JPH07285861A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JPH07285861A
JPH07285861A JP10431994A JP10431994A JPH07285861A JP H07285861 A JPH07285861 A JP H07285861A JP 10431994 A JP10431994 A JP 10431994A JP 10431994 A JP10431994 A JP 10431994A JP H07285861 A JPH07285861 A JP H07285861A
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surfactant
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external
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JP10431994A
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Akira Yanagawa
明 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アトピー性皮膚炎症、湿疹、皮膚炎の治療を
目的とし、経皮吸収性がよく、安定性のよい外用剤を提
供する。 【構成】 次式(I) 【化1】 で示される3、5−ビス(アセトキシアセチルアミノ)
−4−クロロベンゾニトリル0.05ないし10.0重
量%、および前記式(I)に対する溶解補助剤として、
非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤および陽
イオン性界面活性剤の群から選択される1種または2種
以上の界面活性剤を配合してなる外用剤。該外用剤は、
外用クリーム剤、外用軟膏剤の形態にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経皮吸収性を高めた外
用剤に係り、詳細には次式(I):
【0002】
【化2】
【0003】で示される3、5−ビス(アセトキシアセ
チルアミノ)−4−クロロベンゾニトリルを配合してな
る外用剤に関する。
【0004】
【従来の技術】前記式(I)で示される化合物は、気管
支喘息における即時型喘息発作、遅発型喘息発作ならび
に気道過敏性に対し直接的な抑制効果を示す薬物として
期待されている化合物である。すなわち該化合物は、蛔
虫により自然感作されたヒツジを用いた喘息モデルにお
いて、抗原吸入によって惹起される即時型気道狭窄反応
(AR)および遅発型狭窄反応(LR)を抑制し、気道
過敏状態(AHR)を改善する。そしてこのLRならび
にAHRに対する効果は、AR発現後あるいはLR発現
後に投与した場合にも、抗原吸入前に投与した場合と同
様に発揮される。さらにいったんAHRに陥ったヒツジ
に投与した場合にも、気道の感受性を抗原吸入前までに
回復せしめるものである。
【0005】また該化合物は、モルモット喘息モデルの
LR発現時に認められる気道への好酸球および好中球の
湿潤ならびにラット炎症性細胞湿潤モデルの腹腔内への
好酸球の湿潤や気道への好中球の湿潤に対しても著名な
抑制効果を示す。さらに該化合物は、ケミカルメディエ
ーター遊離抑制に基づくI型アレルギー抑制作用を有し
ており、肥満細胞の関与する反応に対しても有効なもの
である。加えて、この化合物はIV型アレルギーに対す
る抑制作用、急性炎症に対する抑制作用も認められてい
るものである。したがって、前記式(I)で示される化
合物は、気管支喘息における即時型喘息発作、遅発型喘
息発作ならびに気道過敏性に対し直接的な抑制効果を示
す薬物として期待されている化合物である。
【発明が解決しようとする問題点】
【0006】ところで、ヒトのアトピー性皮膚炎は、I
gE関与のI型アレルギー反応といわれており、前記式
(I)で示される化合物の薬理作用を考えた場合、該化
合物を含有する外用剤がIgE関与のPCA反応を抑制
するものであるならば、ステロイド系抗炎症外用剤より
も強力な、優れたアトピー性皮膚炎治療剤になり得るこ
とが考えられる。しかしながら、これまでに前記式
(I)で示される化合物を効率よく配合した外用剤の検
討はなんらなされていないのが現状下であった。
【0007】一般に、アトピー性皮膚炎の治療を目的と
する外用剤にあっては、皮膚または粘膜に該外用剤を塗
布してその製剤中に含有される薬物を放出、浸透させる
ための局所投与のクリーム剤、軟膏剤などの半固形型製
剤が主流を占めている。この場合に要求される製剤学上
の条件としては、配合された薬物を迅速かつ確実に基剤
から放出させることが重要であり、加えて皮膚への刺激
性、使用感、製剤の安定性などの点で使用に堪え得るも
のであることが挙げられる。これら諸条件を充足すべく
これまでにも種々の外用剤が提案されているが、薬物吸
収に際し皮膚が障壁となること;薬物の放出・浸透性に
問題があることより全身的作用があまり期待できないこ
と;経口剤などの他の投与経路製剤に比較し配合した薬
物の生物学的利用能(バイオアベイラビリティー)が著
しく悪いことなどの問題点があり、前記式(I)で示さ
れる化合物自体について有効な外用剤の開発が行なわれ
ていない。
【0008】特に前記式(I)で示される化合物を外用
剤として製剤化するにあたっては、該化合物が外用剤中
に均一に配合される必要があるにもかかわらず、この化
合物自体の各種溶媒に対する溶解性が極めて低いため、
従来の基剤を用いた外用剤としての製剤化はほとんど不
可能であった。すなわち、式(I)で示される化合物の
薬理作用の特性を考えた場合、その外用剤の治療効果対
象疾患としては、湿疹、皮膚炎、乳児、小児あるいは成
人のアトピー性皮膚炎等のアレルギー性皮膚炎が予想さ
れることより、製剤的特長としては、経皮吸収性製剤で
あることは勿論のこと、その他に皮膚刺激性のないこ
と、安定性に優れていること等が要求される。しかしな
がら前記した如く、式(I)で示される化合物は各種溶
媒に対して極めて溶解性が低いことより、上記条件を満
たす製剤化が不可能であった。
【0009】本発明者は上記の如き実情に鑑み、式
(I)で示される化合物を有効に配合した外用剤の開発
を検討した結果、難溶性の式(I)で示される化合物
を、溶解補助剤として非イオン性界面活性剤、陰イオン
性界面活性剤および陽イオン性界面活性剤の1種または
2種以上を用いて可溶化をして、外用剤とした場合に、
上記の諸条件を充足する極めて有効な製剤となる得るこ
とを見いだし本発明を完成させるに至った。すなわち本
発明者は、式(I)で示される化合物の有効量を溶解補
助剤として界面活性剤を用いることにより、水溶性高分
子化合物、多価アルコール、油、白色ワセリン等の外用
剤基剤成分中に均一に溶解、分散させ、クリーム剤、軟
膏剤等の外用剤とした場合に、得られるこれら外用剤
が、外用剤としての諸条件を充足する良好な製剤である
ことを確認し、本発明を完成したのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、次式
(I)
【0011】
【化3】
【0012】で示される3、5−ビス(アセトキシアセ
チルアミノ)−4−クロロベンゾニトリル0.05ない
し10.0重量%、および前記化合物(I)に対する溶
解補助剤として界面活性剤を配合してなる外用剤を提供
する。
【0013】
【作用】本発明が提供する外用剤においては、式(I)
で示される化合物は、製剤の全重量に対し0.01ない
し10重量%、好ましくは0.1ないし5重量%、より
好ましくは0.2ないし3重量%配合するのが良い。こ
の配合量は、式(I)の化合物が固有的に所有する薬理
作用に基づき、ヒトのアトピー性皮膚炎症、湿疹、皮膚
炎の治療を目的にした場合には、それぞれの製剤からの
放出性あるいは経皮吸収性を考慮し、外用剤全重量に対
し上記の量を配合することでで十分その目的とする薬理
活性が認められることにより決定された。
【0014】本発明の外用剤にあっては、上記の量で配
合される式(I)の化合物が、該化合物の溶解補助剤と
しての界面活性剤により製剤基剤中に均一に溶解、配
合、分散されることにより、薬物の経皮吸収性が極めて
良好になることをひとつの特長とする。その場合の界面
活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界
面活性剤および陽イオン性界面活性剤が挙げられ、その
なかでも好ましくは非イオン性界面活性剤、陰イオン性
界面活性剤である。
【0015】この場合、非イオン性界面活性剤として
は、皮膚外用剤において用いられている非イオン性界面
活性剤が挙げられ、例えば、ポリオキシエチレン脂肪族
アルコールエーテル(EO重合度5〜50、脂肪族アル
コールは炭素数12〜18のもの;たとえば、Brij
R35、同78、同98など)、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル(EO重合度8〜40、脂肪酸は炭素数1
2〜18のもの;たとえばMyrijR45、同52、
同53など)、ソルビタン脂肪酸エステル(EO重合度
0〜40、脂肪酸は炭素数12〜18のもの;たとえば
TweenR20、同40、同60、同80、Span
R20、同40、同60、同80など)、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油(EO重合度5〜60;たとえばニ
ッコールRHCO−50、同60、同100など)など
が挙げられる。
【0016】そのなかでも特に好ましい非イオン性界面
活性剤としては、セスキオレイン酸ソルビタン、モノラ
ウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モ
ノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタ
ン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソル
ビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソ
ステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸POE(2
0)ソルビタン、モノパルミチン酸POE(20)ソル
ビタン、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン、
トリステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノオレ
イン酸POE(20)ソルビタン、トリオレイン酸PO
E(20)ソルビタン、モノイソステアリン酸POE
(20)ソルビタン、POE(2)、(4.2)、
(9)、(21)、(25)等のラウリルエーテル、P
OE(2)、(5.)、(7)、(10)、(15)、
(20)、(23)、(25)等のセチルエーテル、P
OE(2)、(7)、(10)、(15)、(20)等
のオレイルエーテルである。
【0017】また陰イオン性界面活性剤としては、同様
に皮膚外用剤において一般的に用いられている陰イオン
性界面活性剤をすべて包含する。具体的には、ラウリン
酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、ステアリン酸
塩、イソステアリン酸塩、ベヘニン酸塩、アビチエン酸
塩などの脂肪酸塩:ラウリル硫酸塩、ココイル硫酸塩な
どのアルキル硫酸エステル塩:ポリオキシエチレン(P
OE)ラウリル硫酸塩、POEココイル硫酸塩などのア
ルキルエーテル硫酸エステル塩:ラウロリルサルコシン
塩などのN−アシルサルコシン塩:N−ミリストイル−
N−メチルタウリン塩、ココイルメチルタウリン塩、ラ
ウリルメチルタウリン塩などの脂肪酸アミドスルホン酸
塩:POEオレイルエーテルリン酸塩、POEステアリ
ルエーテルリン酸塩などのリン酸エステル塩:ジ−2−
エチルヘキシルスルホコハク酸塩、モノラウロイルモノ
エタノールアミドポリオキシエチレンコハク酸塩、ラウ
リルポリプロピレングリコールスルホコハク酸塩などの
スルホコハク酸塩:リニアドデシルベンゼンスルホン酸
塩などのアルキルベンゼンスルホン酸塩:N−ラウロリ
ルグルタミン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸塩、
N−ミリストイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルア
スパラギン酸塩などのN−アシルアミノ酸塩:ロウロイ
ルモノエタノールアミドコハク酸塩などのアミドコハク
酸塩:あるいはPOEアルキルエーテルカルボン酸塩、
POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、2級アルコール硫酸エステル塩、
脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩などが例示さ
れる。
【0018】上記の塩を形成するカチオンとしては、ナ
トリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウ
ム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミンなどのアミン、リジン、
アルギニンなどの塩基性アミノ酸のほか、2−アミノ−
2−メチルプロパノールあるいはアンモニアなどが挙げ
られる。その中でもラウリル硫酸塩が好ましく、特にラ
ウリル硫酸ナトリウムが好ましく使用される。
【0019】さらに陽イオン性界面活性剤としては、塩
化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどが挙げら
れる。
【0020】本発明においては、これら界面活性剤のう
ち任意の1種あるいは2種以上が選択され使用すること
ができる。なかでも本発明の外用剤にあっては、上記界
面活性剤中、ラウロマクロゴール、ポリオキシアルキル
エーテル、ソビタン脂肪酸エステル、ポオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステルを用いることにより、配合さ
れた薬物の基剤からの放出性が迅速かつ確実になされ、
皮膚への刺激性もなく、使用感、製剤の安定性などの点
で特に優れたものであることが判明した。
【0021】この場合の界面活性剤の配合量は特に限定
されないが、製剤重量を基準として、2ないし40重量
%、好ましくは2ないし30重量%、より好ましくは2
ないし20重量%である。この配合量は、式(I)で示
される化合物を溶解する量であれば良いが、配合量が多
すぎると製剤調整が困難になったり、使用感が悪くなる
ので好ましいものとはいえない。
【0022】本発明にしたがった外用剤に使用される基
剤は、一般的な軟膏剤、ゲル軟膏剤、クリーム剤などの
外用剤の製造に使用される基剤であり、例えば、水溶性
高分子化合物、多価アルコール、油、白色ワセリン等の
外用剤基剤成分等である。
【0023】水溶性高分子化合物としては、例えばカル
ボキシビニルポリマー、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシ
プロピルセルロース等が挙げられるが、なかでもカルボ
キシビニルポリマーを使用するのが好ましい。この場合
のカルボキシビニルポリマーは、本発明の外用剤におい
ては、外用クリーム剤におけるゲル化剤として使用され
るが、該カルボキシビニルポリマーは、分子内にカルボ
キシル基を有する分子量が約1,000,000〜約
3,000,000の範囲内の水溶性のビニルポリマー
であり、例えば、ハイビスワコーR103、104、1
05の商品名で、またカルボポールR934、940、
941の商品名で市販されているものを使用することが
できる。
【0024】これらの水溶性高分子化合物、例えばカル
ボキシビニルポリマーの配合量は厳密なものではなく、
他の配合成分の配合量等に応じ広範に変えることができ
るが、一般的にはその配合量は、0.1〜10.0重量
%、好ましくは0.3〜5.0重量%、より好ましくは
0.5〜3.0重量%である。
【0025】また多価アルコールとしては、具体的に
は、グリセリン、ソルビトール、ポリグリセリン、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、1、3−ブチレン
グリコール、エチレン−プロピレングリコール共重合体
等が挙げられる。
【0026】これらの多価アルコールは、単独で用いて
もよいし、二種以上を用いることでもよい。その配合量
は2.0〜20.0重量%、好ましくは4.0〜15.
0重量%、より好ましくは6.0〜12.0重量%であ
る。なかでも本発明の外用剤にあっては、ポリエリレン
グリコールならびにプロピレングリコールの2種を併用
配合するのが良いことが判明した。具体的には、ポリオ
キシエチレンを1.0〜15.0重量%、好ましくは
2.0〜10.0重量%、より好ましくは3.0〜6.
0重量%使用し、これと共にプロピレングリコールを
1.0〜15.0重量%、好ましくは2.0〜10.0
重量%、より好ましくは4.0〜8.0重量%使用しす
るのが良い。
【0027】油脂としては、一般的な油性物質が挙げら
れ、具体的には炭化水素類、固形ワックス、動・植物
油、高級脂肪酸、脂肪族高級アルコール、脂肪酸エステ
ル、シリコン油などが挙げられる。
【0028】上記炭化水素類としては、パラフィン、白
色ワセリン、スクワラン、スクワレン、プラチスベー
ス、ゼレン50WRなどが、上記動・植物油としては、
豚脂、牛脂、鯨ロウ、ラノリン、ミツロウ、サラシミツ
ロウ、カルナバロウ、ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ油、
ゴマ油などが挙げられる。そのなかでも、白色ワセリ
ン、プラチスベース、スクワレン、サラシミツロウなど
を用いるのが特に良い。プラチスベースは炭化水素ゲル
基剤であり、5W、10W、30W、50W等の等級が
あるが、一般に用いられているものは50Wの等級品で
あって、このものは流動パラフィンに平均分子量21,
000のポリエチレンを5%の割合にゲル化させたもの
である。
【0029】また、高級脂肪酸としては、炭素数16〜
18の飽和ないし不飽和脂肪酸、例えばパルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸な
どが挙げられ、脂肪族高級アルコールとしては、セタノ
ール(セチルアルコール)、ステアリルアルコールなど
が挙げられる。
【0030】さらに脂肪族エステル類としては、モノ
(ジ)カルボン酸のアルキルエステルないしグリセリン
エステルであり、例えば、カルボン酸部分の炭素数が2
〜30であり、エステル部分炭素数が1〜30であるも
のである。具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸エチル、リノ
ール酸メチル、トリアセチン、カプリル酸ジ(トリ)グ
リセリド、カプリン酸ジ(トリ)グリセリド、カプリル
酸とカプリン酸とからなる混酸基トリグリセリド、オレ
イン酸ジ(トリ)グリセリド、リノール酸ジ(トリ)グ
リセリド、オレイン酸とリノール酸とからなる混酸基ト
リグリセリド、ジエチルアジペート、ジイソプロピルア
ジペート、ジエチルンアジペートなどであり、なかでも
パルミチン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、セバ
シン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン
酸ジブチルなどが好ましく使用される。
【0031】本発明の外用剤にあっては、以上に挙げた
油性物質の1種または複数種を用いることができる。こ
れらの油性物質を用いる場合、その配合量は前述の使用
目的を達成するために十分な量であれば良く、本発明の
外用剤にあっては、製剤全重量に対して、5〜90重量
%、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは25
〜80重量%である。以上のごとき本発明の外用剤にあ
っては、上記の各成分に加えて従来知られている外用剤
基剤に使用される他の成分等を配合することができるこ
とは勿論である。
【0032】さらに、本発明の外用剤においては、必要
に応じて保存剤(例:パラオキシ安息香酸のメチル、エ
チル、プロピルエステルなどのパラベン類、ソルビン
酸、デヒドロ酢酸等)、防腐剤(例:パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等)、湿潤剤
(例:ラウリル硫酸オクチル等)、増粘剤(カルボキシ
メチルセルロースナトリウム等)などの従来の外用剤に
おいて使用されている公知の製剤成分を添加することが
できる。上記保存剤、防腐剤、湿潤剤、増粘剤等は、そ
れぞれの使用目的に応じて製剤全体に対して0.001
ないし2重量%の範囲内で添加することができる。
【0033】本発明の該溶剤の製造に際しては、従来製
剤学的に公知の製法に準じて製造することができる。例
えば本発明の外用剤としてのクリーム剤の製造にあって
は、式(I)で示される化合物と界面活性剤を混合し溶
融状態とさせる。次いでこのものと、上記した油性物
質、多価アルコール、水等を少なくとも配合、練合し、
以後公知の製法に準じて調製することができる。
【0034】また、本発明の外用剤としての軟膏剤の製
法にあっては、式(I)で示される化合物と界面活性剤
を混合し溶融状態とさせ、次いでこのものと、上記した
軟膏剤用の基剤を少なくとも配合、練合し、以後公知の
製法に準じて調製することができる。
【0035】しかして本発明は、外用剤の中でもクリー
ム剤の形態にある外用剤を提供することをその好ましい
一態様とする。具体的には、基本配合として、製剤の全
重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし 5.0重量% (b)界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)油性物質 5 ないし 30 重量% (d)多価アルコール 2 ないし 15 重量% (e)水 を少なくとも配合してなる外用クリーム剤を提供する。
【0036】この場合、外用クリーム剤に配合する上記
した具体的基剤から見て、特に好ましいクリーム剤は、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし
5.0重量% (b)界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪族ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、等の複数の非イオン性界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)油性物質として、炭化水素類、固形ワックス、高
級脂肪酸、脂肪族高級アルコール、脂肪族エステル、等
の複数の油性物質 5 ないし 30 重量% (d)多価アルコールとして、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、等の複数の多価アルコール 2 ないし 15 重量% (e)水 からなる外用クリーム剤である。
【0037】また本発明は、外用剤の中でも軟膏剤の形
態にある外用剤を提供することを別の好ましい一態様と
する。具体的には、基本配合として、製剤の全重量を基
準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.2ないし1.0重量% (b)界面活性剤 6ないし 18重量% (c)軟膏基剤 を少なくとも配合してなる外用軟膏剤を提供する。
【0038】この場合にあっても、外用軟膏剤に配合す
る上記した具体的基剤から見て、特に好ましい軟膏剤
は、 (a)式(I)で示される化合物 0.2ないし
1.0重量% (b)界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪族ア
ルコールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、等の複数の非イオン性界面活性剤 6 ないし 18 重量% (c)軟膏基剤として、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、等の複数の多価アルコール炭化水素
類、固形ワックス、高級脂肪酸、脂肪族高級アルコー
ル、脂肪族エステル、等の複数の油性物質 からなる外用軟膏剤である。
【0039】以上の様にして構成される本発明の外用剤
は、難溶性の式(I)で示される化合物を、溶解補助剤
として非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤お
よび陽イオン性界面活性剤の1種または2種以上を用い
て可溶化し、それに外用剤基剤を配合することにより、
製剤中に配合される薬物が迅速かつ確実に基剤から放出
されて皮膚からの吸収性が認められ、加えて皮膚への刺
激性、使用感、製剤の安定性等の点で優れた外用剤にな
ることが判明した。
【0040】
【実施例】以下に本発明が提供する外用剤の具体的実施
例を示す。なお、配合割合は重量%である。
【0041】試験例1:式(I)の化合物の溶解性試
験:表1に記載する各種溶媒に対する式(I)で示され
る化合物の20℃における溶解性を検討した。その結果
を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】以上の結果から判断すると、式(I)で示
される化合物は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等のイオン性有機溶媒以外の溶媒にはほとんど
溶解性を示さず、かなりの難溶性の化合物であると考え
られる。
【0044】試験例2:式(I)の化合物の医薬外用
剤、化粧品原料に対する溶解性試験:表2に記載する各
種医薬外用基剤または化粧品等で汎用されている原料に
対する式(I)で示される化合物の溶解性を検討した。
その結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】以上の結果から判断する如く、式(I)で
示される化合物は、N、N−ジメチルアセトアミド、
1、3−ジメチル−2−イミダゾリジン、5%NaOH
等に対して溶解性を示すものの、油性原料、水性原料等
の各種医薬外用剤または化粧品等に使用されている原料
に対し、ほとんど溶解性を示さないことが理解される。
【0047】以上の表1および表2の結果からみると、
式(I)で示される化合物は、各種溶媒、医薬外用剤、
化粧品原料のうちジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、アセトン、N、N−ジメチルアセトアミド、
1、3−ジメチル−2−イミダゾリジン、5%NaOH
等の極性溶媒等に対し溶解性を示すことが判明したが、
これら極性溶媒等のみを使用した外用剤は、毒性、刺激
性、臭気性の点で問題があり、その実用化は困難なもの
であるといえる。
【0048】しかしながら、溶解補助剤として非イオン
性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤および陽イオン性
界面活性剤を使用すると、溶解性の良い目的とする外用
剤が得られることが判明した。その点を以下の製剤例を
実施例として示す。
【0049】 実施例1(外用軟膏剤) 化合物(I) 0.3 重量% N、N−ジメチルアセタミド 4.0 アジピン酸ジブチル 2.0 セバシン酸ジエチル 2.0 イソステアリン酸 3.0 オレイン酸オクチル 3.0 精製ラノリン 3.0 スクワレン 3.0 セスキオレイン酸ソルビタン 4.0 固形ワックス 6.0 流動パラフィン 8.0 プラチスベース 30.0 白色ワセリン 31.7 上記の各成分を、製剤手法として汎用されている外用剤
の練合−配合手順により順次混合し、目的とする外用軟
膏剤を得た。以下の実施例も同様製造した。
【0050】 実施例2(外用軟膏剤) 化合物(I) 0.3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 POE(25)ラウリルエーテル 2.0 ポリエチレングリコール400 4.0 セバシン酸ジエチル 2.0 モノステアリン酸 POE(5)グリセリル 2.0 ポリエチレングリコール4000 3.0 イソステアリルアルコール 3.0 スクワレン 3.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.0 POE(2)ステアリルエーテル 4.0 トリオレイン酸ソルビタン 5.0 固形ワックス 6.0 プラチスベース 23.0 白色ワセリン 29.1 p−パラベン 0.1 精製ラノリン 2.0
【0051】 実施例3(外用軟膏剤) 化合物(I) 0.3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 POE(25)ラウリルエーテル 2.0 ポリエチレングリコール400 5.0 セバシン酸ジエチル 2.0 モノステアリン酸 POE(5)グリセリル 4.0 スクワレン 3.0 イソステアリルアルコール 3.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.0 POE(2)ステアリエウエーテル 4.0 トリオレイン酸ソルビタン 5.0 固形ワックス 6.0 精製ラノリン 1.0 プラチスベース 27.0 白色ワセリン 30.1 p−パラベン 0.1
【0052】 実施例4(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% POE(25)ラウリルエーテル 2.0 プロピレングリコール 6.0 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 セチルアルコール 5.0 スクワレン 3.0 パルミチン酸セチル 6.0 ポリエチレングリコール400 3.0 ステアリン酸 4.0 精製水 59.9 カルボキシビニルポリマー 0.8
【0053】 実施例5(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% POE(25)ラウリルエーテル 2.0 プロピレングリコール 6.0 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ステアリルアルコール 4.0 スクワレン 3.0 サラシミツロウ 5.0 ポリエチレングリコール400 2.0 ステアリン酸 3.0 固形ワックス 2.0 プロピルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 オリーブ油 6.0 精製水 60.0 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0054】 実施例6(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% N、N−ジメチルアセタミド 1.0 POE(25)ラウリルエーテル 2.0 プロピレングリコール 6.0 ポリエチレングリコール400 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ステアリルアルコール 3.0 スクワレン 3.0 サラシミツロウ 5.0 固形ワックス 2.0 パルミチン酸セチル 4.0 ステアリン酸 2.0 セバシン酸ジエチル 1.0 プロピルパラベン 0.1 精製水 60.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0055】 実施例7(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% POE(25)ラウリルエーテル 3.0 プロピレングリコール 7.0 POE(4)ステアリルエーテル 3.0 POE(9)ラウリルエーテル 1.0 ポリエチレングリコール400 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ステアリルアルコール 3.0 ステアリン酸 2.0 スクワレン 2.0 サラシミツロウ 7.0 固形ワックス 2.0 オレイン酸オクチル 2.0 プロピルパラベン 0.1 精製水 59.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0056】 実施例8(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 POE(23)ラウリルエーテル 2.0 ポリエチレングリコール400 3.0 プロピレングリコール 6.0 トリオレイン酸 POE(20)ソルビタン 2.0 POE(2)セチルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 4.5 ステアリルアルコール 4.0 スクワレン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 セバシン酸ジエチル 1.5 パルミチン酸セチル 6.0 ステアリン酸 3.0 サラシミツロウ 5.0 オレイン酸オクチル 1.0 プロピルパラベン 0.1 オキシベンゾン 0.5 精製水 51.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0057】 実施例9(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 POE(23)ラウリルエーテル 2.0 ポリエチレングリコール400 4.0 プロピレングリコール 6.0 トリオレイン酸 POE(20)ソルビタン 2.0 POE(2)セチルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 4.5 ステアリルアルコール 2.0 スクワレン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 セバシン酸ジエチル 1.5 パルミチン酸セチル 6.0 ステアリン酸 6.0 サラシミツロウ 5.0 オレイン酸オクチル 1.0 プロピルパラベン 0.1 オキシベンゾン 0.5 精製水 48.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0058】 実施例10(外用クリーム剤) 化合物(I) 0.3 重量% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 POE(23)ラウリルエーテル 2.0 ポリエチレングリコール400 5.0 プロピレングリコール 6.0 トリオレイン酸 POE(20)ソルビタン 2.0 POE(2)セチルエーテル 3.0 モノステアリン酸ソルビタン 4.5 ステアリルアルコール 3.0 スクワレン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 セバシン酸ジエチル 1.5 パルミチン酸セチル 6.0 ステアリン酸 6.0 サラシミツロウ 5.0 オレイン酸オクチル 1.0 プロピルパラベン 0.1 オキシベンゾン 0.5 精製水 46.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5
【0059】
【外用剤の適用例】
適用例1 年齢25才のアトピー性皮膚炎症の女性患者に対し、前
記実施例9の処方に基づくクリーム剤を使用した。右肘
関節内側の苔癬化した皮膚面に塗布したところ、そう痒
感の消失が2〜3日でもたらされ、2〜3週後に発症は
軽快していった。
【0060】適用例2 年齢10才のアトピー性皮膚炎症男児患者に対し、前記
実施例9の処方に基づくクリーム剤を使用した。四肢の
乾燥面とそう痒感が強く、本クリーム剤を使用した。使
用後約1週間でそう痒感が減弱し、2〜3週間後には乾
燥面の軽快が得られた。
【0061】適用例3 年齢15才のアトピー性皮膚炎症女児患者に対し、前記
実施例2の処方に基づく外用軟膏剤を使用した。膝関節
屈曲部と肘関節屈曲部のそう痒感と、苔癬化を伴うアト
ピー皮膚炎部に使用した。局部の乾燥感は、塗布後2〜
3日後に消失し、皮疹は1〜2週間後に徐々に消退して
いった。
【0062】適用例4 年齢18才のアトピー性皮膚炎症男性患者に対し、前記
実施例2の処方に基づく外用軟膏剤を使用した。顔面、
前額部の癬層とそう痒感を伴う皮膚に使用した。そう痒
感は投与後2日程度で減弱し、皮疹は4〜5日で退色が
みられ、1週間で消失した。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、難溶性
の式(I)で示される化合物を、溶解補助剤として非イ
オン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤および陽イオ
ン性界面活性剤の1種または2種以上を用いて外用剤基
剤中に可溶化して、皮膚刺激性がなく、安定性に優れ、
経皮吸収性の良好な外用クリーム剤、外用軟膏剤が提供
される。これら外用クリーム剤、外用軟膏剤は、アトピ
ー性皮膚炎に対し有効な治療効果を示し、その医療効果
は多大なものである。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) 【化1】 で示される3、5−ビス(アセトキシアセチルアミノ)
    −4−クロロベンゾニトリル0.05ないし10.0重
    量%、および前記化合物(I)に対する溶解補助剤とし
    て界面活性剤を配合してなる外用剤。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が、非イオン性界面活性剤、
    陰イオン性界面活性剤および陽イオン性界面活性剤の群
    から選択される1種または2種以上である請求項1記載
    の外用剤。
  3. 【請求項3】 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエ
    チレン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレン
    脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
    シエチレン硬化ヒマシ油、プロピレングリコール脂肪酸
    エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
    脂肪酸エステル、アミノ酸誘導体−グルタミン酸エステ
    ル、ポリオキシエチレンラノリンエーテルのいずれかで
    ある請求項1記載の外用剤。
  4. 【請求項4】 陰イオン性界面活性剤が、アルキル硫酸
    およびその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
    酸およびその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
    リン酸およびその塩、サルコシン誘導体およびその塩、
    トリエタノールアミン類のいずれかである請求項1記載
    の外用剤。
  5. 【請求項5】 陽イオン性界面面活性剤が、塩化ベンザ
    ルコニウム、塩化ベンゼトニウムのいずれかである請求
    項1記載の外用剤。
  6. 【請求項6】 式(I)の配合量が製剤重量を基準とし
    て0.01ないし10重量%である請求項1記載の外用
    剤。
  7. 【請求項7】 界面活性剤の配合量が製剤重量を基準と
    して2ないし20重量%である請求項1記載の外用剤。
  8. 【請求項8】 さらに、保存剤、防腐剤、湿潤剤、増粘
    剤を配合してなる請求項1記載の外用剤。
  9. 【請求項9】 保存剤がパラオキシ安息香酸誘導体であ
    り、防腐剤が安息香酸誘導体であり、湿潤剤がプロピレ
    ングリコールであり、増粘剤がカルボキシビニルポリマ
    ーである請求項1記載の外用剤。
  10. 【請求項10】 軟膏剤またはクリーム剤の形態にある
    請求項1記載の外用剤。
  11. 【請求項11】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし 10 重量% (b)界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)油性物質 (d)多価アルコール (e)水 を少なくとも配合してなる外用クリーム剤である請求項
    10記載の外用剤。
  12. 【請求項12】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし 5.0重量% (b)界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)油性物質 5 ないし 30 重量% (d)多価アルコール 2 ないし 15 重量% (e)水 を少なくとも配合してなる外用クリーム剤である請求項
    11記載の外用剤。
  13. 【請求項13】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし 5.0重量% (b)界面活性剤として、 ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、 ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、 等の複数の非イオン性界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)油性物質として、 炭化水素類、 固形ワックス、 高級脂肪酸、 脂肪族高級アルコール、 脂肪族エステル、 等の複数の油性物質 5 ないし 30 重量% (d)多価アルコールとして、 ポリエチレングリコール、 プロピレングリコール、 等の複数の多価アルコール 2 ないし 15 重量% (e)水 を少なくとも配合してなる外用クリーム剤である請求項12記載の外用剤。
  14. 【請求項14】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.01ないし 10 重量% (b)界面活性剤 2 ないし 20 重量% (c)軟膏基剤 を少なくとも配合してなる外用軟膏剤である請求項10
    記載の外用剤。
  15. 【請求項15】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.2ないし1.0 重量% (b)界面活性剤 6 ないし 18 重量% (c)軟膏基剤 を少なくとも配合してなる外用軟膏剤である請求項14
    記載の外用剤。
  16. 【請求項16】 製剤重量を基準として、 (a)式(I)で示される化合物 0.2ないし1.0 重量% (b)界面活性剤として、 ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、 ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、 等の複数の非イオン性界面活性剤 6 ないし 18 重量% (c)軟膏基剤として ポリエチレングリコール、 プロピレングリコール、 等の複数の多価アルコール 炭化水素類、 固形ワックス、 高級脂肪酸、 脂肪族高級アルコール、 脂肪族エステル、 等の複数の油性物質 を少なくとも配合してなる外用軟膏剤である請求項15記載の外用剤。
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