JPH07287522A - ラベル - Google Patents

ラベル

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JPH07287522A
JPH07287522A JP8051294A JP8051294A JPH07287522A JP H07287522 A JPH07287522 A JP H07287522A JP 8051294 A JP8051294 A JP 8051294A JP 8051294 A JP8051294 A JP 8051294A JP H07287522 A JPH07287522 A JP H07287522A
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JP
Japan
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label
layer
adherend
adhesive
attached
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JP8051294A
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Inventor
Makoto Kano
真 鹿野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベル表面の平面を保ち、ひいては製品の商
品性を高め得るラベルを提供する。 【構成】 樹脂素材からなる被着体25に貼り付けられ
る薄膜のラベルであって、プラスチックフィルムからな
る基材層21と、所定事項を表記した印刷面層22と、
被着体25に対して貼り付けられる接着剤層24とを有
するラベル20において、被着体25から発生した気体
を排出する通気層Tを設ける。この通気層Tは、接着剤
層24の一部に設けた通気通路26により形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、家電製品など
に貼り付けられ機銘板として用いられるラベルに係り、
さらに詳しくは、ラベル表面の平面を維持して商品性を
高めたラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ、VTRなどの一般家電製品や車
載用製品には、製品の型番号や名称、使用条件、注意書
および社名などを表記した機銘板が取り付けられてい
る。この種の機銘板としては、近年では、接着剤により
製品の表面に貼り付けるようにした薄膜のラベルが用い
られている。図12は、従来のラベルの構造を拡大して
示す断面図である。図示するように、ラベル10は、プ
ラスチックフィルムなどの基材層11、この基材層11
の図中上側に形成され所定事項を表記した印刷面層1
2、基材層11の図中下側に形成されたアルミ蒸着層1
3と接着剤層14などからなる積層構造を有している。
そして、ラベル10は、被着体15の表面に、前記接着
剤層14を介して貼り付けられている。被着体15とし
ては、製品の外観を構成すると共に樹脂素材から成形さ
れる筐体などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラベル10が貼り付け
られる被着体15が樹脂素材からなり、さらに電気製品
のように被着体15の温度が比較的高温(約40℃以
上)になる場合には、被着体15から微量ながら気体が
発生している。このように気体が発生しても、当該気体
が雰囲気中に拡散すれば、ラベルには何ら支障は生じな
い。しかしながら、従来のラベル10はその全面が接着
面となっており、また被着体15の表面が平滑面あるい
は凹凸の細かい面となっており、さらには基材層11を
形成するプラスチックフィルムが通気性に劣っているこ
とから、図13に示すように、被着体15から発生した
気体が基材層11と被着体15との間16に閉じ込めら
れ、ラベル10の表面が凸形状に盛り上がり膨れてしま
っていた。このようにラベル表面の平面が保たれない
と、ラベル10自体のみならず、これを貼り付けた製品
の商品性の低下を招来する。そこで、本発明は、ラベル
表面の平面を保ち、ひいては製品の商品性を高め得るラ
ベルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、樹脂素材からなる被着体に貼り付けられる
薄膜のラベルであって、プラスチックフィルムからなる
基材層と、所定事項を表記した印刷面層と、前記被着体
に対して貼り付けられる接着剤層とを有するラベルにお
いて、前記被着体から発生した気体を排出する通気層を
設けたことを特徴とするラベルである。また、前記通気
層は、前記接着剤層の一部に設けた通気通路により形成
すると良い。また、前記通気層は、前記基材層と前記接
着剤層との間に介装した通気性素材により、例えば紙材
により、形成しても良い。さらに、前記通気層は、前記
被着体のラベル貼付部を凹凸形状にして構成される通気
通路により形成しても良い。
【0005】
【作用】ラベルを被着体に貼り付けると、被着体から発
生した気体は、通気層を通って雰囲気中に排出され、基
材層と被着体との間に閉じ込められることがなくなり、
ラベル表面が膨れることが防止される。この結果、ラベ
ル表面の平面が保たれ、ラベル自体のみならず、これを
貼り付けた被着体の商品性が高まる。さらに、基材層と
接着剤層との間に介装した通気性素材により通気層を形
成したラベルによれば、ラベル自体の腰が強くなるの
で、貼付作業時の取扱いが容易になる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るラベルを図面を参照しつ
つ説明する。図1(A)(B)は、本発明の第1実施例
に係るラベル20を示す平面図およびB−B線に沿う断
面図、同図(C)(D)は、ラベル20を被着体25に
貼り付けた状態を示す平面図およびD−D線に沿う断面
図である。本発明に係るラベル20は、樹脂素材からな
る被着体25に貼り付けられる薄膜のラベルであって、
プラスチックフィルムからなる基材層21と、所定事項
を表記した印刷面層22と、被着体25に対して貼り付
けられる接着剤層24とを有し、さらに、被着体25か
ら発生した気体を排出する通気層Tが設けられている。
第1実施例のラベル20にあっては、前記通気層Tは、
接着剤層24の一部に設けた通気通路26により形成さ
れている。つまり、接着剤層24における接着剤の一部
分を格子状に削除して、接着剤が存在する部分27と、
接着剤が無い部分28とを形成し、この接着剤が無い部
分28により通気通路26を形成してある。なお、通気
通路26は、ラベル20が被着体25に貼り付けられた
際に当該ラベル20の内方部分と雰囲気とを連通する通
路であれば良く、接着剤の一部分を削除する形状は図示
例のような格子状に限定されるものではなく、種々の形
状に適宜変形可能である。ラベル20の基材層21は、
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
などからなり、基材層21の厚さは、0.05mm〜
0.25mmである。また、接着剤としては、例えば、
アクリル系感圧性接着剤、酸化重合型接着剤あるいは紫
外線硬化型(UV系)接着剤などが使用され、シルクス
クリーン印刷によって基材層21に塗布される。接着剤
層24の厚さは、0.01mm〜0.03mmである。
接着剤が無い部分28の幅寸法w(図1(A)参照)
は、0.5mm〜3.0mm程度が好ましい。その理由
は、0.5mmよりも小さくすると、接着剤を印刷する
場合に、シルクスクリーン印刷の版が目詰りし易くな
り、品質面で不安定なラベルとなる虞があるためであ
る。また、3.0mmよりも大きくすると、接着剤が存
在する部分が少なくなってラベルの接着面積が減少し、
所定の接着強度を得ることができない虞があるためであ
る。一方、ラベル20が貼り付けられる被着体25とし
ては、一般家電製品や車載用製品などの樹脂製筐体が例
示できる。被着体25は、例えば、変性ポリフェニレン
エーテル、ポリフェニレンオキサイドなどからなり、そ
の厚さは、0.5mm以上である。本実施例のラベル2
0を被着体25に貼り付けると、図1(C)(D)に示
すように、接着剤層24に設けた通気通路26により通
気層Tが形成されているため、被着体25の温度が比較
的高温(約40℃以上)となり当該被着体25から気体
が発生しても、この気体は通気通路26(通気層T)を
通って雰囲気中に排出されることになる。このため、被
着体25から発生した気体が基材層21と被着体25と
の間に閉じ込められることはなく、ラベル20の表面が
凸形状に膨れることがない。したがって、ラベル表面の
平面が保たれ、ラベル20自体のみならず、これを貼り
付けた製品の商品性が高まる。
【0007】次に、第1実施例に係るラベル20の製造
工程を図2に基づいて概説する。まず、プラスチックフ
ィルム基材21に、通気通路26が形成されるように、
シルクスクリーン印刷機械により接着剤を例えば格子状
に塗布する。形成された接着剤層24に、ラミネート貼
付機によりセパレータ29(シリコン含浸剥離紙など)
を貼り付ける。次いで、輪転機械などの印刷機によりプ
ラスチックフィルム基材21の表面に印刷する。この工
程で、製品の型番号などの所定事項を表記した印刷面層
22が形成される。印刷面層22の表面には、ラミネー
ト貼付機によりラミネート30(ポリエステルフィルム
など)を貼り付ける。そして、切断刃31を備えた上下
動自在なカット機(抜型)32によりハーフカットを行
い、余白(不用部)を剥がせば、セパレータ29に貼り
付けられた状態の複数個のラベル20が完成する。ラベ
ル20を使用する際には、当該ラベル20をセパレータ
29から剥がし取って、被着体25に貼り付ける。
【0008】図3(A)(B)は、本発明の第2実施例
に係るラベル20aを示す平面図およびB−B線に沿う
断面図、同図(C)(D)は、ラベル20aを被着体2
5に貼り付けた状態を示す平面図およびD−D線に沿う
断面図である。この第2実施例も、前述した第1実施例
と同様に、接着剤層24の一部に設けた通気通路26a
により通気層Tが形成されているが、通気通路26aの
形成方法が第1実施例とは異なっている。つまり、接着
剤が塗布された面上に格子状に印刷を施し、印刷体35
がない部分(接着剤が露呈した部分)と、印刷体35が
ある部分(接着剤が覆われた部分)とを形成し、この印
刷体35が被着体25に接着しないようにすることによ
り、通気通路26aが形成されるようにしてある。な
お、第1実施例と同様に、通気通路26aを形成するた
めの印刷パターンは、図示例のような格子状に限定され
るものではなく、種々の形状に適宜変形可能である。接
着剤を覆う印刷体35としては、紫外線硬化型(UV
系)インクや酸化重合型インクなどが使用され、シルク
スクリーン印刷によって接着剤の面上に印刷される。印
刷体35の厚さは、極めて薄い約0.005mmであ
る。なお、ラベル20aの基材層21、接着剤および被
着体25の材質や厚さは、第1実施例と同様である。さ
らに、印刷体35の幅寸法w(図3(A)参照)も、前
述した理由により、0.5mm〜3.0mm程度が好ま
しい。本実施例のラベル20aを被着体に貼り付ける
と、図3(C)(D)に示すように、印刷体35が被着
体25に接着しないことにより両者の間に微小な通気通
路26aが形成され、この通気通路26aによって通気
層Tが形成される。このため、被着体25から気体が発
生しても、この気体は通気通路26a(通気層T)を通
って雰囲気中に排出されることになり、ラベル20aの
表面が凸形状に膨れることがない。したがって、ラベル
表面の平面が保たれ、ラベル20a自体のみならず、こ
れを貼り付けた製品の商品性が高まる。
【0009】次に、第2実施例に係るラベル20aの製
造工程を図4に基づいて概説する。この第2実施例で
は、第1実施例とは異なり、プラスチックフィルム基材
21の全面に渡って接着剤24が予め塗布され、この接
着剤24の表面にセパレータ29が予め貼り付けられた
ものが使用される。なお、接着剤・セパレータ付きプラ
スチックフィルム基材36は、プラスチックフィルム基
材21単体のものと同様に、基材製作メーカの標準品と
して準備されている。まず、接着剤・セパレータ付きプ
ラスチックフィルム基材36のセパレータ29を、ラミ
ネート貼付機を逆に使用して剥す。その後、シルクスク
リーン印刷機械により紫外線硬化型(UV系)インクな
どを例えば格子状に塗布する。形成された印刷体35
に、ラミネート貼付機によりセパレータ29を貼り付け
る。次いで、印刷機によりプラスチックフィルム基材2
1の表面に印刷して、印刷面層22を形成する。印刷面
層22の表面に、ラミネート貼付機によりラミネート3
0を貼り付ける。そして、カット機32によりハーフカ
ットを行い、余白(不用部)を剥がせば、セパレータ2
9に貼り付けられた状態の複数個のラベル20aが完成
する。ラベル20aを使用する際には、当該ラベル20
aをセパレータ29から剥がし取って、被着体25に貼
り付ける。
【0010】図5(A)は、本発明の第3実施例に係る
ラベル20bを拡大して示す断面図、同図(B)は、第
4実施例に係るラベル20cを拡大して示す断面図であ
る。図示する第3、第4実施例のラベル20b、20c
は、プラスチックフィルムからなる基材層21と、所定
事項を表記した印刷面層22と、被着体25に対して貼
り付けられる接着剤層24とを有し、さらに、被着体2
5から発生した気体を排出する通気層Tが設けられてい
る点は、第1、第2実施例と同じである。これら第3、
第4実施例のラベル20b、20cにあっては、前記通
気層Tは、前記基材層21と前記接着剤層24との間に
介装した通気性素材38により形成されている。さらに
詳述すると、各ラベル20b、20cは、従来のラベル
構造と同じ積層構造を有する第1構成体41と、この第
1構成体41に貼り付けられる第2構成体42とから構
成されている。第1構成体41は、基材層21と、この
基材層21の図中上側に形成された印刷面層22と、基
材層21の図中下側に形成されたアルミ蒸着層23と、
このアルミ蒸着層23の図中下側に形成され第2構成体
42を貼り付けるための第1接着剤層39とを有する。
また、第2構成体42は、第1構成体41の第1接着剤
層39に貼り付けられる通気性素材38からなる通気層
Tと、この通気層Tの図中下側に形成され被着体25に
対して貼り付けられる第2接着剤層24とを有する。な
お、第2接着剤層24は、全面に渡って接着剤が塗布さ
れている。通気層Tを構成する通気性素材38として
は、通気性に優れた上質紙やコート紙などの紙材を使用
するのが好ましく、通気層Tの厚さは、0.07mm〜
0.1mm程度である。図5(A)に示される第3実施
例のラベル20bではさらに、印刷面層22の上面に、
ラミネートを貼り付けて、ラミネート層30が形成され
ている。ラミネートは、ポリエチレンテレフタレートな
どからなり、ラミネート層30の厚さは、0.02mm
〜0.03mm程度である。同図(B)に示される第4
実施例のラベル20cは、ラミネート層30が形成され
ていない点を除いては、第3実施例と同じ構成である。
なお、ラベル20b、20cの基材層21、各接着剤2
4、39および被着体25の材質や厚さは、第1実施例
と同様である。これら実施例のラベル20b、20cを
被着体25に貼り付けると、通気性素材38からなる通
気層Tが通気性に劣る基材層21と第2接着剤層24と
の間に設けられているため、被着体25から気体が発生
しても、この気体は通気性素材38(通気層T)を通っ
て雰囲気中に排出されることになり、ラベル20b、2
0cの表面が凸形状に膨れることがない。したがって、
ラベル表面の平面が保たれ、ラベル自体のみならず、こ
れを貼り付けた製品の商品性が高まる。さらに、各ラベ
ル20b、20cは、第1構成体41と第2構成体42
とからなる2重構成であるため、従来のラベル10に比
較すると、ラベル自体の腰が強くなる。このため、被着
体25に貼り付ける際のラベル20b、20cの取扱い
が容易になり、被着体25に対するラベル20b、20
cの位置決めなどを簡単に行うことができ、貼付作業性
が著しく向上する。
【0011】次に、第3、第4実施例に係るラベル20
b、20cの製造工程を図6に基づいて概説する。これ
らの実施例では、第2実施例と同様に、接着剤・セパレ
ータ付きプラスチックフィルム基材36が使用される。
この基材36の接着剤は第1接着剤層39を形成する。
また、通気性素材38の全面に渡って接着剤が予め塗布
され、この接着剤の表面にセパレータ29が予め貼り付
けられた紙基材43が使用される。この紙基材43の接
着剤は第2接着剤層24を形成する。接着剤・セパレー
タ付き紙基材43も、接着剤・セパレータ付きプラスチ
ックフィルム基材36と同様に、基材製作メーカの標準
品として準備されている。まず、接着剤・セパレータ付
きプラスチックフィルム基材36のセパレータ29を、
ラミネート貼付機を逆に使用して剥す。その後、露呈し
た第1接着剤層39の表面に、ラミネート貼付機により
接着剤・セパレータ付き紙基材43を貼り付ける。次い
で、印刷機によりプラスチックフィルム基材21の表面
に印刷して、印刷面層22を形成する。第3実施例の場
合には、印刷面層22の表面に、ラミネート貼付機によ
りラミネート30を貼り付ける。そして、カット機32
によりハーフカットを行い、余白(不用部)を剥がせ
ば、セパレータ29に貼り付けられた状態の複数個のラ
ベル20bが完成する。ラベル20bを使用する際に
は、当該ラベル20bをセパレータ29から剥がし取っ
て、被着体25に貼り付ける。
【0012】図7は、第3、第4実施例に係るラベル2
0b、20cの他の製造工程を示す図である。この製造
工程は、図6に示した製造工程のうち、印刷面層22の
形成工程、ラミネート30の貼付工程の手順を変えたも
のである。まず、接着剤・セパレータ付きプラスチック
フィルム基材36の表面に印刷して、印刷面層22を形
成する。第3実施例の場合には、印刷面層22の表面に
ラミネート30を貼り付ける。次いで、接着剤・セパレ
ータ付きプラスチックフィルム基材36のセパレータ2
9を剥した後に、露呈した第1接着剤層39の表面に、
接着剤・セパレータ付き紙基材43を貼り付ける。そし
て、カット機32によりハーフカットを行い、余白(不
用部)を剥がせば、セパレータ29に貼り付けられた状
態の複数個のラベル20bが完成する。
【0013】図8(A)(B)は、本発明の第5実施例
に係る被着体25aを示す平面図およびB−B線に沿う
断面図、同図(C)(D)は、ラベル20dを被着体2
5aに貼り付けた状態を示す平面図およびD−D線に沿
う断面図である。また、図9(A)(B)は、本発明の
第6実施例に係る被着体25bを示す平面図およびB−
B線に沿う断面図、同図(C)(D)は、ラベル20d
を被着体25bに貼り付けた状態を示す平面図およびD
−D線に沿う断面図である。図示する第5、第6実施例
のラベル20dは、プラスチックフィルムからなる基材
層21と、所定事項を表記した印刷面層22と、前記被
着体に対して貼り付けられる接着剤層24とを有し、さ
らに被着体25a、25bから発生した気体を排出する
通気層Tが設けられている点は、第1〜第4実施例と同
じである。これら第5、第6実施例にあっては、前記通
気層Tは、被着体25a、25bのラベル貼付部45を
凹凸形状にして構成される通気通路26b、26cによ
り形成されている。さらに詳述すると、第5実施例で
は、図8に示すように、被着体25aのラベル貼付部に
格子状の凹溝46を形成して当該ラベル貼付部45の表
面を凹凸形状にし、凹溝46で構成される通気通路26
bにより通気層Tを形成してある。凹溝46を形成する
ことによりラベル貼付部45には凸部47が残ることに
なるが、この凸部47の上端面がラベルの貼付面48と
なる。一方、第6実施例では、図9に示すように、被着
体25bのラベル貼付部45に格子状の凸部49を形成
して当該ラベル貼付部45の表面を凹凸形状にし、凸部
49間の凹部50で構成される通気通路26cにより通
気層Tを形成してある。この凸部49の上端面がラベル
の貼付面48となる。なお、第1実施例と同様に、通気
通路26b、26cを形成するための凹溝46あるいは
凸部49の形成パターンは、図示例のような格子状に限
定されるものではなく、種々の形状に適宜変形可能であ
る。個々の貼付面48の幅寸法w1 (図8(A)、図9
(A)参照)は、1.0mm〜3.0mm程度が好まし
い。その理由は、1.0mmよりも小さくすると、ラベ
ルの接着面積が少なくなり過ぎ、所定の接着強度を得る
ことができない虞があるためである。また、3.0mm
よりも大きくすると、貼付面48から発生した気体によ
って、その接着部分においてラベル表面が凸形状に膨れ
ることがあるからである。また、凹溝46ないし凹部5
0の幅寸法w2 (図8(A)、図9(A)参照)は、
0.1mm〜3.0mm程度が好ましく、深さ寸法h
(図8(B)、図9(B)参照)は、0.1mm〜0.
5mm程度が好ましい。その理由は、幅寸法w2 および
深さ寸法hともに、0.1mmより小さくすると、その
部分に接着剤が入り込み、通気通路26b、26cを塞
いでしまう虞があるためである。また、幅寸法w2 を
3.0mmよりも大きくすると、ラベルの接着面積が少
なくなり、所定の接着強度を得ることができない虞があ
るためである。また、深さ寸法hを0.5mmよりも大
きくすると、ラベル20dの表面から見た場合に、接着
面48と凹溝46や凹部50の面とが段差になって見え
てしまい、商品性に欠けるからである。なお、ラベル2
0dは、従来から用いられている一般的なものを使用で
きるが、第3、第4実施例で示した2重構成のラベル2
0b、20cを使用することもできる。第5実施例の被
着体25aにラベル20dを貼り付けると、図8(C)
(D)に示すように、被着体25aから発生した気体
は、凹溝46で構成される通気通路26b(通気層T)
を通って雰囲気中に排出されることになり、ラベル20
dの表面が凸形状に膨れることがない。したがって、ラ
ベル表面の平面が保たれ、ラベル自体のみならず、これ
を貼り付けた製品の商品性が高まる。同様に、第6実施
例の被着体25bにラベル20dを貼り付けると、図9
(C)(D)に示すように、被着体25bから発生した
気体は、凸部49間の凹部50で構成される通気通路2
6c(通気層T)を通って雰囲気中に排出されることに
なり、ラベル20dの表面が凸形状に膨れることがな
い。したがって、ラベル表面の平面が保たれ、ラベル自
体のみならず、これを貼り付けた製品の商品性が高ま
る。
【0014】次に、第5、第6実施例に係る被着体25
a、25bのように、ラベル貼付部45に凹凸を付ける
方法について説明する。製品である被着体25a、25
bのラベル貼付部45に凹凸を付けるためには、大別す
ると、図10に示すように、被着体25a、25bを樹
脂成形するための射出成形用金型に凹凸を付ける方法
(A)と、図11に示すように、射出成形後の被着体2
5a、25bのラベル貼付部45に直接凹を付ける方法
(B)とがある。これら各方法(A)(B)は、さら
に、表面処理で行う場合(A−1、B−1)と、機械加
工で行う場合(A−2、B−2)とに分けることができ
る。以下、それぞれの手順について概説する。 (A−1)射出成形用金型に表面処理により凹凸を付け
る場合 金型内面におけるラベル貼付部に相当する部分におい
て、凹を付けない部分をマスキングする。次いで、エッ
チング液などの化学薬品を塗布して金型内表面を腐食さ
せ、凹を付ける。あるいは、ガラスや砂などの微粒子を
金型内表面に吹き付けるブラスト処理を行い、凹を付け
る。その後にマスキングを剥がし、洗浄する。このよう
にして凹が付けられた金型を組み立てて射出成形を行え
ば、凸部が形成されたラベル貼付部45を有する被着体
(製品)が完成する。 (A−2)射出成形用金型に機械加工により凹凸を付け
る場合 金型内面の凹凸を付ける部分に、放電加工あるいはフラ
イス加工により凹凸を付け、その後に洗浄する。このよ
うにして凹凸が付けられた金型を組み立てて射出成形を
行えば、凹凸の付いた製品が完成する。 (B−1)ラベル貼付部に表面処理により直接凹を付け
る場合 射出成形された製品のラベル貼付部45において、凹を
付けたくない部分をマスキングする。次いで、ブラスト
処理を行って凹を付ける。その後、マスキングを剥がし
て洗浄すれば、凹が形成されたラベル貼付部45を有す
る製品が完成する。 (B−2)ラベル貼付部に機械加工により直接凹を付け
る場合 射出成形された製品のラベル貼付部45において、フラ
イス加工などにより凹を付ける。その後、洗浄すれば、
凹が形成されたラベル貼付部45を有する製品が完成す
る。これら加工は比較的安価にできるため、ラベル貼付
部45に凹凸を付けても製品コストの増加を抑えること
ができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラベルに
よれば、被着体から発生した気体を排出する通気層を設
けたので、被着体から発生した気体は、通気層を通って
雰囲気中に排出され、基材層と被着体との間に閉じ込め
られることがなくなり、ラベル表面が膨れることが防止
される。この結果、ラベル表面の平面が保たれ、ラベル
自体のみならず、これを貼り付けた被着体つまり製品の
商品性を高めることが可能となる。前記通気層は、接着
剤層の一部に設けた通気通路、基材層と接着剤層との間
に介装した通気性素材、あるいは、被着体のラベル貼付
部を凹凸形状にして構成される通気通路により、簡単に
形成することができる。さらに、基材層と接着剤層との
間に介装した通気性素材により通気層を形成したラベル
によれば、ラベル自体の腰が強くなるので、貼付作業性
を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)(B)は、本発明の第1実施例に
係るラベルを示す平面図およびB−B線に沿う断面図、
同図(C)(D)は、ラベルを被着体に貼り付けた状態
を示す平面図およびD−D線に沿う断面図である。
【図2】 図2は、第1実施例に係るラベルの製造工程
を示す図である。
【図3】 図3(A)(B)は、本発明の第2実施例に
係るラベルを示す平面図およびB−B線に沿う断面図、
同図(C)(D)は、ラベルを被着体に貼り付けた状態
を示す平面図およびD−D線に沿う断面図である。
【図4】 図4は、第1実施例に係るラベルの製造工程
を示す図である。
【図5】 図5(A)は、本発明の第3実施例に係るラ
ベルを拡大して示す断面図、同図(B)は、第4実施例
に係るラベルを拡大して示す断面図である。
【図6】 図6は、第3、第4実施例に係るラベルの製
造工程を示す図である。
【図7】 図7は、第3、第4実施例に係るラベルの他
の製造工程を示す図である。
【図8】 図8(A)(B)は、本発明の第5実施例に
係る被着体を示す平面図およびB−B線に沿う断面図、
同図(C)(D)は、ラベルを被着体に貼り付けた状態
を示す平面図およびD−D線に沿う断面図である。
【図9】 図9(A)(B)は、本発明の第6実施例に
係る被着体を示す平面図およびB−B線に沿う断面図、
同図(C)(D)は、ラベルを被着体に貼り付けた状態
を示す平面図およびD−D線に沿う断面図である。
【図10】図10は、被着体のラベル貼付部に凹凸を付
けるに当たり、被着体を樹脂成形するための射出成形用
金型に凹凸を付ける工程を示す図である。
【図11】図11は、被着体のラベル貼付部に凹凸を付
けるに当たり、射出成形後の被着体のラベル貼付部に直
接凹を付ける工程を示す図である。
【図12】図12は、従来のラベルの構造を拡大して示
す断面図である。
【図13】図13は、従来のラベルの不具合例を示す断
面図である。
【符号の説明】
20、20a、20b、20c、20d…ラベル 21…基材層 22…印刷面層 24…接着剤層 25、25a、25b…被着体 26、26a、26b…通気通路 38…通気性素材 45…ラベル貼付部 T…通気層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂素材からなる被着体に貼り付けられる
    薄膜のラベルであって、プラスチックフィルムからなる
    基材層と、所定事項を表記した印刷面層と、前記被着体
    に対して貼り付けられる接着剤層とを有するラベルにお
    いて、 前記被着体から発生した気体を排出する通気層を設けた
    ことを特徴とするラベル。
  2. 【請求項2】前記通気層は、前記接着剤層の一部に設け
    た通気通路により形成されてなる請求項1記載のラベ
    ル。
  3. 【請求項3】前記通気層は、前記基材層と前記接着剤層
    との間に介装した通気性素材により形成されてなる請求
    項1記載のラベル。
  4. 【請求項4】前記通気性素材は、紙材からなる請求項3
    記載のラベル。
  5. 【請求項5】前記通気層は、前記被着体のラベル貼付部
    を凹凸形状にして構成される通気通路により形成されて
    なる請求項1記載のラベル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011175132A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Sanwa Screen Meiban:Kk 加飾樹脂シートの貼着構造、その加飾樹脂シート
JP2018039249A (ja) * 2016-05-12 2018-03-15 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company パネルに装飾層用の通気チャネルを形成する方法及び装置

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