JPH07288238A - マルチチャンバプロセス装置 - Google Patents

マルチチャンバプロセス装置

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JPH07288238A
JPH07288238A JP10342894A JP10342894A JPH07288238A JP H07288238 A JPH07288238 A JP H07288238A JP 10342894 A JP10342894 A JP 10342894A JP 10342894 A JP10342894 A JP 10342894A JP H07288238 A JPH07288238 A JP H07288238A
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module
chamber
transfer module
film
wafer
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JP10342894A
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Yukiyasu Sugano
幸保 菅野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロスコンタミネーションの問題を引き起こ
すことがなく、プロセス間で相互に影響を受けないよう
に改良されたマルチチャンバプロセス装置を提供する。 【構成】 本マルチチャンバプロセス装置10は、第1
搬送モジュール12、第2搬送モジュール14及び受渡
しモジュール16を備えている。第1搬送モジュールに
は、ロードモジュール17とRTPモジュール20とが
それぞれ独立に連結され、第2搬送モジュールには、ド
ープド・ポリシリコン膜形成用のCVD成膜チャンバ2
4、WSi X 膜形成用のCVD成膜チャンバ26及びアン
ロードモジュール27がそれぞれ独立に連結されてい
る。各ウェーハは、ロードモジュールから第1搬送モジ
ュール、第2最終搬送モジュールに順次移動しつつプロ
セス処理の順序に従って各プロセスチャンバにて処理さ
れて、アンロードモジュールに到達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造工程
の一部を構成する一連のプロセス処理の各々を各プロセ
スチャンバにてそれぞれ順次ウェーハに施すマルチチャ
ンバプロセス装置に関し、特に、配線形成工程で使用す
るマルチチャンバプロセス装置に好適であって、プロセ
スのクロスコンタミネーションを抑制するようにしたマ
ルチチャンバプロセス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化にともない、製
造プロセスにおいても、高精度化、複合化、大口径化等
の多様化が求めれている。かかる要望に応えるものとし
て、近年、マルチチャンバプロセス装置が開発され、半
導体装置の製造工程で使用されている。マルチチャンバ
プロセス装置とは、ウェ−ハを枚葉処理する複数個のプ
ロセスチャンバをウェ−ハ搬送用チャンバの回りにゲー
トバルブを介して並列に独立して連結したプロセス装置
であって、複合プロセス処理数の増大に応えると共に枚
葉式処理化によるスループットの向上を図っている。
【0003】図4は、配線形成工程で従来使用している
マルチチャンバプロセス装置の一例の模式的構成図であ
る。従来のマルチチャンバプロセス装置は、図4に示す
ように、第1搬送モジュール12と、第2搬送モジュー
ル14と、その間でウェ−ハの受渡しを行う受渡しモジ
ュール16とを備えた、いわゆるクラスターツールであ
る。モジュールとは、一つの独立機能を果たすことので
きる装置をユニットとしてブロック化したものであっ
て、例えば図4に示すマルチチャンバプロセス装置で
は、ロード・アンロード・モジュール、各種プロセスモ
ジュール、搬送モジュール等がある。
【0004】第1搬送モジュール12は搬送アーム22
を備え、第1搬送モジュール12のハウジングの回りに
は、2個のロード・アンロード・モジュール18A、B
と、RTPモジュール20とがそれぞれゲートバルブ
(図示せず)を介して並列に独立して連結されている。
搬送アーム22は、真空吸引式等のウェ−ハ把持機構を
備え、かつ伸縮自在で回転自在なアームからなるウェ−
ハの移送手段である。
【0005】第2搬送モジュール14も搬送アーム22
と同じような構成の搬送アーム28を備え、第2搬送モ
ジュール14のハウジングの回りには、ポリシリコン膜
形成用の成膜モジュール24と、WSi X 膜形成用の成膜
モジュール26とがそれぞれゲートバルブ(図示せず)
を介して並列に独立して連結されている。受渡しモジュ
ール16は、ウェ−ハ載置台を備えていて、第1搬送モ
ジュール12と第2搬送モジュールとの間で移送される
ウェ−ハは、一時的にウェ−ハ載置台上に仮置きされ
る。
【0006】次に、上述のマルチチャンバプロセス装置
を使用して、ゲート酸化膜とドープドポリシリコン膜と
WSi X 膜とを連続成膜するプロセスを以下に説明する。
先ず、ウェ−ハを収容したカセットをロード・アンロー
ド・モジュール18Aに設置し、第1搬送モジュール1
2の搬送アーム22によりウェ−ハをカセットから1枚
づつ取り出してRTPモジュール20に搬入する。RT
Pモジュール20は、基板上に酸化膜を熱酸化により形
成する装置であって、そこでゲート酸化膜がウェ−ハ上
に形成される。
【0007】次に、搬送アーム22によりウェ−ハをR
TPモジュール20から受渡しモジュール16に移送
し、更に第2搬送モジュール14の搬送アーム28によ
り受渡しモジュール16からウェ−ハを受け取り、ポリ
シリコン膜形成用の成膜モジュール24に搬入する。成
膜モジュール24は、CVD法によりポリシリコン膜を
形成し、更にイオン注入法によりドーピングしてドープ
ド・ポリシリコン膜を形成する装置である。
【0008】次いで、搬送アーム28により成膜モジュ
ール24からウェ−ハを取り出し、WSi X 膜形成用の成
膜モジュール26に移送する。成膜モジュール26は、
CVD法によりWSi X 膜を形成する装置である。
【0009】以上のプロセスで成膜工程を終了したウェ
−ハを搬送アーム28により成膜チャンバ26から取り
出し、再び受渡しモジュール16上に置き、次いで搬送
アーム22により受渡しモジュール16上からウェ−ハ
を受け取り、ロード・アンロード・モジュール18に移
送する。以上の操作をウェ−ハ毎に繰り返し、プロセス
チャンバに空きがないようにウェ−ハを順次移送して連
続的に成膜を施す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配線形成工程
で上述のようなマルチチャンバプロセス装置を使用して
WSi X 膜を成膜する場合に問題になるのは、WSi X 膜の
成膜に伴うタングステン金属のクロスコンタミネーショ
ンである。それは、WSi X 膜成膜後、搬送アーム22が
受渡しモジュール16からロード・アンロード・モジュ
ール18Bにウェ−ハを移送している間に、成膜モジュ
ール26内でWSi X 膜形成中にウェ−ハ裏面に付着した
WSi X 金属パーティクルが、搬送アーム22に付着す
る。次いで、搬送アーム22に付着したWSi X 金属パー
ティクルが、搬送アーム22によりロード・アンロード
・モジュール18Aから取り出されたゲート酸化膜形成
前のウェ−ハに付着するからである。ウェ−ハに付着し
たWSi X 金属パーティクルは、RTPモジュール20内
に侵入し、酸化中にSi基板内に拡散して深い準位を作
り、クロスコンタミネーションとなる。しかしながら、
WSi X 膜形成用の成膜モジュール26内でWSi X 金属パ
ーティクルがウェ−ハ裏面に付着しないようにすること
は、技術的に極めて難しい。
【0011】また、上述のマルチチャンバプロセス装置
を使用して、第1搬送モジュール12に連結されたプロ
セスモジュールにてエッチングを施し、次いで第2搬送
モジュール14に連結されたプロセスモジュールにて配
線用金属膜を成膜する場合、エッチングに使用した腐食
性雰囲気が搬送アーム22に付着し、搬送アーム22に
付着した腐食性雰囲気が、搬送アーム22によりロード
・アンロード・モジュール18Bに移送されるウェ−ハ
の金属膜に伝染し、その金属膜を腐食すると言う問題も
起こり得る。
【0012】クロスコンタミネーションは、従来のマル
チチャンバプロセス装置においては避け得ない問題であ
って、半導体装置の特性を劣化させると共に半導体装置
の製造歩留りを低下させ、半導体装置の製造現場に大き
な影響を与えていた。そこで、本発明は、クロスコンタ
ミネーションの問題を引き起こすことがなく、プロセス
間で悪い影響を相互に与えないように改良されたマルチ
チャンバプロセス装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、クロスコン
タミネーションの原因を研究した過程で、搬送アームが
クロスコンタミネーションを引き起こす汚染源を媒介し
ていることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0014】上記目的を達成するために、本発明に係る
マルチチャンバプロセス装置は、複数のプロセスチャン
バを備えて、半導体装置の製造工程の一部を構成する一
連のプロセス処理の各々を各プロセスチャンバにてそれ
ぞれ順次ウェーハに施すマルチチャンバプロセス装置に
おいて、第1搬送モジュールと、最終搬送モジュール
と、第1搬送モジュールと最終搬送モジュールとの間に
設置されている中間搬送モジュールと、第1搬送モジュ
ールにそれぞれ独立に連結されているロードモジュール
と少なくとも1個のプロセスチャンバと、最終搬送モジ
ュールにそれぞれ独立に連結されているアンロードモジ
ュールと少なくとも1個のプロセスチャンバと、中間搬
送モジュールにそれぞれ独立に連結されている少なくと
も1個のプロセスチャンバと、各ウェーハは、ロードモ
ジュールから第1搬送モジュール、中間搬送モジュール
及び最終搬送モジュールに順次移動しつつプロセス処理
の順序に従って各プロセスチャンバにて処理されて、ア
ンロードモジュールに到達するようにしたことを特徴と
している。
【0015】本発明に係るマルチチャンバプロセス装置
は、複数の搬送モジュールの各々に少なくとも一つのプ
ロセスチャンバを連結させた、いわゆるクラスターツー
ルであって、処理プロセスのいかんを問わず、半導体装
置の製造工程の一部を構成する一連の処理工程をウェー
ハに枚葉式で連続的に施す場合に適用する。本発明で言
うモジュールとは、一つの機能を独立して果たすことの
できる装置を一つのユニットとしてモジュール化したも
のであって、例えば、ロードモジュール、アンロードモ
ジュール、搬送モジュール、プロセスモジュール等があ
る。本発明で使用する搬送モジュールは、搬送アームを
備えて、各プロセスチャンバ間、プロセスチャンバと受
渡しモジュールとの間等でウェーハを移送する既知のモ
ジュールであり、受渡しモジュールは搬送モジュール間
でウェーハを受渡しするための既知のウェーハ載置台で
ある。本発明で使用するプロセスチャンバは、半導体装
置の製造工程の一部を構成する一連のプロセス処理のう
ちの一つをウェーハに施す装置であって、マルチチャン
バプロセス装置全体の構成を自由に変えるためには、プ
ロセスチャンバをモジュール化し、ゲートバルブ等の遮
断手段を介して搬送モジュールに着脱自在に連結するの
が望ましい。
【0016】本発明の好適な実施態様は、第2段目の第
2搬送モジュールが最終搬送モジュールであって、汚染
発生源となるプロセスが第1搬送モジュールに連結され
たプロセスチャンバにて、かつ被汚染側のプロセスが第
2搬送モジュールに連結されたプロセスチャンバにてそ
れぞれ実施されるようにしたことを特徴としている。
【0017】本発明の更に好適な実施態様は、配線形成
工程で使用されるマルチチャンバプロセス装置であっ
て、前記第1搬送モジュールに連結されたプロセスチャ
ンバの一つがRTPチャンバであり、前記第2搬送モジ
ュールに連結されたプロセスチャンバの一つがドープド
・Si 膜の成膜チャンバであり、他の一つがWSi X 膜の
成膜チャンバであることを特徴としている。
【0018】本発明の更に好適な別の実施態様は、配線
形成工程で使用されるマルチチャンバプロセス装置であ
って、前記第1搬送モジュールに連結されたプロセスチ
ャンバの一つがHFガスにより自然酸化膜をエッチング
するためのチャンバであり、前記第2搬送モジュールに
連結されたプロセスチャンバの一つが配線用金属膜の成
膜チャンバであることを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明では、以上の構成により、ウェ−ハは処
理プロセスの順序に従って移動するので、後段の搬送モ
ジュールに移送されたウェ−ハが、それより前段の搬送
モジュールに戻ることはない。よって、汚染発生原因を
有するウェ−ハを移送した搬送アームが被汚染側のウェ
−ハを移送することもなくなる。よって、クリーン度の
異なるプロセスが相互に完全に隔離されるので、従来の
マルチチャンバプロセス装置で生じていたようなクロス
コンタミネーションの問題が発生しない。
【0020】
【実施例】以下に、添付図面を参照して実施例に基づき
本発明をより詳細に説明する。尚、以下の図1及び図2
に示す部品、装置で図4と同じ機能を果たす部品、装置
には同じ符号を付し、その説明を省略する。実施例1 図1は本発明に係るマルチチャンバプロセス装置の実施
例1の構成を示す模式的構成図である。本実施例のマル
チチャンバプロセス装置10は、ウェーハの酸化膜上に
WSi X層の配線形成を行う装置であって、図1に示すよ
うに、第1搬送モジュール12と、第2搬送モジュール
14と、受渡しモジュール16とを備えている。受渡し
モジュール16は、第1搬送モジュール12と第2搬送
モジュール14との間に設けられたウェーハ受渡し用の
ウェーハ載置台を備えている。
【0021】第1搬送モジュール12のハウジングの周
りにはロードモジュール17とRTPモジュール20と
がゲートバルブ(図示せず)を介して独立かつ並列に連
結されている。本実施例で、RTPモジュールとは、R
TPチャンバをモジュール化したもので、成膜モジュー
ル等の他のプロセスモジュールについても同様である。
一方、第2搬送モジュール14のハウジングの周りには
ポリシリコン膜形成用の成膜モジュール24とWSi X
形成用の成膜モジュール26とアンロードモジュール2
7とがゲートバルブ(図示せず)を介して独立かつ並列
に連結されている。また、各モジュール間でウェーハの
移送、またはウェーハの受渡しを行うために、第1搬送
モジュール12及び第2搬送モジュール14は、そのハ
ウジング内部にそれぞれ搬送アーム22及び28を備え
ている。
【0022】ロードモジュール17は、ウェーハが収容
されているカセットを内部に収容しており、搬送アーム
22がカセットからウェーハを一枚づつRTPモジュー
ル20に搬入する。アンロードモジュール27は、ウェ
ーハを収容する空カセットを内部に収容しており、搬送
アーム28がWSi X 膜が形成されたウェーハを成膜モジ
ュール26から受け取り、アンロードモジュール27の
空カセットに格納する。
【0023】実験例1 次に、本マルチチャンバプロセス装置10を使用して、
ゲート酸化膜とドープド・ポリシリコン膜とWSi X 膜と
を連続成膜するプロセスを実施した。先ず、ウェ−ハを
収容したカセットをロードモジュール17に置き、搬送
アーム22によりウェ−ハをカセットから1枚づつ取り
出してRTPモジュール20に搬入し、膜厚10nmのゲ
ート酸化膜を形成した。酸化条件は、圧力10.6kPa
、基板温度1,100°C 、O2 ガス流量10slm (s
tandard liter per minute)であった。
【0024】次に、搬送アーム22によりウェ−ハをR
TPモジュール20から受渡しモジュール16のウェー
ハ載置台(図示せず)上に移送した。第2搬送モジュー
ル14の搬送アーム28により受渡しモジュール16か
らウェ−ハを受け取り、成膜モジュール24に搬入し、
膜厚100nmのドープド・ポリシリコン膜を形成した。
その成膜条件は、圧力10.6kPa 、基板温度620°
C 、ガス流量はSiH4が0.45slm 、H2が10slm 、P
H3 が20sccmであった。
【0025】次いで、搬送アーム22により成膜モジュ
ール24からウェ−ハを取り出し、成膜モジュール26
に搬入し、膜厚100nmのWSi2.6膜を成膜した。その成
膜条件は、圧力20Pa、基板温度520°C 、ガス流量
はSiH2Cl2 が300sccm、WF6 が2.8sccm、Arが50
sccmであった。
【0026】以上のプロセスにより成膜工程を終了した
ウェ−ハを搬送アーム28によりアンロードモジュール
27に移送し、カセットに格納した。以上の操作をウェ
−ハ毎に繰り返し、各プロセスモジュールに空きがない
ようにウェ−ハを順次移送して連続的に成膜を行った。
【0027】実験例1では、タングステン金属のパーテ
ィクルが裏面に付着したウェ−ハは、第2搬送アームに
よってのみ移送され、熱酸化する前のウェ−ハをハンド
リングする第1搬送アーム22には接触しないので、従
来のマルチチャンバプロセス装置において生じていたよ
うなタングステン金属の汚染は生じなかった。
【0028】実施例2 図2は本発明に係るマルチチャンバプロセス装置の実施
例2の構成を示す模式的構成図である。本実施例のマル
チチャンバプロセス装置40は、ウェーハ上にAl Si
層の配線形成を行う装置であって、図2に示すように、
実施例1の装置10同様に、第1搬送モジュール12
と、第2搬送モジュール14と、受渡しモジュール16
とを備えている。
【0029】第1搬送モジュール12のハウジングの周
りにはロードモジュール17とエッチングモジュール4
2とがゲートバルブ(図示せず)を介して独立かつ並列
に連結されている。エッチングモジュール42は、HF
蒸気によりライトエッチング処理をウェ−ハに施すプロ
セスモジュールである。一方、第2搬送モジュール14
のハウジングの周りにはTi スパッタリングモジュール
44と、Al スパッタリングモジュール46と、アンロ
ードモジュール27とが、ゲートバルブ(図示せず)を
介して独立かつ並列に連結されている。Ti スパッタリ
ングモジュール44は、酸化膜層上に順次Ti 膜、Ti
ON膜、更にTi 膜をスパッタリングにより成膜するプ
ロセスモジュールであり、Al スパッタリングモジュー
ル46はTi 膜上にAl −1%Si 膜をスパッタリング
により成膜するプロセスモジュールである。
【0030】実験例2 次に、本マルチチャンバプロセス装置40を使用して、
Si O2 膜上にAlSi膜を形成するプロセスを実施し
た。先ず、ウェ−ハを収容したカセットをロードモジュ
ール17に設置し、第1搬送モジュール12の搬送アー
ム22によりウェ−ハをカセットから1枚づつ取り出し
てエッチングモジュール42に搬送した。カセットに収
容されているウェーハは、図3(a)に示すように、S
i 基板A上にSi O2 層間絶縁膜Bが成膜されており、
更にSi O2 層間絶縁膜Bを貫通してコンタンクトホー
ルCが形成されている。
【0031】エッチングモジュール42にて、圧力が大
気圧、基板温度が室温、ガス流量がN2 13.5slm 、
2 O1.8slm 、HF250sccmの条件でウェーハに
処理時間約10秒のライトエッチング処理を施した。H
F蒸気処理する理由は、ウェーハのコンタンクトホール
を開口した時にその底部に自然酸化膜Dが図3(a)に
示すように生じ、そのままではオーミックコンタンクト
を形成することができないからであって、自然酸化膜の
みを除去するためにHF蒸気によるライトエッチング処
理をウェーハに施すのである(図3(b)参照)。尚、
2 、H2 O、HFガスは、モジュールを真空排気した
後、いずれも気相で導入した。
【0032】次に、搬送アーム22によりウェ−ハをエ
ッチングモジュール42から取り出し、受渡しモジュー
ル16のウェーハ載置台(図示せず)上に移送した。搬
送アーム28により受渡しモジュール16からウェ−ハ
を受け取り、Ti スパッタリングモジュール44に搬入
し、ウェーハ上に順次膜厚30nmのTi 膜E、膜厚12
0nmのTi ON膜F、膜厚30nmのTi 膜Gをスパッタ
リングにて連続成膜した(図3(c)参照)。スパッタ
リング条件は、Arガス流量100sccm、圧力0.4P
a、基板加熱温度150°C、DC電力5Kw であり、
Ti ONスパッタリングの条件は、Arガス流量40sc
cm、N2 −6%O2 流量70sccm、圧力0.4Pa、基板
加熱温度150°C、DC電力5Kw であった。
【0033】次に、搬送アーム22によりTi スパッタ
リングモジュール44から取り出し、Al スパッタリン
グモジュール46に搬入し、膜厚400nmのAl −1%
Si膜Hを高温スパッタリングにより成膜した(図3
(c)参照)。Al −1%Si のスパッタリングの条件
は、Arガス流量100sccm、圧力0.5Pa、基板加熱
温度500°C、ターゲット電力22.5Kw であっ
た。
【0034】次いで、以上のプロセスで成膜工程を終了
したウェ−ハを搬送アーム28によりアンロードモジュ
ール27に移送し、空カセットに格納した。以上の操作
をウェ−ハ毎に繰り返し、プロセスモジュールに空きが
ないようにウェ−ハを順次移送して連続的に成膜した。
【0035】上述の実験例2では、成膜されたAl −1
%Si 膜がHF蒸気により腐食されていないことが確認
された。それは、Al −1%Si 膜が成膜されたウェー
ハは、HF蒸気によって汚染されている搬送モジュール
12に戻ることはないので、HF蒸気により腐食される
ことがないからである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、以上の構成により、各
ウェーハは、各搬送モジュールを順次移動しつつプロセ
ス処理の順序に従って各プロセスチャンバにて処理され
るので、クリーン度の異なるプロセスが相互に完全に隔
離される。よって、従来のマルチチャンバプロセス装置
で生じていたようなクロスコンタミネーションの問題が
発生することもなく、また、クリーン度の異なるプロセ
スを1台の真空プロセス装置で連続処理することが可能
となる。換言すれば、クリーンプロセスチャンバ内に金
属等の汚染物が持ち込まれることがなく、例えば高いク
リーン度を維持しつつメタル配線プロセスの連続処理が
可能となる。また、反応ガスプロセスとメタル配線プロ
セスとを連続して実施しても、反応ガスによってメタル
が腐食されることなく、信頼性の高い連続プロセスが可
能となる。特に、本発明は、金属配線形成工程を実施す
るマルチチャンバプロセス装置に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のマルチチャンバプロセス装置の構成
を示す模式的構成図である。
【図2】実施例2のマルチチャンバプロセス装置の構成
を示す模式的構成図である。
【図3】実施例2のマルチチャンバプロセス装置で実施
したプロセスを説明するためのウェ−ハの断面図であ
る。
【図4】従来のマルチチャンバプロセス装置の構成を示
す模式的構成図である。
【符号の説明】 10 実施例1のマルチチャンバプロセス装置 12 第1搬送モジュール 14 第2搬送モジュール 16 受渡しモジュール 17 ロードモジュール 20 RTPモジュール 22、28 搬送アーム 24 ポリシリコン膜形成用の成膜モジュール 26 WSi X 膜形成用の成膜モジュール 27 アンロードモジュール 40 実施例2のマルチチャンバプロセス装置 42 エッチングチャンバ 44 Ti スパッタリングチャンバ 46 Al スパッタリングチャンバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセスチャンバを備えて、半導
    体装置の製造工程の一部を構成する一連のプロセス処理
    の各々を各プロセスチャンバにてそれぞれ順次ウェーハ
    に施すマルチチャンバプロセス装置において、 第1搬送モジュールと、最終搬送モジュールと、第1搬
    送モジュールと最終搬送モジュールとの間に設置されて
    いる中間搬送モジュールと、 第1搬送モジュールにそれぞれ独立に連結されているロ
    ードモジュールと少なくとも1個のプロセスチャンバ
    と、最終搬送モジュールにそれぞれ独立に連結されてい
    るアンロードモジュールと少なくとも1個のプロセスチ
    ャンバと、中間搬送モジュールにそれぞれ独立に連結さ
    れている少なくとも1個のプロセスチャンバと、 各ウェーハは、ロードモジュールから第1搬送モジュー
    ル、中間搬送モジュール及び最終搬送モジュールに順次
    移動しつつプロセス処理の順序に従って各プロセスチャ
    ンバにて処理されて、アンロードモジュールに到達する
    ようにしたことを特徴とするマルチチャンバプロセス装
    置。
  2. 【請求項2】 第2段目の第2搬送モジュールが最終搬
    送モジュールであって、汚染発生源となるプロセスが第
    1搬送モジュールに連結されたプロセスチャンバにて、
    かつ被汚染側のプロセスが第2搬送モジュールに連結さ
    れたプロセスチャンバにてそれぞれ実施されるようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンバプ
    ロセス装置。
  3. 【請求項3】 配線形成工程で使用されるマルチチャン
    バプロセス装置であって、前記第1搬送モジュールに連
    結されたプロセスチャンバの一つがRTPチャンバであ
    り、前記第2搬送モジュールに連結されたプロセスチャ
    ンバの一つがドープド・Si 膜の成膜チャンバであり、
    他の一つがWSi X 膜の成膜チャンバであることを特徴と
    する請求項2に記載のマルチチャンバプロセス装置。
  4. 【請求項4】 配線形成工程で使用されるマルチチャン
    バプロセス装置であって、前記第1搬送モジュールに連
    結されたプロセスチャンバの一つがHFガスにより自然
    酸化膜をエッチングするためのチャンバであり、前記第
    2搬送モジュールに連結されたプロセスチャンバの一つ
    が配線用金属膜の成膜チャンバであることを特徴とする
    請求項2に記載のマルチチャンバプロセス装置。
JP10342894A 1994-04-18 1994-04-18 マルチチャンバプロセス装置 Pending JPH07288238A (ja)

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