JPH0729060A - びん商品陳列装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １本ずつ順番にびん商品を取り出すことが可
能なびん商品陳列装置を提供する。 【構成】 びん商品のネック部を挟持して多数のびん商
品を懸吊状態で整列保持するレール部と、このレール部
に連設され前記びん商品の頭部の径よりも広幅に構成さ
れたびん商品取出し部と、所定の鉛直軸を中心に回転可
能なびん商品取出し規制部材と、前記びん商品の取出し
を検知するびん商品取出し検知手段と、びん商品の取出
しが検知された際に前記びん商品取出し規制部材の係止
を行うとともに、外部入力による係止解除指令信号に基
づいてその係止解除を行うロック・アンロック機構とを
備え、前記びん商品取出し規制部材の外周部には、前記
びん商品の移動経路内に突出して当該びん商品の移動を
抑止する移動抑止部と、移動する前記びん商品に干渉し
てびん商品取出し規制部材を回転させる干渉部と、前記
びん商品を受容するびん商品受容部が形成されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、びん商品を冷却して販
売するのに用いられるショーケースなどに組み込まれる
びん商品陳列装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば駅の売店、コンビニエンススト
ア、薬局などにおいては、びん商品を冷却して販売する
のにショーケースを使用している。従来のこの種のショ
ーケースは、冷却ユニットを内蔵するとともに、正面に
びん商品取出し開口を形成したショーケース本体と、シ
ョーケース本体内に設置されるびん商品収納棚と、ショ
ーケース本体のびん商品取出し開口を開閉するドアとを
備えて、構成されている。そして、このようなショーケ
ースでは、多数のびん商品を、びん商品収納棚に並べ、
冷却ユニットで冷却しておき、購入者の注文に応じて店
員が、あるいは購入者自らが、ドアを開いて所望のびん
商品を取り出すようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のシ
ョーケースを省人化および省力化のために自動販売機化
したいという要請がある。かかる場合に、びん商品を陳
列でき、かつ、１本ずつ取り出す装置が必要となる。

【０００４】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、１本ずつ順番にびん商品を取り出すことが可能なび
ん商品陳列装置を提供することを主たる目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のびん商品陳列装
置は、びん商品のネック部を挟持して多数のびん商品を
懸吊状態で整列保持するレール部と、このレール部に連
設され前記びん商品の頭部の径よりも広幅に構成された
びん商品取出し部と、このびん商品取出し部の近傍に配
設され所定の鉛直軸を中心に回転可能なびん商品取出し
規制部材と、前記びん商品の取出しを検知するびん商品
取出し検知手段と、このびん商品取出し検知手段による
前記びん商品の取出しが検知された際に前記びん商品取
出し規制部材の係止を行うとともに、外部入力による係
止解除指令信号に基づいてその係止解除を行うロック・
アンロック機構とを備え、前記びん商品取出し規制部材
の外周部には、当該びん商品取出し規制部材が係止状態
にあるときに前記びん商品の移動経路内に突出して当該
びん商品の移動を抑止する移動抑止部と、当該びん商品
取出し規制部材が係止解除状態にあるときに、移動する
前記びん商品に干渉してびん商品取出し規制部材を回転
させる干渉部と、この干渉部に連設され前記びん商品を
受容しそれを前記びん商品取出し部まで導くびん商品受
容部が形成されている。

【０００６】

【作用】上記した手段によれば、外部入力による係止解
除指令信号に基づいてロック・アンロック機構によるび
ん商品取出し規制部材の係止解除が行われ、この係止解
除によりびん商品取出し規制部材が回転可能な状態にお
かれる。この状態で、びん商品をびん商品取出し部側へ
移動させると、びん商品取出し規制部材はびん商品から
の力を受けて所定の方向に回転する。これによって、び
ん商品はびん商品受容部に入り、びん商品取出し部まで
導くことができ、このびん商品取出し部にてびん商品を
取り出すことが可能となる。そして、このびん商品の取
出しはびん商品取出し検知手段によって検知され、ロッ
ク・アンロック機構によって、再び、びん商品取出し規
制部材は係止され、回転不能な状態となる。したがっ
て、１回の操作によって１本ずつびん商品が取り出され
ることになる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係るびん商品陳列装置の実施
例について説明する。

【０００８】図１は、本発明を適用したショーケース型
自動販売機を概略的に示す斜視図である。このショーケ
ース型自動販売機１はショーケース２を備えている。こ
のショーケース２のショーケース本体５は全体が箱形を
呈し、その上半部はびん商品収納庫６を構成し、このび
ん商品収納庫６には支持板１４によって支持された状態
でびん商品陳列装置８が設置されている。このびん商品
陳列装置８は３台のびん商品保持レール１５，１５，１
５からなり、このびん商品保持レール１５，１５，１５
にはびん商品Ａが保持されている。また、びん商品収納
庫６の前側には、当該びん商品収納庫６を開閉するため
のドア７が取り付けられている。一方、ショーケース本
体５の下半部はベース部９を構成し、そこには冷却ユニ
ット（図示せず）が設置されている。さらに、びん商品
収納庫６の右隣には販売装置部３が設置されている。こ
の販売装置部３には、コイン投入口３８、返却レバー４
０、コイン返却口４１およびコインメカニズムや、販売
動作を制御する販売制御部（図示せず）などが設けられ
ている。なお、図１において符号３７はびん商品保持レ
ール１５をロックするための鍵を示している。また、符
号３６はびん商品保持レール１５のストッパである。

【０００９】そして、ショーケース型自動販売機１で
は、コイン投入口３８に所定の金額のコインを投入する
と、びん商品収納庫６のドア７が開放可能な状態とな
り、このドア７を開けて、所望のびん商品Ａが保持され
ているびん商品保持レール前面の選択ボタン１５ａを押
すと、そのびん商品保持レール１５の最前のびん商品Ａ
の取出しができるようになっている。この場合のびん商
品Ａの取出しは、びん商品Ａを手前側へ目一杯引き寄
せ、そこで、びん商品Ａを下方へ引っ張ることによって
なされる。

【００１０】次に、びん商品保持レール１５の詳細を説
明する。

【００１１】３台のびん商品保持レール１５はほぼ同一
な構成となっている。各びん商品保持レール１５には、
図２〜図３に示すように、２連のレール部１６，１７が
設けられている。このレール部１６，１７はそれぞれシ
ョーケース本体５の前後方向に亘って延設されており、
各レール部１６，１７にはそれぞれびん商品Ａが懸吊状
態で整列保持されている（図１および図５）。すなわ
ち、レール部１６，１７は各一対のリップ１６ａ，１６
ａおよび１７ａ，１７ａを有し、各一対のリップ１６
ａ，１６ａおよび１７ａ，１７ａが下側に位置するよう
に支持板１４に取り付けられている。そして、各一対の
リップ１６ａ，１６ａおよび１７ａ，１７ａによって、
びん商品Ａのキャップ１０ａ下のネック部１０ｂが挟持
されるようになっており、この挟持によって、びん商品
Ａはレール部１６，１７に懸吊状態で整列保持される。

【００１２】このレール部１６，１７の前端部側には、
図３に示すように、びん商品Ａの頭部１０ａの径よりも
広幅の空間がそれぞれ形成され、その部分がびん商品取
出し部１６ｂ，１７ｂとなっている。そして、レール部
１６，１７に整列保持されたびん商品をびん商品取出し
部１６ｂ，１７ｂまで寄せることによって、びん商品Ａ
の下方への取り出しができるようにされている。

【００１３】このびん商品取出し部１６，１７の近傍に
は、図２〜図４に示すように、鉛直軸２１を中心に回転
可能なびん商品取出し規制部材２２と、びん商品取出し
検知手段２３，２３と、びん商品取出し規制部材２２を
係止および係止解除するロック・アンロック機構２４が
設置されている。

【００１４】びん商品取出し規制部材２２の軸２１は、
図３に示すように、びん商品取出し部１６ｂ，１７ｂの
中間に位置している。また、びん商品取出し規制部材２
２は、ロック・アンロック機構２４が係合可能な係合穴
２２ｅを有している。そして、このびん商品取出し規制
部材２２は、平面的に見て、軸２１の中心と係合穴２２
ｅの中心とを結ぶ線およびその延長線に対して左右対称
な形状に構成されている。このびん商品取出し規制部材
２２の外周部には、図３に示すように、当該びん商品取
出し規制部材２２が係止状態にあるときにびん商品Ａの
移動経路内に突出して当該びん商品Ａの移動を抑止する
移動抑止部２２ａと、当該びん商品取出し規制部材２２
が係止解除状態にあるときに、移動するびん商品Ａに干
渉してびん商品取出し規制部材２２を回転させる干渉部
２２ｂと、びん商品取出し規制部材２２を販売待機位置
に復帰させるための位置決め部２２ｃと、前記干渉部２
２ｂに連設されびん商品Ａを受容しそれをびん商品取出
し部１６ｂ，１７ｂまで導くびん商品受容部２２ｄが形
成されている。この実施例では、干渉部２２ｂと軸２１
との距離が移動抑止部２２ａから離れるに従って漸次小
さくなるようにされている。その結果、びん商品取出し
規制部材２２が係止解除状態にあるときに、レール部１
６側のびん商品Ａがびん商品取出し部１６ｂの方向へ移
動して、干渉部２２ｂがびん商品Ａからの力を受ける
と、びん商品取出し規制部材２２は押し退けられるよう
にして図３の矢印Ｂの方向に回転し（図６および図７参
照）、遂には、びん商品Ａはびん商品受容部２２ｄに入
ることになる（図８参照）。その後のびん商品取出し規
制部材２２の動作については後述の全体的な動作を説明
する際に説明する。

【００１５】びん商品取出し検知手段２３としては、マ
イクロスイッチが用いられている。そして、この実施例
では、びん商品Ａがびん商品受容部２２ｄに入り、びん
商品Ａがびん商品取出し部１６ｂに至った際に、びん商
品取出し検知手段２３の可動接点２３ａがびん商品Ａの
頭部１０ａによって押圧されて固定接点２３ｂに接触
し、これによって、ロック・アンロック機構２４による
びん商品取出し規制部材２２の係止が行われるようにな
っている。

【００１６】ロック・アンロック機構２４は、ソレノイ
ド２４ａへの通電によってプランジャ２４ｂを動作さ
せ、これによりびん商品取出し規制部材２２の係止・係
止解除を行うように構成されている。すなわち、選択ボ
タン１５ａを押圧した場合と、びん商品取出し検知手段
２４がびん商品Ａの取出しを検知した場合とでは、ソレ
ノイド２４ａに流れる電流の方向が異なり、プランジャ
２４ｂの動作方向が反対となっている。そして、このプ
ランジャ２４ｂの動作によってびん商品取出し規制部材
２２の係止・係止解除を行うようになっている。つま
り、選択ボタン１５ａの押圧によってびん商品規制部材
２２の係合穴２２ｅに対してプランジャ２４ｂが退いた
時に、びん商品取出し規制部材２２の係止解除が行わ
れ、一方、びん商品取出し検知手段２４によるびん商品
Ａの取出し検知によってびん商品規制部材２２の係合穴
２２ｅに対してプランジャ２４ｂが係合した時に、びん
商品取出し規制部材２２の係止が行われる。

【００１７】なお、この実施例では、１回のコインの投
入によって、びん商品保持レール１５，１５，１５前面
の選択ボタン１５ａ，１５ａ，１５ａのうち２つの選択
ボタンは同時には押せないようになっている。また、支
持フレーム１４は軸１４ａを中心に回転可能に構成さ
れ、支持フレーム１４とともに各びん商品保持レール１
５を引き出すことによって、びん商品Ａの補充がびん商
品保持レール１５の奥側からできるようになっている。

【００１８】次に、このように構成されたびん商品陳列
装置８についての全体的動作を説明する。

【００１９】コイン投入口３８に所定の金額のコインを
投入し、ドア７を開けると、３台のびん商品保持レール
１５，１５，１５前面の選択ボタン１５ａ，１５ａ，１
５ａの押圧が可能となる。このうち、所望のびん商品Ａ
が保持されているびん商品保持レール前面の選択ボタン
１５ａを押すと、図６に示すように、びん商品規制部材
２２の係合穴２２ｅに対してプランジャ２４ｂが退き、
びん商品規制部材２２が軸２１を中心に空転可能な状態
となる。ここで、最前のびん商品Ａを手前側へ引き寄せ
ると、干渉部２２ｂがびん商品Ａからの力を受け、びん
商品取出し規制部材２２は押し退けられるようにして図
３の矢印Ｂの方向に回転する（図６および図７参照）。
この状態では、レール部１７側のびん商品Ａは取り出せ
ない。さらにびん商品Ａを手前側へ引き寄せると、びん
商品Ａは移動抑止部２２ａを乗り越えてびん商品受容部
２２ｄに入り位置決め部２２ｃに突き当たる。その後
は、矢印Ｂとは反対の方向に、びん商品取出し規制部材
２２は回転し、びん商品Ａはびん商品受容部２２ｄに保
持されたままびん商品取出し部１６ｂに至り、びん商品
Ａの頭部１０ａがびん商品取出し検知手段２３の可動接
点２３ａを押し、この可動接点２３ａが固定接点２３ｂ
に接触する。すると、びん商品規制部材２２の係合穴２
２ｅに対してプランジャ２４ｂが係合する。

【００２０】以上のように構成された実施例のびん商品
陳列装置８によれば下記のような効果を得ることができ
る。

【００２１】すなわち、びん商品１０が手前側から順番
に１本ずつ取り出すことができるので、十分に冷却され
たびん商品Ａから順番に取り出すことができる。また、
簡単な構造なので、既存のショーケースに販売装置部３
とともに容易に組み込むことができる。さらに、販売さ
れたびん商品Ａがびん商品取出し部１６ｂ，１７ｂに至
った時に、自動的にびん商品取出し規制部材２２が係止
されるので、確実に１本ずつの販売が行えることにな
る。さらに、レール部１６，１７のびん商品Ａを択一的
にしか取り出せないので、びん商品取出し規制部材２２
の作用により、レール部１６，１７に別種のびん商品Ａ
を保持させておくことも可能である。

【００２２】以上、本発明者がなした実施例について説
明したが、本発明は、かかる実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能
である。

【００２３】例えば、前記実施例では、支持フレーム１
４を軸１４ａを中心に回転可能に構成し、支持フレーム
１４を引き出すことによって、びん商品保持レール１５
の奥側からびん商品Ａを補充できるようにしたが、ショ
ーケース５の奥側にもドアを設けて、そのドアを開いて
びん商品保持レール１５の奥側からびん商品Ａを補充す
るようにしても良い。

【００２４】また、前記実施例では、手動によってびん
商品Ａを手前側に引き寄せるように構成したが、レール
部を斜めに構成するなどして自重によってびん商品Ａを
手前側に移動させるようにしても良い。

【００２５】さらに、前記実施例では、びん商品取出し
規制部材２２は、一旦、図３の矢印Ｂ方向に回転し、そ
の後、それとは反対の方向に回転するように構成されて
いるが、移動するびん商品Ａの方向のみに回転するよう
な構成としても良いことは勿論である。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、適温のびん商品を１本
ずつ取り出すことができ、ショーケースの自動化にも適
したものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用したショーケース型自動販売機を
概略的に示す斜視図である。

【図２】びん商品保持レールを正面側から見た場合の縦
断面図である。

【図３】びん商品保持レールの前部の横断面である。

【図４】びん商品保持レールを側面から見た場合の縦断
面図である。

【図５】びん商品保持レールの側面図である。

【図６】係止解除状態にあるびん商品取出し規制部材の
平面図である。

【図７】回転途中のびん商品取出し規制部材の平面図で
ある。

【図８】びん商品がびん商品取出し部にある時のびん商
品取出し規制部材の平面図である。

【符号の説明】

１ ショーケース型自動販売機 １０ｂ ネック部 １５ びん商品保持レール １６，１７ レール部 ２２ びん商品取出し規制部材 ２２ａ 移動抑止部 ２２ｂ，２２ｃ 干渉部 ２２ｄ びん商品受容部 ２３ びん商品取出し検知手段 ２４ ロック・アンロック機構 Ａ びん商品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 びん商品のネック部を挟持して多数のび
   ん商品を懸吊状態で整列保持するレール部と、このレー
   ル部に連設され前記びん商品の頭部の径よりも広幅に構
   成されたびん商品取出し部と、このびん商品取出し部の
   近傍に配設され所定の鉛直軸を中心に回転可能なびん商
   品取出し規制部材と、前記びん商品の取出しを検知する
   びん商品取出し検知手段と、このびん商品取出し検知手
   段による前記びん商品の取出しが検知された際に前記び
   ん商品取出し規制部材の係止を行うとともに、外部入力
   による係止解除指令信号に基づいてその係止解除を行う
   ロック・アンロック機構とを備え、前記びん商品取出し
   規制部材の外周部には、当該びん商品取出し規制部材が
   係止状態にあるときに前記びん商品の移動経路内に突出
   して当該びん商品の移動を抑止する移動抑止部と、当該
   びん商品取出し規制部材が係止解除状態にあるときに、
   移動する前記びん商品に干渉してびん商品取出し規制部
   材を回転させる干渉部と、この干渉部に連設され前記び
   ん商品を受容しそれを前記びん商品取出し部まで導くび
   ん商品受容部が形成されていることを特徴とするびん商
   品陳列装置。