M方向に押し付ける形で、両者11X、15間に挟み込
む形になる。この状態で、その転動面に滑り止めのゴム
材が張設された駆動ローラ11Xが回動駆動することに
よって、該駆動ローラ11Xと押えローラ15間に挟み
込まれて、予め所定の配筋状態にセットされている複数
のフープ筋36bは、図5に示すように、鉄筋供給方向
である矢印A方向側に摺動移動する形で、一括して横送
りされる。この際、ローラ列11を構成していてフープ
筋36bが載っている複数の従動ローラ11aは、駆動
ローラ11Xに従動して回動する形で、フープ筋36b
を円滑に鉄筋供給方向に移動させる。
【0029】こうして、所定の配筋状態にセットした所
定本数のフープ筋36bを鉄筋供給方向である矢印A方
向に向けて水平方向に横送りすると、該フープ筋36b
が保持されていたトレイ10の矢印A方向側には、先に
述べたように配筋済みの主筋36aがあり、該配筋済み
の所定本数の主筋36a相互間に位置するフープ筋36
bの配筋位置Pnには、フープ筋配筋装置7の受けロー
ラ23が既に突出セットされた状態になっているところ
から、該横送りされたフープ筋36bは、配筋位置Pn
に位置する受けローラ23に順次受け渡しされる形にな
る。即ち、上述した駆動ローラ11Xの回動駆動により
横送りされるフープ筋36bは、直状のままになってい
るので、従動ローラ11aが形成しているローラ列11
の鉄筋保持部Qnから、フープ筋配筋装置7の吊り桁2
1下に整列して設けられた複数のローラユニット22の
回動自在な各受けローラ23に受け渡しされる形で、順
次、該受けローラ23が配置している配筋位置Pnに円
滑に建て込まれる。この際、フープ筋36bは、供給装
置9のトレイ10によって配筋ピッチL1に一致した所
定のピッチL1をなすように所定の配筋状態にセットさ
れたまま、所定本数づつ一括して、各配筋位置Pnに建
て込まれる。従って、フープ筋36bの1本当たりの建
て込み時間はごく僅かですむ。
【0030】こうして、所定本数のフープ筋36bを一
括してそれぞれの配筋位置Pnに建て込むと、これによ
り、該フープ筋36bと配筋済みの主筋36aとは、互
いに対して交差するよう配置される。そこで、該フープ
筋36bと配筋済の主筋36aの交差部を結束する形
で、両者36a、36bを接続する。すると、当該主筋
36aとフープ筋36bの結束接続作業は、所定本数づ
つ纏めて出来るので、能率的に出来る。また、主筋36
aに結束すべきフープ筋36bは、いくつかのローラユ
ニット22の受けローラ23に載戴支持された形になる
ので、結束作業中に仮保持しておく必要がない。また、
各受けローラ23は、回動自在であるため、結束中に必
要に応じて、各配筋位置Pnにおいてフープ筋36bを
矢印A、B方向に摺動させることも出来、これにより一
層正確な位置に各フープ筋36bを建て込み配筋するこ
とが出来る。さらに、こうしたフープ筋36bと主筋3
6aの結束作業は、作業足場設備5の作業空間53s中
で出来るので、安全で作業環境が良い。
【0031】こうして、所定本数のフープ筋36bを直
状のまま配筋済みの主筋36aに結束接続したところ
で、次に、該直状のフープ筋36bのそれぞれの端部
を、治具を用いて所定の配筋設計状態に曲げ加工する。
これにより、供給装置9のトレイ10により所定本数纏
められた分のフープ筋36bの配筋作業が完了する。即
ち、フープ筋36bは、ピッチL1をなすように配筋状
態にセットし、これを運搬して、配筋位置Pnに建て込
むまでは直状にしておくことによって、取扱を容易に
し、主筋36aに結束接続して後、曲げ加工することに
より、効率的に配筋完了される。なお、上述したフープ
筋36bの配筋作業は、図4に示すように、躯体2の1
辺分づつ行う形で、順次繰り返していく。
【0032】そこで、上述した1サイクル分のフープ筋
36bの配筋作業が完了したところで、各配筋位置Pn
にフープ筋36bを受け渡して空になった供給装置9の
トレイ10を、クレーン37を介して地上39aに戻
し、再び先に述べたフープ筋36bのセット、運搬、配
筋作業を繰返す。なお、当該フープ筋36bの配筋作業
は、その主筋36aへの結束接続作業をメインステージ
51b上で作業員が円滑に出来るように、1サイクル毎
に、作業足場設備5のフレーム51をポスト3に対して
上昇させながら行う。また、供給装置9のトレイ10を
複数用意しておけば、先に述べたように作業足場設備5
1上でフープ筋36bの配筋作業を行っている間に、地
上39aでトレイ10にフープ筋36bをセットする作
業を行うことが出来るので、一層円滑に配筋作業を進行
させることが出来る。こうして、型枠33のコンクリー
ト充填空間33s中に主筋36aと配力筋36bを配筋
する作業を完了したところで、該コンクリート充填空間
33s中に、コンクリートディストリビュータ30から
コンクリート吐出管31を介してコンクリートを圧送供
給して、バイブレータ20で振動を与えつつ吐出させる
形で、打設充填していく。
【0033】すると、型枠33のコンクリート充填空間
33sに打設充填されたコンクリートは、その外周面と
内周面がそれぞれ外型枠33aと内型枠33bにより成
型される形で硬化を開始し、所定の時間が経過して後、
既に先に構築されていた躯体2の上側には、新たに該型
枠33の長さL3に対応した高さ分だけの躯体2が、そ
の内部に所定本数の主筋36aとフープ筋36bが埋設
されて、該主筋36aの上部が該構築済み躯体2の上方
に突出した形で、中空角状に構築される。これにより、
新たに構築された長さL3分だけ躯体2が高さ方向に伸
長する。そこで、いまコンクリート充填空間33sに打
設されたコンクリートが硬化したところで、複数のウイ
ンチ32をそれぞれ駆動して、該各々のウインチ9のワ
イヤ31を巻上げることによりこれに接続されている外
型枠33aと内型枠33bを牽引する形で、型枠33を
躯体2の構築伸長分だけ、即ち型枠3の長さL3分だけ
上昇移動させる。
【0034】そこで、再び、先に述べたように、主筋3
6aを継ぎ足し延長する作業と、地上39aでカートリ
ッジ状に纏めたフープ筋36bを該主筋36aに結束す
る作業を行いつつ、型枠33のコンクリート充填空間3
3sにコンクリートを打設充填することにより、躯体2
を型枠長さL3分づつ構築伸長させながら、作業足場設
備5と型枠33を上昇させる作業を繰返すことにより、
必要な高さまで躯体2を構築伸長させていく。すると、
作業足場設備5のフレーム51及びその上下に設けられ
た上部フレーム53及びロアーデッキ57は、躯体2の
構築伸長に伴なって、ポスト3に対して上昇移動するこ
とが出来、また、躯体2を構築するための型枠33は、
該作業足場設備5のウインチ32に懸垂支持されている
形になっているところから、躯体2を構築するための作
業の殆どを作業足場設備5位置において行うことが出
来、即ち、橋脚1の構築に際して地盤39上から躯体2
の高さ分だけの足場を組み上げる必要はなく、効率的且
つ経済的に橋脚施工を行うことが出来る。また、躯体2
を構築するための配筋作業が極力自動化された形にな
り、高所作業が少なくてすむ。従って、作業足場設備5
上の作業領域を広く開放して余裕を持って、作業環境良
く作業を進行させることが出来る。この結果、短期間
で、施工効率良く堅牢なる橋脚1が確実に仕上げられ
る。
【0035】なお、上述した実施例においては、主筋建
て込み装置6及びフープ筋配筋装置7と供給装置9を用
いて、主筋36aとフープ筋36bをコンクリート充填
空間33s中に組立配筋するようにした例を述べたが、
本発明による鉄筋組立方法は、その他の装置を用いて主
筋36aとフープ筋36bを結束接続するようにしても
差し支えない。また、本発明は、必ずしも橋脚1の躯体
2の構築専用に用いられるものではなく、その適用用途
は任意である。また、実施例においては、直状のフープ
筋36bを所定本数づつ纏めて主筋36aに結束接続し
て後、該フープ筋36bの端部を曲げ加工するようにし
た例を述べたが、該フープ筋36bの曲げ加工は、配力
筋の設計仕様に応じて任意に変更されて差し支えない。
また、実施例においては、供給装置9のトレイ10にフ
ープ筋36bをセットするのを、地上39a上で行った
例を述べたが、該フープ筋36bのセット作業は、作業
足場設備5上で行われても構わない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定の配筋状態で主筋36aを配筋し、直状のフープ筋3
6b等の配力筋を、該配力筋の配筋ピッチL1に合わせ
て所定のピッチL1をなすように予め複数並べてセット
し、該セットした配力筋を一括して前記配筋済の主筋3
6aの側方に運搬し、該セットされた状態の複数の配力
筋を横送りし、前記配筋済みの主筋36aに該配力筋の
各々が交差するよう配置させ、前記配筋済の主筋36a
と、該主筋36aに交差するよう配置された配力筋の交
差部を接続するようにして構成したので、一括してセッ
トされた分の配力筋を、一サイクルの作業で纏めて主筋
36aに接続することが出来る。即ち、本発明によれ
ば、配力筋を直状の状態で取り扱うことによって、予め
複数の配力筋を所定のピッチL1をもってセットし、こ
れを一括して横送りする形で、該フープ筋を配筋すべき
位置に纏めて配置させることが出来る。従って、主筋と
配力筋により、コンクリート補強用の鉄筋を配筋する際
に、本発明により鉄筋組立を行えば、従来行われていた
ように配力筋を1本づつ所定の位置まで運搬して、主筋
に結束する作業を行わなくても良い。この結果、配筋作
業を能率的に行うことが出来る。
【0037】また、本発明を行う際に、前記主筋36a
に前記フープ筋36b等の配力筋が交差するように配置
させた後、該配力筋を曲げ加工するようにすると、配力
筋を、配筋ピッチL1に合わせてセットする間と、運搬
時及び主筋36aに対して配置するまでの間は直状のま
まにしておき、配置作業を終えて後に、曲げ加工を行う
ようにすることが出来る。従って、本発明によれば、配
筋仕様において、配力筋を所定形状に曲げた状態にする
ことが求められている場合にも、該配力筋を主筋に対し
て配置するまでは、配力筋を直状の状態で取り扱うこと
が出来、これにより、先に述べたように、複数の配力筋
を一括して能率的に配筋位置に配置させることが出来
る。このため、配力筋の配筋形状が屈曲している場合に
おいても、本発明の適用を行って、能率的に配筋作業を
行うことが出来る。
【0038】また、本発明を行う際に、前記フープ筋3
6b等の配力筋のセットを地上39aで行い、該セット
された配力筋を一括して揚重することにより、前記配筋
済みの主筋36aの側方に該配力筋を運搬するようにす
ると、地上39aで配筋ピッチL1に合わせてセットし
た配力筋を、一括して、配筋すべき位置に運搬すること
が出来る。即ち、多くの配力筋を保管し、これを先に述
べたように複数一括して所定のピッチL1で並べて配筋
状態にセットするためには、ある程度のスペースが必要
になるが、本発明では、こうした作業はスペースに比較
的余裕がある地上39aで行うことによって、安全且つ
正確に作業を行う。そして、このように地上39aで一
括して配筋状態にセットされた複数の配力筋を、クレー
ン等を用いて纏めて揚重すれば、該複数の配力筋を配筋
位置において主筋に接続する作業を行うだけで、配筋作
業を能率的且つ短時間のうちに完了することが出来る。
このため、橋脚等の高さ方向に長大スパンのコンクリー
ト構造体を構築する際でも、配筋作業のために高所足場
上のスペースを広く占有することがなくて済むので、そ
の分、該高所足場上の作業スペースを広く開放して、構
築作業全体の能率化を図ることが出来る。また、複数の
配力筋を一括して配筋状態にセットする作業と、該複数
の配力筋を主筋に接続する作業は、それぞれ地上と足場
上において独立して進行させることが可能であるため、
配筋作業に要するトータルな時間を短縮することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄筋組立方法により構築中の橋脚
の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す橋脚の平面図である。
【図3】図1に示す橋脚の上部にフープ筋を配筋してい
る様子を示す側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図1に示す橋脚施工に適用された鉄筋供給装置
の一例を示す斜視図である。
【図6】図1に示す橋脚施工に適用された配筋装置の一
例を示す斜視図である。
【図7】図5に示す鉄筋供給装置のローラ駆動系統を示
す図である。
【図8】図5に示す鉄筋供給装置における鉄筋クランプ
部分を示す図である。
【図9】図5に示す鉄筋供給装置における先端駆動部の
断面図である。
【図10】図6に示す配筋装置の断面図である。
【図11】図6に示す配筋装置を用いた配筋作業の様子
を示す平面図である。
【図12】図6に示す配筋装置のローラユニットに用い
られるエアシリンダの一例を示す図である。
【符号の説明】
36a……主筋 36b……配力筋(フープ筋) L1……配筋ピッチ 39a……地上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の配筋状態で主筋を配筋し、 直状の配力筋を、該配力筋の配筋ピッチに合わせて所定
    のピッチをなすように予め複数並べてセットし、 該セットした配力筋を一括して前記配筋済の主筋の側方
    に運搬し、 該セットされた状態の複数の配力筋を横送りし、前記配
    筋済みの主筋に該配力筋の各々が交差するよう配置さ
    せ、 前記配筋済の主筋と、該主筋に交差するよう配置された
    配力筋の交差部を接続するようにして構成した、鉄筋組
    立方法。
  2. 【請求項2】前記主筋に前記配力筋が交差するように配
    置させた後、該配力筋を曲げ加工するようにして構成し
    た、請求項1記載の鉄筋組立方法。
  3. 【請求項3】前記配力筋のセットを地上で行い、該セッ
    トされた配力筋を一括して揚重することにより、前記配
    筋済みの主筋の側方に該配力筋を運搬するようにして構
    成した、請求項1記載の鉄筋組立方法。
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