JPH07286580A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

可変容量圧縮機

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Publication number
JPH07286580A
JPH07286580A JP6077616A JP7761694A JPH07286580A JP H07286580 A JPH07286580 A JP H07286580A JP 6077616 A JP6077616 A JP 6077616A JP 7761694 A JP7761694 A JP 7761694A JP H07286580 A JPH07286580 A JP H07286580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
chamber
pressure
compressor
passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP6077616A
Other languages
English (en)
Inventor
Sokichi Hibino
惣吉 日比野
Hisakazu Kobayashi
久和 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低冷房負荷運転状態での圧縮機のクラッチの
断続回数を低減して、クラッチ等の耐久性を向上するこ
とができる可変容量圧縮機を提供する。 【構成】 吐出管路71と第1開放型吐出弁41を作動
する第1感圧室63とを第1加圧通路69により連通す
る。又、第1及び第2の開放型吐出室20,19Bを第
2加圧通路70により連通する。吐出室19Bと第2開
放型吐出弁40Bを作動する第2感圧室46とを連通路
5dにより連通する。第1感圧室63と吸入室22を第
1放圧通路72により連通し、電磁切換弁73により第
1感圧室63に作用する圧力を切り換える。低冷房負荷
の運転状態で、吐出弁41,40Bを開放位置に切り換
えて10%の小容量で圧縮機を運転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用空調装置等に使
用される可変容量圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、急速冷房の要望に答えるべくエン
ジン能力の許す範囲において大容量の圧縮機を搭載する
場合が多い。従って、保温形態での通常走行時には冷房
負荷に対し圧縮機の能力が過大になる。このため過冷却
による蒸発器のフロストを防止するために、エンジンと
圧縮機との間に介在されているクラッチの断続の頻度が
増加してクラッチの摩耗が激しくなり、しかもクラッチ
の断続の反復動作毎に生じる起動トルクが大きく、走行
フィーリングに悪影響を及ぼしている。さらに、起動の
際に時折起こす液圧縮は起動時の一回転当たりの吐出量
も大きく、充分な吐出室容積を有しない圧縮機において
は過酷な条件であり、圧縮機の耐久性を著しく阻害し、
稀には大きな騒音を発生する等の欠点を有していた。
又、一部の高級車においては、EPR(蒸発圧力一定)
サイクルで圧縮機を常時運転状態としたままで、冷却し
過ぎた場合には最適温度まで加熱してから吹き出すとい
う方式が採用されており、これは極めて無駄が多い。
【0003】この問題を解消するため、特公昭63−1
0315号公報に示す圧縮機が提案されている。この圧
縮機は図9に示すように接合されたシリンダブロック9
1,92のフロント側端面にはバルブプレート93を介
してフロントハウジング94が接合され、リヤ端面には
バルブプレート95を介してリヤハウジング96が接合
されている。両シリンダブロック91,92に形成した
シリンダボア97内にはピストン98が往復動可能に収
容されている。又、両ハウジング94,96には吸入室
99,100と、吐出室101,102が区画形成され
ている。前記ピストン98は駆動軸103によって回転
される斜板104により往復動される。さらに、前記バ
ルブプレート93,95には吸入弁機構105,106
と吐出弁機構107,108が設けられている。フロン
ト側の吐出弁機構107は所定位置に配設されている。
リヤ側の吐出弁機構108はバネ109により常には開
放位置に保持されている。圧縮機の起動時に第1及び第
2の電磁弁111,112を開閉操作することにより、
吐出管路110の吐出圧力を吐出弁機構108の位置切
換用スプール113の背面に形成した感圧室114に作
用させて、吐出弁108を開放位置から閉鎖位置に切り
換え可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧縮機にお
いては低冷房負荷運転時に50%容量で運転し、それで
も冷房能力が過剰の場合にはクラッチをオフして圧縮機
を停止し、零容量で運転し、その後冷房負荷が増大する
と、再びクラッチをオンして圧縮機を50%容量で運転
する。このため全容量と零容量との間で圧縮機を断続運
転するのと比較してクラッチの断続回数を低減すること
ができる。しかし、小容量で吐出容量が50%以下にな
らないため、断続回数の低減効果が低く、クラッチや圧
縮機等の耐久性を向上することができない。
【0005】又、上記の圧縮機はその起動時に吐出容量
をフロント側のみの50%容量で起動することができ
る。このため、全容量で起動するよりも圧縮機の起動ト
ルクを低減することができる。しかし、トルク曲線を示
す図6の破線のように、圧縮機のフロント側が50%容
量で起動されると、容量が2分の1であるにもかかわら
ず、停止状態から圧縮機が起動されるので、圧縮仕事以
外に圧縮機内部の駆動部品を動かすための慣性力による
仕事分が必要となり、全所要トルクの2分の1以上に大
きくなる。このため、圧縮機の起動時の所要トルク変動
が可なり大きく、圧縮機の起動ショックを緩和すること
ができない。特に、車両の走行中に空調装置を起動する
と、エンジンへの負荷が急激に増大して走行フィーリン
グが低下するという問題があった。
【0006】この発明の第1の目的は圧縮機の低冷房負
荷時の運転において、圧縮機のクラッチの断続の頻度を
大幅に減少し、クラッチ及び圧縮機の耐久性を向上する
ことができる可変容量圧縮機を提供することにある。
【0007】又、この発明の第2の目的は上記第1の目
的に加えて、起動時において所要トルクを低減すること
ができ、車両の走行フィーリングを向上することができ
る可変容量圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、3つ以上の圧縮室の一部と吐出口を介して連通する
固定型吐出室と、上記吐出室内の所定位置に保持されて
吐出口を開閉する固定型吐出弁と、他の圧縮室と吐出口
を介して連通された開放型吐出室と、上記開放型吐出室
内で吐出口を開閉可能な開放型吐出弁と、開放型吐出室
と吐出系の空間とを連通する吐出通路と、上記吐出通路
に設けられた逆止弁と、前記開放型吐出弁を開放位置と
閉鎖位置との間で位置切り換えするための位置切換機構
と、前記位置切換機構を低冷房負荷状態では小容量に高
冷房負荷状態では大容量に制御する制御装置とを備え、
圧縮室と対応する全気筒数に対する前記固定型吐出室に
連通される気筒数の割合を0以上50%以下に設定して
いる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記開放型吐出弁の位置切換機構は、吐出弁を常に
は開放位置に付勢する付勢部材と、吐出弁の背面に形成
された感圧室と、この感圧室と吐出系の空間とを連通す
る加圧通路と、感圧室と吸入系の空間とを連通する放圧
通路と、前記両通路に設けられ、かつ制御装置からの動
作信号により両通路を切り換え動作する切換弁とにより
構成されている。
【0010】又、請求項3記載の発明は、請求項1又は
2において、圧縮機は両頭ピストン型圧縮機であって、
そのフロント側又はリヤ側のハウジング内には固定型吐
出室が設けられ、フロント側及びリヤ側のハウジングに
は第1及び第2の開放型吐出室と、第1及び第2の開放
型吐出弁と、第1及び第2の位置切換機構と、第1及び
第2の開放型吐出室に連通された第1及び第2の吐出通
路を開閉する第1及び第2の逆止弁とが設けられてい
る。
【0011】又、請求項4記載の発明は、請求項3にお
いて、前記第1及び第2の開放型吐出弁の第1及び第2
の位置切換機構は、両吐出弁を常には開放位置に付勢す
る第1及び第2の付勢部材と、両吐出弁の背面に形成さ
れた第1及び第2の感圧室と、両感圧室と吐出系の空間
とをそれぞれ連通する第1及び第2の加圧通路と、両感
圧室と吸入系の空間とをそれぞれ連通する第1及び第2
の放圧通路と、前記第1加圧通路及び第1放圧通路に設
けられ、制御装置からの動作信号により作動される切換
弁とから構成され、前記第2加圧通路及び第2放圧通路
は第1開放型吐出室と第1感圧室とを連通するものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、圧縮機の運転中に冷
房負荷が低減すると、制御装置から開放型吐出弁の位置
切換機構に動作信号が送られて、開放型吐出弁が閉鎖位
置から開放位置に切り換えられる。このため圧縮機の吐
出容量が0以上50%以下の範囲に切り換えられる。こ
のため、吐出容量が50%と比較して低冷房負荷時の冷
房能力の過剰を抑制して、エバボレータのフロストを防
止するためのクラッチの断続回数が低減される。
【0013】又、請求項2記載の発明では、圧縮機のク
ラッチがオンされると、エンジンの動力により圧縮機が
0以上50%以下容量で起動される。次に、固定型吐出
室内の圧力が加圧通路を通して感圧室に作用する。この
ため、開放型吐出弁が開放位置から閉鎖位置に切り換え
られて、圧縮機の吐出容量が大容量に増大する。請求項
2記載の発明では、圧縮機の起動時に0以上50%以下
の吐出容量で起動された後、吐出容量が増大されるの
で、その起動に要するトルクの大きな変動が抑制され、
車両の走行フィーリングが向上する。又、請求項2記載
の発明では、エンジン、圧縮機及びそのクラッチ等への
負荷が低減されるので、エンジン等の耐久性が向上す
る。
【0014】さらに、請求項2記載の発明では、圧縮機
の運転中に冷房負荷が低下した場合には、切換弁が放圧
通路を開放する位置に切り換えられるので、吐出弁が開
放位置に切り換えられる。このため、圧縮機は0以上5
0%以下の小容量に切り換えられ、クラッチの断続回数
が低減される。このためクラッチ及び圧縮機の耐久性が
向上し、特に車両空調用においては断続時の不快な走行
フィーリングが抑制される。
【0015】請求項3記載の発明では、両頭ピストン型
圧縮機の運転中に冷房負荷が低下して制御装置から動作
信号が第1及び第2の位置切換機構に出力されると、フ
ロント側及びリヤ側に設けた第1及び第2の開放型吐出
弁が閉鎖位置から開放位置に切り換えられる。このた
め、圧縮機が0以上50%以下の小容量に切り換えら
れ、クラッチの断続回数が低減される。
【0016】請求項4記載の発明では、圧縮機が起動さ
れると、固定型吐出弁が作動されて、0以上50%以下
の小容量での運転が開始される。次に、固定型吐出室内
の圧力が第1加圧通路を通して第1感圧室に作用する
と、第1開放型吐出弁が閉鎖位置に切り換えられて、圧
縮機の吐出容量が中間容量に増大する。さらに、第1開
放型吐出室の圧力が上昇すると、この圧力は第2加圧通
路を通して第2感圧室に作用する。すると第2開放型吐
出弁が閉鎖位置に切り換えられ、圧縮機の吐出容量が増
大する。請求項4記載の発明では、圧縮機の起動時に0
以上50%以下の吐出容量で起動された後、二段階に吐
出容量が増大されるので、圧縮機の起動に要するトルク
の大きな変動が抑制され、車両の走行フィーリングが向
上する。
【0017】又、請求項4記載の発明では圧縮機の運転
中に冷房負荷が低下した場合には、切換弁が加圧通路を
閉鎖し、放圧通路を開放する位置に切り換えられるの
で、吐出弁が開放位置に切り換えられ、圧縮機は0以上
50%以下の小容量に切り換えられ、クラッチの断続回
数が低減される。
【0018】
【実施例】以下、この発明を片側5気筒、合わせて10
気筒の斜板式ピストン圧縮機に具体化した第1実施例を
図1〜図6に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、対接されたシリンダブ
ロック1,2の両端部はバルブプレート3,4を介在し
てフロント及びリヤの両ハウジング5,6によって閉鎖
され、これらは複数本のボルト7によって結合されてい
る。両シリンダブロック1,2の接合部分には斜板室8
が形成されている。その室には両ブロック1,2の中心
に貫設された軸孔1a,2aを貫通する駆動軸9に対し
て傾斜して固着された斜板10が収容されている。前記
シリンダブロック1,2のボス部11,12には、駆動
軸9を支承するラジアルベアリング13,13が圧入さ
れ、又、ボス部11,12と斜板10との間にはスラス
トベアリング14,14が介在されている。シリンダブ
ロック1,2には駆動軸9と平行に、かつ該駆動軸9を
中心とする放射状位置に5対のシリンダボア15が穿設
されている。これらのボア15に嵌装されたピストン1
6はボール17よりなる軸受機構を介して斜板10に係
留されていて、該斜板10の回転力によってピストン1
6はシリンダボア15内を往復動可能である。
【0020】フロント及びリヤの各ハウジング5,6に
は中心側に吐出室19,20が形成され、外周側に該吐
出室19,20を取り囲むようにしてほぼ環状の吸入室
21,22が形成されている。フロント側の吐出室19
は図2に示すようにフロントハウジング5の隔壁5a,
5b,5cによって二つの吐出室19A,19Bに区画
形成されている。リヤ側の吐出室20は図3に示すよう
にリヤハウジング6の隔壁6aによって円形に形成され
ている。吸入室21,22は図1に示すように前記ボル
ト7の通し孔を兼用する吸入通路23,24によって斜
板室8と連通されている。斜板室8はシリンダブロック
1,2の合わせ面の近くに取り付けられた吸入フランジ
25と連通されている。
【0021】又、シリンダブロック1,2におけるボア
挟間のうち1箇所には図5に示すようにバルブプレート
3,4との接触面からシリンダブロック2の外周面にか
けて吐出通路26、吐出通路27が穿設されている。こ
の吐出通路26,27の出口29,30はシリンダブロ
ック2に取り付けられた吐出フランジ28とそれぞれ連
通されている。吐出通路26,27の入口はバルブプレ
ート3,4に貫通された連通孔31,32を介して吐出
室19A,20と連通されている。吐出室19A,20
は吐出通路26,27との連通部が外周側に適宜膨出さ
れている。さらに、リヤ側の吐出通路27の出口30に
はそれを開閉するための第1逆止弁33が設けられてい
る。この第1逆止弁33はリヤ側の吐出室20内が低圧
状態では出口30を閉鎖し、高圧状態では出口30を開
放する。
【0022】図1に示すように前記バルブプレート3,
4には吸入口34,35及び吐出口36,37が貫設さ
れ、これらを介してシリンダボア15が吸入室21,2
2及び吐出室19A,19B,20とそれぞれ連通され
ている。吸入口34,35及び吐出口36,37にはそ
れぞれ吸入弁38,39及び吐出弁40A,40B,4
1が配設されている。吐出弁40A,40B,41はリ
テーナ42A,42B,43によってその変形量が規制
されている。
【0023】さらに、フロント側の固定型吐出室19A
は図2に示すように一つの吐出口36を通して一つのボ
ア15と連通され、開放型吐出室19Bは4つの吐出口
36を介して4つのボア15とそれぞれ連通されてい
る。吐出室19A内に収容した固定型吐出弁40Aはリ
テーナ42Aとともにボルト48によりバルブプレート
3に固定されている。
【0024】次に、図1及び図3によりリヤ側の第1開
放型吐出弁41(以下単に第1吐出弁という)の位置切
換機構としての第1感圧切換機構K1について説明す
る。前記リヤハウジング6の中心部には有底円筒状のス
プール収容室60が形成され、その内部には円柱状のス
プール61が駆動軸9の軸線方向に往復動可能に収容さ
れている。このスプール61のフロント側端面には第1
吐出弁41及びそのリテーナ43がボルト62により固
定されている。スプール61のリヤ側端面と収容室60
の底面との間には第1感圧室63が形成され、この室内
の圧力が上昇すると、第1吐出弁41が開放位置から正
規の閉鎖位置に切り換え可能である。前記リヤハウジン
グ6には第1吐出弁41及びリテーナ43の回動を阻止
するピン64がスプール61と平行に支持されている。
シリンダブロック2の中心孔2aにはバネ収容室65が
形成され、この室には第1吐出弁41を開放位置に付勢
するための第1付勢手段としてのコイル状の第1バネ6
7が収容されている。バネ収容室65はバルブプレート
4の中心孔4aによって吐出室20と連通され、収容室
65はシリンダブロック2に形成した連通路66によっ
て斜板室8と連通されている。従って、第1吐出弁41
が開放位置に保持された状態では、吐出室20は中心孔
4a、バネ収容室65及び連通路66により形成された
ドレン通路68によって斜板室8と連通され、ピストン
16の往復動によりガスの圧縮動作が行われることはな
い。なお、このドレン通路68は省略することもできる
が、あれば非作動状態で吐出室20と斜板室8が連通さ
れるので、吐出室20内のガスの温度上昇が抑制され
る。
【0025】前記第1感圧室63は第1加圧通路69に
より吐出フランジ28に接続した吐出管路71に接続さ
れている。この吐出管路71には図示しないが、冷凍回
路の凝縮器、エバポレータ等が接続されている。又、感
圧室63は第1放圧通路72を介して吸入室22と連通
されている。そして、前記加圧通路69及び第1放圧通
路72には電磁切換弁73が介在されている。この電磁
切換弁73は感圧室63を吐出管路71又は吸入室22
に冷房負荷に応じて選択的に連通切り換え可能である。
この切換弁73は制御装置74に接続されていて、例え
ばエバポレータの吹き出し温度、あるいは吸入室22内
の吸入圧力、車室内の温度や外気温等の冷房負荷に比例
するデータを検出するセンサ75からの検出信号に基づ
いて動作される。すなわち、冷房負荷が大きい場合に
は、第1感圧室63が第1加圧通路69と連通し、冷房
負荷が低い場合には第1放圧通路72と連通するように
電磁切換弁73が動作される。さらに、制御装置74か
らは圧縮機の電磁クラッチ76への断続信号から所定時
間遅れて電磁切換弁73にオン信号が出力される。
【0026】一方、第2開放型吐出室19B内に収容し
た第2開放型吐出弁(以下単に第2吐出弁という)40
Bはそのリテーナ42Bとともに、正規の閉鎖位置と吐
出口36を開放する開放位置とに変位可能である。この
第2吐出弁40Bの第2感圧切換機構K2を図1及び図
2により説明する。
【0027】フロントハウジング5の中心部には駆動軸
9を取り巻くようにスプール収容室49が形成され、そ
の内部にはスプール44が駆動軸9に沿って軸方向への
移動可能に収容されている。このスプール44の外周に
は第2吐出弁40Bの基端環状部及びリテーナ42Bの
基端環状部がネジ筒45により締付固定されている。
又、前記スプール44のフロント端面とフロントハウジ
ング5との間には第2感圧室46が形成され、該室46
は連通路5dを介して吐出室19Bと連通されている。
前記シリンダブロック1の中心孔1aにはバネ収容室1
bが形成され、その内部には前記スプール44をフロン
ト側、つまり第2吐出弁40Bを開放位置へ付勢する第
2付勢手段としてのコイル状の第2バネ47が収容され
ている。
【0028】前記スプール44の内周面には駆動軸9と
のシールを図るシールリング50が設けられている。フ
ロントハウジング5の軸孔には駆動軸9とのシールを図
るシールリング51及びシール機構52が設けられてい
る。さらに、バネ収容室1bには吐出室19Bとバネ収
容室1bとのシールを行うシールリング53が設けられ
ている。
【0029】又、リヤ側の第1開放型吐出室20とフロ
ント側の第2開放型吐出室19Bは第2加圧通路70を
介して連通されている。リヤ側の吐出室20内に圧縮さ
れたガスが供給されると、第2加圧通路70から高圧の
冷媒ガスが吐出室19Bに供給され、連通路5dを通し
て第2感圧室46に供給される。このため、スプール4
4が第2吐出弁40B及びリテーナ42Bとともに、第
2バネ47の付勢力に抗して正規の閉鎖位置に移動され
る。
【0030】この実施例では第1,2吐出弁41,40
Bの作動状態において、圧縮されたガスが吐出室19B
から第2加圧通路70を通して吐出室20に送られ、こ
の吐出室20から第1吐出通路27を通して吐出フラン
ジ28に送られる。従って、第2加圧通路70はガスを
吐出する第2吐出通路70Aとしての機能をも兼用す
る。加えて、第2吐出弁40Bが作動状態から不作動状
態に移行する時には、第2感圧室46の高圧のガスが第
2加圧通路70を通して吐出室20に放出される。従っ
て、第2加圧通路70は第2放圧通路70Bとしての機
能も兼用する。さらに、第1逆止弁33は第2吐出通路
70Aの第2逆止弁としての機構を兼用する。
【0031】次に、前記のように構成した可変容量圧縮
機について、その作用を説明する。図1は圧縮機の停止
状態を示す。この状態ではシリンダボア15、吸入室2
1,22、吐出室19A,19B,20及び感圧室4
6,63等の圧力がバランスして低圧となっている。こ
のため、フロント側の第2吐出弁40Bが第2バネ47
により開放位置に保持されるとともに、リヤ側の第1吐
出弁41も第1バネ67により開放位置に保持されてい
る。
【0032】この圧縮機の停止状態でエアコンスイッチ
(図示略)がオンされると、制御装置74から電磁クラ
ッチ76がオンされ、エンジンの動力により駆動軸9を
介して斜板10が回転され、斜板10の回転により各ピ
ストン16はシリンダボア15内で往復動される。この
とき、10気筒中の1気筒と対応する吐出室19A内の
吐出弁40Aのみが作動可能であるため、圧縮機は10
%の吐出容量で起動され、起動時の所要トルクは図6に
示すように小さい。従って、車両の走行中にエンジンに
過大な負荷が作用することはなく、走行フィーリングが
向上する。
【0033】前述した1気筒分の圧縮機の運転が開始さ
れると、吐出室19A内に吐出された冷媒ガスは、吐出
通路26及び吐出フランジ28から吐出管路71に送ら
れる。
【0034】又、前記電磁クラッチ76がオンされてか
ら例えば1秒後に制御装置74から電磁切換弁73に切
換信号が出力され、第1感圧室63が第1加圧通路69
と連通され、第1放圧通路72が遮断される。このため
吐出管路71内の高圧のガスは第1加圧通路69を通し
て第1感圧室63に供給され、この圧力が設定値を越え
ると、スプール61及び第1吐出弁41が第1バネ67
の付勢力に抗して開放位置から閉鎖位置に切り換えられ
る。(図4参照)このため、ドレン通路68が第1吐出
弁41によって閉じられ、リヤ側の5気筒分のシリンダ
ボア15内でのガスの圧縮が開始される。圧縮されたガ
スはリヤ側の吐出室20から吐出通路27を通して逆止
弁33を開放しつつ吐出フランジ28側に送られる。こ
の状態ではフロント側及びリヤ側合わせて6気筒、つま
り圧縮機は60%の吐出容量で運転される。このときリ
ヤ側では50%の吐出容量の第1吐出弁41が一斉に閉
鎖位置に切り換えられるが、圧縮機が運転中であるた
め、その所要トルクの変動値は図6に示すように従来の
圧縮機の初期所要トルクと比較して小さい。
【0035】さらに、リヤ側の吐出室20内の高圧のガ
スは、第2加圧通路70を介してフロント側の吐出室1
9Bに供給される。このため高圧のガスが連通路5dか
ら第2感圧室46に供給され、スプール44は第2吐出
弁40Bとともに第2バネ47の付勢力に抗して開放位
置から閉鎖位置に移動される。(図4参照)このため残
り4気筒分のフロント側のシリンダボア15内での圧縮
が開始され、吐出室19Bから高圧の冷媒ガスが第2吐
出通路70A(第2加圧通路70)を通してリヤ側の吐
出室20に吐出される。この4気筒分の圧縮が開始され
ると、図6に示すように起動トルクが増大するがその変
動値は小さいため、エンジンに与えるトルクが低減さ
れ、走行フィーリングが向上する。
【0036】以上のように圧縮機の起動時には所要トル
クが三段階に増大するので、その一回の変動値が低減さ
れ、起動時のショックが緩和され、車両の走行フィーリ
ングが向上する。又、圧縮機やエンジン、電磁クラッチ
76に対する衝撃が軽減され、それらの耐久性が向上す
る。
【0037】圧縮機が大容量で運転を継続すると、冷房
装置により車室内が冷房される。この冷房能力が過大に
なると、エバポレータのまわりでフロストが生じ圧縮機
の無駄な運転が継続される。このためセンサ75により
検出されたエバポレータの吹き出し温度が設定値以下に
なると、制御装置74から電磁切換弁73に切換信号が
出力されて、第1加圧通路69が遮断され、第1放圧通
路72が開放されるため、第1感圧室63内のガス圧が
低下され、第1開放型吐出弁41が開放位置に切り換え
られる。このため圧縮機は全容量運転から50%容量に
ダウンされ、その後、第1吐出室20が低圧となるの
で、第2感圧室46内の高圧のガスが第2放圧通路70
Bから吐出室20に放出され、第2感圧室46内の圧力
が低下され、第2吐出弁40Bが第2バネ47の付勢力
により開放位置に切り換えられ、圧縮機は10%の最小
容量で運転される。この結果、低冷房負荷運転時に圧縮
機の冷房能力が大き過ぎて電磁クラッチ76の断続を繰
り返し行う必要が少なくなり、圧縮機や電磁クラッチ7
6あるいはエンジンに与える繰り返しの衝撃を緩和して
それらの耐久性を向上することができる。
【0038】なお、エアコンスイッチがオフされると、
電磁クラッチ76がオフされて圧縮機が停止され、圧縮
機は図1に示す停止状態に復帰される。ところで、図6
に示す時間と所要トルクの曲線から明らかなように、圧
縮機が全容量で運転されている状態における実施例と従
来例の所要トルクの大きさは等しい。このため、もし第
2吐出弁40Bをリヤ側の第1吐出弁41と同時に閉鎖
位置に変位する構成をとった場合には、図6の二点鎖線
で示すように圧縮機の所要トルクは従来の50%起動時
と同等かそれ以上に増大する。従って、この第1実施例
のように10気筒中の1気筒(10%)のみを固定型吐
出室19Aと連通した場合には、起動ショックの緩和を
目的とする発明では最低2つの開放型吐出室が必要とな
る。しかし、この実施例において、例えば2又は3気筒
分の圧縮室15を固定型吐出室19Aと連通した場合に
は、残り8又は7気筒の圧縮室と対応する吐出弁を同時
に作動しても全所要トルクの2分の1程度に低減するこ
とができる。この場合には圧縮機が30%容量で運転さ
れるため、電磁クラッチ76の断続回数は10%の場合
と比較して少し多くなる。
【0039】次に、この発明の第2実施例を図7により
説明する。この実施例ではリヤハウジングのみに吸入室
と吐出室を備えた片頭ピストン型圧縮機に具体化したも
のである。すなわち、リヤハウジング6の外周側には吸
入室22が環状に形成され、内側には隔壁6bによって
吐出室19A,19B,20が区画形成されている。吐
出室19A内には一つの吐出孔37を開閉する固定型吐
出弁40Aが収容されている。又、第1及び第2の開放
型吐出室20,19Bには第1,第2吐出弁41,40
Bが設けられている。さらに、第1吐出弁41を作動す
るスプール61の感圧室63は第1加圧通路69を介し
て吐出管路71と連通されている。又、第2吐出弁40
Bを作動するスプール44の感圧室46は第2加圧通路
70を介して吐出室20と連通されている。さらに、リ
ヤハウジング6の隔壁6bには第1及び第2の吐出通路
27,70Aが設けられ、両通路には第1及び第2の逆
止弁33A,33Bが設けられている。さらに、シリン
ダブロック2にはドレン通路68及び放圧通路70Bが
設けられている。
【0040】この実施例では圧縮機が起動されると、第
1,第2吐出弁41,40Bはともに閉鎖位置にあるの
で、5気筒中の1気筒、つまり20%の吐出容量で圧縮
機が起動される。この一つの気筒で圧縮されたガスは吐
出通路26から図示しない吐出フランジを通して吐出管
路71に吐出される。
【0041】次に、吐出管路71の高圧のガスは第1加
圧通路69を通して第1感圧室63に供給され、スプー
ル61により第1吐出弁41が閉鎖位置に切換られ、圧
縮機は5気筒中3気筒、つまり計60%の容量で運転さ
れる。さらに、この第1吐出弁41が作動されると、吐
出室20から第2加圧通路70を通して高圧ガスが第2
感圧室46に供給されるので、第2吐出弁40Bが閉鎖
位置に切り換えられ、圧縮機は全容量で運転される。
【0042】又、吐出室20,19B内で圧縮されたガ
スは、吐出通路27,70Aから逆止弁33A,33B
を押し退けて吐出室19Aに合流する。この第2実施例
も圧縮機の起動時には所要トルクが三段階に分かれて増
大するので、第1実施例の作用及び効果と同様に起動シ
ョックを緩和することができる。さらに、この実施例で
は低冷房負時に圧縮機が20%容量で運転されるので、
電磁クラッチ76の断続回数を少なくして圧縮機、電磁
クラッチあるいはエンジンの耐久性を向上することがで
きる。
【0043】次に、この発明の第3実施例を図8により
説明する。この実施例ではリヤハウジング6内に固定型
吐出室19A及び開放型吐出室20が一つ設けられてい
る。又、吐出室19Aは5気筒のうち2気筒分のボア1
5と吐出口37を介して連通されている。吐出室20は
残り3気筒分のボア15と吐出口37を介して連通され
ている。その他の構成は第2実施例と同様である。
【0044】この実施例では圧縮機が40%容量で起動
されるので、所要トルクが前記各実施例よりも大きくな
るが、従来例の50%容量での起動と比較して一回目の
トルクの変動値が低減され、起動ショックが緩和され
る。又、吐出弁41が作動されると、60%容量の気筒
での圧縮が開始されるが、圧縮機が運転中であるため、
トルクの変動値は従来の50%起動のトルク変動値と比
較して低減される。
【0045】さらに、この第3実施例では低冷房負荷時
に圧縮機が40%容量で運転されるので、50%容量運
転と比較して電磁クラッチ76の断続回数を少なくして
圧縮機、電磁クラッチあるいはエンジンの耐久性を向上
することができる。
【0046】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)第1〜3実施例において、感圧切換機構K1,K
2に代えて、吐出弁41,40Bをそれぞれ電磁ソレノ
イド(図示略)等のアクチュエータにより位置切り換え
するように構成すること。
【0047】(2)第3実施例では吐出室19Aの吐出
弁40Aを二つにしたが、これを一つにすること。この
場合にも圧縮機のクラッチの断続回数を低減してクラッ
チ等の耐久性を向上することができる。
【0048】(3)前記実施例では第1及び第2の加圧
通路69,70を外部配管により構成したが、これをシ
リンダブロック1,2及びハウジング5,6内に形成す
ること。
【0049】(4)第1〜3実施例において、フロント
側に第1開放型吐出室20を設け、リヤハウジング6内
に第2開放型吐出室19Bを設けること。 (5)前記実施例では圧縮機の起動時にショックを緩和
する構成を採用したが、請求項1の発明ではこれを必須
要件としていないので、圧縮機が大容量で起動される構
成をとってもよい。すなわち、開放型吐出弁の構成を常
には閉鎖される吐出弁とし、電磁切換弁により吐出圧力
を感圧室に作用すると、吐出弁が開放されるように構成
すること。
【0050】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。請
求項1において、開放型吐出弁41,40Bはスプール
61,44に支持され、該スプールの背面には感圧室6
3,46が形成されている可変容量圧縮機。
【0051】この圧縮機の場合には感圧切換機構K1,
K2の構成を簡素化してコストを低減することができ
る。請求項1又は3記載の発明において、全気筒数に対
する固定型吐出弁と対応する気筒数の比は、0以上50
%以下の範囲であればよいが、クラッチの断続回数を低
減する上で望ましいのは10〜35%の範囲である。さ
らに、望ましいのは10〜20%である。
【0052】請求項2又は4記載の発明において、圧縮
機の起動ショックを緩和するため気筒数の比は、固定型
吐出室及び開放型吐出室がともに一つの場合には、例え
ば3気筒では1:2、4気筒では1:3、5気筒では
2:3、6気筒では2:4というように設定される。さ
らに、固定型吐出室が1つと開放型吐出室が2つある場
合には、例えば3気筒では1:1:1、4気筒では1:
1:2又は1:2:1、5気筒では1:2:2、6気筒
では1:2:3又は1:2:3というように設定され
る。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は特許請
求の範囲の欄に記載した構成を有するので、次のような
効果がある。
【0054】請求項1,3記載の発明では圧縮機の低冷
房負荷時の運転において、圧縮機のクラッチの断続の頻
度を大幅に減少し、クラッチ及び圧縮機の耐久性を向上
することができる。
【0055】請求項2,4記載の発明は、請求項1記載
の発明の効果に加えて、圧縮機の起動時において所要ト
ルクを低減することができ、車両の走行フィーリングを
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した第1実施例の圧縮機の
中央部縦断面図である。
【図2】 フロントハウジング側の横断面図である。
【図3】 リヤハウジング側の横断面図である。
【図4】 圧縮機の全容量状態を示す断面図である。
【図5】 吐出フランジ付近の断面図である。
【図6】 時間と圧縮機の所要トルクとの関係を示すグ
ラフである。
【図7】 この発明の第2実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図8】 この発明の第3実施例を示す要部の断面図で
ある。
【図9】 従来の圧縮機の中央部縦断面図である。
【符号の説明】
15…シリンダボア、19A…固定型吐出室、20,1
9B…第1及び第2の開放型吐出室、36,37…吐出
口、27,70A…第1及び第2の吐出通路、33,3
3A,33B…第1及び第2の逆止弁、40A…固定型
吐出弁、41,40B…第1及び第2の開放型吐出弁、
67,47…第1及び第2の付勢手段としてのバネ、6
8…ドレン通路、63,46…第1及び第2の感圧室、
69,70…第1及び第2の加圧通路、71…吐出管
路、72,70B…第1及び第2の放圧通路、73…電
磁切換弁、74…制御装置、K1,K2…第1及び第2
の感圧切換機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つ以上の圧縮室の一部と吐出口を介し
    て連通する固定型吐出室と、 上記吐出室内の所定位置に保持されて吐出口を開閉する
    固定型吐出弁と、 他の圧縮室と吐出口を介して連通された開放型吐出室
    と、 上記開放型吐出室内で吐出口を開閉可能な開放型吐出弁
    と、 開放型吐出室と吐出系の空間とを連通する吐出通路と、 上記吐出通路に設けられた逆止弁と、 前記開放型吐出弁を開放位置と閉鎖位置との間で位置切
    り換えするための位置切換機構と、 前記位置切換機構を低冷房負荷状態では小容量に高冷房
    負荷状態では大容量に制御する制御装置と、を備え、 圧縮室と対応する全気筒数に対する前記固定型吐出室に
    連通される気筒数の割合を0以上50%以下に設定した
    可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記開放型吐出弁の
    位置切換機構は、吐出弁を常には開放位置に付勢する付
    勢部材と、吐出弁の背面に形成された感圧室と、この感
    圧室と吐出系の空間とを連通する加圧通路と、感圧室と
    吸入系の空間とを連通する放圧通路と、前記両通路に設
    けられ、かつ制御装置からの動作信号により両通路を切
    り換え動作する切換弁とにより構成されている可変容量
    圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、圧縮機は両頭
    ピストン型圧縮機であって、そのフロント側又はリヤ側
    のハウジング内には固定型吐出室が設けられ、フロント
    側及びリヤ側のハウジングには第1及び第2の開放型吐
    出室と、第1及び第2の開放型吐出弁と、第1及び第2
    の位置切換機構と、第1及び第2の開放型吐出室に連通
    された第1及び第2の吐出通路を開閉する第1及び第2
    の逆止弁とが設けられている可変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第1及び第2の
    開放型吐出弁の第1及び第2の位置切換機構は、両吐出
    弁を常には開放位置に付勢する第1及び第2の付勢部材
    と、両吐出弁の背面に形成された第1及び第2の感圧室
    と、両感圧室と吐出系の空間とをそれぞれ連通する第1
    及び第2の加圧通路と、両感圧室と吸入系の空間とをそ
    れぞれ連通する第1及び第2の放圧通路と、前記第1加
    圧通路及び第1放圧通路に設けられ、制御装置からの動
    作信号により作動される切換弁とから構成され、前記第
    2加圧通路及び第2放圧通路は第1開放型吐出室と第1
    感圧室とを連通するものである可変容量圧縮機。
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