JPH07284051A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH07284051A
JPH07284051A JP6067116A JP6711694A JPH07284051A JP H07284051 A JPH07284051 A JP H07284051A JP 6067116 A JP6067116 A JP 6067116A JP 6711694 A JP6711694 A JP 6711694A JP H07284051 A JPH07284051 A JP H07284051A
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JP
Japan
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track
data
data area
speed
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Application number
JP6067116A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Yanagawa
良文 柳川
Tadashi Kunihira
宰司 國平
Akihiro Takeuchi
明弘 竹内
Masazumi Yamada
山田  正純
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69521225T priority patent/DE69521225T2/de
Priority to DE69530875T priority patent/DE69530875T2/de
Priority to DE69522348T priority patent/DE69522348T2/de
Priority to EP99106069A priority patent/EP0935391B1/en
Priority to EP95103586A priority patent/EP0673158B1/en
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質の優れた変速再生を実現する。 【構成】 回転シリンダ上に取付けられたヘッドによっ
て順次トラックを記録再生する記録再生装置において、
1本のトラック中に通常再生時に使用するノーマルデー
タ領域と変速再生時に使用する1つ以上のサーチデータ
領域を設け、基準再生速度を(N+0.5)[倍速]
(但し、Nは整数)とし、1トラックおきに選択した
(2×N+1)本のトラックからなるトラック組の前記
サーチデータ領域をトラック上の同一の位置に配置し、
前記トラック組の前記サーチデータ領域には同一のデー
タを記録したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に信号を記録
再生する記録再生装置、特にディジタル信号を記録再生
する信号記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ダビングによる画質劣化を改善す
るため、ディジタル記録によるVTRが開発されてきて
いる。以下に図面を参照しながら、上記した従来の記録
再生装置の一例について説明する。
【0003】図16は従来の記録再生装置のブロック図
を示すものである。図16において、1は通常再生用符
号器、4は誤り訂正符号器、5は変調器、6は磁気ヘッ
ド、7は磁気テープ、8は復調器、9は誤り訂正復号
器、11は通常再生用復号器である。
【0004】以上のように構成された従来の記録再生装
置について、以下図16を用いて、その動作を説明す
る。
【0005】まず、記録時において、映像信号入力は、
通常再生用符号器1に入力される。通常再生用符号器1
は、画像データを圧縮し誤り訂正符号器4へ通常再生用
データを出力する。このデータは誤り訂正符号器4で誤
り訂正用の符号が付加され、さらに、変調器5で変調さ
れ、磁気ヘッド6により、磁気テープ7に記録される。
【0006】再生時において、磁気テープ7上のデータ
は、磁気ヘッド6により再生され、復調器8で復調さ
れ、さらに、誤り訂正復調器9で誤り訂正を行い、通常
再生用復号器11に入力される。このデータは通常再生
用復調器11で伸張され、映像信号として出力される。
【0007】もちろん、映像信号入力の信号レートに比
べ記録再生装置の記録レートが等しいかまたは大きいと
きには、通常再生用符号器1及び通常再生用復号器11
はなくても良い。
【0008】図17は従来の記録再生装置の要部の構成
を示すものである。図17において、6は磁気ヘッド、
7は磁気テープ、20はシリンダ、21はガイドポス
ト、22はキャプスタンモータ、23はピンチローラで
ある。ここで、磁気ヘッド6は互いに異なるアジマス角
を有する磁気ヘッド6a(Rアジマス角)及び磁気ヘッ
ド6b(Lアジマス角)からなる。
【0009】鉛直方向に対して傾斜したシリンダ20上
に互いに異なるアジマス角を有する2個の磁気ヘッド6
a、6bを隣接して取付け、磁気テープ7をシリンダ2
0にガイドポスト21で巻付け、キャプスタンモータ2
2で走行させるとともに、シリンダ20を高速回転させ
て、磁気ヘッド6a及び磁気ヘッド6bで記録再生を行
う。
【0010】このようにして記録されたトラックパター
ンを示したのが図18であり、磁気ヘッド6a及び磁気
ヘッド6bにより、順次記録トラック30が形成され
る。
【0011】変速再生は、キャプスタンモータ22とピ
ンチローラ23により磁気テープ7の速度を変化させ、
さらに、シリンダ20の回転数を変化させて磁気テープ
7と磁気ヘッド6の相対速度を補正して実現する。
【0012】また、4倍速時の磁気ヘッド6a、6bの
軌跡を模式的に示したのが軌跡40、41である。この
変速再生時の軌跡40、41は複数のトラックを横切
り、磁気ヘッド6のアジマス角と、横切ったトラックの
アジマス角が同一であれば、この横切った部分(図18
中の斜線部)のデータを再生することが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、変速再生時に、記録された全てのデータ
を再生することができず、画質が悪くなるという問題点
を有していた。
【0014】本発明は上記問題点に鑑み、変速再生時に
優れた画質を実現する記録再生装置を提供することを目
的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の記録再生装置は、1本のトラック中に通
常再生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生時に
使用する1つ以上のサーチデータ領域を設け、基準再生
速度を(N+0.5)[倍速](但し、Nは整数)と
し、1トラックおきに選択した(2×N+1)本のトラ
ックからなるトラック組のサーチデータ領域をトラック
上の同一の位置に配置し、前記トラック組のサーチデー
タ領域には同一のデータを記録するものである。
【0016】そして、変速再生時には、ひとつのヘッド
が2回の走査で相補的にまたは2回の走査のうちどちら
かの走査でサーチデータ領域のデータを再生する。
【0017】また、超高速再生時に使用する超高速サー
チ用データを、間欠的に選択したテープ上の特定トラッ
ク上のトラック長の半分以上の領域に配置する。
【0018】そして、複数の速度の変速再生時に共通し
て磁気ヘッドが走査するテープ上の第1の間欠サーチデ
ータ領域にデータを配置し、前記複数の速度のうち少な
くとも1種類の速度においてのみ前記磁気ヘッドが走査
する第2の間欠サーチデータ領域にもデータを記録し、
前記第1の間欠サーチデータ領域には第1に基本的なデ
ータを、前記第2の間欠サーチデータ領域には第2に基
本的なデータを配置するものである。
【0019】
【作用】本発明は上記した構成によって、変速再生時に
サーチデータ領域、超高速サーチデータ領域、第1の間
欠サーチデータ領域及び第2の間欠サーチデータ領域に
記録されたデータを再生することにより、画質の優れた
変速再生を実現できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例の記録再生装置につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例における記録再生
装置のブロック図を示すものである。図1において、1
は通常再生用符号器、2はサーチ用符号器、3はフォー
マッタ、4は誤り訂正符号器、5は変調器、6は磁気ヘ
ッド、7は磁気テープ、8は復調器、9は誤り訂正復号
器、10はデフォーマッタ、11は通常再生用復号器、
12はサーチ用復号器、13はスイッチである。
【0022】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下図1を用いて基準速度(N+0.5)=3.
5[倍速](N=3)を例にとり、その動作を説明す
る。
【0023】記録時において、映像信号入力は、通常再
生用符号器1及びサーチ用符号器2に入力される。通常
再生用符号器1は、必要に応じて画像データを圧縮する
か、または、そのままフォーマッタ3へ通常再生用デー
タを出力する。サーチ用符号器2は映像入力を通常再生
用符号器1よりも高度に圧縮することにより、少ないデ
ータ数で画像を再生可能にし、フォーマッタ3へサーチ
用データとして出力する。そして、基準再生速度が3.
5(N=3)[倍速]であるので、サーチ用符号器2
は、磁気ヘッド6a及び磁気ヘッド6bが各々(2×N
+1)=7本のトラック(トラック組)を記録する間、
各々の磁気ヘッドに対して同一のデータを出力する。こ
こで、サーチデータ領域を少なくするため、1フレーム
の画像データをMに分割する。ここでは、画面分割数M
=2とし、画面を上下2つに分ける場合について説明す
る。サーチ用符号器2は、映像信号入力よりある時刻t
の1フレームの画像データTを抜出し、この画像データ
Tの上半分を圧縮しデータTaを作り、磁気ヘッド6a
が一つのトラック組を記録する間、磁気ヘッド6aに対
してデータTaを出力する。次に、サーチ用符号器2は
画像データTの下半分を圧縮しデータTbを作り、磁気
ヘッド6bが一つのトラック組を記録する間、磁気ヘッ
ド6bに対してデータTbを出力する。磁気ヘッド6
a、6bが各々ひとつのトラック組を記録した後、サー
チ用符号器2は、映像信号入力より1フレームの画像デ
ータ(T+1)を抜出し、この画像データ(T+1)の
上半分を圧縮しデータ(T+1)aを作り、磁気ヘッド
6aが次のトラック組を記録する間、磁気ヘッド6aに
対してこのデータ(T+1)aを出力する。次に、サー
チ用符号器2は画像データ(T+1)の下半分を圧縮し
データ(T+1)bを作り、磁気ヘッド6bが次のトラ
ック組を記録する間、磁気ヘッド6bに対してデータ
(T+1)bを出力する。ここで、画像上半分のデータ
量と画像下半分のデータ量が異なっていてもかまわない
し、ある画像の上半分(下半分)のデータ量と別の画像
の上半分(下半分)のデータ量が異なっていてもかまわ
ない。つまり、サーチデータ領域のトラック方向の長さ
はデータ量により任意に選択できる。
【0024】フォーマッタ3は通常再生用データとサー
チ用データを並び換え、誤り訂正符号器4に出力する。
ここで、同一アジマス角を有し同一のデータを記録した
(2×N+1)=7本のトラックからなるトラック組に
おいて、サーチ用データを記録するサーチデータ領域は
トラック上の同一位置に記録される。つまり、磁気テー
プ7に対して平行な領域としてサーチデータ領域が形成
される。また、サーチデータ領域は(2×N+1)=7
本のトラックからなるトラック組を単位として任意に配
置可能であり、例えば、音声信号領域が確保されている
場合、この音声信号領域をさけて配置することができ
る。
【0025】図2は第1の実施例におけるトラックパタ
ーンを示すものである。フォーマッタ3は領域100か
ら129及び領域300から329に示すノーマルデー
タ領域に通常再生用データを、領域200から229に
示すサーチデータ領域には変速再生用データを記録す
る。
【0026】ノーマルデータ領域において、1フレーム
の画像データは10本のトラックに記録される。つま
り、時刻Tの1フレーム分の画像データをノーマルデー
タ領域100から109及び300から309に記録
し、次に、時刻(T+1)の1フレーム分の画像データ
をノーマルデータ領域110から119及び310から
319に記録する。
【0027】一方、サーチデータ領域において、1フレ
ームの画像データは高度に圧縮され、M×(2×N+
1)=2×7=14本のトラックに記録される。
【0028】サーチデータ領域においては、時刻tの1
フレームの画像データTの画像上半分を高度に圧縮した
データTaをサーチデータ領域200に記録し、次に、
画像データTの画像下半分を高度に圧縮したデータTb
をサーチデータ領域201に記録する。このデータTa
を1トラックおきにサーチデータ領域200から212
まで、このデータTbを1トラックおきにサーチデータ
領域201から213まで各々(2×N+1)=7トラ
ック記録する。次に、時刻(t+1)の1フレームの画
像データ(T+1)の画像上半分を高度に圧縮したデー
タ(T+1)aをサーチデータ領域214に、画像デー
タ(T+1)の画像下半分を高度に圧縮したデータ(T
+1)bをサーチデータ領域215に記録する。このよ
うにして、データ(T+1)aを1トラックおきにサー
チデータ領域214から227まで、データ(T+1)
bをサーチデータ領域215から228まで各々7トラ
ック記録し、これを順次繰返す。よって、画面分割数を
Mとしたとき、サーチデータ領域にはM×(2×N+
1)=14本のトラックで1フレームの画像が配置さ
れ、サーチデータ領域に記録された画像のトラック上で
の更新周期S=M×(2×N+1)=14トラック毎と
なる。
【0029】次に、再生時について図1を用いて説明す
る。磁気テープ7上の記録データは磁気ヘッド6により
再生され、復調器8で復調され、誤り訂正復号器9で誤
り訂正が行われた後、デフォーマッタ10において通常
再生用データとサーチ用データとに分けられる。通常再
生用データは、通常再生用復号器11により復号され、
サーチ用データはサーチ用復号器12により復号され
る。スイッチ13は、通常再生時には通常再生用復号器
11の出力を、変速再生時にはサーチ用復号器12の出
力を選択する。
【0030】まず、シリンダ20上に互いに異なるアジ
マス角を有する2個の磁気ヘッド6a、6bを隣接して
取付けた場合(コンビヘッド)について説明する。ここ
で、磁気ヘッド6aと磁気ヘッド6bの距離(スタガ)
を考慮しており、さらに、磁気ヘッド6のギャップ長
(ヘッド幅Tw)はトラックピッチTpと等しい場合に
ついて述べる。図3(a)はコンビヘッドのトラックパ
ターンの模式図、(b)はこのときのサーチデータ領域
の拡大図である。ここで、3.5倍速再生時における磁
気ヘッド6a、6bの走査を軌跡400、401で示
す。図3(a)より、キャプスタンモータ22の位相制
御がなくても、3.5倍速再生時には2×(2×N+
1)=14本のトラックに対して、磁気ヘッド6a(R
アジマス角)は必ず2回サーチデータ領域を走査する。
図3(b)に示すように、サーチデータ領域においてR
アジマス角のトラックにある時刻tの画像データTの上
半分を圧縮したデータTaを複数のデータ群に分割して
記録する。本実施例において、例えば、データTaを5
つのデータ群(A1、A2、A3、A4、A5)に分割
して記録する。同様に、Lアジマス角のトラックにはあ
る時刻tの画像データTの下半分を圧縮したデータTb
を複数のデータ群(B1、B2、B3、B4、B5)に
分割して記録する。ここで、磁気ヘッド6aが走査軌跡
400のように走査した場合、データ群A1、A2、A
3が再生でき、磁気ヘッド6aの次回の走査(走査軌跡
402)で、データ群A4、A5が再生できる。よっ
て、磁気ヘッド6aのアジマス角と同一アジマス角のト
ラックのサーチデータ領域に記録された全有効データ
を、磁気ヘッド6aは2回の走査で相補的に再生するこ
とが可能となる。磁気ヘッド6bはスタガにより走査軌
跡401のように走査する。走査軌跡401により磁気
ヘッド6bはデータ群B1、B2が再生でき、磁気ヘッ
ド6bの次回の走査(走査軌跡403)で、データ群B
3、B4、B5が再生できる。なお、磁気ヘッド6aと
磁気ヘッド6bの距離(スタガ)がない場合には磁気ヘ
ッド6bは磁気ヘッド6aで説明したのと同様となる。
このようにして順次繰返すことにより、スタガの有無に
かかわらず、キャプスタンモータ22の位相制御がなく
ても、磁気ヘッド6aまたは磁気ヘッド6bのアジマス
角と同一アジマス角のトラックのサーチデータ領域に記
録された全有効データを、2回の走査で相補的に再生す
ることが可能となる。
【0031】次に、シリンダ20上に180度の角間隔
で磁気ヘッド6a、6bを取付けた場合を説明する。こ
こで、磁気ヘッド6のギャップ長(ヘッド幅Tw)はト
ラックピッチTpと等しい場合について述べる。図4
(a)は180度の角間隔で磁気ヘッド6a、6bを取
付けた場合のトラックパターンの模式図、(b)はこの
ときのサーチデータ領域の拡大図である。3.5倍速再
生時における磁気ヘッド6a、6bの走査を軌跡40
4、405で示す。図4より磁気ヘッド6aは、キャプ
スタンモータ22の位相制御がなくても、3.5倍速再
生時には2×(2×N+1)=14本のトラックに対し
て、必ず2回サーチデータ領域を走査するので、図3
(a)で説明したのと同様に、磁気ヘッド6aのアジマ
ス角と同一アジマス角のトラックのサーチデータ領域に
記録された全有効データを、磁気ヘッド6aは2回の走
査で相補的に再生することが可能となる。図4(a)に
おいて、磁気ヘッド6bは第2回目の走査407におい
て磁気ヘッド6bと同一アジマス角のサーチデータ領域
を全て走査する。よって、このとき図4(b)に示すよ
うに、Lアジマス角のサーチデータ領域の全データ群
(B1、B2、B3、B4、B5)を再生できる。この
ようにして順次繰返すことにより、キャプスタンモータ
22の位相制御がなくても、磁気ヘッド6a及び磁気ヘ
ッド6bは2回の走査で相補的にまたは2回の走査の内
どちらかの走査で、サーチデータ領域に記録した全有効
データを必ず再生可能となる。
【0032】さらに、磁気ヘッド6のギャップ長(ヘッ
ド幅Tw)がトラックピッチTpよりも大きい場合につ
いて、図5を用いて説明する。ここでは磁気ヘッド6a
について説明するが、磁気ヘッド6bについても同様で
あり、さらに、ここでの説明はヘッド配置及び個数に依
存しない。図5(a)はヘッド幅がトラックピッチと等
しい場合のトラックパターンの模式図、(b)はこのと
きのサーチデータ領域の拡大図、(c)はヘッド幅がト
ラックピッチより大きい場合のトラックパターンの模式
図、(d)このときのサーチデータ領域の拡大図であ
る。
【0033】まず、ヘッド幅がトラックピッチと等しい
とき、磁気ヘッド6aがトラックピッチの半分以上の領
域を再生するとき、磁気テープ7に記録されたデータを
所定の誤り率以下で再生できるとすると、図5(a)、
(b)より、磁気ヘッド6aの走査軌跡400で、デー
タ群A1、A2、A3が再生でき、磁気ヘッド6aの次
回の走査(走査軌跡402)で、データ群A4、A5が
再生できる。
【0034】次に、ヘッド幅がトラックピッチより大き
いとき、図5(c)、(d)より、磁気ヘッド6aの走
査軌跡400で、データ群A1、A2、A3、A4が再
生でき、磁気ヘッド6aの次回の走査(走査軌跡40
2)で、データ群A3、A4、A5が再生できる。よっ
て、データ群A3、A4を2回再生でき、これら磁気ヘ
ッド6aの再生出力が比較的小さい領域において、再生
データの冗長度を増し、データの信頼性を向上すること
ができるとともに、キャプスタンモータ22の速度制御
の許容変動範囲を広くすることができる。
【0035】以上のように、1本のトラック中に通常再
生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生時に使用
するサーチデータ領域を設け、基準再生速度を(N+
0.5)[倍速]とし、同一アジマス角を有する(2×
N+1)本のトラックからなるトラック組のサーチデー
タ領域に同一のデータを記録することにより、(N+
0.5)倍速再生において、磁気ヘッド6a及び磁気ヘ
ッド6bが前記トラック組中を各々2回走査することに
よって、磁気ヘッド6の個数及び配置に依存せず、キャ
プスタンモータ22の位相制御がなくても、2回の走査
で相補的にまたは2回の走査の内どちらかの走査で、サ
ーチデータ領域の全有効データを再生可能となり、優れ
た画質の変速再生を実現できる。
【0036】また、磁気ヘッド6のヘッド幅をトラック
ピッチよりも大きくすることにより、データの誤りを少
なく、また磁気テープ7の速度制御の許容変動範囲を大
きくできる。
【0037】そして、同一アジマス角を有する(2×N
+1)本のトラックからなるトラック組のサーチデータ
領域を同一の位置に配置したことにより、トラック曲り
の影響を受けにくい。
【0038】さらに、基準再生速度を(N+0.5)倍
速(Nは整数)としたとき、(−N+1.5)倍速以上
(N+0.5)倍速以下の(NX+0.5)倍速再生に
おいて(NXは整数)、サーチデータ領域に記録された
サーチ用データを全て再生可能であり、さらに、上記以
外の再生速度や再生速度移行時の過渡状態においても、
サーチ用データの一部を再生でき、画像を表示できる。
【0039】また、本実施例ではサーチデータ領域を全
トラックに対して、同一の位置に配置したが、同一アジ
マス角を有する(2×N+1)本のトラックからなるト
ラック組を単位として、自由に配置可能であり、例え
ば、規格として決定されている音声領域等の特定の領域
をさけて配置可能である。
【0040】そして、本実施例では1フレームの画像を
上下2分割にしたが、画面の分割数をさらに多くしても
かまわない。例えば、画像を上下方向にM=6分割する
場合の例を図6に示す。図6(a)は、1フレームの画
面を上下方向に分割する様子を示したもの、(b)はこ
のときのテープパターンである。図6(a)において、
1フレームの画像を上下方向にM=6分割し、画面の上
から順にC1、C2、C3、C4、C5、C6の6つの
ブロックに分け、各ブロックのデータを圧縮してサーチ
データ領域に記録するM=6個の画像データを作り、画
面上方向の画像データから順にテープ走行方向のサーチ
データ領域に記録する。つまり、図6(b)において、
まず、C1の画像データ、次にC2の画像データがサー
チデータ領域に記録され、これらのデータを各々同一ア
ジマス角を有する各々(2N+1)本のトラックに記録
する。同様にして、C3、C4の画像データを次の各々
(2N+1)本のトラックに、さらに、C5、C6の画
像データに対しても同様に繰返す。このとき、1フレー
ムの画像データのトラック上の更新周期S=M×(2×
N+1)=42トラックであるが、画像の一部分毎の更
新でもかまわないときには、トラック上の更新周期S’
=2×(2×N+1)=14トラックで、(C1及びC
2)、(C3及びC4)、(C5及びC6)・・・の画
像データを取得でき、このとき再生画は画面の上下方向
に分割されたブロック毎に画面の上のブロックから下の
ブロックへ順に更新されていき、見やすい変速再生画を
得られる。
【0041】また、本実施例では1フレームの画像を上
下方向に分割にしたが、画面の分割は上下方向だけでな
く左右方向または任意のブロック単位でも分割可能であ
る。さらに分割数も任意に決定でき、分割数を可変にし
ても良いし、画面の分割を行わなくても良い。また、本
実施例では1フレームの画面を分割してから圧縮した
が、圧縮してから分割してもかまわない。
【0042】さらに、本実施例ではS=2×(2×N+
1)本のトラック内にあるRアジマス角のサーチデータ
領域とLアジマス角のサーチデータ領域に1フレームの
画像データを分割し圧縮したデータを配置し、S本のト
ラック毎に、両サーチデータ領域のデータを同時に更新
したが、各々のサーチデータ領域において、データの更
新位置は任意であり、Rアジマス角のサーチデータ領域
のデータ更新位置とLアジマス角のサーチデータ領域の
データ更新位置が異なっていてもかまわない。
【0043】また、本実施例では、Rアジマス角のサー
チデータ領域とLアジマス角のサーチデータ領域とに同
一の基準再生速度を設定したが、各々のサーチデータ領
域に別個の基準再生速度を設定することも可能であり、
変速再生速度範囲を広げることができる。
【0044】そして、本実施例ではサーチデータ領域を
1箇所のみとしたが、複数のサーチデータ領域を用い、
各々のサーチデータ領域に対して、異なる基準再生速度
を設定することにより、変速再生時の速度範囲を拡大で
きる。例えば、複数のサーチデータ領域に異なるデータ
を配置し、比較的低速の変速再生において、複数のサー
チデータ領域から各々サーチ用データを再生し、画質を
向上させることも可能となる。例えば、基準再生速度を
(N1+0.5)、(N2+0.5)とし(但し、N1
>N2)、基準再生速度N1に対するサーチデータ領域
には画像データを離散コサイン変換により圧縮したデー
タの内直流成分を、基準再生速度N2に対するサーチデ
ータ領域には前記圧縮したデータの交流成分を配置する
ことにより、高速の変速再生時には圧縮したデータの内
直流成分のみを用い、比較的低速の再生速度においては
圧縮したデータの内直流成分と交流成分を用いて画質を
さらに高めることが可能である。さらに、このとき、全
てのサーチデータ領域のデータ更新位置は異なっていて
もかまわない。
【0045】また、複数のサーチデータ領域を用い、前
記サーチデータ領域の内の複数のサーチデータ領域に対
して同一の基準再生速度を設定し、前記複数のサーチデ
ータ領域に同一のサーチ用データを記録することによ
り、データの冗長度が増え、誤りを少なくできる。ま
た、このとき複数のサーチデータ領域に異なったサーチ
用データ(例えば、画像データを離散コサイン変換によ
り圧縮したデータの内直流成分と交流成分)を記録する
ことも可能である。
【0046】そして、本実施例では互いに異なるアジマ
ス角を有する各々(2×N+1)本のトラックからなる
トラック組のサーチデータ領域には別個のデータを配置
したが、これらのサーチデータ領域に同一のデータを記
録してもかまわない。こうすることにより、データの冗
長度が増え、誤りを少なくできる。
【0047】さらに、本実施例では、Rアジマス角及び
Lアジマス角のサーチデータ領域に記録するデータを5
つのデータ群に分割したが、この分割数は任意であり、
Rアジマス角とLアジマス角のサーチデータ領域で分割
数が異なってもかまわない。
【0048】また、本実施例では、通常再生用符号器1
及びサーチ用符号器2は別のものとしたが、これらを兼
用することも可能である。
【0049】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。この第2の実施例において
は、画面分割数Mが奇数の場合について、M=3を例に
とり図7を用いて説明する。図7は第2の実施例のトラ
ックパターンを示すものである。ノーマルデータ領域は
第1の実施例と同一なので説明を省略する。
【0050】サーチデータ領域において、高度に圧縮さ
れた1フレームの画像データはM×(2×N+1)=2
1本のトラックに記録される。ここで、この21本のト
ラックを順次サーチデータ領域に記録することも可能で
り、例えば、片方のアジマス角のサーチデータ領域のみ
を用いた場合、画像データのトラック上での更新周期は
最大M×2×(2×N+1)=42トラックとなり、画
像の更新周期が長くなる。また、第1の実施例と同様の
方法では画像データのトラック上での更新周期は14ト
ラックと28トラックの繰返しとなり、画像の更新周期
が変化してしまう。そこで、Rアジマス角のサーチデー
タ領域のデータ更新位置とLアジマス角のサーチデータ
領域のデータ更新位置とを異ならせた場合について説明
する。
【0051】まず、1フレームの画像データを上下方向
にM=3分割し、画面の上部、中部、下部の3つに分け
る。ここで、時刻tにサーチデータ領域に記録を開始す
る画像について説明する。図7のサーチデータ領域にお
いて、時刻tの1フレームの画像データTの画像上部を
高度に圧縮したデータTcをサーチデータ領域200に
記録し、データTcを1トラックおきにサーチデータ領
域200から212まで(2×N+1)=7トラック記
録する。また、時刻tの1フレームの画像データTの中
部を高度に圧縮したデータTdをサーチデータ領域20
7に記録し、データTdを1トラックおきにサーチデー
タ領域207から219まで7トラック記録する。さら
に、時刻tの1フレームの画像データTの下部を高度に
圧縮したデータTeをサーチデータ領域214に記録
し、データTeを1トラックおきにサーチデータ領域2
14から226まで7トラック記録し、これを順次繰返
す。よって、Rアジマス角のサーチデータ領域において
はサーチデータ領域200、214、・・・でサーチ用
データが更新され、Lアジマス角のサーチデータ領域に
おいてはサーチデータ領域207、221、・・・でサ
ーチ用データが更新される。ここで、画面分割数をMと
したとき、サーチデータ領域ではM×(2×N+1)=
21本のトラックに1フレームの画像が配置され、上記
のデータ配置により、サーチデータ領域に記録された画
像のトラック上での更新周期は常にS’=M×(2×N
+1)=21トラック毎とすることができる。
【0052】以下、本発明の第3の実施例について図面
を参照しながら、超高速基準再生速度K=36[倍速]
の場合を例にとり、説明する。
【0053】図8は本発明の第3の実施例を示す記録再
生装置のトラックパターン図である。本実施例におい
て、超高速サーチデータ領域として、隣接し互いに異な
るアジマス角を有する2つのトラック(ペアトラック)
のノーマルデータ領域を使用する。但し、超高速サーチ
データ領域は、トラック間隔Q=K/2=18トラック
毎に形成され(Qは偶数)、トラック長の半分以上の長
さの領域であり、隣接し互いに異なるアジマス角を有す
るトラックの超高速サーチデータ領域には各々別のデー
タが記録される。ここで、トラック周期P=Q×4=7
2トラックであり、トラック周期P内においてRアジマ
ス角及びLアジマス角のトラック上の各々m=4本の超
高速サーチデータ領域には各々同一のデータが記録され
る。
【0054】まず、時刻tの1フレームの画像データを
高度に圧縮し、このデータを微少な複数のブロックデー
タに分割する。ここで、このブロックデータの長さはK
倍速でも確実にデータが取れる大きさを基準とし、この
基準以下の長さを単位として、超高速サーチデータ領域
の全域に同一のデータを複数回記録する。例えば、K=
36[倍速]の場合、36倍速でも確実にデータを再生
できる長さを基準とし、この基準以下の長さを有するブ
ロックデータD1をトラック800の超高速サーチデー
タ領域に複数回記録する。1フレームのブロックデータ
の内、例えば、画面の上方向1番目のブロックデータD
1を複数回繰返して記録することにより、ノーマルデー
タ領域100のトラック長の1/2以上の領域に配置し
た超高速サーチデータ領域600を埋め、同様にして、
ブロックデータの内、画面上方向2番目のブロックデー
タD2で超高速サーチ領域601を埋める。次に、超高
速サーチデータ領域600、601から各々Q=18本
離れたトラックの超高速サーチデータ領域618、61
9を各々ブロックデータD1、D2で埋める。同様にし
て、超高速サーチデータ領域636、654をブロック
データD1で、超高速サーチデータ領域637、655
をブロックデータD2で埋める。よって、ブロックデー
タD1、D2を、各々計4本のトラックの超高速サーチ
データ領域に記録する。次に、ブロックデータの内、画
面上方向3番目のブロックデータD3を複数回繰返して
記録することにより、超高速サーチデータ領域672を
埋め、ブロックデータの内、画面上方向4番目のブロッ
クデータD4で超高速サーチ領域673を埋め、ブロッ
クデータD1、D2の時と同様にこれを順次繰返す。
【0055】ここで、例えば、1フレームの画像を画像
分割数M’=50で分割し、この分割されたデータを各
々1ブロックデータとして超高速データ領域に配置する
と、M’×P/2=2×M’×Q=1800本のトラッ
クで1フレームの画面を構成できる。
【0056】また、通常再生用データは超高速サーチデ
ータ領域以外に配置され、1フレームの画像データが1
0トラックに記録されるとは限らない。特に、フレーム
内圧縮データとフレーム間圧縮データが混在する画像デ
ータの場合、1フレーム当りの画像データが記録される
トラック数は一定でなくてもかまわない。
【0057】次に、再生時について説明する。まず、シ
リンダ20上に互いに異なるアジマス角を有する2個の
磁気ヘッド6a、6bを隣接して取付けた場合(コンビ
ヘッド)を説明する。図9は本実施例のコンビヘッドの
場合のトラックパターンの模式図である。36倍速再生
時における磁気ヘッド6a、6bの走査を軌跡410、
411で示す。図9より、36倍速再生時には2×K=
72本のトラックに対して、Rアジマス角の磁気ヘッド
6a及びLアジマス角の磁気ヘッド6bが必ず各々1回
ずつ超高速サーチデータ領域を走査するので、キャプス
タンモータ22の位相制御がなくても、トラック間隔Q
=K/2=18本毎に配置され、トラック長の1/2以
上の長さを有する超高速サーチデータ領域のブロックデ
ータを必ず再生することが可能となる。順次これを繰返
すことにより、超高速サーチデータ領域に記録したブロ
ックデータを全て再生可能となり、優れた画質の変速再
生を実現できる。ここで、磁気ヘッド6aと磁気ヘッド
6bとの距離(スタガ)がある場合にも、2×K=72
本のトラックに対して、磁気ヘッド6a及び磁気ヘッド
6bは必ず各々1回ずつ超高速サーチデータ領域を走査
するので、超高速サーチデータ領域に記録された有効デ
ータを全て再生できる。
【0058】また、シリンダ20上に180度の角間隔
で磁気ヘッド6a、6bを取付けた場合について説明す
る。図10は本実施例のシリンダ20上に180度の角
間隔で磁気ヘッド6a、6bを取付けた場合のトラック
パターンの模式図である。ここで、36倍速再生時にお
ける磁気ヘッド6a、6bの走査を軌跡412、413
で示す。図10より、36倍速再生時には2×K=72
本のトラックに対して、Rアジマス角の磁気ヘッド6a
及びLアジマス角の磁気ヘッド6bが必ず各々1回ずつ
超高速サーチデータ領域を走査するので、キャプスタン
モータ22の位相制御がなくても、トラック間隔Q=K
/2=18本毎に配置され、トラック長の1/2以上の
長さを有する超高速サーチデータ領域のブロックデータ
を必ず再生することが可能となる。順次これを繰返すこ
とにより、超高速サーチデータ領域に記録したブロック
データを全て再生可能となり、優れた画質の変速再生を
実現できる。
【0059】図11は再生時に磁気ヘッド6がトラック
を横切るときの様子を示したものである。ここで、80
0はトラック、801は36倍速時の磁気ヘッド6の走
査軌跡、802及び803は磁気ヘッド6の再生出力で
ある。
【0060】ここで、例えば、基準超高速再生速度K=
36倍速の場合、36倍速でも確実にデータを再生でき
る長さを基準とし、この基準以下の長さを有するブロッ
クデータD1がトラック800の超高速サーチデータ領
域に複数回記録されている。このブロックデータD1は
複数(例えば、本実施例では4)に分割されたデータ群
(d0、d1、d2、d3)からなる。ここで、磁気ヘ
ッド6が走査軌跡801のように走査した場合、磁気ヘ
ッド6の再生出力が1/2になるまで所定の誤り率以下
で再生可能とすると、磁気ヘッド6の再生出力802に
示すようにd0、d1、d2、d3の全データが取得で
きる。また、磁気ヘッド6の走査軌跡が図面右方向にず
れた場合でも、磁気ヘッド6の再生出力803に示すよ
うに、d0、d1、d2、d3の全データを取得でき、
ブロックデータD1を全て再生できる。また、磁気ヘッ
ド6の走査軌跡が図面左方向にずれた場合も同様であ
る。
【0061】よって、このようなブロックデータを用い
ることにより、変速再生速度がK=36[倍速]におい
て、キャプスタンモータ22の位相制御がなくても、全
有効データを再生でき、さらに、隣接して磁気ヘッド6
a、6bを配置した場合(コンビヘッド)でも磁気ヘッ
ド6aと磁気ヘッド6b間の距離に依存せず、確実にサ
ーチデータ領域のデータを取得できる。ここで、磁気ヘ
ッド6のヘッド幅とトラックピッチは同一として説明し
たが、トラックピッチよりも大きなヘッド幅の磁気ヘッ
ド6を用いることにより、基準長さ以上の長さの領域を
再生可能となる。よって、このときブロックデータの長
さを基準長さ以下とすれば、磁気テープ7の速度制御の
許容変動範囲を大きくすることが可能となる。
【0062】よって、Q=K/2トラック周期毎に、ト
ラック長の1/2以上の領域に超高速サーチデータ領域
を形成することにより、磁気ヘッドの個数及び配置に依
存せず、K倍速再生時に超高速サーチデータ領域の全有
効データを再生できる。
【0063】また、超高速サーチデータ領域はトラック
長の1/2以上の領域であれば良く、複製回数m本の超
高速サーチデータ領域を単位として、任意に配置可能で
あり、例えば、規格として決定されている音声領域等の
特定の領域をさけて配置可能である。
【0064】本実施例では、超高速基準再生速度K=3
6の時に、Q=K/2=18トラック周期毎に超高速サ
ーチデータ領域を形成したが、画像の更新周期を長くし
てもかまわないときには、Pトラック周期(P≧4×
Q)内に、Qトラック間隔で同一のデータを持つ超高速
サーチデータ領域を複製回数m=4本以上持つように構
成すればよい。第3の実施例の構成では、トラック14
4本に対して超高速サーチデータ領域を8個有するが、
例えば、トラック周期P=144、トラック間隔Q=K
/2=18、複製回数m=4とすれば、144本のトラ
ックに対して超高速サーチデータ領域は4個ですむ。こ
のように、Pトラック周期内にQトラック間隔でm個の
同一内容の超高速サーチデータ領域を形成することによ
り、超高速サーチデータ領域で使用するトラック上の領
域を減少でき、ノーマルデータ領域を大きくとることが
できる。
【0065】さらに、複製回数m≧5本の同一データを
持つ超高速サーチデータ領域を形成するなら、これらの
間隔の内3つをQトラック間隔とし、他の間隔をQトラ
ックと異なる間隔にすることにより、変速再生可能な再
生速度を増やすことができる。
【0066】また、複製回数m=4の場合でも、超高速
サーチデータ領域をトラック長の1/2以上とれるな
ら、超高速基準再生速度K以上の再生速度でも全データ
を取得可能である。つまり、トラック長を1とし、超高
速サーチデータ領域の長さをX(X≧1/2)とする
と、この時キャプスタンモータ22の位相制御なしに、
超高速サーチデータ領域の全有効データを再生できる再
生速度範囲Vは、 正方向変速再生時: Q/(X+Y)+1≦V≦Q
/(1−X+Y)+1 負方向変速再生時:−Q/(1−X+Y)+1≦V≦−
Q/(X+Y)+1 但し、Y=0,1,2・・・であり、各々のYに対して
存在する全ての速度範囲Vにおいて、超高速サーチデー
タ領域の全有効データを再生できる。
【0067】例えば、トラック間隔Q=K/2=18、
X=0.6の場合、 正方向変速再生時: 31≦V0≦46 (Y=0 ) 12.25≦V1≦13.86 (Y=1 ) 7.92≦V2≦8.5 (Y=2 ) Q/(X+i)+1≦Vi≦Q/(1−X+i)+1(Y=i ) 負方向変速再生時: −44≦V'0≦−29 (Y=0 ) −11.86≦V'1≦−10.25 (Y=1 ) −6.5≦V'2≦−5.92 (Y=2 ) −Q/(1−X+i)+1≦V'i≦−Q/(X+i)+1 (Y=i ) よって、超高速サーチデータ領域の全有効データを取得
できる速度範囲VはV=(V0 OR V1 OR V2 OR…OR
Vi OR V'0 OR V'1 OR V'2 OR…OR V'i)[倍速]
で示される範囲となる。
【0068】なお、本実施例では、互いにアジマス角の
異なるペアトラックに超高速サーチデータ領域を設けた
が、必ずしも、ペアトラックに超高速サーチデータ領域
を設ける必要はなく、少なくとも片方のアジマス角のト
ラックにQトラック間隔で少なくとも4本の超高速サー
チデータ領域を配置し、同一のブロックデータを配置す
ればよい。
【0069】また、ペアトラックでない両アジマス角の
トラックに各々Qトラック間隔(Qは偶数)で少なくと
も各々4本の各々同一のブロックデータを有する超高速
サーチデータ領域を配置することも可能であり、本実施
例と同様の効果を得られる。
【0070】そして、本実施例ではRアジマス角とLア
ジマス角の超高速サーチデータ領域に記録するブロック
データの更新位置を同一としたが、各々のアジマス角の
超高速サーチデータ領域で異なっていてもかまわない。
ブロックデータの更新位置をずらすことにより、例え
ば、画面分割数M’が奇数の場合には、画像の更新周期
を一定にすることも可能である。
【0071】さらに、Rアジマス角の超高速サーチデー
タ領域とLアジマス角の超高速サーチデータ領域とに、
異なった超高速基準再生速度を設定し、異なったトラッ
ク間隔Qで各々の超高速サーチデータ領域を形成するこ
とにより、複数の超高速基準再生速度で超高速サーチデ
ータ領域の全有効データを取得でき、変速再生速度範囲
を拡大できる。
【0072】また、本実施例では1フレームの画像を上
下方向に分割にしたが、画面の分割は上下方向だけでな
く左右方向または任意のブロック単位でも分割可能であ
る。さらに分割数も任意に決定でき、1フレーム毎に分
割数を可変にしても良い。また、本実施例では1フレー
ムの画面を分割してから圧縮したが、圧縮してから分割
してもかまわない。
【0073】そして、本実施例では1ブロックデータは
4つのデータ群から成っているとしたが、ブロックデー
タを構成するデータ群の数は任意に決定でき、1フレー
ム毎に、またはRアジマス角とLアジマス角で、さらに
は、各々のトラックの超高速サーチデータ領域で異なっ
ていてもかまわない。
【0074】以下本発明の第4の実施例について図面を
参照しながら、基準再生速度(N+0.5)=3.5
[倍速]、超高速基準再生速度K=56[倍速]の場合
を例にとり、説明する。
【0075】図12は本発明の第4の実施例を示す記録
再生装置のトラックパターン図である。図12におい
て、サーチデータ領域は第1の実施例で示したように、
磁気テープ7に帯状に形成される。ここで、サーチデー
タ領域については第1の実施例と同様なので説明を省略
する。
【0076】さらに、超高速サーチデータ領域について
は、第3の実施例で示したのと同様であるが、本実施例
では超高速基準再生速度K=56[倍速]である。よっ
て、超高速サーチデータ領域は、トラック間隔Q=K/
2=28トラック毎に形成され、隣接し互いに異なるア
ジマス角を有するペアトラックのトラック長の半分以上
の長さの領域であり、隣接し互いに異なるアジマス角を
有するトラックの超高速サーチデータ領域には各々別の
データが記録され、トラック周期P=200[トラッ
ク](P≧4×Q)内にある同一アジマス角を有する4
個の超高速サーチデータ領域には同一のデータが記録さ
れる。
【0077】図13は本発明の第4の実施例を示す記録
再生装置のトラックパターンの模式図である。本実施例
では、P=200トラック周期内に各々Q=28トラッ
ク間隔で同一のデータを有する各々m=4本のRアジマ
ス角及びLアジマス角の超高速サーチデータ領域を配置
している。
【0078】ここで、例えば、1フレームの画像データ
の分割数をM’=50とし、この内ひとつを1ブロック
データとして超高速データ領域に配置すると、M’×P
/2=5000トラックで1フレームの画面を構成でき
る。こうすることにより、画面の更新周期は長くなる
が、超高速サーチデータ領域に配置するデータ量を少な
くできるので、画面の更新周期があまり問題とならない
超高速再生時には有利である。
【0079】したがって、サーチデータ領域とは別に超
高速サーチデータ領域を設けることにより、比較的低速
なサーチと極めて高速なサーチの両方において、画像の
更新周期が適切で、優れた画質の変速再生を行うことが
可能となる。
【0080】なお、本実施例ではサーチデータ領域を一
つしか設けなかったが、複数のサーチデータ領域を配置
することにより、変速再生速度範囲を広げること、画質
をさらに向上させること及びデータの誤りを少なくする
こともできる。
【0081】また、本実施例では、P本のトラックから
なるデータの更新周期開始点は、Rアジマス角及びLア
ジマス角のサーチデータ領域及び超高速サーチデータ領
域で同一としたが、異なっていてもかまわない。
【0082】以下、本発明の第5の実施例について図面
を参照しながら説明する。ここで、本実施例において、
サーチデータ領域については基準再生速度(N+0.
5)=3.5[倍速]であり、第1の実施例と同様なの
で説明を省略する。
【0083】図14は本発明の第4の実施例を示したト
ラックパターンである。本実施例では、シリンダ20上
に互いに異なるアジマス角を有する2個の磁気ヘッド6
a、6bを隣接して取付けた場合(コンビヘッド)につ
いて説明する。図14において、420は4倍速再生時
の磁気ヘッド6aの走査軌跡、421は4倍速再生時の
磁気ヘッド6bの走査軌跡、422は8倍速再生時の磁
気ヘッド6aの走査軌跡、423は8倍速再生時の磁気
ヘッド6bの走査軌跡、700は4倍速再生時及び8倍
速再生時に磁気ヘッド6aが走査する第1の間欠サーチ
データ領域、701は4倍速再生時に磁気ヘッド6が走
査する第2の間欠サーチデータ領域である。ここで、4
倍速及び8倍速再生において、キャプスタンモータの位
相制御を行っている。また、第1の間欠サーチデータ領
域700には第1に基本的なデータを置き、第2の間欠
サーチデータ領域701には第2に基本的なデータを置
き、第1の間欠サーチデータ領域700と第2の間欠サ
ーチデータ領域702を合わせて間欠サーチデータ領域
と呼ぶ。ここで、例えば、第1の間欠サーチデータ領域
700には画像データを離散コサイン変換により圧縮し
たデータの内直流成分を、第2の間欠サーチデータ領域
701には前記データの交流成分の内低域成分を記録す
る。
【0084】よって、4倍速再生時には、第1の間欠サ
ーチデータ領域700及び第2の間欠サーチデータ領域
701のデータを取得でき、また、8倍速再生時には第
1の間欠サーチデータ領域700のデータを取得でき、
画質が重視される比較的低速の再生速度において取得す
るデータ量が多く、高速再生時よりも高画質な再生画を
得ることができる。また、3.5倍速再生時にはサーチ
データ領域のデータを取得でき、変速再生可能範囲が広
がるとともに、さらに比較的低速の再生速度においては
サーチデータ領域、第1の間欠サーチデータ領域700
及び第2の間欠サーチデータ領域701のデータを再生
でき、高画質な再生画を得られる。また、サーチデータ
領域と第1の間欠サーチデータ領域700とに同一のデ
ータ、例えば、画像データを離散コサイン変換により圧
縮したデータの内直流成分を記録することにより、デー
タの冗長度が増し、サーチデータ領域と第2の間欠サー
チデータ領域の両方のデータを再生できるような比較的
低速の再生速度において、データの誤りを少なくでき
る。
【0085】本実施例では、変速再生速度を偶数倍速と
したが、特に偶数倍速に制限するものではない。また、
第1の間欠サーチデータ領域700及び第2の間欠サー
チデータ領域701は図14に示した領域に限定される
ものではなく、複数の再生速度で、共通に磁気ヘッド6
が走査する領域であるなら、磁気テープ7上のどこに配
置してもかまわない。
【0086】さらに、サーチデータ領域に画像データを
離散コサイン変換により圧縮したデータの内直流成分
を、第1の間欠サーチデータ領域700には前記データ
の交流成分の内低域成分を、第2の間欠サーチデータ領
域701には前記データの交流成分の内高域成分を記録
することにより、少ないデータ量で変速再生速度範囲を
広げられるとともに、変速再生時の画質をさらに高める
ことが可能である。
【0087】また、磁気ヘッド6の個数及び配置等によ
って、磁気ヘッド6が走査する軌跡が異なるが、それに
応じて磁気ヘッド6が複数の再生速度で共通に走査する
領域に、第1の間欠サーチデータ領域及び第2の間欠サ
ーチデータ領域を配置すればよい。例えば、コンビヘッ
ドの場合、磁気ヘッド6aと磁気ヘッド6bとの距離
(スタガ)によって、Rアジマス角の間欠サーチデータ
領域とLアジマス角の間欠サーチデータ領域のトラック
方向の位置を補正する必要がある。
【0088】さらに、少なくとも1種類の変速再生速度
においてのみ走査する領域を1箇所にしたが、3種類以
上の変速再生速度を有するシステムにおいて、1種類の
変速再生速度で磁気ヘッド6が走査する領域、2種類の
変速再生速度において共通に走査する領域、3種類の変
速再生速度において共通に走査する領域等を設けること
も容易であり、さらに多数の変速再生速度を有するシス
テムに対しても適用可能である。
【0089】そして、間欠サーチデータ領域のデータを
再生するためにはキャプスタンモータ22の位相制御が
必要であるが、位相制御が引込むまでの過渡状態におい
てサーチデータ領域のデータを用いて画像を再生するこ
とも可能である。
【0090】以下、本発明の第6の実施例について図面
を参照しながら説明する。図15は本発明の第5の実施
例を示すテープパターンの模式図である。但し、図中の
斜線部は全てペアトラックであり、一つのペアトラック
を構成する互いにアジマス角の異なるトラックには異な
るデータが記録されている。図15において、サーチデ
ータ領域の基準再生速度(N1+0.5)=3.5[倍
速]であり、さらに、高速サーチデータ領域は、第1の
実施例で示したのと同様な方法により、基準再生速度
(N2+0.5)=9.5[倍速]としてデータを配置
したものである。
【0091】ここで、サーチデータ領域では同一アジマ
ス角を有する(2×N1+1)=7本のトラックからな
るトラック組に同一のデータが記録され、高速サーチデ
ータ領域では同一のアジマス角を有する(2×N2+
1)=19本のトラックからなるトラック組に同一のデ
ータが記録される。よって、両アジマスのトラック合わ
せて2×(2×N1+1)=14、2×(2×N2+
1)=38本のトラック毎に、データが更新される。そ
して、サーチデータ領域の画面分割数M1=2、高速サ
ーチデータ領域の画面分割数M2=4とすると、1フレ
ームの画像を構成するに必要なトラックの本数は、各
々、S1=M1×(2×N1+1)=14本、S2=M
2×(2×N2+1)=76本となり、これが画像のト
ラック上での更新周期となる。よって、キャプスタンモ
ータ22の位相制御がなくても、各々の基準再生速度に
おいてサーチデータ領域及び高速サーチデータ領域の全
有効データを再生でき、高画質な再生画を得ることがで
きる。
【0092】また、超高速サーチデータ領域はトラック
間隔Q=32のm=4本のペアトラックからなり、トラ
ック長の1/2以上の長さを有する。同一のアジマス角
を有するm=4本のトラックの超高速サーチデータ領域
には同一のデータが記録され、トラック周期P=200
トラックでこれを繰返す。ここで、例えば、1フレーム
の画像データの分割数M’=50とすると、画像データ
のトラック上での更新周期はM’×P/2=5000ト
ラック周期となる。このとき、超高速基準再生速度K=
2×Q=64[倍速]であるが、超高速サーチデータ領
域がトラック長の1/2よりも長いときには、全データ
を取得可能な超高速再生速度範囲を広くすることができ
る(実施例3参照)。このように、Pトラック周期でQ
トラック間隔を有するm個の超高速サーチデータ領域を
配置することにより、画像データの更新周期は長くなる
が、超高速サーチデータ領域を少なくでき、ノーマルデ
ータ領域を増やせる。また、このようにデータを配置す
ることにより、キャプスタンモータ22の位相制御無し
に、超高速サーチデータ領域の全有効データを取得でき
画質の優れた再生画を得られる。
【0093】さらに、第5の実施例と同様に、複数の速
度の変速再生(4倍速再生と8倍速再生)時に磁気ヘッ
ド6が走査する第1の間欠サーチデータ領域に第1に基
本的なデータを、少なくとも1種類の速度(4倍速再
生)において磁気ヘッド6が走査する第2の間欠サーチ
データ領域に第2に基本的なデータを配置する。ここ
で、第1の間欠サーチデータ領域及び第2の間欠サーチ
データ領域からなる間欠サーチデータ領域はトラック間
隔W=16の互いにアジマス角の異なる2本のトラック
(ペアトラック)からなり、各々のトラックの間欠サー
チデータ領域には別個のデータを記録する。よって、こ
のようにデータを配置することにより、キャプスタンモ
ータ22の位相制御は必要になるが、画質が重視される
比較的低速の変速再生時に高画質な再生画を得ることが
できる。
【0094】ここで、例えば、サーチデータ領域に画像
データを離散コサイン変換により圧縮されたデータの内
直流成分を、高速サーチデータ領域には低域交流成分
を、超高速サーチデータ領域には直流成分の内の上位ビ
ットを、第1の間欠サーチデータ領域には低域交流成分
を、第2の間欠サーチデータ領域には高域交流成分を記
録する。このようなデータを配置することにより、変速
再生速度に応じて適切な画質で、かつ画像の更新周期が
適切な再生画を得ることができるとともに、データの冗
長度を増し、誤りを少なくできる。
【0095】以上述べたように、サーチ領域、高速サー
チ領域、超高速サーチ領域、間欠サーチデータ領域を形
成することによって、画質の優れた変速再生を実現可能
である。
【0096】なお、以上述べた実施例では、変速再生用
の領域に記録するデータは1フレームの画像データを画
面の上下2分割等で記録したが、画像データをフレーム
内圧縮した直流成分と交流成分に分割することや、横方
向に分割すること、任意のブロックに分割すること、さ
らには、分割しないことも可能である。
【0097】さらに、サーチデータ領域、高速サーチデ
ータ領域、超高速サーチデータ領域、間欠サーチデータ
領域に記録する画像データは、各々の領域を形成するデ
ータを記録する時点で最新のフレームの画像データとし
たが、それ以前の画像データであれば任意に選択可能で
ある。
【0098】そして、ノーマルデータ領域、サーチデー
タ領域、高速サーチデータ領域、超高速サーチデータ領
域、間欠サーチデータ領域に記録するデータは画像デー
タとして説明したが、画像データ、音声データ、さらに
はタイムコード等の付加情報でも良い。さらに、これら
の領域に置くデータは画像データを離散コサイン変換に
より圧縮したデータの直流成分、交流成分の低域成分、
交流成分の高域成分等としたが、これらのデータに限定
する必要はなく任意のデータを置くことが可能である。
さらに、これらの領域に置くデータは別のものとした
が、同一のデータを配置することによりデータの冗長度
を増し、誤りを少なくできる。
【0099】また、変速再生速度は正方向としたが、負
方向の変速再生も同様に実現可能である。
【0100】さらに、1画面を上下方向に複数のブロッ
クに分割し、画面の上の前記ブロックのデータから順
に、テープ走行方向のサーチデータ領域または超高速サ
ーチデータ領域または第1の間欠サーチデータ領域また
は第2の間欠サーチデータ領域に配置することも可能で
あり、このとき変速再生時において、再生画は画面の上
下方向に分割されたブロック毎のデータが画面の上から
下へ順番に変化していき、見やすい変速再生画を得られ
る。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明の記録再生装置
は、回転シリンダ上に取付けられたヘッドによって順次
トラックを記録再生する記録再生装置において、1本の
トラック中に通常再生時に使用するノーマルデータ領域
と変速再生時に使用する1つ以上のサーチデータ領域を
設け、基準再生速度を(N+0.5)倍速(但し、Nは
整数)とし、1トラックおきに選択した(2×N+1)
本のトラックからなるトラック組のサーチデータ領域を
トラック上の同一の位置に配置し、前記トラック組のサ
ーチデータ領域には同一のデータを記録し、変速再生時
には、ひとつのヘッドが2回の走査で相補的にまたは2
回の走査の内どちらかの走査でサーチデータ領域のデー
タを再生することにより、キャプスタンモータの位相制
御がなくても、ヘッドの個数や配置に依存せず、(N+
0.5)倍速の変速再生時に必ずサーチデータ領域の全
有効データを取得することが可能となり、サーチデータ
領域に配置されたデータにより画質の優れた変速再生を
実現できる。
【0102】また、超高速再生時に使用する超高速サー
チ用データを、間欠的に選択したテープ上の特定トラッ
クのトラック長の半分以上の領域に記録し、この超高速
サーチデータ領域をPトラック周期(Pは整数)内にm
(m≧4)個配置することにより、ヘッドの個数や配置
に依存せず、キャプスタンモータの位相制御がなくて
も、超高速サーチデータ領域の全有効データを取得で
き、超高速再生時に画質の高い変速再生を実現できる。
【0103】さらに、サーチデータ領域と超高速データ
領域とを組合わせて使用することにより、比較的低速の
再生速度でも、超高速の再生速度でも、画質の高い変速
再生を実現できる。
【0104】また、サーチデータ領域と間欠サーチデー
タ領域とを組合わせて使用することにより、画質が重視
される比較的低速の変速再生時にデータ量が少なく、高
画質な再生画を得ることができる。
【0105】また、サーチデータ領域と超高速データ領
域と間欠サーチデータ領域とを組合わせて使用すること
により、再生速度範囲をさらに広げられるとともに、変
速再生速度に応じて適切な画質で、かつ画像の更新周期
が適切な再生画を得ることができる。
【0106】さらに、1画面を上下方向に複数のブロッ
クに分割し、画面の上の前記ブロックのデータから順
に、テープ走行方向のサーチデータ領域または超高速サ
ーチデータ領域または第1の間欠サーチデータ領域また
は第2の間欠サーチデータ領域に配置することにより、
変速再生時において、画面の上下方向に分割されたブロ
ック毎に再生画が画面の上のブロックから順に更新さ
れ、見やすい変速再生画を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における記録再生装置の
ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例におけるトラックパター
【図3】(a)は本発明の第1の実施例におけるコンビ
ヘッドの場合のトラックパターンの模式図 (b)は本発明の第1の実施例におけるコンビヘッドの
場合のサーチデータ領域の拡大図
【図4】(a)は本発明の第1の実施例における180
度対向ヘッドの場合のトラックパターンの模式図 (b)は本発明の第1の実施例における180度対向ヘ
ッドの場合のサーチデータ領域の拡大図
【図5】(a)は本発明の第1の実施例におけるヘッド
幅がトラックピッチと等しい場合のトラックパターンの
模式図 (b)は本発明の第1の実施例におけるヘッド幅がトラ
ックピッチと等しい場合の場合のサーチデータ領域の拡
大図 (c)は本発明の第1の実施例におけるヘッド幅がトラ
ックピッチより大きい場合のトラックパターンの模式図 (d)は本発明の第1の実施例におけるヘッド幅がトラ
ックピッチより大きい場合のサーチデータ領域の拡大図
【図6】(a)は本発明の第1の実施例における画面分
割数を複数としたときの画面を示す図 (b)は本発明の第1の実施例における画面分割数を複
数としたときのトラックパターン
【図7】本発明の第2の実施例におけるトラックパター
【図8】本発明の第3の実施例におけるトラックパター
【図9】本発明の第3の実施例におけるコンビヘッドの
場合のトラックパターンの模式図
【図10】本発明の第3の実施例における180度対向
ヘッドの場合のトラックパターンの模式図
【図11】本発明の第3の実施例におけるトラックパタ
ーンの拡大図
【図12】本発明の第4の実施例におけるトラックパタ
ーン
【図13】本発明の第4の実施例におけるトラックパタ
ーンの模式図
【図14】本発明の第5の実施例におけるトラックパタ
ーン
【図15】本発明の第6の実施例におけるトラックパタ
ーンの模式図
【図16】従来の記録再生装置のブロック図
【図17】(a)は従来の記録再生装置の上面図 (b)は従来の記録再生装置の側面図
【図18】従来の記録再生装置におけるトラックパター
【符号の説明】
1 通常再生用符号器 2 サーチ用符号器 3 フォーマッタ 4 誤り訂正符号器 5 変調器 6 磁気ヘッド 7 磁気テープ 8 復調器 9 誤り訂正復号器 10 デフォーマッタ 11 通常再生用復号器 12 サーチ用復号器 13 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 正純 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シリンダ上に取付けられたヘッドによ
    って互いにアジマス角の異なるトラックを隣接して順次
    記録再生する記録再生装置において、1本のトラック中
    に通常再生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生
    時に使用する1つ以上のサーチデータ領域を設け、基準
    再生速度を(N+0.5)[倍速](但し、Nは整数)
    とし、1トラックおきに選択した(2×N+1)本のト
    ラックからなるトラック組の前記サーチデータ領域をト
    ラック上の同一の位置に配置し、前記トラック組の前記
    サーチデータ領域には同一のデータを記録することを特
    徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】変速再生時には、ひとつのヘッドが2回の
    走査で相補的にまたは2回の走査の内どちらかの走査で
    サーチデータ領域のデータを再生することを特徴とする
    請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】全トラック組のサーチデータ領域をトラッ
    ク上の同一の位置に配置したことを特徴とする請求項1
    記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】回転シリンダ上に取付けられたヘッドによ
    って互いにアジマス角の異なるトラックを隣接して順次
    記録再生する記録再生装置において、超高速再生時に使
    用する超高速サーチ用データを間欠的に選択したテープ
    上の特定トラックのトラック長の半分以上の領域に記録
    し、同一の超高速サーチ用データをPトラック周期内
    (但し、Pは整数)のm個(m≧4)の前記超高速サー
    チデータ領域に記録したことを特徴とする記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】超高速基準再生速度K[倍速]において、
    同一のデータを有しPトラック周期内に存在するm(m
    ≧4)個の超高速サーチデータ領域のトラック間隔の少
    なくとも3つは、K倍速再生時に少なくとも一つのヘッ
    ドが前記超高速サーチデータ領域を走査可能な間隔以下
    であることを特徴とする請求項4記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】間欠的に選択した互いにアジマス角の異な
    るペアトラックの超高速サーチデータ領域に異なる超高
    速サーチ用データを配置したことを特徴とする請求項4
    または請求項5記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】回転シリンダ上に取付けられたヘッドによ
    って互いにアジマス角の異なるトラックを隣接して順次
    記録再生する記録再生装置において、1本のトラック中
    に通常再生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生
    時に使用する1つ以上のサーチデータ領域を設け、基準
    再生速度を(N+0.5)[倍速](但し、Nは整数)
    とし、1トラックおきに選択した(2×N+1)本のト
    ラックからなるトラック組の前記サーチデータ領域をト
    ラック上の同一の位置に配置し、前記トラック組の前記
    サーチデータ領域には同一のデータを記録し、超高速再
    生時に使用する超高速サーチ用データを間欠的に選択し
    たテープ上の特定トラックのトラック長の半分以上の領
    域に記録したことを特徴とする記録再生装置。
  8. 【請求項8】回転シリンダ上に取付けられたヘッドによ
    って互いにアジマス角の異なるトラックを隣接して順次
    記録再生する記録再生装置において、1本のトラック中
    に通常再生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生
    時に使用する1つ以上のサーチデータ領域を設け、基準
    再生速度を(N+0.5)[倍速](但し、Nは整数)
    とし、1トラックおきに選択した(2×N+1)本のト
    ラックからなるトラック組の前記サーチデータ領域をト
    ラック上の同一の位置に配置し、前記トラック組の前記
    サーチデータ領域には同一のデータを記録し、複数の速
    度の変速再生時に共通して前記ヘッドが走査するテープ
    上の第1の間欠サーチデータ領域にデータを配置し、前
    記複数の速度のうち少なくとも1種類の速度においての
    み前記ヘッドが走査する第2の間欠サーチデータ領域に
    もデータを記録し、前記第1の間欠サーチデータ領域に
    は第1に基本的なデータを、前記第2の間欠サーチデー
    タ領域には第2に基本的なデータを配置したことを特徴
    とする記録再生装置。
  9. 【請求項9】回転シリンダ上に取付けられたヘッドによ
    って互いにアジマス角の異なるトラックを隣接して順次
    記録再生する記録再生装置において、1本のトラック中
    に通常再生時に使用するノーマルデータ領域と変速再生
    時に使用する1つ以上のサーチデータ領域を設け、基準
    再生速度を(N+0.5)[倍速](但し、Nは整数)
    とし、1トラックおきに選択した(2×N+1)本のト
    ラックからなるトラック組の前記サーチデータ領域をト
    ラック上の同一の位置に配置し、前記トラック組の前記
    サーチデータ領域には同一のデータを記録し、複数の速
    度の変速再生時に共通して前記ヘッドが走査するテープ
    上の第1の間欠サーチデータ領域にデータを配置し、前
    記複数の速度のうち少なくとも1種類の速度においての
    み前記ヘッドが走査する第2の間欠サーチデータ領域に
    もデータを記録し、前記第1の間欠サーチデータ領域に
    は第1に基本的なデータを、前記第2の間欠サーチデー
    タ領域には第2に基本的なデータを配置し、超高速再生
    時に使用する超高速サーチ用データを間欠的に選択した
    テープ上の特定トラックのトラック長の半分以上の領域
    に記録したことを特徴とする記録再生装置。
  10. 【請求項10】1画面を上下方向に複数のブロックに分
    割し、画面の上の前記ブロックのデータから順に、テー
    プ走行方向のサーチデータ領域または超高速サーチデー
    タ領域または第1の間欠サーチデータ領域または第2の
    間欠サーチデータ領域に配置することを特徴とする請求
    項1から請求項9のいずれかに記載の記録再生装置。
JP6067116A 1994-03-14 1994-04-05 記録再生装置 Pending JPH07284051A (ja)

Priority Applications (14)

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EP99106066A EP0933935B1 (en) 1994-03-14 1995-03-13 Data recording/reproducing apparatus and data recording/reproducing method
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CNB03145836XA CN1305067C (zh) 1994-03-14 1995-03-14 数据记录/重放装置和数据记录方法
CN95104516A CN1120625C (zh) 1994-03-14 1995-03-14 数据记录/重放装置和数据记录/重放方法
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043725A2 (en) * 1999-04-06 2000-10-11 Sony Corporation Magnetic recording and/or reproduction methods and apparatus

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043725A2 (en) * 1999-04-06 2000-10-11 Sony Corporation Magnetic recording and/or reproduction methods and apparatus
EP1043725A3 (en) * 1999-04-06 2004-02-18 Sony Corporation Magnetic recording and/or reproduction methods and apparatus
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