JPH0728449Y2 - 差動装置 - Google Patents

差動装置

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JPH0728449Y2
JPH0728449Y2 JP1989012948U JP1294889U JPH0728449Y2 JP H0728449 Y2 JPH0728449 Y2 JP H0728449Y2 JP 1989012948 U JP1989012948 U JP 1989012948U JP 1294889 U JP1294889 U JP 1294889U JP H0728449 Y2 JPH0728449 Y2 JP H0728449Y2
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JP
Japan
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gear
movable member
pinion
differential
pinion gear
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JP1989012948U
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JPH02103550U (ja
Inventor
雅志 市原
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は差動装置に関し、特に、差動装置の作動中に生
ずる騒音を軽減した差動装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の差動装置として、例えば、第4図に示すものがあ
り、このものは、ドライブピニオン(図示せず)からリ
ングギヤ(図示せず)を介して駆動されるデフケース1
と、このデフケース1とともに回転するピニオンシャフ
ト2と、このピニオンシャフト2に回転的に取り付けら
れたピニオンギヤ3と、このピニオンギヤ3と噛み合い
かつ左右の車軸4L,4Rとスプライン結合されたサイドギ
ヤ5L,5Rを有しており、ピニオンギヤ3の歯部3aとサイ
ドギヤ5L,5Rの歯部5aとの噛み合いによりトルクの伝達
がなされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の差動装置にあっては、ピニオンギヤ3の歯部3aと
サイドギヤ5L,5Rの歯部5aとは、バックラッシュを有し
て噛合しているため、トルク変動時に両者間で打音が発
生し、操作者に不快感を与える騒音を生ずるという問題
点があった。
このようなバックラッシュを吸収するものとして、実開
昭61-119655号公報に開示されるベベルギヤ装置があ
る。このものは、互いに噛合うベベルギヤの一方のベベ
ルギヤ小径端にスキマ殺しギヤを装着して、スキマ殺し
ギヤの歯形を相手のベベルギヤ歯面としっくり噛合う形
状とし、相手とのバックラッシュ零またはマイナスで噛
合せとし、大径側より小径側に向けて弾力的に付勢する
構成としたものである。しかしながらこのものにあって
は、スキマ殺しギヤの歯形を相手のベベルギヤ歯面とし
っくり噛合うように形成しなくてはならないため、他の
ベベルギヤとはギヤ諸元等を異なって製作する必要があ
り、部品管理が煩雑となるとともに製作コストの上昇を
まねくという問題がある。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、作動
時に、ピニオンギヤの歯部とサイドギヤの歯部との間
で、打音の発生を軽減できるとともに、部品管理、ギヤ
製作が容易となり、コスト上昇を抑制できる差動装置を
提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案における差動装置
は、ピニオンギヤまたはサイドギヤの少なくとも一方の
ギヤを、歯幅の方向で基部材と可動部材とに2分割し、
基部材の背面側はデフケースにより軸方向位置決めさ
れ、可動部材の軸方向一方への移動は他方のギヤとの噛
み合い歯部で位置決めされており、基部材と可動部材と
の間に可動部材を常時他方のギヤに押圧付勢する弾性部
材を配置してなるものである。
〔作用〕
サイドギヤまたはピニオンギヤの少なくとも一方は、中
間に弾性部材を介した2部材に分割より構成されるた
め、弾性部材により、前記2部材の各々の歯部が噛合す
るギヤの歯部に圧接される。このため、不作動時にバッ
クラッシュがなくなり、ピニオンギヤの歯部とサイドギ
ヤの歯部とが作動する際の打音が減減少する。また、特
別異なったギヤを製作することが無く、コストの上昇を
抑制することができる。作動する際には、弾性体が収縮
することにより、必要なバックラッシュが確保される。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本考案による差動装置を詳細に説
明する。
第1図は本考案による滑り制限差動装置の一実施例を示
し、第4図と同一の部分は同一の引用数字で示したので
重複する説明は省略するが、ピニオンシャフト2に回転
的に取り付けられたピニオンギヤが、2分割構造のピニ
オンギヤ13とされている。ピニオンギヤ13は、歯幅方向
に2分割された基部材13a、可動部材13bと、これらの部
材間に位置し、両部材を常時拡開方向に付勢する弾性体
たるサラバネ13cとよりなる。基部材13a及び可動部材13
bには、各々歯部13d,13eが形成されている。
以上の構成において、サラバネ13cが、常時基部材13aと
可動部材13bとを、拡開方向に付勢しているため、可動
部材13bは、サイドギヤ5L,5Rの歯部5aに圧接されること
になる。従って、可動部材13bの歯面13eとサイドギヤ5
L,5Rの歯面5aとが隙間なく噛合するようになるので、作
動時に各部材の歯面が衝突することがなく、打音の発生
が軽減される。
第2図は、本考案による第2の実施例が示されており、
第1図と異なる点は、サラバネ13cに代えて、弾性部材
としてコイルスプリング13fが配設されている点であ
る。この第2の実施例にあっても、コイルスプリング13
fが、可動部材13bを、サイドギヤ5L,5Rの歯部5aに圧接
するため作動時の打音が軽減される。
第3図は、本考案による第3の実施例が示されており、
サイドギヤ15L,15Rは、基部材15aと軸方向摺動自在な可
動部材15bとの間に弾性体よりなるサラバネ15cが配設さ
れ、可動部材15bを、ピニオンギヤ3に常時圧接してい
る。基部材15aと可動部材15bには、それぞれ歯部15d,15
eが形成されている。このものにあっては、可動部材15b
の歯部15eがピニオンギヤ3の歯部3aに圧接することに
なる。このため、前記した第1及び第2の実施例と同様
に、作動時に各部材の衝突による打音の発生が軽減され
る。
なお、上記実施例は、サイドギヤあるいはピニオンギヤ
の一方のみに設けた場合を示したが、これに限られず両
者に設けてもよいこと勿論である。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下記載されるような効果を奏する。サイドギヤまたはピ
ニオンギヤの一方あるいは、両方が中間に拡開方向に付
勢する弾性部材を介した2部材により構成されているた
め、サイドギヤとピニオンギヤの各歯部が常時圧接され
るようになり、作動時の衝突による打音の発生が軽減さ
れ、騒音の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の縦断全体構成説明図、
第2図は第2の実施例の縦断全体構成説明図、第3図は
第3の実施例の縦断全体構成説明図、第4図は従来の差
動装置を示す縦断全体構成説明図である。 符号の説明 1……デフケース、2……ピニオンシャフト 3……ピニオンギヤ、3a……歯部 4L,4R……車軸、5L,5R……サイドギヤ 13……2分割ピニオンギヤ、13a……基部材 13b……可動部材、13c……サラバネ 13d,13e……歯部、13f……コイルスプリング 15……2分割サイドギヤ、15a……基部材 15b……可動部材、15c……サラバネ 15d,15e……歯部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフケースとともに一体的に回転するピニ
    オンシャフトと、前記ピニオンシャフトに回転的に取り
    付けられたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛み合
    いかつ車軸にスプライン結合されたサイドギヤとを有す
    る差動装置において、 前記ピニオンギヤ及び前記サイドギヤの少なくともいず
    れか一方のギヤを、歯幅方向で基部材と可動部材とに2
    分割し、基部材の背面側はデフケースにより軸方向位置
    決めされ、可動部材の軸方向一方への移動は他方のギヤ
    との噛み合い歯部で位置決めされており、前記基部材と
    前記可動部材との間に可動部材を常時他方のギヤに押圧
    付勢する弾性部材が配設された差動装置。
JP1989012948U 1989-02-06 1989-02-06 差動装置 Expired - Lifetime JPH0728449Y2 (ja)

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JP1989012948U JPH0728449Y2 (ja) 1989-02-06 1989-02-06 差動装置

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JPH02103550U JPH02103550U (ja) 1990-08-17
JPH0728449Y2 true JPH0728449Y2 (ja) 1995-06-28

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ID=31222843

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181046U (ja) * 1982-05-28 1983-12-03 いすゞ自動車株式会社 差動装置
JPS61119655U (ja) * 1985-01-16 1986-07-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02103550U (ja) 1990-08-17

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