JPH07290B2 - 木質フレキシブルボードの賦形法 - Google Patents

木質フレキシブルボードの賦形法

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JPH07290B2
JPH07290B2 JP2248024A JP24802490A JPH07290B2 JP H07290 B2 JPH07290 B2 JP H07290B2 JP 2248024 A JP2248024 A JP 2248024A JP 24802490 A JP24802490 A JP 24802490A JP H07290 B2 JPH07290 B2 JP H07290B2
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JP
Japan
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board
wooden
mold
wood
shaping
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JP2248024A
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稔 池田
洋一 江海
洋一 夏目
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ホクシン株式会社
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、木質フレキシブルボードをそのまゝ又は表
面に化粧加工を施した後に、該ボードを所定形状に屈曲
し或いは板面に彫刻風その他の凹凸模様を賦形する一方
法に関する。
〔従来の技術〕
本特許出願人は、本来、木材の暖かみや高級感に乏しい
とされてきたプラスチックボード或いは剛性が高く、ま
た吸・放湿による寸法変化の大きい合板、パーティクル
ボード若しくはファイバーボード等に代わる新素材とし
て、木質繊維に対して合成樹脂繊維に低融点樹脂をコー
ティングしてなる合成繊維を20〜30%(重量比)の割合
で混合し、これに柔軟性接着剤を塗布して熱圧成板して
なる所謂、木質フレキシブルボード(以下単に「木質ボ
ード」という)を開発し、特願昭62-244991号(特開昭6
4-85706号)として特許出願したものである。従って、
本発明の素材である木質ボードそのものは、既に公知の
技術となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記木質ボードは、従来のプラスチックボードに比べて
木質感が強く、暖かみが得られるし、また剛性の高い合
板やファイバー等に比較して柔軟で可撓性を有するた
め、床・壁材等として施工性が著しく向上する等、それ
なりの成果を挙げているが、上述したように木質繊維量
に比較して使用する合成繊維量が少量である木質ボード
は内部流動がないため、賦形性に乏しく、従来公知の成
型方法では該木質ボードの屈成や掘りの深い鮮明は凹凸
模様の形成が不可能であった。従って、その用途は専ら
平板としての床材や壁材等に限られていたというのが実
情である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は上述した木質ボードに賦形することにより、
単なる平板材としてだけでなく、高級感を有する家具、
調度類や木工製品等の表面素材としても巾広い用途に供
し得ることに着目し、鋭意、実験研究を繰り返した結
果、上記木質ボードを構成する合成繊維長を20〜40mmと
長くして成板した木質ボードを所定の形状の上下金型間
に支持して熱圧するに当たり、金型の表面温度を80〜15
0℃に加熱昇温させた上、上記木質ボードを両金型間に
置き、金型の閉鎖に際して該ボードと金型が接触する直
前から毎分20〜50mm/minの緩速度で金型を作動させ、金
型の閉鎖後、一定時間3〜8kg/cm2の圧力で加圧すると
うい手段を用いた。
又、上記木質ボード表面化粧を施す場合も、平板状の木
質ボードに通常の方法で化粧紙、ツキ板または印刷を施
した後、上述した成型方法により賦形するという手段を
用いた。
〔作用〕
本発明の賦形法は、木質繊維に比較して合成繊維の割合
が少なく木質ボードでは、プラスチック材その他の流動
性を有する素材の成型法が直ちに適用できないため、加
熱金型の遅降によって木質ボードを予熱して、特に該ボ
ード中の合成繊維表面の低融点樹脂の流動性を高めるこ
とと、長い合成繊維の持つ伸びを効果的に利用すること
で、この種木質ボードの賦形性を著しく向上させ得ると
いう格別の作用を奏する。
〔実施例〕
以下、本発明の木質ボードにおける賦形法を実施例に従
って更に詳述すると、第1図において1は公知の木質ボ
ードの合成繊維長を20〜40mmとして成板した厚さ2.0mm
の木質ボード、2・3は型面に互いに符合する彫刻風の
凹凸模様2′・3′を刻成し、該面に予め離型剤を塗布
した上下の金型、4・4′は上下の金型2・3にそれぞ
れ付設されたプレス熱盤であり、また5は木質ボード1
を下型面から浮かして維持するための支持具を示す。
ところで、上記第1図に示す装置において、プレス熱盤
4・4′により上下の金型2・3の表面温度が100℃に
なるように加熱した上、木質ボード1を支持具5を介し
て下型3面より少しく浮き上がらせた状態で設置し、上
型2を下降・閉鎖するのであるが、この場合、上型2が
木質ボード1の上面に接触する直前から、その下降速度
を30mm/minで遅降させることにより、この間に上下金型
の表面温度を受ける木質ボードは、その表裏両面から予
熱されて合成繊維に表着された低融点樹脂および柔軟性
接着剤が軟化状態となる。従って、この時点で上下の金
型2・3を閉鎖すれば、ボードに割れや破断が生じるこ
とがなく、該木質ボード1を両金型の凹凸模様2′・
3′に正確に沿わすことができる。この状態で引続き型
内圧力を5kg/cm2まで昇圧させ、約30秒間加圧を継続し
て解圧した後、上型2を上昇させて製品を取り出し目的
の賦形木質ボード1′を得たものである。
尚、上記実施例は表面無化粧の木質ボードに賦形する場
合の成型法について述べたが、木質ボードの表面に直接
印刷を施すか、或いは化粧紙またはツキ板等を貼着した
ものであっても、上記と同様の方法によって鮮明に屈曲
乃至は彫刻様の凹凸模様が賦形できるのである。
而して、上述した本発明の賦形法では、主として木質ボ
ードの厚さや賦形状態(凹凸の深さ)等によって熱圧条
件が一定ではないが、一般に1〜5mm厚に成板されるこ
の種木質ボードの賦形には、上下金型の表面温度は80℃
〜150℃、木質ボードの予熱のための金型の遅降速度は2
0〜50mm/min、また閉鎖した金型内での木質ボードの加
圧力は3〜8kg/cm2の範囲が良好であり、この場合の上
記加圧時間は木質ボードの厚さ1mm当たり10〜20秒が目
安である。
この他、本発明における木質ボードの予熱を表裏均等に
行うために、該ボードを下型面から一定距離浮き上がら
せる手段となる上記支持具5は、特にその構造を限定す
るものではないが、例えば下型側のプレス熱盤4′の周
囲に木質ボードの重量を支えるだけの弱い弾力のスプリ
ング6を内装して昇降自在な二重杆構造としたものを適
宜数立設するか(第1図参照)、又は上記支持具5を省
略して下型の表面温度を上型のそれよりも低温に設定し
ておいて、直接下型面に木質ボードを載置するか、或い
は木質ボードを両金型の中間に保定し、両金型を同時に
移動させる等々、その手段は任意である。
〔発明の効果〕
以上、詳述した本発明の木質ボードの賦形法によれば、
木質ボードに混合される合成繊維を充分に長くすると共
に、独特の予熱および加圧条件を採用したことにより、
従来困難とされていたこの種ボードの屈曲や表面に掘り
の深い凹凸模様を極めて容易に、しかも刻明に賦形し得
るところから、従来壁材や床材など平板素材としての利
用に止っていた木質ボードに立体感を付与し、建材とし
ての高級感だけでなく、高級家具や調度類の表面素材と
して、その利用法は一段と広範なものとなる。
即ち、本発明方法によって賦形された木質ボードは、特
にその凹凸模様の堀りが深く、且つシャープな角部が得
られるものであるから、無化粧賦形材は例えば仏壇や仏
具或いは曲げ器など、漆仕上げを行う調度や汁器類に適
し、また表面化粧を施した賦形材は、床、壁材等の一般
建材の他、タンス、キャビネット、その他あらゆる木製
家具類の表面材として利用し得るもので、特に木材の入
手が制限される我が国の現状においては極めて有用な発
明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を概説する上下金型と木質ボード
の配置を示す部分断面図、第2図は賦形された木質ボー
ドの切断端面図である。 尚、図中1……木質ボード、2・3……上下の金型、4
……プレス熱盤、5……支持具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】解繊された木質繊維に対して低融点樹脂を
    コーティングしてなる繊維長20〜40mmの合成樹脂繊維を
    混合し、該混合樹脂繊維に柔軟性接着剤を塗布して得た
    マットを熱圧成板した所謂木質フレキシブルボードを更
    に所定形状の上下金型内で熱圧・賦形するに当たり、表
    面温度を80〜150℃とした金型が、該ボードと接触する
    直前から20〜50mm/minの緩速度で金型を作動し、両金型
    の合着後も一定時間3〜8kg/cm2の圧力で加圧すること
    を特徴とした木質フレキシブルボードの賦形法。
JP2248024A 1990-09-17 1990-09-17 木質フレキシブルボードの賦形法 Expired - Lifetime JPH07290B2 (ja)

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