JPH072106U

JPH072106U - 自動車用タイヤのスリップ防止砂散布装置

Info

Publication number: JPH072106U
Application number: JP7636492U
Authority: JP
Inventors: 俊一松谷
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-09-24
Filing date: 1992-09-24
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】積雪地方において、車粉公害を発生せしめる
こと無くまた、着脱の手間がかゝらない自動車のスリッ
プを防止する装置を提供する。【構成】横長な箱（１）は金属製或はプラスチック製
とし、自動車の前部に取付可能な寸法とする。箱（１）
の上部には蓋（６）が付いており、蓋（６）の上面には
通気孔（２）が設けられている。箱（１）内部には、自
動車の電源により動く電動モータ（４）が設けられてお
り、両側にスクリュー（３）が連結されている。箱
（１）の底部はスクリュー（３）の寸法に合わせた丸い
溝状になっている。また箱（１）の両端にはフレキシブ
ルパイプ（７）が接続されており、さらに先端に遠隔操
作用ダンパ（８）と最先端にノズル（９）が取付けられ
ている。ノズル（９）は自動車の進行方向に合わせて同
じ向きに動くよう取付金具（１０）が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は積雪地域に於ける自動車のスリップ事故を防止し、車輛交通の円滑な運行を保持するためのものであり、また、スパイクタイヤによる車粉問題を解決するためのものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、積雪地域に於ける自動車のスリップ防止は、スパイクタイヤ、チェーン等によっていたが、春秋の車粉公害によるスパイクタイヤの禁止により、現在はスタッドレスタイヤとチェーン類のみでありチェーンは金属製、プラスチック製と種々ある。また、温度が下がると固くなるゴムスパイクが出て来ているが、末だ実績が無い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のスパイクタイヤはスリップ防止に効果はあったが、ほとんどの地域で車粉公害問題から使用禁止となり、現在はスタッドレスタイヤと金属製のチェーン、プラスチック製チェーン、さらに最近低温で固くなるゴムスパイクが出て来ている。スタッドレスタイヤはスパイクタイヤに制動性能で劣り、金属製チェーン、プラス製チェーンは路面に合わせた着脱に手間がかゝり、ゴムスパイクは末だ実績が無い。

【０００４】また、上記のものを使用した場合、交通渋滞の発生による経済活動のさまたげになるという問題点を有していた。

【０００５】本考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは従来から積雪、凍結路面のスリップ防止には砂が有効であるという周知の事実から、この砂を自動車が走行する路面の状態に合わせて運転者が、運転席から遠隔操作によりタイヤの前面に散布することにより、タイヤのスリップを防止する機能をもつ砂散布装置を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における砂散布装置は、横長の箱であって内部に電動モータ、スクリューと電気ヒータを有し箱上部に通気孔があり、箱の両端部にはフレキシブルにパイプを接続してあり、さらにフレキシブルパイプの先端の遠隔操作用ダンパとノズルとから構成され、箱の内部には砂を充填してなるものである。

【０００７】そして、上記砂散布装置は自動車の前部バンパー等に固定され、ノズルは自動車の進行方向と同じ向きに動くよう自動車の方向旋回装置に固定される。

【０００８】

【作用】

自動車の運転者が運転席から遠隔操作により箱内部の電動モータを起動させると、これに連結されているスクリューが回転し、箱内部の砂を両端のフレキシブルパイプの方へ圧送する。

【０００９】また、フレキシブルパイプ先端のダンパーは運転席からの遠隔操作により電動モータと同時に開放となり先端ノズルより砂を散布する。

【００１０】さらにノズルは自動車の進行方向に合わせてタイヤと同じ方向に動くため、タイヤは散布された砂の上を走行することによりスリップを防止出来る。

【００１１】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。図１、図２において、横長の箱（１）は金属製或はプラスチックス製とし、自動車の前部に取付け可能な寸法とする。

【００１２】箱（１）の上部には砂を入れるための蓋（６）が付いており、蓋（６）には箱内部の砂の湿気を外部へ放出するための通気孔（２）が設けられている。箱（１）の内部には中央に自動車の電源に接続されている電動モータ（４）が設けられており、両側にスクリュー（３）が連結されている。また箱（１）の底部はスクリュー（３）の効果を上げるため、スクリューの寸法に合わせた丸い溝状になっている。箱（１）の両端にはフレキシブルパイプ（７）が接続されており、さらにフレキシブルパイプ（７）の先端に遠隔操作用タンパ（８）と最先端にノズル（９）が取付けられている。

【００１３】砂散布装置は自動車の前部バンパー等に固定され、ノズル（９）は自動車の進行方向に合わせて同じ向きに動くように、自動車の方向旋回装置に固定してある。

【００１４】自動車の運転者が運転席から遠隔操作により、箱（１）内部の電動モータ（４）を起動させること、これに連結されているスクリュー（３）が回転し、箱内部の砂（１１）を両端のフレキシブルパイプ（７）の方へ圧送する。また、フレキシブルパイプ（７）の先端のダンパ（８）は、運転席からの遠隔操作による電動モータ（４）の起動と連動して同時に開放となり、先端のノズル（９）より砂をタイヤの前面に散布される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構成、作用をしているので、次に記載する効果がある。

【００１６】スパイクタイヤのように道路のコンクリートやアスファルトの微細な粉塵を発生させない。

【００１７】自動車が走行する路面の積雪、凍結又は舗装面露出状態に合わせて、その都度着脱する必要が無く、必要な時に路面状態、走行状態に合わせて運転席から遠隔操作により、瞬時にスリップ防止が出来る。

【００１８】装置の構造が単純であり安価で故障が少なく、取付金具のみを変えればほとんどの車種に適用出来る。

【００１９】スタッドレスタイヤ等の交又点等に於けるスリップによる交通渋滞を防止出来また、経済活動の停帯を防止出来る。

【００２０】スパイクタイヤ禁止地区と禁止されていない地区を走行する場合も、これに関係無く走行出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】砂散布装置の正面構造図

【図２】砂散布装置の側面図

【符号の説明】

１箱２通気孔３スクリュー４電動モータ５電気ヒータ６蓋７フレキシブルパイプ８遠隔操作ダンパ９ノズル１０ノズル取付金具１１砂

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１１月１８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全面

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】横長の箱であって、内部に電動モータ
（４）、スクリュー（３）と電気ヒータ（５）を有し、
箱（１）の上部に電気孔（２）と両端部にはフレキシブ
ルパイプ（７）を接続してあり、さらにフレキシブルパ
イプ（７）の先端の遠隔操作用ダンパー（８）とノズル
（８）とから構成され、箱（１）の内部に砂（１１）を
充填してなる砂散布装置。
【請求項２】運転者が自動車の運転席から遠隔操作に
より、電動モータ（４）遠隔操作用ダンパ（８）を同時
に作動させることにより、箱（１）内部の砂（１１）が
スクリュー（３）によりフレキシブルパイプ（７）へ圧
送され、ノズル（９）より瞬時に散布される砂散布装
置。
【請求項３】箱（１）内の底に電気ヒータ（５）を布
設してあり、湿った砂が固まらないように電気ヒータ
（５）にて乾燥させ、水蒸気は箱（１）の上部に取付け
た通気孔（２）から外部へ放出するようにした砂散布装
置。
【請求項４】砂散布装置は、自動車の前部バンパー等
に固定され、ノズル（９）はノズル固定金具（１０）を
自動車の進行方向と同じ向きに動くよう自動車の方向旋
回装置に固定し、箱（１）とノズル（９）をフレキシブ
ルパイプ（７）で自在に動くようにした砂散布装置。