JPH0728482Y2 - オ−ブント−スタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、透孔を穿設した網棚の下方に棒状のヒータを
配設したオーブントースターに関する。

（ロ）従来の技術 従来は第４図に示す様に棒状のヒータ（４）の両端部に
位置する網棚（６）に径の大きい透孔（７）を穿設し、
それ以外には略径の同一とした透孔（７）・・・を穿設
していた。

しかしながら、斯る構成によるとヒータ（４）の長さ方
向と対向する網棚（６）の両側部の透孔（７）は径が小
さいためにヒータ（４）からの熱をその両側部上面部の
被焙焼物に効率良く供給できず、焼きムラができるとい
う欠点があつた。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 本考案は、被焙焼物に対して焼きムラのないオーブント
ースターを提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は、網棚の中心部から周囲部に向つて順次径が大
となる透孔を複数個穿設して、棒状のヒータをこの網棚
の略中心線と相対向するように設けた構成を有するもの
である。

（ホ）作用 斯る構成によると、棒状のヒータから離れた被焙焼物に
対しても径の大きい透孔からヒータからの熱を均一に供
給することができる。

（ヘ）実施例 （１）は内部に焙焼室（２）を形成し、前面開口部を扉
体（３）で閉塞するオーブントースター本体である。焙
焼室（２）の内底部と上部とに棒状ヒータ（４）（５）
を夫々が対向する様に横設している。この棒状ヒータ
（４）は内部に加熱用ニクロム線を配設しているため、
その両端部は中央部に比べてニクロム線が粗となつて発
熱量は少なくなつて加熱ムラが生ずるものである。

（６）は前記ヒータ（４）の上方部に略平行となる様に
配設される略平板状の網棚で、パン等の被焙焼物を載置
する様にしている。前記網棚（６）はその略全面に亘つ
て透孔（７）・・・を複数個穿設し、且つその透孔
（７）は網棚の中心部から外周囲部に向つて順次大きく
なる様に径が異なる如くしている。しかも前記ヒータ
（４）は第２図に示す如く網棚（６）の略中心線と相対
向する様に設けられている。

斯る構成によると、ヒータ（４）の真上は透孔（７）の
径が小さいためその上に載置される被焙焼物はヒータ
（４）の熱が緩和され、且つ網棚（６）の周囲部は透孔
（７）の径が大きいため、その部分がヒータ（４）から
離れていてもヒータ（４）の熱を充分に被焙焼物に径の
大きい透孔（７）を介して与えることができる。よつ
て、網棚（６）の上面の被焙焼物に対しては常に均一な
熱を供給することができるものである。

（ト）考案の効果 本考案は斯る構成を有するため、網棚の上面に載置され
る被焙焼物は常にヒータから均一な熱が供給され、焼き
ムラのない焙焼調理ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案オーブントースターの正面図、第２図は
同要部平面図、第３図は同断面図、第４図は従来の要部
平面図である。 （４）……ヒータ、（６）……網棚、（７）……透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】焙焼室の内底部に内部にニクロム線を有し
   た棒状のヒータを横設し、且つこのヒータの上方部に網
   棚を略平行に配設したものにおいて、前記網棚の中心部
   から周囲部に向つて順次径が大となる透孔を複数個穿設
   し且つ前記ヒータは網棚の略中心線と相対向するように
   設けたことを特徴とするオーブントースター。