JPH07216841A - アイスバーンスクラッチャーシステム - Google Patents

アイスバーンスクラッチャーシステム

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JPH07216841A
JPH07216841A JP2610994A JP2610994A JPH07216841A JP H07216841 A JPH07216841 A JP H07216841A JP 2610994 A JP2610994 A JP 2610994A JP 2610994 A JP2610994 A JP 2610994A JP H07216841 A JPH07216841 A JP H07216841A
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JP
Japan
Prior art keywords
cutting
road surface
sprocket
chain
cutting blade
Prior art date
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Application number
JP2610994A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ota
孝行 太田
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は降雪地帯において発生する凍結路面
(アイスバーン)を原因とするスリップ事故を防止する
事を目的とするものであるが、従来より行われているス
リップ事故防止対策よって起こる交通渋滞、塩害や大気
汚染、さらには人件費などの諸費用の軽減を成す、社会
環境に優しい路面整備装置とその方法を提供するもので
ある。 【構成】 切削車の進行方向の左右に切削スプレケット
SA、SBを設け、このスプレケットに張って結ばれた
切削チェーンSCに切削刃を構成、切削チェーンSCと
切削刃を楕円形状に稼働させる事によって、凍結路面表
面に菱形状の横溝を形成するアイスバーンスクラッチャ
ーシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は降雪地帯の凍結路面(ア
イスバーン)を原因とするスリップ事故防止に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】降雪地帯において発生する路面の凍結は
スリップ事故の多発を招き、深刻な社会問題となってい
る。従来、スリップ事故を防止するために用いられてい
た方法としてはスパイクタイヤを用いる事によって、ス
リップを防止するものが主流である。
【0003】しかし、スパイクタイヤを用いての車両走
行は凍結していない道路面のアスファルトを削りアスフ
ァルト粉塵を発生させる。さらに、発生した粉塵は降り
積もった雪に混入し雪と共に堆積、春先の雪解けと共に
路面路肩に表れ、この粉塵が風に煽られ大気を汚染して
いる。
【0004】この様な粉塵混じりの空気を吸い込む事に
よって、人体に悪影響を与える事は衛生、医学的にも確
認されている。従って、降雪地帯の主な地方自治体にお
いてはスパイクタイヤを禁止する条例が設定され、それ
に伴いスタットレスタイヤが主に用いられる様になって
きた。
【0005】しかし、スタットレスタイヤを用いる事に
より、道路面に降り積もった雪は走行車両のタイヤや歩
行者によって踏み固められ、さらに、つるつるのアイス
バーンを発生させると云う思わぬ現象が表れる。この様
にアイスバーン状に形成された道路面ではスタットレス
タイヤの制動機能は著しく低下する。
【0006】故に、スパイクタイヤを禁止する事によ
り、人身事故はもとより追突事故、接触事故などのスリ
ップ事故が多発している。また、発生した事故処理や事
故を恐れるための過度な慎重運転が交通渋滞を引き起こ
し、今日、地方自治体において解決しなければならない
最重要課題の一つとして取り上げられている。
【0007】それらの事を解決するため道路面をロード
ヒーティング化する事により、凍結路面(アイスバー
ン)を作り出さない試みも行われている。しかし、何分
にも膨大な施工費用が掛かると共に維持費にも相当額の
費用が見込まれる事から、危険性の多い個所が優先さ
れ、一般道路にはなかなか実施されていない。
【0008】また、一般道路や坂道などの凍結路面(ア
イスバーン)に対するスリップ事故の防止には塩化カル
シウムの散布や砂を撒いて対応しているが塩化カルシウ
ムの散布は植物や車に対する塩害を発生せしめる。
【0009】砂を撒く作業は前述したアスファルト粉塵
と同様に粉塵の元を撒き散らしているのと同様であり、
さらに、乾燥した砂は雪解け後の路面路肩に堆積、下水
道や雨水桝を詰まらせる事がある。
【0010】塩化カルシウムの散布や砂を撒く作業は寒
中作業のため厄介で煩わしい事から人手の確保が難し
い。さらには路面路肩に堆積したり下水道や雨水桝に詰
まった砂の除去作業は総て人手に頼る事から、人件費高
騰の折柄、諸費用の負担など地方自治体では交通手段確
保に当たり悩み多き課題となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は降雪地帯にお
いて発生する凍結路面(アイスバーン)で起こるスリッ
プ事故の防止を目的とするが、同時に凍結していない路
面のアスファルトを削りアスファルト粉塵を発生させる
事の無い、社会に優しい路面整備装置とその方法を提供
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は凍結路面(アイ
スバーン)に横溝を形成し、路面とタイヤの摩擦係数を
高める事により、走行車両の制動機能も高めてスリップ
事故を防止する事を目的とする。
【0013】また、切削刃をフレキシブルな構造として
構成する事で、凍結していない道路面のアスファルトを
削り、アスファルト粉塵を発生させる事の無い路面整備
装置を提供出来るものとなった。
【0014】
【作用】凍結路面(アイスバーン)に横溝を形成し、走
行車両の制動機能を高めてスリップ事故を防止するもの
であるが切削刃をフレキシブルな構造として構成する事
により、アスファルト粉塵を発生させる事の無い路面整
備装置を提供するものである。
【0015】本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明による凍結路面切削装置の動作手順説
明平面図。図2は図1のX−X側面図。図3は切削チェ
ーンと切削刃の取付け状態を示す側面図。
【0016】図4は切削刃によって凍結路面表面に横溝
を形成する動作を示す側面図。図5は従来の技術によっ
て凍結路面表面に形成される縦溝を示す平面図。図6は
本発明の技術によって凍結路面表面に形成される横溝を
示す平面図。
【0017】図1は本発明による凍結路面切削装置の動
作手順を説明するものである。切削車の進行方向に対
し、左右に切削スプロケットSAとSBを構成してアイ
スバーンスクラッチャーシステムを形成している。
【0018】切削スプロケットSAとSBには切削刃チ
ェーンSCを張って結んでおり、切削刃チェーンSCに
はフレキシブルな構造をもつ切削刃Kが形成されてい
る。
【0019】切削スプロケットSAの上方部にはシャフ
トFを介して駆動スプロケットEAとEBが構成され、
これも駆動チェーンECで結ばれている。さらに、駆動
スプロケットEAにはモーターMが接続されている。
【0020】アイスバーンスクラッチャーシステムはこ
れらを組み込み一体構成されて切削車に装備されてい
る。アイスバーンスクラッチャーシステムは凍結路面
(アイスバーン)以外では図示外の牽引装置により引き
上げられ道路面より離れている。
【0021】アイスバーンスクラッチャーシステムを動
作させる手順を此処で述べる。切削車が凍結路面に達す
ると前記牽引装置によってアイスバーンスクラッチャー
システムを凍結路面に降ろし、自重をもって凍結路面表
面R1に押しつける如く接触させる。自重をもって接触
させる事から路面の形状(凸凹、傾きなど)には常に並
行に設定する事が出来る。
【0022】モーターMを始動すると駆動スプロケット
EAが回転を始め駆動チェーンECを介して駆動スプロ
ケットEBも回転を始める。駆動スプロケットEBの回
転運動はシャフトFを介して切削スプロケットSAに伝
わり回転する。
【0023】切削スプロケットSAの回転運動は切削ス
プロケットSBとに張って結ぶ切削チェーンSCを楕円
形状に稼働させる。切削刃チェーンSCにはフレキシブ
ルな構造をもつ切削刃Kが形成されており、図4を見る
とおり凍結路面表面R1を引っ掻く様に削り横溝R2、
R3を形成する。
【0024】形成された横溝R2は菱形状の幾何学模様
であるが切削車のスピードが遅ければ遅いほど限り無く
横溝R3に近くなり、路面とタイヤの摩擦係数は大き
く、従って、車両の制動距離は短くなる。
【0025】今日まで凍結路面表面R1を削り、溝を付
けて路面とタイヤの摩擦係数大きくさせようとする試み
は度々行われているが切削車の牽引力を削る力として応
用している事から、形成される溝は図5の如く縦溝R5
の様に形成される。
【0026】縦溝R5の様に形成された溝では車両の横
滑りを防止する事は出来るが進行車両の制動距離を短く
する事は出来ない。
【0027】
【発明の効果】切削車の進行方向の左右に設けられた切
削スプロケットに張って結ばれた切削チェーン、切削チ
ェーンに形成された切削刃によって凍結路面に容易に横
溝を形成する事が出来るため、スタットレスタイヤを用
いた走行車両の凍結路面における制動能力を大幅に高め
るものとなった。
【0028】従って、凍結路面(アイスバーン)で起こ
るスリップ事故の軽減を成しえ、地方自治体が悩んでい
た交通渋滞を解消、同時に凍結していない路面のアスフ
ァルトを削りアスファルト粉塵や砂の粉塵によって、人
体に悪い影響を与える大気汚染の軽減も成しえるもので
ある。
【0029】また、塩化カルシウムや砂の散布を極力減
ずる事が出来るため塩害や粉塵の発生を防ぎ、寒中作業
の厄介さや煩わしさ取り除き、雪解け後の粉塵処理も著
しく軽減させる。故に、人件費などの諸費用の軽減を成
しえる路面整備装置とその方法を提供出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による凍結路面切削装置の動作手順説明
平面図。
【図2】図1のX−X側面図。
【図3】切削チェーンと切削刃の取付け状態を示す側面
図。
【図4】切削刃によって凍結路面表面に横溝を形成する
動作を示す側面図。
【図5】従来の技術によって凍結路面表面に形成される
縦溝を示す平面図。
【図6】本発明の技術によって凍結路面表面に形成され
る横溝を示す平面図。
【符号の説明】
C 切削車の進行方向を示す矢印 EA 駆動スプロケット EB 駆動スプロケット EC 駆動チェーン E5 駆動チェーンの動作方向を示す矢印 F シャフト K 切削刃 L センターライン M モーター R1 凍結路面表面 R2 横溝 R3 横溝 R5 縦溝 SA 切削スプロケット SB 切削スプロケット SC 切削刃チェーン S5 切削チェーンの動作方向を示す矢印

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削車の進行方向左右に構成されている
    切削スプロケットSAと切削スプロケットSBを駆動ス
    プロケットEAの上方部に設定されているモーターMの
    回転により、駆動チェーンECを介して任意に正転、逆
    転せしめる事を特徴とするアイスバーンスクラッチャー
    システム。
  2. 【請求項2】 切削スプロケットSAと切削スプロケッ
    トSBは切削刃チェーンSCを張って結んでおり、切削
    刃チェーンSCにフレキシブルな構造をもつ切削刃Kを
    一体形成した事を特徴とするアイスバーンスクラッチャ
    ーシステム。
  3. 【請求項3】 切削刃Kをアイスバーンスクラッチャー
    の自重をもって凍結路面表面R1に押しつける如く接触
    せしめると共に切削スプロケットSAと切削スプロケッ
    トSBの回転運動により、楕円形状に稼働する切削刃チ
    ェーンSCを構成した特徴を有するアイスバーンスクラ
    ッチャーシステム。
  4. 【請求項4】 切削スプロケットSAの回転運動に合わ
    せて動作する切削刃Kをもって凍結路面表面R1に切削
    車の進行速度により、菱形から限り無く横形に近い横溝
    R2、R3を形成する事を特徴とするアイスバーンスク
    ラッチャーシステム。
JP2610994A 1994-01-28 1994-01-28 アイスバーンスクラッチャーシステム Pending JPH07216841A (ja)

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JP2610994A JPH07216841A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 アイスバーンスクラッチャーシステム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2610994A JPH07216841A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 アイスバーンスクラッチャーシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07216841A true JPH07216841A (ja) 1995-08-15

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ID=12184431

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JP2610994A Pending JPH07216841A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 アイスバーンスクラッチャーシステム

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JP (1) JPH07216841A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103669308A (zh) * 2014-01-07 2014-03-26 邱世军 一种连续破冰机构及破冰船

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