JPH07291409A - 倉庫における貨物の管理方法並びにその装置 - Google Patents

倉庫における貨物の管理方法並びにその装置

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JPH07291409A
JPH07291409A JP10787894A JP10787894A JPH07291409A JP H07291409 A JPH07291409 A JP H07291409A JP 10787894 A JP10787894 A JP 10787894A JP 10787894 A JP10787894 A JP 10787894A JP H07291409 A JPH07291409 A JP H07291409A
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crane device
crane
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guide frame
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Hidetoshi Kanao
英敏 金尾
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HACHO ENG KK
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HACHIYOU ENG KK
HACHO ENG KK
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  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、全体の構造が簡素化され、更に目
的の貨物の入出庫、移動を迅速に行うことのできる新規
な倉庫における貨物の管理方法並びにその装置を提供す
る。 【構成】 本発明の倉庫における貨物の管理装置は、案
内枠7によってクレーン装置3を支承することを特徴と
する。またクレーン装置3は、貨物の格納スペース31
を具えることを特徴とする。また車輪33が走行レール
71上を走行するようにクレーン装置3を載置すること
を特徴とする。またクレーン装置3内には、巻上機50
を移動させる摺動装置40を具えることを特徴とする。
また摺動装置40は、ガイドレール42と、これに係合
し且つ巻上機50が取り付けられた走行架台43とを具
えることを特徴とする。また格納スペース31は、少な
くとも多段に積み重ねられた貨物の段数以上の貨物を格
納することができることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は大型冷凍庫等に代表され
る倉庫に関するものであり、特に多段保管された箱パレ
ットあるいはコンテナ等の貨物の管理方法並びにその装
置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】例えば図14に示すような水揚げ後の魚
介類を箱パレットP″に収容して保存する倉庫兼用の大
型冷凍庫1″において、前記箱パレットP″は一般的に
棚状のフレーム部材である案内枠7″に格納される。こ
のような箱パレットP″の入出庫、移動は、フォークリ
フトを具えた可動機を所望の箱パレットP″にアクセス
し、フォークを箱パレットP″の下方に差し込み、横か
ら抜き取って行っていた。したがって可動機の走行スペ
ースを設けることは欠くことができず、図14水平方向
の格納スペースのロスがあり、またフォーク差し込みの
ためのスペースを設けることも欠くことができず、図1
4垂直方向の格納スペースのロスがあった。これに伴い
建屋2″も大型化せざるを得ず、建造費並びにランニン
グコストの増大につながっていた。このような大型冷凍
庫1″における、箱パレットP″の格納効率改善の一手
段として、従来冷却手段を持たない倉庫で採用されてい
る上方クレーン方式を、冷凍庫に適用する試みがなされ
ている。
【0003】このものは図15に示すように、100m
m×100mm程度のアングル材を組み合わせて形成し
た案内枠7′内に、10段ほど積み上げられた状態で保
管される。なお図15に示す案内枠7′では6列×6列
×6段の構成としている。このようなシステムにおいて
は、取出用のスペース(前例における可動機の走行スペ
ース並びにフォーク差し込みのためのスペースを意味す
る。)を設けずに貨物を水平方向、垂直方向ともに密に
積み重ねることができるため、庫内空間を収納スペース
として有効利用することができる。このような冷凍庫
1′において箱パレットP′の入出庫、移動は上部より
取り出して行い、この作業には天井走行型のクレーン装
置3′が用いられている。しかしこのクレーン装置3′
における巻上機50′は、庫内のあらゆる位置にアクセ
スできるよう三次元方向に移動できるようにとの配慮は
されているものの、庫内に必須の箱パレットP′の案内
枠7′との有機的関係までは配慮されていない。すなわ
ち、倉庫兼用の大型冷凍庫1′は、建屋2′の内側に断
熱材Hを張設し、これらの内側に前記クレーン装置3′
の支持構造Mを設け、その内側に別途箱パレットP′の
案内枠7′を設けて構成していた。
【0004】しかしこのような構造は、前記クレーン装
置3′を支承するにあたり別途強固な構造物として支持
構造Mを設ける必要があるためその分、庫内空間の利用
効率を著しく低下させるとともに製造コストがかかり、
更に前記クレーン装置3′は走行巾両端のみで支持され
るため、クレーン装置3′並びにその支持構造Mは頑強
であることが要求され、結果的に建造費が高くなり、本
来のパレットP′の保管に要する庫内空間の利用効率に
も改善の余地があった。
【0005】一方、操作面でも次のような問題がある。
このような冷凍庫において貨物の入出庫、移動を行うに
は図15、16に示すように、目的の箱パレットP6
の上に積み重ねられている箱パレットP1 ′〜P5 ′を
空白部分に移動させてはじめて、目的の箱パレット
6 ′の移動が可能になるのである。例えば図16中、
Oの最底部に箱パレットP6 ′が位置するとすると、ま
ず箱パレットP1 ′〜P5′を空白部分であるA、B、
C、D、Eへと移動させてはじめて目的の箱パレットP
6 ′が出庫可能となる。しかしこのような一連の作業で
は、巻上機50′による箱パレットP1 ′〜P5 ′の移
動に多大な時間を費やす。またこのような箱パレット
P′の移動においては任意の空白部分への移動が伴って
いるので、管理が複雑になるという問題があった。
【0006】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
考慮しなされたものであって、全体の構造が簡素化さ
れ、更に目的の貨物の入出庫、移動を迅速に行うことの
できる新規な倉庫における貨物の管理方法並びにその装
置の開発を試みたものである。
【0007】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載の倉庫におけ
る貨物の管理装置は、倉庫内に案内枠を設けて貨物の多
段保管を行い、この貨物の入出庫、移動にクレーン装置
を使用する倉庫において、前記案内枠によってクレーン
装置を支承することを特徴とする。
【0008】また請求項2記載の倉庫における貨物の管
理装置は、前記要件に加え、前記クレーン装置は、貨物
の格納スペースを具えることを特徴とする。
【0009】更にまた請求項3記載の倉庫における貨物
の管理装置は、前記要件に加え、前記案内枠上端には走
行レールを設け、一方クレーン装置下面には車輪を設
け、車輪が走行レール上を走行するようにクレーン装置
を載置することを特徴とする。
【0010】更にまた請求項4記載の倉庫における貨物
の管理装置は、前記要件に加え、前記クレーン装置内に
は、クレーン装置進行方向と同一平面内で直交する方向
に、巻上機を移動させる摺動装置を具えることを特徴と
する。
【0011】更にまた請求項5記載の倉庫における貨物
の管理装置は、前記要件に加え、前記摺動装置は、ガイ
ドレールと、これに係合し且つ巻上機が取り付けられた
走行架台とを具えることを特徴とする。
【0012】更にまた請求項6記載の倉庫における貨物
の管理装置は、前記要件に加え、前記クレーン装置に具
えられる格納スペースは、少なくとも多段に積み重ねら
れた貨物の段数以上の貨物を格納することができること
を特徴とする。
【0013】更にまた請求項7記載の倉庫における貨物
の管理方法は、倉庫内に案内枠を設けて貨物の多段保管
を行い、この貨物の入出庫、移動にクレーン装置を使用
する倉庫において、クレーン装置が所望の貨物上方に移
動し、次に巻上機が所望の貨物上方に移動しこの位置で
チャッキング装置を下降させ貨物を保持し、チャッキン
グ装置とこれに保持された貨物とを上昇させ貨物をクレ
ーン装置内部の格納スペースに格納し、必要であればこ
こまでの動作を繰り返した後、クレーン装置が所望の移
動位置上方に移動し、次に巻上機が所望の移動位置上方
に移動しこの位置でチャッキング装置で保持した貨物を
下降させチャッキングを解除し、貨物の入出庫、移動を
行うことを特徴とする。これら発明により前記目的を達
成しようとするものである。
【0014】
【発明の作用】請求項1または7記載の発明によれば、
案内枠によりクレーン装置を支承するのでクレーン装置
の荷重を支えるスパンが短くなる。
【0015】請求項2または7記載の発明によれば、ク
レーン装置は貨物の格納スペースを具えるので、この格
納スペースに障害となる貨物を格納することで、障害と
なる貨物を他の空白部分へ運搬する必要がない。
【0016】請求項3または7記載の発明によれば、案
内枠上面には走行レールを設け、一方クレーン装置下面
には車輪を設けるので、クレーン装置が案内枠上を走行
する。
【0017】請求項4または7記載の発明によれば、ク
レーン装置内には、クレーン装置進行方向と同一平面内
で直交する方向に巻上機を移動させる摺動装置を具える
ので、案内枠内の任意の地点にアクセスが可能となる。
【0018】請求項5または7記載の発明によれば、摺
動装置は、ガイドレールと、これに係合し且つ巻上機が
取り付けられた走行架台とを具えるので、クレーン装置
進行方向と同一平面内で直交する方向に巻上機を移動さ
せる。
【0019】請求項6または7記載の発明によれば、ク
レーン装置に具えられる格納スペースは、少なくとも多
段に積み重ねられた貨物の段数以上の貨物を格納するこ
とができるので、最下段の貨物を最小限の工数で出庫可
能状態とすることができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。この説明にあたってはまず本発明の装置を
説明し、次いでこの装置の作動状態を説明しながら併せ
本発明の方法を説明する。符号1は本発明の適用対象の
一例である冷凍庫であって、このものは建屋2とクレー
ン装置3と案内枠7とを主要部材として成り、案内枠7
内に貨物の一例である箱パレットPを多段に積み上げて
保管する。以下これら各部材について説明する。
【0021】建屋2は鋼材を適宜組み合わせた冷凍庫1
の外壁部分であり、その内部を低温に保つため内側に断
熱材Hが張りめぐらされている。そして建屋2内部は図
示しない適宜の冷却手段によって低温に保たれるのであ
る。因みに建屋2は要は内部の雰囲気と外気との遮断が
なされればよいので、簡易構造のテント等の構造物でも
構わない。
【0022】次に案内枠7について説明する。このもの
は100mm×100mm程度のアングル材を格子状に
組み合わせた直方体の収容部材である。このようなアン
グル材の格子によって形成される一つの直方体をセルと
称し、個々のセルには一つの箱パレットPが保管される
のである。もちろんセルよりも小さな箱パレットPを扱
う場合は、一つのセル内に複数の箱パレットPを収容す
ることも可能である。本例において案内枠7は6列×6
列×6段の構成とする。もちろんこの構成は、後述する
クレーン装置3における格納スペース31の構成に因
み、クレーン装置3の長手方向に相当する列数を段数よ
りも多くすることが好ましい。また案内枠7の上面に
は、後述するクレーン装置3の車輪33に対応した走行
レール71が設けられ、ここに載置されたクレーン装置
3が走行レール71に沿った方向に移動できるようにな
っている。
【0023】次に箱パレットPについて説明する。箱パ
レットPは、例えば水揚げ後の魚介類を収容する容器で
あり、一例として鋼材を組み合わせて成る格子状で立方
体状の容器である。なおこのほかに、上面が開閉式のも
の、周面が閉塞されたもの等、適宜の材料により適宜の
形状とすることが可である。ただしこの場合あくまでも
積み重ねることができることが条件である。そして箱パ
レットPの上部には適宜の係合構造が設けられ、このも
のが後述するクレーン装置3の巻上機50によって下降
してくるチャッキング装置60と係合する。
【0024】次に本発明の主要部材であるクレーン装置
3について説明する。このクレーン装置3は、図2に示
すように巻上機50と摺動装置40とを主要部材として
成り、格納スペース31を具える。
【0025】摺動装置40は図1〜3に示すように、ク
レーン装置3の上部長手方向に横臥状態に具えられる走
行けた41に設けられるガイドレール42と、走行架台
43とからなる。走行架台43には走行車輪44を具
え、走行車輪44を図示しない適宜の駆動機構によって
回転させることでガイドレール42に沿って移動する。
また走行架台43はクレーン装置3内において、クレー
ン装置3の走行レール71に沿った移動方向にも、スク
リューシャフト等適宜の手段を用いて、移動可能な構成
とする。巻上機50は走行架台43に設けられ、箱パレ
ットPと係合するチャッキング装置60を昇降させる。
【0026】前記格納スペース31はクレーン装置3の
下部に設けられる。この格納スペース31は巻上機50
によって引き上げられた箱パレットPをクレーン装置3
内部に格納するための部位であり、適宜の保持手段によ
って箱パレットPを長手方向に数基格納できるスペース
を一例としてクレーン装置3の移動方向に2列に有す
る。格納スペース31に格納できる数は箱パレットPの
積み重ね段数をnとすると、単に任意の箱パレットPを
取り出すことだけを考慮するのであればn+1基を格納
できるスペースだけ設ければよい(これは積み重ねられ
た箱パレットPをすべて格納できるだけのスペースに加
え、取り出した目的の箱パレットPを再び案内枠7内に
戻すための予備スペースを考慮してのものである)。更
に図4(b)並びに図5(b)に示すように、n段積み
重ねられた任意の箱パレットPを他のn段積み重ねられ
た任意の箱パレットPと入れ換えることを考慮するとn
+2基を格納できるスペースを設けることが好ましい
(これは移送しようとする箱パレットPを所望の位置に
移送するにあたり、その位置には他の箱パレットPが存
在し、前記移送しようとする箱パレットPを移送するに
先立って、前記他の箱パレットPを一旦取り出す必要が
生ずることを考慮してのものである)。本例の説明にお
いて格納スペース31は一例として図1〜3に示すよう
に2n基を格納できるスペースを設けるものとする。
(ただし説明においてはn+1基分のスペースしか用い
ない。)
【0027】このようなクレーン装置3は、その下面に
車輪33を本例の場合、クレーン装置3の走行方向前後
にそれぞれ3基、合計6基具える。クレーン装置3は、
車輪33が前記案内枠7の走行レール71上に乗るよう
にして、案内枠7上に載置され、適宜の駆動手段による
車輪33の回転によって走行レール71上を移動する。
このような構造を採ることで、クレーン装置3の荷重を
支える案内枠7を形成するアングル材の水平方向のスパ
ンは、隣り合う車輪33もしくは走行レール71の間の
長さとなる。もちろん前記スパンは、走行レール71を
図6(a)に示すように、アングル材ごとに設けること
でも短くなるし、また図6(b)に示すように、案内枠
7の上面に鋼材を載置しこの上に走行レール71を設け
るようにしても短くなる。
【0028】因みに、前記した箱パレットPを保持する
保持手段としては、格納スペース31の底面四隅に突
出、退却自在の保持片を設けたものや、シャッタ状に伸
縮し、底面全域に突出、退却するような構成を採ること
ができる。
【0029】本発明たる倉庫における貨物管理方法並び
にその装置の適用対象の一例である冷凍庫1は以上述べ
たような具体的な機構を有するものであり、以下その作
動態様を説明しながら本発明の方法について説明する。
発明の背景で述べた場合と同様に、例えば図4(a)中
最底部に位置する箱パレットP6 を図4(b)に示す位
置に移動したい場合、まず巻上機50は、ガイドレール
42に沿って移動し、同時にクレーン装置3が走行レー
ル71に沿って移動し、箱パレットP1 〜P6 の上方に
達する。
【0030】次いで格納スペース31の保持手段を退却
させ、巻上機50がチャッキング装置60を下降させ
る。チャッキング装置60は6段目に位置する箱パレッ
トP1に当接すると、箱パレットP1 と係合する。続い
てチャッキング装置60を上昇させ、箱パレットP1
クレーン装置3内部に取り込むとともに、格納スペース
31に格納する。
【0031】次いで巻上機50は再び箱パレットP2
方に位置し、同様にして箱パレットP2 〜P5 をまでを
格納スペース31に格納する。
【0032】この状態で最底部に位置する目的の箱パレ
ットP6 が出庫可能となる。ここまでの一連の作業にお
いてクレーン装置3は、クレーン装置3の走行レール7
1に沿ったアクセスのための移動と、摺動装置40によ
る走行架台43のガイドレール42に沿った移動と、巻
上機50によるチャッキング装置60の昇降移動とを必
要とする。すなわちクレーン装置3の走行レール71に
沿った移動は、発明の背景で述べた従来の方法でのこの
動きに相当する動きに比べ、大幅に削減されるのであ
る。
【0033】次いで目的の箱パレットP6 を図5(a)
に示すように格納スペース31に格納し、箱パレットP
1 〜P5 を案内枠7内に戻した後、クレーン装置3は、
走行レール71上を目的のセルへ向けて移動する。移動
が完了したなら、格納スペース31底部の保持手段を退
却させたのち、箱パレットP6 を下降させチャッキング
装置60による係合を解除する。
【0034】このようなクレーン装置3の移動時には、
目的の箱パレットP6 上に位置していた他の箱パレット
1 〜P5 を格納スペース31に格納できるので、箱パ
レットPの管理は容易に行うことができるのである。ま
た入出庫の際、特に箱パレットPの内容物が同じであり
個々の箱パレットPの順序が問われないような場合に
は、n段に積まれたn個の箱パレットPを格納スペース
31に格納し一挙に取出口まで移動し入出庫作業を行え
ばよいので、複雑且つ工数のかかる操作を要しない。
【0035】
【他の実施例】本発明の技術的思想に基づき、更に次の
ような実施例も採ることができる。クレーン装置3にお
ける格納スペース31が、図8(a)に示すように箱パ
レットPの積み重ね段数と同数であるような構成でも、
図8(b)に示すように実施例で述べた摺動装置40及
びチャッキング装置60に相当する取出部材を別途設け
れば、所望の箱パレットPの入出庫、移動ができる。具
体的には図8(b)中、最下段に位置する箱パレットP
6 を出庫したいような場合には、一旦箱パレットP1
6 までをクレーン装置3内に取り込む。この状態でク
レーン装置3が前記取出部材へと接近し、次いで取出部
材によって所望の箱パレットP6 の入出庫を行うのであ
る。また入出庫の際、特に箱パレットPの内容物が同じ
であり個々の箱パレットPの順序が問われないような場
合には、n段に積まれたn個の箱パレットPを格納スペ
ース31に格納し一挙に取出口まで移動し入出庫作業を
行えばよい。本例は本発明の倉庫における貨物の管理装
置の最も簡単な構成の一実施例であるがこのような構成
であっても、庫内空間の利用効率、構造の簡素化、貨物
の入出庫、移動の迅速さ、において従来の方法並びにそ
の装置を充分に凌ぐものである。
【0036】またクレーン装置3の他の構成例として
は、図10に示すように案内枠7の上部に位置する部位
を移送スペース32として、この左右に格納スペース3
1を設けるような形態を採ることができる、このものは
図7(a)に示すように、案内枠7の上部に位置する移
送スペース32を箱パレットP一つ分のスペースだけ取
り、格納スペース31の一部を案内枠7から突出したよ
うな形態を取れば、図7(b)に示すように最下部に位
置する箱パレットP6 を前記案内枠7から突出した格納
スペース31に格納した後、箱パレットP1 〜P5 を案
内枠7内に戻せば、箱パレットP6 の入出庫、移動を支
障なく行うことができる。また図11に示すように、ク
レーン装置3の進行方向に対し前後に、格納スペース3
1と移送スペース32とを併設するような形態を採るこ
とができる。また図12に示すように、クレーン装置3
を案内枠7の全幅にわたって設けるのではなくその一部
に設け、このクレーン装置3を案内枠7の幅方向にも移
動できるようにすることで、移送スペース32に要する
空間を狭く設定するようにした形態を採ることができ
る。また図13(a)に示すように、任意の箱パレット
Pを他の任意の箱パレットPと入れ換えることを考慮す
ると、図13(b)に示すように、移送スペース32に
対しクレーン装置3の進行方向前後にそれぞれ格納スペ
ース31を設け、この格納スペース31が2n+1個の
パレットPを格納できるようにした形態を採ることがで
きる。また図9に示すように、移送スペース32を格納
スペース31の上方に設ける形態を採れば、格納スペー
ス31に箱パレットPが満載された状態でも、所望の箱
パレットPの入出庫、移動ができる。
【0037】また先の実施例は本発明を冷凍庫に適用し
たものであったが、要は箱パレットPに収容された物品
を多段保管し、任意の箱パレットPを取り出す必要があ
るような倉庫であれば、恒温高湿庫、冷蔵庫等様々な形
態を採ることができる。
【0038】更に上記各実施例では建屋2を支える骨組
みと案内枠7とをそれぞれ別個に設けているが、前記骨
組みを省略し案内枠7に建屋2の支承部材としての役割
を担わせる構成とすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有する
ものであり、これによって以下のような効果を発揮す
る。請求項1または7記載の発明によれば、案内枠7に
よりクレーン装置3を支承するのでクレーン装置3の荷
重を支えるスパンが短くなる。これによりクレーン装置
3並びにその支持構造となる案内枠7は従来に比べて頑
強であることが要求されず、結果的に建造費のコストダ
ウンが図れるとともに、本来の箱パレットPの保管に要
するスペースを充分確保することができる。
【0040】請求項2または7記載の発明によれば、ク
レーン装置3は箱パレットPの格納スペース31を具え
るので、この格納スペース31に障害となる箱パレット
Pを格納することで、障害となる箱パレットPを他の空
白部分へ運搬する必要がなくなり、箱パレットPの入出
庫、移動が迅速に行われる。
【0041】請求項3または7記載の発明によれば、案
内枠7上面には走行レール71を設け、一方クレーン装
置3下面には車輪33を設けるので、クレーン装置3が
案内枠7上を走行する。これにより巻上機50は任意の
位置へのアクセスが可能となる。
【0042】請求項4または7記載の発明によれば、ク
レーン装置3内には、クレーン装置3の進行方向と同一
平面内で直交する方向に巻上機50を移動させる摺動装
置40を具えるので、チャッキング装置60の案内枠7
内の任意の地点へのアクセスが可能となる。
【0043】請求項5または7記載の発明によれば、摺
動装置40は、ガイドレール42と、これに係合し且つ
巻上機50が取り付けられた走行架台43とを具えるの
で、クレーン装置3の進行方向と同一平面内で直交する
方向に巻上機50を移動させる。これにより巻上機50
は任意の位置へのアクセスが可能となる。
【0044】請求項6または7記載の発明によれば、ク
レーン装置3に具えられる格納スペース31は、少なく
とも多段に積み重ねられた箱パレットPの段数以上の箱
パレットPを格納することができるので、最下段の箱パ
レットPを最小限の工数で出庫可能状態とすることがで
きる。すなわち本発明によれば、全体の構造が簡素化さ
れ、ひいては建造費並びにランニングコストのコストダ
ウンが図れるとともに、目的の箱パレットPの入出庫、
移動が迅速に行うことができる。このため在庫管理精度
の向上、出庫品の運搬用トラックの待ち時間の大幅な短
縮が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象の一例である冷凍庫を示す縦
断正面図である。
【図2】同上クレーン装置周辺を拡大して示す側面図で
ある。
【図3】同上天井を取り外した状態を示す平面図であ
る。
【図4】箱パレットの移送の様子を示す骨格的正面図で
ある。
【図5】同上骨格的平面図である。
【図6】案内枠と走行レールとの構成例を示す正面図で
ある。
【図7】クレーン装置の他の実施例とこの場合の箱パレ
ットの移送経路を示す骨格的正面図である。
【図8】クレーン装置の更に他の実施例と、この場合の
箱パレットの移送経路を示す骨格的正面図並びに平面図
である。
【図9】クレーン装置の更に他の実施例と、この場合の
箱パレットの移送経路を示す骨格的正面図である。
【図10】クレーン装置の更に他の実施例と、この場合
の箱パレットの移送経路を示す骨格的正面図である。
【図11】クレーン装置の更に他の実施例と、この場合
の箱パレットの移送経路を示す骨格的平面図である。
【図12】クレーン装置の更に他の実施例と、この場合
の箱パレットの移送経路を示す骨格的平面図である。
【図13】箱パレットの他の配置形態を示す骨格的正面
図並びにクレーン装置の更に他の実施例と、この場合の
箱パレットの移送経路を併せ示す骨格的平面図である。
【図14】従来の冷凍庫を示す縦断正面図である。
【図15】従来の他の冷凍庫を示す縦断正面図である。
【図16】同上箱パレットの移送経路を示す骨格的平面
図である。
【符号の説明】
1 冷凍庫 2 建屋 3 クレーン装置 31 格納スペース 32 移送スペース 33 車輪 40 摺動装置 41 走行けた 42 ガイドレール 43 走行架台 44 走行車輪 50 巻上機 60 チャッキング装置 7 案内枠 71 走行レール H 断熱材 M 支持構造P P 箱パレット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 倉庫内に案内枠を設けて貨物の多段保管
    を行い、この貨物の入出庫、移動にクレーン装置を使用
    する倉庫において、前記案内枠によってクレーン装置を
    支承することを特徴とする、倉庫における貨物の管理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記クレーン装置は、貨物の格納スペー
    スを具えることを特徴とする、請求項1記載の倉庫にお
    ける貨物の管理装置。
  3. 【請求項3】 前記案内枠上端には走行レールを設け、
    一方クレーン装置下面には車輪を設け、車輪が走行レー
    ル上を走行するようにクレーン装置を載置することを特
    徴とする、請求項1または2記載の倉庫における貨物の
    管理装置。
  4. 【請求項4】 前記クレーン装置内には、クレーン装置
    進行方向と同一平面内で直交する方向に、巻上機を移動
    させる摺動装置を具えることを特徴とする、請求項1、
    2または3記載の倉庫における貨物の管理装置。
  5. 【請求項5】 前記摺動装置は、ガイドレールと、これ
    に係合し且つ巻上機が取り付けられた走行架台とを具え
    ることを特徴とする、請求項1、2、3または4記載の
    倉庫における貨物の管理装置。
  6. 【請求項6】 前記クレーン装置に具えられる格納スペ
    ースは、少なくとも多段に積み重ねられた貨物の段数以
    上の貨物を格納することができることを特徴とする、請
    求項1、2、3、4または5記載の倉庫における貨物の
    管理装置。
  7. 【請求項7】 倉庫内に案内枠を設けて貨物の多段保管
    を行い、この貨物の入出庫、移動にクレーン装置を使用
    する倉庫において、クレーン装置が所望の貨物上方に移
    動し、次に巻上機が所望の貨物上方に移動しこの位置で
    チャッキング装置を下降させ貨物を保持し、チャッキン
    グ装置とこれに保持された貨物とを上昇させ貨物をクレ
    ーン装置内部の格納スペースに格納し、必要であればこ
    こまでの動作を繰り返した後、クレーン装置が所望の移
    動位置上方に移動し、次に巻上機が所望の移動位置上方
    に移動しこの位置でチャッキング装置で保持した貨物を
    下降させチャッキングを解除し、貨物の入出庫、移動を
    行うことを特徴とする、倉庫における貨物の管理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019059624A (ja) * 2013-06-17 2019-04-18 オカド・イノベーション・リミテッド 注文処理のためのシステムおよび方法

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