JPH07289429A - 圧力式ガス炊飯器 - Google Patents

圧力式ガス炊飯器

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JPH07289429A
JPH07289429A JP9120694A JP9120694A JPH07289429A JP H07289429 A JPH07289429 A JP H07289429A JP 9120694 A JP9120694 A JP 9120694A JP 9120694 A JP9120694 A JP 9120694A JP H07289429 A JPH07289429 A JP H07289429A
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JP
Japan
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rice
pressure
weight
food
gas
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JP9120694A
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English (en)
Inventor
Etsuro Asanuma
悦朗 浅沼
Yoshio Hattori
良男 服部
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HATTORI KOGYO KK
Original Assignee
HATTORI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浸漬時間をなくして炊飯時間を短縮でき、使
用する米質や高度に関係なく、美味しい御飯を炊く。 【構成】 圧力式ガス炊飯器1は、ガスの燃焼を行うバ
ーナを備えたバーナベース3、バーナベース3に搭載さ
れる外枠4、外枠4内に配置される御飯を炊くための食
缶5、食缶5の上部開口を気密に保持する蓋体6、蓋体
6に設けられ、食缶5内の圧力を任意の所定圧力に保つ
とともに、所定圧力を調節可能な圧力可変手段7を備え
る。また、圧力式ガス炊飯器1は、食缶5の温度から炊
飯終了を検知して、バーナの燃焼を停止するサーモスタ
ットを備える。圧力可変手段7は、蓋体6を貫通するノ
ズルと、このノズルに搭置されて、自重でノズルを塞ぐ
ウエートとからなり、ウエートの自重を変更することに
より、食缶5内の上限圧力を任意に変更でき、使用する
米質や高度に応じた重さのウエートを用いることによ
り、常に美味しい御飯を炊くことがきる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスの燃焼によって生
じる熱で御飯を炊く炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス燃料の燃焼によって生じる熱で御飯
を炊く従来の炊飯器は、ガスの燃焼を行うバーナと、ガ
スの燃焼熱で御飯を炊く食缶と、この食缶の上方に搭置
され、自重によって食缶の上部開口を塞ぐ蓋体と、この
食缶の温度が所定温度以上に上昇した際に、バーナへガ
スを送るガス供給路の遮断を行う炊飯バルブとを備え
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記に示した従来のガ
ス炊飯器は、美味しい御飯を炊くために、米を水に浸け
る浸漬を30〜60分ほど行うことが望ましい。このた
め、炊飯時間が長くなる不具合が生じていた。
【0004】また、炊飯に用いる米質は均一ではなく、
一般に使用されるであろう米質に合わせて炊飯器が設計
されている。具体的には、米には、普通米、硬質米があ
るとともに、国産玄米、国産白米、輸入玄米、輸入白米
がある。さらに、これらの米には、新米、古米、古古米
〜などがある。しかるに、従来のガス炊飯器では、米質
に応じた炊飯はできず、用いる米によっては、美味しく
ない御飯となる不具合があった。
【0005】さらに、従来のガス炊飯器は、平地におい
て美味しい御飯が炊けるように設計されているため、高
地で炊飯を行うと、沸点が下がって炊飯温度が下がり、
美味しい御飯が炊けない不具合が生じた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、浸漬時間をなくして炊飯時間を短
縮でき、使用する米質に応じて美味しい御飯を炊くとと
もに、使用する高度に関係なく美味しい御飯を炊くこと
のできる圧力式ガス炊飯器の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力式ガス炊飯
器は、次の技術的手段を採用した。 (請求項1の手段)圧力式ガス炊飯器は、 a)ガスの燃焼を行うバーナと、 b)このバーナによるガスの燃焼熱を受ける位置に設け
られ、上方が開口した有底容器形状を呈した内部で御飯
を炊く食缶と、 c)この食缶の上方の開口を気密に閉塞可能な蓋体と、 d)前記食缶の温度を検出するサーモスタットを備え、
このサーモスタットの検出温度が所定温度以上に上昇し
た際に、前記バーナへガスを送るガス供給路の遮断を行
う炊飯バルブと、 e)前記蓋体に設けられ、前記食缶内の圧力が所定圧力
よりに上昇した際に、前記食缶内の圧力を外部へ逃が
し、前記食缶内の圧力を所定圧力以内に調節するとも
に、この所定圧力を調節可能な圧力可変手段とを具備す
る。
【0008】(請求項2の手段)請求項1の圧力式ガス
炊飯器において、前記圧力可変手段は、前記蓋体の内部
と外部とを連通する少なくとも上方がパイプ形状を呈し
たノズルと、このノズルの上部に覆うように搭置され、
自重によって前記ノズルの上部を塞ぐとともに、下方に
向かって広がったウエートとからなり、このウエートの
自重を変化させることにより、前記所定圧力を調節する
ことを特徴とする。
【0009】(請求項3の手段)請求項2の圧力式ガス
炊飯器において、前記ウエートは、前記ノズルの上側に
全周に亘って設けられた括れに嵌まり合う挟持部を備え
ることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用および発明の効果】
(請求項1の作用)米をかした後、米質および米の使用
量に応じた水を食缶内に入れ、食缶に蓋体をロックし、
食缶内を蓋体によって気密に保つ。一方、蓋体に設けら
れた圧力可変手段によって、食缶内の上限圧力(所定圧
力)が、使用される米質および高度に応じた値に設定さ
れている。バーナでガスの燃焼を行うと、そのガスの燃
焼で生じた熱により、水および米が加熱される。水の温
度の上昇により、食缶内の圧力が上昇する。そして、食
缶内の圧力が所定圧力よりも上昇すると、圧力可変手段
が食缶内の圧力を外部に逃がし、食缶内の圧力を所定圧
力に保つ。そして、米が所定圧力下で炊かれ、その後、
炊きあがると、食缶内の水が減少して食缶の温度が上昇
する。サーモスタットの検出温度が所定温度以上に上昇
すると、炊飯バルブがバーナへガスを送るガス供給路を
遮断し、バーナにおけるガスの燃焼が停止して炊飯が終
了する。その後、適度な時間、蒸らしを行うと、美味し
い御飯が炊きあがる。
【0011】(請求項1の効果)上記の作用で示したよ
うに、炊飯時における食缶内の圧力が、圧力可変手段に
よって、使用される米質や高度に応じた適切な値に保た
れる。このため、使用する米質や高度に応じて美味しい
御飯を炊くことができる。また、加圧して炊飯すること
により、米の吸水が早く、浸漬を行わずとも、美味しい
御飯を炊くことができる。また、サーモスタットの作動
によって常に適切な時期に炊飯が終了するため、いつも
均一な御飯を炊くことができる。
【0012】(請求項2の作用および効果)圧力可変手
段は、蓋体に設けられたノズルに搭置されるウエートの
自重を変化させることにより、炊飯時における食缶内の
圧力を米質や高度に応じた適切な値に保つことができ
る。また、ウエートの下部が広がって設けられるため、
内部圧力を逃がす際、ウエートがヤジロベエ的に振られ
て圧力を逃がすため、内部圧力を過剰に逃がすことな
く、安定してウエートがノズルの上部を塞ぐことができ
る。そして、ウエートの自重で炊飯時における食缶内の
圧力を調節するシンプルな構造であるため、信頼性が高
い。
【0013】(請求項3の作用および効果)ウエートに
設けられた挟持部が、ノズルの上側の括れに嵌まり合う
ため、蒸気の吹出圧力でウエートがノズルから外れるの
を防ぐとともに、炊飯時にウエートに接触し、ウエート
がノズルから外れるのを防ぐことができる。また、通
常、使用する米質や高度は一定で、頻繁にウエートを替
える必要はない。このため、ウエートがノズルに嵌まり
合うことにより、蓋体の操作時に、ウエートがノズルか
ら外れるのを防ぐことができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の圧力式ガス炊飯器を、図に示
す実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図6は本発明の実施例を示
すもので、図1は圧力式ガス炊飯器の正面図、図2はそ
の上面図、図3はバーナベースの上面図、図4はその下
面図、図5はその断面図、図6は圧力可変手段の断面図
である。圧力式ガス炊飯器1は、大別して、バーナ2を
組み込んだバーナベース3、このバーナベース3の上部
に搭置される略筒状の外枠4、この外枠4の上方から外
枠4の内部に搭置される食缶5、この食缶5の上部に搭
置されて食缶5内を気密に保持する蓋体6、この蓋体6
に設けられ、炊飯時に食缶5の内部圧力を任意の所定圧
力に保つ圧力可変手段7、および食缶5内の圧力が高圧
に上昇した際に食缶5内部の圧力を逃がす安全弁8を備
える。
【0015】(バーナベース3の説明)バーナベース3
は、ガスの燃焼を行うバーナ2と、このバーナ2へガス
の供給を行うガス供給路11と、ガス供給路11の途中
に設けられた立消防止バルブ12と、ガス供給路11の
途中に設けられた炊飯バルブ13と、バーナ2でガスの
点火を行うスパーカ14と、このスパーカ14を作動さ
せるとともに、立消防止バルブ12を開弁操作する点火
レバー15と、バーナ2の炎を検出して立消防止バルブ
12を開弁状態に保持するサーモカップル16と、炊飯
バルブ13を開弁操作する炊飯レバー17と、食缶5の
底部の温度に応じて炊飯バルブ13を開弁状態に保持す
るサーモスタット18とから構成される。
【0016】バーナ2は、ガス供給路11から供給され
たガスを吹き出す多数の炎口2a(図5参照)を円周状
に備え、炎口2aに形成される炎の熱によって、バーナ
2の上部に配置される食缶5の底部および周囲を加熱す
るものである。ガス供給路11は、上述のように途中に
立消防止バルブ12および炊飯バルブ13を備えるもの
で、一端にはガスを吹き出すガスノズル21(図4参
照)を備え、このガスノズル21がバーナ2内の上流端
部に接続されている。また、ガス供給路11の他端は、
ガスホース(図示しない)を接続するためのガス接続口
22が設けられている。
【0017】点火レバー15は、使用者によって上方位
置から下方位置へ押圧操作されるもので、点火レバー1
5の操作に連動して、スパーカ14の起動を開始するマ
イクロスイッチ23をONさせるとともに、立消防止バル
ブ12を開弁させるものである。スパーカ14は、バー
ナ2の炎口2a隣部に設けられ、点火レバー15が下方
位置へ操作されている間、マイクロスイッチ23がONさ
れ、内蔵する電池の電力によって、バーナ2とスパーカ
14との間で火花放電を発生する。サーモカップル16
は、スパーカ14と同様、バーナ2の炎口2a隣部に設
けられ、炎の熱によって起電力を発生し、その起電力に
よって立消防止バルブ12を開弁状態に保持する。そし
て、炎口2aの炎が何らかの要因で消えると、サーモカ
ップル16の起電力が低下し、立消防止バルブ12を閉
じ、バーナ2から未燃焼ガスの流出を防ぐ。なお、サー
モカップル16が立消防止バルブ12を開弁状態に保持
する起電力を発生するには、点火後、約4秒ほどかか
る。
【0018】炊飯レバー17は、点火レバー15の下部
に設けられ、点火レバー15を操作すると同時に操作さ
れるように設けられたもので、点火レバー15と同様、
使用者によって上方位置から下方位置へ押圧操作され
る。点火レバー15が上方位置から下方位置へ操作され
ると、炊飯バルブ13を開弁させるとともに、サーモス
タット18を食缶5の下部に設けられた凸部24に当接
させるものである。サーモスタット18内には、食缶5
に当接する側に鉄製部材(図示しない)が設けられてお
り、その鉄製部材の下部に所定温度に上昇すると、磁力
を失うフェライト磁石(図示しない)が内蔵されてい
る。そして、点火レバー15を下方に操作することによ
り、サーモスタット18が食缶5の下部に設けられた凸
部24に当接するとともに、サーモスタット18内のフ
ェライト磁石が鉄製部材に被着し、フェライト磁石が鉄
製部材に当接した状態で保持される。そして、フェライ
ト磁石が鉄製部材に当接した状態で保持されることによ
り、炊飯レバー17が下方位置に押圧された状態が保持
されるとともに、炊飯バルブ13が開弁した状態で保持
される。そして、食缶5内で御飯が炊きあがり、食缶5
内の水量が低下し、食缶5の温度が所定温度に達する
と、フェライト磁石が磁力を失い、フェライト磁石が鉄
製部材から離れる。すると、炊飯レバー17を下方位置
に保持する保持機構が外れ、炊飯レバー17が上方位置
に復帰するとともに、炊飯バルブ13を閉弁する。この
結果、バーナ2へのガスの供給が停止して炎が消え、炊
飯が終了する。また、炊飯終了により、炎が消えること
により、サーモカップル16の起電力も低下して立消防
止バルブ12も閉弁する。
【0019】(外枠4の説明)外枠4は、食缶5の周囲
を覆う略筒形状を呈するもので、バーナにおけるガスの
燃焼熱を、食缶5の周囲へ効率良く導くものである。な
お、外枠4の下側の一部には、内部におけるバーナ2の
点火状態を確認するためののぞき窓25が設けられてい
る。
【0020】(食缶5の説明)食缶5は、底を有する略
円筒形状の容器で、肉厚の厚いアルミニウムよりなる。
また、食缶5の内部の底の中央が最も低く設けられてい
る。そして、この食缶5の底の下面中央には、サーモス
タット18の上面に当接する凸部24が下方に向かって
突出して設けられている。一方、食缶5の上方には、食
缶5の持ち運び作業を容易にするための釜用把手26が
設けられている。
【0021】(蓋体6の説明)蓋体6は、食缶5の上方
の開口を気密に閉塞するためのもので、食缶5の開口部
を気密に保つためのシール27を備える。また、蓋体6
には、周囲に蓋体6を使用者が操作するための蓋用把手
28が設けられている。この蓋用把手28には、蓋体6
を食缶5に固定するための蓋ロックレバー29が設けら
れている。この蓋ロックレバー29は、蓋用把手28に
対して回動操作されるように設けられており、回動する
ことにより、蓋体6が食缶5に設けられた釜用把手26
に固定される。また、蓋ロックレバー29の近傍には、
蓋ロックレバー29によるロックを解除するロック解除
レバー30が設けられている。なお、蓋ロックレバー2
9は、ロックが解除された状態で、内部のシール27を
押圧変形させて、食缶5内の気密状態を解除する安全機
構となっている。
【0022】(圧力可変手段7の説明)圧力可変手段7
は、蓋体6の中央頂部に設けられ、図6に示すように、
蓋体6に固定されたノズル31と、このノズル31に搭
置されるウエート32とから構成される。ノズル31
は、蓋体6を上方から一部貫通した状態で配置される筒
状のパイプ33と、このパイプ33の下方の周囲に設け
られた雄ネジ33aに蓋体6の下方からねじ込まれ、ノ
ズル31を蓋体6に固定する絞りキャップ34とから構
成される。このようにノズル31が設けられることによ
り、ノズル31は蓋体6の内部と外部とを連通し、上方
がパイプ形状を呈する。なお、図6の符号35は、蓋体
6とノズル31との隙間を防ぐパッキングである。
【0023】ウエート32は、ノズル31の上部に覆う
ように搭置されるもので、ノズル31の周囲を覆う鉄や
ステンレスなど、比較的比重の重い材質よりなる筒状の
重量部36と、この重量部36の上部内側に設けられた
雌ネジ36a内にねじ込まれたノブ37とを組み合わせ
たものである。そして、ウエート32の自重を変化させ
ることにより、ウエート32がノズル31を塞ぐ力が変
化し、炊飯時における食缶5内の圧力を任意の圧力値に
調節することができる。そして、重量部36は、下方に
向かって周囲が広がり、下方が重くなるように設けられ
たものである。一方、ノブ37は、重量部36にねじ込
まれる雄ネジ38と、この雄ネジ38の上部を覆って雄
ネジ38と一体化された樹脂撮39とからなる。雄ネジ
38の下端は、外径寸法がノズル31のパイプ33の内
径より大径の円錐形状に設けられており、この円錐部が
ノズル31のパイプ33の上端内に搭載される。なお、
図6の符号40は、重量部36とノブ37との隙間を防
ぐパッキングである。
【0024】蓋体6の上側のノズル31には、全周に亘
って括れ41が所定長(上下方向)に亘って形成されて
いる。また、ウエート32の重量部36の内側底部に
は、括れ41に嵌まり合う金属線を曲折して形成した挟
持部42が装着されている。この挟持部42は、使用者
がウエート32を蓋体6から外す方向にある程度力を入
れると、挟持部42が弾性変形して、挟持部42が括れ
41から外れるように設けられている。
【0025】一方、ノズル31の下部のキャップ34に
は、食缶5内の圧力をパイプ33に導く絞り穴43が複
数設けられている。
【0026】上述したウエート32の重さや、絞り穴4
3による蒸気の通過抵抗は、使用するバーナ2の燃焼エ
ネルギーに応じて設定される。本実施例に示す圧力式炊
飯器1は、2.8〜7.0kgの米を炊く業務用炊飯器
で、バーナ2のガスの燃焼エネルギーが、例えば768
0kcal/hであるとすると、ウエート32の重さは、使
用される米質等に応じて0.2kg、0.4kg、0.6kg
が用意され、キャップ34の絞り穴43は、直径が1.
2mmで、5つキャップ34に設けられている。
【0027】(安全弁8の説明)安全弁8は、蓋体6の
中腹に設けられ、蓋体6に固定された筒体と、この筒体
を閉塞する弁体とから構成される。弁体は、バネの作用
によって筒体内を塞ぎ、食缶5内を気密に保つもので、
食缶5の内部圧力が1.1kg/cm2 以上に上昇すると、
弁体が内部圧力によって開弁され、圧力可変手段7が万
が一、作動不良を発生した場合に食缶5内の圧力が異常
圧力に上昇するのを防ぐための安全機構である。
【0028】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を説明する。米をかした後、浸漬を行うことなく、米、
および米質や米量に応じた水を食缶5内に入れ、食缶5
を外枠4内に搭置するとともに、蓋体6を食缶5の開口
に装着する。そして、蓋ロックレバー29によって、蓋
体6を食缶5の開口に固定し、食缶5内を気密に保つ。
なお、圧力可変手段7のウエート32は、使用する米質
および使用される場所の高度に応じた重さのウエート3
2が選択、装着されている。次に、点火レバー15およ
び炊飯レバー17を上方位置から下方位置へ押圧操作す
る。すると、スパーカ14が点火するとともに、立消防
止バルブ12および炊飯バルブ13が開弁し、バーナ2
の炎口2aより吹き出すガスが点火する。点火後、4秒
ほど点火レバー15を押圧操作すると、サーモカップル
16の起電力で立消防止バルブ12が開弁状態に保持さ
れる。また、サーモスタット18の作用によって、炊飯
レバー17が下方位置の押圧された状態に維持されると
ともに、炊飯バルブ13の開弁状態が保持される。
【0029】ガスの燃焼によって生じた熱が、食缶5を
加熱し、食缶5内の水および米が加熱される。水が加熱
されることにより、食缶5内に蒸気が発生し、食缶5内
の圧力が上昇する。そして、食缶5内の圧力が、ウエー
ト32にて設定された所定圧力よりも低い場合は、ウエ
ート32が静止した状態でノズル31を塞ぎ、食缶5内
を気密に保つ。食缶5内の圧力が上昇して、ウエート3
2にて設定された所定圧力よりも上昇すると、ノズル3
1にかかる圧力がウエート32を少量持ち上げ、蒸気と
ともに、食缶5内の圧力を外部へ逃がす。ノズル31か
ら外部へ放出される圧力が低い場合は、ウエート32が
振子状に振動して内部圧力を蒸気とともに逃がし、放出
される圧力が高い場合は、ウエート32が回転しながら
内部圧力を蒸気とともに逃がす。このように、食缶5内
部の圧力が所定圧力よりも上昇すると、圧力可変手段7
が食缶5内の圧力を外部に逃がして、食缶5内の圧力を
所定圧力に保つ。
【0030】この時、食缶5内は、所定圧力に加圧され
た状態となるため、米の吸水が早くなる。このように、
米が所定圧力下で炊かれ、その後、炊きあがると、食缶
5内の水が無くなり食缶5の底の中央部分の温度が上昇
する。すると、サーモスタット18内のフェライト磁石
の磁力が低下して、炊飯レバー17を下方位置に保持す
る機構が解除され、炊飯レバー17が上方位置に戻され
るとともに、炊飯バルブ13が閉塞する。すると、バー
ナ2の炎が消えるため、サーモカップル16の起電力が
低下し、立消防止バルブ12も閉塞し、炊飯が終了す
る。その後、適度な時間、蒸らしを行うと、美味しい御
飯が炊きあがる。
【0031】〔実施例の効果〕本実施例では、上記に示
したように、炊飯時における食缶5内の圧力が、圧力可
変手段7によって、使用される米質や高度に応じた適切
な圧力に保たれる。このため、使用する米質や高度に応
じて美味しい御飯を炊くことができる。また、加圧して
炊飯することにより、米の吸水が早く、浸漬を行わずと
も、美味しい御飯を炊くことができる。また、サーモス
タット18の作動によって、適切な時期にバーナ2が消
化されるため、常に均一な御飯を炊き上げることができ
る。
【0032】〔変形例〕上記の実施例では、圧力可変手
段の一例として、ウエートの重さを変更することによ
り、内部圧力を変更する例を示したが、蓋体に設けられ
た内部圧力を逃がす連通穴(本実施例ではノズル31)
を、弁体で塞ぐように設け、この弁体が連通穴を塞ぐ力
を、バネの付勢力を変化させることによって、内部圧力
を変更するように設けても良い。なお、この場合は、バ
ネによる弁体の付勢力をダイヤル式に可変するように設
けると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧力式ガス炊飯器の正面図である。
【図2】圧力式ガス炊飯器の上面図である。
【図3】バーナベースの上面図である。
【図4】バーナベースの下面図である。
【図5】バーナベースの断面図である。
【図6】圧力可変手段の断面図である。
【符号の説明】
1 圧力式ガス炊飯器 2 バーナ 5 食缶 6 蓋体 7 圧力可変手段 11 ガス供給路 12 立消防止バルブ 13 炊飯バルブ 16 サーモカップル 18 サーモスタット 31 ノズル 32 ウエート 41 括れ 42 挟持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)ガスの燃焼を行うバーナと、 b)このバーナによるガスの燃焼熱を受ける位置に設け
    られ、上方が開口した有底容器形状を呈した内部で御飯
    を炊く食缶と、 c)この食缶の上方の開口を気密に閉塞可能な蓋体と、 d)前記食缶の温度を検出するサーモスタットを備え、
    このサーモスタットの検出温度が所定温度以上に上昇し
    た際に、前記バーナへガスを送るガス供給路の遮断を行
    う炊飯バルブと、 e)前記蓋体に設けられ、前記食缶内の圧力が所定圧力
    よりに上昇した際に、前記食缶内の圧力を外部へ逃が
    し、前記食缶内の圧力を所定圧力以内に調節するとも
    に、この所定圧力を調節可能な圧力可変手段とを具備す
    る圧力式ガス炊飯器。
  2. 【請求項2】請求項1の圧力式ガス炊飯器において、 前記圧力可変手段は、 前記蓋体の内部と外部とを連通する少なくとも上方がパ
    イプ形状を呈したノズルと、 このノズルの上部に覆うように搭置され、自重によって
    前記ノズルの上部を塞ぐとともに、下方に向かって広が
    ったウエートとからなり、 このウエートの自重を変化させることにより、前記所定
    圧力を調節することを特徴とする圧力式ガス炊飯器。
  3. 【請求項3】請求項2の圧力式ガス炊飯器において、 前記ウエートは、 前記ノズルの上側に全周に亘って設けられた括れに嵌ま
    り合う挟持部を備えることを特徴とする圧力式ガス炊飯
    器。
JP9120694A 1994-04-28 1994-04-28 圧力式ガス炊飯器 Pending JPH07289429A (ja)

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JP9120694A JPH07289429A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 圧力式ガス炊飯器

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JP9120694A JPH07289429A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 圧力式ガス炊飯器

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