JP2023069051A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】低温調理可能なガスコンロであって、低温調理制御では、先ず、調理容器内の水の温度が低温調理モードでの加熱目標温度THaよりも高く設定される所定の初期加熱温度に上昇するように設定された初期加熱時間ts及び初期火力Qsでコンロバーナを燃焼させる初期加熱運転を行い、次に、容器温度検出手段の検出温度THが加熱目標温度THaになるようにコンロバーナの火力を調節する温調運転を行うものにおいて、冷蔵庫で保管していた調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示しても、良好に低温調理を行うことができるようにする。【解決手段】初期加熱運転を行う前に、容器温度検出手段の検出温度THがコンロ設置場所の雰囲気温度よりも低下したか否かを判別する。THが雰囲気温度よりも低下したときは、初期加熱時間tsを長めに補正することと初期火力Qsを強めに補正することとの少なくとも一方の補正を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、コンロ天板上の五徳に載置した調理容器を加熱するコンロバーナと、コンロバーナの火力を調節する火力調節手段と、五徳に載置した調理容器の温度を検出する容器温度検出手段と、制御手段と、調理容器内に入れた一定量の水の中で被調理物を100℃より低い温度で加熱する低温調理モードを指示する低温調理指示手段とを備えるガスコンロに関する。
従来、この種のガスコンロとして、例えば特許文献1により、低温調理指示手段によって低温調理モードが指示されると、低温調理制御を実行するように制御手段を構成したものが知られている。ここで、低温調理制御では、容器温度検出手段の検出温度が低温調理モードでの加熱目標温度になるように火力調節手段でコンロバーナの火力を調節する。尚、容器温度検出手段の検出温度が低温調理モードでの加熱目標温度に維持されるようにするには、コンロバーナの発生熱量をかなり低くする必要がある。そのため、特許文献1に記載のものでは、低温調理制御において、コンロバーナを間欠的に消火するようにしている。
ところで、加熱初期段階では、調理容器内の水の温度よりも被調理物の温度が低くなるため、被調理物を早期に加熱目標温度まで加熱するには、調理容器内の水の温度を加熱目標温度よりも高く設定される所定の初期加熱温度まで早期に上昇させる必要がある。ここで、加熱初期段階では、調理容器内の水の温度が容器温度検出温度で検出される調理容器の温度に一致しないため、容器温度検出手段の検出温度に基づく制御で調理容器内の水の温度を初期加熱温度まで上昇させることは困難である。従って、低温調理制御では、先ず、調理容器内の水の温度が上記初期加熱温度に上昇するように設定された初期加熱時間及び初期火力でコンロバーナを燃焼させる初期加熱運転を行い、次に、容器温度検出手段の検出温度が低温調理モードでの加熱目標温度になるように火力調節手段でコンロバーナの火力を調節する温調運転を行うことが望ましい。
然し、使用者の中には、調理容器内に水と被調理物とを入れたまま冷蔵庫で保管し、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに、この調理容器を用いた低温調理モードを指示してしまうことがある。この場合には、設定された初期加熱時間及び初期火力での初期加熱運転を行っても、調理容器内の水の温度は初期加熱温度まで上昇せず、被調理物の初期の加熱不足でうまく低温調理できなくなる。
特開2019-90544号公報
本発明は、以上の点に鑑み、水と被調理物とを入れたまま冷蔵庫で保管していた調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示しても、良好に低温調理を行うことができるようにしたガスコンロを提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、コンロ天板上の五徳に載置した調理容器を加熱するコンロバーナと、コンロバーナの火力を調節する火力調節手段と、五徳に載置した調理容器の温度を検出する容器温度検出手段と、制御手段と、調理容器内に入れた一定量の水の中で被調理物を100℃より低い温度で加熱する低温調理モードを指示する低温調理指示手段とを備えるガスコンロであって、制御手段は、低温調理指示手段によって低温調理モードが指示されると低温調理制御を実行するように構成され、低温調理制御では、先ず、調理容器内の水の温度が低温調理モードでの加熱目標温度よりも高く設定される所定の初期加熱温度に上昇するように設定された初期加熱時間及び初期火力でコンロバーナを燃焼させる初期加熱運転を行い、次に、容器温度検出手段の検出温度が低温調理モードでの加熱目標温度になるように火力調節手段でコンロバーナの火力を調節する温調運転を行うものにおいて、制御手段は、低温調理制御での初期加熱運転を行う前の容器温度検出手段の検出温度に基づいて初期加熱時間と初期火力との少なくとも一方を補正するように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合、初期加熱運転を行う前の容器温度検出手段の検出温度が低下して、初期加熱時間と初期火力との少なくとも一方が補正される。その結果、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合でも、初期加熱運転で調理容器内の水の温度を初期加熱温度に近い温度まで上昇させることが可能になり、良好に低温調理を行うことができる。
尚、容器温度検出手段で正確に検出可能な温度範囲は左程広くなく、常温やそれより低い温度は容器温度検出手段で正確に検出することは困難である。そのため、水と被調理物とを入れたまま冷蔵庫で保管していた調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合、常温より低温になっている調理容器の温度を容器温度検出手段で正確に検出することは困難である。然し、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合、容器温度検出手段で調理容器の温度を正確に検出できなくても、容器温度検出手段の検出温度は、五徳に調理容器を載置する前の検出温度であるガスコンロ設置場所の雰囲気温度よりも低下する。
従って、本発明において、制御手段は、低温調理制御での初期加熱を行う前の容器温度検出手段の検出温度がガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したか否かを判別して、容器温度検出手段の検出温度が低下したときは、初期加熱時間を長めに補正することと初期火力を強めに補正することとの少なくとも一方の補正を行うように構成されることが望ましい。これによれば、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合、初期加熱時間を長めに補正することと初期火力を強めに補正することとの少なくとも一方の補正が行われることになる。その結果、調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合でも、初期加熱運転で調理容器内の水の温度を初期加熱温度に近い温度までより正確に上昇させることが可能になり、良好に低温調理を行うことができる。
また、本発明において、コンロバーナは、親バーナ部と最大火力が親バーナ部よりも小さい子バーナ部とを有する親子バーナで構成され、初期加熱運転では、親バーナ部と子バーナ部との両者を燃焼させ、温調運転では子バーナ部のみを燃焼させることが望ましい。これによれば、初期加熱運転時の火力に比し温調運転時の火力をかなり小さくすることができる。そのため、温調運転時に点消火を繰り返さなくても、容器温度検出手段の検出温度を低温調理モードでの加熱目標温度に維持することができ、点消火の繰り返しで使用者に違和感を与えることを抑制できる。
本発明の実施形態のガスコンロの要部の斜視図。 図1のII-II線で切断した切断側面図。 図2のIII-IIIで切断したコンロバーナの切断平面図。 実施形態のガスコンロに設けられるコンロバーナの斜視図。 実施形態のガスコンロで実行する低温調理制御の内容を示すフロー図。 低温調理制御による調理容器内の水の温度変化を示すグラフ。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態のガスコンロは、図示省略したコンロ本体の上面を覆うコンロ天板1に開設したバーナ用開口11を通して上部が上方に突出するコンロバーナ2を備えている。コンロバーナ2は、親バーナ部2aと最大火力が親バーナ部2aよりも小さい子バーナ部2bとを有する親子バーナで構成されている。コンロ天板1上には、バーナ用開口11を囲うようにして五徳12が載置されると共に、コンロバーナ2とバーナ用開口11との間の隙間を上方から覆うカバーリング13が載置されている。
図3、図4も参照して、コンロバーナ2は、バーナ構成部材として、上部がバーナ用開口11に挿通されるバーナボディ21と、バーナボディ21上に載置される、外周面に周方向の間隔を存して多数の炎口221が開口する環状のバーナヘッド22とを有している。そして、バーナボディ21及びバーナヘッド22の周方向一部分を除く大部分で親バーナ部2aを構成し、バーナボディ21及びバーナヘッド22の周方向一部分で子バーナ部2bを構成している。
より具体的に説明すれば、バーナボディ21の親バーナ部2aとなる周方向部分の内部に親バーナ用分布室23aを画成すると共に、バーナボディ21の親バーナ部2aとなる周方向部分の中央部から外方に延出される、親バーナ用分布室23aに連通する親バーナ用混合管24aを設けている。そして、親バーナ用混合管24aの上流端の流入口241aに臨む親バーナ用ノズル25aから燃料ガスを噴射することにより、親バーナ用混合管24a内で混合気(燃料ガスと流入口241aから流入する一次空気との混合ガス)が生成され、この混合気が親バーナ用分布室23aを介してバーナヘッド22の親バーナ部2aとなる周方向部分に存する炎口221から噴出することで、親バーナ部2aでの燃焼が行われるようにしている。また、バーナボディ21の子バーナ部2bとなる周方向部分の内部に、隔壁211で親バーナ用分布室23aから仕切られた子バーナ用分布室23bを画成すると共に、子バーナ用分布室23bに連通する子バーナ用混合管24bを設けている。そして、子バーナ用混合管24bの上流端の流入口241bに臨む子バーナ用ノズル25bから燃料ガスを噴射することにより、子バーナ用混合管24b内で混合気が生成され、この混合気が子バーナ用分布室23bを介してバーナヘッド22の子バーナ部2bとなる周方向部分に存する炎口221から噴出することで、子バーナ部2bでの燃焼が行われるようにしている。
また、バーナヘッド22の外周面に、親バーナ用混合管24aの延出部分に合致する周方向部分の中央に位置する炎口221の直上部に位置させて、ターゲット部222を突設すると共に、ターゲット部222の下方に対向する点火プラグ3を設けている。そして、点火プラグ3とターゲット部222との間の火花放電でコンロバーナ2に点火されるようにしている。尚、バーナボディ21には、親バーナ用混合管24aの延出部分に合致する周方向部分の中央部に位置させて、親バーナ用混合管24aと親バーナ用分布室23aとの連通部を周方向に分かれた2股状に分割する仕切り壁部212が設けられている。そして、この仕切り壁部212に、上下方向に貫通する貫通孔212aを形成して、この貫通孔212aに点火プラグ3を挿通している。バーナヘッド22には、点火プラグ3に煮こぼれがかかることを防止するため、点火プラグ3の上方に張出す庇部223が突設されている。
また、コンロバーナ2には、親バーナ部2aの火炎を検出する熱電対から成る第1火炎検知素子4と、子バーナ部2bの火炎を検出する熱電対から成る第2火炎検知素子4とが付設されている。更に、五徳12に載置した調理容器の底面に当接して調理容器の温度を検出する容器温度検出手段たる鍋底温度センサ5を設けている。鍋底温度センサ5は、バーナヘッド22で囲われるバーナ中央空間を通して上方に突出するように設けられている。
図4を参照して、親バーナ用ノズル25a、即ち、親バーナ部2aには、共通ガス供給路6から分岐した親バーナ用ガス供給路6aを介して燃料ガスが供給され、子バーナ用ノズル25b、即ち、子バーナ部2bには、共通ガス供給路6から分岐した子バーナ用ガス供給路6bを介して燃料ガスが供給される。共通ガス供給路6には、安全弁61と流量調節弁62とが介設され、親バーナ用ガス供給路6aには、開閉電磁弁63が介設されている。この場合、流量調節弁62と開閉電磁弁63とでコンロバーナ2の火力を調節する火力調節手段が構成される。そして、開閉電磁弁63を閉弁させて子バーナ部2bでのみ燃焼させた状態で、流量調節弁62によりコンロバーナ2の火力を最小の「1」とその上の「2」に変化できるようにし、更に、開閉電磁弁63を開弁させて子バーナ部2bに加え親バーナ部2aでも燃焼させた状態で、流量調節弁62によりコンロバーナ2の火力を「3」から最大の「11」まで変化できるようにしている。
上述した安全弁61、流量調節弁62、開閉電磁弁63及び点火プラグ3に高電圧を印加する図示省略したイグナイタは、制御手段たるマイクロコンピュータから成るコントローラ7により制御される。コントローラ7には、図示省略した操作パネルに設けられる点消火操作部81、火力調節操作部82及び調理モード選択部83からの信号と、第1と第2の両火炎検知素子4,4からの信号と、鍋底温度センサ5からの信号とが入力される。コントローラ7は、点消火操作部81から点火指令信号が入力されると、安全弁61及び開閉電磁弁63を開弁させると共にイグナイタをオンして、コンロバーナ2に点火する点火制御を行う。その後、第1と第2の両火炎検知素子4,4からの信号に基づいて失火が検知されたときや、点消火操作部81から消火指令信号が入力されたときは、安全弁61を閉弁させる消火制御を行う。
ここで、調理モード選択部83では、自動調理モードの一つとして、調理容器内に入れた一定量の水の中で密封袋内の被調理物を100℃より低い温度で加熱する低温調理モードを選択することができるようになっている。従って、調理モード選択部83は、低温調理モードを指示する低温調理指示手段としても機能することになる。コントローラ7は、調理モード選択部83からの信号で低温調理モードが指示されると低温調理制御を実行する。低温調理制御では、先ず、調理容器内の水の温度が低温調理モードでの加熱目標温度THa(例えば、63℃)よりも高く設定される所定の初期加熱温度THs(例えば、80℃)に上昇するように設定された所定の初期加熱時間Yts(例えば、5分)及び所定の初期火力YQs(例えば、火力「6」)で親バーナ部2aと子バーナ部2bとの両者を燃焼させる初期加熱運転を行い、次に、子バーナ部2bのみを燃焼させた状態で鍋底温度センサ5の検出温度THが低温調理モードでの加熱目標温度THaになるように流量調節弁62により火力を調節する温調運転を行う。この場合、初期加熱運転を行う前に、調理容器内の水の温度が常温(例えば、25℃)であれば、調理容器内の水の温度は図6にa線で示す如く変化する。
然し、水と被調理物とを入れたまま冷蔵庫で保管していた調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合は、上記所定の初期加熱時間Yts及び所定の初期火力YQsでの初期加熱運転を行っても、調理容器内の水の温度は初期加熱温度THsまで上昇せず、被調理物の初期の加熱不足でうまく低温調理できなくなる。そこで、本実施形態では、低温調理制御での初期加熱運転を行う前に、鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したか否かを判別して、鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したときは、初期加熱時間tsを長めに補正するようにした。
以下、図5を参照して、低温調理制御の詳細について説明する。低温調理制御では、先ず、STEP1において、鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したか否かを判別する。具体的には、五徳12に調理容器を載置する前の鍋底温度センサ5の検出温度THをガスコンロの設置場所の雰囲気温度として、五徳12に調理容器を載置してから鍋底温度センサ5の検出温度THが低下したか否かを判別する。より具体的には、五徳12に調理容器を載置してから所定の時間(例えば、3秒程度)内における鍋底温度センサ5の検出温度THの低下勾配が所定勾配以上であるときに、鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したと判断する。尚、コンロバーナ2を前に使用してから左程時間が経過しておらず、このコンロバーナ2に付設した鍋底温度センサ5がコンロ設置場所の雰囲気温度まで冷却されていない場合には、五徳12に常温の調理容器を載置しても、鍋底温度センサ5の検出温度THが低下してしまう。そこで、この場合には、他の使用していないコンロバーナに付設した鍋底温度センサの検出温度をガスコンロの設置場所の雰囲気温度とし、この鍋底温度センサの検出温度と低温調理モードを指示したコンロバーナ2に付設した鍋底温度センサ5の検出温度THとを比較してSTEP1での判別処理を行う。
STEP1で鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下しないと判別されたときは、STEP2に進み、制御に用いる初期加熱時間ts及び初期火力Qsを所定の初期加熱時間Yts及び所定の初期火力YQsに設定する。一方、STEP1で鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下していると判別されたときは、STEP3に進み、制御に用いる初期火力Qsは所定の初期火力YQsに設定するが、制御に用いる初期加熱時間tsは所定の初期加熱時間Ytsより所定時間Δtだけ長くした時間(例えば、7分)に設定する。
STEP2又はSTEP3での処理が終了すると、STEP4に進んで、点消火操作部81から点火指令信号が入力されたか否かを判別し、点火指令信号が入力されれば、STEP5で点火制御を行う。次に、STEP6において、第1と第2の両火炎検知素子4,4で火炎が検知されたか否かを判別し、火炎が検知されなければ、STEP7で点火制御の開始から所定の待ち時間が経過したか否かを判別する。火炎が検知されないまま待ち時間が経過したときは、STEP14に進んで消火制御を行う。
STEP6で火炎が検知されたと判別されたときは、STEP8に進んで初期加熱運転を開始する。この初期加熱運転では、親バーナ部2aと子バーナ部2bとの両者を燃焼させ、コンロバーナ2の火力Qを初期火力Qsにする。次に、STEP9に進んで、点消火操作部81から消火指令信号が入力されたか否かを判別し、消火指令信号が入力されたときは、STEP14に進んで消火制御を行う。消火指令信号が入力されなければ、STEP10に進んで、初期加熱運転の開始から初期加熱時間tsが経過したか否かを判別し、初期加熱時間tsが経過するまでは、STEP10からSTEP8に戻ることを繰り返す。
初期加熱運転の開始から初期加熱時間tsが経過したときは、STEP11に進んで温調運転を開始する。この温調運転では、子バーナ部2bのみを燃焼させ、鍋底温度センサ5の検出温度THが低温調理モードでの加熱目標温度THaになるように流量調節弁62でコンロバーナ2の火力、即ち、子バーナ部2bの火力を調節する。尚、子バーナ部2bを有しない通常のコンロバーナでは、失火を防止する上で最小火力を左程小さくできないため、鍋底温度センサ5の検出温度THを低温調理モードでの加熱目標温度THaまで低下させるには、コンロバーナを間欠的に消火することが必要になる。その結果、コンロバーナの点消火が繰り返されることになり、使用者に違和感を与えてしまう。これに対し、本実施形態では、温調運転時に子バーナ部2bのみを燃焼させることで、温調運転時の火力をかなり小さくすることができる。そのため、温調運転時に点消火を繰り返さなくても、鍋底温度センサ5の検出温度THを低温調理モードでの加熱目標温度THaに維持することができ、点消火の繰り返しで使用者に違和感を与えることを抑制できる。
温調運転を開始すると、次に、STEP12に進んで、点消火操作部81から消火指令信号が入力されたか否かを判別し、消火指令信号が入力されたときは、STEP14に進んで消火制御を行う。消火指令信号が入力されなければ、STEP13に進んで、初期加熱運転の開始から低温調理モードでの設定調理時間が経過したか否かを判別し、設定調理時間が経過するまでは、STEP13からSTEP11に戻ることを繰り返す。設定調理時間が経過したときは、STEP14に進んで消火制御を行う。
以上の低温調理制御を行えば、水と被調理物とを入れたまま冷蔵庫で保管していた調理容器を冷蔵庫から出して直ぐに低温調理モードを指示した場合には、鍋底温度センサ5の検出温度THがガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下するため、所定の初期加熱時間Ytsに所定時間Δtを加えた初期加熱時間tsの初期加熱運転が行われることになる。そのため、初期加熱運転で調理容器内の水の温度を図6のb線で示す如く初期加熱温度THsに近い温度まで上昇させることが可能になり、良好に低温調理を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5のSTEP3において、制御に用いる初期加熱時間tsを所定の初期加熱時間Ytsに設定し、制御に用いる初期火力Qsを所定の初期火力YQsより強くした火力(例えば、火力「8」)に設定してもよく、更には、制御に用いる初期加熱時間tsを所定の初期加熱時間Ytsより長く設定すると共に、制御に用いる初期火力Qsを所定の初期火力より強く設定してもよい。尚、鍋底温度センサ5で常温やそれより低い温度も正確に検出できるのであれば、低温調理制御での初期加熱運転を行う前の鍋底温度センサ5の検出温度と所定の基準温度との差に応じて、制御に用いる初期加熱時間tsと制御に用いる初期火力Qsとの少なくとも一方を補正するようにしてもよい。
また、調理容器内の水の温度を初期加熱温度THs(例えば、80℃)まで上昇させるのに必要な時間や火力は、ガス圧や気温によっても変化する。従って、所定の初期加熱時間Ytsや所定の初期火力YQsをガス圧や気温に応じて設定変更できるようにしてもよい。更に、上記実施形態では、容器温度検出手段を調理容器の底面に当接する鍋底温度センサ5で構成しているが、調理容器の温度を非接触で検出する赤外線温度センサで容器温度検出手段を構成することも可能である。また、上記実施形態において、コンロバーナ2は、周方向一部分を子バーナ部2bとし、子バーナ部2b以外の周方向大部分を親バーナ部2aとする親子バーナで構成されているが、バーナヘッドの外周面に開口する上下2段の炎口のうち上段の大きな炎口から混合気を噴出するように構成された親バーナ部と、下段の小さな炎口から混合気を噴出するように構成された子バーナ部とを有する親子バーナでコンロバーナを構成することも可能である。
1…コンロ天板、12…五徳、2…コンロバーナ、2a…親バーナ部、2b…子バーナ部、5…鍋底温度センサ(容器温度検出手段)、62…流量調節弁(火力調節手段)、63…開閉電磁弁(火力調節手段)、7…コントローラ(制御手段)、83…調理モード選択部(低温調理指示手段)、TH…鍋底温度センサの検出温度、THa…低温調理モードでの加熱目標温度、THs…初期加熱温度、ts…初期加熱時間、Qs…初期火力。

Claims (3)

  1. コンロ天板上の五徳に載置した調理容器を加熱するコンロバーナと、コンロバーナの火力を調節する火力調節手段と、五徳に載置した調理容器の温度を検出する容器温度検出手段と、制御手段と、調理容器内に入れた一定量の水の中で被調理物を100℃より低い温度で加熱する低温調理モードを指示する低温調理指示手段とを備えるガスコンロであって、
    制御手段は、低温調理指示手段によって低温調理モードが指示されると低温調理制御を実行するように構成され、低温調理制御では、先ず、調理容器内の水の温度が低温調理モードでの加熱目標温度よりも高く設定される所定の初期加熱温度に上昇するように設定された初期加熱時間及び初期火力でコンロバーナを燃焼させる初期加熱運転を行い、次に、容器温度検出手段の検出温度が低温調理モードでの加熱目標温度になるように火力調節手段でコンロバーナの火力を調節する温調運転を行うものにおいて、
    制御手段は、低温調理制御での初期加熱運転を行う前の容器温度検出手段の検出温度に基づいて初期加熱時間と初期火力との少なくとも一方を補正するように構成されることを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記制御手段は、前記低温調理制御での前記初期加熱を行う前の前記容器温度検出手段の検出温度がガスコンロの設置場所の雰囲気温度よりも低下したか否かを判別して、容器温度検出手段の検出温度が低下したときは、初期加熱時間を長めに補正することと初期火力を強めに補正することとの少なくとも一方の補正を行うように構成されることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
  3. 前記コンロバーナは、親バーナ部と最大火力が親バーナ部よりも小さい子バーナ部とを有する親子バーナで構成され、前記初期加熱運転では、親バーナ部と子バーナ部との両者を燃焼させ、前記温調運転では子バーナ部のみを燃焼させることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
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