JPH0729169B2 - 等速継手の外輪の製造方法 - Google Patents

等速継手の外輪の製造方法

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JPH0729169B2
JPH0729169B2 JP2265185A JP26518590A JPH0729169B2 JP H0729169 B2 JPH0729169 B2 JP H0729169B2 JP 2265185 A JP2265185 A JP 2265185A JP 26518590 A JP26518590 A JP 26518590A JP H0729169 B2 JPH0729169 B2 JP H0729169B2
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貴司 木原
淳哉 佐伯
雄次 浅香
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は等速継手の外輪を製造する方法に関する。
(従来の技術) 等速継手の外輪においては、内周面に周方向に間隔を存
して複数条のトラック溝が形成されたカップ部と、該カ
ップ部の底部からその外方に同心に延設され、内周面に
スプライン部が形成された中空の軸部とから成るものが
一般に知られている。
この種の外輪を製造する方法としては、次のようなもの
が知られている。
すなわち、まず、素材ビレットから据込成形や押出成形
等を経て外輪と概略相似形状の外輪素材を成形する。こ
の場合、該外輪素材の前記カップ部に対応する予備カッ
プ部の内周面には前記トラック溝と略相似形状の予備ト
ラック溝を形成しておき、また、該外輪素材の前記軸部
に対応する予備軸部には、前記スプライン部を形成する
ための加工穴を穿設しておく。
次いで、該外輪素材の予備カップ部をカップ部内周面成
形用パンチの先端部に同心に嵌挿して該外輪素材を該パ
ンチに支承し、この状態で、しごき加工用ダイを該外輪
素材のカップ部に同心に外嵌しつつ該パンチに基部に向
かって移動させることにより該予備カップ部を該パンチ
及びダイとの間でしごいて前記カップ部を成形する。
そして、これと並行して、スプライン部成形用パンチを
前記外輪素材の予備軸部の加工穴に同心に嵌挿して該加
工穴の内周面に前記スプライン部を成形し、これによっ
て、前記外輪を製造する。
この場合、かかる製造方法では、前記カップ部内周面成
形用パンチは金型装置の下型に、前記しごき加工用ダイ
及びスプライン部成形用パンチは該金型装置の上型に設
けられ、上型の1ストロークにおいて、前記外輪が外輪
素材から成形される。
しかしながら、かかる製造方法では、特に前記スプライ
ン部の成形において、前記スプライン部成形用パンチが
外輪素材の予備軸部の加工穴に嵌挿される際に、両者の
同軸度が確実に確保されていないと該予備軸部の端部が
部分的に外方に広がってしまうことが多々あり、このた
め、成形された軸部のスプライン部に軸ずれが生じてし
まうという不都合があった。
(解決しようとする課題) 本発明はかかる不都合を解消し、内周面に周方向に間隔
を存して複数条のトラック溝が形成されたカップ部と、
該カップ部の底部からその外方に同心に延設され、内周
面にスプライン部が形成された中空の軸部とから成る等
速継手の外輪を製造する際に、特に該外輪の軸部のスプ
ライン部の同軸度を確実に精度よく確保することができ
る製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決する手段) 本発明の等速継手の外輪の製造方法はかかる目的を達成
するために、内周面に周方向に間隔を存して複数条のト
ラック溝が形成されたカップ部と、該カップ部の底部か
らその外方に同心に延設され、内周面にスプライン部が
形成された中空の軸部とから成る等速継手の外輪を製造
する方法であって、前記カップ部及び軸部にそれぞれ対
応する予備カップ部及び予備軸部を有し、該予備カップ
部の内周面トラック溝と略相似形状の予備トラック溝が
形成され、且つ該予備軸部に加工穴が同心に穿設された
外輪素材を製造する工程と、カップ部内周面成形用パン
チに該外輪素材の予備カップ部を同心に嵌挿して該外輪
素材を該パンチに支承する工程と、該支承後にしごき加
工用ダイを該外輪素材の予備カップ部に同心に外嵌しつ
つ前記カップ部内周面成形用パンチの基部に向かって移
動させ、この時、該外輪素材の予備カップ部を該ダイと
該パンチとの間でしごいて前記カップ部を成形する工程
と、該成形と並行して軸部外径拘束ダイを該外輪素材の
予備軸部の外周にその全長にわたって嵌挿する工程と、
該嵌挿後にスプライン部成形用パンチを前記予備軸部の
加工穴に同心に嵌挿し、この時、該パンチにより該加工
穴の内周面に前記スプライン部を成形する工程とから成
ることを特徴とする。
(作用) かかる手段によれば、前記外輪のカップ部が前記カップ
部内周面成形用パンチとしごき加工用ダイとの間で前記
外輪素材の予備カップ部をしごくことにより成形される
際に、これと並行して前記軸部外径拘束ダイが前記外輪
素材の予備軸部の外周にその全長にわたって嵌挿され、
この状態で、前記スプライン部成形用パンチを該予備軸
部の加工穴に嵌挿することにより前記スプライン部が成
形され、これによって前記外輪が製造される。
そして、この時、特にスプライン部の成形の際には、外
輪素材の予備軸部の外周が全長にわたって前記軸部外径
拘束ダイにより拘束されるので、該予備軸部の端部が外
方に広がることなく前記スプライン部が成形される。
(実施例) 本発明の等速継手の外輪の製造方法の一例を第1図乃至
第3図に従って説明する。第1図は該製造方法の工程説
明図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図(a)
〜(e)は該製造方法の要部の工程説明図である。
第1図及び第2図で、1は本発明を適用して製造すべき
等速継手の外輪、2は該外輪1の原材料となる素材ビレ
ット、3は該素材ビレット2から外輪1を製造する過程
で製造される外輪素材である。
外輪1は、カップ部4とその底部から外方に同心に延設
された中空の軸部5とから成り、カップ部4の内周面に
はその開口端部から底部にかけて延在する複数条のトラ
ック溝6が周方向に等間隔で形成され、軸部5の内周面
にはスプライン部7が形成されている。
第1図において、外輪1を製造する際には、まず、素材
ビレット2から据込成形や押出成形等を経て外輪素材3
を製造する。
この場合、外輪素材3においては、外輪1のカップ部4
及び軸部5に対応して予備カップ部8及び予備軸部9が
形成され、これらは外輪1と略相似形状に形成される。
さらに詳細には、予備カップ部8は、外輪1のカップ部
4よりもその肉厚が厚肉に形成されると共にその軸方向
の長さが短く形成され、且つその内径が若干大きめに形
成される。そして、予備カップ部8の内周面には、外輪
1のトラック溝6と略相似形状の予備トラック溝10が形
成される。また、予備軸部9の軸心部には、前記スプラ
イン部7を形成するための加工穴11が形成される。
かかる後には、詳細は後述するが、外輪素材3の予備カ
ップ8をしごき加工することによりカップ部4を形成
し、また、該しごき加工と共に予備軸部9の加工穴11の
内周面に後述するパンチによりスプライン部7を形成
し、これによって、所望の外輪1を得る。
次に、外輪素材3から外輪1を製造する方法について第
3図(a)〜(e)に従って詳説する。
第3図(a)で、12は下型、13は上型であり、下型12に
は、カップ部内周面成形用パンチ14(以下、単にカップ
用パンチ14という)が立設され、上型13には、しごき加
工用ダイ15(以下、単にダイ15という)、軸部外径拘束
ダイ16(以下、単に拘束ダイ16という)及びスプライン
部成形用パンチ17(以下、単にスプライン用パンチ17と
いう)が装着されている。
ダイ15は、上型13に垂設されたアーム部18の下端部にカ
ップ用パンチ14と同心に固設され、スプライン用パンチ
17は、ダイ15の上側で上型13にカップ用パンチ14と同心
に垂設されている。そして、スプライン用パンチ17の先
端部の外周面には、前記軸部5のスプライン部7を成形
するためのスプライン成形部19が形成されている。ま
た、拘束ダイ16は、スプライン用パンチ17の胴部に同心
に昇降自在に挿着されると共に、その上端部が上型13に
固設された係止体20に顎部21を介して係止され、さら
に、スプリング22により下方に付勢されている。
前記外輪1は、これらのカップ用パンチ14やダイ15等に
より前記外輪素材3から次のように成形される。
すなわち、外輪素材3から外輪1を成形する際には、ま
ず、第3図(a)示のように外輪素材3の予備カップ部
8がカップ用パンチ14の上端部に嵌挿されて支承され、
この状態で、上型13がダイ15等と共に下降される。
そして、該下降時には、まず、第3図(b)示のよう
に、ダイ15が予備カップ部8に同心に外嵌されつつ下降
され、この時、該予備カップ部8がダイ15とカップ用パ
ンチ14との間でしごかれて、該パンチ14の外面形状に倣
って塑性変形し、これによって、該予備カップ部8から
前記カップ部4が成形される。
次いで、第3図(c)示のように、拘束ダイ16が予備軸
部9の外周に全周且つ全長にわたって嵌挿され、これに
よって、該予備軸部9の外周面が該拘束ダイ16により拘
束されると共に、前記スプライン用パンチ17と予備軸部
9との同軸度が確保される。
そして、この状態で、次に第3図(d)示のように、予
備軸部9の加工穴11にスプライン用パンチ17の先端部が
嵌挿され、この時、該スプライン用パンチ17のスプライ
ン成形部19により該加工穴11の内周面にスプライン部7
が成形され、これによって、該予備軸部9から軸部5が
形成される。
この場合、予備軸部9の外周面は拘束ダイ16により拘束
されているので、スプライン用パンチ17の先端部は、予
備軸部9の端部を部分的に押し広げたりすることなく加
工穴11に確実に同心に嵌挿され、従って、スプライン部
7の同軸度が確実に確保される。
かかる後には、第3図(e)示のように、上型13が上昇
されてスプライン用パンチ17等が外輪1から脱離される
一方、上型13に設けられている図示しないストリッパに
より該外輪1がカップ用パンチ14から抜脱される。
(効果) 上記の説明から明らかなように、本発明の等速継手の外
輪の製造方法によれば、外輪素材の予備軸部の加工穴に
スプライン部成形用パンチを嵌挿してスプライン部を成
形する際に、軸部外形拘束ダイを該予備軸部に嵌挿して
該予備軸部の外周面を拘束するようにしたことによっ
て、該外輪の軸部のスプライン部を、その同軸度を確実
に確保することができ、同軸性に優れた外輪を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の等速継手の外輪の製造方法の一例の工
程説明図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図
(a)〜(e)は該製造方法の要部の工程説明図であ
る。 1…外輪、3…外輪素材 4…カップ部、5…軸部 6…トラック溝、7…スプライン部 8…予備カップ部、9…予備軸部 10…予備トラック溝、11…加工穴 14…カップ部内周面成形用パンチ 15…しごき加工用ダイ 16…軸部外径拘束ダイ 17…スプライン部成形用パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅香 雄次 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−60840(JP,A) 特開 平3−60841(JP,A) 特開 平2−34242(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面に周方向に間隔を存して複数条のト
    ラック溝が形成されたカップ部と、該カップ部の底部か
    らその外方に同心に延設され、内周面にスプライン部が
    形成された中空の軸部とから成る等速継手の外輪を製造
    する方法であって、前記カップ部及び軸部にそれぞれ対
    応する予備カップ部及び予備軸部を有し、該予備カップ
    部の内周面に前記トラック溝と略相似形状の予備トラッ
    ク溝が形成され、且つ該予備軸部に加工穴が同心に穿設
    された外輪素材を製造する工程と、カップ部内周面成形
    用パンチに該外輪素材の予備カップ部を同心に嵌挿して
    該外輪素材を該パンチに支承する工程と、該支承後にし
    ごき加工用ダイを該外輪素材の予備カップ部に同心に外
    嵌しつつ前記カップ部内周面成形用パンチの基部に向か
    って移動させ、この時、該外輪素材の予備カップ部を該
    ダイと該パンチとの間でしごいて前記カップ部を成形す
    る工程と、該成形と並行して軸部外径拘束ダイを該外輪
    素材の予備軸部の外周にその全長にわたって嵌挿する工
    程と、該嵌挿後にスプライン部成形用パンチを前記予備
    軸部の加工穴に同心に嵌挿し、この時、該パンチにより
    該加工穴の内周面に前記スプライン部を成形する工程と
    から成ることを特徴とする等速継手の外輪の製造方法。
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JPH06344073A (ja) * 1993-06-11 1994-12-20 Gooshiyuu:Kk 底付インボリュートスプライン穴の成形法
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