JPH07285778A - 玉掛け用ワイヤロープのアイ構造 - Google Patents
玉掛け用ワイヤロープのアイ構造Info
- Publication number
- JPH07285778A JPH07285778A JP6080567A JP8056794A JPH07285778A JP H07285778 A JPH07285778 A JP H07285778A JP 6080567 A JP6080567 A JP 6080567A JP 8056794 A JP8056794 A JP 8056794A JP H07285778 A JPH07285778 A JP H07285778A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire rope
- wire
- clamp
- eye structure
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/18—Grommets
- D07B1/185—Grommets characterised by the eye construction
Landscapes
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 編み込み端a’の飛び出しを防止するととも
に、その部分の機械的強度を向上させる。 【構成】 ワイヤロープ端aの編み込み端a’を合成ゴ
ムでモールド被覆Pする。この被覆Pにより、端a’の
飛び出しは確実に防止される。また、被覆Pは各素線間
に入り込むため、各素線が一体化し、機械的強度が向上
する。
に、その部分の機械的強度を向上させる。 【構成】 ワイヤロープ端aの編み込み端a’を合成ゴ
ムでモールド被覆Pする。この被覆Pにより、端a’の
飛び出しは確実に防止される。また、被覆Pは各素線間
に入り込むため、各素線が一体化し、機械的強度が向上
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クレーン作業等にお
いて、フックなどのつり具へ荷重を荷かけ・荷外しする
作業に使用する、玉掛け用ワイヤロープのアイ構造に関
するものである。
いて、フックなどのつり具へ荷重を荷かけ・荷外しする
作業に使用する、玉掛け用ワイヤロープのアイ構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】玉掛け用ワイヤロープのア
イ部は、例えば、図4乃至図6に示すように、ワイヤロ
ープWの端部aをループさせて、その端a’をワイヤロ
ープ本体W1 に編み込んだ(サツマ加工した)構成であ
り、その編み込み構成として、図4、図5に示すものが
ある。図4は、”巻き差し”、図5は”頭割り差し”と
いわれるものであり、いずれもその編み込み端a’は露
出している(両者の詳細は実施例参照)。
イ部は、例えば、図4乃至図6に示すように、ワイヤロ
ープWの端部aをループさせて、その端a’をワイヤロ
ープ本体W1 に編み込んだ(サツマ加工した)構成であ
り、その編み込み構成として、図4、図5に示すものが
ある。図4は、”巻き差し”、図5は”頭割り差し”と
いわれるものであり、いずれもその編み込み端a’は露
出している(両者の詳細は実施例参照)。
【0003】この編み込み端a’は、図7に示すよう
に、使用につれて大きく飛び出し、この飛び出しによっ
て作業者が負傷する等の恐れがある。また、飛び出しは
編み込みの緩みであり、その緩みが進行すると、作業中
にその編み込みが外れてループがこわれ、吊り荷が落下
し、人身事故や荷物の損傷等が生じる恐れがある。
に、使用につれて大きく飛び出し、この飛び出しによっ
て作業者が負傷する等の恐れがある。また、飛び出しは
編み込みの緩みであり、その緩みが進行すると、作業中
にその編み込みが外れてループがこわれ、吊り荷が落下
し、人身事故や荷物の損傷等が生じる恐れがある。
【0004】また、アイ部の他の構成としては、図6に
示すように、ループ端部aを筒状アルミニウム製クラン
プLで圧着したものがある。クランプLにはアルミニウ
ムに代えて、鉄、ステンレスも使用する。この構成は、
その圧着作業が容易である反面、上記端a’露出の問題
が解決されていないうえに、圧着によって、ワイヤ素線
が損傷して強度が低下する恐れがある。また、クランプ
Lは屈曲し得ないため、クランプL端でワイヤロープW
が折曲し、この繰返しにより、疲れが生じて耐久性を劣
化させる。さらに、クランプLが荷物の下敷きになった
場合、クランプL端が荷物の角などに当ってロープWを
抜けない場合がある。
示すように、ループ端部aを筒状アルミニウム製クラン
プLで圧着したものがある。クランプLにはアルミニウ
ムに代えて、鉄、ステンレスも使用する。この構成は、
その圧着作業が容易である反面、上記端a’露出の問題
が解決されていないうえに、圧着によって、ワイヤ素線
が損傷して強度が低下する恐れがある。また、クランプ
Lは屈曲し得ないため、クランプL端でワイヤロープW
が折曲し、この繰返しにより、疲れが生じて耐久性を劣
化させる。さらに、クランプLが荷物の下敷きになった
場合、クランプL端が荷物の角などに当ってロープWを
抜けない場合がある。
【0005】このような情況の下で、上記端a’の露出
を防ぐ手段として、図4、図5の鎖線で示すように、そ
の端a’をクランプL’で覆うことが考えられるが、ク
ランプL’による圧着は上述の問題がある。また、端
a’の編み込み後には、筒状クランプLをその編み込み
部分に通すことができず、板を丸めて筒状にして圧着す
ることとなり、圧着力(クランプ支持力)にも問題が生
じる。さらに、図6鎖線のごとく、クランプLを長くし
て端a’を覆うことも考えられるが、クランプLによる
圧着の上記問題は解決されない。
を防ぐ手段として、図4、図5の鎖線で示すように、そ
の端a’をクランプL’で覆うことが考えられるが、ク
ランプL’による圧着は上述の問題がある。また、端
a’の編み込み後には、筒状クランプLをその編み込み
部分に通すことができず、板を丸めて筒状にして圧着す
ることとなり、圧着力(クランプ支持力)にも問題が生
じる。さらに、図6鎖線のごとく、クランプLを長くし
て端a’を覆うことも考えられるが、クランプLによる
圧着の上記問題は解決されない。
【0006】この発明は、以上の点に留意し、上記アイ
部のワイヤ端の露出を防止するとともに、その端部の機
械的強度の向上を図ることを課題とする。
部のワイヤ端の露出を防止するとともに、その端部の機
械的強度の向上を図ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上述の編み込みの構成を採用し、その
ワイヤロープで端部の編み込み端を合成ゴム又は弾性合
成樹脂でモールド被覆した構成としたのである。
に、この発明は、上述の編み込みの構成を採用し、その
ワイヤロープで端部の編み込み端を合成ゴム又は弾性合
成樹脂でモールド被覆した構成としたのである。
【0008】
【作用】このように構成するこの発明に係る玉掛け用ワ
イヤロープのアイ構造は、モールド被覆のため、その被
覆がワイヤ素線の間にも侵入してその素線同士を一体に
している。このため、編み込み部の機械的強度が向上す
るとともに、端が飛び出る恐れがない。
イヤロープのアイ構造は、モールド被覆のため、その被
覆がワイヤ素線の間にも侵入してその素線同士を一体に
している。このため、編み込み部の機械的強度が向上す
るとともに、端が飛び出る恐れがない。
【0009】また、モールド被覆は弾性を有するため、
ワイヤの屈曲に追従し、被覆によるワイヤの疲れの促進
はない。
ワイヤの屈曲に追従し、被覆によるワイヤの疲れの促進
はない。
【0010】
【実施例】図1及び図2に一実施例を示し、この実施例
はアイ部の編み込み部を“頭割り差し”により構成した
ものである。まず、ワイヤロープWを定尺に切断後、図
1aに示すように、その端部aの撚りを戻して2本の子
鋼(ストランド)a1 、a1 と、他の子鋼a2 とに分け
たのち、両者a1 、a2 が重なるようにループさせ(同
図b)、その両子鋼a1 、a2 をループの中央から本体
W1 の端(撚り戻してない端)まで撚り合わす(同図c
〜d)。
はアイ部の編み込み部を“頭割り差し”により構成した
ものである。まず、ワイヤロープWを定尺に切断後、図
1aに示すように、その端部aの撚りを戻して2本の子
鋼(ストランド)a1 、a1 と、他の子鋼a2 とに分け
たのち、両者a1 、a2 が重なるようにループさせ(同
図b)、その両子鋼a1 、a2 をループの中央から本体
W1 の端(撚り戻してない端)まで撚り合わす(同図c
〜d)。
【0011】つぎに、同図eに示すように、子鋼a1 …
…、a2 ……の先を切断して長さを段違いにしたのち、
それらをワイヤロープ本体W1 に編み込み(同図f)、
その編み込み部分をモールド被覆する(同図g)。この
被覆Pは、耐油性、耐候性、耐摩耗性などのワイヤ被覆
として有効な特性を有する合成ゴム、弾性ウレタンなど
の合成樹脂を採用する。
…、a2 ……の先を切断して長さを段違いにしたのち、
それらをワイヤロープ本体W1 に編み込み(同図f)、
その編み込み部分をモールド被覆する(同図g)。この
被覆Pは、耐油性、耐候性、耐摩耗性などのワイヤ被覆
として有効な特性を有する合成ゴム、弾性ウレタンなど
の合成樹脂を採用する。
【0012】このとき、被覆Pは、図2に示すようにワ
イヤ素線中に入り込んで(ワイヤ中の点)各素線を一体
化し、このため、ワイヤロープWの機械的強度が増す。
また、同図に示すように、被覆Pの両端は丸く(アーム
カット)することが好ましく、本体W1 側に向かって徐
々に細くするとよい。これは、編み込み部も徐々に細く
なっていることによるとともに、荷物の下敷きになった
場合、荷物の角に当ってもその勾配によってロープWを
容易に引き抜ける利点がある。
イヤ素線中に入り込んで(ワイヤ中の点)各素線を一体
化し、このため、ワイヤロープWの機械的強度が増す。
また、同図に示すように、被覆Pの両端は丸く(アーム
カット)することが好ましく、本体W1 側に向かって徐
々に細くするとよい。これは、編み込み部も徐々に細く
なっていることによるとともに、荷物の下敷きになった
場合、荷物の角に当ってもその勾配によってロープWを
容易に引き抜ける利点がある。
【0013】図3に示す実施例は、”巻き差し”によっ
て端部aを本体W1 に編み込んだものであり、同図aの
ごとく、ワイヤロープWの端部aをループしたのち、そ
の端aを撚り戻し、その各子鋼a1 ……を本体W1 に編
み込み(同図b)、その部分にモールド被覆Pを施して
いる。
て端部aを本体W1 に編み込んだものであり、同図aの
ごとく、ワイヤロープWの端部aをループしたのち、そ
の端aを撚り戻し、その各子鋼a1 ……を本体W1 に編
み込み(同図b)、その部分にモールド被覆Pを施して
いる。
【0014】上記被覆Pは、モールド成形によるため、
形状も任意なものとすることができるとともに、着色も
容易であり、他の商品(ワイヤロープ)との峻別化が容
易である。
形状も任意なものとすることができるとともに、着色も
容易であり、他の商品(ワイヤロープ)との峻別化が容
易である。
【0015】なお、被覆Pは燃やすことができるため、
ワイヤロープWがスクラップ化した場合、被覆Pを燃や
すだけで、鋼線のみのスクラップとなる。因みに、クラ
ンプLの場合には、ロープWと素材が異なるため、クラ
ンプLを外して分別する必要がある。
ワイヤロープWがスクラップ化した場合、被覆Pを燃や
すだけで、鋼線のみのスクラップとなる。因みに、クラ
ンプLの場合には、ロープWと素材が異なるため、クラ
ンプLを外して分別する必要がある。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成して、子
鋼の編み込み部をモールド被覆したので、ロープ端(子
鋼端)が露出することがない。このため、その端によっ
て指等を損傷する恐れもない。
鋼の編み込み部をモールド被覆したので、ロープ端(子
鋼端)が露出することがない。このため、その端によっ
て指等を損傷する恐れもない。
【0017】また、被覆は、クランプLのように圧着す
ることなく、ロープ素線間に入り込むため、その部分の
機械的強度も増し、一方、弾性を有することから、ワイ
ヤの屈曲にも追従し、疲れを促進することもない。
ることなく、ロープ素線間に入り込むため、その部分の
機械的強度も増し、一方、弾性を有することから、ワイ
ヤの屈曲にも追従し、疲れを促進することもない。
【図1】一実施例の製作説明図
【図2】同実施例の要部断面図
【図3】他の実施例の製作説明図
【図4】従来例の正面図
【図5】従来例の正面図
【図6】従来例の正面図
【図7】従来例の要部拡大正面図
L、L’ クランプ P モールド被覆 W ワイヤロープ W1 ワイヤロープ本体 a ワイヤロープ端部(ループ部) a’ワイヤロープ端(編み込み端) a1 、a2 子鋼
Claims (1)
- 【請求項1】 ワイヤロープWの端部aをループさせ
て、その端a’をワイヤロープ本体W1 に編み込んだ玉
掛け用ワイヤロープのアイ構造であって、 上記ワイヤロープ端部aの編み込み端a’を合成ゴム又
は弾性合成樹脂でモールド被覆Pしたことを特徴とする
玉掛け用ワイヤロープのアイ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080567A JPH07285778A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 玉掛け用ワイヤロープのアイ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6080567A JPH07285778A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 玉掛け用ワイヤロープのアイ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07285778A true JPH07285778A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13721920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6080567A Pending JPH07285778A (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 玉掛け用ワイヤロープのアイ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07285778A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100854654B1 (ko) * | 2008-04-11 | 2008-08-27 | 김대연 | 와이어 로프 슬링, 그것의 제조 장치 및 방법 |
CN103161087A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-06-19 | 中国水产科学研究院东海水产研究所 | 一种化纤绳索耐磨插口环 |
-
1994
- 1994-04-19 JP JP6080567A patent/JPH07285778A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100854654B1 (ko) * | 2008-04-11 | 2008-08-27 | 김대연 | 와이어 로프 슬링, 그것의 제조 장치 및 방법 |
CN103161087A (zh) * | 2013-03-19 | 2013-06-19 | 中国水产科学研究院东海水产研究所 | 一种化纤绳索耐磨插口环 |
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