JPH07284275A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH07284275A
JPH07284275A JP6068841A JP6884194A JPH07284275A JP H07284275 A JPH07284275 A JP H07284275A JP 6068841 A JP6068841 A JP 6068841A JP 6884194 A JP6884194 A JP 6884194A JP H07284275 A JPH07284275 A JP H07284275A
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JP
Japan
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inverter
phase
coil
inverters
coils
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JP6068841A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Ishikawa
倫章 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インバ―タ4の3相交流出力端子それぞれに
は、コイル6a,6b,6cが接続され、又インバ―タ
5の3相交流出力端子それぞれには、コイル7a,7
b,7cが接続されている。そしてインバ―タ4のU相
出力端子に接続されたコイル6aとインバ―タ5のV相
出力端子に接続されたコイル7bとに同一の鉄芯abが
入れられている。同様にインバ―タ4のV相出力端子に
接続されたコイル6bとインバ―タ5のW相出力端子に
接続されたコイル7cとに同一の鉄芯bcが、又インバ
―タ4のW相出力端子に接続されたコイル6cとインバ
―タ5のU相出力端子に接続されたコイル7aとに同一
の鉄芯caが入れられている。 【効果】 各鉄芯を流れる電流のリップルの周波数を上
げることができ、リアクトルから発生する磁歪音を低減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は電力変換装置の構成図である。直
流電源20に直列にコンデンサ21,22が接続され、コンデ
ンサ21,22にはそれぞれトランジスタやIGBTなどの
スイッチング素子で構成されたインバ―タ23,24が接続
されている。インバ―タ23,24の出力端子にはそれぞれ
リアクトル25,26とコンデンサ27,28とが逆L字形に接
続されてなるフィルタ回路が接続され、フィルタ回路の
出力端にはトランス29が接続されている。
【0003】インバ―タ23,24は図示しない制御装置に
よりパルス幅変調制御が行われ、直流電源20よりコンデ
ンサ21,22に充電された直流電力を3相交流電力に変換
する。インバ―タ23,24により変換された3相交流電力
の電圧波形は矩形波となるため、フィルタ回路を通すこ
とにより正弦波に整形している。一方フィルタ回路のリ
アクトル25,26にはリップルを多く含んだ電流が流れる
ため、リアクトル25,26から磁歪音が発生し、この磁歪
音が騒音の原因となっている。この磁歪音はインバ―タ
23,24を構成するスイッチング素子のスイッチング周波
数を上げることにより、人間の可聴周波数より高い周波
数にすることができる。しかしながら、スイッチング素
子のスイッチング損失が増加し、インバ―タ23,24の効
率が下がったり、インバ―タ23,24を構成するスイッチ
ング素子の発熱量が増加するという問題が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
電力変換装置では、リアクトルから発生する磁歪音を低
減するために、インバ―タを構成するスイッチング素子
のスイッチング周波数を上げると、スイッチング素子の
発熱量が増加するため、スイッチング素子を冷却する冷
却装置を大型化してスイッチング素子の発熱を抑制しな
ければならなかった。又スイッチング素子のスイッチン
グ周波数を上げないでリアクトルから発生する磁歪音を
低減するには、リアクトル自体を大型化する必要があっ
た。そこで本発明の目的は、電力変換装置を大型化する
ことなくリアクトルから発生する磁歪音を低減すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために請求項1に記載の発明は、直流電源に接続され、
直流電力を3相交流電力に変換する第1及び第2のイン
バ―タと、これらインバ―タの3相交流出力端子にそれ
ぞれ接続された複数のコイルと、第1のインバ−タに接
続されたコイルと第2のインバ−タに接続されたコイル
との間で、各々異なる相に接続されたコイルが共有する
鉄芯と、第1及び第2のインバ―タを構成するスイッチ
ング素子のスイッチングの同期をとる制御装置とを有し
てなる。
【0006】又請求項2に記載の発明は、直流電源に接
続され、直流電力を3相交流電力に変換する第1及び第
2のインバ―タと、これらインバ―タの3相交流出力端
子にそれぞれ接続された複数のコイルと、第1のインバ
−タに接続されたコイルと第2のインバ−タに接続され
たコイルとの間で、各々同じ相に接続されたコイルが共
有する鉄芯と、第1及び第2のインバ―タを構成するス
イッチング素子のスイッチングの位相を 180°ずらす制
御装置とを有してなる。
【0007】又請求項3に記載の発明では、直流電源に
接続され、直流電力を3相交流電力に変換する第1及び
第2及び第3のインバ―タと、これらインバ―タの3相
交流出力端子にそれぞれ接続された複数のコイルと、第
1のインバ−タに接続されたコイルと第2のインバ−タ
に接続されたコイル及び第3のインバ−タに接続された
コイルとの間で、各々異なる相に接続されたコイルが共
有する鉄芯と、第1及び第2及び第3のインバ―タを構
成するスイッチング素子のスイッチングの同期をとる制
御装置とを有してなる。
【0008】
【作用】上述した構成により、請求項1に記載の発明で
は、第1及び第2のインバ―タの3相交流出力端子のう
ち、各々異なる相に接続されたコイルどうしが同一の鉄
芯を共有し、第1及び第2のインバ−タを構成するスイ
ッチング素子の動作制御を同期をとって行なうことによ
り、鉄芯を流れる電流のリップルの周波数を上げること
ができ、電流と対応して発生する磁束の変化の周波数を
上げることができる。従って磁束の変化の周波数を上げ
ることにより、それに伴って発生する磁歪音の周波数を
上げることができ、磁歪音の低減を図ることができる。
【0009】又請求項2に記載の発明では、第1及び第
2のインバ―タの3相交流出力端子のうち、各々同じ相
に接続されたコイルどうしが同一の鉄芯を共有し、又第
1及び第2のインバ―タを構成するスイッチング素子の
動作制御を 180°ずつずらして行うことにより、鉄芯に
は第1及び第2のインバ−タの出力電流の合成電流によ
り磁束が発生する。合成電流は第1及び第2のインバ−
タのスイッチングの位相が 180°ずれているために打ち
消し合い零となる。従って磁束の変化もなくなるため、
磁束の変化により発生する磁歪音を消去することができ
る。
【0010】又請求項3に記載の発明では、第1及び第
2及び第3のインバ―タの3相交流出力端子のうち、各
々異なる相に接続されたコイルどうしが同一の鉄芯を共
有し、第1及び第2及び第3のインバ−タを構成するス
イッチング素子の動作制御を同期をとって行なうことに
より、鉄芯を流れる電流のリップル量を少なくすること
ができ、磁束の変化量を下げることができる。従って磁
束の変化量を低減することにより、それに伴って発生す
る磁歪音の低減を図ることができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説
明する。図1は請求項1に記載の発明の一実施例を示す
電力変換装置の構成図である。直流電源1に直列にコン
デンサ2,3が接続され、コンデンサ2,3にはそれぞ
れトランジスタやIGBTなどのスイッチング素子で構
成されたインバ―タ4,5が接続されている。インバ―
タ4,5の3相交流出力端子にはそれぞれリアクトル6
とコンデンサ8及びリアクトル7とコンデンサ9からな
る各フィルタ回路が接続され、各フィルタ回路の出力端
にはトランス10が接続されている。
【0012】コンデンサ2,3には直流電源1から供給
される直流電圧が充電され、直流電源1の直流電圧を2
分圧する。制御装置11ではキャリア三角波と各相(U
相,V相,W相)の変調波を発生し、キャリア三角波と
変調波を比較するパルス幅変調制御を行い、インバ―タ
4,5を構成するスイッチング素子のスイッチング制御
を行う。するとコンデンサ2,3に充電された直流電圧
はインバ―タ4,5により3相交流電圧に変換される。
このインバ―タ4,5で各々変換された3相交流電圧波
形は矩形波であるため、リアクトル6,7とコンデンサ
8,9からなる各フィルタ回路を通すことにより、正弦
波に波形整形される。そしてリアクトル6,7とコンデ
ンサ8,9からなる各フィルタ回路を介して得られる3
相交流電圧は、トランス10にて合成され変圧される。
【0013】リアクトル6,7はコイルと鉄芯から構成
される。インバ―タ4の3相交流出力端子それぞれに
は、コイル6a,6b,6cが接続され、又インバ―タ
5の3相交流出力端子それぞれには、コイル7a,7
b,7cが接続されている。そしてインバ―タ4のU相
出力端子に接続されたコイル6aとインバ―タ5のV相
出力端子に接続されたコイル7bとに同一の鉄芯abが
入れられている。同様にインバ―タ4のV相出力端子に
接続されたコイル6bとインバ―タ5のW相出力端子に
接続されたコイル7cとに同一の鉄芯bcが、又インバ
―タ4のW相出力端子に接続されたコイル6cとインバ
―タ5のU相出力端子に接続されたコイル7aとに同一
の鉄芯caが入れられている。
【0014】この様に構成されたリアクトル6,7に流
れる電流について図2を用いて説明する。図2はインバ
―タ4,5の相電流とその合成電流を示す波形図であ
り、図2(a)はインバ―タ4のU相出力電流を示す波
形図、図2(b)はインバ―タ5のV相出力電流を示す
波形図、図2(c)は図2(a)と図2(b)に示され
る電流の合成電流を示す波形図である。今制御装置11
が、パルス幅変調制御により、インバ―タ4を構成する
スイッチング素子の動作制御を図3(a)に示す様に、
又インバ―タ5を構成するスイッチング素子の動作制御
を図3(b)に示すように行い、両者の同期をとると、
インバ―タ4のU相出力電流は図2(a)、インバ―タ
5のV相出力電流は図2(b)に示す様にリップルを多
く含んだ電流となり、インバ―タ4のU相出力電流とイ
ンバ―タ5のV相出力電流は 120°の位相差をもつこと
になる。リアクトル6のコイル6aには図2(a)に示
す電流が、リアクトル7のコイル7bには図2(b)に
示す電流が流れるが、コイル6aとコイル7bとには同
一の鉄芯abが入れられているため、鉄芯abにはリア
クトル6のコイル6aに流れる電流とリアクトル7のコ
イル7bに流れる電流の合成電流(図2(c))が流れ
ることになる。鉄芯abはこの図2(c)に示される合
成電流により磁束が発生する。合成電流の変化(リップ
ル)が磁束の変化となるため、この磁束の変化により磁
歪音が発生する。図2(c)に示される合成電流のリッ
プルの周期は、図2(a)に示されるインバ―タ4のU
相出力電流のリップルの周期Tの半分となるため、リッ
プルの周波数はその逆数である2倍にすることができ
る。つまり2台のインバ―タ4,5の3相交流出力端子
に接続されたリアクトル6,7のコイル6aとコイル7
bとに同一の鉄芯abを入れることにより、鉄芯abを
流れる電流のリップルの周波数を上げることができ、電
流と対応して発生する磁束の変化の周波数を上げること
ができる。従って磁束の変化の周波数を上げることによ
り、それに伴って発生する磁歪音の周波数を上げること
ができ、磁歪音の低減を図ることができる。同様にコイ
ル6bとコイル7cに同一の鉄芯bcを、コイル6cと
コイル7aに同一の鉄芯caを入れることにより、鉄芯
bc,caに流れる電流のリップルの周波数を上げるこ
とができるため、磁歪音を低減させることができる。
【0015】次に請求項2に記載の発明の一実施例を図
4を参照して詳細に説明する。図4は請求項2に記載の
発明の一実施例を示す電力変換装置の構成図である。本
実施例において、図1に示された実施例と同一の構成部
材については同一の符号を付してある。
【0016】本実施例の特徴は、インバ―タ4のU相出
力端子に接続されたコイル6aとインバ―タ5のU相出
力端子に接続されたコイル7aとに同一の鉄芯aaが入
れられ、同様にインバ―タ4のV相出力端子に接続され
たコイル6bとインバ―タ5のV相出力端子に接続され
たコイル7bとに同一の鉄芯bbが、又インバ―タ4の
W相出力端子に接続されたコイル6cとインバ―タ5の
W相出力端子に接続されたコイル7cとに同一の鉄芯c
cが入れられていることにある。
【0017】この様に構成されたリアクトル6,7に流
れる電流について図5を用いて説明する。図5はインバ
―タ4,5の相電流とその合成電流を示す波形図であ
り、図5(a)はインバ―タ4のU相出力電流を示す波
形図、図5(b)はインバ―タ5のU相出力電流を示す
波形図、図5(c)は図5(a)と図5(b)に示され
る電流の合成電流を示す波形図である。制御装置11がパ
ルス幅変調制御により、インバ―タ4を構成するスイッ
チング素子の動作制御を図6(a)に示すように、又イ
ンバ―タ5を構成するスイッチング素子の動作制御を図
6(b)に示すように行い、両者の動作制御を 180°ず
つずらして行うと、インバ―タ4のU相出力電流は図5
(a)、インバ―タ5のU相出力電流は図5(b)に示
す様にリップルを多く含んだ電流となり、インバ―タ4
のU相出力電流とインバ―タ5のU相出力電流は 180°
の位相差をもつことになる。リアクトル6のコイル6a
には図5(a)に示す電流が、リアクトル7のコイル7
aには図5(b)に示す電流が流れるが、コイル6aと
コイル7aとには同一の鉄芯aaが入れられているた
め、鉄芯aaにはリアクトル6のコイル6aに流れる電
流とリアクトル7のコイル7aに流れる電流の合成電流
(図5(c))が流れることになる。鉄芯aaはこの図
5(c)に示される合成電流により磁束が発生する。合
成電流は図5(a)に示される電流と図5(b)に示さ
れる電流とが互いに 180°位相がずれているために打ち
消し合い零となる。従って磁束の変化もなくなるため、
磁束の変化により発生する磁歪音を消去することができ
る。同様にコイル6bとコイル7bに同一の鉄芯bb
を、コイル6cとコイル7cに同一の鉄芯ccを入れる
ことにより、鉄芯bb、ccに流れる電流を零とするこ
とができ、磁歪音を消去することができる。
【0018】次に請求項1又は請求項2に記載の発明の
共通の他の実施例を説明する。図7は電力変換装置の一
部構成図である。本実施例の特徴は、インバ―タ4とイ
ンバ―タ5が直流電源1に対して並列に接続されている
ことにある。図1又は図4に示された実施例との違いは
この接続方法であり、直流電源1の電圧が低いシステム
の場合は、インバ―タ4,5を直流電源1に対して並列
に接続することにより、インバ―タ4,5それぞれが同
じ直流電源1の電圧を3相交流電圧に変換することで、
2倍の出力を得ることができる。
【0019】この様に接続されたインバ―タ4,5の3
相交流出力端子に、図1又は図4に示されるようにリア
クトルを接続し、インバ―タ4,5を動作させることに
より、同様に磁歪音の低減を図ることができる。
【0020】次に請求項3に記載の発明の一実施例を図
8を参照して詳細に説明する。図8は請求項3に記載の
発明の一実施例を示す電力変換装置の構成図である。直
流電源1に直列にコンデンサ2,3,12が接続され、コ
ンデンサ2,3,12にはそれぞれインバ―タ4,5,13
が接続されている。インバ―タ4,5,13の3相交流出
力端子にはそれぞれリアクトル6とコンデンサ8、リア
クトル7とコンデンサ9、及びリアクトル14とコンデン
サ15からなる各フィルタ回路が接続され、各フィルタ回
路の出力端にはトランス10が接続されている。
【0021】コンデンサ2,3,12には直流電源1から
供給される直流電圧が充電され、直流電源1の直流電圧
を3分圧する。制御装置11ではパルス幅変調制御を行
い、インバ―タ4,5,13を構成するスイッチング素子
のスイッチング制御を行う。コンデンサ2,3,12に充
電された各直流電圧は、制御装置11により制御されてイ
ンバ―タ4,5,13が動作を行うと、それぞれ3相交流
電圧に変換される。このインバ―タ4,5,13で各々変
換された3相交流電圧波形は矩形波であるため、リアク
トル6,7,14とコンデンサ8,9,15からなる各フィ
ルタ回路を通すことにより、正弦波に波形整形される。
そしてリアクトル6,7,14とコンデンサ8,9,15か
らなる各フィルタ回路を介して得られる3相交流電圧
は、トランス10にて合成され変圧される。
【0022】リアクトル6,7,14はコイルと鉄芯から
構成される。インバ―タ4の3相交流出力端子それぞれ
には、コイル6a,6b,6cが接続され、又インバ―
タ5の3相交流出力端子それぞれにはコイル7a,7
b,7cが、インバ―タ13の3相交流出力端子それぞれ
にはコイル14a,14b,14cが接続されている。そして
インバ―タ4のU相出力端子に接続されたコイル6aと
インバ―タ5のV相出力端子に接続されたコイル7b、
及びインバ―タ13のW相出力端子に接続されたコイル14
cとに同一の鉄芯abcが入れられている。同様にイン
バ―タ4のV相出力端子に接続されたコイル6bとイン
バ―タ5のW相出力端子に接続されたコイル7c、及び
インバ―タ13のU相出力端子に接続されたコイル14aと
に同一の鉄芯bcaが、又インバ―タ4のW相出力端子
に接続されたコイル6cとインバ―タ5のU相出力端子
に接続されたコイル7a、及びインバ―タ13のV相出力
端子に接続されたコイル14bとに同一の鉄芯cabが入
れられている。
【0023】この様に構成されたリアクトル6,7,14
に流れる電流について図9を用いて説明する。図9はイ
ンバ―タ4,5,13の相電流とその合成電流を示す波形
図であり、図9(a)はインバ―タ4のU相出力電流を
示す波形図、図9(b)はインバ―タ5のV相出力電流
を示す波形図、図9(c)はインバ―タ13のW相出力電
流を示す波形図、図9(d)は図9(a)、図9
(b)、及び図9(c)に示される電流の合成電流を示
す波形図である。今制御装置11がパルス幅変調制御によ
り、インバ―タ4を構成するスイッチング素子の動作制
御を図10(a)に示す様に、又インバ―タ5を構成する
スイッチング素子の動作制御を図10(b)に示す様に、
更にインバ―タ13を構成するスイッチング素子の動作制
御を図10(c)に示す様に行い、インバ―タ4,5,13
の動作を同期をとって行う。するとインバ―タ4のU相
出力電流は図9(a)、インバ―タ5のV相出力電流は
図9(b)、そしてインバ―タ13のW相出力電流は図9
(c)に示す様にリップルを多く含んだ電流となり、各
々 120°の位相差をもつ電流となる。コイル6aとコイ
ル7b及びコイル14cとには同一の鉄芯abcが入れら
れているため、鉄芯abcにはリアクトル6のコイル6
aに流れる電流(図9(a))と、リアクトル7のコイ
ル7bに流れる電流(図9(b))、及びリクトル14の
コイル14cに流れる電流(図9(c))との合成電流
(図9(d))が流れることになる。鉄芯abcはこの
図9(d)に示される合成電流により磁束が発生する。
合成電流の変化(リップル)が磁束の変化となるため、
この磁束の変化により磁歪音が発生する。図9(d)に
示される合成電流のリップル量は図2(a)に示される
インバ―タ4のU相出力電流のリップル量より少なくな
るため、磁束の変化量を下げることができる。従って磁
束の変化量を低減することにより、それに伴って発生す
る磁歪音の低減を図ることができる。同様にコイル6b
とコイル7c及びコイル14aに同一の鉄芯bcaを、コ
イル6cとコイル7a及びコイル14bに同一の鉄芯ca
bを入れることにより、鉄芯bca,cabに流れる電
流のリップル量を低減することができるため、磁歪音を
低減させることができる。
【0024】次に請求項3に記載の発明の他の実施例を
説明する。図11は電力変換装置の一部構成図である。本
実施例の特徴は、インバ―タ4とインバ―タ5及びイン
バ―タ13が直流電源1に対して並列に接続されているこ
とにある。図8との違いはこの接続方法であり、直流電
源1の電圧が低いシステムの場合はインバ―タ4,5,
13を直流電源1に対して並列に接続することにより、イ
ンバ―タ4,5,13それぞれが同じ直流電源1の電圧を
3相交流電圧に変換することで、3倍の出力を得ること
ができる。この様に接続されたインバ―タ4,5,13の
3相出力端子に図8に示されるようにリアクトルを接続
し、インバ―タ4,5,13を動作させることにより、同
様に磁歪音の低減を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至請求項
3に記載の発明によれば、それぞれのインバ―タに接続
されたリアクトルのコイルと他のインバ―タのリアクト
ルのコイルとに同一の鉄芯を入れることにより、磁歪音
を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施例を示す電力変
換装置の構成図である。
【図2】図1に示される各インバ―タの相電流と合成電
流を示す図である。
【図3】図1に示される各インバ―タの相電圧を示す図
である。
【図4】請求項2に記載の発明の一実施例を示す電力変
換装置の構成図である。
【図5】図4に示される各インバ―タの相電流と合成電
流を示す図である。
【図6】図4に示される各インバ―タの相電圧を示す図
である。
【図7】請求項1又は請求項2に記載の発明の他の実施
例を示す電力変換装置の一部構成図である。
【図8】請求項3に記載の発明の一実施例を示す電力変
換装置の構成図である。
【図9】図8に示される各インバ―タの相電流の合成電
流を示す図である。
【図10】図8に示される各インバ―タの相電圧を示す
図である。
【図11】請求項3に記載の発明の他の実施例を示す電
力変換装置の一部構成図である。
【図12】従来の電力変換装置の構成図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2,3,12 コンデンサ 4,5,13 インバ―タ 6,7,14 リアクトル 6a,6b,6c、7a、7b,7c コイル 8,9,15 コンデンサ 10 トランス 11 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に接続され、直流電力を3相交
    流電力に変換する第1及び第2のインバ―タと、 これらインバ―タの3相交流出力端子にそれぞれ接続さ
    れた複数のコイルと、 前記第1のインバ−タに接続されたコイルと前記第2の
    インバ−タに接続されたコイルとの間で、各々異なる相
    に接続されたコイルが共有する鉄芯と、 前記第1及び第2のインバ―タを構成するスイッチング
    素子のスイッチングの同期をとる制御装置とを有する電
    力変換装置。
  2. 【請求項2】 直流電源に接続され、直流電力を3相交
    流電力に変換する第1及び第2のインバ―タと、 これらインバ―タの3相交流出力端子にそれぞれ接続さ
    れた複数のコイルと、 前記第1のインバ−タに接続されたコイルと前記第2の
    インバ−タに接続されたコイルとの間で、各々同じ相に
    接続されたコイルが共有する鉄芯と、 前記第1及び第2のインバ―タを構成するスイッチング
    素子のスイッチングの位相を 180°ずらす制御装置とを
    有する電力変換装置。
  3. 【請求項3】 直流電源に接続され、直流電力を3相交
    流電力に変換する第1及び第2及び第3のインバ―タ
    と、 これらインバ―タの3相交流出力端子にそれぞれ接続さ
    れた複数のコイルと、 前記第1のインバ−タに接続されたコイルと前記第2の
    インバ−タに接続されたコイル及び前記第3のインバ−
    タに接続されたコイルとの間で、各々異なる相に接続さ
    れたコイルが共有する鉄芯と、 前記第1及び第2及び第3のインバ―タを構成するスイ
    ッチング素子のスイッチングの同期をとる制御装置とを
    有する電力変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015527034A (ja) * 2012-06-26 2015-09-10 エスエムエイ ソーラー テクノロジー アーゲー 1つのインダクタに接続された並列インバータ
JP2019009539A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 アイシン精機株式会社 音波発生装置

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