JPH08216625A - 車輌用タイヤ - Google Patents
車輌用タイヤInfo
- Publication number
- JPH08216625A JPH08216625A JP7046278A JP4627895A JPH08216625A JP H08216625 A JPH08216625 A JP H08216625A JP 7046278 A JP7046278 A JP 7046278A JP 4627895 A JP4627895 A JP 4627895A JP H08216625 A JPH08216625 A JP H08216625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- tire
- road surface
- projections
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 路面を削る畏れが全く無くて、通常の道路で
も使用することが出来、しかも、水や氷のために路面が
滑り易くなると制動効果を発揮するタイヤを提供する。 【構成】 自動車その他の車両の車輪の外周面に吸着盤
を形成し、路面が凍ったり、濡れたりした箇所では、吸
着盤がその路面に接地すると、それに吸着して制動力が
発揮されるように構成した。
も使用することが出来、しかも、水や氷のために路面が
滑り易くなると制動効果を発揮するタイヤを提供する。 【構成】 自動車その他の車両の車輪の外周面に吸着盤
を形成し、路面が凍ったり、濡れたりした箇所では、吸
着盤がその路面に接地すると、それに吸着して制動力が
発揮されるように構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用タイヤに関し、
殊に、路面が平坦に仕上げられていて、濡れていたり、
凍結していたりしているときに制動効果を発揮するもの
である。
殊に、路面が平坦に仕上げられていて、濡れていたり、
凍結していたりしているときに制動効果を発揮するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】道路に雪が積もったり、凍結していたり
すると、路面が滑り易くなるため、自動車の走行の安全
が保たれなくなる。そのため、このように道路を走行す
る車輌には、多くの場合、スリップを防止するためのタ
イヤチェーンが車輪に装着される。又、雪の量が多く
て、路面が露出している箇所の少ない道路では、車輌に
はスノータイヤが多く用いられるし、雪が少なくて凍結
した路面の多い道路では、スパイクタイヤが用いられて
いる。
すると、路面が滑り易くなるため、自動車の走行の安全
が保たれなくなる。そのため、このように道路を走行す
る車輌には、多くの場合、スリップを防止するためのタ
イヤチェーンが車輪に装着される。又、雪の量が多く
て、路面が露出している箇所の少ない道路では、車輌に
はスノータイヤが多く用いられるし、雪が少なくて凍結
した路面の多い道路では、スパイクタイヤが用いられて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】タイヤチェーンは、チ
ェーンを適当な寸法で梯子状に繋ぎ合わせてあり、これ
でタイヤの外周面を被覆することにより、タイヤトレッ
ドに見掛け上の突起を形成するもので、雪道でのスリッ
プ事故を防ぐ上では相当の効果がある。反面、このもの
が金属性のチェーンであるところから、雪の無い箇所、
即ち路面が露出したところでは、路面を著しく傷める
し、しかも、このような箇所では、チェーン自体が切れ
易くて寿命が短い欠点があり、走行中にチェーンが切れ
ることによる新たなスリップ事故の危険を生じるのであ
る。勿論、道路を走行する際は、雪の積もっている箇所
では車輪にタイヤチェーンを装着し、雪の無い箇所では
それを取り外せばよいのであるが、我が国では雪の降る
地域と降らない地域とが隣り合わせになっていて、自動
車はそれを跨がって走行することが多い。また、雪の降
る地域内においても、市街地では道路が部分的に除雪さ
れているので、数キロ乃至十数キロ毎に雪の積もった箇
所と、路面が露出した箇所とが繰り返されるのである。
従って、その度に自動車を止めてタイヤチェーンの着脱
を行っていたのでは満足な走行は出来ない。その上、こ
れが道路の渋滞の原因ともなるのである。殊に、タイヤ
チェーンは、不使用時には小さく纏まるので携帯には便
利であるが、反面、形状が定まらないため、これを車輪
に取り付けるには可成りの熟練を要するのであって、普
通は装着に長時間を要するばかりでなく、装着をする事
が出来ない者も多いのである。タイヤチェーンの上記し
た不具合を解消するものとして、スノータイヤやスパイ
クタイヤも用いられている。しかしながら、スノータイ
ヤは雪の積もっている道路では効果があるものの、雪が
無くて路面が凍結している道路ではスリップ防止効果が
全くないし、一方、スパイクタイヤは雪の積もっている
道路では効果がない。しかもスパイクタイヤは、氷層の
薄い路面や、氷層が融解した路面では、チェーンと同
様、スパイクが路面を削ってしまうと云う不具合があ
る。又、このような不具合を抑える方策として、スタッ
ドレスタイヤも用いられている。このタイヤは、上記し
た路面を削ってしまうと云う不具合は少ないものの、路
面との噛み合いが弱いため、その分だけスパイクタイヤ
より制動効果が低いと云う不具合がある。殊に、路面が
凍結していない通常の道路では、このような路面を削る
タイヤは使うことが出来ないので、走行途中で雨が降っ
たり、道路上に油が散乱するなどして路面が滑り易くな
ったときには、全く対処することが出来ないのである。
本発明は、路面を削る畏れが全く無くて、通常の道路で
も使用することが出来、しかも、水や氷のために路面が
滑り易くなると制動効果を発揮するタイヤを提供するこ
とを目的としている。
ェーンを適当な寸法で梯子状に繋ぎ合わせてあり、これ
でタイヤの外周面を被覆することにより、タイヤトレッ
ドに見掛け上の突起を形成するもので、雪道でのスリッ
プ事故を防ぐ上では相当の効果がある。反面、このもの
が金属性のチェーンであるところから、雪の無い箇所、
即ち路面が露出したところでは、路面を著しく傷める
し、しかも、このような箇所では、チェーン自体が切れ
易くて寿命が短い欠点があり、走行中にチェーンが切れ
ることによる新たなスリップ事故の危険を生じるのであ
る。勿論、道路を走行する際は、雪の積もっている箇所
では車輪にタイヤチェーンを装着し、雪の無い箇所では
それを取り外せばよいのであるが、我が国では雪の降る
地域と降らない地域とが隣り合わせになっていて、自動
車はそれを跨がって走行することが多い。また、雪の降
る地域内においても、市街地では道路が部分的に除雪さ
れているので、数キロ乃至十数キロ毎に雪の積もった箇
所と、路面が露出した箇所とが繰り返されるのである。
従って、その度に自動車を止めてタイヤチェーンの着脱
を行っていたのでは満足な走行は出来ない。その上、こ
れが道路の渋滞の原因ともなるのである。殊に、タイヤ
チェーンは、不使用時には小さく纏まるので携帯には便
利であるが、反面、形状が定まらないため、これを車輪
に取り付けるには可成りの熟練を要するのであって、普
通は装着に長時間を要するばかりでなく、装着をする事
が出来ない者も多いのである。タイヤチェーンの上記し
た不具合を解消するものとして、スノータイヤやスパイ
クタイヤも用いられている。しかしながら、スノータイ
ヤは雪の積もっている道路では効果があるものの、雪が
無くて路面が凍結している道路ではスリップ防止効果が
全くないし、一方、スパイクタイヤは雪の積もっている
道路では効果がない。しかもスパイクタイヤは、氷層の
薄い路面や、氷層が融解した路面では、チェーンと同
様、スパイクが路面を削ってしまうと云う不具合があ
る。又、このような不具合を抑える方策として、スタッ
ドレスタイヤも用いられている。このタイヤは、上記し
た路面を削ってしまうと云う不具合は少ないものの、路
面との噛み合いが弱いため、その分だけスパイクタイヤ
より制動効果が低いと云う不具合がある。殊に、路面が
凍結していない通常の道路では、このような路面を削る
タイヤは使うことが出来ないので、走行途中で雨が降っ
たり、道路上に油が散乱するなどして路面が滑り易くな
ったときには、全く対処することが出来ないのである。
本発明は、路面を削る畏れが全く無くて、通常の道路で
も使用することが出来、しかも、水や氷のために路面が
滑り易くなると制動効果を発揮するタイヤを提供するこ
とを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車その他
の車両の車輪の外周面に吸着盤を形成し、路面が凍った
り、濡れたりした箇所では、吸着盤がその路面に接地す
ると、それに吸着して制動力が発揮されるように構成し
た手段により、上記した目的を達成している。
の車両の車輪の外周面に吸着盤を形成し、路面が凍った
り、濡れたりした箇所では、吸着盤がその路面に接地す
ると、それに吸着して制動力が発揮されるように構成し
た手段により、上記した目的を達成している。
【０００５】
【作用】本発明は、自動車その他の車両の車輪に吸着盤
を形成したことにより、路面が凍ったり、濡れたりして
いる道路では、吸着盤が路面に吸着し、その吸着力が制
動力として作用する。
を形成したことにより、路面が凍ったり、濡れたりして
いる道路では、吸着盤が路面に吸着し、その吸着力が制
動力として作用する。
【０００６】
【実施例】以下、本発明に係る車輌用タイヤを図示の実
施例に基づいて具体的に説明する。図中符号１は車両用
タイヤ、２は吸着盤である。車両用タイヤ１は、吸着盤
２が形成されている以外は通常の、自動車やトラクタ等
の車輪と同様のものであって、強靱なゴムを用いて形成
されており、その外周面には多数の突起３が一体的に形
成されていて、タイヤを保護し、路面との間にスリップ
か生じないようになっている。吸着盤２は、突起３の間
に、タイヤ１に一体的に形成されている。この吸着盤２
は、通常の吸着盤と同じく、比較的柔軟で弾力性があ
り、上面が皿状になっていて、圧迫されると扁平になる
ようになっている。又、吸着盤２は、突起３よりも僅か
に突出していて、車輪のこの部分が路面に接すると、圧
迫されて突起３の先端面と同じ高さになるまで変形して
吸着力を発揮する状態となり、しかも、それ以上は変形
しないようになっている。
施例に基づいて具体的に説明する。図中符号１は車両用
タイヤ、２は吸着盤である。車両用タイヤ１は、吸着盤
２が形成されている以外は通常の、自動車やトラクタ等
の車輪と同様のものであって、強靱なゴムを用いて形成
されており、その外周面には多数の突起３が一体的に形
成されていて、タイヤを保護し、路面との間にスリップ
か生じないようになっている。吸着盤２は、突起３の間
に、タイヤ１に一体的に形成されている。この吸着盤２
は、通常の吸着盤と同じく、比較的柔軟で弾力性があ
り、上面が皿状になっていて、圧迫されると扁平になる
ようになっている。又、吸着盤２は、突起３よりも僅か
に突出していて、車輪のこの部分が路面に接すると、圧
迫されて突起３の先端面と同じ高さになるまで変形して
吸着力を発揮する状態となり、しかも、それ以上は変形
しないようになっている。
【０００７】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、車両用タ
イヤの外周面の突起の間に吸着盤を形成したもので、こ
れを突起よりも僅かに突出させて形成したことにより、
車輪が路面に接する部分に位置する吸着盤は、車輌の重
みにより圧迫されて変形して吸着力を発揮する状態とな
る。この時、道路の路面が乾燥している箇所では、吸着
盤の周縁と路面との間に僅かの透き間が生じるため、吸
着盤には吸着力が生じないが、路面が水や油で濡れてい
たり、凍結していたりする箇所では、この透き間が塞が
れて、吸着盤には吸着力が生じる。その結果、このタイ
ヤは、通常の道路を走行しているときは、吸着盤は何ら
の機能もせず、路面が水や油で濡れていたり、凍結して
いたりして、スリップし易くなっている道路では、スリ
ップを防止する機能が発揮されて、スリップ事故の発生
が抑えられるのである。又、吸着盤が突起の間に形成さ
れていることにより、車輌の重量がそのまゝこれに作用
することがないので、これが比較的柔軟なものであるに
も拘らず、摩耗したり、破断したりする畏れが極めて少
ないのである。
イヤの外周面の突起の間に吸着盤を形成したもので、こ
れを突起よりも僅かに突出させて形成したことにより、
車輪が路面に接する部分に位置する吸着盤は、車輌の重
みにより圧迫されて変形して吸着力を発揮する状態とな
る。この時、道路の路面が乾燥している箇所では、吸着
盤の周縁と路面との間に僅かの透き間が生じるため、吸
着盤には吸着力が生じないが、路面が水や油で濡れてい
たり、凍結していたりする箇所では、この透き間が塞が
れて、吸着盤には吸着力が生じる。その結果、このタイ
ヤは、通常の道路を走行しているときは、吸着盤は何ら
の機能もせず、路面が水や油で濡れていたり、凍結して
いたりして、スリップし易くなっている道路では、スリ
ップを防止する機能が発揮されて、スリップ事故の発生
が抑えられるのである。又、吸着盤が突起の間に形成さ
れていることにより、車輌の重量がそのまゝこれに作用
することがないので、これが比較的柔軟なものであるに
も拘らず、摩耗したり、破断したりする畏れが極めて少
ないのである。
【図１】図は本発明に係る車輌用タイヤの一例を示す一
部切欠斜視図である。
部切欠斜視図である。
【図２】同上要部を示す断面図である。
１ タイヤ ２ 吸着盤 ３ 突起
Claims (1)
- 【請求項１】 自動車その他の車両の車輪の外周面に吸
着盤を形成したものであり、殊に、吸着盤は、突起の間
に、突起より僅かに突出させて形成したものであること
を特徴とするる車輌用タイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7046278A JPH08216625A (ja) | 1995-02-12 | 1995-02-12 | 車輌用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7046278A JPH08216625A (ja) | 1995-02-12 | 1995-02-12 | 車輌用タイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08216625A true JPH08216625A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12742774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7046278A Pending JPH08216625A (ja) | 1995-02-12 | 1995-02-12 | 車輌用タイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08216625A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009078579A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2013216302A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Shuji Ichinohe | 吸盤付スタッドレスタイヤ |
-
1995
- 1995-02-12 JP JP7046278A patent/JPH08216625A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009078579A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
| JP2013216302A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Shuji Ichinohe | 吸盤付スタッドレスタイヤ |
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