JPH07288010A - 車両用灯具とその製造装置及び製造方法 - Google Patents

車両用灯具とその製造装置及び製造方法

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JPH07288010A
JPH07288010A JP6104293A JP10429394A JPH07288010A JP H07288010 A JPH07288010 A JP H07288010A JP 6104293 A JP6104293 A JP 6104293A JP 10429394 A JP10429394 A JP 10429394A JP H07288010 A JPH07288010 A JP H07288010A
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lamp
groove
lens
opening
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JP6104293A
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Shiro Takezawa
史郎 竹沢
Sohei Sano
惣平 佐野
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/26Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C37/00Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
    • B29C37/005Compensating volume or shape change during moulding, in general
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2011/00Optical elements, e.g. lenses, prisms
    • B29L2011/0083Reflectors

Abstract

(57)【要約】 【目的】 灯具ボディに設けるシール溝が原因とされる
「ひけ」の発生を防止し、「ひけ」による見栄えの低下
やレンズ取着強度の低下を防止する。 【構成】 灯具ボディ1の開口11に沿って張出部14
を設け、この張出部14と灯具ボディ1の開口周縁部1
1aとの間にシール溝15を形成し、かつこの張出部1
4と開口周縁部11aとの接続部分14aには肉盗み溝
16を形成し、その部分14aの肉厚を減少させて樹脂
量を低減させる。このため、樹脂成形時にこの接続部分
14aにおいて「ひけ」が発生することが防止され、こ
の「ひけ」が灯具ボディの内面やシール溝の内底面に発
生することが原因とされる灯具の見栄えの低下を防止
し、かつシール材の充填効率を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用灯具に関し、特に
灯具ボディにレンズを取着するために灯具ボディの開口
縁に沿ってシール溝を形成した車両用灯具と、その製造
装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用灯具では、リフレクタや電球等
を内装する灯具ボディに対してレンズを取着するための
構造として、灯具ボディのレンズを取着する前面開口の
開口縁部には、開口縁に沿ってシール溝を形成してお
き、レンズの周縁部に設けたシール脚部をこのシール溝
に挿入し、かつホットメルト等のシール材を充填して硬
化させることでレンズを灯具ボディに取着する構造が採
用されている。
【0003】図7はその一例を示す一部破断斜視図であ
り、灯具ボディ1の開口周縁部11aの外側面には、断
面が略L字状をした張出部14を一体に形成し、開口周
縁部11aと張出部14との間に開口縁に沿って凹溝状
をしたシール溝15を形成している。そして、灯具ボデ
ィ1の前記開口11に取着されるレンズ5のシール脚部
52をこのシール溝15に挿入し、シール溝15に充填
した図外のシール材によりレンズ5を固定している。ま
た、ここで示した灯具は、灯具ボディ1の内面にアルミ
ニウムを薄く塗布し、或いは蒸着する等により反射処理
を施しており、これにより灯具ボディの内面をリフレク
タとして構成し、灯具ボディ1内に電球ソケット2によ
り内装支持された電球3からの光を所要の配光特性で照
射させるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような灯具ボディ
1は、通常樹脂の一体成形法により形成されているが、
実際に樹脂成形によって製造を行うと、図8に図7のC
−C線に沿う拡大断面を示すように、シール溝15を構
成するための張出部14と開口周縁部11aとの接続部
分14aが他の部分よりも肉厚が大きくなり、この部分
14aの樹脂量が他の部分よりも相対的に多くなる。こ
のため、この部分では、樹脂成形時に樹脂の表面が先に
冷却され、その後に内部が冷却されたときに、樹脂体積
の収縮によって、この部分の表面が凹むという、所謂
「ひけ」Xが発生する。図8にはこのような「ひけ」X
がシール溝に対応する灯具ボディ1の内面に生じた状態
を示しており、このような「ひけ」が発生すると、灯具
ボディ1の内面には開口11の周縁に沿って線状の「ひ
け」Xが生じることになり、この「ひけ」Xがレンズを
透して灯具の外部に露呈されると、灯具の外観上の見栄
えが低下されることになる。
【0005】特に、灯具ボディ1の内面を反射処理して
リフレクタとして構成した灯具の場合には、反射面の僅
かな凹凸でも光の反射量の相違となって表れるため、
「ひけ」Xが目立ち、灯具の外観上の見栄えの低下が顕
著なものとなる。更に、近年のように、レンズ面にレン
ズステップが形成されていない素透しの透明に近いクリ
アレンズを用いている灯具では、レンズ5を透して前記
した「ひけ」Xが極めて目立つようになる。
【0006】また、この「ひけ」Xがシール溝15の内
底面に生じ、この「ひけ」Xによってシール溝15の内
底面に凹凸が生じることもあり、この凹凸によりシール
溝15にシール材を充填する際にシール材の流れに滞留
が生じて気泡が発生し、この気泡によってシール材によ
るレンズの取着強度が低下され、かつこの部分のシール
性が低下されるという問題が生じることもある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、灯具ボディに設けたシ
ール溝が原因とされる「ひけ」の発生を防止した車両用
灯具を提供することにある。即ち、本発明の目的は、灯
具ボディにおける「ひけ」の発生を防止してその見栄え
を改善し、かつシール材によるレンズ取着強度の向上と
シール性の向上を図った車両用灯具を提供する。また、
本発明の他の目的は、灯具ボディのシール溝に沿って
「ひけ」が生じることがない車両用灯具の製造装置を提
供することにある。更に、本発明の目的は、灯具ボディ
のシール溝に沿って「ひけ」が生じることがない車両用
灯具の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用灯具は、
開口縁に沿ってレンズを取着するためのシール溝を有す
る灯具ボディの開口周縁部の外側に開口縁に沿って張出
部を一体に形成し、この張出部と前記開口周縁部との間
でシール溝を形成し、かつこの張出部と開口周縁部との
接続部分には肉盗み溝を形成したことを特徴とする。こ
こで、肉盗み溝は、張出部の外面でかつ灯具ボディの外
面に沿った部分に形成されることが好ましい。また本発
明の車両灯具の製造装置は、開口縁に沿ってレンズを取
着するためのシール溝を有する灯具ボディを樹脂成形す
るための金型装置において、開口周縁部と張出部との接
続部分には、この接続部分の肉厚を低減するための肉盗
み用の突条を有することを特徴とする。更に、本発明の
車両用灯具の製造方法は、灯具ボディを樹脂成形するた
めの金型装置には、灯具ボティの周縁部と張出部との接
続部分に相当する位置にその接続部分の肉厚を低減する
ための肉盗み用の突条を有しており、この突条により灯
具ボディの成形と同時に灯具ボディの周縁部と張出部と
の接続部分に肉盗み溝を形成することを特徴とする。
【0009】
【作用】シール溝を構成する開口周縁部と張出部との接
続部分に肉盗み溝を形成することにより、その部分の肉
厚を減少して樹脂量を低減させ、樹脂成形時における
「ひけ」の発生を防止し、灯具ボディの内面やシール溝
の内底面に凹部が発生して見栄えが低下することを防止
し、またシール材の充填効率を改善する。また、金型装
置のシール溝を成形する部分に、突条を形成することに
より、成形される灯具ボディのシール溝の部分に肉盗み
溝を形成し、その部分の肉厚を低減し、「ひけ」の発生
を抑制する。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明を自動車のフロントターンシグナル
ランプに適用した実施例の外観図、図2はその部分分解
斜視図、図3はその横断面図である。これらの図におい
て、灯具ボディ1は、図示を省略した自動車の左前方の
フェンダーに取着されるように、正面から左側面方向に
向けて前面開口11が彎曲された形状とされており、黒
色樹脂を用いた射出成形により形成している。また、こ
の灯具ボディ1の内面にはアルミニウムを薄く塗布して
反射処理を施しており、これにより灯具ボディ1の内面
をリフレクタ12として構成している。
【0011】更に、この灯具ボディ1の背面には小径の
電球挿通穴13が開設され、この挿通穴13には電球ソ
ケット2が嵌合取着されており、この電球ソケット2に
より灯具ボディ1内に電球3が支持されている。前記電
球ソケット2はバヨネット構造により灯具ボディ1の背
面側から前記挿通穴13に挿入されて嵌合される。ま
た、ここでは前記電球3は白色電球が用いられ、この電
球3を覆うようにアンバー色のキャップ4を電球3に被
せ、かつこのキャップ4の基端部4aを灯具ボディ1の
前記電球挿通穴13の周囲に設けた凹部14内に嵌入し
て固定させている。この場合、キャップ4は接着剤を用
いて灯具ボディ1に強固に固定してもよい。
【0012】一方、前記灯具ボディ1の前面開口11の
外側面には、図4に図2のA−A線に沿う拡大断面図を
示すように、開口11の周縁部11aに沿って断面形状
が略L字状をした張出部14を一体に形成しており、こ
の張出部14と前記開口周縁部11aとの間に開口周縁
に沿った凹状のシール溝15を形成している。また、こ
のシール溝15を形成する張出部14が灯具ボディ1の
開口周縁部11aに接続される部分14aには、灯具ボ
ディ1の背面側から開口周縁部11aの外面に沿うよう
に肉盗み溝16が形成され、この肉盗み溝16によって
前記接続部分14aの肉厚を減少させ、更にその部分の
樹脂体積を低減させている。ここでは、肉盗み溝16
は、断面形状が矩形となるように形成している。
【0013】そして、前記灯具ボディ1の前面開口11
には、自動車の左前方のフェンダーに沿った表面形状を
したレンズ5が取着される。このレンズ5は透明樹脂を
成形したものであり、彎曲形成されたレンズ部51には
所要のレンズステップが形成され、かつレンズ部51の
周囲にはレンズ面と略直交する方向に向けてシール脚部
52を突出形成している。このシール脚部52を前記シ
ール溝15に挿入し、シール溝15にホットメルト等の
シール材6を充填し、その後に硬化させることでレンズ
5を灯具ボディ1に取着している。
【0014】図5は前記灯具ボディ1を樹脂成形する金
型装置の全体構成を示す断面図であり、固定型101と
可動型102とで前記灯具ボディ1のキャビティ103
を形成し、このキャビティ103に臨む固定型101の
一部、即ち灯具ボディの背面側の一側部に樹脂を注入す
るためのゲート104を開口し、かつこれをランナー1
05及びスプルー108に接続している。このスプルー
108は金型をセットする図外の射出成形機に設けた射
出ノズルに接続されるものであることは言うまでもな
い。また、前記可動型102の一部には突出しピン10
6が設けられる。この突出しピン106はその基端部が
突出しプレート107に支持されており、灯具ボディの
成形後に可動型102を固定型101から分離させ、そ
の後に突出しプレート107を可動型102に向けて移
動させることで、可動型102に付着している成形後の
灯具ボディを突出しピン106の先端で突出して可動型
102から分離させるものである。
【0015】そして、図6に前記金型装置における灯具
ボディ1のシール溝15を成形する部分、即ち図5のB
部分を拡大図示するように、前記可動型102には張出
部14の背面側を成形する凹部102aが形成され、こ
れに対応する固定型101にはシール溝15を形成する
突部101aが形成され、これらの凹部102aと突部
101aとで略コ字型のキャビティ103aを画成す
る。そして、可動型102の前記凹部102aには、開
口縁部の背面に沿って微小寸法で突出し、かつ灯具ボデ
ィの開口周縁に沿って周状に延長される突条102bを
固定型101に向けて突出形成している。この突条10
2bは前記灯具ボディ1に設けた肉盗み溝16を成形す
るためのものであり、断面形状が矩形に形成されてい
る。
【0016】したがって、この金型を用いて灯具ボディ
を樹脂成形する際には、黒色樹脂をスプルー108及び
ランナー105を介してゲート104からキャビティ1
03内に注入する。注入された樹脂はキャビティ103
内に充填され、その後に固化される。固化後は可動型1
02を固定型101から後退させ、その後に突出しプレ
ート107を移動させ、可動型102に付着している成
形された灯具ボディを突出しピン106の先端で突出し
て可動型102から離型させる。
【0017】この成形に際し、灯具ボディ1のシール溝
15の部分においては、可動型102に設けた肉盗み用
の突条102bにより、張出部14が開口周縁部11a
に接続されている部分14aに肉盗み溝16が形成され
てその部分の樹脂量が低減される。このため、この部分
において成形された樹脂が先にその表面が固化され、そ
の後に内部が固化され、その際に体積が収縮するような
ことが生じても、肉盗み溝によって樹脂量が低減されて
いるため、その体積収縮の影響は少なくなる。したがっ
て、この接続部分14aにおける「ひけ」の発生が抑制
され、灯具ボディ1の開口周縁部11aの内面に、シー
ル溝15に沿って「ひけ」が生じることが防止される。
【0018】したがって、灯具ボディ1の内面が反射処
理されてリフレクタ12として構成されている場合で
も、またレンズ5がクリアレンズとして構成されている
場合でも、レンズ5を透して灯具ボディ1の内面が露呈
されたときに、その部分に「ひけ」による線状の凹部が
露呈されることはなく、灯具の外観上の見栄えが低下さ
れることは全くない。
【0019】また、シール溝15の内面にも「ひけ」が
生じることがないため、シール溝15の内底面に凹凸が
生じることもなく、シール溝15内にシール材6を充填
したときに凹凸によって充填性が損なわれ、シール材6
中に気泡等が生じてレンズ5の取着強度が低下され、あ
るいはこの部分でのシール性が低下される等の問題が生
じるとこもない。
【0020】更に、肉盗み溝16を形成することによ
り、灯具ボディ1の開口周縁部11aと張出部14の接
続部分14aにおける樹脂の冷却効率が改善されるた
め、張出部14における冷却効率も改善される。このた
め、シール溝15の取着強度を高めるべく張出部14を
厚肉に設計した場合でも、成形時に張出部14の樹脂の
冷却速度が他の部分よりも極端に遅くされることがな
く、冷却が遅いことが原因とされる張出部14の先端部
の変形(「よたり」)が生じることもない。
【0021】なお、本発明者の検討によれば、図4に示
すように、シール溝15を形成する部分における灯具ボ
ディ1の開口縁部11aの肉厚をt1とし、肉盗み溝1
6を形成したときの張出部14の肉厚をt2としたとき
に、 0.6<t2/t1<0.9 の範囲となるように設計を行うことが好ましい。両肉厚
の比がこの最大値よりも大きいと、張出部14における
冷却効率が小さく、前記したような「ひけ」を防止する
上で有効ではなくなる。一方、両肉厚の比がこの最小値
よりも小さいと、「ひけ」を防止する上では有効である
が、張出部14の強度が低下され、レンズ5の取着強度
が低下される。
【0022】なお、シール溝の内底面における凹凸がシ
ール材の充填に大きく影響しないような場合には、肉盗
み溝をシール溝の内底面に形成するようにしてもよい。
この場合には、肉盗み溝が灯具ボディの外部に露呈され
ることはなく、しかもシール溝内に充填されるシール材
によって肉盗み溝を埋めることができ、肉盗み溝を形成
したことによる灯具ボディの機械的な強度の低下を解消
することが可能となる。
【0023】また、前記実施例では灯具ボディの内面を
反射処理してリフレクタとして構成した例を示している
が、灯具ボディとは別体にリフレクタを有する灯具ボデ
ィにおいても、灯具ボディの内面の開口縁部がレンズを
透して外部から露呈されるような灯具に適用すれば、
「ひけ」による見栄えの低下を防止することができる。
【0024】更に、肉盗み溝の断面形状及びこれを成形
するための突条の断面形状は、テーパ状、円弧等の曲面
状に形成してもよい。特に、肉盗み溝の断面形状を曲面
状にすれば角部が生じなくなるため、応力が角部に集中
することによって生じる応力歪による割れや欠け等を未
然に防止することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シール溝
を有する灯具ボディの開口縁部の外側に開口縁に沿って
張出部を一体に形成して開口縁部との間でシール溝を形
成し、かつこの張出部と開口縁部との接続部分には肉盗
み溝を形成しているので、これらの接続部分の肉厚を肉
盗み溝によって減少させて樹脂量を低減させることがで
き、これにより樹脂成形時における「ひけ」の発生を防
止する。したがって、灯具ボディの内面に凹部が発生し
て、これがレンズを透して灯具の外部に露呈されること
により見栄えの低下を防止し、かつシール溝の内底面に
凹部が発生してシール溝に充填するシール材中に気泡が
発生することが原因とされるレンズ取着強度の低下とシ
ール性の低下を改善することができる効果がある。
【0026】また、本発明の車両灯具の製造装置は、開
口縁に沿ってレンズを取着するためのシール溝を有する
灯具ボディを樹脂成形するための金型装置において、開
口縁部と張出部との接続部分には、この接続部分の肉厚
を低減するための肉盗み用の突条を有しているので、従
来の既存の金型装置に肉盗み溝を形成するための突条を
付加するだけで、成形される灯具ボディのシール溝の部
分に肉盗み溝を形成でき、灯具ボディにおける「ひけ」
の発生を防止して、灯具の見栄えやレンズ取着強度を改
善した灯具を樹脂成形することが可能となる。
【0027】更に、本発明の車両用灯具の製造方法は、
灯具ボティの周縁部と張出部との接続部分に相当する位
置にその接続部分の肉厚を低減するための肉盗み用の突
条を金型装置に設け、この金型装置を用いて樹脂成形を
行うことにより、突条により灯具ボディの成形と同時に
灯具ボディの周縁部と張出部との接続部分に肉盗み溝を
形成することができる。したがって、従来と同様な樹脂
成形を行うだけで、「ひけ」の発生を防止した信頼性に
優れた灯具ボディを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をフロントターンシグナルランプに適用
した一実施例の全体構成を示す外観図である。
【図2】図1の灯具の部分分解斜視図である。
【図3】図1の灯具の横断面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図5】灯具ボディを成形するための金型装置の全体構
成を示す断面図である。
【図6】図5のB部の拡大図である。
【図7】従来の灯具の一例を示す一部破断斜視図であ
る。
【図8】図7のC−C線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 電球ソケット 3 電球 4 キャップ 5 レンズ 11 全面開口 11a 開口周縁部 14 張出部 15 シール溝 16 肉盗み溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディの開口縁に沿って凹状のシー
    ル溝を有し、この溝内に前記開口を覆うレンズのシール
    脚部を挿入して両者を一体化する構成の車両用灯具にお
    いて、前記灯具ボディの開口周縁部の外側に開口縁に沿
    って張出部を一体に形成し、この張出部と前記開口周縁
    部との間でシール溝を形成し、かつこの張出部と開口周
    縁部との接続部分には肉盗み溝を形成したことを特徴と
    する車両用灯具。
  2. 【請求項2】 灯具ボディの内面が反射処理されてリフ
    レクタとして構成されてなる請求項1の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 肉盗み溝は、張出部の外面でかつ灯具ボ
    ディの外面に沿った部分に形成されてなる請求項1また
    は2の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 灯具ボディの開口縁に沿って、その外側
    に張出部を一体に有し、この張出部と灯具ボディの開口
    縁部との間にレンズを取着するためのシール溝を構成し
    てなる車両用灯具の灯具ボディを樹脂成形する金型装置
    において、前記開口周縁部と張出部との接続部分には、
    この接続部分の肉厚を低減するための肉盗み用の突条を
    有してなる車両用灯具の製造装置。
  5. 【請求項5】 灯具ボディの開口縁に沿って、その外側
    に張出部を一体に有し、この張出部と灯具ボディの開口
    縁部との間にレンズを取着するためのシール溝を構成し
    てなる車両用灯具の灯具ボディを樹脂成形するに際し、
    前記樹脂成形を行うための金型装置には、前記灯具ボテ
    ィの周縁部と張出部との接続部分に相当する位置に前記
    接続部分の肉厚を低減するための肉盗み用の突条を有
    し、この突条により前記灯具ボディの成形と同時に灯具
    ボディの周縁部と張出部との接続部分に肉盗み溝を形成
    することを特徴とする車両用灯具の製造方法。
JP6104293A 1994-04-20 1994-04-20 車両用灯具とその製造装置及び製造方法 Pending JPH07288010A (ja)

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