JPH07286685A - 配管部材、配管組立体、及び配管設置方法 - Google Patents

配管部材、配管組立体、及び配管設置方法

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JPH07286685A
JPH07286685A JP5804795A JP5804795A JPH07286685A JP H07286685 A JPH07286685 A JP H07286685A JP 5804795 A JP5804795 A JP 5804795A JP 5804795 A JP5804795 A JP 5804795A JP H07286685 A JPH07286685 A JP H07286685A
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JP
Japan
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pipe
slab
equipment
block member
vibration
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Application number
JP5804795A
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English (en)
Inventor
Kosuke Tsukamoto
幸助 塚本
Akira Tokita
明 時田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
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Publication of JPH07286685A publication Critical patent/JPH07286685A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions
    • F16L5/02Sealing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】設備配管の振動によるスラブの不快な振動並び
にスラブの振動による設備配管の損傷を防止することが
出来、且つ設備配管の設置作業を容易且つ迅速に行ない
得る配管部材、配管組立及び配管設置方法を提供する 【構成】構造物100の第一スラブ1のパイプスペース
30部に形成された第一設備配管設置孔に整合し得る第
一整合面10bを有する第一ブロック部材10を有し、
前記ブロック部材に、第一ガス管設置孔h1、第一水道
管設置孔h2を貫通形成し、第一ガス管設置孔h1にガ
ス管12を、第一水道管設置孔h2に水道管13を装着
し、前記ブロック部材に、前記スラブに係止され得る係
止面10aAを設け、前記整合面に、第一防振ゴム11
を、該整合面を被覆する形で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物においてパイプ
スペースにガス管、水道管等の設備配管を好適に設置す
るために用いられる配管部材、配管組立体、及び設備配
管設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプスペースに設備配管を設置
する施工では、スラブのパイプスペース部に複数個の装
着孔を上下方向に貫通する形で形成し、該各装着孔にそ
れぞれの設備配管を、グラスウール等の防振部材を介し
て装着することにより行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のよう
に、各装着孔に一本ずつ設備配管を装着する作業、及び
各装着孔と各設備配管との間に防振部材を設ける作業
は、手間暇がかかるため、設備配管の設置全体の作業が
遅延するという問題を有していた。そこで、防振部材を
設けず、各装着孔に直接設備配管を装着する従来施工例
もあるが、この場合には、設備配管とスラブが直結され
るため、水道管中を流れる水流等に起因する設備配管の
振動がスラブに伝わり、該スラブに不快な振動が生じる
という問題、並びに、前記スラブの振動が前記設備配管
に伝わることにより、該設備配管が損傷する恐れがある
という問題を有していた。本発明は、上記事情に鑑み、
設備配管の振動によるスラブの不快な振動並びにスラブ
の振動による設備配管の損傷を防止することが出来、且
つ設備配管の設置作業を容易且つ迅速に行ない得る配管
部材、配管組立体、及び配管設置方法を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の内第一の発明で
ある請求項1記載の配管部材は、パイプスペース(3
0)のスラブ(1、6)に形成された貫通孔(2、7)
を形成する孔形成面(1a、6a)に整合し得る整合面
(10b、20a、50)を有するブロック部材(1
0、20、45)を有し、前記ブロック部材(10、2
0、45)に、一個以上の配管設置孔(h1、h2、h
3、h4)を貫通形成し、前記ブロック部材(10、2
0、45)に、前記スラブ(1、6)に係止され得る係
止部(10aA、20b、50)を設け、前記整合面
(10b、20a、50)に、防振部材(11、21、
51)を、該整合面(10b、20a、50)を被覆す
る形で設けて構成される。また、本発明の内第二の発明
である請求項2記載の配管組立体は、前記第一の発明の
配管部材の配管設置孔(h1、h2、h3、h4)に、
設備配管(12、13)を装着して構成される。また、
本発明の内第三の発明である請求項3記載の配管組立体
は、前記第二の発明において、該第二の発明のブロック
部材(10、20、45)を前記設備配管(12、1
3)に沿って複数個設けたことを特徴とする。また、本
発明の内第四の発明である請求項4記載の配管設置方法
は、構造物(100)のスラブ(1、6)に、パイプス
ペース(30)を形成する形で貫通孔(2、7)を設
け、前記第二の発明の配管組立体を、前記パイプスペー
ス(30)上方から降下させ、前記ブロック部材(1
0、20、45)により、前記貫通孔(2、7)を前記
ブロック部材(10、20、45)の防振部材(11、
21、51)を介して閉塞すると同時に前記パイプスペ
ース(30)に前記設備配管(12、13)を設置する
ようにして構成される。また、本発明の内第五の発明で
ある請求項5記載の配管設置方法は、貫通孔(2、7)
を、構造物(100)のスラブ(1、6)にパイプスペ
ース(30)を形成する形で上下方向にわたり複数個設
け、第三の発明の配管組立体を前記パイプスペース(3
0)上方から降下させ、前記各ブロック部材(10、2
0、45)により、前記各貫通孔(2、7)を前記各ブ
ロック部材(10、20、45)の防振部材(11、2
1、51)を介してそれぞれ閉塞すると同時に前記パイ
プスペース(30)に前記設備配管(12、13)を設
置するようにして構成される。
【0005】また、本発明の内第六の発明である請求項
6記載の配管部材は、前記第一の発明において、前記整
合面(50)は上方に開いたテーパ状のテーパ側面(5
0)とし、前記係止部(50)は前記テーパ側面(5
0)と同一の面からなる。また、本発明の内第七の発明
である請求項7記載の配管部材は、パイプスペース(3
0)のスラブ(1)に形成された貫通孔(2)を形成す
る孔形成面(1a)に整合し得る整合面(10b、5
0、60b)を有するブロック部材(10、45、6
0)を有し、前記ブロック部材(10、45、60)
に、一個以上の配管設置孔(h1、h2)を貫通形成
し、前記ブロック部材(10、45、60)に、前記ス
ラブ(1)に係止され得る弾性係止部材(11、51、
61、62、63)を設けて構成される。また、本発明
の内第八の発明である請求項8記載の配管部材は、前記
第七の発明において、前記弾性係止部材(11、51)
は防振ゴム部材(11、51)からなることを特徴とす
る。また、本発明の内第九の発明である請求項9記載の
配管部材は、前記第七の発明において、前記弾性係止部
材(62)はバネ部材(62)からなることを特徴とす
る。なお、( )内の番号等は、図面における対応する
要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図
面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の「作
用」の欄についても同様である。
【0006】
【作用】上記した構成により、本発明の内第一の発明
は、ブロック部材(10、20、45)が、パイプスペ
ース(30)のスラブ(1、6)に形成された貫通孔
(2、7)を形成する孔形成面(1a、6a)に整合し
得る整合面(10b、20a、50)を有するように設
けられており、且つ前記スラブ(1、6)に係止され得
る係止部(10aA、20b、50)が設けられている
ことから、該ブロック部材(10、20、45)によ
り、前記貫通孔(2、7)を閉塞し得るように作用す
る。また、該ブロック部材(10、20、45)には、
一個以上の配管設置孔(h1、h2、h3、h4)が形
成されているので、該配管設置孔(h1、h2、h3、
h4)に設備配管(12、13)を装着することが出来
るように作用する。また、前記ブロック部材(10、2
0、45)の整合面(10b、20a、50)に、防振
部材(11、21、51)が、該整合面(10b、20
a、50)を被覆する形で設けられていることから、該
ブロック部材(10、20、45)と前記スラブ(1、
6)の孔形成面(1a、6a)とは、防振部材(11、
21、51)を介して接触することとなる。また、本発
明の内第二の発明は、前記第一の発明の配管部材の配管
設置孔(h1、h2、h3、h4)に、設備配管(1
2、13)を装着して構成したので、前記ブロック部材
(10、20、45)により、前記貫通孔(2、7)を
閉塞すると同時にパイプスペース(30)に設備配管
(12、13)を設置し得るように作用する。また、本
発明の内第三の発明は、前記第二の発明において、該第
二の発明のブロック部材(10、20、45)を前記設
備配管(12、13)に沿って複数個設けたことを特徴
とするので、前記スラブ(1、6)に複数個設けられた
前記各貫通孔(2、7)を、前記各ブロック部材(1
0、20、45)により、一度に、閉塞すると同時にパ
イプスペース(30)に設備配管(12、13)を設置
し得るように作用する。また、本発明の内第四の発明
は、前記貫通孔(2、7)を前記ブロック部材(10、
20、45)の防振部材(11、21、51)を介して
閉塞すると同時に前記パイプスペース(30)に前記設
備配管(12、13)を設置するように作用する。ま
た、本発明の内第五の発明は、前記スラブ(1、6)に
複数個設けられた前記各貫通孔(2、7)を、前記第三
の発明の配管組立体の各ブロック部材(10、20、4
5)により、一度に、閉塞することが出来るように作用
する。
【0007】また、本発明の内第六の発明は、極力広い
面積をもった係止部(50)、即ちテーパ側面(50)
を介してブロック部材(45)をスラブ(1)に係止す
る。また、本発明の内第七の発明は、ブロック部材(1
0、45、60)の弾性係止部材(11、51、61、
62、63)を介して、該ブロック部材(10、45、
60)をスラブ(1)に係止する。また、本発明の内第
八の発明は、防振ゴム部材(11、51)がバネ等から
なる他の弾性係止部材に比べて極力小さな形状で構成さ
れる。また、本発明の内第九の発明は、バネ部材(6
2)がゴム等からなる他の弾性部材に比べて振動エネル
ギーを効率よく吸収減衰させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、構造物の第一スラブに設けられた第一設備
配管設置孔と、該設備配管設置孔に嵌着せんとする、本
発明の配管部材の第一ブロック部材を示す断面図であ
る。図2は、図1の第一スラブの下の第二スラブに設け
られた第二設備配管設置孔と、該設備配管設置孔に嵌着
せんとする、本発明の配管部材の第二ブロック部材を示
す断面図である。
【0009】図3及び図4は、本発明の配管部材の他の
一例であるブロック部材を示す断面図である。
【0010】構造物100の第一スラブ1には、図1に
示すように、そのパイプスペース30に、第一設備配管
設置孔2が、第一スラブ1を上下方向に貫通する形で形
成されており、第一設備配管設置孔2は、第一スラブ1
に形成された第一スラブ内周面1aにより形作られてい
る。第一設備配管設置孔2の上部2aは、その下部2b
より大きな径を有する形で形成されており、第一設備配
管設置孔2の上部2aと下部2bとの間の第一スラブ1
には、上方に向いた係止面1bが階段上に形成されてい
る。
【0011】第一設備配管設置孔2の上方には、プレキ
ャスト板により形成された第一ブロック部材10が、図
示しないクレーンにより、ワイヤ3を介して釣支されて
おり、第一ブロック部材10は、第一設備配管設置孔2
を形作る第一スラブ内周面1aと整合し得る形、従っ
て、上部外周に水平方向に突出形成された係合部10a
を有する形に形成されている。また、係合部10aの下
面には、前記係止面1bに係止され得る係止面10aA
が形成されている。また、第一ブロック部材10は、第
一設備配管設置孔2を閉塞し得る寸法形状に形成されて
いる。
【0012】第一ブロック部材10には、第一ブロック
部材10を第一設備配管設置孔2に挿嵌した際に第一ス
ラブ内周面1aと整合する第一整合面10bに、シート
状の第一防振ゴム11が、該面10bを被覆する形で設
けられている。
【0013】また、第一ブロック部材10には、ガス管
12、水道管13等の設備配管を装着し得る第一ガス管
装着孔h1、第一水道管装着孔h2等の第一設備配管装
着孔が上下方向に貫通する形で形成されており、第一ガ
ス管装着孔h1には、ガス管12が、該孔h1を上下方
向に貫通する形で装着されている。また、ガス管12と
第一ブロック部材10とは、第一接続金具15により接
続されており、第一水道管装着孔h2には、水道管13
が、該孔h2を上下方向に貫通する形で装着されてい
る。また、水道管13と第一ブロック部材10とは、第
二接続金具16により接続されており、ガス管12及び
水道管13の上端部には、それぞれ、接続部12a、1
3aが設けられている。
【0014】第一スラブ1の下の図2に示す第二スラブ
6には、図1の第一スラブ1に設けられた第一設備配管
設置孔2の鉛直下方に、即ち、パイプスペース30に、
図2に示す第二設備配管設置孔7が上下方向に貫通する
形で形成されており、第二設備配管設置孔7を形成して
いる第二スラブ内周面6aは、垂直に形成されている。
【0015】第二設備配管設置孔7の周囲の第二スラブ
底面6bには、受け金具5が周設されており、受け金具
5は、第二設備配管設置孔7に突出した形で形成されて
いる。
【0016】第二設備配管設置孔7の上方には、プレキ
ャスト板により形成された第二ブロック部材20がガス
管12、水道管13等の設備配管に支持される形で設け
られており、第二ブロック部材20は、第二スラブ内周
面6aと整合し得る形、従って、側面形状を長方形に形
成されている。これにより、第二ブロック部材20は、
第二設備配管設置孔7を閉塞し得る寸法に形成されてい
る。また、第二ブロック部材20は、上方から見て図1
の第一設備配管設置孔2よりやや小さく形成されてい
る。
【0017】図2の第二ブロック部材20には、第二ブ
ロック部材20を第二設備配管設置孔7に挿嵌した際に
第二スラブ内周面6aと整合する第二整合面20aに、
シート状の第二防振ゴム21が該面20aを被覆する形
で設けられている。また、前記第二スラブ底面6bに設
けられた受け金具5に係止され得る面である第二ブロッ
ク部材20の底面縁部20bにも、第二防振ゴム21が
該縁部20bを被覆する形で周設されている。
【0018】また、第二ブロック部材20には、図1に
示す第一ブロック部材10に設けられたガス管12及び
水道管13等の設備配管を装着し得る第二ガス管装着孔
h3、第二水道管装着孔h4等の第二設備配管装着孔が
図2に示すように形成されており、第二ガス管装着孔h
3には、前述のガス管12が、該孔h3を上下方向に貫
通する形で装着されている。また、ガス管12と第二ブ
ロック部材20とは、第三接続金具17により接続され
ており、第二水道管装着孔h4には、前述の水道管13
が、該孔h4を上下方向に貫通する形で装着されてい
る。また、水道管13と第二ブロック部材20とは、第
四接続金具18により接続されている。
【0019】また、第一ブロック部材10と第二ブロッ
ク部材20の間隔は、第一スラブ1と第二スラブ6の間
隔と等しく設けられている。
【0020】第一、第二ブロック部材10、20等は、
以上のような構成を有するので、パイプスペース30の
第一、第二設備配管設置孔2、7に設備配管を設置する
際には、まず、図1に示すように、第一ブロック部材1
0をワイヤ3を介して図示しないクレーンにより釣支す
る。すると、第一ブロック部材10と共に、第一ブロッ
ク部材10に設けられた図2のガス管12、水道管1
3、及び、ガス管12、水道管13の下部に設けられた
第二ブロック部材20を、ガス管12、水道管13を垂
直にする形で一体的に釣支することが出来る。そして、
第一、第二ブロック部材10、20及びガス管12、水
道管13を、パイプスペース30の上方に移動する。そ
の後、ガス管12、水道管13の下端を、図1の第一ス
ラブ1の第一設備配管設置孔2に挿入し、そのまま、下
方に降ろしてゆく。すると、図2の第二ブロック部材2
0は、上方から見て図1の第一設備配管設置孔2よりや
や小さく形成されているので、第一設備配管設置孔2を
通過する。更に、降ろしてゆくと、ガス管12、水道管
13の下端は、図2に示すように、第二設備配管設置孔
7に挿入される。すると、第二ブロック部材20は、第
二設備配管設置孔7に挿嵌される。すると、第二ブロッ
ク部材20は、その第二ブロック部材20の底面縁部2
0bを、第二防振ゴム21を介して、第二スラブ底面6
bから第二設備配管設置孔7に突出している受け金具5
に当接する。すると、第二ブロック部材20は、受け金
具5を介して第二スラブ6に支持される。また、このと
き、第二ブロック部材20は、第二設備配管設置孔7を
形成している第二スラブ内周面6aと整合し得る形に形
成されているので、その側面の第二整合面20aは、第
二防振ゴム21を介して、第二スラブ内周面6aと整合
する。よって、第二ブロック部材20により、第二設備
配管設置孔7に、ガス管12、水道管13等の設備配管
を設置すると同時に該第二設備配管設置孔7の閉塞穴埋
めをすることが出来る。
【0021】また、これと同時に、図1の第一設備配管
設置孔2には、第一ブロック部材10が挿嵌される。す
ると、第一ブロック部材10は、上部外周に水平方向に
突出形成された係合部10aの係止面10bを、第一防
振ゴム11を介して、第一設備配管設置孔2を形作る第
一スラブ内周面1aにおいて上方に向けて設けられた係
止面1bに当接させる。すると、第一ブロック部材10
は、係止面1bにより第一スラブ1に支持される。ま
た、このとき、第一ブロック部材10は、第一スラブ内
周面1aと整合し得る第一整合面10b(係止面10a
Aを含む。)を有する形に形成されているので、該第一
整合面10bは、第一防振ゴム11を介して、第一設備
配管設置孔2を形成している第一スラブ内周面1a(係
止面1bを含む)と整合する。よって、第一ブロック部
材10により、第一設備配管設置孔2に、ガス管12、
水道管13等の設備配管を設置すると同時に該第一設備
配管設置孔2の閉塞穴埋めをすることが出来る。従っ
て、第一スラブ1、第二スラブ6等のスラブのパイプス
ペース30等のパイプスペース部に複数個の装着孔を上
下方向に貫通する形で形成し、該各装着孔にそれぞれ、
ガス管12、水道管13等の設備配管を、グラスウール
等の防振部材を介して装着しなければならない従来に比
して、容易且つ迅速に設備配管の設置作業を行なうこと
が出来る。
【0022】また、第一スラブ1と第一ブロック部材1
0、並びに、第二スラブ6と第二ブロック部材20と
は、共に第一、第二防振ゴム11、21を介して接合し
ているので、施工後、ガス管12及び水道管13の振動
が、第一、第二スラブ1、6に伝わり、第一、第二スラ
ブ1、6に不快な振動が生じることを防止することが出
来ると共に、第一、第二スラブ1、6の内周面1a、6
a並びに第一ブロック部材10の第一整合面10b、第
二ブロック部材20の第二整合面20a、底面縁部20
bの破損を防止することが出来る。また、第一、第二ス
ラブ1、6の振動がガス管12及び水道管13に伝わる
ことにより生じ得る、ガス管12及び水道管13の損傷
をも防止することが出来る。
【0023】また、上記実施例中の第二スラブ6の下方
に更に第三のスラブがあり、当該スラブにも、第二設備
配管設置孔7同様の第三の設備配管設置孔がある場合に
は、上記実施例中の第二ブロック部材20の下方のガス
管12及び水道管13に、第二ブロック部材20同様の
第三のブロック部材を設けても良いことは勿論である。
この際、前記第三のブロック部材に、第二設備配管設置
孔7を通過させる場合には、図2に示す受け金具5を外
しておき、該第三のブロック部材が通過した後に、受け
金具5を取付けることにより、第三のブロック部材の通
過を可能とすることが出来る。従って、受け金具5を用
いることにより、三個以上の設備配管設置孔に、三個以
上のブロック部材を一度に設置することが出来る。ま
た、この際、三フロアー以上のスラブに設けられた各設
備配管設置孔に一度にガス管12、水道管13等の設備
配管を施工することが出来る。また、スラブ1、6等の
複数のスラブの、設備配管設置孔1a、6a等の設備配
管設置孔に、第一、第二ブロック部材10、20等の複
数のブロック部材を一度に設置しようとする際には、上
述の方法の他に、設備配管設置孔及びブロック部材の整
合面を、上方に開いたテーパー状に設け、且つ、上方の
設備配管設置孔及びブロック部材ほど大きく形成するこ
とにより、下方のブロック部材が、上方の設備配管設置
孔を通過することが出来、且つ、対応する設備配管設置
孔にブロック部材が挿嵌されるようにすることが出来
る。
【0024】次に、上述した設備配管設置孔及びブロッ
ク部材の整合面を上方に開いたテーパー状に設けた実施
例を図3に従って具体的に説明する。即ち、第一スラブ
1に上下方向に貫通する形で形成されている第一設備配
管設置孔2は、図3に示すように、前記第一スラブ1に
形成された、上方に開いたテーパー状の第一スラブ内周
面1aにより形作られている。そして、第一設備配管設
置孔2には、プレキャスト板により形成されたブロック
部材45が設けられている。ブロック部材45には、前
記第一スラブ内周面1aと整合し得る形、従って、上方
に広がった(従って上方に開いた)テーパー状のテーパ
側面50が、係止部を兼ねた形で形成されており、テー
パ側面50には、シート状の第一防振ゴム51が被覆さ
れ設けられている。つまり、ブロック部材45は第一防
振ゴム51を介して第一設備配管設置孔2の第一スラブ
内周面1aに当接した形で該第一設備配管設置孔2に設
けられており、従って該第一設備配管設置孔2を閉塞し
た形で第一スラブ1に支持されている。従って設備配管
設置孔及びブロック部材の整合面を上方に開いたテーパ
ー状に設けた本実施例においても、上述した実施例と同
様の効果が生じる。なお、第一スラブ1の下方に更に第
二のスラブ(即ち上述した第二スラブ6等のスラブ)が
あり、該第二のスラブにも、上方に開いたテーパー状の
第二の設備配管設置孔がある場合には、前記ブロック部
材45の下方のガス管12及び水道管13に、ブロック
部材45と同様の、従って上方に開いたテーパー状の整
合面が形成された第二のブロック部材を設けてもよい。
この際、第二のブロック部材の大きさを、第一設備配管
設置孔2を通過し得る大きさにしておくことにより、即
ち上方の設備配管設置孔及びブロック部材ほど大きく形
成することにより、上述したように、下方の第二のブロ
ック部材が、上方の第一設備配管設置孔2を通過するこ
とが出来、且つ、対応する設備配管設置孔に各ブロック
部材が挿嵌される。
【0025】なお上述した各実施例では防振部材として
第一防振ゴム11、51、第二防振ゴム21、即ちゴム
でできた部材が採用されているが、防振部材としてはゴ
ムでできた部材以外にロックウールやグラスウール等の
部材を採用することもできる。更に、ロックウールやグ
ラスウール等の部材を採用した場合、ゴムでできた部材
と同様に防振の効果を生ずるのは勿論であるが、耐火被
覆の効果をも生じるので都合がよい。
【0026】また、本発明による配管部材等は以下に示
すように構成してもよい。即ち、第一スラブ1には第一
設備配管設置孔2が、図4に示すように、上下方向に貫
通形成されており、第一設備配管設置孔2は、第一スラ
ブ1に形成された第一スラブ内周面1aにより形作られ
ている。第一設備配管設置孔2の上部2aは、その下部
2bより大きな径を有する形で形成されており、第一設
備配管設置孔2の上部2aと下部2bとの間の第一スラ
ブ1には、上方に向いた係止面1bが階段上に形成され
ている。第一設備配管設置孔2には、プレキャスト板に
より形成されたブロック部材60が挿嵌され設けられて
おり、ブロック部材60は、第一設備配管設置孔2を形
作る第一スラブ内周面1aと整合する形、従って、上部
外周に水平方向に突出形成された水平部60aを有する
形に形成されている。従って、ブロック部材60の側部
には、第一スラブ内周面1aと整合した整合面60bが
形成されている。また、水平部60aの下面には、前記
係止面1bに対向した水平面60aAが形成されてお
り、水平面60aAにはゴム部材61が水平部60aに
沿って設けられている。ゴム部材61の下端側には、該
ゴム部材61の下方に伸延した形の複数の防振バネ62
が、水平部60aに沿って並列配置されて設けられてお
り、各防振バネ62の下端には当接用ゴム部材63がそ
れぞれ設けられている。即ち、ブロック部材60は、第
一設備配管設置孔2に挿嵌され、各当接用ゴム部材63
が第一スラブ内周面1aの係止面1bに係止当接した形
で、第一設備配管設置孔2に設けられている。従って、
ブロック部材60は、ゴム部材61、防振バネ62、当
接用ゴム部材63を介して、第一スラブ1に支持されて
いる。また、ブロック部材60に第一ガス管設置孔h1
及び第一水道管設置孔h2が、上述した実施例と同様に
設けられている。なお、第一スラブ1とブロック部材6
0の間の隙間のうち、防振バネ62が存在する箇所以外
の箇所には、図4に示すように、ロックウール65(或
いは、グラスウール)等が防振及び耐火被覆の目的で設
置されることが好ましい。ブロック部材60等は以上の
ように構成されているので、該ブロック部材60により
第一設備配管設置孔2の閉塞穴埋めができる。また、該
ブロック部材60に設けられた第一ガス管設置孔h1及
び第一水道管設置孔h2に、図4に示すように、ガス管
12、水道管13等の設備配管を装着することが出来る
ので、前記パイプスペース30に該設備配管を設置する
ことが出来、従来に比して、容易且つ迅速に設備配管の
設置作業を行なうことが出来る。また、ブロック部材6
0と第一スラブ1の第一スラブ内周面1aとは、防振バ
ネ62等を介して接触することとなる。よって、前記設
備配管の振動による該防振バネ62の振動が前記スラブ
1に伝わり、該スラブ1に不快な振動が生じること、及
び、これにより前記ブロック部材60の整合面60b又
は前記スラブ1の第一スラブ内周面1aに損傷が生じる
ことを防止することが出来る。また、前記スラブ1の振
動が前記設備配管に伝わることにより生じ得る、該設備
配管の損傷を防止することが出来る。
【0027】なお、上述した実施例では弾性係止部材
を、ゴム部材61、防振バネ62、当接用ゴム部材63
によって構成しているが、弾性係止部材は、ゴム部材6
1と防振バネ62で、或いは防振バネ62と当接用ゴム
部材63で、或いは防振バネ62のみで構成してもよ
い。また、弾性係止部材はゴム部材61のみで構成して
もよい(従って、第一の実施例における第一ブロック部
材10において、該第一ブロック部材10の係止面10
aAの部位のみに防振ゴム部材を弾性係止部材として設
けることも可能である。)。
【0028】また上述した各実施例では第一防振ゴム1
1、51、第二防振ゴム21等の防振部材、或いは第一
防振ゴム11、51、ゴム部材61、防振バネ62、当
接用ゴム部材等の弾性係止部材はブロック部材側に予め
設けられているが、これら防振部材及び弾性係止部材は
ブロック部材と予め分離されており、ブロック部材に対
して当接自在に設けられていてもよい。つまり、これら
防振部材或いは弾性係止部材をまずスラブ側に設置して
おき、その後ブロック部材を、これら防振部材或いは弾
性係止部材をに当接させる形で該スラブ側に設置しても
よい。
【0029】また上述した各実施例においてブロック部
材及び設備配管設置孔の上方(或いは下方)から見た輪
郭の形状は特に記述していなかったが、該輪郭の形状は
現場の都合に応じて適宜決めればよい。従って、該輪郭
の形状を円形にしてもよく、また長方形、楕円形等の様
々な形状にしてもよい。
【0030】更に上述した各実施例においてブロック部
材には第一ガス管設置孔h1、第一水道管設置孔h2、
第二ガス管設置孔h3、第二水道管設置孔h4等の配管
設置孔が1つのブロック部材について2つづつ形成され
ていたが、ブロック部材には一個以上の配管設置孔が形
成されればよいので、例えば、ブロック部材に3個又は
4個など、何個の配管設置孔が形成されてもよい。ま
た、上述した各実施例においてこれら配管設置孔には、
ガス管12、水道管13等の設備配管が装着されている
が、設備配管としてはガス管や水道管以外にも排水管等
の他の管を採用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内第一の
発明である請求項1記載の配管部材によれば、パイプス
ペース30等のパイプスペースの第一スラブ1、第二ス
ラブ6等のスラブに形成された第一設備配管設置孔2、
第二設備配管設置孔7等の貫通孔を形成する第一スラブ
内周面1a、第二スラブ内周面6a等の孔形成面に整合
し得る第一整合面10b、第二整合面20a、テーパ側
面50等の整合面を有する第一ブロック部材10、第二
ブロック部材20、ブロック部材45等のブロック部材
を有し、前記ブロック部材に、一個以上の第一ガス管設
置孔h1、第一水道管設置孔h2、第二ガス管設置孔h
3、第二水道管設置孔h4等の配管設置孔を貫通形成
し、前記ブロック部材に、前記スラブに係止され得る係
止面10aA、底面縁部20b、テーパ側面50等の係
止部を設け、前記整合面に、第一防振ゴム11、51、
第二防振ゴム21等の防振部材を、該整合面を被覆する
形で設けて構成したので、前記ブロック部材を、その整
合面を前記孔形成面に整合させる形で、前記貫通孔に設
けることが出来る。また、このとき、該ブロック部材の
係止部により、該ブロック部材を前記スラブに係止する
ことが出来る。よって、該ブロック部材により前記貫通
孔の閉塞穴埋めを行うことが出来る。また、該ブロック
部材に設けられた配管設置孔に、ガス管12、水道管1
3等の設備配管を装着することが出来るので、前記パイ
プスペースに該設備配管を設置することが出来る。従っ
て、第一スラブ1、第二スラブ6等のスラブのパイプス
ペース30等のパイプスペース部に複数個の装着孔を上
下方向に貫通する形で形成し、該各装着孔にそれぞれ、
ガス管12、水道管13等の設備配管を、グラスウール
等の防振部材を介して装着しなければならない従来に比
して、容易且つ迅速に設備配管の設置作業を行なうこと
が出来る。また、前記ブロック部材の整合面に、前記防
振部材が、該整合面を被覆する形で設けられていること
から、該ブロック部材と前記スラブの孔形成面とは、前
記防振部材を介して接触することとなる。よって、前記
設備配管の振動による該防振部材の振動が前記スラブに
伝わり、該スラブに不快な振動が生じること、及び、こ
れにより前記ブロック部材の整合面又は前記スラブの孔
形成面に損傷が生じることを防止することが出来る。ま
た、前記スラブの振動が前記設備配管に伝わることによ
り生じ得る、該設備配管の損傷を防止することが出来
る。従って、本発明によれば、設備配管の振動によるス
ラブの不快な振動並びにスラブの振動による設備配管の
損傷を防止することが出来、且つ設備配管の設置作業を
容易且つ迅速に行うことが出来る。また、本発明の内第
二の発明である請求項2記載の配管組立体によれば、前
記第一の発明の配管部材の配管設置孔に、ガス管12、
水道管13、排水管等の設備配管を装着して構成したの
で、前記第一の発明に示す効果に加えて、前記ブロック
部材により、前記貫通孔を閉塞すると同時に前記パイプ
スペースに前記設備配管を設置することが出来る。よっ
て、前記パイプスペースへの設備配管の設置作業を、前
記第一の発明に増して容易且つ迅速に行うことが出来
る。また、本発明の内第三の発明である請求項3記載の
配管組立体によれば、前記第二の発明において、該第二
の発明のブロック部材を前記設備配管に沿って複数個設
けたことを特徴とするので、前記第二の発明に示す効果
に加えて、前記スラブに複数個設けられた前記各貫通孔
を、前記各ブロック部材により、一度に、閉塞すると同
時に前記パイプスペースに前記設備配管を設置すること
が出来る。よって、前記貫通孔が複数個ある場合には、
前記パイプスペースへの設備配管の設置作業を第二の発
明に増して容易且つ迅速に行うことが出来る。また、本
発明の内第四の発明である請求項4記載の配管設置方法
によれば、構造物100等の構造物の第一スラブ1、第
二スラブ6等のスラブに、パイプスペース30等のパイ
プスペースを形成する形で第一設備配管設置孔2、第二
設備配管設置孔7等の貫通孔を設け、前記第二の発明の
配管組立体を、前記パイプスペース上方から降下させ、
前記ブロック部材により、前記貫通孔を前記ブロック部
材の防振部材を介して閉塞すると同時に前記パイプスペ
ースに前記設備配管を設置するようにして構成したの
で、前記貫通孔、従って、前記パイプスペースに前記設
備配管を設置した後、型枠を組みコンクリートを打設し
て、前記貫通孔の閉塞穴埋めをしなければならない従来
に比して、前記パイプスペースへの設備配管の設置作業
を容易且つ迅速に行うことが出来る。また、前記ブロッ
ク部材により、前記貫通孔を前記ブロック部材の防振部
材を介して閉塞するので、該ブロック部材と、前記貫通
孔を形成されたスラブとは、前記防振部材を介して接触
することとなる。よって、前記設備配管の振動による該
防振部材の振動が前記スラブに伝わり、該スラブに不快
な振動が生じること、及び、これにより前記ブロック部
材又は前記スラブに損傷が生じることを防止することが
出来る。また、前記スラブの振動が前記設備配管に伝わ
ることにより生じ得る、該設備配管の損傷を防止するこ
とが出来る。また、本発明の内第五の発明である請求項
5記載の配管設置方法によれば、貫通孔を、構造物10
0等の構造物の第一スラブ1、第二スラブ6等のスラブ
にパイプスペース30等のパイプスペースを形成する形
で上下方向にわたり複数個設け、前記第三の発明の配管
組立体を前記パイプスペース上方から降下させ、前記各
ブロック部材により、前記各貫通孔を前記各ブロック部
材の防振部材を介してそれぞれ閉塞すると同時に前記パ
イプスペースに前記設備配管を設置するようにして構成
したので、第四の発明に示す効果に加えて、前記構造物
のスラブに前記貫通孔が複数個ある場合に、前記パイプ
スペースへの設備配管の設置作業を第四の発明に増して
容易且つ迅速に行うことが出来る。
【0032】また、本発明の内第六の発明である請求項
6記載の配管部材によれば、前記第一の発明において、
前記整合面は上方に開いたテーパ状のテーパ側面50等
のテーパ側面とし、前記係止部は前記テーパ側面と同一
の面からなるので、係止部は極力広い面積をもった形で
設けられる。従って、極力広い面積をもった係止部、即
ちテーパ側面を介してブロック部材をスラブに係止する
ことが出来るので、ブロック部材の自重等による、該ブ
ロック部材とスラブとの間に作用する応力を極力分散す
ることができる。つまり、第一の発明による効果に加え
て、ブロック部材或いはスラブの不用意な破損等が防止
され都合がよい。また、本発明の内第七の発明である請
求項7記載の配管部材によれば、パイプスペース30等
のパイプスペースの第一スラブ1等のスラブに形成され
た第一設備配管設置孔2等の貫通孔を形成する第一スラ
ブ内周面1a等の孔形成面に整合し得る第一整合面10
b、テーパ側面50、整合面60b等の整合面を有する
第一ブロック部材10、ブロック部材45、60等のブ
ロック部材を有し、前記ブロック部材に、一個以上の第
一ガス管設置孔h1、第一水道管設置孔h2等の配管設
置孔を貫通形成し、前記ブロック部材に、前記スラブに
係止され得る第一防振ゴム11、51、ゴム部材61、
防振バネ62、当接用ゴム部材63等の弾性係止部材を
設けて構成したので、前記ブロック部材を、その整合面
を前記孔形成面に整合させる形で、前記貫通孔に設ける
ことが出来る。また、このとき、該ブロック部材の弾性
係止部材を介して、該ブロック部材を前記スラブに係止
することが出来る。よって、該ブロック部材により前記
貫通孔の閉塞穴埋めを行うことが出来る。また、該ブロ
ック部材に設けられた配管設置孔に、ガス管12、水道
管13等の設備配管を装着することが出来るので、前記
パイプスペースに該設備配管を設置することが出来る。
従って、スラブのパイプスペースに複数個の装着孔を上
下方向に貫通する形で形成し、該各装着孔にそれぞれ、
ガス管12、水道管13等の設備配管を、グラスウール
等の防振部材を介して装着しなければならない従来に比
して、容易且つ迅速に設備配管の設置作業を行なうこと
が出来る。また、弾性係止部材を介してブロック部材が
スラブに係止されるので、設備配管の振動による該防振
部材の振動が前記弾性係止部材により吸収減衰され、ス
ラブに伝わらないようになっている。即ち、スラブに不
快な振動が生じること、及び、これにより前記ブロック
部材の整合面又は前記スラブの孔形成面に損傷が生じる
ことを防止することが出来る。また、前記スラブの振動
が前記設備配管に伝わることにより生じ得る、該設備配
管の損傷を防止することが出来る。従って、本発明によ
れば、設備配管の振動によるスラブの不快な振動並びに
スラブの振動による設備配管の損傷を防止することが出
来、且つ設備配管の設置作業を容易且つ迅速に行うこと
が出来る。また、本発明の内第八の発明である請求項8
記載の配管部材によれば、前記第七の発明において、前
記弾性係止部材は第一防振ゴム11、51等の防振ゴム
部材からなることを特徴とする。即ち、防振ゴム部材は
バネ等からなる他の弾性係止部材に比べて極力小さな形
状で構成され得るので、第七の発明の効果に加えて、配
管部材全体の小型化が実現し都合がよい。また、本発明
の内第九の発明である請求項9記載の配管部材によれ
ば、前記第七の発明において、前記弾性係止部材は防振
バネ62等のバネ部材からなることを特徴とする。即
ち、バネ部材はゴム等からなる他の弾性部材に比べて振
動エネルギーを効率よく吸収減衰させることができるの
で、第七の発明の効果に加えて、ブロック部材からスラ
ブへの振動或いはスラブからブロック部材への振動を極
力効率的に吸収減衰させるので都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、構造物の第一スラブに設けられた第一
設備配管設置孔と、該設備配管設置孔に嵌着せんとす
る、本発明の配管部材の第一ブロック部材を示す断面図
である。
【図2】図2は、図1の第一スラブの下の第二スラブに
設けられた第二設備配管設置孔と、該設備配管設置孔に
嵌着せんとする、本発明の配管部材の第二ブロック部材
を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の配管部材の他の一例であるブ
ロック部材を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の配管部材の他の一例であるブ
ロック部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1……スラブ(第一スラブ) 1a……孔形成面(第一スラブ内周面) 2……貫通孔(第一設備配管設置孔) 6……スラブ(第二スラブ) 6a……孔形成面(第二スラブ内周面) 7……貫通孔(第二設備配管設置孔) 10……ブロック部材(第一ブロック部材) 10aA……係止部(係止面) 10b……整合面(第一整合面) 11……防振部材、弾性係止部材、防振ゴム部材(第一
防振ゴム) 20……ブロック部材(第二ブロック部材) 20a……整合面(第二整合面) 20b……係止部(底面縁部) 21……防振部材(第二防振ゴム) 30……パイプスペース(パイプスペース) 100……構造物(構造物) h1……配管設置孔(第一ガス管設置孔) h2……配管設置孔(第一水道管設置孔) h3……配管設置孔(第二ガス管設置孔) h4……配管設置孔(第二水道管設置孔) 45……ブロック部材 50……整合面、テーパ側面(テーパ側面) 51……防振部材、弾性係止部材、防振ゴム部材(第一
防振ゴム) 60b……整合面 60……ブロック部材 61……弾性係止部材(ゴム部材) 62……弾性係止部材、バネ部材(防振バネ) 63……弾性係止部材(当接用ゴム部材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイプスペースのスラブに形成された貫通
    孔を形成する孔形成面に整合し得る整合面を有するブロ
    ック部材を有し、 前記ブロック部材に、一個以上の配管設置孔を貫通形成
    し、 前記ブロック部材に、前記スラブに係止され得る係止部
    を設け、 前記整合面に、防振部材を、該整合面を被覆する形で設
    けて構成した配管部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の配管部材の配管設置孔に、
    設備配管を装着して構成した配管組立体。
  3. 【請求項3】前記ブロック部材は前記設備配管に沿って
    複数個設けられたことを特徴とする請求項2記載の配管
    組立体。
  4. 【請求項4】構造物のスラブに、パイプスペースを形成
    する形で貫通孔を設け、 請求項2記載の配管組立体を、前記パイプスペース上方
    から降下させ、 前記ブロック部材により、前記貫通孔を前記ブロック部
    材の防振部材を介して閉塞すると同時に前記パイプスペ
    ースに前記設備配管を設置するようにして構成した配管
    設置方法。
  5. 【請求項5】貫通孔を、構造物のスラブにパイプスペー
    スを形成する形で上下方向にわたり複数個設け、 請求項3記載の配管組立体を前記パイプスペース上方か
    ら降下させ、 前記各ブロック部材により、前記各貫通孔を前記各ブロ
    ック部材の防振部材を介してそれぞれ閉塞すると同時に
    前記パイプスペースに前記設備配管を設置するようにし
    て構成した配管設置方法。
  6. 【請求項6】前記整合面は上方に開いたテーパ状のテー
    パ側面とし、 前記係止部は前記テーパ側面と同一の面からなることを
    特徴とした請求項1記載の配管部材。
  7. 【請求項7】パイプスペースのスラブに形成された貫通
    孔を形成する孔形成面に整合し得る整合面を有するブロ
    ック部材を有し、 前記ブロック部材に、一個以上の配管設置孔を貫通形成
    し、 前記ブロック部材に、前記スラブに係止され得る弾性係
    止部材を設けて構成した配管部材。
  8. 【請求項8】前記弾性係止部材は防振ゴム部材からなる
    ことを特徴とした請求項7記載の配管部材。
  9. 【請求項9】前記弾性係止部材はバネ部材からなること
    を特徴とした請求項7記載の配管部材。
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Cited By (4)

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