JP2768074B2 - 灯 具 - Google Patents

灯 具

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JP2768074B2
JP2768074B2 JP3227928A JP22792891A JP2768074B2 JP 2768074 B2 JP2768074 B2 JP 2768074B2 JP 3227928 A JP3227928 A JP 3227928A JP 22792891 A JP22792891 A JP 22792891A JP 2768074 B2 JP2768074 B2 JP 2768074B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V9/00Elements for modifying spectral properties, polarisation or intensity of the light emitted, e.g. filters
    • F21V9/06Elements for modifying spectral properties, polarisation or intensity of the light emitted, e.g. filters for filtering out ultraviolet radiation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/10Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
    • F21S41/14Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source characterised by the type of light source
    • F21S41/17Discharge light sources
    • F21S41/172High-intensity discharge light sources
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/38Devices for influencing the colour or wavelength of the light
    • H01J61/40Devices for influencing the colour or wavelength of the light by light filters; by coloured coatings in or on the envelope
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/20Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S41/25Projection lenses

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を用いた灯具に
係わり、特に点灯直後と定常状態とでスペクトル分布の
異なる灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】放電灯を灯具の光源として用いた場合、
放電灯内部の発光金属の成分により、特定の波長に輝線
状のスペクトルが発生する。このような輝線状スペクト
ルによって、発光の色温度特性が支配されるために、青
味が強くなるなど良好な演色性が得られない。
【0003】このような問題点を解決するために、特開
平2−256153号公報に記載されたものが知られて
いる。この装置は、放電灯に多層干渉膜(ハイパスフィ
ルタ)を設置し、所定の波長よりも短い波長の光を吸収
することにより、点灯中の演色性を改善しようとするも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】放電灯の発光金属とし
て、ナトリウム(Na)、スカンジウム(Sc)、スズ
(Sn)のようなハロゲン化物および水銀(Hg)を利
用した場合、通常の発光状態では、図10の破線bのよ
うに、連続的なスペクトル分布を有する白色の発光とな
る。
【0005】しかしながら、点灯開始後の数秒間から数
十秒間は、放電灯内部の温度が低く水銀による発光が支
配的である。そのため、この期間の発光では図10に実
線aで示すように、波長405[nm],436[n
m],546[nm],578[nm]で輝線状スペク
トルが発生する。したがって、このような発光において
は青味の強い演色性となる。
【0006】そのため、上記の装置のように単純なハイ
パスフィルタを用いた場合、点灯直後の過渡状態におい
ては546[nm](緑)の波長成分が充分に除去され
ず、良好な演色性が得られないという問題点があった。
そして、車両用前照灯のように頻繁に点消灯を行なう場
合、過渡状態での使用頻度が増加する。したがって、例
えば車両用前照灯として使用した場合、前方の風景が緑
色の強い光で照射されるので運転者に違和感を与えた
り、運転者の目が疲れ易くなってしまう恐れがあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、点灯直後の過渡状態における演色性
が優れた灯具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内部に水銀およびハロゲン化物が封入された放電灯と、
前記放電灯から放射される光の光路上に設置され、43
6[nm],546[nm]近傍の波長に対する透過率
が、578[nm]近傍および436[nm]と546
[nm]との間の波長に対する透過率よりも低くなる光
学フィルタと、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、内部に水銀
およびハロゲン化物が封入された放電灯と、前記放電灯
から放射される光の光路上に設置され、436[n
m],546[nm]近傍の波長に対する透過率が、5
78[nm]近傍および436[nm]と546[n
m]との間の波長に対する透過率よりも低くなる光学フ
ィルタと、前記放電灯から放射される光の光路上に、前
記光学フィルタとともに設置され、436[nm]近傍
および436[nm]よりも短い波長に対する透過率
が、436[nm]近傍を除いた436[nm]よりも
長い波長に対する透過率よりも低くなる半透明部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の発明は、内部に水銀
およびハロゲン化物が封入された放電灯と、前記放電灯
から放射された光を反射し、焦点に集束させるリフレク
タと、前記焦点を中心とする球面形状をなし、前記放電
灯から放射される光の光路上に設置され、436[n
m],546[nm]近傍の波長に対する透過率が、5
78[nm]近傍および436[nm]と546[n
m]との間の波長に対する透過率よりも低くなる光学フ
ィルタと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によると、放電灯が点灯さ
れた直後は、放電灯内部の温度が低いために、水銀によ
る発光が支配的である。したがって、放電灯から放射さ
れる光のスペクトル分布は、405[nm],436
[nm],546[nm],578[nm]に輝線状ス
ペクトルを有する。これらの輝線状スペクトルのうち4
36[nm],546[nm]成分は、放電灯から放射
された光が光学フィルタに入射したとき、光学フィルタ
によって弱められる。一方、578[nm]の波長成分
および436[nm]と546[nm]との中間の波長
成分は、光学フィルタを透過する。その結果、光学フィ
ルタを透過した光のスペクトル分布は、連続的な分布と
なり、白色の発光となる。
【0012】なお、405[nm]の波長成分は人間の
目ではほとんど視認できないので、演色性に対する影響
は無視することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によると、光学
フィルタおよび半透明部材によって、436[nm]付
近および436[nm]よりも短い波長は、請求項1記
載の発明よりも、さらに弱められる。したがって、43
6[nm]の輝線スペクトルもまた請求項1記載の発明
よりも減衰される。
【0014】そして、請求項3記載の発明によると、請
求項1記載の発明に加えてリフレクタを設置した。した
がって、放電灯から放射された光はリフレクタによって
焦点に集束し、焦点より再び発散して放射される。この
ような光は、焦点を点光源とする光と見なすことができ
る。焦点を中心とする球面状の光学フィルタに対し上記
の光はいずれも垂直に入射する。したがって、入射角の
偏差による光学フィルタの透過率の誤差を抑えることが
でき、輝線スペクトルが請求項1記載の発明よりも効率
よく減衰される。
【0015】
【実施例】図1から図6に基づいて本発明の第1の実施
例について説明する。本実施例は、本発明装置を車両用
の前照灯に用いたものである。図1において、1は放電
灯バルブであり、2は凹面形状のリフレクタである。放
電灯バルブ1は、口金6によってリフレクタ2およびハ
ウジング8に固定されている。また、放電灯バルブ1の
放電点は、リフレクタ2の中心軸上であり、焦点よりも
開口部側に設定されている。なお、放電灯バルブ1は図
示省略の駆動回路に接続されている。放電灯バルブ1は
駆動回路により電源を供給されて発光する。そして、放
電灯から放射された光は、リフレクタ2によって反射さ
れる。
【0016】10はステーであり、リフレクタ2の開口
部から灯具前方に設置されている。ステー10の中間に
はシェード7がステー10に対して垂直に設置されてい
る。なお、シェード7の先端は、放電灯バルブ1から放
射された光がリフレクタ2で反射されて焦点を結ぶ位置
と、ほぼ一致している。
【0017】4,5はそれぞれガラス板および光学フィ
ルタとしての光学薄膜である。光学薄膜5は酸化珪素
(SiO2)、酸化チタン(TiO2)あるいはこれらの
混合物などからなる。そして、光学薄膜5は、真空蒸着
法、スパッタ法、ディッピング法などによりガラス板4
の表面に形成される。表面に光学薄膜5が形成されたガ
ラス板4は、リフレクタ2の中心軸と垂直になるよう
に、ステー10の先端付近に設置される。したがって、
リフレクタ2で反射され、シェード7の先端付近を通過
した光は、光学薄膜5に入射する。そして、特定の波長
成分の光が光学薄膜5およびガラス板4を透過する。
【0018】3は凸レンズである。凸レンズ3はステー
10の先端に、リフレクタの中心軸と凸レンズ3の中心
軸とが一致するように設置されている。光学薄膜4およ
びガラス板4を透過した光は凸レンズ3によって所定の
配光分布に成形される。9は透明カバーであり、ハウジ
ング8の前方に設置されている。凸レンズ3によって所
定の配光分布となった光は、透明カバー9を透過して前
方に放射される。
【0019】次に、図2および図3に基づいて光学薄膜
5について説明する。放電灯バルブ1の点灯開始後数秒
間から十数秒間は、図10に実線aで示すように、波長
405[nm],436[nm],546[nm],5
78[nm]で輝線状スペクトルが発生し青味の強い発
光となる。
【0020】このような発光から白色光を得るために
は、少なくとも436[nm]付近および546[n
m]付近の波長成分を、578[nm]付近の波長成分
よりも小さい光量とする必要がある。また、光学薄膜5
による光量低下を抑えるため、436[nm]と546
[nm]との間の波長成分および546[nm]より長
い波長成分の光量を大きくすることが必要である。
【0021】すなわち、光学薄膜5は以下のような特性
を有することが条件となる。 (1) 480[nm]付近で透過率が極大となる。 (2) 436[nm]および546[nm]付近で透
過率が極小となる。 (3) 546[nm]より長い波長域では、436
[nm]付近よりも高い透過率を有する。
【0022】このような条件を満たす光学薄膜5を干渉
フィルタによって実現する場合について説明する。干渉
フィルタの表面に継続して入射した光は、裏面で反射さ
れる。そして、反射光と、新たな入射光との位相差によ
り干渉が起きる。この干渉により、ある波長に対しては
透過率が高くなり、他の波長に対しては透過率が低くな
る。単層の干渉フィルタの厚さd[nm]、屈折率n、
および入射する光の波長λ[nm]が、 4n・d/λ=2k (kは整数) ・・・(イ) の関係にあるとき、透過率が高くなる。一方、 4n・d/λ=2k+1 ・・・(ロ) の関係のときには、透過率は低くなる。
【0023】したがって、式(イ)に(1)の条件を当
てはめると、 2・n0・d0=480・k0 (k0は整数) ・・・(ハ) となる。ただし、n0およびd0は光学薄膜5の屈折率お
よび厚さである。
【0024】また、光学薄膜5によって透過率が低くな
る波長をλbとして、式(ロ)に(2)の条件を当ては
めると、 λb=4・n0・d0/(2k1+1) (k1は整数) ・・・(ニ) となる。そして、式(ニ)に式(ハ)を代入する。
【0025】 λb=960k0/(2k1+1) ・・・(ホ) 式(ホ)において、k0,k1の組み合わせについてλb
の値を求めた結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1よりk0,k1の組み合わせの中では、
(k0,k1)=(4,3),(4,4),(5,4),
(5,5),(6,5),(6,6)のとき、上記の
(2)の条件を十分に満たす。したがって、式(ハ)よ
り、 n0・d0=960,1200,1440 ・・・(ヘ) が求められる。
【0028】さらに(3)の条件を考慮すると、所定の
調整幅が必要となる。本実施例においては、それぞれ1
割弱の調整幅として、 n0・d0=960±70,1200±90,1440±100 ・・・(ト) とした。したがって、式(ト)を満たすn0・d0の値を
選ぶことにより上記の3つの条件を満たす単層の光学薄
膜5が得られる。なお、n0,d0の各値の組み合わせは
色味補正の程度、許容される光量低下、製造の工程など
により適正値を選ぶものとする。
【0029】また、図2に示すように、光学薄膜5を2
層とした場合も、同様にして屈折率および膜厚を設定す
る。図2において、第1層5aの屈折率および膜厚をn
1,d1とし、第2層5bの屈折率および膜厚をn2,d2
としたとき、 n1・d1+n2・d2=P n1・d1=ka・P/k0 (kaは整数、k0=4,5,6) n2・d2=kb・P/k0 (kbは整数、k0=4,5,6) (ただし、P=960±70,1200±90,1440±100) ・・・(チ) となる。図2の光学薄膜5においては、第1層5aの屈
折率n1を1.6、膜厚d1を160[nm]とし、第2
層5bの屈折率n2を2.4、膜厚d2を390[nm]
とした。
【0030】上記図2の光学薄膜5の波長に対する透過
率特性は図3に示すようになる。したがって、放電灯バ
ルブ1が点灯した直後では、水銀の発光による輝線状ス
ペクトルのうち436[nm]および546[nm]の
波長成分の一部が反射され光学薄膜5を透過しない。ま
た、578[nm]の輝線状スペクトルは90パーセン
ト近くが透過する。なお、405[nm]の波長成分の
光は、人間の目ではほとんど視認できないので、演色性
への影響は無視できる。その結果、図1に示した透明カ
バー9から放射される光の青味が低減し、ほぼ白色の光
が放射される。
【0031】以上のように第1の実施例によれば、43
6[nm]および546[nm]付近の波長成分に対し
ては低透過率となり、578[nm]付近の波長成分に
対しては高透過率となる光学薄膜5をガラス板4表面に
形成し、放電灯バルブ1から放射された光をリフレクタ
2で反射し、この光を光学薄膜5に入射させ、その後凸
レンズ3より放射させるようにした。
【0032】そのため、放電灯バルブ1の点灯直後に、
白色の発光が得られ、演色性が向上するという効果が得
られる。その結果、過渡状態と定常状態における色味の
変化によって運転者に与えられる負担を軽くすることが
できるという効果が得られる。また、480[nm]付
近での透過率を高くしたために、灯具としての光量の低
下を抑えるとともに緑色も除去することができるという
効果が得られる。さらに、光学薄膜5として干渉フィル
タを使用したために、着色したフィルタを用いたときに
比べ、低透過率とする波長を選択する自由度が向上する
とともに、所定の波長に対する透過率を高くすることが
容易となる。
【0033】なお、放電灯バルブ1の形状や放射される
光の照度分布およびシェード7の位置や形状によって、
光学薄膜5に入射する光の照度分布は、図4のようにな
ることがある。すなわち、中心から離れた位置Aで照度
が極大となり、中心位置で照度が極小となる。このと
き、光学薄膜5に入射する光エネルギは位置Aで最大と
なる。位置Aにおける光学薄膜5に対する光の入射角を
θ1とすると、光学薄膜5は入射角θ1の光に対して図
3のような透過率特性を有するようにすれば、効率よく
演色性の補正を行うことができる。すなわち、上記の式
(イ)および式(ロ)を、 4n・d/λ=2k・cosθ1 ・・・(リ) 4n・d/λ=(2k+1)・cosθ1 ・・・(ヌ) として、nおよびdを決定すればよい。
【0034】なお、本実施例では、ガラス板4の表面に
光学薄膜5を形成したが、図5に示すように凸レンズ3
の表面に光学薄膜5を形成するようにしても良い。この
場合は、ガラス板4は不要となり、図1の装置と同様の
効果を、少ない部品数で得ることができる。
【0035】また、第1の実施例ではガラス板4を平面
としたが、これに限るものではない。すなわち、図6に
示すように焦点Oを中心とする球面形状のガラス板14
を用い、ガラス板14の表面に光学薄膜5と同様の特性
を有する光学薄膜15を形成しても良い。この場合、放
電灯バルブ1から放射された光の大部分は、光学薄膜1
5に垂直入射する。そのため、入射角の差による透過特
性の誤差を低減することができるという効果が得られ
る。
【0036】次に、図7および図8に基づいて第2の実
施例について説明する。本実施例は第1の実施例で用い
たガラス板4と光学薄膜5のかわりに半透明部材24と
光学薄膜25を用いている。その他の構成は、図1に示
した灯具と同様の構成である。
【0037】図7において、半透明部材24は、シャー
プカットフィルタと呼ばれるハイパス光学フィルタ(例
えば、東芝ガラスY−43,Y−44,Y−55)であ
る。半透明部材24の透過率特性は、図8の実線aに示
すように、436[nm]付近で透過率が低く、かつ5
78[nm]付近で透過率が高くなっている。
【0038】半透明部材24の表面には、第1の実施例
の光学薄膜5と同様の方法で光学薄膜25が形成されて
いる。光学薄膜25の屈折率n3および膜厚d3は、 4n3・d3/546=2k3+1 (k3は整数) ・・・(ル) の関係を満たしている。したがって、光学薄膜25の透
過率特性は図8の波線bに示すように、546[nm]
で低透過率となり、578[nm]で高透過率となる。
そして、半透明部材24と光学薄膜25に両方による透
過率特性は、図8の一点鎖線cに示すように、436
[nm]、546[nm]で低透過率となり、578
[nm]で高透過率となる。
【0039】上記の半透明部材24および光学薄膜25
は、図1におけるガラス板4と光学薄膜5と同じ位置に
設置される。
【0040】以上の構成によると、点灯直後に放電灯バ
ルブ1から放射された光は半透明部材24および光学薄
膜5に入射する。そして、436[nm]、546[n
m]の波長成分の光は半透明部材24および光学薄膜2
5によって遮られ、578[nm]の波長成分の光は半
透明部材24および光学薄膜25を透過する。
【0041】以上説明したように第2の実施例による
と、436[nm]付近で透過率が低く578[nm]
付近で透過率が高い半透明部材24の表面に、546
[nm]で低透過率となり578[nm]で高透過率と
なる光学薄膜25を形成し、半透明部材24および光学
薄膜25に放電灯バルブ1からの光を入射させるように
した。
【0042】そのため、第1の実施例と同様の効果が得
られるとともに、半透明部材24によって436[n
m]付近の輝線状スペクトルの透過率がさらに低下する
ので、演色性が一層向上するという効果が得られる。
【0043】なお、半透明部材24および光学薄膜25
の形状を図6の装置のように球面形状にしても良い。
【0044】図9に基づき第3の実施例について説明す
る。本実施例では第1の実施例の光学薄膜5と同様の方
法により、ガラス板34の両面に光学薄膜35,36が
形成されている。その他の構成は、図1に示した灯具と
同様の構成である。
【0045】光学薄膜35の屈折率および膜厚をn4
4とし、光学薄膜36の屈折率および膜厚をn5,d5
とすると、 4n4・d4/546=2k4+1 (k4は整数) ・・・(ヲ) 4n5・d5/546=2k5+1 (k5は整数) ・・・(ワ) の関係が成り立っている。したがって、光学薄膜35,
36の透過率特性はいずれも346[nm],546
[nm]で低透過率となり、578[nm]で高透過率
となる。
【0046】上記のガラス板34および光学薄膜35,
36は、図1におけるガラス板4および光学薄膜5と同
じ位置に設置される。
【0047】以上の構成によると、点灯直後に放電灯バ
ルブ1から放射された光は半透明部材36に入射する。
そして、436[nm],546[nm]の波長成分の
光の一部は光学薄膜36表面で反射され、578[n
m]の波長成分の光の大部分は光学薄膜36を透過し、
ガラス板34に入射する。ガラス板34に入射した光は
ガラス板34を透過し、光学薄膜35に入射する。そし
て、436[nm],546[nm]の波長成分の光の
一部は光学薄膜35表面で反射され、578[nm]の
波長成分の光の大部分は光学薄膜35を透過する。光学
薄膜35を透過した光は、その後、凸レンズ3によって
所定の配光分布に成形されて、前方に放射される。
【0048】なお、ガラス板34の厚さは1〜2[m
m]程度である。そのため、ガラス板34と光学薄膜3
5との境界面で反射された光と、ガラス板34と光学薄
膜36との境界面に入射する光との間で、干渉はほとん
ど起こらない。
【0049】以上のように第2の実施例によると、ガラ
ス板34の両面に546[nm]で低透過率となり57
8[nm]で高透過率となる光学薄膜35,36を形成
し、光学薄膜35,36に放電灯バルブ1からの光を入
射させるようにした。
【0050】そのため、第1の実施例と同様の効果が得
られるとともに、光学薄膜を2枚使用したために436
[nm]付近の輝線状スペクトルの透過率がより低下す
るので、演色性がさらに向上するという効果が得られ
る。
【0051】なお、ガラス板34および光学薄膜35の
形状を図6の装置のように球面形状にしても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、436[nm]および546[nm]付近の
波長成分に対しては低透過率となり、578[nm]付
近の波長成分に対しては高透過率となる光学フィルタ
に、放電灯から放射された光を入射させるようにした。
そのため、放電灯の点灯直後に、白色の発光が得られ、
演色性が向上するという効果が得られる。その結果、過
渡状態と定常状態における色味の変化によって運転者に
与えられる負担を軽くすることができるという効果が得
られる。また、480[nm]付近での透過率を高くし
たために、灯具としての光量の低下を抑えることができ
るという効果が得られる。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の構成に加えて、436[nm]近傍お
よび436[nm]より小さい波長に対して透過率が低
い半透明部材を設置した。そのため、請求項1記載の発
明よりも、436[nm]の波長成分に生じる輝線スペ
クトルが、さらに弱められる。したがって、放電灯直後
に青みがより抑えられ、演色性が一層向上するという効
果が得られる。
【0054】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の構成に加えて、放電灯から放射された
光をリフレクタによって焦点に集束させるとともに、焦
点を中心とする球面状の光学フィルタを設置した。その
ため、放電灯から放射された光は、光学フィルタに垂直
入射する。その結果、入射角の差による透過特性の誤差
を防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示す断面図。
【図2】第1の実施例の2層の光学薄膜5の構成を示す
断面図。
【図3】第1の実施例の光学薄膜5の透過率特性を示す
図。
【図4】第1の実施例の光学薄膜5上の照度分布を示す
図。
【図5】第1の実施例の構成を示す断面図。
【図6】第1の実施例の構成を示す断面図。
【図7】第2の実施例の構成を示す部分断面図。
【図8】第2の実施例の半透明部材24および光学薄膜
25の透過率特性を示す図。
【図9】第3の実施例の構成を示す部分断面図。
【図10】放電灯のスペクトル分布特性を示す図。
【符号の説明】
1 放電灯バルブ 2 リフレクタ 3 凸レンズ 4 ガラス板 5 光学薄膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に水銀およびハロゲン化物が封入され
    た放電灯と、 前記放電灯から放射される光の光路上に設置され、43
    6[nm],546[nm]近傍の波長に対する透過率
    が、578[nm]近傍および436[nm]と546
    [nm]との間の波長に対する透過率よりも低くなる光
    学フィルタと、を備えたことを特徴とする灯具。
  2. 【請求項2】内部に水銀およびハロゲン化物が封入され
    た放電灯と、 前記放電灯から放射される光の光路上に設置され、43
    6[nm],546[nm]近傍の波長に対する透過率
    が、578[nm]近傍および436[nm]と546
    [nm]との間の波長に対する透過率よりも低くなる光
    学フィルタと、 前記放電灯から放射される光の光路上に、前記光学フィ
    ルタとともに設置され、436[nm]近傍および43
    6[nm]よりも短い波長に対する透過率が、436
    [nm]近傍を除いた436[nm]よりも長い波長に
    対する透過率よりも低くなる半透明部材と、を備えたこ
    とを特徴とする灯具。
  3. 【請求項3】内部に水銀およびハロゲン化物が封入され
    た放電灯と、 前記放電灯から放射された光を反射し、焦点に集束させ
    るリフレクタと、 前記焦点を中心とする球面形状をなし、前記放電灯から
    放射される光の光路上に設置され、436[nm],5
    46[nm]近傍の波長に対する透過率が、578[n
    m]近傍および436[nm]と546[nm]との間
    の波長に対する透過率よりも低くなる光学フィルタと、
    を備えたことを特徴とする灯具。
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