JPH07292567A - 複合天然繊維から成る不織布 - Google Patents

複合天然繊維から成る不織布

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JPH07292567A
JPH07292567A JP6120844A JP12084494A JPH07292567A JP H07292567 A JPH07292567 A JP H07292567A JP 6120844 A JP6120844 A JP 6120844A JP 12084494 A JP12084494 A JP 12084494A JP H07292567 A JPH07292567 A JP H07292567A
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JP
Japan
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polymer
woven fabric
composite natural
natural fiber
nonwoven fabric
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JP6120844A
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English (en)
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Yoshimitsu Saito
由光 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 縮充性のある動物性繊維と植物性繊維をそ
れぞれ主体として複合し不織布とすること。 【構 成】 縮充性のある動物性繊維若しくはそれを主
体としたものをウエブあるいは不織布若しくはフエルト
状物としたものを基材とし,この上に植物性繊維若しく
はそれを主体としたものを構成し,揉み加工等により,
基材を縮充して,複合繊維シート状物の一体性を高めた
ものにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の繊維シート状物はブルゾ
ン,コート等の衣料や帽子,袋物等の雑貨類,クツシヨ
ンカバー,テーブルクロス等の家具類や,カーテンある
いは壁装材のような内装材,さらにブツクカバーやアル
バムの表紙等の文房具等の素材として利用される分野に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は,繊維シートの複合体は,その構
成シート状物のいずれかは合成繊維若しくは化学繊維を
主体としたものであり,それらは積層構造にしたもの
か,植毛したものか,構成する基材の組織にパンチング
したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ウエブ,不織布あるい
はフエルト状物(以下,総称して基材と略す)上および
組織内に複合用繊維を構成し,密着性をよくし,単位密
度を高め触感若しくは感触をよくし,さらに,不均整な
パターンをあらわすようにし,従来にない複合繊維シー
ト状物とすることが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】基材の素材に縮充性のあ
る動物性繊維を主として用い,ウエブあるいは不織布若
しくはフエルト状物とする。この基材上やその組織内に
植物性繊維を構成し,基材を縮充加工する。
【0005】
【作 用】縮充性のある動物性繊維若しくはそれを
主体としたものをウエブあるいは不織布若しくはフエル
ト状物としたものを基材とし,この上に植物性繊維若し
くはそれを主体とした組成物あるいは組成液を空気流あ
るいは水流等により,若しくは吹付あるいは流延する
と,それらは基材の組織の空隙に入り込み,あたかも投
錨したような状態になり,残余のものは,基材に漉き上
げられたようになり,基材との密着性をよくする。これ
をタンブリングあるいは液流等による揉み,若しくは機
械的揉み加工等によって縮充加工を施すと,基材は縮充
し,植物性繊維を絡み込み,密着性や一体性を良くした
複合繊維シート状物となる。なお,縮充加工の前工程に
おいてポリマー加工を施すことは,繊維間の接着をよく
したり,複合シート状物の皺や凹凸の創出が増大するこ
とになる。縮充加工の後工程においてポリマー加工を施
すことは,繊維間の接着をよくするものである。このよ
うにして接着強度が高まったものは,サンディングやバ
ツフイング適性をよくし,植物性繊維の脱落を防止す
る。
【0006】
【実 施 例】メリノ種,サウスダウン種,リンコルン
種等が混った雑羊毛75%とポリエステル繊維25%か
ら成る混合繊維で150g/mのウエブを作り,これ
を基材とし,この上に楮50%,麻およびパルプをそれ
ぞれ25%から成る植物性繊維と糊料から成る紙料液若
しくは組成液を乾燥時50g/mになるようにジエツ
ト流を吹付けたのち乾燥する。この複合繊維シート状物
の基材側に,スプレーによって石けん液が湿潤する程度
に付与し,あたかも手揉みのような作用をするような揉
み機(特公昭59−6953)にかけ乾式縮充する。こ
のことにより基材は縮充する。次いで,100%モジユ
ラス30kg/cmの1液型ポリウレタンの3%固形
分の希薄溶液に浸漬し,ピツクアツプ60%にし,乾燥
する。これを先に使用した揉み機にかけ,凹凸や皺をつ
くり,さらに揉み込み柔軟化する。なお,タンブリング
あるいはウインス又は液流による湿式揉み加工あるいは
染色加工を施しても縮充加工をすることができる。
【0007】以上は実施の1例を示したものであるが使
用原料や加工法について若干言及する。先づ原料につい
て述べる。基材に使用する羊毛は,多品種知られている
が,いずれも使用できる。これらを主体として,これが
縮充し得る範囲で,合成繊維,化学繊維および植物性繊
維等が混入できる。基材との複合用に使用する植物性繊
維は,紙用使用原料は利用できる。例えば種子毛繊維と
して,木綿,カポツク,パンヤ等,靱皮繊維として,亜
麻,大麻,楮,三椏,雁皮等があり,また葉脈繊維とし
てマニラ麻,ニユージーランド麻,その他の天然植物性
繊維が用いられる。植物性繊維を溶液として用いる場合
の組成液は,紙料液に用いられる天然糊剤その他ポリビ
ニルアルコール,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオ
キシド等の合成糊剤も用いられる。縮充加工の前後のポ
リマー加工に用いられるポリマーは,繊維加工に用いら
れるオリゴマーやポリマーで,例えば,熱可塑性合成樹
脂,ポリアクリル樹脂,ポリウレタン樹脂,エチレン酢
酸ビニル共重合体等があり,熱硬化性樹脂ではメラミン
系のものが利用できる。各原料は,その目的に応じて混
合使用することは適宜できる。次に加工について述べ
る。植物性繊維を基材に付着や埋込みの方法について
は,繊維組成物あるいは組成液を空気流あるいは水流,
若しくは吹付けあるいは塗工,若しくは流延等によって
行われる。縮充については,縮充加工の前処理液は,炭
酸ナトリウム,アンモニア,石けん液等が用いられる。
縮充加工についてはタンブリング,ウインス,液流(揉
み),機械揉み等による揉み加工によって行われる。ポ
リマー加工は,グラビヤコート,塗工,吹付け,カーテ
ンフローコート,含浸等の加工によって行われる。
【0008】ポリマー加工や縮充加工の順序や複数回の
加工は適宜実施し得るものであり,縮充加工は,基材密
度を高めるほか,毛羽立ち加工にもなり,ポリマー加工
したあと実施する場合は,凹凸や皺加工的効果を与え,
また柔軟加工したことにもなる。起毛および毛羽立ち
は,起毛機やサンデイング加工機によっても行われる。
また外観上に変化を与え,装飾効果を与えるには,印刷
や染色加工によって行われる。染色加工する場合は,複
合繊維シート状物を構成する素材が複数でバラエテイに
富み,縮充加工により,不均整シートになっており,不
均整な色調や染色むらをつくる。
【0009】
【発明の効果】縮充性のある動物性繊維若しくはそれを
主体としたものを基材とし,植物性繊維を基材上に構成
し,一部を基材に埋め込んだ状態の複合繊維シート状物
とし,揉み動作を行って,基材を縮充することにより,
複合の一体性を高め,ポリマー加工を施すことにより凹
凸や皺と不均整な構成むらを形成し,天然素材の種類の
異ったもので複合繊維シートしていることで,染色加工
することにより,染色むらを作る。また,構成素材は,
天然繊維が主体なので,吸排湿性や感温性,触感等に自
然感があって,衣料用素材として適したものになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04C 2/32 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮充性のある動物性繊維若しくはそれを
    主体としたものをウエブあるいは不織布若しくはフエル
    ト状物として,これを基材とし,この上に植物性繊維若
    しくはそれを主体とした組成物あるいはその組成液を空
    気流あるいは水流等により,若しくは吹付け,塗工ある
    いは流延等により,植物性繊維を基材内や基材上に構成
    して複合天然繊維シート状物とし,これをそのまま若し
    くはポリマー加工を施し,そのまま又は縮充の前加工を
    施し,タンブリングあるいはウインス又は液流等による
    湿式揉み加工,あるいは染色加工を施して縮充し,その
    ままか,又はポリマー加工を施したことを特徴とする複
    合天然繊維から成る不織布。
  2. 【請求項2】 複合天然繊維シート状物としたものを,
    ポリマー加工を行ったのち,機械的乾式揉み加工を施し
    て皺付けあるいは凹凸若しくは柔軟化し,又は縮充し,
    そのままか,あるいはその後にタンブリングあるいはウ
    インス又は液流による揉み加工あるいは染色加工を施し
    て縮充し,そのままか又はポリマー加工を施したことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の複合天然繊維か
    ら成る不織布。
  3. 【請求項3】 縮充加工を施した複合天然繊維シート状
    物,又は,これにポリマー加工したもの,若しくはさら
    に機械的揉み加工を施したものをサンデイング加工し
    て,表面の触感および基体をソフト化したことを特徴と
    する複合天然繊維から成る不織布。
  4. 【請求項4】 縮充加工を施した複合天然繊維シート状
    物およびそのものにポリマー加工や機械的揉み加工した
    もの,又はサンデイング加工したものに染色加工を施し
    て,原料素材の差や加工状態によって,染色むらをつく
    り,不均整な色調としたことを特徴とした特許請求の範
    囲第3項記載の複合天然繊維から成る不織布。
JP6120844A 1994-04-20 1994-04-20 複合天然繊維から成る不織布 Pending JPH07292567A (ja)

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JP6120844A JPH07292567A (ja) 1994-04-20 1994-04-20 複合天然繊維から成る不織布

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6844276B2 (en) * 2001-03-22 2005-01-18 Milliken & Company Dyed microfiber textiles
JP2005156803A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Fujikoo:Kk トナー漏出防止・掻き取り用の縮充フェルト材
JP2007113750A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Fujikoo:Kk 微粉粒体の漏出防止用のシール材

Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6844276B2 (en) * 2001-03-22 2005-01-18 Milliken & Company Dyed microfiber textiles
US7371700B2 (en) 2001-03-22 2008-05-13 Milliken & Company Dyed microfiber textiles
US7550017B2 (en) 2001-03-22 2009-06-23 Milliken & Company Dyed microfiber textiles
JP2005156803A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Fujikoo:Kk トナー漏出防止・掻き取り用の縮充フェルト材
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