JPH07284Y2 - 表皮材 - Google Patents

表皮材

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JPH07284Y2
JPH07284Y2 JP1989130048U JP13004889U JPH07284Y2 JP H07284 Y2 JPH07284 Y2 JP H07284Y2 JP 1989130048 U JP1989130048 U JP 1989130048U JP 13004889 U JP13004889 U JP 13004889U JP H07284 Y2 JPH07284 Y2 JP H07284Y2
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JP
Japan
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skin
fiber
flame retardant
holes
flame
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JP1989130048U
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English (en)
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JPH0368429U (ja
Inventor
叔子 平田
高明 大竹
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
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  • Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車などに装備されるシートや車室内化粧
材として使用される表皮材、特に難燃性を向上させるよ
うにした表皮材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、自動車用シートなどの表皮材は、実開昭60−7653
0号公報にも示されているように多層構成のものであっ
て、多くは裏基布、ウレタンフォームからなるクッショ
ン材、繊維表布の三つの材料を接着または溶着により積
層して製造されている。また難燃性を向上させるため
に、前記の三つの材料をそれぞれに対し、難燃剤による
難燃処理が施されている。この表皮材は三つの材料が単
体の状態であるときよりも燃焼し易くなっているため、
予め難燃剤を、三つの材料それぞれが単体商品である場
合よりも多く施し、そして前述したように接着あるいは
溶着が行われていた。
なお、表皮材の燃焼性は、米国における自動車安全基準
に基づいて評価される。前記の自動車安全基準(FMVSS.
No.302:Federal Motor Vehicle Safety Standard No.30
2連邦車両安全基準302法)は、第5図に示すように、2
個のU字型試料ホルダーaの間に試料(表皮材)bを繊
維表皮の面が下側になるようにして挟み、試料bの一端
にバーナーc(炎の高さ1 1/2inch)で15秒間加炎し
て、第1標線dから第2標線e(間隔10inch)に至るま
での時間を測定することによって燃焼速度を求めてお
り、合格の基準としては、燃焼しない、燃焼速度4inch/
分以下、60秒以内に消えてかつ2inch以上燃焼しない、
という以上の何れかである必要がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述したように、表皮材の難燃性を高めるために三つの
材料をそれぞれに多量の難燃剤を使用するようになって
いる。これは、繊維表皮、ウレタンフォームクッション
材に対して製造上およびラミネート加工上などの制約か
ら、それぞれ種類の異なる難燃剤を使用せざるを得ず、
そのため、一枚の繊維表皮や一枚のクッション材など単
体の状態ではその難燃剤が効果を発揮するが、これを複
合体(積層体)として燃焼させた場合、異なる難燃剤が
それぞれ異なる機能を生じ、例えば燃焼過程で繊維表皮
とクッション材が溶融混合すると、それぞれに含まれる
難燃剤が互いに難燃効果を打ち消すことがあるためであ
る。
しかし、この難燃剤を多量に使用すると繊維表布の耐光
性が低下するという不都合がある。特に昨今の繊維表布
においては、シートのデザイン面などからの要求によっ
てナイロン、ポリエステル混繊からなるもの多くなって
きており、このようなものを複合体にした場合、ナイロ
ン或はポリエステル単独の場合よりも多量(2〜4倍)
の難燃剤を、繊維表皮とこれに接するウレタンフォーム
クッション材との両方に使用しなければ充分な難燃効果
が得られないが、逆にこれを達成しようとすると耐光性
が大きく低下するという問題があった。
そこで本考案は、難燃剤の使用量を少なくするととも
に、シートの耐光性を低下させないようにすることを課
題とするものであり、この難燃剤の使用量を、繊維表皮
にはナイロンあるいはポリステル単独のもの同程度、ウ
レタンフォームクッション材には0〜1/2にしても充分
な難燃効果が得られるようにすることを目的とする。
〔課題を解消するための手段〕
本考案は、上記した課題を考慮してなされたもので、裏
基布と、複数の貫通した孔を有するクッション材と、前
記クッション材の孔それぞれに入り込み、突端が開口し
た突起部を複数有するポリ塩化ビニールシート材と、繊
維表皮とを積層してなることを特徴とするシート用表皮
材を提供して、上記課題を解消するものである。
〔作用〕
本考案において、ポリ塩化ビニールシート材はそれ自体
燃焼しにくく、繊維表布、ウレタンフォームクッション
材を合わせた積層材の燃焼を抑えるようになる。そして
ポリ塩化ビニールシート材の突起部が前記クッション材
の孔に入るとともに、この孔に対応する繊維表布はポリ
塩化ビニールシート材から離れて単体の状態となり、こ
の部分において繊維表布単体は難燃処理によって燃焼し
にくく、延焼を抑えるようになる。すなわち孔を、クッ
ション性を損なわないようにして大きくすることによ
り、繊維表皮単体の部分が多くなってそれ自体の難燃性
で延焼が抑えられる。また突起部をクッション材の内部
方向に入れるようにしてポリ塩化ビニールシート材がク
ッション材を覆い、炎を遮断して延焼しにくくしてい
る。
〔実施例〕
つぎに、本考案を第1図から第4図に示す一実施例に基
づいて詳細に説明する。
図中1は自動車のシートAに対して用いられる表皮材を
示し、該表皮材1は第1図に示すように、繊維表皮2、
ポリ塩化ビニールシート材3、ウレタンフォームクッシ
ョン材4、裏基布5を接着または溶着によって積層して
なるものである。そして前記クッション材4は、第1図
に示すように厚さ方向に貫通する複数の孔6を有してお
り、厚さ1.5〜15mmのスラブウレタンフォームに打ち抜
きなどによって所定パターンで前記孔6を開けることに
よって作成され、孔の大きさは3〜5mmでクッション
性、および表皮材の外観を損なわないものである。複数
の孔6は互い違いに配列され、第2図に示すように、列
方向の間隔Bとこれに交差する方向の間隔Cは5〜15mm
の範囲が良好である。
一方、上記ポリ塩化ビニールシート材3はポリ塩化ビニ
ールフィルムからなる薄手のもので、0.005〜0.020mmの
厚さに押し出されたフィルムに打ち抜きや熱プレスなど
のエンボス加工を施し複数の突起部7を有した状態で作
成されていて、この突起部7それぞれの突端が開口して
いる。そして前記突起部7それぞれは上記孔6に対応し
て配置されており、この突起部7が孔6に入り込み、ポ
リ塩化ビニールシート材3がクッション材4の表面を覆
い、また孔6の緑も覆うようになっている。前記突起部
7は突端が開口していることから空気の流通がよく、よ
って表皮材1の通気性を向上させている。
上記構造の表皮材1においては、ポリ塩化ビニールシー
ト材3が上述したように繊維表皮2とクッション材4と
の間に介在することから、炎が直接クッション材4に当
たるまでの時間を稼ぐようになり、そしてポリ塩化ビニ
ールシート材3が突起部7を有することから、孔6の内
面側にも炎が届かないようになる。またこの突起部7以
外の面が受け皿状を呈しており、仮にクッション材4の
ウレタンフォームが熱で溶融した場合でも、これを前記
受け皿状の部分が覆うようになっている繊維表皮との混
合を抑え、それぞれに施されている難燃剤の効果を発揮
させるようになる。
一方、上記突起部7における繊維表皮2は、この突起部
7から離れ、すなわちポリ塩化ビニールシート材3から
離れてこの部分においては単体の状態となっており、炎
が当たった場合は繊維表布自体に施されている難燃剤が
その効果を発揮して燃えにくく、そしてこの部分が前記
突起部7に対応して複数あることから、延焼が抑えられ
るようになる。
なお、上記した実施例においては、シートに用いられる
表皮材について説明したが、本考案はこれに限定される
ものではなく、車室内のピラートリムやドアトリムなど
の内装材として使用でき、内装材として用いることによ
って車室内での延焼を抑えることができるようになる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、表皮材は、裏基
布と、複数の貫通した孔を有するクッション材と、前記
クッション材の孔それぞれに入り込み、突端が開口した
突起部を複数有するポリ塩化ビニールシート材と、繊維
表皮とを積層してなるので、前記ポリ塩化ビニール材自
体の難燃性によって表皮材の燃焼性を抑制するととも
に、クッション材を炎から遮断して、仮にクッション材
のウレタンフォームが溶融しても繊維表布との混合が抑
えられ、このクッション材に施された難燃剤および繊維
表布に施された難燃剤それぞれがその効果を発揮して燃
焼しにくくなる。また突端が開口して表皮材に通気性を
付与する突起部において、この突起部が繊維表皮から離
れてこの繊維表皮が単体の状態となり、これによっても
繊維表皮に施された難燃剤の効果が発揮するようにな
る。
そして繊維表布とクッション材とがそれぞれほぼ単体の
状態で難燃剤の効果を発揮できるようになることから、
両者の燃焼時における溶融混合を考慮することなくそれ
ぞれの難燃剤の使用量を低減できるようになり、よって
前記繊維表皮の耐光性も向上するなど、実用性にすぐれ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る表皮材の一実施例を分解した状態
で示す説明図、第2図は一実施例におけるクッション材
の孔の配列を示す説明図、第3図は一実施例を断面で示
す説明図、第4図は一実施例の表皮材を用いたシートを
示す説明図、第5図は燃焼速度試験の方法を示す説明図
である。 1……表皮材 2……繊維表皮 3……ポリ塩化ビニールシート材 4……ウレタンフォームクッション材 5……裏基布 6……孔 7……突起部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏基布と、複数の貫通した孔を有するクッ
    ション材と、前記クッション材の孔それぞれに入り込
    み、突端が開口した突起部を複数有するポリ塩化ビニー
    ルシート材と、繊維表皮とを積層してなることを特徴と
    する表皮材。
JP1989130048U 1989-11-07 1989-11-07 表皮材 Expired - Lifetime JPH07284Y2 (ja)

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JP1989130048U JPH07284Y2 (ja) 1989-11-07 1989-11-07 表皮材

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JPH0368429U JPH0368429U (ja) 1991-07-05
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JPH0368429U (ja) 1991-07-05

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