JP3011873B2 - ワイヤーロープにおける環状係止部及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤーロープにおける環状係止部及びその製造方法

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JP3011873B2
JP3011873B2 JP20999595A JP20999595A JP3011873B2 JP 3011873 B2 JP3011873 B2 JP 3011873B2 JP 20999595 A JP20999595 A JP 20999595A JP 20999595 A JP20999595 A JP 20999595A JP 3011873 B2 JP3011873 B2 JP 3011873B2
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正明 北條
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日興製綱株式会社
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/18Grommets
    • D07B1/185Grommets characterised by the eye construction

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  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数のストラン
ドを撚成することにって構成されたワイヤーロープの端
部に形成される環状係止部及びその製造方法の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーロープの端部に環状係止部を設
け、この環状係止部に物を引っ掛けることによって物を
吊り上げ等できるようにしたワイヤーロープは、従来か
ら広く知られている。この環状係止部の加工方法として
は、いわゆるフレミッシュ加工法等、従来から種々の方
法が採られている。フレミッシュ加工法は、複数の素線
からなるストランドを複数、撚成することにって構成し
たワイヤーロープ本体の先端を、図2(A)(B)に示すよう
に二分し、その分けた二つを反対方向から交差させるよ
うにして環状を形成させつつ互いに撚ることにより環状
部を形成する。次に、環状部を形成した後のストランド
先端部各々の撚りを解いた後、各ストランド先端部を順
次ワイヤーロープ本体の撚成間隙に通すようにしてワイ
ヤーロープ本体をなす撚成したストランド各々に複数
回、編み込んでいく。そして、図8に示すように各スト
ランド先端部の最先端a1…a6の六箇所をワイヤーロ
ープ本体bの撚成間隙b1…b1から外周部に突設させ
ることによりストランド先端突出部aを形成して行うも
のである。又、ストランド先端突出部aには、筒状の抜
け止め部材cが取り付けられる場合が多く、抜け止め部
材cがストランド先端突出部aを覆うようにしてワイヤ
ーロープ本体bに通された後、外周側から押圧変形され
て固定されることによってワイヤーロープ本体bの撚成
間隙b1から突出したストランド先端部の最先端a1…
a6が抜けないようになされる。しかしながら、環状部
を形成した後の撚りを解いたストランド先端部各々とワ
イヤーロープ本体のストランド各々とを普通に撚ってい
くと、図8に示すように各ストランド先端部の最先端a
1…a6がワイヤーロープ本体bの外周部に略軸方向に
並ぶようにして突出してしまう。その結果、ストランド
先端突出部aの領域が長くなり、長さの長い抜け止め部
材cが必要となる。抜け止め部材cが長くなると、材料
コストが高くなるのみならず、ワイヤーロープ本体bへ
の固定作業も労力を要する。又、抜け止め部材cが長く
なると、その間では折り曲げできないため、被吊り下げ
部材を吊り下げる際の操作が困難となる。更に、最先端
がワイヤーロープ本体bの外周部の一側方側に突出して
いると、突出した部分が他の部分より膨らむため、スト
ランド先端突出部aにおける軸芯がワイヤーロープ本体
bの軸心から偏り、その結果、引っ張り荷重がストラン
ド先端突出部aにおいてワイヤーロープ本体bの軸心か
らずれた位置にかかり偏心荷重となって作用し、撚成間
隙に通したストランド先端部が抜け易くなる恐れがあ
る。一方、抜け止め部材cを押圧変形させて各ストラン
ド先端部の最先端a1…a6を係止する際、抜け止め部
材cの外周全体に力をかけても、ワイヤーロープ本体b
の外周全体に均等に押圧し難く各ストランド先端部の最
先端を満遍なく押圧し難いという課題がある。
【0003】一方、上記のフレミッシュ加工法は、上述
のように二分したストランド各々を反対方向から交差さ
せるようにして環状を形成するため、二分せずにワイヤ
ーロープ本体の先端部全体を環状に折り返す、いわゆる
半差し加工法等の他の加工方法に比し、環状部の引っ張
り強度が強くなる。ところが、環状部の引っ張り強度に
ついての規格がなく、ただ、労働省労働基準局が定めた
規則「クレーン等安全規則」の第219条に、「ワイヤ
ーロープの全てのストランドを三回以上編み込んだ後、
それぞれのストランドの素線を更に二回以上(全てのス
トランドを四回以上編み込んだ場合は一回)以上編み込
むものとする」と規定されている。従って、上記のフレ
ミッシュ加工法においても、この「クレーン等安全規
則」の規定を満たすためには、上記の環状部を形成した
後の撚りを解いた各ストランド先端部を、順次ワイヤー
ロープ本体の撚成間隙に通すようにしてワイヤーロープ
本体をなしているストランド各々に三回、撚り直した
(編み込んだ)後、それぞれのストランドを成している
複数の素線の撚りを解いて半数をカットし、残りの素線
各々を更にワイヤーロープ本体の撚成間隙に通すように
してワイヤーロープ本体をなすストランド各々に二回、
撚る、もしくは、ストランド先端部各々を四回撚った
後、素線の半数をカットし、残りの素線各々を更に一回
だけ撚る必要がある。ところが、例えばストランド先端
部各々を三回撚った後、素線の半数をカットし、残りの
素線各々を更に二回撚ると、上記のように三回編み込み
カットして形成される各ストランド先端部a1…a6が
六箇所に突出するのに加え、図8において一点鎖線で示
すようにその上方側に残りの素線各々の先端部a7…a
12が六箇所に突出する。その結果、ストランド先端突
出部の領域が更に長くなり、より長さの長い抜け止め部
材が必要となる。又、四回撚った後、素線の半数を各々
を更に一回撚った場合でも同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、ストランド先端突出部の領
域を短くでき、長さの短い抜け止め部材で容易に確実に
係止でき、環状部に大きな力をかけることのできるワイ
ヤーロープにおける環状係止部及びその製造方法を提供
することを第1の目的とする。本願発明は、フレミッシ
ュ加工法で、「クレーン等安全規則」に適合した形成方
法により得られるものであって、ストランド先端突出部
の領域を短くでき、長さの短い抜け止め部材で容易に確
実に係止でき、環状部に大きな力をかけることのできる
ワイヤーロープにおける環状係止部及びその製造方法を
提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有するワイヤーロープにおける環状係止部を提供する
ことにより上記課題を解決する。本願第1の発明にかか
るワイヤーロープにおける環状係止部は、複数のストラ
ンド21を撚成することにより構成されたワイヤーロー
プ本体10の先端部に環状係止部1が備えられる。この
環状係止部1は、ワイヤーロープ本体10から延ばされ
た複数のストランド21を環状に折り返すことにより形
成された環状部2と、環状部2を形成した後のストラン
ド先端部22とワイヤーロープ本体10のストランド2
1各々とを撚ることによりワイヤーロープ本体10に形
成された係止部2と、係止したストランド先端部22を
ワイヤーロープ本体10から抜け止めするための抜け止
め部材4とを備えている。係止部3は、複数のストラン
ド先端部22をワイヤーロープ本体10の撚成間隙11
からワイヤーロープ本体10の外周部の径外方向に突起
状に突設させたストランド先端突出部23、24を備え
ている。このストランド先端突出部23、24は、スト
ランド21に対するストランド先端部22の一回あたり
の撚りに要するストランド21の長さ及び撚りの回数を
各々調整することにより、ストランド先端部22を、少
なくともワイヤーロープ本体10の外周における周方向
に略等間隔となる軸方向に沿う四箇所に並ぶように突設
させたものからなる。ここで、周方向に略等間隔となる
軸方向に沿う四箇所とは、ワイヤーロープ本体10の撚
成間隙11からワイヤーロープ本体10の外周部に出た
ストランド先端突出部23、24が、ワイヤーロープ本
体10の外周における周方向に略四等分した位置に全体
が軸方向に重なる場合の他、部分的に軸方向に重なる場
合も含む。
【0006】本願第2の発明は、本願第1の発明に係る
環状係止部1が、筒状の抜け止め部材4を備えたものか
らなる。そして、この抜け止め部材4は、ストランド先
端突出部23、24を覆うようにしてワイヤーロープ本
体10の外周部に固定されることにより、ワイヤーロー
プ本体10の外周部に突設させたストランド先端突出部
23、24におけるストランド先端部22が撚成間隙1
1から抜けないようになされたものである。
【0007】本願第3の発明は、本願第1又は第2の発
明に係るストランド先端突出部23、24が、環状部2
を形成した後のストランド先端部22の内、ワイヤーロ
ープ本体10のストランド21に五回撚った後に更に一
回以上撚ることにより形成されたものと、ワイヤーロー
プ本体10のストランド21に四回撚った後に更に一回
以上撚ることにより形成されたものとから構成されたも
のである。
【0008】又、本願発明は、以下の特徴を有するワイ
ヤーロープにおける環状係止部の製造方法を提供するこ
とにより上記課題を解決する。本願第4の発明の製造方
法は、複数のストランド21を撚成することにより構成
されたワイヤーロープ本体10の先端部に、ワイヤーロ
ープ本体10から延ばされた複数のストランド21を環
状に折り返すことにより環状部2を形成する。その後、
環状部2を形成した後のストランド先端部22各々とワ
イヤーロープ本体10のストランド21各々とを、スト
ランド21に対するストランド先端部22の一回あたり
の撚りに要するストランド21の長さ及び撚りの回数を
各々調整しつつ、撚ることによりワイヤーロープ本体(1
0)に係止部3を形成する。次に、その撚った各ストラン
ド先端部22をワイヤーロープ本体10の撚成間隙11
から、少なくともワイヤーロープ本体10の外周におけ
る周方向に略等間隔となる軸方向に沿う四箇所に並ぶよ
うに突起状に突設させる方法である。
【0009】本願第5の発明の製造方法は、複数のスト
ランド21を撚成することにより構成されたワイヤーロ
ープ本体10の先端部に、ワイヤーロープ本体10から
延ばされた複数のストランド21を環状に折り返すこと
により環状部2を形成する。その後、環状部2を形成し
た後のストランド先端部22各々とワイヤーロープ本体
10のストランド21各々とを、ストランド21に対す
るストランド先端部22の一回あたりの撚りに要するス
トランド21の長さ及び撚りの回数を各々調整しつつ、
撚ることによりワイヤーロープ本体(10)に係止部3を形
成する。次に、その撚った各ストランド先端部22をワ
イヤーロープ本体10の撚成間隙11から、少なくとも
ワイヤーロープ本体10の外周における周方向に略等間
隔となる軸方向に沿う四箇所に並ぶように突起状に突設
させる。その後、筒状の抜け止め部材4を、ストランド
先端突出部23、24を覆うようにしてワイヤーロープ
本体(10)の外周部に固定する方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を基に本願発明の一実
施の形態を具体的に説明する。図1は、本願発明のワイ
ヤーロープにおける環状係止部の一実施の形態の一部を
断面にした部分側面拡大図であり、図2〜図5は、環状
係止部の加工工程の説明図である。
【0011】本願発明のワイヤーロープにおける環状係
止部1は、複数のストランド21…21を撚成すること
により構成されたワイヤーロープ本体10の先端部に形
成されている。そして、この環状係止部1は、環状部2
と、ワイヤーロープ本体10に形成された係止部3と、
係止部3に固定された抜け止め部材4とを備えている。
【0012】本実施形態におけるワイヤーロープ本体1
0は、六本のストランド21…21を撚ることにより形
成しており、又、各ストランド21は、鋼線からなる2
4本の素線を撚って形成された一本のものから構成され
ている。
【0013】環状部2は、ワイヤーロープ本体10から
延ばされた複数のストランド21…21を環状に折り返
すことにより形成されている。詳しくは、図2(A)(B)に
示すようにフレミッシュ加工法により形成しており、先
ず、ワイヤーロープ10の先端部におけるストランド2
1…21を所定の長さ範囲に渡り、撚りを解くことによ
って二つに分け、その二つを反対方向に湾曲状をなすよ
うに折り返し、それらを互いに分岐部まで撚り直してい
く。尚、この図2(A)(B)は略図になっており、撚りを解
くことによって分けた左部側は三本のストランド21
a、21b、21cになり、右部側は三本のストランド
21d、21e、21fになる。
【0014】係止部3は、環状部2を形成した後のスト
ランド先端部22…22をワイヤーロープ本体10に係
止した部分であり、その上部にストランド先端部22…
22をワイヤーロープ本体10の外周部に突出させたス
トランド先端突出部23、24を備えたものからなる。
この係止部3は、環状部2を形成した後のストランド先
端部22各々とワイヤーロープ本体10のストランド2
1各々とを、ストランド21に対するストランド先端部
22の一回あたりの撚りに要するストランド21の長さ
及び撚りの回数を各々調整しつつ形成される。詳しく
は、まず、図3に示すように互いに撚り直して環状部2
を形成した後の二分したストランド21a…21fのそ
の先端部をなすストランド先端部22各々をワイヤーロ
ープ本体10の左右両側に前方側と後方側に夫々配し、
更に、それら各々の撚りを解いて一本ずつに分け、第1
ストランド先端部22aから第6ストランド先端部22
fの六つに分ける。
【0015】次に、左下方の第1ストランド先端部22
aを、図4に示すようにワイヤーロープ本体10の撚成
間隙11に差し込むように通し、図5(A) に示すように
ワイヤーロープ本体10における一つのストランド21
aに五回巻き付けるようにして撚っていき、図6に示す
ように撚成間隙11からワイヤーロープ本体10の外周
における図示の右側部位置に出す。尚、このストランド
先端部22aをワイヤーロープ本体10のストランド2
1に二回〜三回程度、巻き付けると、ストランド先端部
22a…22fがワイヤーロープ本体10の外周を一周
し、ストランド21に対するストランド先端部22の一
回あたりの撚りに要するストランド21の長さを調整し
つつ行うことにより右側部位置に出す。
【0016】以下、図4、図5に示すように左中央の第
2ストランド先端部22bを、第1ストランド先端部2
2aを巻き付けたストランド21aの上方側のストラン
ド21bに四回巻き付け、先に出した第1ストランド先
端部22aの左方側且つワイヤーロープ本体10の外周
における図示の左側部位置に出す。又、左上方の第3ス
トランド先端部22cを、第2ストランド先端部22b
を巻き付けたストランド21bの上方側のストランド2
1cに四回巻き付け、第2ストランド先端部22bを出
した撚成間隙11のすぐ上に形成された撚成間隙11か
ら出して第2ストランド先端部22bの上方位置に出
す。その後、全体を裏表逆にし(以下の説明では、裏側
から行った場合を示す)、同様に図5(B) 、図6に示す
ように右下方の第4ストランド先端部22dを、ワイヤ
ーロープ本体10のストランド21に五回巻き付け、先
に出した第1ストランド先端部22aの上方、且つ先に
出した第3ストランド先端部22cの左側方位置に出
す。又、右中央の第5ストランド先端部22eを、ワイ
ヤーロープ本体10のストランド21に四回巻き付け、
先に出した第1ストランド先端部22aと第2ストラン
ド先端部22bとの間における図示の前方位置に出す。
更に、右上方の第6ストランド先端部22fを、ワイヤ
ーロープ本体10のストランド21に四回巻き付け、先
に出した第1ストランド先端部22aと第2ストランド
先端部22bとの間における第5ストランド先端部22
eの後方位置(図では、説明の都合上、第5ストランド
先端部22eの上方側に点線で示している。)から出
す。
【0017】尚、上記の本実施形態で、第1ストランド
先端部22aを、五回巻付け、第2ストランド先端部2
2b及び第3ストランド先端部22cを四回巻付けてい
るのは、第1ストランド先端部22aを四回にしておく
と、第2ストランド先端部22bを四回巻付けた場合、
その巻付けを調整しても第2ストランド先端部22bの
ワイヤーロープ本体10の外周への突出位置が第1スト
ランド先端部22aの突出位置の側方位置に来ず、上方
側に突出してしまうためである。又、第4ストランド先
端部22dを五回巻き付けているのも、四回の巻付けで
は、ワイヤーロープ本体10の外周への突出位置が、巻
付けを調整しても第1ストランド先端部22aと第2ス
トランド先端部22bとの間に来ず、下方側に突出して
しまうためである。又、図(A)(B)では、説明の都合上、
ワイヤーロープ本体10のストランド21と、環状部2
を形成した後のストランド21a及び第1ストランド先
端部22aとを連続した一本のもので示しているが、第
1ストランド先端部22aを撚るワイヤーロープ本体1
0のストランド21は同一のものには限らない。
【0018】次に、図5(A)(B)、図6に示すように、上
記のようにしてワイヤーロープ本体10の外周に出た各
ストランド先端部22a…22fを、12本の素線ずつ
の二つの先端部22ax、22dx、22ay、22d
yに分けた後、一方側の12本の素線の先端部22a
y、22dyをワイヤーロープ本体10の外周近傍位置
でカットすることにより、ワイヤーロープ本体10の外
周の六箇所に、短ストランド先端突出部23a…23f
を形成する。
【0019】その後、二分した他方側の12本の素線か
らなる各ストランド先端部22ax…22fxを、再
度、ワイヤーロープ本体10の撚成間隙に差し込むよう
に通しワイヤーロープ本体10における撚成した内の一
つのストランド21に一回ずつ巻き付けるようにして撚
っていき(図5(A)(B)参照)、そして、図6に示すよう
に第1ストランド先端部22axを、第3ストランド先
端突出部23cの上方位置に出す。同様に、第2ストラ
ンド先端部22bxを第4ストランド先端突出部23d
の上方且つ再度通した第1ストランド先端部22aの右
側方位置に、第3ストランド先端部22cを再度通した
第2ストランド先端部22bxの上方位置に、第4スト
ランド先端部22dxを、再度通した第1ストランド先
端部22axの上方位置に、第6ストランド先端部22
fを、再度通した第2ストランド先端部22bxと再度
通した第1ストランド先端部22axとの間におけるワ
イヤーロープ本体10の前方位置に、第5ストランド先
端部22eを、再度通した第2ストランド先端部22b
xと再度通した第1ストランド先端部22axとの間に
おける第6ストランド先端部22fxの後方位置(この
場合も、説明の都合上、第6ストランド先端部22fの
上方側に点線で示す。)に、夫々出す。そして、これら
をワイヤーロープ本体10の外周近傍位置でカットする
ことにより、ワイヤーロープ本体10の外周における短
ストランド先端突出部23a…23fの上方側の六箇所
に長ストランド先端突出部24a…24fを形成する。
【0020】以上により、フレミッシュ加工法を用い
て、労働省労働基準局が定めた規則「クレーン等安全規
則」の第219条における「ワイヤーロープの全てのス
トランドを三回以上編み込んだ後、それぞれのストラン
ドの素線を更に二回以上(全てのストランドを四回以上
編み込んだ場合は一回以上)編み込むものとする」との
規定に適合したワイヤーロープにおける環状係止部が得
られる。
【0021】そして、このようにして形成した短ストラ
ンド先端突出部23a…23fは、軸方向に、一本のス
トランド間隔だけ隔てた撚成間隙11ごとに並列し、
又、周方向に、第1ストランド先端部22aの短ストラ
ンド先端突出部23aと、第5ストランド先端部22e
の短ストランド先端突出部23eと、第2ストランド先
端部22bの短ストランド先端突出部23bと、第6ス
トランド先端部22fの短ストランド先端突出部23f
とが並列するとともに、その上方側に第4ストランド先
端部22dの短ストランド先端突出部23dと第3スト
ランド先端部22cの短ストランド先端突出部23dと
が略周方向に沿って並んだ状態となる。更に、その短ス
トランド先端突出部23a…23fの上方側に形成され
た長ストランド先端突出部24a…24fは、短ストラ
ンド先端突出部23a…23fと同じ配列で並んだ状態
となる。その結果、ストランド先端突出部23、24全
体としてワイヤーロープ本体10の軸方向に四列に並ん
だ状態となって、ストランド先端突出部23、24の長
さ領域を短くできる。しかも、下方側から一列目と三列
目とは周方向の四箇所に前後左右方向に略対象形状にな
っているため、上記環状部2に被吊下げ部材を吊下げた
場合、ストランド先端突出部23、24においても引っ
張り荷重がワイヤーロープ本体10の略軸心に沿ってか
かる。その際、例えばストランド先端部をワイヤーロー
プ本体10の外周における任意な位置に突出させている
と、突出した部分が他の部分より膨らむため、ストラン
ド先端突出部23、24における軸芯がワイヤーロープ
本体10の軸心からずれ、その結果、引っ張り荷重がス
トランド先端突出部23、24においてワイヤーロープ
本体10の軸心からずれた位置にかかり偏心荷重となっ
て作用し、撚成間隙に通したストランド先端部が抜け易
くなる恐れがある。しかし、本実施形態では、ストラン
ド先端突出部23、24においても引っ張り荷重がワイ
ヤーロープ本体10の略軸心に沿ってかかることによっ
て、撚成間隙に通したストランド先端部の抜けを確実に
防止できる。
【0022】抜け止め部材3は、ワイヤーロープ本体1
0の外周から突出したストランド先端突出部23、24
を撚成間隙から確実に抜けないように係止するととも
に、突出したストランド先端突出部23、24から手等
を保護する役目をなすのである。この抜け止め部材3
は、図1及び図6に示すようにアルミ等の比較的軟らか
い金属から構成された筒状体からなり、ワイヤーロープ
本体10における上記ストランド先端突出部23、24
に、ストランド先端突出部23、24を覆うようにして
配設された後、外周側から押圧され圧着されることによ
り取付けられる。
【0023】以上のようにして構成することにより、ス
トランド先端突出部23、24の長さ領域を短くしてい
るため、抜け止め部材3の長さの短いものを使用でき、
これにより、材料面で抜け止め部材3の製作コストを低
くできる。又、抜け止め部材3の長さの短いものを使用
することによって抜け止め部材3の圧着作業を容易なも
のにできる。しかも、圧着に際しては、図6に示すよう
に周方向の四箇所に左右前後方向に略対象に並列してい
るため、抜け止め部材3の外周全体を均等に押圧すれば
各ストランド先端突出部を均等に押圧でき容易に確実に
係止でき、引っ張り強度の強いものにできる。以下の表
1に、抜け止め部材3を取り付けた状態での引っ張り試
験の結果を示す。尚、この引っ張り試験は、24本の素
線からなるストランド六本を撚成することにより直径1
2mmに形成したものを用い、ストランド先端突出部2
3、24の上部と、環状部2とを固定して行った。
【0024】
【表1】
【0025】結果は、資料1及び資料2が共に、ワイヤ
ーロープ本体10自身の有する荷重で切断し、又、切断
は、ストランド先端突出部23、24の上部位置で切断
し、ストランド先端突出部23、24で切断するような
ことはなかった。る。
【0026】尚、本実施形態では、短ストランド先端突
出部23a…23f及び長ストランド先端突出部24a
…24fを、周方向の四箇所に左右前後方向に略対象に
並設して引っ張り強度の強いものにしているが、この形
態のものに限らず、例えば図6において、第5ストラン
ド先端部22eの突出部23e、24eを、第4ストラ
ンド先端部22dの突出部23d、24dと第3ストラ
ンド先端部22cの突出部23c、24cとの間におけ
るワイヤーロープ本体10の後方側に配するようにして
もよく、この場合においても、ストランド先端突出部2
3、24の長さ領域を短くでき、しかも、ワイヤーロー
プ本体10の前後左右位置になるため、周方向の四箇所
に並列した場合と同様に引っ張り強度を持たせることが
できるとともに、抜け止め部材3の圧着に際して抜け止
め部材3の外周全体を均等に押圧すれば各ストランド先
端突出部を均等に押圧できる。
【0027】一方、本実施形態では、環状部2の形成方
法としてフレミッシュ加工法により行っているが、これ
に限らず、半差し加工法等の従来から行われている方法
の場合にも適用でき、適宜変更できる。又、本実施形態
においては、「クレーン等安全規則」の規定に適合する
ように、全てのストランドを四回以上撚った後、更に一
回撚っているが、この規格に適合させないで使用する場
合、例えばストランドを三回以上撚っただけでストラン
ドをカットして使用する場合にも本願発明を採用しても
良く、その場合は図6において短ストランド先端突出部
23a…23fのみとなる。
【0028】
【発明の効果】以上、本願発明は、ストランド先端部
を、少なくともワイヤーロープ本体の外周における周方
向に略等間隔となる軸方向に沿う四箇所に並設するた
め、ストランド先端突出部の長さ領域を短くでき、抜け
止め部材の長さの短いものを使用できる。又、抜け止め
部材の長さの短いものを使用することによって抜け止め
部材の圧着作業を容易なものにできる。しかも、圧着に
際し、ストランド先端部を、ワイヤーロープ本体の周方
向の四箇所に左右前後方向に並列しておくことで、抜け
止め部材の外周全体を均等に押圧すれば各ストランド先
端突出部を均等に押圧でき容易に確実に係止できる。し
かも、環状部に被吊下げ部材を吊下げた場合、ストラン
ド先端突出部においても引っ張り荷重がワイヤーロープ
本体の略軸心に沿ってかけることができ、撚成間隙に通
したストランド先端部の抜けを確実に防止でき、引っ張
り強度の強いものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態の一部を断面にした部分
拡大側面図である。
【図2】(A) は、環状部の加工工程におけるワイヤーロ
ープ本体の先端部のストランドを二分した状態の説明
図、(B) は、その二分したストランドで環状を形成する
際の説明図である。
【図3】環状部を形成した状態の説明図である。
【図4】環状部を形成した後のストランド先端部を、ワ
イヤーロープ本体のストランドの撚成間隙に通す際の説
明図である。
【図5】(A) は、環状部を形成した後におけるワイヤー
ロープ本体の左方側に配したストランド先端部の一つを
ワイヤーロープ本体のストランドに撚る際の説明図、
(B) は、環状部を形成した後におけるワイヤーロープ本
体の右方側に配したストランド先端部の他の一つを、ワ
イヤーロープ本体のストランドに撚る際の説明図であ
る。
【図6】ワイヤーロープ本体のストランドに撚ったスト
ランド先端部を撚成間隙から外周に出した際の説明図で
ある。
【図7】図1のIV−IV線端面図である。
【図8】従来例の一部を断面にした部分拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
1 環状係止部 2 環状部 3 係止部 4 抜け止め部材 10 ワイヤーロープ本体 21 ストランド 22 ストランド先端部 23a…23f 短ストランド先端突出部 24a…24f 長ストランド先端突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 11/00 - 11/02 D07B 1/00 - 9/00 B66C 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のストランド(21)を撚成することによ
    り構成されたワイヤーロープ本体(10)の先端部に環状係
    止部(1) が備えられ、 この環状係止部(1) が、ワイヤーロープ本体(10)から延
    ばされた複数のストランド(21)を環状に折り返すことに
    より形成された環状部(2) と、環状部(2) を形成した後
    のストランド先端部(22)とワイヤーロープ本体(10)のス
    トランド(21)各々とを撚ることによりワイヤーロープ本
    体(10)に形成された係止部(3) とを備え、 係止部(3) が、複数のストランド先端部(22)をワイヤー
    ロープ本体(10)の撚成間隙(11)からワイヤーロープ本体
    (10)の外周部の径外方向に突起状に突設させたストラン
    ド先端突出部(23)(24)を備え、 このストランド先端突出部(23)(24)が、ストランド(21)
    に対するストランド先端部(22)の一回あたりの撚りに要
    するストランド(21)の長さ及び撚りの回数を各々調整す
    ることによりストランド先端部(22)を、少なくともワイ
    ヤーロープ本体(10)の外周における周方向に略等間隔と
    なる軸方向に沿う四箇所に並ぶように突設させたものか
    らなることを特徴とする請求項1記載のワイヤーロープ
    における環状係止部。
  2. 【請求項2】上記環状係止部(1) が、筒状の抜け止め部
    材(4) を備えたものからなり、この抜け止め部材(4)
    が、ストランド先端突出部(23)(24)を覆うようにしてワ
    イヤーロープ本体(10)の外周部に固定されることによ
    り、ワイヤーロープ本体(10)の外周部に突設させたスト
    ランド先端突出部(23)(24)におけるストランド先端部(2
    2)が撚成間隙(11)から抜けないようになされたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤーロープにお
    ける環状係止部。
  3. 【請求項3】ストランド先端突出部(23)(24)が、環状部
    (2) を形成した後のストランド先端部(22)の内、ワイヤ
    ーロープ本体(10)のストランド(21)に五回撚った後に更
    に一回以上撚ることにより形成されたものと、ワイヤー
    ロープ本体(10)のストランド(21)に四回撚った後に更に
    一回以上撚ることにより形成されたものとから構成され
    たものであることを特徴とする請求項1又は2記載のワ
    イヤーロープにおける環状係止部。
  4. 【請求項4】複数のストランド(21)を撚成することによ
    り構成されたワイヤーロープ本体(10)の先端部に、ワイ
    ヤーロープ本体(10)から延ばされた複数のストランド(2
    1)を環状に折り返すことにより環状部(2) を形成し、そ
    の後、環状部(2) を形成した後のストランド先端部(22)
    各々とワイヤーロープ本体(10)のストランド(21)各々と
    を、ストランド(21)に対するストランド先端部(22)の一
    回あたりの撚りに要するストランド(21)の長さ及び撚り
    の回数を各々調整しつつ、撚ることによりワイヤーロー
    プ本体(10)に係止部(3) を形成し、 次に、その撚った各ストランド先端部(22)をワイヤーロ
    ープ本体(10)の撚成間隙(11)から、少なくともワイヤー
    ロープ本体(10)の外周における周方向に略等間隔となる
    軸方向に沿う四箇所に並ぶように突起状に突設させるこ
    とを特徴とするワイヤーロープにおける環状係止部の製
    造方法。
  5. 【請求項5】複数のストランド(21)を撚成することによ
    り構成されたワイヤーロープ本体(10)の先端部に、ワイ
    ヤーロープ本体(10)から延ばされた複数のストランド(2
    1)を環状に折り返すことにより環状部(2) を形成し、そ
    の後、環状部(2) を形成した後のストランド先端部(22)
    各々とワイヤーロープ本体(10)のストランド(21)各々と
    を、ストランド(21)に対するストランド先端部(22)の一
    回あたりの撚りに要するストランド(21)の長さ及び撚り
    の回数を各々調整しつつ、撚ることによりワイヤーロー
    プ本体(10)に係止部(3) を形成し、 次に、その撚った各ストランド先端部(22)をワイヤーロ
    ープ本体(10)の撚成間隙(11)から、少なくともワイヤー
    ロープ本体(10)の外周における周方向に略等間隔となる
    軸方向に沿う四箇所に並ぶように突起状に突設させ、 その後、筒状の抜け止め部材(4) を、ストランド先端突
    出部(23)(24)を覆うようにしてワイヤーロープ本体(10)
    の外周部に固定することを特徴とするワイヤーロープに
    おける環状係止部の製造方法。
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