JPH07288992A - センサレスブラシレスモータ - Google Patents

センサレスブラシレスモータ

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JPH07288992A
JPH07288992A JP6100612A JP10061294A JPH07288992A JP H07288992 A JPH07288992 A JP H07288992A JP 6100612 A JP6100612 A JP 6100612A JP 10061294 A JP10061294 A JP 10061294A JP H07288992 A JPH07288992 A JP H07288992A
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voltage
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Takuya Chikada
拓也 近田
Yoshihisa Tosaka
吉久 登坂
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Daiichi Components Ltd
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Shinano Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 差動増幅器の入力電圧に対して三相インバー
タの直流電源の電圧変動が大きい場合でも誘起電圧の基
本波の三倍の高調波検出電圧を大きく安定させ、起動失
敗・ロータ逆転・ロータ脱調を回避できること。 【構成】 永久磁石回転子1と三相固定子巻線2と三相
インバータ3と転流制御回路4と回転位置検出回路5と
マイクロコンピュータ6からなる。回転位置検出回路5
は、直流電源54a,54bを有しかつ検出用直流電源
回路54のグランド54cを有し、一次側素子55と二
次側素子56からなる絶縁形信号出力変換回路5cを有
する。差動増幅器5bの入力電圧が三相インバータ3の
直流電源7の電圧の変動とは無関係になる。差動増幅器
5bから出力され一次側素子55に流れる回転位置信号
3 は、二次側素子56よりマイクロコンピュータ6で
扱える大きさとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石回転子と三相
固定子巻線と三相インバータと回転位置検出回路とマイ
クロコンピュータと転流制御回路とを備え、起動時はマ
イクロコンピュータが永久磁石回転子の回転位置に関係
なくインバータ起動時駆動基準信号を繰り返し出力する
ことにより同期モータ動作を行い、起動後はマイクロコ
ンピュータが回転位置検出回路から永久磁石回転子の回
転位置に対応した信号を入力してインバータ駆動基準信
号を演算して出力することによりセンサレスブラシレス
モータ動作を行う,センサレスブラシレスモータに関
し、具体的には、モータ誘起電圧の基本波の三倍の高調
波検出電圧を三相インバータの直流電源の電圧に比例し
ないようにかつ常に大きく安定させることにより、起動
失敗・ロータ逆転・ロータ脱調に至ることを回避できる
とともに、同期モータ動作からセンサレスブラシレス動
作への切り換え周波数を従前よりも大幅に低下させて同
期モータ動作時間(=起動時間)を短縮できるように改
良された,センサレスブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は本願出願人の製造に係る従来の
センサレスブラシレスモータ(特開昭62−18999
2号,特開昭62−189993号)を示すもので、図
13(a)に示すように、永久磁石回転子1と、三本の
固定子巻線21,22,23がY結線された三相固定子
巻線2と、直流電源7から給電されて転流制御信号によ
りトランジスタ群U+,V+,W+,U−,V−,W−
を所要にオン・オフ制御して出力線31,32,33に
交流電圧を出力して三相固定子巻線2の転流を制御する
三相インバータ3と、前記三相インバータ3へ転流制御
信号を出力する転流制御回路4と、前記三相固定子巻線
2と並列的に三本の抵抗線51,52,53がY結線さ
れかつ各抵抗線51,52,53の非中性点側端子が前
記三本の固定子巻線21,22,23の非中性点側端子
2と接続された三相抵抗器5aを有するとともに三相固
定子巻線2の中性点の電位e1 と三相抵抗器5aの中性
点e2 とを入力して電位の偏差から各固定子巻線21,
22,23の誘起電圧を検出して永久磁石回転子1の所
定回転位置に応じた基本波の三倍の高調波にのみ対応し
た所要の回転位置信号e3 を出力する差動増幅器5bを
有してなる回転位置検出回路5と、前記回転位置検出回
路5と前記転流制御回路4の間に介設されたマイクロコ
ンピュータ6とを備えてなる構成である。そして、前記
マイクロコンピュータ6は、図13(b),(c)に示
すように、位相が回転方向に六十度ずつ順に変化する六
種類の二相励磁信号のパターン列の信号群m2 となって
いて、起動時に二相励磁を行うためのインバータ起動時
駆動基準信号とし、及び起動後に二相励磁を行うための
インバータ駆動基準信号とする前記信号群m2 が内部の
ROM61に書き込まれていて、起動時はパターン繰り
返し周期を所定短周期になるまで漸次速めていくように
前記信号群m2 を前記転流制御回路4へ繰り返し出力
し、起動後は前記回転位置信号e3 を入力してパターン
繰り返し周期を一周期毎に所要に演算して永久磁石回転
子1の回転速度に対応した回転速度対応信号e4 を転流
制御回路4へ出力するようになっているとともに該回転
速度対応信号e4 と合わせてインバータ駆動基準信号と
して前記信号群m2 を繰り返し出力するように構成され
ている。転流制御回路4は、リミッタ回路41とパルス
幅変調部(PWM)42と比較器43を備えていて、リ
ミッタ回路41は、起動時にマイクロコンピュータ6か
ら出力する電流リミッタ値制御信号e7 を内部のリミッ
タ回路41に入力し、また起動時及び起動後に三相イン
バータ3の電流検出抵抗3aからトランジスタに流れた
電流に比例した電圧信号e9 を入力するとともにパルス
幅変調部(PWM)42からオン・オフ信号を入力する
ようになっていて、パルス幅変調部(PWM)42から
入力するパルス幅変調されたオン・オフ信号を、運転・
停止信号e8 が停止信号となり電流リミッタ値制御信号
7 が「0」となるときには電流リミッタ値が「低レベ
ル」になるように転流制御信号e6 を出力し、また運転
・停止信号e8 が運転信号となり電流リミッタ値制御信
号e7が「1」となるときには電流リミッタ値が「高レ
ベル」になるように転流制御信号e6 を出力し、電圧信
号e9 がリミッタ値以上になると、三相インバータ3の
全てのトランジスタがオフとなるように転流制御信号e
6 を出力制御するようになっている。そして、パルス幅
変調部(PWM)42は、マイクロコンピュータ6から
出力する信号m2 を入力するようになっている。比較器
43は、外部から速度指令e5 を入力するとともに、起
動後にマイクロコンピュータ6から出力する回転速度対
応信号e4 を入力して回転速度対応信号e4 と速度指令
5 との偏差を解消するように、パルス幅変調部42に
おけるパルス幅変調の増減方向を決定する符号(プラス
とマイナスのいずれか一方)をパルス幅変調部42に対
して出力するようになっている。そうして、前記差動増
幅器5bの検出用直流電源回路54のグランドと三相イ
ンバータ3の直流電源7のグランドとが共通している構
成である。上記構成のセンサレスブラシレスモータによ
れば、パルス幅変調方式のインバータを使用できる一
方、従前において使用していたパワートランジスタやリ
アクトル、コンデンサ等が不要で・小形・安価であり、
回転位置検出回路の時間遅れが小さく抑えられる。
【0003】図14はタイミングチャートを示す。図1
3(a)を参照して図14(a)〜(q)の各信号を説
明する。(a)はマイクロコンピュータ6の基本クロッ
ク、(b)はマイクロコンピュータ6へ入力する運転・
停止信号e8 、(c)はマイクロコンピュータ6から転
流制御回路4へ出力する電流リミッタ値制御信号e7
(d)はマイクロコンピュータ6から転流制御回路4の
パルス幅変調部(PWM)42へ出力する信号群m2
あり、第二の信号群m2 の立ち上がりと立ち下がりのエ
ッジは、マイクロコンピュータにおいて三相インバータ
の出力電圧波形を生成する基となるステップ切換えタイ
ミング信号となる、(e)は差動増幅器5bの二つの入
力端子に入力する誘起電圧e1 とe2 との偏差である波
形整形前の誘起電圧検出信号、(f)は誘起電圧中の基
本波の三倍の高調波を差動増幅器5bで検出して波形整
形した後の回転位置信号e3 、(g)と(h)と(i)
と(j)は三本の固定子巻線21,22,23の何れか
一相分に関するものであって、(g)は三相インバータ
3のトランジスタ群がオン・オフしていない状態でモー
タが回転するときに一相の固定子巻線に生起する誘起電
圧、(h)と(i)は転流制御信号e6 の一部(三相イ
ンバータ3の一相分のトランジスタU+とU−,V+と
V−,またはW+とW−をオン・オフする一対の転流制
御信号e6 )、(j)は一相の固定子巻線に印加される
パルス幅変調されたインバータ出力電圧、(k)はリミ
ッタ回路41の電流リミッタ値、(q)は永久磁石回転
子の回転数を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のセンサレス
ブラシレスモータによれば、差動増幅器5bの検出用直
流電源回路54と三相インバータ3の直流電源7とがグ
ランド58を共通している構成であり、差動増幅器5b
の入力電圧が三相インバータ3の直流電源7の電圧に比
例するので、分圧抵抗55a〜55hを設けてモータの
中性点及びモータ端子電圧U,V,Wを分圧して直流電
源7の高電圧時に差動増幅器5bの入力電圧が検出用直
流電源回路54の電圧を越えないように(ひいては差動
増幅器5bが高電圧で破壊しないように)しているが、
三相インバータ3の直流電源7の電圧が極小値寄りに変
動すると分圧抵抗55a〜55hによる分圧比が大きく
なりすぎて、モータ誘起電圧の基本波の三倍の高調波検
出電圧(差動増幅器5bの入力電圧)が低くなりすぎて
しまうため、回転位置信号e3 の値が不安定・不確実な
ものとなり、起動失敗・ロータ逆転・ロータ脱調に至る
という不具合があることが判明した。
【0005】また、上記構成のセンサレスブラシレスモ
ータによれば、負荷の変動が大きい使用条件では、初期
励磁して永久磁石回転子1を位置決めする際に該永久磁
石回転子1に振動が生じる場合があって、振動が治まる
前に同期モータ動作に移ると、永久磁石回転子1の振動
の影響により回転磁界と永久磁石回転子1の同期が外れ
てブラシレス同期モータ動作への切替えができず起動を
失敗したり、振動によって永久磁石回転子1が逆転して
しまうことがあり、さらに、同期モータ動作時において
も、上記と同様の不安定現象が生じる場合があることが
判明した。このため、初期励磁時間は永久磁石回転子1
の振動が治まるまでの時間、継続する必要があり、そし
て永久磁石回転子の振動は負荷によって変わるので、振
動が大きい負荷の場合には初期励磁時間を長くしなけれ
ばならない不具合があった。
【0006】さらに、上記構成のセンサレスブラシレス
モータによれば、停止信号e8 を入力した後、直ぐに再
起動しようとすると、初期励磁を行っても永久磁石回転
子1の位置決めができないので同期モータ動作に移って
も回転磁界と永久磁石回転子1の同期が外れてしまい、
このため同期モータ動作からセンサレスブラシレスモー
タ動作への切替え失敗や永久磁石回転子1の逆転現象な
どの可能性が高くなる。このため、従来では、停止信号
の入力後の所定時間、具体的には0.5秒間を再起動禁
止時間として設定し、該再起動禁止時間内に運転信号が
入力した場合には、再起動禁止時間経過後に初期励磁−
同期モータ動作−センサーレスブラシレス動作の順にモ
ータを再起動させている。しかしながら、負荷イナーシ
ャが所定値よりも大きかったり、永久磁石回転子1の回
転数が所定値よりも高かったりする使用条件では、再起
動禁止時間である0.5秒間を経過しても永久磁石回転
子1の回転が停止しないために、停止信号を入力した
後、直ぐに運転信号が入力すると、やはり、前述したよ
うに、同期モータ動作からセンサレスブラシレスモータ
動作への切替え失敗や永久磁石回転子1の逆転現象など
の可能性が存在している。このような不具合を解消する
には、負荷イナーシャが所定値よりも大きかったり、永
久磁石回転子1の回転数が所定値よりも高かったりする
使用条件では、再起動禁止時間を6秒間と極めて長く設
定する必要があった。しかしながら、再起動禁止時間を
長く設定すると、実際には永久磁石回転子1の回転が停
止していても再起動禁止時間経過しないと再起動ができ
ないという不具合が生じてしまうことが判明した。
【0007】本願発明は、差動増幅器の入力電圧に対し
て三相インバータの直流電源の電圧が高い場合でも誘起
電圧の基本波の三倍の高調波検出電圧を従来よりも大き
い所要の値に安定させることができて、もって、起動失
敗・ロータ逆転・ロータ脱調を回避できるとともに、同
期モータ動作からセンサレスブラシレス動作への切り換
え周波数を従前よりも低下させることができて同期モー
タ動作時間(=起動時間)を短縮できる,センサレスブ
ラシレスモータを提供することを目的としており、さら
に好ましくは、停止信号を入力してすぐに(停止ブラシ
レス動作中に)運転を再開しようとするときは、再起動
禁止時間と初期励磁と同期モータ動作を省略して永久磁
石回転子の回転を完全に停止することなくセンサレスブ
ラシレス動作よりいきなり再起動でき、また従来の再起
動禁止時間に対して停止ブラシレス動作と再起動禁止時
間とに分けかつ再起動禁止時間を大幅に短縮できて、停
止信号を入力して少し経って停止ブラシレス動作時間を
経過してから、運転を再開しようとするときも、極僅少
時間経過してすぐに運転を再開できる実施態様を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として、永久磁石回転子1と、三本
の固定子巻線21,22,23がY結線された三相固定
子巻線2と、直流電源7から給電されて転流制御信号に
よりトランジスタ群U+,V+,W+,U−,V−,W
−を所要にオン・オフ制御して出力線31,32,33
に交流電圧を出力して三相固定子巻線2の転流を制御す
る三相インバータ3と、前記三相インバータ3へ転流制
御信号を出力する転流制御回路4と、前記三相固定子巻
線2と並列的に三本の抵抗線51,52,53がY結線
されかつ各抵抗線51,52,53の非中性点側端子が
前記三本の固定子巻線21,22,23の非中性点側端
子2と接続された三相抵抗器5aを有するとともに三相
固定子巻線2の中性点の電位e1 と三相抵抗器5aの中
性点e2 とを入力して電位の偏差から各固定子巻線2
1,22,23の誘起電圧を検出して永久磁石回転子1
の所定回転位置に応じた基本波の三倍の高調波にのみ対
応した所要の回転位置信号e3 を出力する差動増幅器5
bを有してなる回転位置検出回路5と、前記回転位置検
出回路5と前記転流制御回路4の間に介設されたマイク
ロコンピュータ6とを備え、前記マイクロコンピュータ
6は、起動時に二−三相励磁または二相励磁を行うため
のインバータ起動時駆動基準信号としまた起動後にイン
バータ駆動基準信号とする信号群が内部のROM61に
書き込まれていて、起動時はパターン繰り返し周期を所
定短周期になるまで漸次速めていくように前記信号群の
全部または一部を前記転流制御回路4へ繰り返し出力
し、起動後は前記回転位置信号e3 を入力してパターン
繰り返し周期を一周期毎に所要に演算して各周期に合わ
せて前記信号群の全部または一部を繰り返し出力するよ
うになっているセンサレスブラシレスモータにおいて、
前記回転位置検出回路5は、前記差動増幅器5bの検出
用直流電源回路54として直列接続された二つの直流電
源54a,54bを有しかつこれら直流電源54a,5
4b間のポイントと前記三相固定子巻線2の中性点とが
検出用直流電源回路54のグランド54cとして接続さ
れてなるとともに、電気的に絶縁された一次側素子55
と二次側素子56からなり該一次側素子55に前記差動
増幅器5bから出力する回転位置信号e3 を流して該二
次側素子56に誘起する回転位置信号e3 を出力する絶
縁形信号出力変換回路5cを有していることを特徴とす
るセンサレスブラシレスモータを提供するものである。
【0009】
【作用】運転信号を入力すると、マイクロコンピュータ
6がインバータ起動時駆動基準信号として第一の信号群
1 (または第二の信号群m2 )を転流制御回路4へ繰
り返し出力する。転流制御回路4は、インバータ起動時
駆動基準信号m1 (m2)に対応した転流制御信号e6
を三相インバータ3へ出力する。三相インバータ3は、
転流制御回路4からの転流制御信号e6 を入力し、トラ
ンジスタ群U+,V+,W+,U−,V−,W−を所要
にオン・オフ制御し、出力線31,32,33より二−
三相励磁(または二相励磁)の交流電圧を出力する。三
相固定子巻線2には、初期励磁電流が流れて永久磁石回
転子1が制振され、次いで励磁電流が流れて回転磁界が
発生し、該回転磁界に同期して永久磁石回転子1が起動
回転する。上記の場合、インバータ起動時駆動基準信号
1 (m2 )は、1パターン出力する毎に、ステップ角
を三十度(六十度)進ませて永久磁石回転子1を同期モ
ータ駆動することになる。そうして、マイクロコンピュ
ータ6が第一の信号群m1 (または第二の信号群m2
のパターン繰り返し周期を漸次速めていくように該イン
バータ起動時駆動基準信号m1 (m2 )を転流制御回路
4へ出力し、これにより永久磁石回転子1を次第に加速
していき、永久磁石回転子1が所定回転数に上昇するよ
うにパターン繰り返し周期を所定短周期に速めて出力し
た時点で、同期モータ駆動は終了する。
【0010】起動後は、マイクロコンピュータ6が回転
位置検出回路5から回転位置信号e3 を入力してパター
ン繰り返し周期を演算して該周期に合わせて信号群m2
をインバータ駆動基準信号として転流制御回路4へ繰り
返し出力する。転流制御回路4は、インバータ駆動基準
信号m2 に対応した転流制御信号e6 を三相インバータ
3へ出力し、その際、三相インバータ3は、永久磁石回
転子1の電気角一回転当たり六回の転流を生じる二相励
磁の第二の信号群m2 を入力して内部のトランジスタ群
U+,V+,W+,U−,V−,W−をオン・オフ制御
して出力線31,32,33より二相励磁の交流電圧を
出力する。従って、三相固定子巻線2に二相励磁の誘導
電流が電気角一回転当たり六回の転流を生じて、回転磁
界が発生し、三相固定子巻線2の誘導電圧の位相に三相
インバータ3の出力電圧の位相を合わせてセンサレスブ
ラシレスモータ駆動を行い、直流モータと等価の電気−
機械エネルギー変換が行われ、こうして、該回転磁界に
同期して永久磁石回転子1が回転し、永久磁石回転子1
が所定回転速度に加速されていく。
【0011】上記の場合、差動増幅器5bの検出用直流
電源回路54のグランド54cが三相インバータ3のグ
ランドとは切り離されているから、差動増幅器5bの入
力電圧が三相インバータ3の直流電源7の電圧の変動と
は無関係になり、モータ誘起電圧の三倍の高調波検出電
圧(差動増幅器5bの入力端子+と−の電圧の偏差)の
振幅が従来よりもはるかに大きく得られる。そして、差
動増幅器5bから出力される回転位置信号e3 が絶縁形
信号出力変換回路5cの一次側素子55に流れ、二次側
素子56よりマイクロコンピュータ6に回転位置信号e
3 を出力し、三相インバータ3の直流電源7の電圧が極
小値寄りに変動したとしても、二次側素子56から出力
されマイクロコンピュータ6に入力する回転位置信号e
3 は、従来よりもはるかに安定し、かつ起動時にロータ
回転数が従来よりもはるかに小さい段階において、マイ
クロコンピュータ6に誤動作が生じない充分に信頼性が
ある電気的大きさの回転位置信号e3 が得られる。従っ
て、起動失敗・ロータ逆転・ロータ脱調に至るという従
来の不具合が解消するとともに、同期モータ動作からセ
ンサレスブラシレス動作への切り換え周波数を従前より
も低下させることができて同期モータ動作時間(=起動
時間)を短縮できる。
【0012】なお、マイクロコンピュータ6は、運転中
に停止信号が入力すると、それ以後はROM61からイ
ンバータ駆動基準信号m2 をリードして転流制御回路4
へ繰り返し出力することを停止する。従って、三相イン
バータ3は、転流制御回路4からインバータ駆動基準信
号m2 に対応した転流制御信号e6 を入力しなくなるの
で、出力線31,32,33より二相励磁の交流電圧を
出力しなくなり、三相固定子巻線2の回転磁界が消磁し
て永久磁石回転子1の回転数が低下していく。
【0013】
【実施例】以下、本発明のセンサレスブラシレスモータ
の実施例を図面を参照して説明する。図1ないし図6は
第一実施例を示す。この実施例のセンサレスブラシレス
モータは、図1(a)のブロック回路に示すように、定
常回転において固定子とのギャップ内の磁束分布が基本
波の三倍の次数の高調波を含む形状である永久磁石回転
子(ロータ)1と、三本の固定子巻線21,22,23
がY結線されてなる三相固定子巻線2と、直流電源7か
ら給電されるように接続されているとともに三本の出力
線31,32,33が前記三相固定子巻線2の三本の固
定子巻線21,22,23の非中性点側端子と並列的に
接続されていて転流制御信号(パルス幅変調転流制御信
号)により所要配列のトランジスタ群U+,V+,W
+,U−,V−,W−をオン・オフ制御して直流を交流
に変換し出力線31,32,33より出力して三相固定
子巻線2に給電して転流を制御する三相インバータ3
と、マイクロコンピュータ6から電流リミッタ値制御信
号e7 と回転速度対応信号e4 と第一の信号群m1 また
は第二の信号群m2 を所要順に入力して所要のパルス幅
変調を行い前記三相インバータ3へ転流制御信号e6
出力するパルス幅変調方式の転流制御回路4と、前記三
相固定子巻線2と並列的に三本の抵抗線51,52,5
3がY結線されかつ各抵抗線51,52,53の非中性
点側端子が前記三本の固定子巻線21,22,23の非
中性点側端子2と接続された三相抵抗器5aを有すると
ともに三相固定子巻線2の中性点の電位e1 と三相抵抗
器5aの中性点e2 とを入力して電位の偏差から各固定
子巻線21,22,23の誘起電圧を検出して永久磁石
回転子1の所定回転位置に応じた基本波の三倍の高調波
にのみ対応した所要の回転位置信号e3 を出力する差動
増幅器5bを有しさらに前記差動増幅器5bの直流電源
54a,54b間と前記三相固定子巻線2の中性点とが
接続されてなるとともに、電気的に絶縁された一次側素
子55と二次側素子56からなる絶縁形信号出力変換回
路5cを有し該一次側素子55に前記差動増幅器5bか
ら出力する回転位置信号e3 を流して該二次側素子56
に誘起する回転位置信号e3 をマイクロコンピュータ6
へ出力するようになっている回転位置検出回路5と、前
記回転位置検出回路5と前記転流制御回路4の間に介設
されていて起動時に二−三相励磁を行うためのインバー
タ起動時駆動基準信号とする第一の信号群m1 と起動後
にインバータ駆動基準信号とする第二の信号群m2 が内
部のROM61に書き込まれていて、起動時はパターン
繰り返し周期を所定短周期になるまで漸次速めていくよ
うに前記第一の信号群m1 を前記転流制御回路4へ繰り
返し出力し、起動後は前記回転位置検出回路5から出力
される回転位置信号e3 を入力してパターン繰り返し周
期を一周期毎に所要に演算して各周期に合わせて前記第
二の信号群m2 を繰り返し出力するようになっており、
もって、モータ誘起電圧の基本波の三倍の高調波検出電
圧を三相インバータの直流電源の電圧に比例しないよう
にかつ常に大きく安定させることにより、起動失敗・ロ
ータ逆転・ロータ脱調に至ることを回避できるととも
に、同期モータ動作からセンサレスブラシレス動作への
切り換え周波数を従前よりも大幅に低下させて同期モー
タ動作時間(=起動時間)を短縮でき、また負荷イナー
シャが大きい場合や負荷が変動しても安定した起動特性
を有するとともに起動時間が短くなり、さらにインバー
タ直流電源電圧の高低に影響されること無くモータ誘起
電圧の基本波の三倍の高調波検出電圧が一定となり回転
位置検出回路5が安定した回転位置信号e3 を出力でき
て起動失敗やロータの逆転脱調を回避でき、さらにまた
停止信号を入力してすぐに運転を再開しようとするとき
は、永久磁石回転子の回転を完全に停止することなくセ
ンサレスブラシレス動作より再起動できるとともに、再
起動禁止時間を従来よりも大幅に短縮できて停止信号を
入力して少し経って停止ブラシレス動作時間を経過して
から、運転を再開しようとするときも、直ちに運転を再
開できるようになっている。
【0014】回転位置検出回路5は、三本の抵抗線5
1,52,53がY結線された三相抵抗回路5aと、グ
ランド54cが三相固定子巻線2の中性点の電位e1
等しい検出用直流電源54を有する差動増幅器5bと、
グランドが三相インバータ3のグランド58と共通する
制御用直流電源57を有する絶縁形信号出力変換回路5
cを備えてなる。三相抵抗回路5aは、各抵抗線51,
52,53の非中性点側端子が前記三相固定子巻線2の
三本の固定子巻線21,22,23の対応する非中性点
側端子と接続されてなる。差動増幅器5bは、三相抵抗
回路5aの中性点の電位e3 と前記三相固定子巻線2の
中性点の電位e1 とを入力して三相固定子巻線2の各固
定子巻線の誘起電圧を検出し該誘起電圧に含まれる基本
波の三×n倍の高調波の中から永久磁石回転子1の所定
回転位置に応じた基本波の三倍の高調波にのみ対応した
所要の回転位置信号e3 を出力する。差動増幅器5b
は、電源として電圧が等しい直列な二つの直流電源54
a,54bを直列接続してなる検出用直流電源54を備
えかつ二つの直流電源54a,54b間と前記三相固定
子巻線2の中性点とが接続されて検出用直流電源54の
グランド54cを備えていることにより、差動増幅器5
bの出力電圧がグランド54cの電圧を中間電位として
直流電源54aの電圧(正電源電圧)と直流電源54b
の電圧(負電源電圧)の間を高ボルトで振幅するように
なっており、差動増幅器5bの出力電圧が高ボルト出力
するようになっている。絶縁形信号出力変換回路5c
は、差動増幅器5bの出力電圧とマイクロコンピュータ
6の許容入力電圧との大き過ぎるギャップを解消するた
めの絶縁形の信号伝達回路であり、例えば、この実施例
では一次側素子(発光ダイオード)55と該一次側素子
55に対して絶縁されていて該一次側素子55の電気的
変化を増幅した電気的変化を生じる二次側素子(ホトト
ランジスタ)56とからなるホトインタラプタト(電気
信号を光り信号にさらに光信号を電気信号に変換する発
光素子・受光素子を組み合わせたデバイス)が使用さ
れ、一次素子55の入力側端子55aに前記差動増幅器
5bから出力される前記回転位置信号e3 を入力して該
回転位置信号e3 が出力側端子55bより前記検出用直
流電源54のプラス側へ流れるようにするとともに、三
相インバータ3の直流電源7と絶縁形信号出力変換回路
5cの二次側素子56の制御用直流電源57とマイクロ
コンピュータ6の電源(図示せず)及び転流制御回路4
(図示せず)とをグランド58が共通するように接続さ
れ前記検出用直流電源54のグランド54cとは切り離
されてなる。なお、回転位置検出回路5において、永久
磁石回転子1の所定回転位置に応じた基本波の三倍の高
調波を検出でき、基本波の三倍の高調波に応じた所要の
回転位置信号e3 を出力できることは、特開昭62−1
89992号,特開昭62−189993号の明細書中
に等価回路を示して電磁気学理論として詳細に説明した
ことにより公知となっているので、本願では理論的証明
を省略する。
【0015】マイクロコンピュータ6は、前記三相イン
バータ3の出力が三相励磁信号と二相励磁信号とが位相
を三十度ずつ順に進んで交番し出力するように対応する
十二種類のパターン列である第一の信号群m1 と、前記
三相インバータ3の出力が二相励磁信号が位相を六十度
ずつ順に進んで出力するように対応する六種類のパター
ン列である第二の信号群m2 と、起動時パターン繰り返
し周期決定プログラムp1 と、起動後パターン繰り返し
周期決定プログラムp2 が内部のROM61に書き込ま
れている。
【0016】そうして、マイクロコンピュータ6は、運
転信号e8 が入力したらROM61からインバータ起動
時駆動基準信号として第一の信号群m1 をリードして電
流リミッタ値を「高レベル」に制御する電流リミッタ値
制御信号e7 を出力して初期励磁することに続いてパタ
ーン繰り返し周期を所定短周期になるまで漸次速めてい
くように転流制御回路4へ繰り返し出力するようになっ
ている。このとき、三相固定子巻線2が二相励磁と三相
励磁を交番しかつ回転磁界のステップ角が30度ずつ進
むように、三相インバータ3が転流を行うので、例えば
トランジスタU+とV−とW−がそれぞれオンで、トラ
ンジスタV+とW+とU−がそれぞれオフであるとき三
相励磁状態では、モータのV端子とW端子が同電位とな
り、もしもこの状態で(モータ起動時に)永久磁石回転
子1が振動すると、電磁誘導によって固定子巻線22,
23のそれぞれに交流電流が発生し、図1(b)に示す
ように、電流の振動成分については(永久磁石回転子を
回転させるための直流成分は含まない)、三相固定子巻
線2が三相励磁されるときに、両相の位相が互いに反転
の関係にあるので、閉回路が構成されてこれに流れてジ
ュール熱となって消費し、振動エネルギーが吸収され、
その結果として、永久磁石回転子1に発生する振動は充
分に小さくなる。なお、二相励磁状態では、閉回路が構
成されず、振動エネルギーは吸収されない。
【0017】また、マイクロコンピュータ6は、モータ
起動後は、同期モータ動作からセンサーレスブラシレス
動作に切り換えるように信号を出力するようになってい
る。マイクロコンピュータ6による同期モータ動作から
センサーレスブラシレス動作への切り換えは、マイクロ
コンピュータ6が回転位置信号e3 を入力しその信号に
基づいて、パターン繰り返し周期を一周期毎に所要に演
算し、各周期に合わせてROM61からインバータ駆動
基準信号を第二の信号群m2 をリードして転流制御回路
4へ繰り返し出力するようになっている。
【0018】そして、マイクロコンピュータ6は、モー
タの起動スイッチのオフにより停止信号m9 を入力して
も、上記のセンサーレスブラシレス動作のように、回転
位置信号e3 を入力を続行し、その信号に基づいて、パ
ターン繰り返し周期を一周期毎に所要に演算し、各周期
に合わせてROM61からインバータ駆動基準信号を第
二の信号群m2 をリードすることを続行し、該インバー
タ駆動基準信号m2 を転流制御回路4へ出力することは
しない。マイクロコンピュータ6は、停止信号m9 を入
力すると、そのときから三相インバータ3の出力電流の
電流リミッタ値を「低レベル」に制御する電流リミッタ
値制御信号e7 を出力する。
【0019】そうして、マイクロコンピュータ6は、停
止信号m9 を入力してから前記回転位置検出回路5が三
相固定子巻線2の誘起電圧を検出に基づいて永久磁石回
転子1の回転位置に応じた回転位置信号e3 を出力する
ことができない限度である永久磁石回転子1の回転位置
検出不能境界点に回転低下するまでの時間内に、運転信
号e8 が入力するときは、そのときからインバータ駆動
基準信号m2 を繰り返し出力するとともに、そのときよ
り所要微小な遅延時間が経過したときから、三相インバ
ータ3の出力電流の電流リミッタ値を「低レベル」から
再び「高レベル」に制御する電流リミッタ値制御信号e
7 を出力するようになっている。これにより、同期モー
タ動作を経ないでセンサーレスブラシレス動作に入るこ
とができるようになっている。
【0020】さらにまた、マイクロコンピュータ6は、
停止信号m9 を入力してから前記回転位置検出回路5が
三相固定子巻線2の誘起電圧の検出に基づいて永久磁石
回転子1の回転位置に応じた回転位置信号e3 を出力す
ることができない限度である永久磁石回転子1の回転位
置検出不能境界点に回転低下した後に、運転信号e8
入力するときは、もはや安定した回転位置信号e3 が得
られないからインバータ駆動基準信号m2 を永久磁石回
転子1の回転数に同調させるように出力できず脱調して
しまうことになるから、回転位置検出不能境界点に到達
するかどうかウオッチングしていて到達したことを検出
したらその時点で前述したインバータの出力電流の電流
リミッタ値を「高レベル」に制御する電流リミッタ値制
御信号を出力して、さらに時定数回路を作動し、該回転
位置検出不能境界点からロ−タの回転が停止するまでの
時間を再起動禁止時間として該再起動禁止時間経過後に
初期励磁することから、運転を再開するようになってい
る。
【0021】図2(a)は、インバータ起動時駆動基準
信号m1 に基づいて作動する三相インバータの六個のト
ランジスタU+,V+,W+,U−,V−,W−のオン
・オフを示すファンクションテーブルであり、「1」は
オン、「0」はオフを示し、20 〜25 は六個のトラン
ジスタU+,V+,W+,U−,V−,W−に対応して
いる。図2(b)は、インバータ起動時駆動基準信号m
1 に基づいて、三相インバータが二−三相励磁駆動する
ときの電流ベクトルの向きを示す。図3(a)は、イン
バータ駆動基準信号としてROM61から第二の信号群
2 をリードして出力したときに作動する三相インバー
タの六個のトランジスタU+,V+,W+,U−,V
−,W−のオン・オフを示すファンクションテーブルで
あり、図3(b)は、インバータ駆動基準信号としてR
OM61から第二の信号群m2 をリードして出力したと
きに、三相インバータが二相励磁駆動するときの電流ベ
クトルの向きを示す。図2(a)のファンクションテー
ブルに示すように、第一の信号群m1 は、パターン0━
1━2━3━4━5━6━7━8━9━10━11の順
にトランジスタU+,V+,W+,U−,V−,W−が
オン・オフするように、三相励磁信号と二相励磁信号と
が位相を三十度ずつ順に進んで交番し出力する十二種類
のパターン列としてROM61に書き込まれているもの
であり、同様に、第二の信号群m2 は、図3(a)のフ
ァンクションテーブルに示すようにパターン0━1━2
━3━4━5の順にトランジスタU+,V+,W+,U
−,V−,W−がオン・オフするように、二相励磁信号
の位相が六十度ずつ順に進んで出力する六種類のパター
ン列としてROM61に書き込まれているものである。
起動時パターン繰り返し周期決定プログラムp1 は、イ
ンバータ起動時駆動基準信号m1 をリードする順序とタ
イミングが決められており、起動後パターン繰り返し周
期決定プログラムp2 がインバータ駆動基準信号m2
リードする順序とタイミングが決められている。プログ
ラムp1 からプログラムp2 への切替えは、プログラム
1 において起動時パターン繰り返し周期をタイマー管
理していて回転位置信号e3 を充分に安定して検出でき
るモータ回転数に達したら、例えば1800r.p.m
になったらプログラム切替え信号をプログラムp2 へ伝
達するようになっている。図2(b)に示すように、二
−三相励磁のときは、パターンが切り替わる度に、電流
ベクトルは電気角で30度進み、回転磁界のステップ角
も30度進み、また図3(b)に示すように、二相励磁
のときは、パターンが切り替わる度に、電流ベクトルは
電気角で60度進み、回転磁界のステップ角も60度進
む。
【0022】マイクロコンピュータ6は、起動時に、起
動時パターン繰り返し周期決定プログラムp1 が作用し
て前記インバータ起動時駆動基準信号としてROM61
から第一の信号群m1 をリードして出力する。この場
合、第一の信号群m1 を構成する十二種類のパターン列
の中、制振を行うための初期励磁として、最初は三相励
磁信号となるようにリードして転流制御回路4へ約0.
1秒間出力し、次いで、パターンの配列順に二相励磁信
号━三相励磁信号━二相励磁信号・・・と交番するよう
にリードして転流制御回路4へ繰り返し出力し、起動時
の最後は、起動後の励磁が二相励磁であるため、二相励
磁信号となるようにリードして転流制御回路4へ出力し
て終了するように構成されている。ROM61には、パ
ターン繰り返し周期を漸次速めていくように上記の第一
の信号群m1 をインバータ起動時駆動基準信号としてリ
ードし繰り返し出力を行うプログラムp1 がライトされ
ている。このプログラムp1 は、基本クロックをタイマ
ー管理してパターン繰り返し周期を演算し、永久磁石回
転子1が高回転に推移して、例えば1800r.p.m
となって、ステップ切替えタイミングと誘起電圧検出信
号との位相差が例えば30度となり、この時のパターン
繰り返し周期(所定短周期)になるまで該パターン繰り
返し周期を漸次速めていくようにプログラムされてい
る。そして、このプログラムp1 は、パターン繰り返し
周期が所定短周期になったことを検知すると、起動後パ
ターン繰り返し周期決定プログラムp2 をリードする。
【0023】マイクロコンピュータ6は、起動後は、起
動後パターン繰り返し周期決定プログラムp2 が作用し
て前記回転位置検出回路5から回転位置信号e3 を入力
して該回転位置信号e3 からパターン繰り返しの一周期
毎に、一つ前のステップ更新から該信号が入力するまで
の時間と該信号の入力から次のステップ更新があるまで
の時間とが等しくなるように、次のパターン繰り返し周
期を演算するとともに、ROM61からインバータ駆動
基準信号として第二の信号群m2 をリードして三相固定
子巻線2の誘起電圧の位相にインバータ3の出力電圧の
位相を合わせてそれまでの同期モータ的駆動からセンサ
レスブラシレスモータ駆動(=直流モータ的駆動)に変
換するための切替え調整として、最初の基準信号の出力
を不連続に所要角度例えば30度進めるように転流制御
回路4へ出力するようにして、インバータ駆動基準信号
2 の出力を前記演算した各周期に合わせて繰り返し出
力するように構成されている。なお、インバータ駆動基
準信号m2 のステップ切替えタイミングを不連続に所要
角度進めるように転流制御回路4へ出力するのは、同期
モータ的駆動から起動後のセンサレスブラシレスモータ
駆動に変換する際に固定子巻線2の誘起電圧の位相にイ
ンバータ3の出力電圧の位相を合わせる必要があるため
であり、起動時の初期に固定子巻線2の誘起電圧の位相
がインバータ3の出力電圧の位相よりも90度進んだ状
態で起動が行われ、例えば1800r.p.mになる
と、負荷の大小により位相差が0度から約45度の範囲
に小さくなり、一般的には30度まで小さくなるので、
最初の基準信号の出力を不連続に所要角度例えば30度
進めることで位相差を解消できる。
【0024】さらに、マイクロコンピュータ6は、起動
後パターン繰り返し周期決定プログラムp2 の作用によ
り起動後は、インバータ駆動基準信号m2 の出力と並行
して、前記回転位置信号e3 に基づいて永久磁石回転子
1の回転速度に対応した回転速度対応信号e4 を前記転
流制御回路4へ出力するようになっている。
【0025】転流制御回路4は、リミッタ回路41とパ
ルス幅変調部(PWM)42と比較器43を備えてい
る。リミッタ回路41は、起動時にマイクロコンピュー
タ6から出力する電流リミッタ値制御信号e7 を内部の
リミッタ回路41に入力し、また起動時及び起動後に三
相インバータ3の電流検出抵抗3aからトランジスタに
流れた電流に比例した電圧信号e9 を入力するとともに
パルス幅変調部(PWM)42からオン・オフ信号を入
力するようになっていて、パルス幅変調部(PWM)4
2から入力するパルス幅変調されたオン・オフ信号を、
電流リミッタ値制御信号e7 が0のときには電流リミッ
タ値が「低レベル」になるように転流制御信号e6 を出
力し、また電流リミッタ値制御信号e7 が1のときには
電流リミッタ値が「高レベル」になるように転流制御信
号e6 を出力し、電圧信号e9 がリミッタ値以上になる
と、三相インバータ3の全てのトランジスタがオフとな
るように転流制御信号e6 を出力制御するようになって
いる。パルス幅変調部(PWM)42は、起動時はマイ
クロコンピュータ6から出力するインバータ起動時駆動
基準信号m1 を入力し、起動後はインバータ駆動基準信
号m2 を入力するようになっている。比較器43は、外
部から速度指令e5 を入力するとともに、起動後にマイ
クロコンピュータ6から出力する回転速度対応信号e4
を入力して回転速度対応信号e4 と速度指令e5 との偏
差を解消するように、パルス幅変調部42におけるパル
ス幅変調の増減方向を決定する符号(プラスとマイナス
のいずれか一方)をパルス幅変調部42に対して出力す
るようになっている。
【0026】図4ないし図6はタイミングチャートを示
す。図1を参照して図4ないし図6の(a)ないし
(q)の各信号を説明する。(a)はマイクロコンピュ
ータ6の基本クロック、(b)はマイクロコンピュータ
6へ入力する運転・停止信号e8、(c)はマイクロコ
ンピュータ6から転流制御回路4のリミッタ回路41へ
出力する電流リミッタ値制御信号e7 、(d)はマイク
ロコンピュータ6から転流制御回路4のリミッタ回路4
1へ出力する第一の信号群m1 と第二の信号群m2であ
り、第二の信号群m2 の立ち上がりと立ち下がりのエッ
ジは、マイクロコンピュータにおいて三相インバータの
出力電圧波形を生成する基となるステップ切換えタイミ
ング信号となる、(e)は差動増幅器5bの二つの入力
端子に入力する誘起電圧e1 とe2 との偏差である波形
整形前の誘起電圧検出信号、(f)は誘起電圧中の基本
波の三倍の高調波を差動増幅器5bで検出して波形整形
した後絶縁形信号出力変換回路5cにより電位をマイク
ロコンピュータで扱える大きさとされた回転位置信号e
3 を、(g)と(h)と(i)と(j)は三本の固定子
巻線21,22,23の何れか一相分に関するものであ
って、(g)は三相インバータ3のトランジスタ群がオ
ン・オフしていない状態でモータが回転するときに一相
の固定子巻線に生起する誘起電圧、(h)と(i)は転
流制御信号e6 の一部(三相インバータ3の一相分のト
ランジスタU+とU−,V+とV−,またはW+とW−
をオン・オフする一対の転流制御信号e6 )、(j)は
一相の固定子巻線に印加されるパルス幅変調されたイン
バータ出力電圧、(h)と(i)と(j)において、多
数の直線状の縦の点線は波形がパルス巾変調を受けてい
ることを示す、(k)はリミッタ回路41の電流リミッ
タ値、(q)は永久磁石回転子の回転数を示す。
【0027】図4は、モータを初期励磁してロータの回
転と振動を停止し、次いで第一の信号群m1 を周期が漸
次に速くなるように繰り返し出力しロータの一回転を十
二等分する二相励磁と三相励磁とを交番して行い同期モ
ータ的動作を行ってロータの回転数を上昇させていき、
続いて所要回転数に達したら回転位置信号e3 のタイミ
ングに基づいて第二の信号群m2 の周期を演算して出力
しロータの一回転を六等分する二相励磁を行いセンサレ
スブラシレス動作を行う動作過程における各信号の相関
関係を示す。図5は、センサレスブラシレス動作で運転
中に停止信号を入力した後、回転位置検出不能境界点に
回転低下する前に運転信号が入力した場合に初期励磁及
び同期モータ動作を省略してセンサレスブラシレス動作
に再び移行する動作過程における各信号の相関関係を示
す。図6は、センサレスブラシレス動作で運転中に停止
信号を入力した後、回転位置検出不能境界点に回転低下
する後に運転信号が入力した場合に再起動禁止時間経過
時より初期励磁し同期モータ動作を行いセンサレスブラ
シレス動作に移行する動作過程における各信号の相関関
係を示す。固定子巻線の誘起電圧の位相は、三相インバ
ータの出力電圧の位相に対して、極低速回転時である同
期モータ動作の初期には約90°進んでおり、回転速度
が大きくなる同期モータ動作の終期には約30°進んだ
状態となり、パターン切換えてセンサレスブラシレス動
作にすると0°となる。
【0028】図5及び図6のタイムチャートは、停止ブ
ラシレス動作は、図1のマイクロコンピュータ6に停止
信号e8 が入力後、該マイクロコンピュータ6は三相イ
ンバータ3を停止させるが、センサレスブラシレス動作
で行っているモータ誘起電圧の基本波の三倍高調波から
のロータ位置及び速度検出は継続することを示してお
り、ロータ位置及び速度検出が不確実となる回転位置検
出不能境界点に回転低下した時点でブラシレス停止動作
は終了する。三倍高調波は、永久磁石回転子1の回転速
度が遅いほど小さくなるので、停止ブラシレス動作終了
時の回転速度、すなわち、回転位置検出不能境界点は、
三倍高調波が確実に検出できる最低速度に設定する。実
験によれば、回転位置検出不能境界点は定格回転数の四
十分の一に設定しても三倍高調波が確実に検出でき、マ
イクロコンピュータ6が正常に作動することが確認でき
た。マイクロコンピュータ6は、回転位置信号e3 をウ
オッチングしていて回転位置検出不能境界点に到達した
ら、内部の時定数回路を作動して一定時間、再起動禁止
とする。この時間が再起動禁止時間である。電流リミッ
タ値制御信号e7 は、マイクロコンピュータ6の所定の
出力ポートより転流制御回路4のリミッタ回路41へ出
力される信号であり、図5及び図6のタイムチャート
は、電流リミッタ値制御信号e7 が、停止ブラシレス動
作中は0であり、並びに停止ブラシレス動作中に運転信
号が入力してブラシレスセンサレス動作に入ってから僅
少な所定時間も引続き0であり、その他の動作時は1で
あることを示している。図5のタイムチャートは、停止
ブラシレス動作中に運転信号e8 が入力すると、マイク
ロコンピュータ6が回転位置信号e3 に対応したインバ
ータ駆動基準信号m2 を出力することを示している。電
流リミッタ値は、転流制御回路4のリミッタ回路41の
もので、電流リミッタ値制御信号e7 により低レベルと
高レベルに切り換え設定されるようになっており、電流
リミッタ値制御信号e7 が0のときには電流リミッタ値
は低レベル、電流リミッタ値制御信号e7 が1のときに
は電流リミッタ値は高レベルに設定される。図6のタイ
ムチャートにおいて、再起動禁止時間は、0.5秒間で
ある。
【0029】次に、上述した構成された本発明の第一実
施例のセンサレスブラシレスモータの作用を説明する。
マイクロコンピュータ6に運転信号e8 が入力すると、
該マイクロコンピュータ6が、電流リミッタ値制御信号
7 を転流制御回路4のリミッタ回路41へ出力して該
リミッタ回路41の電流リミッタ値を「高レベル」に設
定するとともに、ROM61に格納された第一の信号群
1 をリードして転流制御回路4へ繰り返し出力する。
マイクロコンピュータ6は、内部クロックに基づいてイ
ンバータ起動時駆動基準信号m1 のパターン繰り返し周
期をタイマー管理して漸次速めていくように演算する。
マイクロコンピュータ6は、制振を行うための初期励磁
として、最初は三相励磁信号となるようにリードして転
流制御回路4へ出力し、次いで、パターンの配列順に二
相励磁信号━三相励磁信号━二相励磁信号・・・と交番
するようにリードして転流制御回路4へ繰り返し出力
し、起動時の最後は、起動後の励磁が二相励磁であるた
め、二相励磁信号となるようにリードして転流制御回路
4へ出力する。転流制御回路4は、インバータ起動時駆
動基準信号m1 をパルス幅変調部(PWM)42へ入力
しパルス幅変調したオン・オフ信号をリミッタ回路41
に入力して電流リミッタ値をリミット一杯の「高レベ
ル」にした転流制御信号e6 を出力するようになってい
る。このため、直流電源7から直流を給電される三相イ
ンバータ3は、起動時にあっては永久磁石回転子1の回
転位置に係わらず、永久磁石回転子1の電気角一回転あ
たり十二回の転流を生じるように、パターン繰り返し周
期を管理されかつパルス幅変調された位相を三十度ずつ
順に変化するように交番する三相励磁信号と二相励磁信
号を入力して内部のトランジスタ群U+,V+,W+,
U−,V−,W−をオン・オフ制御して出力線31,3
2,33より二−三相励磁の交流電圧を出力する。従っ
て、三相固定子巻線2に励磁電流が流れて、固定子巻線
21,22,23の各誘起電圧がそれぞれ対応する三相
インバータ3の出力線31,32,33の各出力電圧に
対して約90°位相が進んだ状態に回転磁界が発生し、
該回転磁界に同期して永久磁石回転子1が回転する。こ
の場合、インバータ起動時駆動基準信号m1 は、三相励
磁信号と二相励磁信号とが位相を三十度ずつ順に変化す
るように交番する十二種類のパターン列であるから、前
記回転磁界は永久磁石回転子1が電気角十二分の一回転
する毎に、ステップ角を三十度進ませて永久磁石回転子
1を同期モータ駆動することになる。そうして、もし
も、モータ起動時に永久磁石回転子1に振動が発生する
ときは、図1(b)に示すように、三相固定子巻線2の
固定子巻線に振動電流が発生し、該誘導電流が、三相固
定子巻線2が三相励磁されるときに、互いに反転の関係
となって閉回路に流れジュール熱となって消費し、振動
エネルギーが吸収され、その結果として、三相固定子巻
線2が三相励磁されるときには永久磁石回転子1の振動
を大きく抑制することができ、同期モータ動作時間を短
縮でき、永久磁石回転子1の逆転現象が起こりづらくな
り、負荷が変動したり負荷イナーシャが大きい場合でも
永久磁石回転子1の回転が完全に停止した状態から安定
した起動特性が得られる。そうして、マイクロコンピュ
ータ6がインバータ起動時駆動基準信号m1 をパターン
繰り返し周期を漸次速めていくように該インバータ起動
時駆動基準信号m1 を転流制御回路4へ出力し、これに
より永久磁石回転子1を次第に加速していき、永久磁石
回転子1が所定回転数に上昇するようにパターン繰り返
し周期を所定短周期(例えば、永久磁石回転子1の回転
数に換算して1800r.p.m)に速めて転流制御回
路4へ出力した時点で、以上の同期モータ駆動は終了
し、以後、永久磁石回転子1に発生する振動は極めて小
さくなる。なお、永久磁石回転子1の加速に連動して三
相固定子巻線2の誘起電圧のインバータ3の出力電圧に
対する進み具合が初期の90度から終期の30度に次第
に減小していくとともに、三相固定子巻線2の誘起電圧
の三倍の高調波と回転位置検出回路5の回転位置信号e
3 との位相差も同様に減小していく。
【0030】マイクロコンピュータ6は、起動時にウオ
ッチングしていたパターン繰り返し周期が所定短周期に
なると、ROM61からリードする信号モードをインバ
ータ起動時駆動基準信号m1 からインバータ駆動基準信
号m2 に切替えてリードして転流制御回路4のパルス幅
変調部(PWM)42へ出力するとともに、回転位置検
出回路5から回転位置信号e3 を入力して、パターン繰
り返し周期を一周期毎に演算して回転速度対応信号e4
を転流制御回路4の比較器43へ繰り返し出力する。そ
して、マイクロコンピュータ6は、必要な場合にはステ
ップ切替えタイミングを不連続に所要角度進めるように
インバータ駆動基準信号m2 をステップ更新して転流制
御回路4へ出力して三相固定子巻線2の固定子巻線2
1,22,23の誘導電圧の位相にインバータ3の出力
電圧の位相を進ませて合わせる。従って、転流制御回路
4は、比較器43からパルス幅変調の増減方向を決定す
る符号をパルス幅変調部(PWM)42へ入力して、該
符号に基づいて該パルス幅変調部(PWM)42に入力
するインバータ駆動基準信号m2 をパルス幅変調を行
い、リミッタ回路41に入力して、もしも、電圧信号e
9 がリミッタ値以上になったときは、三相インバータ3
の全てのトランジスタがオフとなるように転流制御信号
6 を出力する。このため、三相インバータ3は、永久
磁石回転子1の電気角一回転当たり六回の転流を生じる
二相励磁の転流制御信号e6 を入力して内部のトランジ
スタ群U+,V+,W+,U−,V−,W−をオン・オ
フ制御して出力線31,32,33より二相励磁の交流
電圧を出力するから、三相固定子巻線2に二相励磁の誘
導電流が電気角一回転当たり六回の転流を生じ、かつ、
固定子巻線21,22,23の各誘起電圧がそれぞれ対
応する三相インバータ3の出力線31,32,33の各
出力電圧に対して位相が等しい状態に回転磁界が発生
し、該回転磁界に同期して永久磁石回転子1が回転して
センサレスブラシレスモータ駆動を行い、直流モータと
等価の電気−機械エネルギー変換が行われる。そうし
て、転流制御回路4が回転速度対応信号e4 と外部から
入力される速度指令e5 とを比較し比較結果の符号に基
づいてパルス幅変調の増減方向を決定し、回転速度対応
信号e4 と速度指令e5 との偏差を漸減するように転流
制御信号e6を出力するから、これに従って永久磁石回
転子1が回転磁界に同期して定常回転数となるように加
速回転されていく。
【0031】上記の場合、差動増幅器5bの検出用直流
電源回路54として直列接続された二つの直流電源54
a,54bを有しかつこれら直流電源54a,54b間
のポイントと前記三相固定子巻線2の中性点とが検出用
直流電源回路54のグランド54cとして接続され該グ
ランド54cが三相インバータ3のグランドとは切り離
されているから、差動増幅器5bの入力電圧が三相イン
バータ3の直流電源7の電圧の変動とは無関係になり、
モータ誘起電圧の基本波の三倍の高調波検出電圧(差動
増幅器5bの入力端子+と−の電圧の偏差)の振幅が従
来よりもはるかに大きく得られる。そして、差動増幅器
5bから出力される回転位置信号e3 の値は、マイクロ
コンピュータ6の直流電源とは別の直流電源の信号であ
るので、本発明では、電気的に絶縁された一次側素子5
5と二次側素子56からなり該一次側素子55に前記差
動増幅器5bから出力する回転位置信号e3 を流して該
二次側素子56に誘起する回転位置信号e3 を出力する
絶縁形信号出力変換回路5cを備えたことにより、回転
位置信号e3 をマイクロコンピュータ6に伝達し、三相
インバータ3の直流電源7の電圧が極小値寄りに変動し
たとしても、二次側素子56から出力されマイクロコン
ピュータ6に入力する回転位置信号e3 は、従来よりも
はるかに安定し、かつ起動時にロータ回転数が従来より
もはるかに小さい段階において、マイクロコンピュータ
6に誤動作が生じない充分に信頼性がある回転位置信号
3 が得られる。従って、起動失敗・ロータ逆転・ロー
タ脱調に至るという従来の不具合が解消するとともに、
同期モータ動作からセンサレスブラシレス動作への切り
換え周波数を従前よりも低下させることができて同期モ
ータ動作時間(=起動時間)を短縮できる。
【0032】そうして、マイクロコンピュータ6は、運
転中に停止信号e8 が入力すると、それ以後はROM6
1からインバータ駆動基準信号m2 をリードして転流制
御回路4へ繰り返し出力することを停止するが、引き続
き、回転位置検出回路5から回転位置信号e3 を入力し
パターン繰り返し周期を一周期毎に演算を行う。従っ
て、三相インバータ3は、転流制御回路4からインバー
タ駆動基準信号m2 に対応した転流制御信号e6 を入力
しなくなるので、出力線31,32,33より二相励磁
の交流電圧を出力しなくなり、三相固定子巻線2の回転
磁界が消磁して永久磁石回転子1の回転数が低下してい
く。そうして、マイクロコンピュータ6は、停止信号e
8 が入力してから永久磁石回転子1が回転位置検出不能
境界点まで回転低下するまでの時間内に運転信号e8
入力するときは、そのときから上記のように停止信号入
力後も引き続き演算してきたパターン繰り返し周期に対
応するように、ROM61からインバータ駆動基準信号
2 をリードして転流制御回路4へ繰り返し出力し、こ
れにより転流制御回路4が脱調しないように転流制御信
号e6 を出力するから、直ちに三相固定子巻線2の誘導
電圧の位相に三相インバータ3の出力電圧の位相を合わ
せることができ、再びセンサレスブラシレスモータ駆動
を行い直流モータと等価の電気−機械エネルギー変換が
行われる。
【0033】さらに、マイクロコンピュータ6は、停止
信号e8 が入力してから永久磁石回転子1が回転位置検
出不能境界点まで回転低下するまでの時間経過後、永久
磁石回転子1の回転が停止しないうちに運転信号e8
入力するときは、もはや再駆動しても脱調してしまうの
で、永久磁石回転子1が回転位置検出不能境界点まで回
転低下してから永久磁石回転子1の回転が停止するまで
の時間を含む僅かに長い時間を再起動禁止時間として該
再起動禁止時間経過後に、初期励磁することから、運転
を再開する。運転再開時の初期励磁も、前述したように
三相固定子巻線2の固定子巻線に振動電流が発生し、該
誘導電流が、三相固定子巻線2が三相励磁されるとき
に、互いに反転の関係となって閉回路に流れジュール熱
となって消費し、振動エネルギーが吸収され、永久磁石
回転子1の振動を大きく抑制することができ、永久磁石
回転子1の回転が完全に停止した状態から安定した起動
特性が得られる。
【0034】図7ないし図10は本発明の第二実施例を
示す。この実施例のセンサレスブラシレスモータは、マ
イクロコンピュータ6の構成が第一実施例と相違してい
る。従って、この実施例のセンサレスブラシレスモータ
の説明は、第一実施例と相違する部分についてのみ説明
する。図7に示すように、マイクロコンピュータ6は、
ROM61に図8(a)に示す第二の信号群m2 が書き
込まれていて、起動時は、起動時パターン繰り返し周期
決定プログラムp1 によって、該第二の信号群m2 がイ
ンバータ起動時駆動基準信号として転流制御回路4へ出
力されるようになっているとともに、起動後は、起動後
パターン繰り返し周期決定プログラムp2 によって、該
第二の信号群m2 がインバータ駆動基準信号として転流
制御回路4へ出力されるようになっている。図8(b)
に示すように、該第二の信号群m2 は、三相インバータ
3の出力が二相励磁信号が位相を六十度ずつ順に進んで
出力するように対応する六種類のパターン列である。マ
イクロコンピュータ6は、運転信号e8 が入力したら第
二の信号群m2 をインバータ起動時駆動基準信号として
ROM61よりリードして初期励磁してからパターン繰
り返し周期を所定短周期になるまで漸次速めていくよう
に転流制御回路4へ繰り返し出力して同期モータ動作を
行わせるようになっているとともに、起動後、センサー
レスブラシレス動作に切り換える際に、回転位置信号e
3 を入力してパターン繰り返し周期を一周期毎に所要に
演算して各周期に合わせて第二の信号群m2 をインバー
タ駆動基準信号としてROM61よりリードして繰り返
し出力し、停止信号e8 が入力したらインバータ駆動基
準信号m2 の出力を停止する一方、回転位置信号e3
引き続き入力してパターン繰り返し周期を一周期毎に所
要に演算していき、もしも、停止信号e8 が入力してか
ら永久磁石回転子1の回転位置検出不能境界点に回転低
下するまでの間に運転信号e8 が入力するときは、その
ときから第二の信号群m2 をインバータ駆動基準信号と
してパターン繰り返し周期に合わせてROM61よりリ
ードして繰り返し出力して運転を再開するようになって
おり、もしもまた、停止信号e8 が入力してから永久磁
石回転子1の回転位置検出不能境界点に回転低下した後
に運転信号e8 が入力するときは、回転位置検出不能境
界点から永久磁石回転子1が回転を停止するまでの時間
を再起動禁止時間として該再起動禁止時間経過後に初期
励磁することから、運転を再開するようになっている。
このように第二実施例では、第二の信号群m2 をインバ
ータ起動時駆動基準信号としているので、第一実施例と
は異なり、振動電流が発生しないので初期励磁して制振
させる時間を長くする。永久磁石回転子の制振を行うた
めの初期励磁を達成するのに要する時間は、実験結果に
よれば、第一実施例では0.1秒かかり、第二実施例で
は0.3秒かかった。そして、初期励磁を含めて同期モ
ータ動作が終了するまでの時間は、第一実施例では0.
3秒かかり、第二実施例では2.5秒かかった。
【0035】上記の二つの実施例によれば、初期励磁し
てからインバータ起動時駆動基準信号を転流制御回路へ
出力して起動し、起動後は、回転位置信号を入力してパ
ターン繰り返し周期に合わせてインバータ駆動基準信号
を出力し、停止信号を入力しても回転位置信号を入力し
てパターン繰り返し周期を演算し、永久磁石回転子の回
転位置検出不能境界点に回転低下するまでの間に運転信
号が入力するときは、そのときからインバータ駆動基準
信号をパターン繰り返し周期に合わせて出力し運転を再
開するようになっており、また、回転位置検出不能境界
点に回転低下した後に運転信号が入力するときは、再起
動禁止時間経過後に初期励磁することから運転を再開す
るように構成されているので、停止信号を入力してすぐ
に(停止ブラシレス動作中に)運転を再開しようとする
ときは、再起動禁止時間と初期励磁と同期モータ動作を
省略して永久磁石回転子の回転を完全に停止することな
くセンサレスブラシレス動作よりいきなり再起動でき
る。また本発明は、従来の再起動禁止時間に対して本発
明では停止ブラシレス動作と再起動禁止時間とに分け
て、再起動禁止時間を従来の約6秒間から0.5秒間に
短縮できるので、停止信号を入力して少し経って停止ブ
ラシレス動作時間を経過してから、運転を再開しようと
するときも、0.5秒間経過した後に運転を再開でき
る。
【0036】本発明は、上記二つの実施例に限定される
ものではない。図11(a)は、図1に示す第一実施例
のセンサレスブラシレスモータについて分圧抵抗59a
〜59hを設けて差動増幅器5bに入力されるモータ中
性点電圧を分圧した場合のブロック回路であり、図11
(a)は、図7に示す第二実施例のセンサレスブラシレ
スモータについて分圧抵抗を設けて差動増幅器5bに入
力されるモータ中性点電圧を分圧した場合のブロック回
路である。これは、例えば三相インバータ3の直流電源
7の直流電圧を113〜170V、制御電源57の電圧
を5Vとした場合、モータ中性点電圧は56.5〜85
Vとなり、56.5〜85Vときわめて高いモータ中性
点電圧を差動増幅器5bに接続することはできないの
で、分圧抵抗59a〜59hにより分圧している。この
変形例は、図12と同様に分圧抵抗を設けているが、差
動増幅器5bの検出用直流電源回路のグランドが独立し
て設けられ、しかも、回転位置信号が絶縁形信号出力変
換回路の一次側素子に流れ、二次側素子よりマイクロコ
ンピュータで扱える安定した回転位置信号となって出力
するように構成されているから、三相インバータの直流
電源の電圧が極小値寄りに変動したとしても、差動増幅
器5bの入力電圧は直流電源7の電圧の変動とは無関係
であるので、分圧割合が大きくなることはなく、差動増
幅器5bから出力する回転位置信号e3 は、従来に比べ
て安定して得られる。他方、モータ誘起電圧が例えば8
0Vのときは三倍高調波電圧が約4Vとなり分圧の必要
はないので、図1または図7のブロック回路が採用され
る。
【0037】その他、第一実施例では、マイクロコンピ
ュータ6は、起動時から起動後の切替えに際して三相固
定子巻線2の誘導電圧の位相にインバータ3の出力電圧
の位相を進ませて合わせるため、ステップ切替えタイミ
ングを不連続に所要角度進めるように、インバータ駆動
基準信号m2 をステップ更新して転流制御回路4へ出力
するようになっているが、これは必要的ではない。その
理由は、起動の初期は、確かに、固定子巻線21,2
2,23の各誘起電圧がそれぞれ対応する三相インバー
タ3の出力線31,32,33の各出力電圧に対して約
90°位相が進んだ状態に回転磁界が発生するが、回転
数が高まると位相ずれが0°に近づくことが多くそうし
た場合には位相合わせの必要はなく、位相合わせが必要
なときは、回転数が高まっても位相ずれが20°〜30
°位残るような使用条件のときにのみ実施すれば足り
る。また本発明は、三相インバータ3として、パルス幅
変調方式のものでなく、振幅変調方式のものを採用し、
これに伴い、転流制御回路4のリミッタ回路41とパル
ス幅変調部(PWM)42に変えて、電流制限回路と振
幅変調部(PAM)とを採用しても良い。また、回転位
置検出回路5は、誘起電圧を検出する構造のものではな
く、永久磁石回転子1の回転位置信号が検出できれば良
く、特開昭59−127591号の電動機の制御装置や
特公昭58−25038号の無整流子電動機の回転子位
置検出回路に示される回転位置の検出方法を採用した構
造のものでも良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のセン
サレスブラシレスモータによれば、差動増幅器の検出用
直流電源回路のグランドが独立して設けられしかもモー
タ中性点に接続することにより、差動増幅器の入力電圧
が三相インバータの直流電源の電圧の変動とは無関係な
モータの誘起電圧の基本波の三倍高調波電圧となって差
動増幅器から安定して出力される回転位置信号が絶縁形
信号出力変換回路の一次側素子に流れ、二次側素子より
マイクロコンピュータで扱える安定した回転位置信号と
なって出力するように構成されているから、三相インバ
ータの直流電源の電圧が極小値寄りに変動したとして
も、二次側素子から出力されマイクロコンピュータに入
力する回転位置信号が、従来よりもはるかに安定し、か
つ起動時にロータ回転数が従来よりもはるかに小さい段
階において、マイクロコンピュータに誤動作が生じない
充分に信頼性がある電気的大きさの回転位置信号が得ら
れ、このため、従来において差動増幅器と三相インバー
タがグランドと共通していることに起因して三相インバ
ータの直流電源の電圧が極小値寄りに変動したときに回
転位置信号が異常に小さく不安定になり起動失敗・ロー
タ逆転・ロータ脱調に至るという従来の不具合が解消す
るとともに、同期モータ動作からセンサレスブラシレス
動作への切り換え周波数を従前よりも低下させることが
できて同期モータ動作時間(=起動時間)を短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第一実施例のセンサレスブラ
シレスモータのブロック回路、(b)は起動時の三相励
磁のときに振動成分電圧の閉回路が生ずることを説明す
る図。
【図2】本発明の第一実施例にかかり、(a)は、三相
インバータの六個のトランジスタ群が第一の信号群に基
づいて作動するオン・オフのパターン列を示すファンク
ションテーブルであり、(b)は、第一の信号群に基づ
いて、三相インバータが二−三相励磁駆動するときの電
流ベクトルの向きを示す図。
【図3】本発明の第一実施例にかかり、(a)は、三相
インバータの六個のトランジスタ群が第二の信号群に基
づいて作動するオン・オフのパターン列を示すファンク
ションテーブルであり、(b)は、第二の信号群に基づ
いて、三相インバータが二相励磁駆動するときの電流ベ
クトルの向きを示す図。
【図4】本発明の第一実施例のセンサレスブラシレスモ
ータの初期励磁━同期モータ動作━センサレスブラシレ
ス動作を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の第一実施例のセンサレスブラシレスモ
ータのセンサレスブラシレス動作━停止信号入力━セン
サレスブラシレス動作を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の第一実施例のセンサレスブラシレスモ
ータのブロック回路のセンサレスブラシレス動作━停止
━初期励磁━同期モータ動作━センサレスブラシレス動
作を示すタイミングチャート。
【図7】本発明の第二実施例のセンサレスブラシレスモ
ータのブロック回路、
【図8】本発明の第二実施例にかかり、(a)は、三相
インバータの六個のトランジスタ群が第二の信号群に基
づいて作動するオン・オフのパターン列を示すファンク
ションテーブルであり、(b)は、第二の信号群に基づ
いて、三相インバータが二相励磁駆動するときの電流ベ
クトルの向きを示す図。
【図9】本発明の第二実施例のセンサレスブラシレスモ
ータのセンサレスブラシレス動作━停止信号入力━セン
サレスブラシレス動作を示すタイミングチャート。
【図10】本発明の第二実施例のセンサレスブラシレス
モータのセンサレスブラシレス動作━停止━初期励磁━
同期モータ動作━センサレスブラシレス動作を示すタイ
ミングチャート。
【図11】本発明の第一実施例のセンサレスブラシレス
モータについて分圧した場合のブロック回路。
【図12】本発明の第二実施例のセンサレスブラシレス
モータについて分圧した場合のブロック回路。
【図13】(a)は従来のセンサレスブラシレスモータ
のブロック回路、(b)は三相インバータの六個のトラ
ンジスタ群が第二の信号群に基づいて作動するオン・オ
フのパターン列を示すファンクションテーブルであり、
(c)は第二の信号群に基づいて、三相インバータが二
相励磁駆動するときの電流ベクトルの向きを示す図。
【図14】上記従来のセンサレスブラシレスモータの初
期励磁━同期モータ動作━センサレスブラシレス動作を
示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 ・・・永久磁石回転子、 2 ・・・三相固定子巻線、 3 ・・・三相インバータ、 31 ・・・電圧出力線、 32 ・・・電圧出力線、 33 ・・・電圧出力線、 4 ・・・転流制御回路、 41 ・・・リミッタ回路、 5 ・・・回転位置検出回路、 5a ・・・三相抵抗回路、 5b ・・・差動増幅器、 5c ・・・絶縁形信号出力変換回路 54 ・・・検出用直流電源回路、 54a,54b ・・・直流電源、 54c ・・・検出用直流電源回路のグランド、 55 ・・・一次側素子、 56 ・・・二次側素子、 58 ・・・グランド、 6 ・・・マイクロコンピュータ、 61 ・・・ROM、 m1 ,m2 ・・・信号群、 7 ・・・直流電源、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石回転子と、三本の固定子巻線が
    Y結線された三相固定子巻線と、直流電源から給電され
    て転流制御信号によりトランジスタ群を所要にオン・オ
    フ制御して出力線に交流電圧を出力して三相固定子巻線
    の転流を制御する三相インバータと、前記三相インバー
    タへ転流制御信号を出力する転流制御回路と、前記三相
    固定子巻線と並列的に三本の抵抗線がY結線されかつ各
    抵抗線の非中性点側端子が前記三本の固定子巻線の非中
    性点側端子と接続された三相抵抗器を有するとともに三
    相固定子巻線の中性点の電位と三相抵抗器の中性点とを
    入力して電位の偏差から各固定子巻線の誘起電圧を検出
    して永久磁石回転子の所定回転位置に応じた基本波の三
    倍の高調波にのみ対応した所要の回転位置信号を出力す
    る差動増幅器を有してなる回転位置検出回路と、前記回
    転位置検出回路と前記転流制御回路の間に介設されたマ
    イクロコンピュータとを備え、前記マイクロコンピュー
    タは、起動時に二−三相励磁または二相励磁を行うため
    のインバータ起動時駆動基準信号としまた起動後にイン
    バータ駆動基準信号とする信号群が内部のROMに書き
    込まれていて、起動時はパターン繰り返し周期を所定短
    周期になるまで漸次速めていくように前記信号群の全部
    または一部を前記転流制御回路へ繰り返し出力し、起動
    後は前記回転位置信号を入力してパターン繰り返し周期
    を一周期毎に所要に演算して各周期に合わせて前記信号
    群の全部または一部を繰り返し出力するようになってい
    るセンサレスブラシレスモータにおいて、前記回転位置
    検出回路は、前記差動増幅器の検出用直流電源回路とし
    て直列接続された二つの直流電源を有しかつこれら直流
    電源間のポイントと前記三相固定子巻線の中性点とが検
    出用直流電源回路のグランドとして接続されてなるとと
    もに、電気的に絶縁された一次側素子と二次側素子から
    なり該一次側素子に前記差動増幅器から出力する回転位
    置信号を流して該二次側素子に誘起する回転位置信号を
    出力する絶縁形信号出力変換回路を有していることを特
    徴とするセンサレスブラシレスモータ。
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