JPH07291039A - 収納体 - Google Patents

収納体

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JPH07291039A
JPH07291039A JP6107385A JP10738594A JPH07291039A JP H07291039 A JPH07291039 A JP H07291039A JP 6107385 A JP6107385 A JP 6107385A JP 10738594 A JP10738594 A JP 10738594A JP H07291039 A JPH07291039 A JP H07291039A
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rod
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Kazuo Nakagawa
一夫 中川
Teruhiko Sasaki
輝彦 佐々木
Tooru Sanbonmatsu
亨 三本松
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Mitsubishi Motors Corp
Nifco Inc
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Nifco Inc
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ケース本体の開口を塞がせた状態を蓋体の押
し込みにより解除できる収納体において、この押し込み
寸法を変えることなく、係合手段を前記ケース本体に対
する前記蓋体の枢支側に移動させて、収納体の使い勝手
および外観性を高める。 【構成】 ケース本体10と、ケース本体10に枢支さ
れる蓋体20とから構成される。蓋体20には、押し込
み桿24を枢支すると共に、ケース本体10に、押し込
み桿24の案内手段16aを設けている。ケース本体1
0には、押し込み桿24の先端側に当接、係合される係
合凹部32bと、係合ピン32aとを備える係合桿32
が枢支されている。係合桿32の回動に伴なう係合ピン
32aの移動軌跡上には、係合ピン32aとの摺動カム
部31aを備えた係合部材31が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗用車等の車両内等
に設置される収納体に関し、より詳細には、収納体本体
の開口に向けて該本体に回動自在に組み付けられている
蓋体を回動させることにより、該開口を該蓋体により塞
いだ状態を維持することができ、さらに、該収納体本体
の開口を塞いだ状態にある該蓋体を押し込むことによ
り、前記開口を該蓋体により塞いだ状態を解くことが可
能な係合手段を前記収納体本体と前記蓋体とに備えた収
納体に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両内等に設置される小物入
れ、カップホルダー等の収納体を構成するケース本体の
開口を塞ぐ蓋板を、該蓋板の一端側で前記ケース本体に
対して回動自在に組み付けると共に、該蓋板の他端側と
該ケース本体に相互に噛み合う係合手段をそれぞれ設
け、該蓋板が前記ケース本体の開口を塞いだ状態でこの
係合手段を係合し合わせる構成とすることにより、該蓋
板による該ケース本体の開口を塞いだ状態を維持できる
構造が広く用いられている。
【0003】そして、この種の収納体では、その使い勝
手を高める観点から、前記のように係合し合う前記蓋板
に設けられている係合手段と前記ケース本体に設けられ
ている係合手段とが、前記蓋板の該係合手段が設けられ
ている側の端部を前記ケース本体側に向けて押し込むこ
とにより、その係合を解除させられるように構成されて
いる場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のこの
種の収納体では、前記係合手段は、前記蓋板と前記ケー
ス本体とが回動可能に組み付けられている側、すなわち
枢支側と反対の側に設けられており、該ケース本体内に
は通例この係合手段が設けられている側より収納物を収
め入れることになるところ、この収納物の収め入れ側に
前記係合手段が設置されていると、この係合手段が収め
入れの邪魔になったり、あるいは、収納体の外観を損な
ってしまう不都合があった。殊に、前記係合手段は、前
記蓋板の前記ケース本体の開口側に向けられた面に向け
て突片を設けると共に、前記ケース本体の該突片の直下
にあたる位置に、該突片を挟み込んで該突片と係合し合
う挟持部を備えたキャッチャーを設けて構成されること
が多く、この場合には、前記突片が、前記ケース本体内
に収納物を収め入れようとする使用者の手などを傷つけ
たり、また、例えば収め入れようとする、あるいは取り
出そうとする、カップ等に接触して該カップ内に注ぎ入
れられている飲み物等が溢れてしまうといった不都合を
生じさせていた。
【0005】そこでこの発明では、第一に、ケース本体
と、このケース本体に対して枢支されている蓋体とから
構成されると共に、該ケース本体と該蓋体とに設けられ
た係合手段の係合により、該蓋体の該ケース本体の開口
を塞がせた状態を維持させることができ、かつ、該蓋体
の再度の押し込みにより前記係合手段の係合を解いて、
該蓋体に前記ケース本体の開口を塞がせた状態を解除で
きる収納体において、前記係合手段を前記ケース本体に
対する前記蓋体の枢支側に移動させ、これによりこの種
の収納体の使い勝手および外観性を高めることを目的と
する。
【0006】とはいえ、前記係合手段を前記ケース本体
に対する前記蓋体の枢支側に移動させた場合、該係合手
段の係合を解除するための再度の押し込み寸法が必然的
に大きくなってしまう。すなわち、前記係合手段の係合
状態は、通例、前記ケース本体に設けられているキャッ
チャー内部に例えばスイングカム等のカム部材を設けて
おき、前記突片を該キャッチャーの前記挟持部が挟み込
んだ際に該カム部材に係合して該挟持部による前記突片
の挟み込み状態を維持させる機能を持ったピンを、前記
カム部材に係合させることにより確保され、前記蓋体の
再度の押し込みにより該カム部材と前記ピンとの係合を
解いて、前記挟持部による前記突片の挟み込み状態を解
かせることで解除される。したがって、前記カム部材と
前記ピンとの係合を解くために必ず一定寸法分、該ピン
あるいは該カム部材を係合を解くように動作させるよう
に前記蓋体を再度押し込まなければならないところ、前
記係合手段の設置位置を前記蓋体と前記係合手段の枢支
側に近付ければ近付けるほど、該枢支側と反対の側の前
記蓋体端部をより大きく前記ケース本体に向けて押し込
まなければ前記カム部材と前記ピンとの係合を解くため
の前記一定寸法分の押し込み寸法を確保できなくなる。
【0007】そして、このように前記蓋板と前記ケース
本体との係合を解除させるために必要とされる該蓋板の
再度の押し込み寸法が、あまりに大きくなってしまう
と、前記蓋体を開く操作が行い難くなる。また、前記ケ
ース本体との枢支側と反対の側では、該ケース本体と該
蓋体との間にこの再度の押し込み寸法分の間隔を該蓋体
が閉じた状態において大きく確保しておかなければなら
なくなるので、蓋体を閉じた状態でもケース本体内にゴ
ミなどが入り込んだり、ケース本体にしまい込んだ小物
等がケース本体内から出てきてしまう場合がある。
【0008】そこでこの発明では、第二に、ケース本体
と、このケース本体に対して枢支されている蓋体とから
構成されると共に、該ケース本体と該蓋体とに設けられ
た係合手段の係合により、該蓋体の該ケース本体の開口
を塞がせた状態を維持させることができ、かつ、該蓋体
の再度の押し込みにより前記係合手段の係合を解いて、
該蓋体に前記ケース本体の開口を塞がせた状態を解除で
きる収納体において、前記蓋体の再度の押し込み寸法を
変えることなく、前記係合手段を前記ケース本体に対す
る前記蓋体の枢支側に移動させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明で
は、前記課題を解決するために、収納体を、ケース本体
10と、該ケース本体10の開口13を塞ぐように該ケ
ース本体10に回動自在に組み付けられている蓋体20
とから構成すると共に、前記蓋体20には、前記ケース
本体10の側に向かう押し込み桿24が回動可能に設け
られており、さらに、前記ケース本体10の前記蓋体2
0との組み付け側には、該ケース本体10に向けられた
前記蓋体20の回動に伴う前記押し込み桿24の移動に
より、該押し込み桿24の先端側に係合すると共に、前
記蓋体20の押し込みによる前記押し込み桿24の再移
動により、該係合を解く係合手段が備えられている構造
のものとした。
【0010】また、請求項2に係る発明では、収納体
を、ケース本体10と、該ケース本体10の開口13を
塞ぐように該ケース本体10に枢支される蓋体20とか
ら構成し、さらに、この収納体の前記蓋体20に、前記
ケース本体10の側に向けて押し込み桿24を回動可能
に設けると共に、前記ケース本体10に、該押し込み桿
24の先端側を案内する案内手段16aを設けている。
そして、該ケース本体10には、前記案内手段16aに
案内される前記押し込み桿24の先端側に当接されると
共に、当接された該押し込み桿24に係合される係合部
と、この係合部側と反対の側に係合ピン32aとを備え
る係合桿32が回動可能に枢支されており、該係合桿3
2の回動に伴なう前記係合ピン32aの移動軌跡上に
は、該係合ピン32aとの摺動カム部31aを備えた係
合部材31を設けている。さらに、前記蓋体20の前記
ケース本体10の側に向けた押し込みに伴う前記押し込
み桿24の押動操作により前記係合部材31に対して前
記係合ピン32aが係合し、かつ、前記押し込み桿24
と前記係合桿32の係合部とが係合し合うと共に、該蓋
体20の前記ケース本体10の側に向けた再押動操作に
より、前記係合部材31と前記係合ピン32aとの係合
が解かれて、前記押し込み桿24と前記係合桿32の係
合部との係合が解かれる構成としている。
【0011】また、請求項3に係る発明では、請求項2
に係る発明における収納体が、前記蓋体20の前記ケー
ス本体10の側に向けた回動により、前記蓋体20に回
動可能に設けられている前記押し込み桿24の先端側に
当接されると共に、当接された該押し込み桿24に係合
される係合部と、この係合部とは別の部分に設けられた
係合ピン32aとを備える係合桿32を回動可能に備え
ると共に、前記押し込み桿24の当接による該係合桿3
2の回動に伴なって移動される前記係合ピン32aと当
接すると共に、該係合ピン32aを係止する係止部Kを
備え、かつ、該係合ピン32aを該係止部Kに導く摺動
カム部31aを備えた係合部材31とを備えて構成され
る係合ユニット30を、前記ケース本体10の前記蓋体
20との回動、組み付け側の側板12部に備えられた該
係合ユニット30の取付凹部16内に組み付けている構
造を備えるものとした。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明では、収納体を構成するケ
ース本体10と、該ケース本体10の開口13を塞ぐよ
うに該ケース本体10に回動自在に組み付けられている
蓋体20との該組み付け側に、該ケース本体10に向け
られた前記蓋体20の回動に伴う前記押し込み桿24の
移動により、該押し込み桿24の先端側に係合すると共
に、前記蓋体20の押し込みによる前記押し込み桿24
の再移動により、該係合を解く係合手段が備えられてい
るので、前記係合手段を前記ケース本体に対する前記蓋
体の枢支側に移動させ、該組み付け側と反対の側の収納
体の外観をスッキリと整えて構成することができる。
【0013】請求項2に係る発明では、前記蓋体20の
前記ケース本体10の側に向けた回動に伴なう前記押し
込み桿24の移動により前記係合部材31に対して前記
係合ピン32aが係合し、かつ、前記押し込み桿24と
前記係合桿32の係合部とが係合し合う状態において、
該蓋体20を前記ケース本体10の側に向けて押し込む
ことにより、前記押し込み桿24を再移動させて前記係
合桿32を係合部側で押し込み、該係合桿32の該係合
部側と反対の側に設けられている前記係合ピン32aと
前記係合部材との係合を解いて、該押し込み桿24と前
記係合桿32の係合部との係合を解かせる構成を備えて
いるので、前記蓋体20の押し込みによる前記押し込み
桿24を通じた前記係合桿32の前記係合部の押し込み
寸法に比して、該係合桿32の前記係合ピン32aの側
を大きく移動させるように設定、機能させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係る収納体の典型的な実施
例について、図1ないし図16に基づいて説明する。な
お、図1は、この実施例に係る収納体を構成部品毎に分
解して示した図である。また、図2は、蓋体20に回動
自在に組み付けられている押し込み桿24の先端側を拡
大して示しており、図3は、ケース本体10の軸受部1
4に対する保持枠部41の軸受部42の配設状態を拡大
して示している。図4は、収納体を構成するケース本体
10に対して蓋体20が開き出した状態を示した図であ
り、図5は、該ケース本体10と該蓋体20との枢支部
分の構成を示した図である。また、図6は、該ケース本
体10の上部10a側から該ケース本体10を見た図で
あり、前記蓋体20を省略して示している。また、図7
は、前記ケース本体10の裏面10b側と、この裏面1
0b側に組み付けられる係合ユニット30とを分解して
示している。また、図8は、前記係合ユニット30の全
体構成を示している。さらに、図9ないし図12は、該
係合ユニット30を構成する係合部材31に対する係合
桿32の係合ピン32aの係脱の過程を示している。ま
た、図13は前記係合部材31のカム部31aが設けら
れている側を示しており、また、図14は、該カム部3
1aに沿って前記係合部材31を破断して該カム部31
aの形状を示している。また、図15は、収納体を構成
する前記ケース本体10に対する前記係合ユニット30
および前記蓋体20に対する押し込み桿24の最適の設
置位置を示した図であり、また、図16は、前記係合ユ
ニット30および押し込み桿24の不適切と思われる設
置位置を説明した図である。
【0015】図1および図4に示されるように、この実
施例に係る収納体は、長手側と幅側とを備えた底板11
の周囲に側板12を巡らせて、上部10aに開口13を
形成しているケース本体10と、このケース本体10の
前記開口13を塞ぐように、該ケース本体10に枢支、
組み付けられる略長方板状の蓋体20と、この蓋体20
と前記ケース本体10との間で該ケース本体10に対し
て枢支、組み付けられるホルダー40と、前記ケース本
体10の裏面10b側から該ケース本体10に組み付け
られる係合ユニット30とを主体に構成されている。
【0016】先ず、ケース本体10は、前記開口13周
縁に外向きの鍔13aを備えると共に、該開口13の長
手方向に亙る一方側縁に、前記蓋体20を回動自在に組
み付けるための軸受部14を形成している。また、該軸
受部14の設けられている長手方向に亙る一方側縁の略
中程の位置では、前記側板12が該ケース本体10の内
側に向けて膨らみ出されており、図7に示されるよう
に、該ケース本体10の裏面10b側に、該ケース本体
10の裏面10bから前記側板12上縁にまで至る深さ
を備えた前記係合ユニット30の取付凹部16を形成さ
せる膨出部15が形成されている。
【0017】前記軸受部14は、前記膨出部15を挟ん
だ両側に一対づつ軸受突起14a、14a・14a、1
4aを設けて構成されており、各軸受突起14a、14
a・14a、14aの先端部には、前記ケース本体10
の長手方向に亙る側縁に沿った軸受穴14a’、14
a’・14a’、14a’がそれぞれ開設されている。
【0018】ここで、前記蓋体20は、前記軸受部14
に対して長手方向に亙る一方側縁部を枢支される基板2
1と、この基板21の前記ケース本体10の開口13に
向き合わない側の面に添装される補強板23と、化粧板
22とから構成されている。そして、該蓋体20は、該
基板21の長手方向に亙る一方側縁の両端部21a、2
1aに設けられている該側縁に沿った軸受穴21a’、
21a’と、前記ケース本体10の軸受部14を構成す
る各軸受突起14a、14a・14a、14aの軸受穴
14a’、14a’・14a’、14a’とに挿通され
る軸50により、該ケース本体10に対して枢支されて
いる。
【0019】また、この実施例では、前記膨出部15の
上端面15aに、該膨出部15の突き出し方向に向けら
れた比較的幅の狭い溝15bと、該溝15bに続く比較
的幅の広い溝15cとが、前記取付凹部16に連通する
ように設けられている。 ここで、前記蓋体20の前記
基板21の枢支側の前記側縁ほぼ中程には、後述する係
合ユニット30に組み付けられるダンパ33と噛み合う
半円弧板状のギア状突片21bが設けられている。この
ギア状突片21bは、前記蓋体20の前記ケース本体1
0に対する枢支、組み付けにより、前記溝15b内に収
められ、この溝15bを介して、前記取付凹部16内に
突き出される。
【0020】また、前記蓋体20の前記基板21には、
前記ギア状突片21bの近傍に、後述する係合ユニット
30を構成する係合桿32に当接される押し込み桿24
が、該基板21の幅方向に向けて回動可能に枢支されて
おり、この押し込み桿24は、前記蓋体20の枢支、組
み付けにより、前記溝15cを介して、前記取付凹部1
6内に突き出される。
【0021】なお、この押し込み桿24の前記枢支側と
反対の側の端部には、該押し込み桿24にほぼ直交する
向きに一対の突部24a、24aが設けられている。こ
の突部24a、24aは、図1、図4および図7に示さ
れるように、前記取付凹部16内に設けられている案内
手段16a内の溝16a’、16a’に収められて、該
押し込み桿24の動きを規制する。すなわち、この実施
例では、該案内手段16aは、該押し込み桿24が突き
出されている前記溝15c縁側から、前記ケース本体1
0の裏面10b側に向けて真直に伸びる二条の溝16
a’、16a’を内面に向き合うように備えるレール状
体として構成されており、前記一対の突部24a、24
aがそれぞれこの二条の溝16a’、16a’に収めら
れる構成とされているので、前記押し込み桿24の動き
は、この二条の溝16a’、16a’に沿ったものとさ
れることになる。もっとも、前記押し込み桿24の動き
が規制できる構成であれば、前記案内手段16aおよび
前記押し込み桿24の構成を適宜変更して構成して構わ
ない。例えば、前記押し込み桿24の前記一対の突部2
4a、24aを収め入れる溝を、前記取付凹部16の側
面に直接条設等して該案内手段16aを構成しても良
い。
【0022】また、図4に示されるように、前記ケース
本体10に対して前記蓋体20を枢支させる前記軸50
には、一対のねじりコイルばね60、60が、前記ケー
ス本体10の該蓋体20を常時前記ケース本体10に対
して開き出す方向に付勢するように巻装されている。
【0023】また、この実施例では、前記ケース本体1
0に対して前記蓋体20を枢支させるための前記軸50
に、該蓋体20に該ケース本体10の開口13を覆わせ
た際に該蓋体20と該ケース本体10との間に位置され
るように、枠状の前記ホルダー40が枢支されている。
【0024】図1に示されるように、該ホルダー40
は、一部を切り欠かれた略円環状をなす一対の保持枠部
41、41を、該一対の保持枠41、41が同一平面に
位置されるように、連結して構成されている。両保持枠
部41、41には、同一の側に台状の軸受部42、42
が設けられており、この軸受部42、42は、該一対の
保持枠41、41が位置される同一平面より突き出すよ
うに設けられている。この台状の軸受部42、42の上
端部には、前記連結されている一対の保持枠41、41
間に亙る接線に略平行をなすように軸穴42a、42a
が設けてある。
【0025】ここで、図1に示されるように、前記ケー
ス本体10の前記軸受部14を構成する前記膨出部15
を挟んで一対づつ突設される前記軸受突起14a、14
aは、前記台状の軸受部42、42の収まる間隔を開け
て設けられており、前記ホルダー40は該軸受部42、
42をこの前記軸受突起14a、14a間に収め入れる
と共に、該軸受突起14a、14aに設けられている前
記軸受穴14a’、14a’に挿通される前記軸50を
前記軸穴42a、42aに挿通することにより、前記蓋
体20同様前記ケース本体10に対して枢支される。
【0026】なお、図1に示されるように、前記ホルダ
ー40の軸受部42には、前記軸穴42aに沿って係合
突部42bが設けられており、一方、前記ケース本体1
0の前記軸受突起14a、14a間には、前記蓋体20
の起立時に該ホルダー40を前記蓋体20の基板21面
に接しさせるように起立した際に、前記係合突部42b
と係合し合う凹部14b’を先端部に備えた係合突片1
4bが設けられている。したがって、このホルダー40
は、このホルダー40を倒伏させた状態での缶、コッ
プ、瓶などの支持が必要でない場合には、図4に示され
るように、前記係合突部42bと前記係合突片14bと
の係合により、前記蓋体20の開き出し時に、該開き出
されている蓋体20の前記基板21に接するように起立
させて、この起立状態を維持させることができる。
【0027】次いで、図7に示されるように、前記ケー
ス本体10の前記取付凹部16に嵌め入れられる前記係
合ユニット30の構造について説明する。
【0028】図8に示されるように、該係合ユニット3
0は、略長方形状の底板30aの長手方向に亙る一方の
側縁に沿って比較的立ち上がり寸法の小さい側板30
b’を、長手方向に亙る他方の側縁に沿って比較的立ち
上がり寸法の大きい側板30b”を、それぞれ設けると
共に、前記側板30b’に係合桿32を、前記側板30
b”に係合部材31を、それぞれ枢支、組み付けて構成
してある。
【0029】先ず、前記係合桿32は、図5および図8
に示されるように、略90度に湾曲されたレバー状に構
成されると共に、この湾曲位置に軸穴32cを備えてお
り、この軸穴32cに、前記側板30b’の板面に略直
交する向きに設けられている軸30cを収め入れること
により、該係合桿32の湾曲内側が前記底板30aの側
と反対の側に向き、かつ、前記側板30b’の内側にお
いて、前記底板30aの長手方向に向けて回動可能とな
るように枢支されている。また、該係合桿32の一方端
部には、前記係合部材31が組み付けられている側板3
0b”側に向けて突き出す係合ピン32aが設けられて
おり、また、該係合桿32の他方端部には、前記軸穴3
2c側に向けて、特許請求の範囲にいう係合部に相当す
る係合凹部32bが形成されている。また、該係合桿3
2は、前記軸穴32cから該係合桿32の前記係合ピン
32aが設けられている端部までの桿部32a’の寸法
を比較的大きくする共に、前記軸穴32cから前記係合
桿32の前記係合凹部32bが設けられている端部まで
の桿部32b’の寸法を比較的小さくするように形成さ
れている。したがって、該係合桿32は、前記係合凹部
32b側が前記底板30a側に向けて押し下げられるこ
とで、この押し下げ寸法に比べてより大きく、前記軸3
0cを中心として、該係合ピン32aが設けられている
側の端部を前記底板30aの外側から内側に向けて移動
する構成とされている。
【0030】さらに、前記係合桿32の前記係合ピン3
2aが設けられている側には、フック部32dが形成さ
れており、このフック部32dと、前記底板30aの幅
側の一方端縁部との間に引っ張りコイルばね34が張り
込まれており、これにより、前記係合桿32は、前記係
合ピン32aが設けられている側を、前記底板30a上
に形成された台部35上に載置させた状態で、前記底板
30aの幅側の一方端縁部に向けて常時付勢される構成
とされている。
【0031】次いで、図8に示されるように、前記係合
部材31は、前記係合桿32の前記ばね34の付勢に抗
した回動による前記係合ピン32aの移動軌跡上に位置
されるように、前記側板30b”に組み付けられてい
る。該係合部材31は、板状をなすと共に、板面を前記
側板30b”とほぼ同面とするように配されており、ま
た、一端に設けられている軸穴31bに該側板30b”
より突設されている軸30dを挿入させることにより、
該側板30b”の上下方向に向けてこの軸30dを中心
に回動可能に枢支されている。また、前記係合部材31
と前記側板30b”との間には、ねじりコイルばね35
がその巻回部を前記軸30dに巻回させることにより介
装されている。このばね35の一端は、前記側板30
b”に設けられている規制突片30eに引っ掻けられて
おり、また、他端を、前記係合部材31の前記軸30d
による枢支側と反対の側に設けられている突片31cに
引っ掻けており、これにより前記係合部材31は常時前
記底板30a側に向けた付勢を受けている。なお、前記
側板30b”には、前記係合部材31の前記底板30a
の側に向いた側縁に接する該係合部材31の位置決め用
の突部30hが設けられている。
【0032】また、前記係合部材31の前記軸30dと
の枢支側と反対の側には、摺動カム部31aが形成され
ている。このカム部31aは、図8および図13、図1
4に示されるように、前記係合部材31の前記軸30d
による枢支側と反対の側の端縁より前記底板30a側を
向いた側縁にかけて、該軸30dに枢支されている側に
向けて傾斜するカム縁Eと、前記係合部材31の前記底
板30a側を向いた側縁での前記カム縁Eの終了位置を
開口F’として、前記係合部材31の内方に向けて延設
される往路カム溝Fと、この往路カム溝Fに続いて設け
られると共に、該往路カム溝Fの延設方向とほぼ直交す
る方向に向けて、前記係合部材31の前記軸30dによ
る枢支側と反対の側の端縁部に開口R’を形成するよう
に延設されている復路カム溝Rとから構成されている。
そして、前記往路カム溝Fと前記復路カム溝Rとの連通
位置には、前記係合部材31の前記軸30dによる枢支
位置と反対の側に向けて、前述した係合桿32の係合ピ
ン32aに対する係止部Kが形成されている。
【0033】なお、図8に示されるように、前記係合ユ
ニット30を構成する前記両側板30b’、30b”の
上方には、この係合ユニット30を前記ケース本体10
の取付凹部16内に収め入れた状態で固定するためのね
じの挿通穴30f’を備えた固定部30fがそれぞれ形
成されている。また、前記底板30aの幅側の一方側縁
にもねじの挿通穴30g’を備えた固定部30gが形成
されている。また、前記側縁30b”の上方に設けられ
た前記固定部には、前述の蓋体20を構成する基板21
に設けられているギア状突片21bに噛み合うギア33
aを備えたダンパ33が設けられている。該ダンパ内に
は、粘性の高い油などの液体が封入されていると共に、
前記ギア33aと同軸の歯車などが収められており、該
ギア33aの回転力の消散ができる構成としてある。
【0034】以上のように構成される係合ユニット30
は、図7に示されるように、前記ケース本体10の裏面
10b側より、前記取付凹部16内に組み付けられる。
この組み付けは、図5および図7に示されるように、前
記ケース本体10の前記膨出部15の上端面に設けられ
ている前記溝15bから前記嵌込み凹部内に突き出され
るように配されている前記蓋体20を構成する前記基板
21に設けられている前記ギア状突片21bと、前記係
合ユニット30の前記ダンパ33のギア33aが噛み合
うと共に、前記ケース本体10の前記膨出部15の上端
面に設けられている前記溝15cを通って前記案内手段
16a内に収められている前記基板21に枢支される前
記押し込み桿24の前記突部24a、24aが設けられ
ている側の端部の直下に、前記係合桿32の係合凹部3
2bが配されるように、前記係合ユニット30の前記固
定部30gを前記取付凹部16の奥側に位置させる状態
で該係合ユニット30を前記取付凹部16内に収め入れ
て行われる。
【0035】次いで、このように構成される収納体の前
記蓋体20による前記ケース本体10の開口13を塞い
だ状態の維持、および、その状態の解除の過程を、図9
ないし図12に基づいて説明する。
【0036】先ず、図4および図5に示されるように、
前記ケース本体10に対して前記蓋体20が開き出した
状態から、該蓋体20を前記ケース本体10の側に向け
て回動させて行くと、前記ケース本体10に設けられて
いる前記案内手段16aに前記突部24a、24aが設
けられている側の端部でガイドされている前記押し込み
桿24は、前記蓋体に対する枢支角度を次第に変化させ
ながら、前記ケース本体10の裏面10b側に向けて移
動される。
【0037】ここで前述のように、該押し込み桿24の
直下には、前記係合ユニット30の前記側板30b’に
枢支されている前記係合桿32の係合凹部32bが配さ
れているので、該押し込み桿24の前記移動により、図
9に示されるように、該係合桿32の前記係合凹部32
bに前記押し込み桿24の前記突部24a、24aが設
けられている側の端部が当接し、該係合桿32の前記係
合凹部32bが設けられている側の端部が、前記係合ユ
ニット30の底板30a側に向けて押圧されるに至る。
【0038】この押圧により、前記係合桿32は、前記
側板30b’との枢支位置を中心として、前記ばね34
の付勢に抗して、前記係合ピン32aが設けられている
側の端部を前記係合部材31の側に近付けるように回動
される。なお、前述のように、前記係合桿32は、前記
側板30b’に対する枢支位置から該係合桿32の前記
係合ピン32aが設けられている端部までの寸法に対し
て、前記枢支位置から前記係合桿32の前記係合凹部3
2bが設けられている端部までの寸法を小さくして構成
されているので、前記の係合凹部32b側の押圧寸法が
差程大きくなくても、前記係合ピン32aが設けられて
いる側の端部を前記係合部材32の側に向けて大きく移
動させることができる。
【0039】そして、前述のように、このように回動さ
れる前記係合桿32の前記係合ピン32aの移動軌跡上
には前記係合部材31が配されているので、回動された
該係合桿32はその係合ピン32aを、図9に示される
ように、該係合部材31に当接させるに至る。
【0040】このように前記係合ピン32aが前記係合
部材31に当接されると、該係合部材31の前記係合桿
32に臨む側の端縁には、該端縁から該係合部材31の
前記底板30a側を向いた側縁にかけて、前記カム縁E
が形成されているので、前記係合ピン32aはこのカム
縁Eに沿って、図9および図10に示されるように、該
係合部材31を前記ばね35の付勢に抗して次第に上方
に変移させるように回動させながら、移動する。
【0041】ここで、前記カム縁Eの終了位置には、前
記係合部材31の内方に向けて延設されている前記往路
カム溝Fの開口F’が設けられているので、前記係合ピ
ン32aがこの開口F’に臨む位置まで移動されると、
図11に示されるように、前記係合部材31は前記ばね
35による前記底板30a側に向けた付勢により、該係
合ピン32aを該往路カム溝F内に導き入れるように、
下方に回動する。この往路カム溝Fと前記復路カム溝R
との連通位置には、前記係合部材31の前記軸30dに
よる枢支位置と反対の側に向けられた前記係止部Kが形
成されており、一方、このように該往路カム溝Fに導き
入れられた前記係合ピン32aを備える前記係合桿32
は、前記ばね34により前記係合部材31から離れ出す
方向に向けて付勢されているので、この往路カム溝F内
の該係止部Kの設けられている位置に前記係合ピン32
aが導かれると、前記係合桿32は該係合桿32の移動
後方側に向けてやや戻されて、この係止部Kに該係合ピ
ン32aを係合させる。これにより該係合桿32は、図
11に示されるように、前記係合桿32の前記係合ピン
32aが設けられている側の桿部32a’を前記ケース
本体10に対して略直立させた状態で、前記係合部材3
1に支持させることになる。
【0042】ここで、図2に示されるように、前記押し
込み桿24の前記突部24a、24aが設けられている
側の端部には、前記係合桿32の前記係合凹部32b内
に収め入れられる係合部24bが形成されている。前記
のように係合桿32の係合ピン32aが設けられている
側の桿部32a’が前記ケース本体10に対して直立さ
せられた状態とされると、図11に示されるように、前
記係合凹部32bが設けられている側の桿部32b’は
前記ケース本体10の底板11に対してほぼ平行に位置
されるので、該係合凹部32b内に収め入れられている
前記押し込み桿24の前記係合部24bを、該係合凹部
32bの内側面32b”が上側から押さえ込むことにな
る。したがって、この状態では、前記係合桿32の前記
係合凹部32b内から前記押し込み桿24の前記係合部
24bが抜け出されることなく係合され、この係合によ
り、該押し込み桿24を枢支している前記蓋体20の前
記ケース本体10の前記開口13を塞いだ状態が維持さ
れることになる。
【0043】次いで、図12に示されるように、前記蓋
体20を図11に示される位置からやや下方に押し込む
と、前記係合凹部32b内に前記係合部24bを収め入
れている前記押し込み桿24が、前記係合桿32の該係
合凹部32bが設けられている側の桿部32b’を下方
に押し下げ、これにより該係合桿32は前記ばね34の
付勢に抗して再び前記係合ピン32aが設けられている
側の桿部32a’を前記係合部材31の前記軸30dに
よる枢支側に向けて移動させる。これにより、前記係合
桿32は、その係合ピン32aを前記往路カム溝Fと復
路カム溝Rとの連通部に設けられている前記係止部K内
から抜き出すこととなる。このように前記係合ピン32
aが前記係止部K内から抜き出されると、前記ばね35
により下方に向けて付勢されている前記係合部材31
は、下側に向けて回動され、この結果、該係合ピン32
aを復路カム溝R内に導き入れる。この復路カム溝Rは
前述のように、前記開口R’から前記係合部材31の前
記軸30dが設けられている側の端部に向けて延設され
ており、しかも、前記係合桿32は前記ばね34により
前記係合部材31から離れ出す方向に向けて付勢されて
いるので、該係合桿32は前記係合ピン32aを前記復
路カム溝R内を通過させながら、再び図3および図7に
示されるように、該係合ピン32aが設けられている側
の端部を前記係合ユニット30の外方に突き出させる位
置まで回動される。
【0044】これにより、該係合桿32の係合凹部32
bが設けられている側の桿部32b’は、その先端を再
び上方に向けるので、該係合凹部32bから前記押し込
み桿24の係合部24bが抜き出され、該係合凹部32
bと前記押し込み桿24の係合部24bとの係合状態は
解除される。したがって、前記ばね60、60の付勢に
より該押し込み桿24を枢支している前記蓋体20は、
前記ケース本体10に大して、起立、開き出される。
【0045】なお、前記係合部材31に設けられている
前記復路カム溝Rは、図13および図14に示されるよ
うに、前記往路カム溝Fとの連通側から前記復路カム溝
Rの開口R’側に向けて外広がり状に溝底面を傾斜させ
ており、また、該係合部材31は前記軸30dに巻装さ
れている前記ばね35の巻回部35aにより前記側板3
0b”から離れる方向に付勢されているものの、この付
勢に抗して該側板30b”側に押し込み可能な構成とさ
れているので、前記復路カム溝R内からの前記係合ピン
32a抜け出しを円滑に行わせることができる。
【0046】以上のように構成される収納体では、前記
押し込み桿24の前記突部24aの側に当接、係合され
る前記係合桿32の係合凹部32b側の桿部32b’に
対して、前記係合部材31に係合される前記係合桿32
の前記係合ピン32a側の桿部32a’を長く構成させ
ているので、前記係合部材31の前記係合凹部Kと前記
係合ピン32aとの係合を解くための前記係合桿32の
係合凹部32b側の桿部32b’の押し込み寸法を比較
的小さくでき、前記係合桿32を前記ケース本体10と
蓋体20の枢支位置に近い位置で回動自在に組み付ける
場合であっても、前記係合を解く場合に該蓋体20の先
端部を差程大きく押し込まないで済むように収納体を構
成することができる。
【0047】なお、図15(a)に示されるように、前
記蓋体20と前記ケース本体10との枢支位置から該蓋
体20と前記押し込み桿24との枢支位置までの長さが
寸法L−1であるとき、前記蓋体20の先端部の押し込
みを寸法h’分行なうと、前記蓋体20の押し込みによ
る前記係合桿32の前記係合ピン32aと前記係合部材
31の係止部Kとの係止状態の解除に必要な該係合桿3
2の前記係合凹部32bが設けられている側の桿部32
b’の押し込み寸法hが確保できるように、前記係合桿
32の桿部32a’と桿部32b’との比率が定められ
ている場合に、図16に示されるように、前記寸法L−
1を変えずに、前記蓋体20と前記ケース本体10との
枢支位置から該蓋体20の先端までの寸法を大きくして
しまうと、前記押し込み寸法hを確保するためには、該
蓋体20の先端を該寸法h’以上の寸法h”分押し込ま
なければならなくなる。したがって、この場合には該蓋
体20の先端を寸法h’分押し込むことで、前記係合状
態の解除ができるように、特に前記係合桿32の桿部3
2b’に対する桿部32a’の長さを更に長くして構成
することが好ましい。
【0048】また、前記係合桿32の形状を変えない
で、図15(b)の下側の図に示されるように、前記蓋
体20と前記ケース本体10との枢支位置から該蓋体2
0の先端までの寸法を長くする場合には、該蓋体20と
前記ケース本体10との枢支位置から前記押し込み桿2
4の枢支位置までの寸法を、前記蓋体20の先端部の押
し込み寸法h’を変えなくても、前記押し込み桿24に
よる前記係合桿32の押し込み寸法が前記再押し込みに
よる前記係合桿32の前記係合ピン32aと前記係合部
材31の係止部Kとの係止状態の解除に必要な前記押し
込み寸法hとなる寸法L−2に広げると共に、この押し
込み桿24の直下に前記係合ユニット30を配するよう
にして収納体を構成することが好ましい。
【0049】なお、この実施例では、前記押し込み桿2
4に当接、係合させる前記係合桿32を桿状に構成して
いるが、前記押し込み桿24の押し込みにより、前記係
合ピン32aが設けられている側を該押し込み寸法に対
してより大きく移動させることができる構造のものであ
れば、例えば、鋭角部に前記係合ピン32aに相当する
ピンを、直角部に前記係合凹部32bに相当する凹部を
備えた直角三角形状の板片などを用いて構成しても構わ
ない。また、前記係合桿32の一側と前記係合部材31
とが係脱自在に係合し合う構造のものであれば、例え
ば、前記係合部材31のカム部31aに相当するカム部
を前記側板30b”面に直接形成し、このカム部に係合
される前記係合桿32の一側に設けられている前記係合
ピン32aに相当するピンを出没自在に該係合桿32に
設けて前記係合部材31を構成しても構わない。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る収納体では、前記蓋体2
0と前記ケース本体10との回動、組み付け側の押し込
み桿24と係合手段を設けているので、該組み付け側と
反対の側の収納体の外観をスッキリと整えることがで
き、また、収納体内への各種収納物の収め入れがスムー
ズに行え、収納体の使い勝手を高めることができる。
【0051】また、特に、請求項2に係る収納体では、
前記蓋体20の前記ケース本体10の側に向けた回動に
伴なう前記押し込み桿24の移動により前記係合部材3
1に対して前記係合ピン32aが係合し、かつ、前記押
し込み桿24と前記係合桿32の係合部とが係合し合う
状態において、該蓋体20を前記ケース本体10の側に
向けて押し込み操作することにより、前記押し込み桿2
4を再移動させて前記係合桿32を係合部側で押し込
み、該係合桿32の該係合部側と反対の側に設けられて
いる前記係合ピン32aと前記係合部材31との係合を
解いて、該押し込み桿24と前記係合桿32の係合部と
の係合を解かせる構成を備えており、前記蓋体20の押
し込みによる前記押し込み桿24を通じた前記係合桿3
2の前記係合部の押し込み寸法に比して、該係合桿32
の前記係合ピン32aの側を大きく移動させるように設
定、機能させることができる。
【0052】したがって、前記ケース本体10に対する
前記蓋体20の枢支側に前記押し込み桿24および前記
係合部材31ならびに前記係合桿32を配置しても、前
記蓋体20と前記ケース本体10との係合を解除させる
ために必要とされる該蓋体20の再度の押し込み寸法、
すなわち前記係合部材31と前記係合桿32の前記係合
ピン32aとの係合を解くための該係合桿32の前記係
合部側の押し込み寸法を大きくさせる必要がなく、該係
合を解くために前記ケース本体10との枢支側と反対の
側で前記蓋体20を大きく移動させたり、また、このた
めに該蓋体20と該ケース本体10との間に該蓋体20
の閉止状態において間隔を設けておく必要もなく、この
種の収納体の使い勝手を損なうことなく前記ケース本体
10に対する蓋体20の枢支側に、該ケース本体10の
開口を該蓋体20により塞いだ状態の維持手段および解
除手段を設けることができる。
【0053】さらに、特に、請求項3に係る収納体で
は、前記蓋体20と前記ケース本体10との係脱を行う
前記係合桿32と、前記係合部材31を、係合ユニット
30に備えさせると共に、この係合ユニット30を前記
ケース本体10の前記蓋体20との回動、組み付け側に
ある側板12側に備えられた取付凹部16内に組み付け
ているので、前記蓋体20と前記ケース本体10との組
み付け側の該収納体の外観性を一層高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る収納体の分解斜視図である。
【図2】図1におけるA部の拡大斜視図である。
【図3】ホルダー40の軸受部42とケース本体10の
軸受部14との拡大斜視図である。
【図4】実施例に係る収納体の側面図である。
【図5】実施例に係る収納体の要部側面図である。
【図6】実施例に係る収納体の平面図である。
【図7】実施例に係る収納体の斜視図である。
【図8】実施例に係る収納体を構成する係合ユニット3
0の斜視図である。
【図9】実施例に係る収納体を構成する係合ユニット3
0の係合部材31および係合桿32と、押し込み桿24
との位置関係を示す構成図である。
【図10】実施例に係る収納体を構成する係合ユニット
30の係合部材31および係合桿32と、押し込み桿2
4との位置関係を示す構成図である。
【図11】実施例に係る収納体を構成する係合ユニット
30の係合部材31および係合桿32と、押し込み桿2
4との位置関係を示す構成図である。
【図12】実施例に係る収納体を構成する係合ユニット
30の係合部材31および係合桿32と、押し込み桿2
4との位置関係を示す構成図である。
【図13】係合部材31の平面図である。
【図14】図11におけるA−A線端面図である。
【図15】収納体の構成を示す側面図である。
【図16】収納体の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ケース本体 11 底板 12 側板 13 開口 14 軸受部 15 膨出部 16 嵌込み凹部 20 蓋体 21 基板 22 化粧板 23 補強板 24 押し込み桿 30 係合ユニット 31 係合部材 32 係合桿 33 ダンパ 34 ばね 35 ばね 40 ホルダー 41 保持枠部 42 軸受部 50 軸 60 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 輝彦 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地三菱自 動車エンジニアリング株式会社岡崎事業所 内 (72)発明者 三本松 亨 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1株 式会社ニフコ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体と、該ケース本体の開口を塞
    ぐように該ケース本体に回動自在に組み付けられている
    蓋体とを備える収納体であって、 前記蓋体には、前記ケース本体の側に向かう押し込み桿
    が回動可能に設けられており、 前記ケース本体の前記蓋体との組み付け側には、該ケー
    ス本体に向けられた前記蓋体の回動に伴う前記押し込み
    桿の移動により、該押し込み桿の先端側に係合すると共
    に、前記蓋体の押し込みによる前記押し込み桿の再移動
    により、該係合を解く係合手段が備えられていることを
    特徴とする収納体。
  2. 【請求項2】 ケース本体と、該ケース本体の開口を塞
    ぐように該ケース本体に回動自在に組み付けられている
    蓋体とを備える収納体であって、 前記蓋体には、前記ケース本体の側に向かう押し込み桿
    が回動可能に設けられており、 前記ケース本体には、前記押し込み桿の先端側を案内す
    る案内手段が設けられていると共に、 該ケース本体には、前記案内手段に案内される前記押し
    込み桿の先端側に当接されると共に、当接された該押し
    込み桿に係合される係合部と、この係合部とは別の部分
    に設けられた係合ピンとを備える係合桿が回動可能に設
    けられており、 しかも、前記押し込み桿との当接による前記係合桿の回
    動に伴なって移動される前記係合ピンと当接すると共
    に、該係合ピンを係止する係止部を備え、かつ、該係合
    ピンを該係止部に導く摺動カム部を備えた係合部材が設
    けられており、 前記蓋体の前記ケース本体の側に向けた回動に伴う前記
    押し込み桿の移動により前記係合部材の係止部に対して
    前記係合ピンが係止し、かつ、前記押し込み桿と前記係
    合桿の係合部とが係合し合うと共に、 該蓋体の前記ケース本体の側に向けた押し込みによる前
    記押し込み桿の再移動により、前記係合部材の係止部と
    前記係合ピンとの係止が解かれて、前記押し込み桿と前
    記係合桿の係合部との係合が解かれる構成としてあるこ
    とを特徴とする収納体。
  3. 【請求項3】 前記蓋体の前記ケース本体の側に向けた
    回動により、前記蓋体に回動可能に設けられている前記
    押し込み桿の先端側に当接されると共に、当接された該
    押し込み桿に係合される係合部と、この係合部とは別の
    部分に設けられた係合ピンとを備える係合桿を回動可能
    に備えると共に、 前記押し込み桿の当接による該係合桿の回動に伴なって
    移動される前記係合ピンと当接すると共に、該係合ピン
    を係止する係止部を備え、かつ、該係合ピンを該係止部
    に導く摺動カム部を備えた係合部材とを備えて構成され
    る係合ユニットを、 前記ケース本体の前記蓋体との回動、組み付け側の側板
    部に備えられた該係合ユニットの取付凹部内に組み付け
    ていることを特徴とする請求項2記載の収納体。
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