JPH07291677A - 複層ガラスおよびその製法 - Google Patents
複層ガラスおよびその製法Info
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- JPH07291677A JPH07291677A JP11014494A JP11014494A JPH07291677A JP H07291677 A JPH07291677 A JP H07291677A JP 11014494 A JP11014494 A JP 11014494A JP 11014494 A JP11014494 A JP 11014494A JP H07291677 A JPH07291677 A JP H07291677A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C27/00—Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
- C03C27/06—Joining glass to glass by processes other than fusing
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- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複層ガラスの生産の合理化と大巾なコストダ
ウンを実現させる。 【構成】 平行なガラス板1、1間に気層2を介在して
接合部材3で複数のガラス板1、1を重合一体化した複
層ガラスであって、該接合部材3が、ガラス板の周縁に
沿った周囲に貼着される付加反応型接着層4を両面に備
えた弾性体からなり、該付加反応型接着層4とガラス板
1との間に反応触媒層5を介在させて圧接し、前記付加
反応型接着層4と硬化反応一体化することで、組み込み
工数削減と養生期間などの工期短縮化とを実現させ、複
層ガラス生産の合理化と大巾なコストダウンとが可能
で、しかも取扱い容易で組立て作業も簡便で接合強度や
防火性能も大巾に向上できる。
ウンを実現させる。 【構成】 平行なガラス板1、1間に気層2を介在して
接合部材3で複数のガラス板1、1を重合一体化した複
層ガラスであって、該接合部材3が、ガラス板の周縁に
沿った周囲に貼着される付加反応型接着層4を両面に備
えた弾性体からなり、該付加反応型接着層4とガラス板
1との間に反応触媒層5を介在させて圧接し、前記付加
反応型接着層4と硬化反応一体化することで、組み込み
工数削減と養生期間などの工期短縮化とを実現させ、複
層ガラス生産の合理化と大巾なコストダウンとが可能
で、しかも取扱い容易で組立て作業も簡便で接合強度や
防火性能も大巾に向上できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビル用窓或いは寒
冷地域建築物用窓その他冷房、暖房対策の省エネルギー
住宅用窓などに用いられる複層ガラスおよびその製法に
関するものである。
冷地域建築物用窓その他冷房、暖房対策の省エネルギー
住宅用窓などに用いられる複層ガラスおよびその製法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から平行なガラス板間に気層を介在
させて接合部材で複数のガラス板を積層重合一体化した
複層ガラスが、省エネルギー住宅のための窓ガラスとし
て多用されている。
させて接合部材で複数のガラス板を積層重合一体化した
複層ガラスが、省エネルギー住宅のための窓ガラスとし
て多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この複層ガ
ラスは図7に示すように二枚以上のガラス板d,d間に
気層e形成して吸湿材a1 を有し穴加工した金属製型枠
aやスペーサを粘着ゴムb,シーラント充填cなどの接
着層で積層一体化されたもので、材料費が高価で組み込
み工数、製造工程も多く煩雑で、しかも養生期間も3〜
4週間もかかり長くて生産性を余り上げられずコスト割
高な建材となって普及が困難で問題があった。本発明
は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、組み
込み工数削減と養生期間などの工期短縮化とを実現さ
せ、複層ガラス生産の合理化と大巾なコストダウンとが
可能で、しかも取扱い容易で組立て作業も簡便で接合強
度や防火性能も大巾に向上できる複層ガラスおよびその
製法を提供することを目的とするものである。
ラスは図7に示すように二枚以上のガラス板d,d間に
気層e形成して吸湿材a1 を有し穴加工した金属製型枠
aやスペーサを粘着ゴムb,シーラント充填cなどの接
着層で積層一体化されたもので、材料費が高価で組み込
み工数、製造工程も多く煩雑で、しかも養生期間も3〜
4週間もかかり長くて生産性を余り上げられずコスト割
高な建材となって普及が困難で問題があった。本発明
は、これら従来の欠点を排除しようとするもので、組み
込み工数削減と養生期間などの工期短縮化とを実現さ
せ、複層ガラス生産の合理化と大巾なコストダウンとが
可能で、しかも取扱い容易で組立て作業も簡便で接合強
度や防火性能も大巾に向上できる複層ガラスおよびその
製法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、平行なガラス
板間に気層を介在して接合部材で複数のガラス板を重合
一体化した複層ガラスにおいて、前記接合部材が、ガラ
ス板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着層
を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層と
ガラス板との間に反応触媒層を介在させて圧接し、前記
付加反応型接着層と硬化反応一体化したものである。ま
た本発明では、複数のガラス板の接合対向面にそれぞれ
離型キャリアシートまたはテープに備えられている反応
触媒層を貼り合わせつつ前記離形兼キャリアシートまた
はテープを剥離して転写し、該反応触媒層間に、付加反
応型接着層を両面に備えた弾性接合部材を介在して積層
して接合硬化することで複層ガラスとするものである。
板間に気層を介在して接合部材で複数のガラス板を重合
一体化した複層ガラスにおいて、前記接合部材が、ガラ
ス板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着層
を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層と
ガラス板との間に反応触媒層を介在させて圧接し、前記
付加反応型接着層と硬化反応一体化したものである。ま
た本発明では、複数のガラス板の接合対向面にそれぞれ
離型キャリアシートまたはテープに備えられている反応
触媒層を貼り合わせつつ前記離形兼キャリアシートまた
はテープを剥離して転写し、該反応触媒層間に、付加反
応型接着層を両面に備えた弾性接合部材を介在して積層
して接合硬化することで複層ガラスとするものである。
【0005】
【作用】平行なガラス板間に介在される接合部材が、ガ
ラス板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着
層を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層
とガラス板との間に反応触媒層を介在させて圧接し、前
記付加反応型接着層と硬化反応一体化したことで、付加
反応型接着層の反応時間が大巾に短縮されて養生工期が
短くなり、接着力強度も従来の2〜5倍に向上できると
共に、組立て作業が容易で大規模生産工場での製作に制
約されることなく小規模店舗でも製作でき、既設の窓ガ
ラスを複層化することもでき、かつ接着反応が早いた
め、養生スペースを長期にわたり確保しておく必要もな
く生産合理化が図られ、著しいコストダウンが可能とな
る。
ラス板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着
層を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層
とガラス板との間に反応触媒層を介在させて圧接し、前
記付加反応型接着層と硬化反応一体化したことで、付加
反応型接着層の反応時間が大巾に短縮されて養生工期が
短くなり、接着力強度も従来の2〜5倍に向上できると
共に、組立て作業が容易で大規模生産工場での製作に制
約されることなく小規模店舗でも製作でき、既設の窓ガ
ラスを複層化することもでき、かつ接着反応が早いた
め、養生スペースを長期にわたり確保しておく必要もな
く生産合理化が図られ、著しいコストダウンが可能とな
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図4の例で説明す
ると、平行なガラス板1,1間に気層2を介在して接合
部材3例えば高弾性機能と2種防火機能とを持った弾性
シリコーンガスケットで複数のガラス板1,1を重合一
体化した複層ガラスであって、該接合部材3が、ガラス
板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着層4
を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層4
とガラス板1との間に反応触媒層5を介在させて圧接
し、前記付加反応型接着層4と硬化反応一体化して複層
ガラスとしてある。
ると、平行なガラス板1,1間に気層2を介在して接合
部材3例えば高弾性機能と2種防火機能とを持った弾性
シリコーンガスケットで複数のガラス板1,1を重合一
体化した複層ガラスであって、該接合部材3が、ガラス
板の周縁に沿った周囲に貼着される付加反応型接着層4
を両面に備えた弾性体からなり、該付加反応型接着層4
とガラス板1との間に反応触媒層5を介在させて圧接
し、前記付加反応型接着層4と硬化反応一体化して複層
ガラスとしてある。
【0007】前記接合部材3としては、変位追従性、並
びに応加吸収性に富んだベルト状のシリコーンゴム、発
泡材その他ガスケットの弾性体で、その両側面にSi−
H架橋剤を主成分とし、ビニルシロキサン,補強剤,耐
熱剤,接着向上剤などの添加剤を含む付加反応型接着層
4を一体に接合し、該付加反応型接着層4上に、それぞ
れ必要に応じ剥離シート6を被覆したものを用い、該剥
離シート6のあるときは接合時に剥離した付加反応型接
着層4上にビニルシロキサンを主成分とし、補強剤,接
着向上剤,反応触媒を含む反応触媒層5をキャリアテー
プ7上から転写したガラス板1を接合して硬化反応しう
るものである。
びに応加吸収性に富んだベルト状のシリコーンゴム、発
泡材その他ガスケットの弾性体で、その両側面にSi−
H架橋剤を主成分とし、ビニルシロキサン,補強剤,耐
熱剤,接着向上剤などの添加剤を含む付加反応型接着層
4を一体に接合し、該付加反応型接着層4上に、それぞ
れ必要に応じ剥離シート6を被覆したものを用い、該剥
離シート6のあるときは接合時に剥離した付加反応型接
着層4上にビニルシロキサンを主成分とし、補強剤,接
着向上剤,反応触媒を含む反応触媒層5をキャリアテー
プ7上から転写したガラス板1を接合して硬化反応しう
るものである。
【0008】この接合部材3の外周面には、図3のよう
に弾性がありムーブメント追従性の良い箔状のガスバリ
ヤー材8、例えばSUS箔,Ni箔,Ti箔などの金属
箔或いはAl箔,真鋳箔その他箔材料を一体成形し、弾
性材を通過して侵入する水分を遮断或いは透湿防止する
ように配慮したスペーサとするのがよく、さらに複層ガ
ラス内の防湿性を維持するためにガスバリヤー材8の金
属箔のガラス接触面に低融点金属層12を塗布加工し、
組立セット後に所定温度で融解密着するようにして密閉
された複層ガラス内への水分子侵入を防止し、万一侵入
した微量の水分子は吸湿材で固定するようにするのがよ
い。この場合、シリコーン弾性体と金属箔の組み合せに
よる効果として両者を一体化しガラスと金属箔とを弾性
接触させ、かつ接触界面の応力変化を与え応力変化によ
る追従性を向上させると共に、ガラスと金属箔との間隙
を極少とし、水蒸気透過面積を最小(1/100〜1/
1000)とすることができる。即ち、低融点金属の融
解により微細空隙を充填しガラス面への接着力を強化
し、さらに固化により冷却膨張性を示す特性によって密
閉性を向上してある。また微小な接着界面より侵入する
水分を阻止する手段として、図5に示すように、前記接
合部材3の外周側面に長手方向に、凹溝9を備え、該凹
溝9に吸湿材10、例えば透水性固定材或いは高発泡通
気性のシリコーン発泡体を、粘着剤,ゲル,その他接着
剤で充填固定配備するのが有効である。この場合前記ガ
スバリヤー材8を凹溝9を含めて被覆接合或いは絞り加
工した吸湿材入りのガスケットとして用いることも配慮
され空気遮蔽性をも向上させるのがよい。
に弾性がありムーブメント追従性の良い箔状のガスバリ
ヤー材8、例えばSUS箔,Ni箔,Ti箔などの金属
箔或いはAl箔,真鋳箔その他箔材料を一体成形し、弾
性材を通過して侵入する水分を遮断或いは透湿防止する
ように配慮したスペーサとするのがよく、さらに複層ガ
ラス内の防湿性を維持するためにガスバリヤー材8の金
属箔のガラス接触面に低融点金属層12を塗布加工し、
組立セット後に所定温度で融解密着するようにして密閉
された複層ガラス内への水分子侵入を防止し、万一侵入
した微量の水分子は吸湿材で固定するようにするのがよ
い。この場合、シリコーン弾性体と金属箔の組み合せに
よる効果として両者を一体化しガラスと金属箔とを弾性
接触させ、かつ接触界面の応力変化を与え応力変化によ
る追従性を向上させると共に、ガラスと金属箔との間隙
を極少とし、水蒸気透過面積を最小(1/100〜1/
1000)とすることができる。即ち、低融点金属の融
解により微細空隙を充填しガラス面への接着力を強化
し、さらに固化により冷却膨張性を示す特性によって密
閉性を向上してある。また微小な接着界面より侵入する
水分を阻止する手段として、図5に示すように、前記接
合部材3の外周側面に長手方向に、凹溝9を備え、該凹
溝9に吸湿材10、例えば透水性固定材或いは高発泡通
気性のシリコーン発泡体を、粘着剤,ゲル,その他接着
剤で充填固定配備するのが有効である。この場合前記ガ
スバリヤー材8を凹溝9を含めて被覆接合或いは絞り加
工した吸湿材入りのガスケットとして用いることも配慮
され空気遮蔽性をも向上させるのがよい。
【0009】なお、前記ガラス板1に前記反応触媒層5
を転写する前に、予め接合面に低融点金属層、例えば
鉛,スズ,ビスマスなどからなるU−アロイ融点45〜
180℃このましくは70〜80℃の低融点金属(図示
せず)をコーティングして反応触媒層5とガラス板1と
の境界面の気密性、水密性を適確に保持できるようにす
るのも有効である。
を転写する前に、予め接合面に低融点金属層、例えば
鉛,スズ,ビスマスなどからなるU−アロイ融点45〜
180℃このましくは70〜80℃の低融点金属(図示
せず)をコーティングして反応触媒層5とガラス板1と
の境界面の気密性、水密性を適確に保持できるようにす
るのも有効である。
【0010】この場合、複数のガラス板の接合対向面に
それぞれ低融点金属で塗布加工して所定温度で融解・密
着してから反応触媒層を転写し、該反応触媒層間にSi
−H架橋剤を主成分とし、ビニルシロキサン,補強剤,
耐熱剤,接着向上剤などの添加剤を含む付加反応型接着
層を両面に備えた弾性接合部材を介在して積層し、両ガ
ラス板に荷重をかけて圧接し、温度15℃〜60℃の雰
囲気に放置して接合硬化して複層ガラスを製造するのが
よい。
それぞれ低融点金属で塗布加工して所定温度で融解・密
着してから反応触媒層を転写し、該反応触媒層間にSi
−H架橋剤を主成分とし、ビニルシロキサン,補強剤,
耐熱剤,接着向上剤などの添加剤を含む付加反応型接着
層を両面に備えた弾性接合部材を介在して積層し、両ガ
ラス板に荷重をかけて圧接し、温度15℃〜60℃の雰
囲気に放置して接合硬化して複層ガラスを製造するのが
よい。
【0011】さらにこの複層ガラスを生産するに際し
て、前記反応触媒層5は離形兼キャリアシート7または
テープに備えられているものであって、気密性包装袋ま
たは真空包装パック13に密封梱包しておき、パックか
ら取り出し、ガラス板1に反応触媒層5側を貼り合わせ
つつ前記離形兼キャリアシート7またはテープを剥離し
て転写するがよく、また一方、前記接合部材3は、剥離
テープ6とともに巻き込まれたベルト状のシリコーンゴ
ム、或いは発泡材の弾性材からなる接合部材3として用
いた剥離テープ6を、付加反応型接着4から剥離しつつ
該付加反応型接着層4をガラス板1,1間の接合面に挿
入するか、一方のガラス板の接合面に転写して両ガラス
板1,1を圧接する工程で複層ガラスとするのが、取扱
い簡単である。
て、前記反応触媒層5は離形兼キャリアシート7または
テープに備えられているものであって、気密性包装袋ま
たは真空包装パック13に密封梱包しておき、パックか
ら取り出し、ガラス板1に反応触媒層5側を貼り合わせ
つつ前記離形兼キャリアシート7またはテープを剥離し
て転写するがよく、また一方、前記接合部材3は、剥離
テープ6とともに巻き込まれたベルト状のシリコーンゴ
ム、或いは発泡材の弾性材からなる接合部材3として用
いた剥離テープ6を、付加反応型接着4から剥離しつつ
該付加反応型接着層4をガラス板1,1間の接合面に挿
入するか、一方のガラス板の接合面に転写して両ガラス
板1,1を圧接する工程で複層ガラスとするのが、取扱
い簡単である。
【0012】前記付加反応型接着層4は、室温または6
0℃以下好ましくは5℃〜40℃の低温で硬化反応する
ものであって、転写されるビニルシランと白金触媒によ
り反応するものであり、弾性ガスケット面は架橋密度が
高く、ガラス,アルミなどの被着面では架橋密度の低い
傾斜型の付加反応の構造により、弾性ガスケットとの接
着力を向上させ、被着体との内部歪の発生を防止するも
のである。例えばこの付加反応型接着層4とししては、
化1のSi−H架橋剤を主成分とし、Si−H/ビニル
シラン モル比1.2〜2.5からなりシリカ,石英
粉,アルミナなどの補強剤〔5〜30(重量%)〕と、
接着向上剤,耐熱剤,流動調整剤などの添加剤〔3〜2
0(重量%)〕とからなるものでシリコーンゴム弾性体
からなる接合部材3の側面に塗布,含浸,押出法などで
形成する。
0℃以下好ましくは5℃〜40℃の低温で硬化反応する
ものであって、転写されるビニルシランと白金触媒によ
り反応するものであり、弾性ガスケット面は架橋密度が
高く、ガラス,アルミなどの被着面では架橋密度の低い
傾斜型の付加反応の構造により、弾性ガスケットとの接
着力を向上させ、被着体との内部歪の発生を防止するも
のである。例えばこの付加反応型接着層4とししては、
化1のSi−H架橋剤を主成分とし、Si−H/ビニル
シラン モル比1.2〜2.5からなりシリカ,石英
粉,アルミナなどの補強剤〔5〜30(重量%)〕と、
接着向上剤,耐熱剤,流動調整剤などの添加剤〔3〜2
0(重量%)〕とからなるものでシリコーンゴム弾性体
からなる接合部材3の側面に塗布,含浸,押出法などで
形成する。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】また前記、反応触媒層5は、化2のビニル
シロキサンを主成分とし、シリカ,石英粉,アルミナな
どの補強剤(5〜30重量%)と白金触媒(0.1〜
1.0重量%)と、接着向上剤,耐熱剤,流動調整剤な
どの添加剤(5〜50重量%)とからなりキャリアテー
プ7上に塗布,含浸,押出,カレンダー法などで形成し
ておき、使用時に前記付加反応型接着層4に圧接一体化
として反応硬化させて接着させる構成となっている。
シロキサンを主成分とし、シリカ,石英粉,アルミナな
どの補強剤(5〜30重量%)と白金触媒(0.1〜
1.0重量%)と、接着向上剤,耐熱剤,流動調整剤な
どの添加剤(5〜50重量%)とからなりキャリアテー
プ7上に塗布,含浸,押出,カレンダー法などで形成し
ておき、使用時に前記付加反応型接着層4に圧接一体化
として反応硬化させて接着させる構成となっている。
【0016】前記接合部材3の弾性体両側面は平坦面で
もよいが、図3に示すように、接合面を凹凸粗面に形成
され、シリコーンゴム弾性体として該凹凸粗面に付加反
応型接着層4を転写一体化したものに剥離シート6を貼
合するか、或いは、施工時に反応触媒層5を密封包装或
いは真空包装パックから取り出し貼り合わせてキャリア
テープ7を剥離して用いられるようにする。
もよいが、図3に示すように、接合面を凹凸粗面に形成
され、シリコーンゴム弾性体として該凹凸粗面に付加反
応型接着層4を転写一体化したものに剥離シート6を貼
合するか、或いは、施工時に反応触媒層5を密封包装或
いは真空包装パックから取り出し貼り合わせてキャリア
テープ7を剥離して用いられるようにする。
【0017】図1の複層ガラスにおいて、空気の膨張と
接着強度をみると、温度−10℃〜+40℃(Max5
0℃)の時に次のようになる。 空気膨張率・・・323/273°K=1.183倍 発生圧力・・・1.2kg/cm2 2m2 ・・・24,000kg/2m2 接着面積・・・12m/mW・・・720cm2 片面33.3kg/cm2 両面16.7kg/cm2 15m/mW・・・900cm2 片面26.7kg/cm2 両面13.3kg/cm2 接合部材の膨張性 2m2 複層ガラス:気層6mmのとき気層12,000
CC 同上膨張14,196CCとなって接合部材6mmは
7,098m/m(20%の伸び率)となる。
接着強度をみると、温度−10℃〜+40℃(Max5
0℃)の時に次のようになる。 空気膨張率・・・323/273°K=1.183倍 発生圧力・・・1.2kg/cm2 2m2 ・・・24,000kg/2m2 接着面積・・・12m/mW・・・720cm2 片面33.3kg/cm2 両面16.7kg/cm2 15m/mW・・・900cm2 片面26.7kg/cm2 両面13.3kg/cm2 接合部材の膨張性 2m2 複層ガラス:気層6mmのとき気層12,000
CC 同上膨張14,196CCとなって接合部材6mmは
7,098m/m(20%の伸び率)となる。
【0018】また、本発明の図1の例と、従来例の図7
の例との機能並びに施工性などを比較すると表1の通り
であった。
の例との機能並びに施工性などを比較すると表1の通り
であった。
【0019】
【表1】
【0020】図6の例では、ガラス板1,1間にガラス
板などの芯板11を介在させて複層の気層を形成した複
層ガラスとしたもので、前記付加反応型接着層4を含む
接合部材3と反応触媒層5とが、ガラス板1と芯板11
との間に積層して用いられる。この場合芯板は透明ガラ
スでもよいが、模様ガラス、その他彫刻板を用いた装飾
複層ガラスとすることもできる。
板などの芯板11を介在させて複層の気層を形成した複
層ガラスとしたもので、前記付加反応型接着層4を含む
接合部材3と反応触媒層5とが、ガラス板1と芯板11
との間に積層して用いられる。この場合芯板は透明ガラ
スでもよいが、模様ガラス、その他彫刻板を用いた装飾
複層ガラスとすることもできる。
【0021】いずれの実施例のものでも、従来のような
金属型枠,組立,溶接,挿入治具などを要することなく
工場生産の定形ガスケット及び低温反応型の付加反応型
接着層の併用によって工場生産をしなくても短時間でガ
ラス店舗などどんな場所でも複層ガラスの生産が簡易に
でき、また弾性部材の弾性ガスケットの酸素指数40〜
80を選択することで難燃性の付加反応型接着層とで容
易に2種防火対応の複層ガラスの製作ができる。
金属型枠,組立,溶接,挿入治具などを要することなく
工場生産の定形ガスケット及び低温反応型の付加反応型
接着層の併用によって工場生産をしなくても短時間でガ
ラス店舗などどんな場所でも複層ガラスの生産が簡易に
でき、また弾性部材の弾性ガスケットの酸素指数40〜
80を選択することで難燃性の付加反応型接着層とで容
易に2種防火対応の複層ガラスの製作ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、平行なガラス板間に気層を介
在して接合部材で複数のガラス板を重合一体化した複層
ガラスにおいて、前記接合部材が、ガラス板の周縁に沿
った周囲に貼着される付加反応型接着層を両面に備えた
弾性体からなり、該付加反応型接着層とガラス板との間
に反応触媒層を介在させて圧接し、前記付加反応型接着
層と反応一体化したことにより、組み込み工数削減と養
生期間などの工期短縮化とを実現させ、複層ガラス生産
の合理化と大巾なコストダウンとが可能で、しかも取扱
い容易で組立て作業も簡便で接合強度や防火性能も大巾
に向上できる。また本発明での複層ガラスの製法では、
複数のガラス板の接合対向面にそれぞれ低融金属箔層を
介して反応触媒層を転写し、該反応触媒層間に、Si−
H架橋剤を主成分とし、補強剤,耐熱剤など添加剤を含
む付加反応型接着層を両面に備えた弾性接合部材を介在
して積層して両ガラス板に荷重をかけて圧接し、温度1
5〜60℃の雰囲気に放置して接合硬化することで、反
応時間も大巾に短縮され、かつ接着力強度も従来より数
倍にたかめられるし、組立て作業が容易で大規模生産工
場での製作に制約されることなく小規模店舗でも製作で
き、既設の窓ガラスを複層化することもでき、かつ接着
反応が早いため、養生スペースを長期にわたり確保して
おく必要もなく生産合理化が図られ、著しいコストダウ
ンが可能となる。
在して接合部材で複数のガラス板を重合一体化した複層
ガラスにおいて、前記接合部材が、ガラス板の周縁に沿
った周囲に貼着される付加反応型接着層を両面に備えた
弾性体からなり、該付加反応型接着層とガラス板との間
に反応触媒層を介在させて圧接し、前記付加反応型接着
層と反応一体化したことにより、組み込み工数削減と養
生期間などの工期短縮化とを実現させ、複層ガラス生産
の合理化と大巾なコストダウンとが可能で、しかも取扱
い容易で組立て作業も簡便で接合強度や防火性能も大巾
に向上できる。また本発明での複層ガラスの製法では、
複数のガラス板の接合対向面にそれぞれ低融金属箔層を
介して反応触媒層を転写し、該反応触媒層間に、Si−
H架橋剤を主成分とし、補強剤,耐熱剤など添加剤を含
む付加反応型接着層を両面に備えた弾性接合部材を介在
して積層して両ガラス板に荷重をかけて圧接し、温度1
5〜60℃の雰囲気に放置して接合硬化することで、反
応時間も大巾に短縮され、かつ接着力強度も従来より数
倍にたかめられるし、組立て作業が容易で大規模生産工
場での製作に制約されることなく小規模店舗でも製作で
き、既設の窓ガラスを複層化することもでき、かつ接着
反応が早いため、養生スペースを長期にわたり確保して
おく必要もなく生産合理化が図られ、著しいコストダウ
ンが可能となる。
【図1】本発明の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の例の分離状態を示す縦断面図である。
【図3】図2の例の接合部材の拡大縦断面図である。
【図4】図2の例の反応触媒層の施工前状態の縦断面図
である。
である。
【図5】本発明の接合部材の他例の拡大縦断面図であ
る。
る。
【図6】本発明の他の実施例の縦断面図である。
【図7】従来例の複層ガラスの一部の拡大縦断面図であ
る。
る。
1 ガラス板 2 気層 3 接合部材 4 付加反応型接着層 5 反応触媒層 6 剥離シート 7 離形兼キャリアテープ 8 ガスバリヤー材 9 凹溝 10 吸湿材 11 芯板 12 低融点金属層
Claims (7)
- 【請求項1】 平行なガラス板間に気層を介在して接合
部材で複数のガラス板を重合一体化した複層ガラスにお
いて、前記接合部材が、ガラス板の周縁に沿った周囲に
貼着される付加反応型接着層を両面に備えた弾性体から
なり、該付加反応型接着層とガラス板との間に反応触媒
層を介在させて圧接し、前記付加反応型接着層と硬化反
応一体化したことを特徴とする複層ガラス。 - 【請求項2】 前記接合部材が、その外周側面に箔状の
ガスバリヤー材を一体形成されたベルト状のスペーサで
ある請求項1記載の複層ガラス。 - 【請求項3】 前記接合部材が、外周側面に金属箔を備
え、そのガラス接触面が低融点金属で塗布加工され所定
温度で融解密着するスペーサである請求項1記載の複層
ガラス。 - 【請求項4】 前記接合部材が、その外周側面の長手方
向に凹溝を備え、該凹溝に吸湿材を充填配備した請求項
1,2または3記載の複層ガラス。 - 【請求項5】 前記付加反応型接着層が、Si−H架橋
剤を主成分とし、ビニルシロキサン,補強剤,耐熱剤、
接着向上剤などの添加剤を含むシリコーン系化合物であ
って、ビニルシロキサンを主成分として補強剤,接着向
上剤,反応触媒を含む反応触媒層の転写で硬化反応する
請求項1,2,3または4記載の複層ガラス。 - 【請求項6】 複数のガラス板の接合対向面にそれぞれ
離形キャリアシートまたはテープに備えられている反応
触媒層を貼り合わせつつ前記離形兼キャリアシートまた
はテープを剥離して転写し、該反応触媒層間に、付加反
応型接着層を両面に備えた弾性接合部材を介在して積層
して、接合硬化することを特徴とする複層ガラスの製
法。 - 【請求項7】 剥離テープとともに巻き込まれたベルト
状のシリコーンゴム、或いは発泡材の弾性体からなる接
合部材が、剥離テープを付加反応型接着層から剥離しつ
つ、該付加反応型接着層をガラス板間の接合面に挿入す
るか、一方のガラス板の接合面に転写して両ガラス板を
圧接する請求項6記載の複層ガラスの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014494A JPH07291677A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 複層ガラスおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014494A JPH07291677A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 複層ガラスおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07291677A true JPH07291677A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14528163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11014494A Pending JPH07291677A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 複層ガラスおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07291677A (ja) |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP11014494A patent/JPH07291677A/ja active Pending
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