JPH06344073A - 底付インボリュートスプライン穴の成形法 - Google Patents
底付インボリュートスプライン穴の成形法Info
- Publication number
- JPH06344073A JPH06344073A JP16607293A JP16607293A JPH06344073A JP H06344073 A JPH06344073 A JP H06344073A JP 16607293 A JP16607293 A JP 16607293A JP 16607293 A JP16607293 A JP 16607293A JP H06344073 A JPH06344073 A JP H06344073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- spline
- spline groove
- forming
- cold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 粗成形を熱間または温間による塑性加工で、
インボリュートスプライン部分は冷間塑性加工にて行
い、製造の簡易化と、高強度化、製品の均一性を図る。 【構成】 所望の素材WOを熱間または温間鍛造により
成形すべき製品の外形状を整えた後、スプライン溝Sを
形成すべき部分W2に予め定めた穴明け基準面となる所
要深度の下穴Hを形成する。次にこの下穴H間に冷間塑
性加工にて所要形状及び深度のスプライン溝Sを形成す
る。
インボリュートスプライン部分は冷間塑性加工にて行
い、製造の簡易化と、高強度化、製品の均一性を図る。 【構成】 所望の素材WOを熱間または温間鍛造により
成形すべき製品の外形状を整えた後、スプライン溝Sを
形成すべき部分W2に予め定めた穴明け基準面となる所
要深度の下穴Hを形成する。次にこの下穴H間に冷間塑
性加工にて所要形状及び深度のスプライン溝Sを形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間または温間により塑
性加工にて、しかも深度の深いスプライン穴を成形する
底付インボリュートスプライン穴の成形法に関するもの
である。
性加工にて、しかも深度の深いスプライン穴を成形する
底付インボリュートスプライン穴の成形法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車のユニバーサルジョイント等に用
いられるヨークには、熱間鍛造と機械加工の組み合せに
よる一体加工方法が採用されている。この鍛造・機械加
工法は素材を熱間鍛造工程にて予め外形状を整え、次に
これにドリル等の機械にて下穴貫通加工を施した後、こ
の下穴内にブローチ加工にて所要のスプラインを形成
し、このヨークの内面に開口した下孔に底蓋を嵌合溶着
するかまたはシールにて閉鎖し、ヨーク片部よりスプラ
イン溝内にゴミ等を侵入を防止している。
いられるヨークには、熱間鍛造と機械加工の組み合せに
よる一体加工方法が採用されている。この鍛造・機械加
工法は素材を熱間鍛造工程にて予め外形状を整え、次に
これにドリル等の機械にて下穴貫通加工を施した後、こ
の下穴内にブローチ加工にて所要のスプラインを形成
し、このヨークの内面に開口した下孔に底蓋を嵌合溶着
するかまたはシールにて閉鎖し、ヨーク片部よりスプラ
イン溝内にゴミ等を侵入を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし熱間鍛造と機械
加工の組み合せ法においてはスプライン溝の形成は下穴
加工、ブローチ加工と機械による研削加工のため手数を
要し、かつスプライン溝の成形にもその長さ(深さ)に
も限度があり、あまり深いスプライン溝の形成は困難と
なるとともにスプライン溝部内にヨーク部よりゴミ等の
侵入を防止するため下穴開口部面を蓋やシールにて行う
閉鎖にも手数を要する等の欠点がある。
加工の組み合せ法においてはスプライン溝の形成は下穴
加工、ブローチ加工と機械による研削加工のため手数を
要し、かつスプライン溝の成形にもその長さ(深さ)に
も限度があり、あまり深いスプライン溝の形成は困難と
なるとともにスプライン溝部内にヨーク部よりゴミ等の
侵入を防止するため下穴開口部面を蓋やシールにて行う
閉鎖にも手数を要する等の欠点がある。
【0004】本発明は粗成形を熱間または温間による塑
性加工で、インボリュートスプライン部分は冷間塑性加
工にて行い、製造の簡易化と、高強度化、製品の均一性
を図ることを目的とする。
性加工で、インボリュートスプライン部分は冷間塑性加
工にて行い、製造の簡易化と、高強度化、製品の均一性
を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、所望の素材を熱間または温間
鍛造により成形すべき製品の外形状を整えた後、スプラ
イン溝を形成すべき部分に予め定めた穴明け基準面とな
る所要深度の下穴を形成し、次にこの下穴間に冷間鍛造
にて所要形状及び深度のスプライン溝を形成して成るこ
とを要旨とする。
するためになしたもので、所望の素材を熱間または温間
鍛造により成形すべき製品の外形状を整えた後、スプラ
イン溝を形成すべき部分に予め定めた穴明け基準面とな
る所要深度の下穴を形成し、次にこの下穴間に冷間鍛造
にて所要形状及び深度のスプライン溝を形成して成るこ
とを要旨とする。
【0006】
【作用】粗成形工程は熱間または温間による塑性加工と
してその外形を整えるとともにインボリュートスプライ
ン部分を貫通しない下穴を形成し、ついでその下穴形状
にならって金型にて冷間塑性加工にて整形加工する。こ
のため機械加工が省け、深いスプライン加工も行えるの
で、製作が簡易、かつ製品が均一化されるとともに、ス
プライン部分に冷間加工工程にて発生する内部応力によ
り高強度化を図ることができ、さらには下穴として貫通
穴を穿孔しないので開口端がなく、従って閉鎖する手数
も省けるものとなる。
してその外形を整えるとともにインボリュートスプライ
ン部分を貫通しない下穴を形成し、ついでその下穴形状
にならって金型にて冷間塑性加工にて整形加工する。こ
のため機械加工が省け、深いスプライン加工も行えるの
で、製作が簡易、かつ製品が均一化されるとともに、ス
プライン部分に冷間加工工程にて発生する内部応力によ
り高強度化を図ることができ、さらには下穴として貫通
穴を穿孔しないので開口端がなく、従って閉鎖する手数
も省けるものとなる。
【0007】
【実施例】以下本発明底付インボリュートスプライン穴
の整形法を図示の実施例にもとづいて説明する。プロペ
ラシャフトとデファレンシャルギヤ間に介在するユニバ
ーサルジョイントのヨークについてその成形を説明す
る。まず所望の素材をもって、しかもこの素材を所定の
形状に鍛造による塑性加工に必要、かつ有効な温度に加
熱し、これを鍛造用型にて熱間または温間鍛造にて粗加
工を行う。この粗加工工程でヨークとして外形状を整う
ようにする。
の整形法を図示の実施例にもとづいて説明する。プロペ
ラシャフトとデファレンシャルギヤ間に介在するユニバ
ーサルジョイントのヨークについてその成形を説明す
る。まず所望の素材をもって、しかもこの素材を所定の
形状に鍛造による塑性加工に必要、かつ有効な温度に加
熱し、これを鍛造用型にて熱間または温間鍛造にて粗加
工を行う。この粗加工工程でヨークとして外形状を整う
ようにする。
【0008】このように熱間または温間による塑性加工
を行った後、焼きならし、焼き入れ焼き戻し、打放しな
どの熱処理を必要に応じて行い、次いで外表面に付着し
ているスケ−ル等をショットブラストにて剥離し、次に
冷間加工を精度よく行えるようになす。
を行った後、焼きならし、焼き入れ焼き戻し、打放しな
どの熱処理を必要に応じて行い、次いで外表面に付着し
ているスケ−ル等をショットブラストにて剥離し、次に
冷間加工を精度よく行えるようになす。
【0009】次にこのヨーク素材W1に突出した棒状を
するスプライン形成部W2に予備成形を施す。これはス
プライン形成部W2に外側端面よりその長手軸心に沿っ
て予め形成するスプライン溝の深さに合わせて予備形状
の下穴Hを予め定めた深さになるようにして穿つ。これ
は従来のようにドリルにて機械加工で穿孔することもで
きるが、冷間塑性加工すなわち冷間鍛造にて行う。この
場合予備形状の下穴Hはヨーク素材を貫通することな
く、所要深度のスプライン溝を形成する長さとなるよう
にして定める。これにより穴明け基準面を決定する。
するスプライン形成部W2に予備成形を施す。これはス
プライン形成部W2に外側端面よりその長手軸心に沿っ
て予め形成するスプライン溝の深さに合わせて予備形状
の下穴Hを予め定めた深さになるようにして穿つ。これ
は従来のようにドリルにて機械加工で穿孔することもで
きるが、冷間塑性加工すなわち冷間鍛造にて行う。この
場合予備形状の下穴Hはヨーク素材を貫通することな
く、所要深度のスプライン溝を形成する長さとなるよう
にして定める。これにより穴明け基準面を決定する。
【0010】次に下穴H内に所要のスプライン溝Sを外
周に形成した冷間鍛造用の雄型を挿入し、素材外周面よ
り雌型を用いて所要圧にて加圧して下穴内周面にスプラ
イン溝Sを形成するものである。この時下穴H内に挿入
するスプライン雄型は形成すべき深さとなるようにして
定める。
周に形成した冷間鍛造用の雄型を挿入し、素材外周面よ
り雌型を用いて所要圧にて加圧して下穴内周面にスプラ
イン溝Sを形成するものである。この時下穴H内に挿入
するスプライン雄型は形成すべき深さとなるようにして
定める。
【0011】冷間スプライン加工を行った後、仕上加工
を行い、所定のスプライン溝が形成されているか否かを
検査して製品とするものである。
を行い、所定のスプライン溝が形成されているか否かを
検査して製品とするものである。
【0012】このようにスプライン溝Sを冷間による塑
性加工にて形成することにより、スプライン部の強度が
機械加工に比べ大とすることができるものである。なお
上記実施例はユニバーサルジョイントのヨークの製造に
ついて説明したが、スプライン溝を形成する製品であれ
ばユニバーサルジョイントに限定されることなく、他の
製品にも応用できるものである。
性加工にて形成することにより、スプライン部の強度が
機械加工に比べ大とすることができるものである。なお
上記実施例はユニバーサルジョイントのヨークの製造に
ついて説明したが、スプライン溝を形成する製品であれ
ばユニバーサルジョイントに限定されることなく、他の
製品にも応用できるものである。
【0013】
【発明の効果】本発明底付インボリュートスプライン穴
の成形法は所望の素材を熱間または温間鍛造により成形
すべき製品の外形状を整えた後、スプライン溝を形成す
べき部分に予め定めた穴明け基準面となる所要深度の下
穴を形成し、次にこの下穴間に冷間鍛造にて所要形状及
び深度のスプライン溝を形成するようにしているため、
機械加工を省き、鍛造により、しかもスプライン溝は冷
間鍛造にて成形できるので高強度化を図れるとともに有
底状のしかも深い下穴内にもスプライン溝を形成でき、
しかも下穴形状にならって金型による冷間塑性加工を行
うため、小径穴内にて容易にスプライン溝を形成できる
等数々の利点がある。
の成形法は所望の素材を熱間または温間鍛造により成形
すべき製品の外形状を整えた後、スプライン溝を形成す
べき部分に予め定めた穴明け基準面となる所要深度の下
穴を形成し、次にこの下穴間に冷間鍛造にて所要形状及
び深度のスプライン溝を形成するようにしているため、
機械加工を省き、鍛造により、しかもスプライン溝は冷
間鍛造にて成形できるので高強度化を図れるとともに有
底状のしかも深い下穴内にもスプライン溝を形成でき、
しかも下穴形状にならって金型による冷間塑性加工を行
うため、小径穴内にて容易にスプライン溝を形成できる
等数々の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明底付インボリュートスプライン穴の成形
法の工程を示す説明図である。
法の工程を示す説明図である。
【図2】従来の製作工程を示す説明図である。
WO 素材 W1 ヨーク素材 W2 スプライン形成部 H 下穴 S スプライン溝
Claims (1)
- 【請求項1】 所望の素材を熱間または温間鍛造により
成形すべき製品の外形状を整えた後、スプライン溝を形
成すべき部分に予め定めた穴明け基準面となる所要深度
の下穴を形成し、次にこの下穴間に冷間鍛造にて所要形
状及び深度のスプライン溝を形成して成ることを特徴と
する底付インボリュートスプライン穴の成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16607293A JPH06344073A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 底付インボリュートスプライン穴の成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16607293A JPH06344073A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 底付インボリュートスプライン穴の成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06344073A true JPH06344073A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15824466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16607293A Pending JPH06344073A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 底付インボリュートスプライン穴の成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06344073A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126296A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Nsk Ltd | ステアリング装置用締結部及びその製造方法 |
JP2014514167A (ja) * | 2011-05-10 | 2014-06-19 | オウベル・アンド・デュヴァル | 金属部品を作製するための熱間押出し法、この方法を実施するための押出し工具、及びこの方法によって作製されたランディングギアロッド |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6329638B2 (ja) * | 1979-06-14 | 1988-06-14 | Amada Kk | |
JPH01215429A (ja) * | 1988-02-24 | 1989-08-29 | Honda Motor Co Ltd | 大径底付きインタナル歯形部材の製造方法 |
JPH0360841A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント外輪の製造方法および製造装置 |
JPH0360840A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント外輪およびその製造方法 |
JPH04143038A (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-18 | Honda Motor Co Ltd | 等速継手の外輪の製造方法 |
JPH05337590A (ja) * | 1992-06-12 | 1993-12-21 | Honda Motor Co Ltd | 等速継手の外輪の製造方法および装置 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16607293A patent/JPH06344073A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6329638B2 (ja) * | 1979-06-14 | 1988-06-14 | Amada Kk | |
JPH01215429A (ja) * | 1988-02-24 | 1989-08-29 | Honda Motor Co Ltd | 大径底付きインタナル歯形部材の製造方法 |
JPH0360841A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント外輪の製造方法および製造装置 |
JPH0360840A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 等速ジョイント外輪およびその製造方法 |
JPH04143038A (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-18 | Honda Motor Co Ltd | 等速継手の外輪の製造方法 |
JPH05337590A (ja) * | 1992-06-12 | 1993-12-21 | Honda Motor Co Ltd | 等速継手の外輪の製造方法および装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008126296A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Nsk Ltd | ステアリング装置用締結部及びその製造方法 |
JP2014514167A (ja) * | 2011-05-10 | 2014-06-19 | オウベル・アンド・デュヴァル | 金属部品を作製するための熱間押出し法、この方法を実施するための押出し工具、及びこの方法によって作製されたランディングギアロッド |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100971219B1 (ko) | 요크 제조공정 | |
JPH03242408A (ja) | 中空エンジンバルブの製造方法 | |
US11318569B2 (en) | Net forged spiral bevel gear | |
KR100876420B1 (ko) | 요크제조방법 | |
KR920007455B1 (ko) | 단편형 밸브 슬리이브와 제조방법 | |
JPS61235033A (ja) | 歯車の製造法 | |
JPH06344073A (ja) | 底付インボリュートスプライン穴の成形法 | |
US5299441A (en) | Method of making a mandrel comprising a drill section for a self-drilling blind rivet | |
US2948052A (en) | Method of manufacturing hollow poppet valves for internal combustion engines | |
JPH06335747A (ja) | 中空シャフトの成形法 | |
JP2000317570A (ja) | ギヤの製造方法 | |
JPH05223117A (ja) | カウンタ軸およびその製造方法 | |
JP4384336B2 (ja) | ピストンピンの製造方法 | |
JPH04366028A (ja) | 変速用歯車 | |
JP2527747B2 (ja) | 自在継手の軸の製造方法 | |
JP2870373B2 (ja) | かさ歯車の製造方法 | |
RU2056209C1 (ru) | Способ получения составных деталей | |
JPH0679392A (ja) | 歯車の鍛造方法 | |
JP3083762B2 (ja) | シンクロナイザーハブの製造方法 | |
JPH0771566A (ja) | 歯車及びその製造方法 | |
JPH0332416B2 (ja) | ||
JPS63109210A (ja) | 中空エンジンバルブの製造方法 | |
JPS6033847A (ja) | 捩り強度に優れた駆動軸の製造方法 | |
JPH0262100B2 (ja) | ||
JPH0523777A (ja) | 密閉鍛造用金型 |