JP2023023713A - グリル - Google Patents

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Abstract

【課題】アフターバーナの点火不良や途中失火を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができるグリルを提供する。【解決手段】グリル庫20の側壁203に下火バーナ23に二次空気を供給するための空気取り入れ口24が開口し、排気通路300にアフターバーナ7を有するグリル2において、加熱調理開始時にアフターバーナ7の点火処理を開始させた後、下火バーナ23を点火させる。【選択図】図2

Description

本発明は、グリルに関する。特に、本発明は、排気通路にアフターバーナを有するグリルに関する。
従来、加熱調理器に組み込まれるグリルとして、グリル庫に連通する排気通路にアフターバーナが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。また、グリル庫の側壁に空気取り入れ口が開口するグリルも知られている(例えば、特許文献2)。このグリルによれば、グリルに搭載されたバーナを燃焼させると、燃焼排ガスの排気によるドラフト効果でグリル庫内が負圧となり、空気取り入れ口からグリル庫内に空気が取り込まれる。従って、下火バーナを有するグリルでは、下火バーナから噴出する燃焼排ガスを二次空気によってグリル庫内の遠方まで飛ばすことができる。また、排気通路でのドラフト効果を増大させるアフターバーナを有するグリルでは、グリル庫内から排気通路に流入する燃焼排ガスに含まれる油煙や臭気成分をアフターバーナで焼成して、排気通路の排気口から外部に円滑に燃焼排ガスを排出させることができる。
ところで、上記のようなグリルでは、バーナの火炎を検知するために、バーナ近傍に配置された熱電対を備え、熱電対から出力される起電力の出力値に基づいて点火不良や途中失火を判定している(例えば、特許文献3)。
しかしながら、グリル庫の側壁に空気取り入れ口を有するグリルでは、冬季で室内温度が低く、ドラフト効果がかかり難いとき、空気取り入れ口から加熱調理器本体内へ燃焼排ガスが漏出する。一般に、アフターバーナのベンチュリ部はグリルから外側方に向かって延出しているため、側壁に開口する空気取り入れ口から加熱調理器本体内に燃焼排ガスが漏出すると、燃焼排ガスがアフターバーナのベンチュリ部の開口部から取り込まれやすい。このようなアフターバーナへの燃焼排ガスの取り込みが生じると、アフターバーナに取り込まれる一次空気の割合が減少して、酸素不足となる。その結果、火炎のリフトが生じたり、一部の火炎の吹き飛びが生じたりして、火炎を検知する熱電対の出力の低下を引き起こし、点火不良や途中失火が生じやすい。特に、ココットやダッチオーブンなどの大きな調理容器をグリル庫内に収納して加熱調理する場合、空気取り入れ口近傍に調理容器が配置され、空気取り入れ口から排気通路までの燃焼排ガスの流路が調理容器で塞がれる。そのため、空気取り入れ口から漏出する燃焼排ガスが増加し、上記問題が顕著となる。
特開2008-301979号公報 特開2015-200471号公報 特開2017-78558号公報
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、排気通路にアフターバーナを有し、側壁に二次空気を下火バーナに供給する空気取り入れ口が開口するグリル庫を備えたグリルにおいて、アフターバーナの点火不良や途中失火を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることにある。
本発明の一局面によれば、
加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
グリル庫に設けられる下火バーナと、
グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
排気通路に設けられるアフターバーナと、
アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
制御部は、加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させた後、下火バーナを点火させるグリルが提供される。
上記グリルによれば、加熱調理開始時に下火バーナよりも先にアフターバーナを点火させるから、燃焼排ガスが排気通路から外部に排気されるドラフト効果がかかりやすくなる。従って、アフターバーナを点火させた後、下火バーナを点火させることにより、下火バーナを点火させたときの空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出を抑えることができる。これにより、点火初期におけるアフターバーナのベンチュリ部の開口部から取り込まれる燃焼排ガスを低減させることができるから、アフターバーナの点火不良を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができ、円滑に加熱調理を開始させることができる。
好ましくは、上記グリルにおいて、
制御部は、加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させてアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上になった後、所定の時差点火閾値時間が経過する第1下火点火条件、または加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させてアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上になった後、グリル庫の庫内温度が所定の時差点火閾値温度以上になる第2下火点火条件の少なくともいずれか一方の下火点火条件を満たすと、下火バーナを点火させる。
上記グリルによれば、アフターバーナによるドラフト効果を十分に生じさせた後、下火バーナを点火させるから、空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出をさらに抑えることができる。これにより、アフターバーナの点火不良を確実に防止することができる。
本発明の他の一局面によれば、
加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
グリル庫に設けられる下火バーナと、
グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
排気通路に設けられるアフターバーナと、
アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
制御部は、加熱調理開始時に下火バーナ及びアフターバーナの点火処理を開始させた後、所定の第1着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上にならなければ、下火バーナの火力を低減させ、
下火バーナの火力を低減させた後、所定の第2着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が着火検知閾値以上になると、下火バーナの火力を増加させるグリルが提供される。
上記グリルによれば、加熱調理開始時に下火バーナ及びアフターバーナを点火させるから、点火操作を行う使用者の違和感を低減することができる。一方、加熱調理開始時に下火バーナ及びアフターバーナを点火させると、ドラフト効果がかかり難いとき、空気取り入れ口から加熱調理器本体内へ漏出する燃焼排ガスが多くなって、アフターバーナの点火不良が生じやすい。しかしながら、上記グリルによれば、アフターバーナを点火させてから第1着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が着火検知閾値以上にならなければ、下火バーナの火力を低減させるから、空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出を低減することができる。そして、上記グリルによれば、下火バーナの火力を低減させた後、第2着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が着火検知閾値以上になると、下火バーナの火力を増加させるから、アフターバーナの点火不良を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができ、円滑に加熱調理を開始させることができる。
本発明のさらに他の一局面によれば、
加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
グリル庫に設けられる下火バーナと、
グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
排気通路に設けられるアフターバーナと、
アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
制御部は、下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対の出力値が所定の失火判定閾値を下回った状態が、所定の失火判定時間以上、継続する失火判定条件が成立すると、アフターバーナの途中失火と判定し、
下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対の出力値が失火判定条件における失火判定閾値よりは高いが、所定の酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナの火力を低減させ、
下火バーナの火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰すると、下火バーナの火力を増加させるグリルが提供される。
下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、グリル庫内の庫内圧力が高くなると、空気取り入れ口から燃焼排ガスが加熱調理器本体内に漏出し、アフターバーナの火炎のリフトが生じたり、一部の火炎の吹き飛びが生じたりして、アフターバーナ熱電対で検知される出力値が低下する場合がある。
しかしながら、上記グリルによれば、下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対の出力値が失火判定条件における失火判定閾値よりは高いが、酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナの火力を低減させるから、空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出を低減することができる。そして、上記グリルによれば、下火バーナの火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰すると、下火バーナの火力を増加させるから、アフターバーナの途中失火を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができ、円滑に加熱調理を継続させることができる。
好ましくは、上記グリルにおいて、
制御部は、下火バーナの火力を低減させても、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰しない場合、アフターバーナの失火判定条件を鈍化させる。
アフターバーナが酸欠燃焼すると火炎のリフトや一部の火炎の吹き飛びが生じるため、アフターバーナ熱電対の出力値は低下するが、アフターバーナ熱電対が検知する炎孔以外の領域では一定の火炎が形成されている場合がある。一方、上記グリルによれば、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナの火力を低減させるから、一時的にアフターバーナ熱電対の出力値が大きく低下しても、空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出が少なくなってアフターバーナの酸欠燃焼が改善され、アフターバーナを正常な燃焼に復帰させることができる。従って、アフターバーナの失火判定条件を鈍化させることにより、アフターバーナの途中失火を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができ、円滑に加熱調理を継続させることができる。
好ましくは、上記グリルは、
グリル庫内に調理容器を収納して加熱調理を行う容器調理モードを有する。
上記グリルによれば、空気取り入れ口から加熱調理器本体内への燃焼排ガスの漏出が多くなる容器調理モードで加熱調理する場合でも、アフターバーナの点火不良や途中失火を確実に防止することができる。
以上のように、本発明によれば、排気通路にアフターバーナを有し、側壁に二次空気を下火バーナに供給する空気取り入れ口が開口するグリル庫を備えたグリルにおいて、アフターバーナの点火不良や途中失火を防止して、安定にアフターバーナを燃焼させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示す概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示す概略横断面図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下、図面を参照しながら、本実施の形態に係るグリルを備える加熱調理器について具体的に説明する。
図1は、ビルトイン式のガスコンロに適用した本実施の形態の加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。ガスコンロ1は、天板11のコンロ用開口(図示せず)から上方に臨む複数のコンロバーナ5と、加熱調理器本体であるコンロ本体10内に組み込まれたグリル2とを備える。グリル2は、コンロ本体10内に収容された略矩形箱状のグリル庫20と、グリル庫20の前方開口部200を前方から被閉するグリル扉21とを有する。グリル庫20内には、例えば、焼網(図示せず)や、ココット、ダッチオーブンのような金属製や陶器製の調理容器4などの調理器具が収納される。なお、本明細書では、グリル扉21側を正面側とし、ガスコンロ1をグリル扉21側からみたとき、グリル扉21とグリル庫20の奥側とが対向する方向を前後方向、グリル庫20の幅方向を左右方向、グリル庫20の高さ方向を上下方向という。
グリル扉21の後面下部の左右側辺寄りの位置にはそれぞれ、コンロ本体10の内部後方へ向かってガイド枠211が延設されている。ガイド枠211はそれぞれ、コンロ本体10内で前後に摺動可能な状態で支持されており、これらの両前端にグリル扉21が連結固定されている。従って、グリル扉21は、コンロ本体10の前面13に対して前後にスライド開閉する。
図2及び図3に示すように、グリル扉21の後面下部には、グリル庫20の内部へ向かって突出する細幅板状の連結板212が設けられており、連結板212の上部には、汁受け皿12や図示しない焼網、容器支持体44などを支持するための受け枠15が連結支持されている。
受け枠15は、前端が連結板212に連結され、後端がグリル庫20の底壁204の上面に摺動可能な状態で支持されている。従って、受け枠15は、グリル扉21が開かれるのに連動してグリル庫20の内部から前方開口部200の前方へ引き出され、グリル扉21が閉じられるのに連動してグリル庫20の内部へ収納される。
調理容器4は、例えば、上方に開放する平面視略長方形状の平底型の容器本体40と、容器本体40の上部開口を上方から覆う平面視略長方形状の蓋体41とを有する。調理容器4を使用するときには、容器本体40の長辺側の側面がグリル庫20の側壁203に対向するよう、長手方向を前後方向とした縦置きの姿勢で容器支持体44内に収納される。
容器支持体44は、複数の金属製の丸棒材が接合された枠体からなる。容器支持体44は、調理容器4の側面及び下面の形状に合わせて、複数の線材を所定形状に変形させ、それらを所定位置で接合することにより、調理容器4を所定の位置で水平に支持できるように構成されている。具体的には、容器支持体44は、前後方向に延び、容器本体40の底面に当接して容器本体40を下方から支持する左右の下方支持枠と、左右の下方支持枠の上端に接合される平面視略矩形環状の上方枠体とを有する。
グリル庫20の後壁205には、グリル庫20から外部に燃焼排ガスを排出する排気通路300を構成する排気ダクト30が連設されている。排気ダクト30は、グリル庫20の後壁205上部から天板11の下面側に向かって斜め上方に延設されており、その上端の排気口301は天板11の上面に開設されたグリル用開口14に下方から臨んでいる。
グリル2には、グリル庫20の上壁202に沿って配設される上火バーナ22と、グリル庫20の左右の側壁203に沿って配設される左右の下火バーナ23と、グリル庫20の後壁205寄りの排気ダクト30の底壁31に配設されるアフターバーナ7とが搭載されている。なお、左右の下火バーナ23は、左右対称である以外は同一の構成を有するため、下火バーナ23及びその周辺の構成については、主として右の下火バーナ23を例に挙げて説明する。
上火バーナ22は、下面部がセラミック製の燃焼板で構成された表面燃焼式のセラミックバーナであり、上記板体の下面部の略全域に多数の炎孔220が開設されている。従って、上火バーナ22が点火されると、上記板体の下面部全体に火炎が形成され、燃焼排ガスや輻射熱がグリル庫20内の下方に向かって放出されて、調理容器4を上方から加熱する。上火バーナ22は、その後部にグリル庫20の上壁202から右外側方に延出するベンチュリ部221を有する。図示しないが、ベンチュリ部221の外側端に開口する開口部にはガスノズルが挿入される。従って、ガスノズルから燃料ガスがベンチュリ部221の開口部内に向かって噴出されると、燃料ガスが開口部の周囲の空気とともにベンチュリ部221に吸い込まれ、燃料ガスと一次空気との混合ガスが生成され、炎孔220に供給される。
下火バーナ23は、ステンレス製の2つの樋状体を上下に重ね合わせた直管状の管体であり、管体のグリル庫20の内方側の側端面に複数の炎孔230が形成されている。炎孔230は、グリル庫20の内側方に向かって水平横向きに開放している。また、下火バーナ23は、調理容器4をグリル庫20内に収納したとき、炎孔230が調理容器4の容器本体40の側面と対向するように配置されている。従って、下火バーナ23が点火されると、炎孔230に火炎が形成され、燃焼排ガスや輻射熱がグリル庫20の左右中央下方に向かって放出されて、調理容器4を側方から加熱する。図示しないが、下火バーナ23は、その後部にグリル庫20の後壁205から後方に延出するベンチュリ部を有する。ベンチュリ部の後端に開口する開口部にはガスノズルが挿入される。従って、ガスノズルから燃料ガスがベンチュリ部の開口部内に向かって噴出されると、燃料ガスが開口部の周囲の空気とともにベンチュリ部に吸い込まれ、燃料ガスと一次空気との混合ガスが生成され、炎孔230に供給される。
図2及び図3に示すように、側壁203の上下略中央部には、前後方向に長い略矩形状の空気取り入れ口24が開設されている。このため、グリル庫20内の燃焼排ガスが排気通路300を通じてガスコンロ1の外部へ排気されるときのドラフト効果によって、下火バーナ23の燃焼用の二次空気がグリル庫20外から空気取り入れ口24を介してグリル庫20内へ取り込まれる。側壁203内面の空気取り入れ口24の上方位置には、空気取り入れ口24からグリル庫20内に取り込まれた二次空気を下火バーナ23の炎孔230周辺を通じてグリル庫20内の内方へ導く二次空気案内板26が設けられている。
二次空気案内板26は、空気取り入れ口24の上縁部からグリル庫20の内方側へ向かって下方に傾斜しており、下火バーナ23の炎孔230の配設位置よりもグリル庫20内の内方側に張り出している。従って、空気取り入れ口24からグリル庫20内に取り込まれる二次空気は、二次空気案内板26の下面に沿って下火バーナ23の上方へ導かれ、さらに炎孔230の上方からグリル庫20内の左右中央下方へ導かれる。そして、例えば、グリル庫20内に焼網を収納させると、この二次空気の流れに乗って、炎孔230に形成される火炎がグリル庫20内の左右中央へ向かって伸び、燃焼排ガスをグリル庫20内の左右中央まで到達させる。
アフターバーナ7は、上面部が板金製の燃焼板で構成された表面燃焼式のバーナであり、板体の上面部の略全域に多数の炎孔70が開設されている。従って、アフターバーナ7が点火されると、上記板体の上面部全体に火炎が形成され、その燃焼排ガスや輻射熱が排気通路300の上方に向かって放出されて、グリル庫20内から排気通路300に流入する燃焼排ガスに含まれる油煙や臭気成分が焼成される。アフターバーナ7は、排気ダクト30の底壁31の下方から右外側方に略水平に延出するベンチュリ部71を有する。図示しないが、ベンチュリ部71の外側端に開口する開口部72には、ガスノズルが挿入される。従って、ガスノズルから燃料ガスがベンチュリ部71の開口部72内に向かって噴出されると、燃料ガスが開口部72の周囲の空気とともにベンチュリ部71に吸い込まれ、燃料ガスと一次空気との混合ガスが生成され、炎孔70に供給される。
上下火バーナ22,23の炎孔220,230の近傍位置にはそれぞれ、後述するイグナイタから高電圧が印加された際に、対応する炎孔220,230の周辺へ向けて火花放電する上火バーナ点火プラグ51及び下火バーナ点火プラグ52と、対応する炎孔220,230における火炎の有無を検知する炎検知センサとしての上火バーナ熱電対53及び下火バーナ熱電対54とが設けられている。また、アフターバーナ7の上面部左右両端の炎孔70の近傍位置にはそれぞれ、同様に、アフターバーナ点火プラグ55及びアフターバーナ熱電対56が設けられている。また、グリル庫20内における後壁205の左右中央下方には、グリル庫20内の温度を検知する庫内温度センサ57が設けられている。
図3に示すように、グリル庫20の右側壁203の外方には、右側壁203に開口する空気取り入れ口24全体を上方、前方、及び右外側方から所定距離、離間して覆い、下方及び後方に開放する左右方向断面視略逆L字状で金属製の側方カバー60が配設されている。
側方カバー60は、空気取り入れ口24より上方の右側壁203の外面から外側方に向かって延びる上壁部61と、上壁部61の外側端から下方に垂下する外側壁部62と、外側壁部62の前端から内側方に屈曲して延びる前壁部(図示せず)とを有する。このため、ドラフト効果が生じると、主として側方カバー60の下方開口部65から側方カバー60内にガスコンロ1内の空気が流入し、側方カバー60内に下方から空気取り入れ口24に向かう空気の流路が形成される。
一方、点火初期などでグリル庫20の庫内温度が低く、グリル庫20内の庫内圧力が高い場合、ドラフト効果が十分に生じていないため、空気取り入れ口24から燃焼排ガスが側方カバー60内に漏出する。しかしながら、側方カバー60の前方、上方及び右外側方は閉塞されているから、空気取り入れ口24から側方カバー60内に漏出する燃焼排ガスは主として後方開口部に導かれ、後方開口部から後方に向かって流れ出る。
図1に戻って、グリル扉21の左側に形成された操作部36には、上下火バーナ22,23の点・消火と火力調整機能を兼備したグリル用スイッチ17と、その下方にカンガルー式の操作ユニット38とが設けられている。図示しないが、操作ユニット38には、タッチパネル式の操作スイッチ部や表示部などが設けられている。操作スイッチ部は、例えば、グリル庫20内に被調理物を収容した調理容器4を収納し加熱調理する容器調理モードを選択するためのオートメニュースイッチ、容器調理モードの中から加熱調理時間を設定したタイマ調理を行ったり、調理の種類を選択したりするための調理選択スイッチ、容器調理モードでタイマ調理を行う場合の加熱調理時間を設定するための調理時間設定スイッチなどを備えている。
図4は、本実施の形態のガスコンロ1のブロック図である。なお、ガスコンロ1はコンロバーナ5も有するが、以下ではグリル2についてのみ説明し、コンロバーナ5については説明及び図示を省略する。図4に示すように、コンロ本体10の内部には、ガス元管から供給される燃料ガスを各バーナ22,23,7へ導くガス管路80が配設されている。また、ガス管路80には、対応する各バーナ22,23,7へのガスの供給を遮断可能な電磁開閉弁82,83,84と、対応するバーナ22,23へのガスの供給量を調整可能な火力切替弁85,86とが設けられている。なお、図示しないが、火力切替弁85,86は、開閉弁とバイパス通路とで構成された弁装置であって、上記開閉弁を閉じることでバイパス通路のみから下流側へ燃料ガスを供給し、対応するバーナ22,23を弱火燃焼させる。一方、開閉弁を開くことで開閉弁及びバイパス通路の両方から下流側へ燃料ガスを供給し、対応するバーナ22,23を強火燃焼させる。
コンロ本体10内には、ガスコンロ1全体の動作を制御する制御部である制御装置9が組み込まれており、イグナイタ58、上下火バーナ熱電対53,54、アフターバーナ熱電対56、庫内温度センサ57、電磁開閉弁82,83,84、火力切替弁85,86、グリル用スイッチ17、操作ユニット38の操作スイッチ部や表示部、スピーカ39は、上記制御装置9に電気配線を通じて接続されている。
制御装置9には、制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータが組み込まれており、マイクロコンピュータは、グリル用スイッチ17や操作スイッチ部の操作に応じてバーナ22,23,7の点火や消火、火力を制御する燃焼制御部、アフターバーナ熱電対56でアフターバーナ7の点火が検知されてから所定の時差点火閾値時間が経過したかどうかを判定する第1下火点火条件判定部、庫内温度センサ57で検知される庫内温度が所定の時差点火閾値温度以上であるかどうかを判定する第2下火点火条件判定部、上下火バーナ熱電対53,54の出力値やアフターバーナ熱電対56の出力値に基づき各バーナ22,23,7の点火を判定する点火判定部、上下火バーナ熱電対53,54の出力値やアフターバーナ熱電対56の出力値に基づきバーナ22,23,7の失火を判定する失火判定部、計時部等の機能構成を有している。また、マイクロコンピュータのメモリには、バーナ22,23,7の点火不良や、バーナ22,23,7の燃焼中にバーナ22,23,7の途中失火を判定するための所定の判定時間や判定値、オートメニュースイッチが選択され、容器調理モードが選択された場合に所定の燃焼パターンでバーナ22,23,7を燃焼させるための設定値などが格納されている。
次に、本実施の形態のガスコンロ1でグリル2に調理容器4を収納して、容器調理モードで加熱調理するときの加熱調理開始時の点火処理における制御動作について説明する。
図5は、本実施の形態のガスコンロ1における点火処理プログラムの制御動作を示すフローチャートである。
使用者が、例えば、操作スイッチ部で容器調理モード及びタイマ調理を選択し、さらに加熱調理時間を設定して、グリル用スイッチ17で点火操作を行うと、所定の点火時間(例えば、10秒間)を計時するための点火タイマをスタートさせる(ステップS1)。次いで、イグナイタ58を作動させるとともに、電磁開閉弁82,84を開弁させ、さらに強火燃焼となるように火力切替弁85の開閉弁を開弁させて上火バーナ22及びアフターバーナ7の点火処理を開始させる(ステップS2)。
上記のようにして上火バーナ22及びアフターバーナ7の点火処理が開始され、点火タイマがタイムアップするまでに、上火バーナ熱電対53及びアフターバーナ熱電対56の出力値がそれぞれ所定の着火検知閾値(例えば、2.5mV)以上にならなければ(ステップS3で、No、ステップS4で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、点火不良が生じていると判定して、表示部やスピーカ39から上火バーナ22やアフターバーナ7の点火エラーを報知させる(ステップS5~S6)。なお、各バーナ22,7の着火検知閾値は、同一でも異なってもよい。
一方、点火タイマがタイムアップするまでに、上火バーナ熱電対53及びアフターバーナ熱電対56の出力値がそれぞれ着火検知閾値以上になると(ステップS3で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、下火バーナ23を点火させる所定の時差点火閾値時間(例えば、20秒間)を計時するための時差点火タイマをスタートさせるとともに、庫内温度センサ57で検知される庫内温度の監視を開始させる(ステップS7~S8)。
そして、時差点火タイマがタイマアップするか(ステップS9で、Yes)、または時差点火タイマがタイマアップする前に庫内温度が所定の時差点火閾値温度(例えば、60℃)以上になると(ステップS9で、No、ステップS10で、Yes)、下火バーナ23の下火点火タイマをスタートさせる(ステップS11)。また、イグナイタ58を作動させるとともに、電磁開閉弁83を開弁させ、さらに強火燃焼となるように火力切替弁86の開閉弁を開弁させて下火バーナ23の点火処理を開始させる(ステップS12)。
上記のようにして下火バーナ23の点火処理が開始され、下火点火タイマがタイムアップするまでに、下火バーナ熱電対54の出力値が所定の着火検知閾値(例えば、2.5mV)以上にならなければ(ステップS13で、No、ステップS14で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、点火不良が生じていると判定して、表示部やスピーカ39から下火バーナ23の点火エラーを報知させる(ステップS15~S16)。
一方、下火点火タイマがタイムアップするまでに、下火バーナ熱電対54の出力値が着火検知閾値以上になると(ステップS13で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、容器調理モードの設定された燃焼パターンでバーナ22,23,7の火力が調整されて加熱調理が実行される(ステップS17~S18)。
上記グリル2によれば、加熱調理開始時に下火バーナ23よりも先にアフターバーナ7を点火させるから、燃焼排ガスが排気通路300から外部に排気されるドラフト効果がかかりやすくなる。また、上記グリル2は、上火バーナ22を有し、上火バーナ22も下火バーナ23よりも先に点火させるから、グリル庫20内の庫内温度をより短時間で上昇させることができ、さらにドラフト効果がかかりやすくなる。そして、上記グリル2によれば、アフターバーナ7を点火させて、アフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上になった後、時差点火閾値時間が経過する第1下火点火条件、またはアフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上になった後、グリル庫20の庫内温度が時差点火閾値温度以上になる第2下火点火条件のいずれかの下火点火条件を満たしてから、下火バーナ23を点火させるから、ドラフト効果が十分に生じた状態で下火バーナ23を点火させることができる。従って、下火バーナ23を点火させたときの空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出を抑えることができる。これにより、燃焼排ガスが流れ出る側方カバー600の後方にベンチュリ部71が延出するアフターバーナ7であっても、点火初期におけるアフターバーナ7のベンチュリ部71の開口部72から取り込まれる燃焼排ガスを低減させることができるから、アフターバーナ7の点火不良を防止することができ、安定にアフターバーナ7の燃焼を開始させることができる。なお、本実施の形態では、第1下火点火条件及び第2下火点火条件の両下火点火条件が設定されているが、いずれか一方の下火点火条件のみを設定してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態のガスコンロは、実施の形態1の点火処理プログラムの代わりに、加熱調理開始時に、上火バーナ及びアフターバーナとともに、下火バーナも点火処理を開始させる制御プログラムを有する以外は、実施の形態1のガスコンロと同一の構成を有する。このため、同一の構成については、同一の引用番号を使用して説明を省略する。
図6は、本実施の形態のガスコンロ1における点火処理プログラムの制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1と同様に、使用者が、例えば、操作スイッチ部で容器調理モード及びタイマ調理を選択し、さらに加熱調理時間を設定して、グリル用スイッチ17で点火操作を行うと、所定の第1着火判定時間(例えば、10秒間)を計時するための第1着火判定タイマをスタートさせる(ステップS31)。次いで、イグナイタ58を作動させるとともに、電磁開閉弁82,83,84を開弁させ、さらに強火燃焼となるように火力切替弁85,86の開閉弁を開弁させて上下火バーナ22,23及びアフターバーナ7の点火処理を開始させる(ステップS32)。
上記のようにして各バーナ22,23,7の点火処理が開始されて、上下火バーナ熱電対53,54及びアフターバーナ熱電対56の出力値がそれぞれ所定の着火検知閾値(例えば、2.5mV)以上になると(ステップS33及びS37で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、容器調理モードの設定された燃焼パターンでバーナ22,23,7の火力が調整されて加熱調理が実行される(ステップS38~S39)。
また、第1着火判定タイマがタイムアップするまでに、上下火バーナ熱電対53,54のいずれかの出力値が着火検知閾値以上にならなければ(ステップS33で、No、ステップS34で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、点火不良が生じていると判定して、表示部やスピーカ39から上下火バーナ22,23の点火エラーを報知させる(ステップS35~S36)。
一方、第1着火判定タイマがタイムアップするまでに、上下火バーナ熱電対53,54の出力値が着火検知閾値以上になっているが、アフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上にならなければ(ステップS33で、Yes、ステップS37で、No、ステップS40で、Yes)、弱火燃焼となるように火力切替弁86の開閉弁を閉弁させて下火バーナ23への燃料ガスの供給量を減少させ、所定の第2着火判定時間(例えば、20秒間)を計時するための第2着火判定タイマをスタートさせる(ステップS41~S42)。
次いで、上記と同様にして、上下火バーナ熱電対53,54及びアフターバーナ熱電対56の出力値がそれぞれ着火検知閾値以上であるかどうかが判定される(ステップS43及びS47)。そして、上下火バーナ熱電対53,54及びアフターバーナ熱電対56の出力値がそれぞれ着火検知閾値以上であれば(ステップS43及びS47で、Yes)、下火バーナ23の火力を低減させることによって空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出が低減されて、アフターバーナ7が正常に点火したと考えられるから、イグナイタ58を停止させ、強火燃焼となるように火力切替弁86の開閉弁を再度、開弁させて下火バーナ23への燃料ガスの供給量を増加させ、設定された燃焼パターンでバーナ22,23,7の火力が調整されて加熱調理が実行される(ステップS48~S50)。
なお、第2着火判定タイマがタイムアップしたときに、上下火バーナ熱電対53,54のいずれかの出力値が着火検知閾値よりも低くなると(ステップS43で、No、ステップS44で、Yes)、イグナイタ58を停止させ、点火不良が生じていると判定して、表示部やスピーカ39から上下火バーナ22,23の点火エラーを報知させる(ステップS45~S46)。
また、下火バーナ23の火力を低減させても、第2着火判定タイマがタイムアップするまでに、アフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上にならなければ(ステップS47で、No、ステップS51で、Yes)、点火不良が生じていると判定して、イグナイタ58を停止させ、表示部やスピーカ39からアフターバーナ7の点火エラーを報知させる(ステップS52~S53)。
上記グリル2によれば、加熱調理開始時にアフターバーナ7だけでなく、下火バーナ23も点火させるから、点火操作を行う使用者の違和感を低減することができる。一方、加熱調理開始時に下火バーナ23及びアフターバーナ7を点火させると、ドラフト効果が十分に生じていないとき、空気取り入れ口24からコンロ本体10本体内へ漏出する燃焼排ガスが多くなって、アフターバーナ7の点火不良が生じやすい。しかしながら、上記グリル2によれば、アフターバーナ7を点火させてから第1着火判定時間内にアフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上にならなければ、下火バーナ23の火力を低減させるから、下火バーナ23を点火させることによる空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出を低減することができる。そして、上記グリル2によれば、下火バーナ23の火力を低減させた後、第2着火判定時間内にアフターバーナ熱電対56の出力値が着火検知閾値以上になると、下火バーナ23の火力を増加させるから、アフターバーナ7の点火不良を防止しつつ、円滑に加熱調理を開始させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態のガスコンロは、加熱調理中にアフターバーナの燃焼が不安定になった場合、アフターバーナの失火防止処理を行う制御プログラムを有する以外は、実施の形態1のガスコンロと同一の構成を有する。このため、同一の構成については、同一の引用番号を使用して説明を省略する。なお、このガスコンロでは、各熱電対53,54,56の出力値が所定の失火判定閾値(例えば、2.5mV)を下回る状態が、所定の失火判定時間(例えば、3秒間)以上、継続する失火判定条件が成立すると、各バーナ22,23,7の失火が判定されるように設定されている。これにより、加熱調理中、空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出の少ない焼網を用いた場合でも、各バーナ22,23,7の失火を確実に判定することができる。上記失火判定閾値は、既述した着火検知閾値と同一でも異なってもよい。
図7は、本実施の形態のガスコンロ1における失火防止処理プログラムの制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1の点火処理プログラムが実行されて、各バーナ22,23,7が正常に点火されると(ステップS71)、各熱電対53,54,56の出力値が監視される。そして、加熱調理中、アフターバーナ熱電対56の出力値が、失火判定閾値より高い所定の酸欠判定閾値(例えば、4mV)まで低下すると(ステップS72で、No)、弱火燃焼となるように火力切替弁86の開閉弁を閉弁させて下火バーナ23への燃料ガスの供給量を減少させる(ステップS73)。
そして、下火バーナ23の火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対56の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰すると(ステップS74で、Yes)、下火バーナ23の火力を低減させることによって空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出が低減されて、アフターバーナ7の燃焼が安定したと考えられるから、強火燃焼となるように火力切替弁86の開閉弁を開弁させて下火バーナ23への燃料ガスの供給量を増加させる(ステップS75)。
下火バーナ23の火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対56の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰しない場合(ステップS74で、No)、アフターバーナ7の失火を失火判定条件を鈍化させた所定の鈍化失火判定条件で判定する(ステップS76)。この鈍化失火判定条件は、アフターバーナ熱電対56の出力値が失火判定条件における失火判定閾値を下回る状態が、失火判定時間よりも長い所定の鈍化失火判定時間(例えば、10秒間)以上、継続するかどうかを判定する。なお、鈍化失火判定条件は、失火判定時間より長い鈍化失火判定時間を設定してもよいし、失火判定閾値より低い鈍化失火判定閾値(例えば、2.3mV)を設定してもよいし、失火判定時間及び失火判定閾値の両方を鈍化させた条件に設定してもよい。
このとき、鈍化失火判定条件が成立する場合(ステップS76で、Yes)、下火バーナ23の火力を低減させ、さらに鈍化失火判定条件としても、アフターバーナ7が正常な燃焼に復帰しないと考えられるから、電磁開閉弁82,83,84を閉弁させて、各バーナ22,23,7を消火させ、表示部やスピーカ39からアフターバーナ7の途中失火を報知させる(ステップS77~S78)。また、アフターバーナ熱電対56の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰しない場合でも、鈍化失火判定条件が成立しない場合(ステップS74及びS76で、No)、一定の火炎はアフターバーナ7に形成されていると考えられるから、アフターバーナ7に安定して火炎が形成されるまで、低減させた火力で下火バーナ23を燃焼させる。これにより、上下火バーナ22,23が正常に燃焼しているときの加熱調理の中断を防止することができる。
なお、加熱調理中、アフターバーナ熱電対56の出力値は酸欠判定閾値以上であるが、上下火バーナ22,23のいずれかで失火判定条件が成立すると(ステップS72で、Yes、ステップS81で、Yes)、各バーナ22,23,7を消火させ、表示部やスピーカ39から上下火バーナ22,23の途中失火を報知させる(ステップS82~S83)。
下火バーナ23及びアフターバーナ7を燃焼させた加熱調理中、グリル庫20内の庫内圧力が高くなると、空気取り入れ口24から燃焼排ガスがコンロ本体10内に漏出し、アフターバーナ7の火炎のリフトが生じたり、一部の火炎の吹き飛びが生じたりして、アフターバーナ熱電対56で検知される出力値が低下する場合がある。
しかしながら、上記グリル2によれば、下火バーナ23及びアフターバーナ7を燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対56の出力値が失火判定条件における失火判定閾値よりは高いが、酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナ23の火力を低減させるから、加熱調理中、空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出を低減することができる。そして、上記グリル2によれば、下火バーナ23の火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対56の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰すると、下火バーナ23の火力を増加させるから、アフターバーナ7の途中失火を防止しつつ、円滑に加熱調理を継続させることができる。
また、アフターバーナ7が酸欠燃焼すると火炎のリフトや一部の火炎の吹き飛びが生じるため、アフターバーナ熱電対56の出力値は低下するが、アフターバーナ熱電対56が検知する炎孔70以外の左右中央部の領域では一定の火炎が形成されている場合がある。一方、上記グリル2によれば、アフターバーナ熱電対56の出力値が酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナ23の火力を低減させるから、一時的にアフターバーナ熱電対56の出力値が大きく低下しても、空気取り入れ口24からコンロ本体10内への燃焼排ガスの漏出が少なくなってアフターバーナ7の酸欠燃焼が改善され、アフターバーナ7を正常な燃焼に復帰させることができる。従って、アフターバーナ7の失火判定条件を鈍化させることにより、アフターバーナ7の途中失火を防止しつつ、円滑に加熱調理を継続させることができる。なお、実施の形態1の点火処理プログラムの代わりに、実施の形態2の点火処理プログラムを実行させてもよい。
1 ガスコンロ
2 グリル
7 アフターバーナ
9 制御装置
10 コンロ本体
20 グリル庫
23 下火バーナ
24 空気取り入れ口
56 アフターバーナ熱電対
300 排気通路


Claims (6)

  1. 加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
    グリル庫に設けられる下火バーナと、
    グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
    排気通路に設けられるアフターバーナと、
    アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
    下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
    グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
    制御部は、加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させた後、下火バーナを点火させるグリル。
  2. 請求項1に記載のグリルにおいて、
    制御部は、加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させてアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上になった後、所定の時差点火閾値時間が経過する第1下火点火条件、または加熱調理開始時にアフターバーナの点火処理を開始させてアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上になった後、グリル庫の庫内温度が所定の時差点火閾値温度以上になる第2下火点火条件の少なくともいずれか一方の下火点火条件を満たすと、下火バーナを点火させるグリル。
  3. 加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
    グリル庫に設けられる下火バーナと、
    グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
    排気通路に設けられるアフターバーナと、
    アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
    下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
    グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
    制御部は、加熱調理開始時に下火バーナ及びアフターバーナの点火処理を開始させた後、所定の第1着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が所定の着火検知閾値以上にならなければ、下火バーナの火力を低減させ、
    下火バーナの火力を低減させた後、所定の第2着火判定時間内にアフターバーナ熱電対の出力値が着火検知閾値以上になると、下火バーナの火力を増加させるグリル。
  4. 加熱調理器本体内に収容されるグリル庫と、
    グリル庫に設けられる下火バーナと、
    グリル庫内の燃焼排ガスを外部に排出する排気通路と、
    排気通路に設けられるアフターバーナと、
    アフターバーナの火炎を検知するアフターバーナ熱電対と、
    下火バーナ及びアフターバーナの燃焼を制御する制御部と、を有し、
    グリル庫の側壁に下火バーナに二次空気を供給するための空気取り入れ口が開口するグリルであって、
    制御部は、下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対の出力値が所定の失火判定閾値を下回った状態が、所定の失火判定時間以上、継続する失火判定条件が成立すると、アフターバーナの途中失火と判定し、
    下火バーナ及びアフターバーナを燃焼させた加熱調理中、アフターバーナ熱電対の出力値が失火判定条件における失火判定閾値よりは高いが、所定の酸欠判定閾値まで低下すると、下火バーナの火力を低減させ、
    下火バーナの火力を低減させた後、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰すると、下火バーナの火力を増加させるグリル。
  5. 請求項4に記載のグリルにおいて、
    制御部は、下火バーナの火力を低減させても、アフターバーナ熱電対の出力値が酸欠判定閾値以上に復帰しない場合、アフターバーナの失火判定条件を鈍化させるグリル。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のグリルにおいて、
    グリル庫内に調理容器を収納して加熱調理を行う容器調理モードを有するグリル。


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