JPH07286314A - 路面滑り止め具 - Google Patents
路面滑り止め具Info
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- JPH07286314A JPH07286314A JP7748294A JP7748294A JPH07286314A JP H07286314 A JPH07286314 A JP H07286314A JP 7748294 A JP7748294 A JP 7748294A JP 7748294 A JP7748294 A JP 7748294A JP H07286314 A JPH07286314 A JP H07286314A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- road surface
- road
- slip
- anchor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きな滑り止め効果、易敷設性、易撤去性、
易交換性、経済性を実現する路面滑り止め具を提供する
ことである。 【構成】 道路10の車道13の両端にそれぞれ打ち込
まれたアンカー2-1,2 -2と、アンカー2-1に取付けら
れたハートシンプ3と、アンカー2-2に取付けられたタ
ーンバックル4と、ハートシンプ3とターンバックル4
に係止・張設されたワイヤ1とで構成される。 【作用】 車両が通過する度にワイヤ1が動き、それに
伴うワイヤ1の弾みによりアイスバーンが砕かれ、アイ
スバーンに凹凸が生じ、スタッドレスタイヤ等の制動性
能が高まると共に、ワイヤ1自身も滑り止め機能を発揮
する。
易交換性、経済性を実現する路面滑り止め具を提供する
ことである。 【構成】 道路10の車道13の両端にそれぞれ打ち込
まれたアンカー2-1,2 -2と、アンカー2-1に取付けら
れたハートシンプ3と、アンカー2-2に取付けられたタ
ーンバックル4と、ハートシンプ3とターンバックル4
に係止・張設されたワイヤ1とで構成される。 【作用】 車両が通過する度にワイヤ1が動き、それに
伴うワイヤ1の弾みによりアイスバーンが砕かれ、アイ
スバーンに凹凸が生じ、スタッドレスタイヤ等の制動性
能が高まると共に、ワイヤ1自身も滑り止め機能を発揮
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に冬期における路面
のアイスバーン化によるスリップ事故等を防止する路面
滑り止め具に関する。
のアイスバーン化によるスリップ事故等を防止する路面
滑り止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷・積雪地方では、道路上で融雪が凍
結し、路面が危険なアイスバーン状態になることが多
い。特に、東北地方や北海道、或いは高地や山間部では
冬期に気温が零度以下になることは常であり、道路はス
リップ事故等の原因となるアイスバーンに瞬く間にな
る。そのため、路面のアイスバーン化防止として、道路
に融雪剤を散布したり、或いは滑り止め金具を1個ずつ
道路に埋め込むことも試みられている。
結し、路面が危険なアイスバーン状態になることが多
い。特に、東北地方や北海道、或いは高地や山間部では
冬期に気温が零度以下になることは常であり、道路はス
リップ事故等の原因となるアイスバーンに瞬く間にな
る。そのため、路面のアイスバーン化防止として、道路
に融雪剤を散布したり、或いは滑り止め金具を1個ずつ
道路に埋め込むことも試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、融雪剤
の散布は、昼間の比較的温度が高く、路面が水分を含ん
でいる時で、しかも相当の通行量が有る時刻に限られ、
その時刻以外では、融雪剤はアイスバーンに閉ざされて
しまい、その効果を無くすだけでなく、その費用も無駄
になる。
の散布は、昼間の比較的温度が高く、路面が水分を含ん
でいる時で、しかも相当の通行量が有る時刻に限られ、
その時刻以外では、融雪剤はアイスバーンに閉ざされて
しまい、その効果を無くすだけでなく、その費用も無駄
になる。
【0004】更に、滑り止め金具を道路に埋め込む場
合、剛体(金具)を埋め込んでいるので、金具がアイス
バーンに閉じ込められれば、滑り止め効果を発揮しなく
なってしまう。これを防ぐために、埋込物を軟質材で形
成することも考えられているが、軟質材からなる埋込物
では、摩耗し易く、摩耗や損傷による交換には交通遮断
を長時間行わなければならず、特に交通量の多い道路で
は交通渋滞が激しくなる。その上、埋込物を年中敷設し
たままでは摩耗が著しくなるし、冬期以外には無駄でも
ある。
合、剛体(金具)を埋め込んでいるので、金具がアイス
バーンに閉じ込められれば、滑り止め効果を発揮しなく
なってしまう。これを防ぐために、埋込物を軟質材で形
成することも考えられているが、軟質材からなる埋込物
では、摩耗し易く、摩耗や損傷による交換には交通遮断
を長時間行わなければならず、特に交通量の多い道路で
は交通渋滞が激しくなる。その上、埋込物を年中敷設し
たままでは摩耗が著しくなるし、冬期以外には無駄でも
ある。
【0005】従って、本発明は、上記問題点に着目して
なされたもので、大きな滑り止め効果、易敷設性、易撤
去性、易交換性、経済性を実現する路面滑り止め具を提
供することを目的とする。
なされたもので、大きな滑り止め効果、易敷設性、易撤
去性、易交換性、経済性を実現する路面滑り止め具を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の路面滑り止め具は、路面の
両端にそれぞれ固定される固定部材と、各固定部材にそ
れぞれ着脱可能に取付けられる係止部材と、一端が路面
一方端側の係止部材に、他端が路面他方端側の係止部材
にそれぞれ着脱可能に係止され、路面上に張設される剛
性の線状部材とを備えることを特徴とする。
に、本発明の請求項1記載の路面滑り止め具は、路面の
両端にそれぞれ固定される固定部材と、各固定部材にそ
れぞれ着脱可能に取付けられる係止部材と、一端が路面
一方端側の係止部材に、他端が路面他方端側の係止部材
にそれぞれ着脱可能に係止され、路面上に張設される剛
性の線状部材とを備えることを特徴とする。
【0007】又、請求項2記載の路面滑り止め具は、複
数の車線を有する道路の最右側車線の路面端、最左側車
線の路面端、及び前記両路面端に対応し且つ交通に支障
のない1箇所又は複数箇所にそれぞれ固定される固定部
材と、各固定部材にそれぞれ着脱可能に取付けられる係
止部材と、相互に近隣の一対の係止部材にそれぞれ着脱
可能に係止され、路面上に張設される剛性の線状部材と
を備えることを特徴とする。
数の車線を有する道路の最右側車線の路面端、最左側車
線の路面端、及び前記両路面端に対応し且つ交通に支障
のない1箇所又は複数箇所にそれぞれ固定される固定部
材と、各固定部材にそれぞれ着脱可能に取付けられる係
止部材と、相互に近隣の一対の係止部材にそれぞれ着脱
可能に係止され、路面上に張設される剛性の線状部材と
を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の滑り止め具では、中央分離帯等
の無いような比較的幅の狭い道路を対象としており、道
路の両端にそれぞれ固定部材を固定し、各固定部材にそ
れぞれ係止部材を取付け、両係止部材間に線状部材を張
設する。これにより、線状部材が路面を横切る恰好にな
り、このワイヤ張設を、道路幅や交通量にも依るが、例
えば30〜50cm程度の間隔ごとに、或いは1m当た
り2〜3本程度ずつ行う。線状部材を張設する際には、
或る程度緩めに張っておくことで、剛性の線状部材は、
特にその端部付近が車両の車輪で踏まれる度に、前後左
右に適度に動く。この結果、線状部材がアイスバーンに
閉じ込められることはなく、却って車両通過時の線状部
材の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバーンに凹凸
が形成され、スタッドレスタイヤ等の制動性能を高める
ことができると共に、線状部材自身も滑り止め機能を発
揮する。これらの相乗効果により、路面がアイスバーン
状態になった場合でも、スリップ事故等を効果的に防止
することができる。
の無いような比較的幅の狭い道路を対象としており、道
路の両端にそれぞれ固定部材を固定し、各固定部材にそ
れぞれ係止部材を取付け、両係止部材間に線状部材を張
設する。これにより、線状部材が路面を横切る恰好にな
り、このワイヤ張設を、道路幅や交通量にも依るが、例
えば30〜50cm程度の間隔ごとに、或いは1m当た
り2〜3本程度ずつ行う。線状部材を張設する際には、
或る程度緩めに張っておくことで、剛性の線状部材は、
特にその端部付近が車両の車輪で踏まれる度に、前後左
右に適度に動く。この結果、線状部材がアイスバーンに
閉じ込められることはなく、却って車両通過時の線状部
材の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバーンに凹凸
が形成され、スタッドレスタイヤ等の制動性能を高める
ことができると共に、線状部材自身も滑り止め機能を発
揮する。これらの相乗効果により、路面がアイスバーン
状態になった場合でも、スリップ事故等を効果的に防止
することができる。
【0009】しかも、この滑り止め具は、固定部材、係
止部材及び剛性の線状部材で構成され、各部材には、例
えば固定部材としてアンカー、係止部材としてハートシ
ンプやターンバックル、線状部材としてワイヤやチェー
ン、のように周知の安価なものが使用されるので経済的
である上に、各部材同士の着脱・部材の交換も使用部材
からして容易であり、シーズンでの敷設作業・シーズン
オフでの撤去作業も簡単である。
止部材及び剛性の線状部材で構成され、各部材には、例
えば固定部材としてアンカー、係止部材としてハートシ
ンプやターンバックル、線状部材としてワイヤやチェー
ン、のように周知の安価なものが使用されるので経済的
である上に、各部材同士の着脱・部材の交換も使用部材
からして容易であり、シーズンでの敷設作業・シーズン
オフでの撤去作業も簡単である。
【0010】請求項2記載の滑り止め具では、中央分離
帯等を有する比較的幅の広い道路を対象としており、基
本的構成は請求項1記載の滑り止め具と変わらない。し
かしながら、道路幅が広い分だけ、道路の最右側車線の
路面端から最左側車線の路面端まで1本の線状部材では
長すぎるので、このような場合には交通に支障のない1
箇所又は複数箇所(例えば中央分離帯)に線状部材の中
継点として固定部材を固定し、各固定部材に係止部材を
それぞれ取付け、相互に近隣の一対の係止部材に線状部
材をそれぞれ係止・張設する。勿論、この場合も、作用
効果は前記と全く同様である。
帯等を有する比較的幅の広い道路を対象としており、基
本的構成は請求項1記載の滑り止め具と変わらない。し
かしながら、道路幅が広い分だけ、道路の最右側車線の
路面端から最左側車線の路面端まで1本の線状部材では
長すぎるので、このような場合には交通に支障のない1
箇所又は複数箇所(例えば中央分離帯)に線状部材の中
継点として固定部材を固定し、各固定部材に係止部材を
それぞれ取付け、相互に近隣の一対の係止部材に線状部
材をそれぞれ係止・張設する。勿論、この場合も、作用
効果は前記と全く同様である。
【0011】なお、本発明の滑り止め具において、前記
したように固定部材としては、アンカー等の他に、アン
カーを間隔を置いて取付けたブロックを道路の両端又は
一端に恒久的に埋め込んでおいてもよい。係止部材とし
ては、ハートシンプ、ターンバックル等を使用すればよ
いが、砂塵の影響を受けない簡易な構造のものが好まし
い。例えば、係止部材としてハートシンプとターンバッ
クルを組合せれば、ワイヤの着脱が容易であるだけでな
く、ワイヤの張設度合を容易に調節できる。剛性の線状
部材としては、ワイヤ、チェーン等の他に、一定間隔で
突起物を設けたものも使用でき、車両の車輪で踏まれた
時に全体が振動するものであればよい。
したように固定部材としては、アンカー等の他に、アン
カーを間隔を置いて取付けたブロックを道路の両端又は
一端に恒久的に埋め込んでおいてもよい。係止部材とし
ては、ハートシンプ、ターンバックル等を使用すればよ
いが、砂塵の影響を受けない簡易な構造のものが好まし
い。例えば、係止部材としてハートシンプとターンバッ
クルを組合せれば、ワイヤの着脱が容易であるだけでな
く、ワイヤの張設度合を容易に調節できる。剛性の線状
部材としては、ワイヤ、チェーン等の他に、一定間隔で
突起物を設けたものも使用でき、車両の車輪で踏まれた
時に全体が振動するものであればよい。
【0012】又、前例とは全く異なる固定部材として、
路面の縦断方向に沿って固定される長尺状で、係止部材
が取付けられる係着部を間隔を置いて有するものであっ
てもよい。この固定部材を使用すれば、アンカーの使用
本数を減らすことができる。
路面の縦断方向に沿って固定される長尺状で、係止部材
が取付けられる係着部を間隔を置いて有するものであっ
てもよい。この固定部材を使用すれば、アンカーの使用
本数を減らすことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の路面滑り止め具を実施例に基
づいて説明する。前述したように、本発明の滑り止め具
は周知の安価なもので構成され、各部材は例えば図1乃
至図4に示すようなものである。図1は、線状部材とし
てのワイヤ1を示し、その両端は係止部材に取付け易い
ように輪状部(クリップ)1aに形成されている。勿
論、ワイヤ1の長さは、張設する道路幅に対応してい
る。図2は、固定部材としてのアンカー2を示し、アン
カー2は頂部に係止部材を取付け易いようにリング部2
aを有する。図3は、係止部材としてのハートシンプ3
を示し、ネジを有するピン状体3aを回して着脱するこ
とで、ワイヤ1のクリップ1aをハートシンプ3に容易
に着脱することができ、ワイヤ1の交換も容易となる。
図4は、係止部材としてのターンバックル4を示し、タ
ーンバックル4は左ネジ付きの継手4aと右ネジ付きの
継手4bを有する。
づいて説明する。前述したように、本発明の滑り止め具
は周知の安価なもので構成され、各部材は例えば図1乃
至図4に示すようなものである。図1は、線状部材とし
てのワイヤ1を示し、その両端は係止部材に取付け易い
ように輪状部(クリップ)1aに形成されている。勿
論、ワイヤ1の長さは、張設する道路幅に対応してい
る。図2は、固定部材としてのアンカー2を示し、アン
カー2は頂部に係止部材を取付け易いようにリング部2
aを有する。図3は、係止部材としてのハートシンプ3
を示し、ネジを有するピン状体3aを回して着脱するこ
とで、ワイヤ1のクリップ1aをハートシンプ3に容易
に着脱することができ、ワイヤ1の交換も容易となる。
図4は、係止部材としてのターンバックル4を示し、タ
ーンバックル4は左ネジ付きの継手4aと右ネジ付きの
継手4bを有する。
【0014】これらのワイヤ1、アンカー2、ハートシ
ンプ3及びターンバックル4で構成される滑り止め具
は、比較的幅の狭い道路に対しては例えば図5(道路1
0の横断面図)のように敷設する。ここでは、道路10
の車道13の両端、即ち歩道11と車道13との段差部
付近、及び歩道12と車道13との段差部付近に、それ
ぞれアンカー2-1,2-2を打ち込む。この実施例では、
道路10の縦断方向におけるアンカー2-1,2-2の位置
は、ワイヤ1が車道13をほぼ直角に横断する方向に張
設されるように設定してある(図6参照)。
ンプ3及びターンバックル4で構成される滑り止め具
は、比較的幅の狭い道路に対しては例えば図5(道路1
0の横断面図)のように敷設する。ここでは、道路10
の車道13の両端、即ち歩道11と車道13との段差部
付近、及び歩道12と車道13との段差部付近に、それ
ぞれアンカー2-1,2-2を打ち込む。この実施例では、
道路10の縦断方向におけるアンカー2-1,2-2の位置
は、ワイヤ1が車道13をほぼ直角に横断する方向に張
設されるように設定してある(図6参照)。
【0015】そして、アンカー2-1にハートシンプ3
を、アンカー2-2にターンバックル4を取付け、ハート
シンプ3とターンバックル4にワイヤ1を取付ける。ワ
イヤ1の張設度合はターンバックル4で調節することに
より行い、ワイヤ1を交通に支障のない程度に若干緩め
に張る。これにより、1本のワイヤ1の敷設作業が終了
する。同様に、アイスバーンによるスリップ事故等を防
止したい領域にわたって前記間隔でワイヤ1を車道13
上に張設していけばよい。
を、アンカー2-2にターンバックル4を取付け、ハート
シンプ3とターンバックル4にワイヤ1を取付ける。ワ
イヤ1の張設度合はターンバックル4で調節することに
より行い、ワイヤ1を交通に支障のない程度に若干緩め
に張る。これにより、1本のワイヤ1の敷設作業が終了
する。同様に、アイスバーンによるスリップ事故等を防
止したい領域にわたって前記間隔でワイヤ1を車道13
上に張設していけばよい。
【0016】次に、中央分離帯25を有する比較的幅の
広い道路に対しては例えば図6(道路20の部分上面
図)のように敷設する。この道路20の一方側の車道
(左側車線)23において、この車道23と一方側の歩
道21との段差部付近、及び中央分離帯25の中央付近
に、それぞれアンカー2-1,2-2を打ち込み、アンカー
2 -1にハートシンプ3-1を取付け、アンカー2-2にター
ンバックル4-1を取付け、ハートシンプ3-1とターンバ
ックル4-1にワイヤ1-1を係止・張設する。同様に、右
側車線(図示せず)においてもワイヤ1-2を敷設する。
但し、中央分離帯25に設けたアンカー2-2は左側車線
と右側車線の共用のワイヤ中継点とし、アンカー2-2に
ワイヤ1-2側のターンバックル4-2も取付ける。そし
て、ワイヤ1-1,1-2を上記間隔ごとに各車線上に張設
すればよい。
広い道路に対しては例えば図6(道路20の部分上面
図)のように敷設する。この道路20の一方側の車道
(左側車線)23において、この車道23と一方側の歩
道21との段差部付近、及び中央分離帯25の中央付近
に、それぞれアンカー2-1,2-2を打ち込み、アンカー
2 -1にハートシンプ3-1を取付け、アンカー2-2にター
ンバックル4-1を取付け、ハートシンプ3-1とターンバ
ックル4-1にワイヤ1-1を係止・張設する。同様に、右
側車線(図示せず)においてもワイヤ1-2を敷設する。
但し、中央分離帯25に設けたアンカー2-2は左側車線
と右側車線の共用のワイヤ中継点とし、アンカー2-2に
ワイヤ1-2側のターンバックル4-2も取付ける。そし
て、ワイヤ1-1,1-2を上記間隔ごとに各車線上に張設
すればよい。
【0017】図5及び図6に示すようにワイヤ1を路面
上に張設しておくと、ワイヤ1は適度の緩みで張られて
いるため、車両の車輪がワイヤ1の特に端部付近(クリ
ップ寄りの部分)を踏む度に、ワイヤ1は路面上で前後
左右に動く。このため、ワイヤ1がアイスバーンに閉じ
込められることはなく、車両がワイヤ1上を通過する時
のワイヤ1の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバー
ンに凹凸ができ、スタッドレスタイヤの制動性能が向上
すると共に、ワイヤ1自身もタイヤに装着する滑り止め
チェーンやワイヤ等と同様に滑り止め機能を発揮する。
その相乗効果によって、アイスバーンによるスリップ事
故等を効果的に防止することができる。
上に張設しておくと、ワイヤ1は適度の緩みで張られて
いるため、車両の車輪がワイヤ1の特に端部付近(クリ
ップ寄りの部分)を踏む度に、ワイヤ1は路面上で前後
左右に動く。このため、ワイヤ1がアイスバーンに閉じ
込められることはなく、車両がワイヤ1上を通過する時
のワイヤ1の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバー
ンに凹凸ができ、スタッドレスタイヤの制動性能が向上
すると共に、ワイヤ1自身もタイヤに装着する滑り止め
チェーンやワイヤ等と同様に滑り止め機能を発揮する。
その相乗効果によって、アイスバーンによるスリップ事
故等を効果的に防止することができる。
【0018】上記実施例(例えば図5)で、冬期以外等
で滑り止め具を撤去するには、ハートシンプ3をアンカ
ー2-1から外せば、ワイヤ1、ハートシンプ3及びター
ンバックル4は簡単に且つ短時間で撤収することができ
るし、必要に応じてアンカー2-1,2-2も道路10から
抜いて回収しておいてもよい。又、冬期前に滑り止め具
を事前に検査することにより、摩耗や損傷の著しいもの
(特にワイヤ1)は取り替えておくことができ、事前に
取り替えてさえおけば冬期間に余程のことがない限り交
換のために交通遮断を行う必要はなく、万一、そのよう
な必要性が生じても極短時間で取り替えられる。しか
も、滑り止め具は各部品が安価なもので構成されるた
め、1m2当たりの単価が安く、非常に経済的である。
で滑り止め具を撤去するには、ハートシンプ3をアンカ
ー2-1から外せば、ワイヤ1、ハートシンプ3及びター
ンバックル4は簡単に且つ短時間で撤収することができ
るし、必要に応じてアンカー2-1,2-2も道路10から
抜いて回収しておいてもよい。又、冬期前に滑り止め具
を事前に検査することにより、摩耗や損傷の著しいもの
(特にワイヤ1)は取り替えておくことができ、事前に
取り替えてさえおけば冬期間に余程のことがない限り交
換のために交通遮断を行う必要はなく、万一、そのよう
な必要性が生じても極短時間で取り替えられる。しか
も、滑り止め具は各部品が安価なもので構成されるた
め、1m2当たりの単価が安く、非常に経済的である。
【0019】上記実施例は、固定部材として単なるアン
カーを使用した場合であるが、図7〔(a)は上面図、
(b)は矢視Aから見た側面図〕に示すような固定部材
を用いてもよい。この固定部材5は、適度な高さと運搬
に適した長さを持ち、頂部に等間隔ごとにハートシンプ
3又はターンバックル4を取付ける係着部5aと、固定
用のアンカー等を挿通する孔5bとを有する。この固定
部材5は、図8のように、孔5bにアンカーを通して道
路に打ち込んで車道の端に沿って固定し、後は同様に、
各係着部5aにハートシンプ3やターンバックル4を取
付ける。勿論、このような固定部材5は車道の両端共に
使用してもよいし、或いは片側だけ使用し、もう一方側
は前記のようにアンカーを使用してもよい。かかる固定
部材5を使用すると、アンカーの使用本数を減らすこと
ができる。
カーを使用した場合であるが、図7〔(a)は上面図、
(b)は矢視Aから見た側面図〕に示すような固定部材
を用いてもよい。この固定部材5は、適度な高さと運搬
に適した長さを持ち、頂部に等間隔ごとにハートシンプ
3又はターンバックル4を取付ける係着部5aと、固定
用のアンカー等を挿通する孔5bとを有する。この固定
部材5は、図8のように、孔5bにアンカーを通して道
路に打ち込んで車道の端に沿って固定し、後は同様に、
各係着部5aにハートシンプ3やターンバックル4を取
付ける。勿論、このような固定部材5は車道の両端共に
使用してもよいし、或いは片側だけ使用し、もう一方側
は前記のようにアンカーを使用してもよい。かかる固定
部材5を使用すると、アンカーの使用本数を減らすこと
ができる。
【0020】この固定部材5を車道30に固定した状態
を図9に示す。一度、車道30に固定部材5をアンカー
40で固定すれば、シーズンオフには、アンカー40を
抜いて固定部材5を撤去すると共に、アンカー40を抜
いた孔にネジブタ41を施しておけば、ネジブタ41が
目印となって次のシーズンに固定部材5の位置設定と固
定が容易に行える。
を図9に示す。一度、車道30に固定部材5をアンカー
40で固定すれば、シーズンオフには、アンカー40を
抜いて固定部材5を撤去すると共に、アンカー40を抜
いた孔にネジブタ41を施しておけば、ネジブタ41が
目印となって次のシーズンに固定部材5の位置設定と固
定が容易に行える。
【0021】なお、上記実施例では、いずれも車道をほ
ぼ直角に横断する方向にワイヤを張設する場合を示した
が、運転に支障の無い程度に斜めに横切る方向に張設し
ても構わない。特に、坂道等ではワイヤを斜めに張った
方が滑り止め効果は大きい。又、図6に示した例では、
中央分離帯でワイヤを中継したが、中央分離帯が特に無
い道路でワイヤ中継を行う場合、防護ブロック等を中継
箇所の両側に沿って設けてもよい。
ぼ直角に横断する方向にワイヤを張設する場合を示した
が、運転に支障の無い程度に斜めに横切る方向に張設し
ても構わない。特に、坂道等ではワイヤを斜めに張った
方が滑り止め効果は大きい。又、図6に示した例では、
中央分離帯でワイヤを中継したが、中央分離帯が特に無
い道路でワイヤ中継を行う場合、防護ブロック等を中継
箇所の両側に沿って設けてもよい。
【0022】或いは、図6の例において、中央分離帯2
5に埋め込んだアンカー2-2の代わりに、アンカーを間
隔を置いて設けたブロックを通行方向に並べるか又は埋
め込んで互いに連結し、ブロックの各アンカーにそれぞ
れハートシンプやターンバックルを取付けてもよい。
5に埋め込んだアンカー2-2の代わりに、アンカーを間
隔を置いて設けたブロックを通行方向に並べるか又は埋
め込んで互いに連結し、ブロックの各アンカーにそれぞ
れハートシンプやターンバックルを取付けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
及び請求項2記載の路面滑り止め具では、いずれも剛性
の線状部材を路面上に張設するため、車両の車輪で踏ま
れる度に、線状部材は前後左右に適度に動くので、アイ
スバーンに閉じ込められることはない上に、車両通過時
の線状部材の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバー
ンに凹凸が形成され、スタッドレスタイヤ等の制動性能
を高めることができると共に、線状部材自身も滑り止め
機能を発揮する。これらの相乗効果により、路面がアイ
スバーン状態になった場合でも、スリップ等を効果的に
防止することができ、スリップによる人身事故や追突・
衝突事故、それらの事故による交通渋滞をも防止するこ
とができ、社会的貢献度は大きい。
及び請求項2記載の路面滑り止め具では、いずれも剛性
の線状部材を路面上に張設するため、車両の車輪で踏ま
れる度に、線状部材は前後左右に適度に動くので、アイ
スバーンに閉じ込められることはない上に、車両通過時
の線状部材の弾みでアイスバーンが砕かれ、アイスバー
ンに凹凸が形成され、スタッドレスタイヤ等の制動性能
を高めることができると共に、線状部材自身も滑り止め
機能を発揮する。これらの相乗効果により、路面がアイ
スバーン状態になった場合でも、スリップ等を効果的に
防止することができ、スリップによる人身事故や追突・
衝突事故、それらの事故による交通渋滞をも防止するこ
とができ、社会的貢献度は大きい。
【0024】又、この路面滑り止め具は、固定部材、係
止部材及び剛性の線状部材で構成され、各部材には周知
の安価なものが使用されるので、経済的である上に、各
部材同士の着脱・部材の交換も使用部材からして容易で
あり、敷設・撤去作業も簡単である。更には、融雪剤等
を散布するのではないため、環境にも優しい。
止部材及び剛性の線状部材で構成され、各部材には周知
の安価なものが使用されるので、経済的である上に、各
部材同士の着脱・部材の交換も使用部材からして容易で
あり、敷設・撤去作業も簡単である。更には、融雪剤等
を散布するのではないため、環境にも優しい。
【図1】本発明の滑り止め具に使用する線状部材として
のワイヤを示す図である。
のワイヤを示す図である。
【図2】同滑り止め具に使用する固定部材としてのアン
カーを示す図である。
カーを示す図である。
【図3】同滑り止め具に使用する係止部材としてのハー
トシンプを示す図である。
トシンプを示す図である。
【図4】同滑り止め具に使用する係止部材としてのター
ンバックルを示す図である。
ンバックルを示す図である。
【図5】同滑り止め具を比較的幅の狭い道路に敷設した
状態を示す横断面図である。
状態を示す横断面図である。
【図6】同滑り止め具を比較的幅の広い道路に敷設した
状態を示す部分上面図である。
状態を示す部分上面図である。
【図7】同滑り止め具に使用する固定部材の別例を示す
一部省略上面図である。
一部省略上面図である。
【図8】図7に示す固定部材を矢視Aから見た側面図で
ある。
ある。
【図9】図7に示す固定部材を車道の縦断方向に沿って
固定した状態を示す要部断面図である。
固定した状態を示す要部断面図である。
【図10】図9に示す固定部材の固定状態から固定部材
を撤去した後の状態を示す要部断面図である。
を撤去した後の状態を示す要部断面図である。
1 ワイヤ(線状部材) 2 アンカー(固定部材) 3 ハートシンプ(係止部材) 4 ターンバックル(係止部材) 5 固定部材 10,20 道路 13,23 車道
Claims (3)
- 【請求項1】路面の両端にそれぞれ固定される固定部材
と、各固定部材にそれぞれ着脱可能に取付けられる係止
部材と、一端が路面一方端側の係止部材に、他端が路面
他方端側の係止部材にそれぞれ着脱可能に係止され、路
面上に張設される剛性の線状部材とを備えることを特徴
とする路面滑り止め具。 - 【請求項2】複数の車線を有する道路の最右側車線の路
面端、最左側車線の路面端、及び前記両路面端に対応し
且つ交通に支障のない1箇所又は複数箇所にそれぞれ固
定される固定部材と、各固定部材にそれぞれ着脱可能に
取付けられる係止部材と、相互に近隣の一対の係止部材
にそれぞれ着脱可能に係止され、路面上に張設される剛
性の線状部材とを備えることを特徴とする路面滑り止め
具。 - 【請求項3】前記固定部材は、路面の縦断方向に沿って
固定される長尺状のものであり、係止部材が取付けられ
る係着部を間隔を置いて有することを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の路面滑り止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7748294A JPH07286314A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 路面滑り止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7748294A JPH07286314A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 路面滑り止め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286314A true JPH07286314A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13635207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7748294A Pending JPH07286314A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 路面滑り止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07286314A (ja) |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP7748294A patent/JPH07286314A/ja active Pending
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